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 2010/05/09(日) 「箱根エヴァイベントに行ってきました」



5/9は箱根で開催された、エヴァ破上映イベントツアーに参加してきました。参加受付当日(4月サンクリの日だった)にはJTBの受付サイトがパンクする人気っぷりでしたが、その日の夕食時にマイミクさんとまったりしていたら、ちょうどサイトが復旧して申込みできたので、勢いで参加してみることにしました。ここしばらく、仕事ばかりで遠出ができなかったので、たまにはまぁいいかな、と。

行動ログ

バスの集合場所は小田原駅。東海道線で10分前に着いてちょうどいい…と思いきや、到着数分前になってから「本日列車が遅れて申し訳ありません」のアナウンスが。なんてこったい!

集合時間3分前に小田原駅到着、と同時にバスターミナルへダッシュ。なんとか時間ギリギリ間に合った!…と思ったら、なんだかんだで遅れている人待ちだったみたいで、出発したのは10分後くらいでした。元々10分余裕をみてのスケジュールだったようです。

バスは山道を突き進む。ガイドさんの挨拶は最初と最後だけ。観光案内的なものはありませんでした。まぁ、道中の大半は峠なんですけど…横Gで激しく酔う。

1時間ほどして会場の仙石原中学校跡地に到着。廃校というけど結構綺麗。まずは受付を済ませて、ネルフマークのレジャシートをもらって、体育館の座席を確保してから物販コーナーへ。体育館の2Fの窓にひっそりと綾波がいたのはナイス演出。男女比は6:4くらいで意外と女性も多い。グループは少ないけど、カップルさんは結構いたみたい。

物販コーナーは黒山の人だかり。どこにどう並んでいるのかよく分からない混雑で圧死しそうに。会場限定品はあんまり多くなかったけど、加持農園のスイカがあったり、ネタとしても面白かったです。企業ブースというより市場的な雰囲気で、つい財布の紐も緩むというもの。

配給食風の鯛めし(1300円)は…まぁ縁起物ということで味は不問、ということにしておいてください。密閉度が低いのでお弁当箱としては役に立ちませんが、お皿代わりにはなる…かな?

ボランティアには地域の中学生も参加していたようです。14歳のリアルチルドレンだ!

校庭にはiPhoneカメラ用のエヴァがこのイベントだけ復活。何枚か写真に録りましたが、対象物がないので巨大さがイマイチ伝わりづらい。遠距離からの撮影だとエヴァは登場しなかったので、出現範囲を限っていたのかも。あらゆる距離と地点から撮影ができるようだと、交通の妨げになりそうだし。

上映まで時間があったので、例のエヴァ仕様(だった)ローソンに歩いて行ってみました。徒歩だと7分くらい。結構交通量のある道の交差点だったし、5台程度しか止められない駐車場の狭さでは問題になるのも当然で…特別仕様ではなくなったとはいえ、エヴァグッズの品揃えはローソンイチでした。温泉宿が周囲には結構あるので、イベント後も普通にコンビニとして営業しても需要はありそう。

エヴァトランプで合唱までの時間を潰す。エヴァ仕様のラリーカーの前でレースクイーンなアスカさんと記念写真。スーツ姿のどこかの偉い人(?)が満面の笑みでツーショット写真を撮っていたのが印象的でした。正門には第壱中学校のプレートが。校庭のスコアボードには大味な試合のスコアが…芸が細かい。机にはなぜか「ずっと好きでした」の落書きが…

で、ようやく本題のエヴァ破上映開始。10分前から始まるカウントダウンからネタ満載。バージョンは2.22で5/26発売のBluray仕様を一足お先に公開。NOGUCHIバージョンの意味はよくわかりませんでしたが…(音響効果の野口さんの演出が入っているらしい)

映画そのものは3回観たのでおおよそ頭に入っていましたが、やはり何度観ても飽きないですねエヴァは。間違い探しは分析サイトにおまかせするとしよう。ちなみに、ストローはありました(分かる人にはこれだけで分かるはず)

「今日の日はさようなら」を参加者一同で合唱して閉幕。参加者のノリもよくて礼儀正しくて、スタッフさんがバスの見送りで手を振ったりお辞儀をしたり、地元の理解のあるボランティアさんも含めた気持ちのいい運営のイベントだったと思います。

帰りのバスは疲れて爆睡。

さて、月末のBluray版発売が楽しみです。

 2010/05/06(木) 「春アニメランキング(第5戦)」

すっかりレギュラーコーナーになってしまいましたが、5週目に入った春アニメの自分内ランキングを更新。

↑ けいおん!!

−−−BD購入ラインはここまで−−−

↑ WORKING!!
− 会長はメイド様!
− おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜
− 荒川アンダー ザ ブリッジ

−−−録画視聴&ディスク保存ラインはここまで−−−

↓ こばと
↑ 四畳半神話大系
− B型H系
↑ Angel Beats
↓ 迷い猫オーバーラン!
↓ 閃光のナイトレイド

−−−録画視聴はするけどディスク保存しないラインはここまで−−−

− いちばんうしろの大魔王
− さらい屋五葉

−−−録画はするけど視聴はしないかもしれないラインはここまで−−−
以下、落選

薄桜鬼-新選組奇譚-
花咲ける青少年
RAINBOW 二舎六房の七人

けいおん!の第5話はアニメ完全オリジナルの修学旅行番外編(留守番組)が神回すぎて身震い。あずにゃん好きと憂ちゃん好きにはたまらない放送回でした。ジュンちゃんを加えた同級生トリオは実にバランスがいい。こうして学年ごとに話を広げることができると、1つのエピソードでも裏側でもう1本作れるから構成側するとお得なのです。さすがに新キャラは出ないだろうけど…

今期最大の意外性のヒット「WORKING!」は原作も読んでみた!ええっ!原作って4コマ漫画だったんですね!…あれ?なんか変だなぁ…(アニメを観返す)なんってこった!尺が足りない4コマ原作に”足す”ことで面白くするアニメはあっても、原作から”引く”ことで面白くするアニメがあったとは!原作のちょっとひねた種類のオチがかなり削られていて、アニメでは”明るい変人さん大集合”に仕上げてあるのです。うん、これはよく出来たアニメだ。原作も1巻以降は面白くなる…なかもしれない。この先読む気力が涌いてくるかどうか次第ですが…

「会長はメイド様」は引き続き安定株。手錠を気合でぶっちぎってしまう美咲ちゃんは逞しすぎると思います「荒川」は相変わらず可愛い顔をして毒気と電波が満載で我が道を往く。「四畳半神話大系」は第2回の思い切ったデジャブ手法にそそられてランクアップ。神様のへったくれもありませんが(^^;好き嫌い以前に新しいことを何かやってくれるだろう、という期待感が持てないと。付いていくのは疲れるだけかもしれませんが…

視聴打ち切りの危機を迎えていた「Angel Beats」に、ここに来て復活の兆しあり。銃撃戦やら音楽面はまったくもってどうでもいいのですが、天使こと生徒会長がキャラクターとしてクローズアップされ始めて、今後ヒロイン格として物語の重要なポジションを占めるであろう確信がもてました。うん、やはりkey作品のシナリオには、ハルヒみたいなヒロインよりも、どこかしら不器用な不思議ちゃんの方が似合うと思うのこと。

「迷い猫」はいかにもギャルゲー的なお約束展開すぎて、この先どーしたものかと。原作のラノベは未読ですが、小説として面白い…のかな?こうなると、清々しいまでの「B型H系」のエロバカさ加減がかえって貴重なものに思えてくるから不思議です。「閃光のナイトレイド」は雰囲気重視すぎて中弛み感が否めない。原作モノじゃないのだから、もうちょっと先の展開に興味を持たせる構成にした方がいいと思うのだが…

(来週に続く)

 2010/05/02(日) 「まんがタイムきららキャラット2010年6月号」

 1 ラジオでGO!
 2 GA
 3 Felice
 4 ひだまりスケッチ
 5 空の下屋根の中 (最終回)
 6 アクアリウム
 7 CIRCLEさーくる
 8 はるみねーしょん
 9 せいなるめぐみ
10 キルミーベイベー
11 うらバン!
12 チェルシー

きららキャラット2010年5月号の自分内ランキングは、全26本中で単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは12本で打率に換算すると.462でした。「まじんプラナ」の休載があって先月比−1本の減少だったものの、先月号からランクインした「アクアリウム」が一気にランクを伸ばしたこともあって、高打率をキープしています。今月号で「空の下屋根の中」が最終回を迎えましたが、来月号には竹本泉先生が「ながるるるるるこ」の新連載で復帰することが決まっているので、当面は安泰とみてよいかと…

今月のトップクオリティは「ラジオでGO!」でした。ここしばらく難攻不落だったGAを押さえてのトップなのだから、それはもう当社比で相当なものなのです。この作品が特別なのは、ラジオ番組の放送内容そのものではなく、番組を支えるスタッフのラジオに対する情熱や、パーソナリティの収録の舞台裏を含めた素顔とサービス精神や、ラジオの向こうにいるリスナーの聴く側の楽しみをも描くことが出来ていることにあります。今回は、リスナー代表キャラとして頻出の”白玉あんみつ”が主役だったわけですが…ペンネームを隠して同じラジオの話題で盛り上がっているクラスメイトとの、ラジオ越しのコミュニケーションで現実がリンクしていく構図が絶品でした。このすごさは、分かりやすいものではなく、目を惹くような派手さもない。読み続けていないと分からない。世の漫画読みがこういう地味な作品を正しく評価できていない。それだけが残念でならないのです…

次点には貫禄の「GA」。骨董屋さんと銀のスプーンをめぐって、豆知識を交えながらGAらしいコントが展開されています。キョージュの博識とナミコさんのツッコミがフル回転。後頭部のツッコミが多いのがさりげない巧ポイント。宝と見るか芥(ごみ)と見るかは本人次第。骨董は年代を超えた物と人の縁。心から気に入って買ったものであれば、それは人にとっても物にとっても幸せな事だと思う。キョージュの達観した台詞が心に沁みます…ちなみに、今月号の表紙と作中の光景がリンクしているようで実はしていないことに気付いた人は、ディープなGAマニア認定。

3番手には「Felice」が初のTOP3入りを果たしました。灯里が一方的に展開していたフェリーチェ計画(男勝りな凛ちゃんを女の子らしくしよう計画)が、すったもんだの末に女の子同士の友情(らしきもの)が芽生えて、やっと仲良く喧嘩しなの段階に入りました。作品的にはようやく前フリが終わって、ここから盛り上がっていく展開に期待が持てます。逆に言えばもう一味加えて欲しいところですが…その辺は、前作「とらぶるクリック」で実績があるので安心して見ていられます。今後の活躍に期待。

以下は、いつものように時間の都合で一言感想で。

「ひだまりスケッチ」は試験休みで行った美術館で芸術鑑賞。唯一芸術科じゃなくて押しの弱い乃梨ちゃんが、電車に乗るまでどこに行くのか聞きそびれる姿に萌える。沙英さんとヒロさんのいい雰囲気を察して人がよけていく空気の読み方に、うんうんと頷く。最終回を迎えた「空の下屋根の中」は、急転直下で就職が決定。採用が決まる時なんてのは案外こんなもので、なぜ受かったのか、逆になぜ今まで落ちていたのかよく分からないものです。この就職浪人モラトリアム漫画は、最後の最後まで力の抜けた独特の芸風を貫いてくれました。単行本2巻に収録される書下ろしも楽しみです。次回作にも期待。

先月号で初のランクインを果たした「アクアリウム」は躍進の6番手。これまでずっとすれ違い続けてきた、ゆうとさおりが、不器用ながらもコミュニケーションが取れるようになるまでをハラハラしながら見守って…すべてがこの初々しさを引き出すためにあったとすれば、これはとてつもない大物になれるかも…「CIRCLEさーくる」は珍しく小金井さん主観の乙女モードで展開。進みそうで進まない。そのもどかしさを爽やかに描けるのが腕(テク)というものなのでしょうね。「はるみねーしょん」は珍しく学校以外を舞台にした動きのあるシュールボケの新鮮さで、切れ味が戻ったような気がします。

「せいなるめぐみ」は聖さんの逞しさにみっちゃんが逆ときめき状態に。悪気なく殺し文句をさらりと笑顔で流せるのが荒井チェリー作品の真髄。「キルミーベイベー」はいつものようにやすなの無謀なチャレンジで、ソーニャのお宅訪問!…結局あさぎさんの忍者屋敷(微妙)でしたが、これはこれでOK。「うらバン!」はかなりムチャな体育祭。ブラスバンドの晴れ舞台…というわけではなく競技種目がネタの中心になるのはこの作品らしいところ。「チェルシー」は遂にネタ見せオーディションを迎えて展開は佳境に。そして若手ライブデデュー決定!さて、これが最後のヤマなのか、それとももっと先があるのだろうか…個人的にはもうひと皮剥けると面白いと思うのですが…

今月はこんなところで…

 2010/05/01(土) 「秋葉原買出し紀行」

祝日の概念がないのでGWも土日定休日のままの所長さん。5/1は秋葉原に買出しに行って来ました。今日から連休に入った人も多いようで、表通りにはいつも以上に家族連れ率が高くて…秋葉原の観光地化をしみじみと感じる。とはいえ、自分が巡回する濃い種類のお店には通常通りの客層ですが(^^;

ヨドバシ7Fの有隣堂で、鈴木みそ先生の「銭(7)」をようやく入手。さすがは巨大書店の品揃え。専門街なのにこの手に入りにくさは一体…朝11時のメロン開店時間に居合わせると、開店前から階段にとてつもなく長い行列が…何かと思ったら、「咲-saki-(7)」特典のどっち掛け替えカバーの再販分をめぐる争奪戦だったようです。開店後3分で完売しましたのアナウンスが流れていましたが…どんだけ人気なんだと。いや、私としては咲には微エロ要素は求めてないので、のどっちの半乳エロスよりも、部キャプ(とらのあな特典)とか、ももかじゅの百合な雰囲気の方が好みなのですが…

雑誌類を買い込んだところで、上京していたマイミクさんとマックで打ち合わせ。ちなみに、その地下にあるPCショップでiPadの輸入版が販売されていました。それぞれのモデルでUSA定価に3万円くらい乗せられていて、ちょっと割高感があったので衝動買いはしませんでしたが、数時間後に見に行ってもまだ売れ残っていました。ここが穴場だったのか、それともそこまで飢えていないということ?

その後、帰り道でJR駅電気街南口につけ麺のやすべえが新規オープンしているのを発見しましたよ、CYONさん!(私信)。池袋では常に行列のできるお店なのですが、秋葉原では出来立てすぎてまだ知名度がないのか、待ち時間なしで食べることができました。地下1Fで看板が地味ってことと、食べ物屋の過剰進出で分散しちゃっていることもあるかも知れません。とはいえ、昔ながらのじゃんがらには通常の倍以上の行列が出来ていたので、こういうものは評判次第で行列が行列を呼ぶものなのかなーとも。

買い物メモなので特にオチもなく終わる。

 2010/04/30(金) 「春アニメランキング(第4戦)」

4週目に入った春アニメの自分内ランキングを更新。

− けいおん!!

−−−BD購入ラインはここまで−−−

↑ WORKING!!
↑ 会長はメイド様!
− おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜
− 荒川アンダー ザ ブリッジ
− こばと

−−−録画視聴&ディスク保存ラインはここまで−−−

初 四畳半神話大系
− B型H系
↓ 閃光のナイトレイド
− Angel Beats
↓ 迷い猫オーバーラン!

−−−録画視聴はするけどディスク保存しないラインはここまで−−−

↓ さらい屋五葉
↓ いちばんうしろの大魔王

−−−録画はするけど視聴はしないかもしれないラインはここまで−−−
以下、落選

薄桜鬼-新選組奇譚-
花咲ける青少年
RAINBOW 二舎六房の七人

初登場の「四畳半神話大系」は視覚的にはチャレンジしすぎな気もするが、黒いキューピッドと呼ばれるネガティブ男子と電波系女子の特殊すぎる恋路に興味深々。観てて疲れるアニメではあるので、しばらく様子見かなぁ。暴落気味なのが「迷い猫オーバーラン!」。第3話で出会い編が一段落したところで、番外編くさい遊びすぎな回を挟んだことで、作品としての軸を見失ってしまったような気がします。次回次第では視聴打ち切りの憂き目に…

酷評していた「Angel Beats」株はようやく下げ止まり。うん、アニメとして派手な銃撃戦より、こういう普通のやりとりで物語をまわす方が、よっぽどKey作品らしいと思うのです。なんか色々手順を間違えてしまった気がしますが、もうちょっとだけ見守ることにします。

あ、個人的にはMXで「美味しんぼ」の再放送が楽しみだったり(^^;

 2010/04/27(火) 「シャーリー2010」

fellows vol.10(A)に収録されていた、森薫先生の「シャーリー」を読む。

(数ページめくったところで、眼をこすって、単行本を読み返してみる)

うわーぉ!超絶的に作画が上手くなってる!特に二重の描き方が素晴らしい!線の太さを敢えて揃えず、滑らかな曲線ではなく線の飛ばしがアクセントになって、柔らかい表情を引き立てているように思えます。眼福眼福♪次号にも掲載されるらしので要チェック!

そういえば、fellowsの背表紙のデザインがコミケカタログっぽいのは狙ってやっているのだろうか?

 2010/04/26(月) 「むんこコレクション10」

単行本発売前恒例の増刊号「むんこコレクション」の第10号を読む。描き下ろし新作「まりあ17」のオヤジくさい可憐なまりあに萌える。電車で聞いてるのは川柳ラジオで、駅で立ち食い蕎麦をすすり、ブロマイドは競艇選手と競走馬…旧くて新しいアイドル像は実にむんこ先生らしい。連載開始はいつだろう?

「らいか・デイズ」は主人公というよりは脇を固める友達の恋路が面白すぎ。スポ根超鈍感男子に片想いするツンデレ女子との、どうにもかみ合わないやりとりは、見守る周囲の方がいたたまれず限界で逃げ出したくなります。「だって愛してる」は大先生の亡き妻君のエピソードがもう泣けて泣けて…いやはや、いつ読んでもむんこ作品には心を動かされるものがありますなぁ…

主役だけではなく脇役を含めて、変化して成長していく時間の積み重ねがあるからこそ、あうんの呼吸で意思が通じる。台詞を多用しないサイレントなコマであればあるほど、表情と情景だけで言葉以上に伝わるものがある。そこに技法的な斬新さは無いかも知れない。目新しいインパクトや萌えではなくて古臭いのかも知れない。でも、こういう技法を超えた意味を持ち得る作品をこそ、もっと評価されていいのではないかと思うのですが…

 2010/04/25(日) 「初音ミク プレミアムフィギュア」


なんとなく、初音ミクファミリーを並べて撮影してみました。

先週アキバの裏通りで購入したプライズ版ミクは、どうやら大人気商品だったんですね。Amazonでえらい高値で取引されてましたが…1380円でさくっと普通に買えた身としては、ネット流通価格の乗せ方に小首を傾げてしまいますね…ねんどろいど、figmaと並べてみると、プライズ版の巨大さが良く分かります。プライズでここまで出来のいいのは珍しい。クレーンゲームに自信の無い方は、アキバの裏通りを探してみましょう。2000円前後の取扱いのお店なら普通にいくらでもあるので。

ついでに、けいおん!メンバーにミクをゲストに入れて撮影してみました。嗚呼、あずにゃんも早く並べたい…

 2010/04/24(土) 「なんという組み合わせ…」

「メタルギアソリッド ピースウォーカー」のテーマソングCDを購入しました。ゲーム本編にも世界の小島監督にもまったく興味はありませんが(←おい)、アーティストの組み合わせのネタだけで購入したわけですが…

1、HEAVENS DIVIDE (Donna Burke)
2、恋の抑止力 (水樹奈々)

…分かる人には分かると思いますが、歌っているのはレイジングハートとフェイトの中の人なのです。なんという神キャスティング!担当者の趣味なのか?そうなのか?その割には、CDのジャケットには演者情報が一切書かれていなくて、ホンマに売る気があるんかい!と小1時間問い詰めたく…「なのは」でレイジングハートに”杖萌え”属性に転んだ人でも、アーティストとしてのDonnaさんの楽曲を聴いたことが無い人が大半だと思いますが、日本人が好きになるタイプの洋楽バラードを歌える方なので、この機会に他の曲も聴いてみてはどうでしょうか?

水樹奈々さんの「恋の抑止力」は楽曲としては飛びぬけた要素はなかったものの、普通にレベルの高い曲でした。ただ、恋愛要素の強いこの歌詞から、戦争モノのスニーキング・アクションゲームでどう使うのかまったく想像できない分、ちょっと厳しめの評価にならざるを得ない。間奏で囁かれる「大好きだよ」「いつもごめん」がどうシーンとシンクロするのか…水樹奈々さんの楽曲は総じてレベルが高いけど、アニメのビジュアルイメージとのシンクロがあるからこそ、突き抜けて唯一無二の存在になれるわけですから…どこかにゲーム中のシーンを再現したPVでも落ちてないかなぁ…

 2010/04/22(木) 「春アニメランキング(第3戦)」

3週目に入った春アニメの自分内ランキングを更新。より細かくステージ分けされて、そろそろ取捨選択が決まりそう。上位ほどお気に入りです。

− けいおん!!

−−−BD購入ラインはここまで−−−

↑ WORKING!!
↑ 会長はメイド様!
− おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜
− 荒川アンダー ザ ブリッジ
− 迷い猫オーバーラン!
− こばと

−−−録画視聴&ディスク保存ラインはここまで−−−

− 閃光のナイトレイド
− B型H系
初 さらい屋五葉
− いちばんうしろの大魔王
↓ Angel Beats

−−−録画視聴はするけどディスク保存しないラインはここまで−−−

− 薄桜鬼-新選組奇譚-

−−−録画はするけど視聴はしないかもしれないラインはここまで−−−
以下、落選

花咲ける青少年
RAINBOW 二舎六房の七人

放送待ち「四畳半神話大系」

記号は順位の変動というより、自分内での株の上がり下がりを表したものです。けいおん!のBD購入は規定路線でしたが、第3話は真面目にバンドしてて驚きました。え?音楽モノだったら普通じゃないかって?少なくとも原作はそういうノリではないので…当然ながら、エピソードはすべてオリジナルです。これはこれで面白いからいいんだけど、嗚呼!あずにゃんのバレンタインとか、澪しゃんのメイド喫茶バイトとか、時系列で三年生新学期前のエピソードはいつやるんだろう!少なくとも曽我部さんは後になって絶対必要になる人物だから登場しないわけがないと思うのですが…新曲はちゃんとしたのも出すんですね。「カバンのバカーン」でシングルってわけには行かないもんなぁ…

以下、中堅グループはBDを買うほどではないにしても鉄板安定であまり変動はなし。月イチなので書いていないけど「刀語」も視聴継続中。蝶々さんの見事すぎる死亡フラグに思わず吹いてしまいました。そして、日本最強剣士との対決を茶飲み話の後日談であっさりと済ませてしまう期待の裏切り方は…賛否両論がでるでしょうね。姉ーちゃん強すぎ…

一方「Angel Beats」株は下げ止まらず、次週には視聴ライン割れの危機。まだ放送されていない地域もあるのでネタバレは自粛しますが、第3話にしてようやくこのシナリオが何をやりたいのか分かりました。ただ、すでに色々と手遅れのような気がします。Key作品シナリオの美点は「やがて来る過酷を乗り越えていくために、幸せな日常や絆を丁寧に描くこと」にこそあるが、この作品にはそれがない。テレビを意識しすぎたインパクト重視のつかみと、誰にも感情移入できないまま、半端に早く想像がついてしまった世界の謎…こうなると、京アニの原作理解力とシリーズ構成力がいかに優れているかが良く分かるというものです。来週からどうしようかなぁ…

 2010/04/21(水) 「あらびき団」

火曜深夜のお笑い番組「あらびき団」が今熱い!あらびき団とは、粗削りな芸人がパフォーマンスを披露するニューカマーサーカスのことです。これだけ書くと、さぞ楽しげな明るい番組のようですが、その実は真逆です。「エンタの神様」や「レッドカーペット」といった爆笑を取るような王道タイプではなく、司会者自ら「邪悪」を公言して憚らない、バカと大バカ野郎との紙一重を突き進む種類の笑いなので、おそろしく人を選びます。ゆえにオススメしません。笑いに理解があって、怖いもの見たさの方だけどうぞ。

そんなあらびき団に、ゆでたまごの息子(芸人)がまさかの登場。実の息子に、悪魔将軍に振り回されているジャロニモが、なぜか仲間に混じって技の解説をしているシーンの矛盾を指摘されるとは…すげぇ番組だなぁ。一般的なTVにはまったく出演していない(できない)芸人たちに混じって、時々一流芸人たちが他の番組では絶対にできない弾けた芸を好き放題に披露して、ストレス解消する深夜の解放区でもあるのです。友近の新境地「フィレンツェ浪漫紀行」の世界観は尋常じゃない。ドブロックのような欲望丸出しソングもあれば、風船太郎のような無駄にすごい無駄な大道芸もありますが…

テンプレ化されたお笑いブームに食傷気味で刺激の欲しい方は、ぜひご賞味あれ。マズイ!とちゃぶ台をひっくり返すことになるかも知れませんが、何でもかんでも当たり障りの無い薄味に慣らされた現代社会においては、ここまで白黒ハッキリつくくらいの方がかえってすっきりするのかも知れませんね。

 2010/04/20(火) 「ティアズマガジンチェック」

5月のコミティアには仕事のため行けないので、せめてカタログを読み倒して楽しむことにする。サークルさんの商業誌告知コーナーを見ていて、何度も「なんだってー!」とエビ反りしてしまう。SPQRさんの「英国メイドの世界」が講談社BOXで単行本化! 密月さんのGLマンガ「だいすきっ!〜ひかるとさくら〜」が少年画報社のヤングコミックで連載中となっ!…注目していたサークルさんが次々とデビューしていくのを見守るのは、自分の見る眼が正しかったとも思えることで嬉しいことですが、レビュアーとしてはリストアップは以前からしていても、レビューの供給が追いつかないことが情けなくもあるわけで…

そうそう、今回のPush&Reviewは5本投稿して3本の掲載でした。残り2本のうち1本は発行時期が機を逸していたので「ないな」と承知の上で書いたものだったし、もう1本は別の方のP&Rが絵付きコーナーで紹介されて本概を果たせたので満足です。で、絵付きで紹介されたその1本は、2月コミティア直後に日記で私が絶賛した作品。それが、サークル「BIBASUKU」さんの「甘」です。普段は東方ジャンルやアンソロで活動している方ですが、良いネームと出会えればオリジナルでも活躍できるのではないかと…そのうち未収録のP&Rもweb公開されると思うので、私の投稿分ももったいぶらずに載せてしまうことにします。

作品名:甘
サークル名:BIBASUKU
期待して貰えなかった時ショックは倍増する。彼女からチョコを貰うプレッシャーに耐えかねて、彼がしたのは鈍いふり。責任も傷も負わずに済む。楽だけど多分最低なこと。ただ予想外だったのは、彼女の勇気はささやかなんてものじゃなくて…チョコより甘い勇気の恋模様。

他の3本は文字オンリーのページに掲載されていました。
★チョコレートでポップス (美術部)
★ウツとマンガと私のミアイ (沙羅双樹)
★委託参加をするぞ! (まじっく・すくえあ)

内容は掲載されているP&Rの通りです。120文字前後では雰囲気くらいしか紹介できませんが、3本ともガチで書いたP&Rだったので、いくばくかでも皆様の本探しの参考になれば幸いです。残念ながら3つ中2つが「今回スペースなし」なので、8月のコミティアまで覚えておきましょう!(ムチャ言うな)。

あ、「オレと勝負だ!」の電算機さんの作品が絵付きレビューで紹介されている!おめでとうございます。

…と、カタログだけで数時間楽しめました。来年は行きたいなー

 2010/04/18(日) 「久々に秋葉原」

久しぶりに即売会のない日曜で、天気も良かったので、ふらりと秋葉原へ。よく考えてみたら4月に入ってから初めての秋葉原。特に必要がなかったとはいえ、物欲自体が徐々に枯れてきたのかもしれぬ。

以下ログ兼メモ

・虎の穴でティアズマガジンを購入。ぶ、ぶ厚い…今回は自分は参加できないだけに、さらに綿密な情報収集と厳選が必要になるので、作戦依頼リストを作るのは大変そう…

・薄荷屋さんの冬コミ発行のヘタリア(リヒテン)本を入手。書店委託には出ていなかったようなのでラッキーでした。あと、書店に出ていなかった部キャプ本もゲット。部キャプと言えば薄荷屋さん。公式7巻の書店キャラ別特典は、他の書店がピンのキャラのところを虎の穴特典は部キャプ…なんという理解度。百合万歳!

・ずっと捜していた「けものとチャット」の3巻帯付きを、まんだらけで入手。まんだらけは帯付きだと高値で買い取ってくれる傾向があり、中古でもコンディションの良い物が時々あるのです。書店関係者としては、なるべく本は新刊で買いたいんですけどねぇ…

・鈴木みそ先生の「銭」7巻がどこにも見つからず。秋葉原の書店は専門店で品揃えも充実…していると思われがちですが、大概お店が狭すぎるので案外マイナーすぎる本の品揃えは良くないのです。まぁ、みそ先生の本を推そうなんて酔狂な店員さんは全国でも限られていると思いますが(^^;萌え学術解説書ブームの遥か昔に、化学本をヒット(解説書業界的には)させた功績を知っている人も少なかろう…物理本が出ていることを知っている人はさらに少なかろう(自分も最近まで知らなかったくらいだし)

・BOOK OFFに寄ってみたら、2010年9月末でBOOK OFFはTポイントカード加盟店から離脱する、とお知らせが掲載されていました。BOOK OFFも経営が苦しいのか、それともTカード自体がヤバイのか…Tカードは特に節操なく加盟店だけ増やしてたからなぇ…ポイント商売も曲がり角でしょうか?

・セガのゲーセンに初音ミクの新作フィギュアが大量入荷。クレーンゲームは苦手なので、裏通りのフィギュア屋さんをあたってみたら、相場が1980〜2100円くらいのところを、群を抜いて安い1380円で販売しているお店をみつけてゲット。たまには足で稼ぐのも悪くないね。

・UDXの田代通り側でフリーマーケットをやっていたのでチラ見。土地柄なのかオタク系のアイテムが多いけど、わかっていすぎで無難な値段設定ばかりで面白味には欠けました。今はヤフオクとかで相場価格が簡単にわかってしまうからなー もうちょっとジャンクな怪しい雰囲気のアイテムがあった方が面白いのに(取り締まりは厳しそうだけど)

…と、特に大きな買い物をするでもなく午後イチには帰宅。最近は落ち着いてまったり何かするような街でもないですしね。ただの買い物メモなのでオチもなく終わる。

 2010/04/16(金) 「まんがタイムきらら2010年5月号」

 1 けいおん!
 2 あっちこっち
 3 ふおんコネクト!
 4 ゆゆ式
 5 Sweet Home
 6 三者三葉
 7 かみさまのいうとおり
 8 メロ(3乗)
 9 うぃずりず
10 まーぶるインスパイア
11 二丁目路地裏探偵奇譚

2010年5月号の全25本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は11本、打率に換算すると.440でした。アニメの第2期放送もスタートして絶好調の「けいおん!」が、先月号に引き続きトップをキープ。付録にクリアファイルが付いてくるなど、まさにけいおん!一色。けいおんを読んでいない人にとって100円増しなのは微妙かもしれませんが…ちなみに、4位までは通常月ならどれもトップになってもおかしくないハイレベルなトップ争いでした。ゲストは4本、新連載が1本、と新規開拓も盛ん…ですが、クリーンヒットには至らず。唯一内野安打だった「きんいろモザイク」はMAXからのゲストだったので残念ながら選外に。そもそも、今月号で新連載が始まったばかりの作品を、いきなり兄弟誌でゲスト掲載する意味がまったく分からない。本誌とMAXを両方読んでる事が前提なのでしょうか?

疑問はさておき、トップの「けいおん!」から講評をば。幼馴染の律ちゃんの彼氏出来た疑惑に澪しゃん大動揺の巻。受験シーズンだってのにまったくそんな気配もなく(音楽の気配はもっとないけど)、友情以上百合未満な作風は、どこの二次創作だと言いたくなるほど巧みにツボを押さえたネタに仕上がっていて、4コマとしてどんどん面白くなっているように感じます。彼氏説を否定する澪しゃんをにこにこして見守るムギちゃんといい、色恋沙汰に全く興味が無くて半分寝ながらツッコミを入れる唯といい、和のさりげない分かってる感とか…周りを上手く動かすことで、単なる幼馴染のヤキモチの話ではなく、ある種のコントに仕上がっている。「けいおん!」は連載開始当初から絵は上手かったけど、マンガとしての世界構築力は未熟だった。むしろ、ここまで内容面で劇的な成長を遂げた作品は珍しいと、後世で語れることになるのかもしれない。卒業はアニメの2クール目と合わせるなら、9月末あたりに?でも、そうなると単行本は4巻までだから、キャラが交代で出ている単行本の表紙5巻(あずにゃん)はみれそうにないなぁ…

次点には「あっちこっち」。きらら枠の次期アニメ化筆頭候補!…と勝手に私が目しているこの作品ですが、今月は主人公がひたすらうたた寝をしていて、周囲がそれを見守っているだけ…という力の抜き方が尋常ではない。動きがないのに動きのあるマンガより動いている。少々表現しづらい感覚ですが、なんでもないようなことでも勝手に転がって笑いに出来ることは、なかなかできることではないと思います。「ででーん」という効果音に「榊アウトー」と寝言で返すセンスは素晴らしい。そういうノリを自然と出来るキャラクター像を描いてきた積み重ねがあってこそのことですが、いやはや…毎回驚かされますね。その分、アニメ化するとしてもとてつもない笑いのセンスが要求されそうですが…

3番手には「ふおんコネクト!」。いよいよ卒業間近を迎えようとしている面々にあって、唯一進路がハッキリしなかったふおんに、珍しく夕ちゃん先生が先生らしく進路指導を…普通できるはずもなく、ふおんの「頭の悪い天才」っぷりと型破りな勉強法が次々と明らかに。そして、型破りな進路をぶち上げるが…と、最後まで邪道上等で普通にやらないスタイルを貫き通したのは見事でした。Xboxが試作モデルのX型だったり、エディット選手の仮名のもじり方といい、マニアックな濃さも相変わらずです。ラストへのカウントダウンをしっかりと堪能したいと思います。

以下はいつものように時間の都合でひとこと感想で。

「ゆゆ式」は普段なら1位でもおかしくない出来でした。奇しくも1〜4位が掲載トップの順番どおりになっている偶然。三人組(の二人に)からかわれるおかーさん先生の可愛さといったらもう…「Sweet Home」は躍進で初のトップ5入りを果たしました。身体測定はコンプレックスの塊のようなわか姉と、変態の新田さんの独断場。「実の姉だからいいんだよ。わかってないなー」と言い放つ新田さんはわかっていすぎだと思います。「三者三葉」はまさかの葉子様のお嬢様復帰で終了リーチが!?ゆるゆる最長不倒大河4コマは遂にフィナーレを迎えてしまうのでしょうか!?ガクブル…

「かみさまのいうとおり」は珍しくまりあ姉妹メインのお話。いい話だけど鼻血も忘れない。それが湖西クオリティ。「メロ(3乗)」は夜の学校で女の子と幽霊を確かめよう…という学園モノの定番ネタでも、勇者福田クン(オタク的な意味で)にかかればトキメキなどありませぬ。「うぃずりず」はおじーさんが倒れて物語は佳境に。次回あたりであの外人の女の子と接触?「まーぶるインスパイア」はいつもの微エロバカなノリが炸裂。このあたまのわるさがいいのです。平仮名で書くとますますバカっぽい。「二丁目路地裏探偵奇譚」はべビーシッターネタから、まさかの展開に(つづく)爆発的ではないにしても安定した殿役だっただけに、少々寂しいところですが、最後まで見守りたいと思います。

今月はこんなところで…

 2010/04/12(月) 「春アニメランキング(第2戦)」

2週目に入った春アニメの自分内ランキングを更新。

上位ほどお気に入り

 ↑ けいおん!!
 ↑ WORKING!!
 ↑ 会長はメイド様!
 − おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜
 − 迷い猫オーバーラン!
 − 荒川アンダー ザ ブリッジ
 − こばと
 − 閃光のナイトレイド
 ↑ B型H系

−−−微妙なライン−−−

 ↓ Angel Beats
 − 薄桜鬼-新選組奇譚-
 − いちばんうしろの大魔王
 − 花咲ける青少年

−−−落選ライン−−−

 RAINBOW 二舎六房の七人

放送待ち「さらい屋五葉」「四畳半神話大系」

記号は順位の変動というより、自分内での株の上がり下がりを表したものです。ゆえに、元から1位の「けいおん」でも上向きだったりします、「WORKING」と「会長はメイド様」は2周目も初回の手応えの良さが続いていて、原作を読んでみたくなるレベルでお気に入りの作品になりそうです。

大きく変動があったのは、「B型H系」が微妙なライン(録画はしてみるが観るかどうかは別)からレギュラー視聴枠に昇格を果たしたことと、「Angel Beats」がレギュラー落ちになったこと。「B型H系」は明るいエロバカ路線で好みは分かれるけど、田村ゆかりの好演でむやみにパワーがあって、じわじわ評価が上昇中。逆に「Angel Beast」は続落中。2週目でいきなりメインヒロインのトラウマが明らかになる展開はちょっと…悲運を悲しみとして認識していなくて、笑顔や優しさで隠したヒロインの閉ざされた心を丁寧に描いて氷解させていくのがKey作品の伝統、だと私は勝手に思っていたわけですが、この作品に限って言えば今のところ「強さ」だけで隠そうとしているところに、Key的な何かを期待している人には期待はずれ感があるのかも知れませんね…

ちなみに、2クール以上と再放送枠は以下の通り
・デュラララ
・ワンピース
・ドラゴンボールZ
・ケロロ軍曹
・かみちゅ
・R.O.D.
・鋼の錬金術師
・名探偵ホームズ
・刀語

…うん、多すぎ!来週あたりには2本くらい見限ろう。

 2010/04/11(日) 「サンクリ47」

4/11は池袋で開催された同人誌即売会「サンシャインクリエイション47」に一般参加してきました。レヴォ終了後に受け皿のイベントとして急拡大した最盛期には、4ホールでも落選が出るほどだったサンクリでしたが、昨年の情報漏洩事件と2回に及んだ開催中止の影響もあって開催規模の縮小に歯止めがかからず…今回は申込み数の減少だけでなく会場が確保できなかったこともあって、2ホール開催で落選率は22%にも及ぶ苦渋の選択を余儀なくされ…その代わり新しい試みとしてコスプレとフリースペースを導入と、今後のサンクリのターニングポイントになる重要な開催回だったわけですが、果たして…

朝9時半頃に現着。サンシャイン広場はA1、A23ホールの参加者で埋め尽くされ…という状況は、多くも少なくもなく今までのサンクリとあまり変わりは感じませんでした。もっとも、BホールとDホールは元々この広場に列形成されていたわけではないし、BとDが無い分がA1とA23に動いた…というわけでもない。実際に開場してからの混み具合も、A23のいつも通りであり、要するにサークル参加規模に見合った参加者数になっただけなのでしょう。だからこそ、縮小開催になってしまったこと自体が既に致命的なのですが…サークル配置やジャンルシャアもバランスが考慮されていたようで、マイナージャンルより数的に一番割りを食った(倍率が高かった)のは、むしろ巨大ジャンルの東方だったのかもしれません。

11時に開場を迎える。開幕時に大手サークルに突撃をかける一般参加者の光景はいつもどおりでしたが、いつにも増して目立ったのは途中列誘導。極限まで配置数を増やしたこともあって、外周通路誘導では対応しきれないケースが出ることは想定済みだったのでしょう。少なくともA23ではスタッフさんの仕切りで通路がふさがることなく大過なく序盤の運営ができていたようです。ちょっと気になったのは、所々列の広い狭いが極端だったこと。柱が多数あることも配置上のネックだったのかもしれませんが、東方の島中通路は広めに取ってあったけど混み方は終始並以下で、ジャンル効果を買い被りすぎていたのでは?あれならもう1列増やせたかも。

新しい試みのフリースペースは3つのみでしたが、ギターの弾き語りをしていたり、Nゲージを走らせたりと、同人誌即売会…とはちょっとベクトルは違うかも知れませんが、遊びの試みとしては面白いかも。コスプレはかなりの参加者が利用していたようで、外周を使ったコスプレ撮影広場も、奇跡的に好天に恵まれて風もなく穏やかだったこと(いつもは晴れでもビル風が吹き荒れている)もあって大盛況でした。コスプレには登録料が必要でしたが、カメラの登録料は必要なかったことも撮影が盛んだった要因かも。

女装禁止ではないので女装のレイヤーさんもかなりいましたが、女性のレイヤーさんもちゃんといて、華やかで賑やかな感じはイベントに彩を添えるという点では良い面が出たと思います。個人的には、メタルギアの敵兵が不自然なものを見つけたときの?マークを再現したコスプレが印象的でした。そして、この日のためにiPodのカラーまで揃えた凛子さんのコスプレ(知人)に驚き、iPhoneアプリとARマーカーを使った凛子さんコラボ撮影会が突発開催されたのがとても印象的でした(^^)遊びのテクノロジーはどこまで行くんだろう?

本日の収穫は50冊でした。新刊の発行数には正直あまり期待していなかったのですが、オフセット率は約60%でした。コピー本でも新刊を用意しているサークルさんや、委託参加しているサークルさんも多くて、参加しているサークルさんのモチベーションは決して低くは無かったようです。参加者の絶対数が減っていることもあって、買い物タイムの短さと頒布数という点では厳しい結果だったかもしれませんが…

とはいえ、元々サンクリは急拡大する前は隙間時期の受け皿だったイベントで、筆の早い人や新ジャンルへのお試しや旬のジャンルへの適応、頒布で忙しすぎず適度に交流が楽しめる存在だったわけで…以前の状態に戻っただけとも言えます。次回の6月は事務方も拡大開催を目指していて、サンクリには頑張って欲しいと個人的には思いますが、6/27というのは…夏コミの早割に回る原稿が多いのではないかという懸念も…次回が正念場になりそうです。

 2010/04/08(木) 「春アニメランキング(暫定)」

春アニメもほぼ一巡したところで、暫定で自分内ランキング化をしてみました。

上位ほどお気に入り

 けいおん!!
 WORKING
 迷い猫オーバーラン
 おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜
 会長はメイド様
 荒川アンダーザブリッジ
 こばと
 閃光のナイトレイド
 Angel Beats

−−−微妙なライン−−−

 B型H系
 薄桜鬼
 いちばんうしろの大魔王
 花咲ける青少年

−−−当落ライン−−−

 RAINBOW 二舎六房の七人

けいおんの2期とおお振りの2期は鉄板安定株として、「WORKING」と「迷い猫オーバーラン」のギャルゲー色の強い作品はそつのない仕上がりで意外と楽しめそう。「会長はメイド様」は観るまで少女マンガ(LaLa連載)原作だと知りませんでしたが、乙女分とイケメン分の按配がどちらも濃くないので普通に楽しめそうです。「荒川アンダーザブリッジ」は…うん、まぁ、新房監督が演出に絡むとこう(多弁ツッコミ型に)なるよね、という作りなので好き嫌いがハッキリと分かれそう。「こばと」はいつものCLAMP作品で安心。「閃光のナイトレイド」はオリジナルなのでこの先の展開は読めませんが、色々と世界設定が面白そうなので今後に期待。

で、個人的には期待はずれかもしれないのが「Angel Beats」。Keyの偉い人が企画にかんでいるというくらいにしか知らずに観ましたが、なんというか…ここ数年のヒット作をみてから作りました感が初回から満載で、つかみとしてはちょっとあざとすぎるかなとも感じました。隊長(名前はまだ覚えてない)がハルヒにしかみえない。下手すりゃ企画先行モノの弊害パターンに陥る懸念も…とりあえず視聴は継続。今後の盛り上がりに期待。

微妙ラインの4作のコメントは割愛。

それにしても、「けいおん!!」の初回はまた随分やらかしてくれましたね。良い意味で。新歓ライブのエピソードだけで1話持たせるとは…しかもライブシーンはあっさりと割愛して、準備と余韻を主眼に描くとは…「原作をとことん分かっている演出」に初回から脱帽です。新曲ではなく校歌から入りますか!BDが9巻まで発売されるということは、この第2期シリーズは間違いなく2クールでしょうね。時系列としては、第1期が2年生秋の文化祭ライブステージまでだったので、3年生春の始業式から少し戻って仕切り直す形になるのではないかと…ただ、原作の進み具合から考えても、完結時期を原作の卒業とTVの最終回を合わせてくるのではないかと…なんにしても、久々に深夜にリアルタイムで視聴したい元気なアニメがあるってのは幸せなことですね。

さて、来週の今頃には何本が生き残っているかな?

 2010/04/07(水) 「こはるの日々」

とらのあなでプッシュしていたのでジャケ買いしてみた「こはるの日々」を読んでみて、はて?どこかでみたことのある絵柄だなーと思っていたら、サークル憧憬画廊の大城ようこうさんだったんですね。創作系でずっと活動されているサークルさんで、多産ではないけれど確かな画力があって、読みきりでは抜群に面白くて、あとは長いネームが作れるようになれば商業でもいけるだろうなー…と前々から思っていましたが、既にデビューされていたんですね。さすがにグッドアフタヌーンは守備範囲外なので気付きませんでしたが、なんにしてもめでたいことです。

で、この「こはるの日々」は…可憐な表紙に思わずまっとうな方向の純愛を期待してしまうかもしれませんが、それは大きな間違いです。微笑ましく可愛い皮を被っていますが、やってることはホラー並で背筋も凍る一歩間違えばストーカー。もはや呪いレベルのおまじないで夢にまで出てくる。全力投球すぎる彼女(自称)からの「好き」が重い…恐ろしいまでの執念に怯えつつ、向けられる純粋な好意は邪険にできない主人公は、徐々に自分も彼女を意識し始めてしまい…(次巻に続く)このピュアラブコメ・サスペンスはどこに辿り着くのだろうか?

作風そのものは一昔前の雰囲気がありますが、行き過ぎたピュアさがギャグの域にまで達していて、かえって新鮮でした。コミティア系の創作ラブコメが好物の方にはぜひオススメしたい逸品です。

 2010/04/04(日) 「梅桃桜2010」

4/4はPioで開催された少女系同人オンリー即売会「梅桃桜〜花ざかりの乙女たち 2010」に一般参加してきました。梅桃桜とは、15ものオンリーイベントが1フロアに集結した合同開催イベントの総称であり、いわばPio版の都産祭。けいおん!、ストライクウィッチーズ、しゅごキャラ、長門、キョン子、神のみぞ知るセカイ、萌スロ・萌パチ、快盗天使ツインエンジェル、あにゃまる探偵キルミンずぅ、プリキュア、ふしぎ星の☆ふたご姫、とある魔術の禁書目録(超電磁砲)、みつどもえ、バカとテストと召喚獣、化物語…と、旬の人気ジャンルから単ピンでは集客の難しい隙間ジャンルまで大集合。果たして集合効果はいかに? カタログに来場目安と書かれていた10時に現着してみると…すでに裏手の一般待機列は2本目の中盤。1本あたり約200名くらいだから目視で約300名。早朝来場に対するペナルティはなかったようですが、ルールは守ろうねっと。11時の開場時には列は3本に達していたので、700〜800名くらいの規模だったようです。この倍は押し寄せるなのは系オンリーを普段仕切っている歴戦のスタッフさんが多かったので、特に混乱もなく運営できたようですが、時期的にコピー本が多くて突発時限列が随所にできていたようです。とはいえ、いつものオンリーとは違って参加者の嗜好が分散している分、コピー本の列を次から次へと渡り歩くといった動きは少なく、ぱっと列が出来てぱっとなくなる、という印象がありました。

個人的には、普段のホームジャンルとは別ジャンルで参加しているサークルさんの本が読めて嬉しいイベントでした。時期的な厳しさと季節の変わり目で体調を崩す方もいたようで、欠席率も高かったようですが…なのは系で参加しているサークルさんが、こぞってプリキュアに参戦していたのが印象的でした。これを布教本にして遅ればせながら観始める…かも。あと、紳士の嗜み(?)としてホッチキスを持って行ったのですが、知り合いのコピー本増産のお手伝いで役に立てたのが嬉しかったですね。Pioの別室で製本という珍しい経験もできましたし(^^)

ちなみに、女性向けの多いキョン子やコスプレ参加も手伝って、一般待機列での女子率が意外と高かったのも印象に残りました。(普段は99:1くらいですが、今回は93:7くらいはいた)。珍しく女装も認められているということもあってかコスプレ広場は常時盛況で、ぷにケの代名詞でもあるDDRはギャラリーも途絶えることなく、どうやって調達したのか謎なスロットマシーンにも常に人だかりが出来ていました。体調不良もあって13時半には撤収したので、最大3時間(?)のアフターイベントまでは見守れませんでしたが、この時期この括りのイベントとしては大盛況だったと言えるのではないでしょうか。

本日の収穫は31冊でした。内訳ランキングは以下の通りです。
10冊 長門
 5冊 プリキュア
 4冊 キョン子
 3冊 けいおん!
 2冊 超電磁砲
 1冊 魔法少女リリカルなのは
 1冊 ストライクウィッチーズ
 1冊 ラブプラス
 1冊 アマガミ
 1冊 姉妹の方程式
 1冊 その他(ゆかい絵本さん)
あれ?括りのジャンルにない本もあったりしますが、既刊発掘なので気にしないでください。

さて、来週はサンクリです。そこから先はしばらくイベント参加できそうにないのですが…サンクリは今後のターニングポイントンなりそうな開催回になりそうなので、しっかりレポートしなければ。

 2010/04/02(金) 「まんがタイムきららキャラット2010年5月号」

 1 GA
 2 ひだまりスケッチ
 3 ラジオでGO!
 4 うらバン!
 5 空の下屋根の中
 6 CIRCLEさーくる
 7 Felice
 8 キルミーベイベー
 9 せいなるめぐみ
10 はるみねーしょん
11 まじんプラナ
12 チェルシー (再ランクイン)
13 アクアリウム (新ラインクイン)

きららキャラット2010年5月号の自分内ランキングは、全26本中で単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは13本で打率に換算すると.500でした。きらら本誌集計と合わせても唯一の特別枠評価の対象であり、キャラット不動の殿役を務めてきた「バラエティも〜にん」が先月号で最終回を迎えましたが、今月号は中堅層グループから2本がランクアップを果たして、結果的には+2本で久々に5割の大台を回復しました。連載2回目の「ねこのひたいであそぶ」も好感触。中堅層の充実で先行き視界良好です。

「チェルシー」は2009年11月号以来2回目の再ラインクイン。元々絵はうまかったし、お笑いに恋をした女子高生カルテットという設定の面白さにも以前から注目していましたが、もう一皮剥けて欲しいなと常々思っていました。お笑いとはお約束の様式美とパターンを破った時の意外性かの比重が高いものであり、お笑いのステージそのものよりも、そこにいたるまでの流れや周辺(なぜそのステージに立ちたいと思えるのか)をどれだけ魅力的に描くことが出来るのかが重要なのだと思います。その点において、今回のようにメンバー以外を「巻き込んで」「引っ張りまわして」「でも楽しくて認めてしまう」回を面白く描けたのは、この作品の目指すひとつの成功なのだと勝手に理解しています。…と盛り上がってきたところですが、物語的には終局には入ってるのかも?

「アクアリウム」は初ランクイン。台詞少なめでサイレントを多用して心の動きをしっとりと描くこの作品は、最初から好感触でしばらく様子見を続けていましたが…誰にでも優しい純真な性格がゆえに「理想の女子」と周囲から勝手に好意を寄せられてきた、熱帯魚ショップの娘さん「ゆう」。さらっと流すことができず、断って毎回引きずってしまう。悪いことではないのに告白された側がへこんでしまう…そんな優しすぎる女の子が初めて出会った、普通に接してくれる男の子。水槽に広がる波紋のように静かに積み上げていく種類の作風であり、他の作品のように瞬発力のある見た目に分かりやすい萌えがあるわけではない。それはハンデなのかもしれませんが、唯一の個性になれるチャンスでもあるのです。今後の展開に注目してみましょう。

…と、ニューカマー分析が長くなってしまいましたが、今月のトップクオリティに輝いたのは「GA」でした。ここ半年の統計データだと、1位4回・2位1回(休載1回)という脅威のハイクオリティ。「ひだまり」と「ラジG」との三つ巴に割って入る存在は現れるのだろうか?野菜画の授業でいつも通りフリーダムに芸術を爆発させるGAメンバー。普通はこっちがメインですが、今回の主役はさめちゃん先生(宇佐美先生)。風邪で倒れたさめちゃん先生へのGAらしい気遣いがなんとも微笑ましい。1P目のスイカがああいう風に使われたりとか、外間先生がさめちゃん先生の代理で授業を観にきた時の「何が何がだ一体」な生徒達のリアクション(小さく書かれた「もぉー」がいい味を出している)とか、幸運慣れしてないさめちゃん先生のぐじぐじした後悔とか…「キョージュが作ったから安心だよ!」という過去作をさらりと生かしているところもポイント高し。いやー隙が無い。保留にしてたGAのゲームも買っちおうかなー

次点には「ひだまりスケッチ」が貫禄のランクイン。単行本5巻の発売日には秋葉原ですごい列ができるなど、うめてんてー(蒼樹うめ先生)人気がここにきて更なる大爆発を迎えているようです。アニメ第3期や水戸コミケSPでの梅酒イラストなどの露出効果でしょうか?今回のテーマは焼肉食べ放題。食べ物の話題の多いガールズトーク作品にはありがちなネタかもしれませんが、高校生のひとり暮らしのリアリティからするとむしろ滅多にないイベントなのです。その辺のバランス感覚というか等身大感覚が、ひだまりの魅力のひとつなのかも。奢ってくれた大家さんが随所に感じる、若いひだまり荘メンバーとのジェネレーションギャップは、むしろ読者自身の感覚に近いのかも。奢ったのに家に泊めるのは罰ゲーム扱いな大家さんと、その辺りの下りを悪気なくさらりと描けるナチュラルなところも流石です。

3番手には「ラジオでGO!」。付き合って一ヶ月記念で沙絵さんへのプレゼントを贈ろうと、プレゼント選びを沢渡さんに頼んだ藤田さん。何気ない会話の中でファンレターについて珍しく良いことを言う白沢渡さんと、報酬のご飯の奢りを忘れない黒沢渡さんの両面が上手く描かれた1本は必見。なんだかんだで、「人の見立てではなくオレ自身が喜んでもらいたいと考えた物を選ぶ」と決めて、結局何もしてないけど約束だからご飯は奢ると(河豚を望まれたらお金を下ろしてでも…)と行動する藤田△(さんかっけー)。で、沙絵さんの方も藤田さんへのプレゼントを選んでいたというバカップルっぷりといい、相沢Dが風見Pへのお土産を買っていたりと…ギャグで終わらしてくれる風見Pもグッジョブ。とても上手い演出だと思います。

以下は時間の都合でひとこと感想で。

「うらバン!」いよいよコンクール本番を迎えた金管楽器三人組。緊張でガチガチになったゆみちん(金管リーダー)がリラックスできたのは、先生と先輩と仲間のいつも通りのバカなやり取りだったところにぐっと来ました。おそらく次にやる吹奏楽部全体としての取り組みがこの作品の終局イベントに? 「空の下屋根の中」はグダグダな就職浪人半ニート生活から、急転直下で就職戦線に動きが!次回最終回!えぇ!?単行本2巻収録分足りてるのかなぁ… 「CIRCLEさーくる」のテーマはツインテール。アニメやマンガでは頻出でも実生活では滅多にお目にかからない(子供除く)わけですが…ポニテをひっぱってみたくなるとか、そういう話題に共感できるのもサークルモノの面白さですね。 「Felice」はお店の手伝いをすることになった凛ちゃんが、テキパキ仕事のできる九条さんと比較されることが面白くなくて八つ当たりをしてしまい…まさかの急展開。あれ?こんなに展開速くて大丈夫なんでしょうか?

「キルミーベイベー」は楽器をテーマにしていてもいつも通りのバカバカしさです(褒め言葉)。楽器ですらなくなってくるこのドツキ漫才の安定感は素晴らしい。「せいなるめぐみ」は前回の風邪ネタの続き。風邪がうつってしまったみっちゃんが好意を寄せていることを微塵も気付いてない聖たま…悪気無く笑顔で急所を突く荒井節が炸裂してます。「はるみねーしょん」もいつも通り捻りすぎてムリのあるシュールなダジャレが満載です。この笑いは人は選びますが、どこかの誰かには当たっているのだろう思えてくるから不思議なものですね。「まじんプラナ」は釣れたのが人魚だろうと動じず血抜きしようとしたり、魚人が出てきてもチャカで穴だらけにししたり…何でもアリなのがこの作品の普段の風景ですが何か?

今月はこんなところで…

 2010/04/01(木) 「ネタじゃないよ?二次創作小説執筆開始のお知らせ」

4/1に発表事をすると、何でもかんでもエイプリルフールのネタだと思われてしまいそうで嫌なのですが、ずっと踏ん切りがつかなかったことは、思い立ったが吉日!…ということで、発表して自分を追い込んでしまうことにします。

二次創作小説
[魔法少女リリカルなのは the Last Logia]
執筆開始のお知らせ

構想自体は2006年8月23日の日記に書いた次点からあり、その後もずっと練り込みを続けていました。本来はGM研通信vol.6のメイン企画として執筆する予定でしたが、同人レビュー特集があまりにも膨大なページ数になってしまったため、お蔵入りになってしまったのですが…今でも時々夢に見てしまうのです。頭の中ではすでに完成してしまった作品世界が、夢の中でアニメーション付きで再生されてしまうのです。夢を観るたびにクオリティが上がって情報の容量も増えていく…眠っているときでなくても、白昼夢のように突然再生されて漏れ出てきてしまう物語の断片…正直言って、これ以上頭の中では抱えていられないほど大きな存在になってしまったのです。これでは次のことが始められない。終わらせるためにも形にしなければならないのでしょう…

おそらくご存知の方はもうほとんどいないと思いますが、かつてGM研は創作小説ジャンルでコミケに参加していた時期がほんのわずかだけありました。当時の作品はごく親しい方にも見せたことがないですし、さすがにこればかりは頼まれてもお見せできないのですが…その後、文字を書くより漫画を読む方が好きすぎて、結局レビューの道へと進むことになりましたが、あのときの充実感は評論の立場では味わうことは決して出来ないものでした。それは若気の至りで青臭いものでしたが、懐かしくもあり、そしてその時の気持ちを忘れていないからこそ、私は他の評論とはまったく異なるスタンスで作品と接することが出来るているのかも知れません。だからこそ、もう一度初心に戻るためにも、小説に再チャレンジしてみようと決意しました。

…といっても、ここ数年は同人ばかりで、”世の中の一般的な文学”をろくすっぽ読みもしないでいた者に、果たしてどれだけのことができるのだろうか?という不安はあります。そして、この作品が描く、おそらくあらゆる二次創作小説とはスタンスの異なる、”物語世界を終わらせてしまうエピソード”、というものが受け入れられるかどうかも分かりません。発表方式は本ではなくweb連載を予定していますが、書くだけ書いても、満足できなければ公開しないかもしれません。公開しないかもしれないなら、普通ならこんな段階で書くべきことではないのでしょう。期待を裏切ることになるかもしれない。文章書きの端くれとして、ささやかながら積み上げてきた実績を失うかもしれない。それでも、それらもすべて踏まえた上で、やると決めました。後悔だけはしたくない。生まれずに終わらせてしまうことは我が子同然の作品に対して申し訳ないですからね…

繰り返しになりますが、これはエイプリルフールネタではありません。公開するかどうか、時期はいつになるのかはすべて未定ですが…気長に、ほどほどにご期待していただければ幸いです。

 2010/03/30(火) 「サンクリ47カタログ」

サンクリ47カタログを入手。

縮小開催だと知っていても、実際にカタログの薄さを見ると切ないものがありますね…どのこオンリーイベントですかという勢い。半分は読み物ページなので、サークルカットの割合はさらにこじんまりと…ちなみに、表紙は恥骨マニアの剛田ナギさん、中表紙はゆ〜のす通信のゆ〜のすさん、という時点で個人的には大満足なのですが(^^)

申込み1300サークルに対して配置は1021サークルで、約22%が落選。申込み数自体が、少なかった2月から更に20%減。これでは当選率100%で3ホール体制だったとしても配置満了の採算分岐点を割ってしまう。2ホール開催は苦渋の選択だったのでしょう。6月サンクリは再び拡大に転じると書かれていましたが、はたして…

個人的には、ときメモ4のサークルカットが6個もあったのが嬉しいところ(18禁のA1ホールを合わせると10カット)。大半が都子でキャラ人気に偏りがあるのが気になりますが…ケセラセラさんの君に届け本、美術部さんのガンダムUC本、といったレギュラー活動以外のジャンル本にも注目したいところ。ジャンルの多様性はある程度確保されている…のかな?

所々、正気ですか?と疑いたくなるような配置の導線があったり、晴れでもビル風が吹き荒れる外周がコスプレ広場として機能するのか?といった疑問もあったりしますが…詳しくは当日のレポートで。

 2010/03/29(月) 「月刊なのは完結」

サークル「黎明ネルトリンゲン」さんの通称:月刊なのはシリーズが、12作目「MARCH BREATHE」で遂に完結を迎えました。小学六年生のなのはたちを4月から月毎に描き続けてきたこの作品には、魔法少女リリカルなのはの魅力がアニメの一般論として語られるような、熱血魔法バトルも、魔法少女の変身シーンも、緻密な世界観といった要素も、まったくありません。あるのはただひとつ、初めて子供らしく皆で過ごすごとができた、穏やかで賑やかな季節の移ろいだけです。だが、だからこそ、ギャグでもなく、物語でもなく、日常をだけで読者の心を掴むということは、相当な実力が必要になる分野であると言えます。

2000冊を超えるなのは同人誌を購入し、エロ以外のあらゆる傾向の傑作をGM研推薦図書として提案する用意がある私にとって、このシリーズの穏やかな魅力には第1作目から注目し続けていましたが、卒業式を描いた完結編「MARCH BREATHE」によって、このシリーズは私の中で唯一無二の存在に上り詰めてしまいました。同人誌を読んでマジ泣きしてしまうなんて何年ぶりだろう…特に、グレアムおじさんとはやてとのやりとりが…目頭を押さえるグレアムさんの言葉といい、支えて優しく見守るシグナム姐さんといい…ええ演出や…ありがとうございました!ありがとうございました!大事なことなので何度でも言いたい。

さらに感動のラストシーンは…ネタバレ回避のため語りません。シリーズ全巻を読んでから読んでください。とはいえ、今から12巻を揃えるのは困難極まりないと思います。総集編が発行される…かどうかは分からないので、そのうち身内限定でもいいので読書会でもやりたいですねぇ…

とらのあな特集ページ(参考までに)
http://www.toranoana.jp/mailorder/cot/pagekit/0000/00/03/000000034551/index.html

同人と出会って10年。まだまだ新しい驚きがある。
同人誌って本当にいいものですね♪

 2010/03/28(日) 「GirlsLoveFestival3」

3/28はPioで開催された百合系総合同人誌即売会「GirlsLoveFestival3(以下、GLF3)」に一般参加してきました。前回開催の「GLF2」にも参加しましたが、その時はPioの1Fでなのはのオンリーイベントにメインで参加していたので、Pio2FだったGLFはついでに寄ってみただけでしたが…今回は他のイベントと被ることもなく朝からフル参戦できました。

一般開場が12時という特殊な設定だったこともあり、朝イチで秋葉原に寄って所用(とらのあなでけいおん!特製コミックス収納BOXを入手、ゲーマーズであっちこっち3巻の掛け替えカバーを入手)を分殺で片付けましたが、それはまた別の話。ラジオ会館の隣のビルが完全に解体されていましたが、跡地には何ができるのか…メガネスーパーが撤退した電気街口正面のビルに買い手はつくのか…も別の話。京急蒲田駅の高架化工事がいよいよ完成に近づきつつあり、5/16には上り線が開通するとのこと…足繁くPioに通っている身としては感慨深いものがありますが、これもまた別のお話。

11時前に現着してみると、すでに40名ほどの一般参加待機列ができていました。1Fで開催されていた特撮ヒーロー(ただしイケメンに限る)イベントの一般参加列が女性ばかりだったこととは対象的に、GLFの参加列は99%が男性。ちなみに、落書きコーナーの魂のシャウトによると、この列に並んでいる人たちは見た目は男性だけど心は乙女なのだそうな。開場前には100名ほどに増えていて、サークルも約100スペース。開場規模を考えると盛況と言える数字だったと言えるでしょう。

主催さんのネタ満載の注意事項アナウンスを経て、12時に一般開場。今回は時期的に新刊を用意できたサークルさんは少なかったものの、その分新規開拓やスケブのチャンスでもあるわけで…恥骨マニアさん(サンクリ表紙おめでとうございます!)にベアトリーチェを、Creamy Cafe'さんに私の巣の環さんを描いていただきました。ありがたやー 犬も歩けばマリみてイベントで見知った顔に当たる状態で水戸の話を聞いたりできて、買い物時間が終わっても退屈しませんでした。百合系PCゲームの工画堂スタジオさんが企業出展をしているなど、オンリーイベントには珍しいところもあったし、オススメの百合作品を紹介する交流コーナーでは、マリみてや青い花といったメジャーどころ以外にも「ゆゆ式」が挙げられていたのが個人的にはツボでした。

本日の収穫は40冊でした。おいおい、どこの中規模即売会でやんすか?といわんばかりの冊数ですなぁ…新たに全巻買いをしたサークルさんが2つあったことと、オリジナルの百合系をじっくり読めたこともあり、結構な冊数になりました。コミティアだと百合は全体の一部に埋没してしまうので、作品性まで掘り下げた品定めは難しいですからねぇ…そういう面でもこういう括りで間口の広いイベントがあると、とても助かります。

では、来週もPioの梅桃桜2010にて。

 2010/03/23(火) 「テルマエ・ロマエ」

マンガ大賞2010受賞作品「テルマエ・ロマエ」を読む…古代ローマの浴場(テルマエ)設計技師が、現代日本の風呂にタイムスリップをして、そのノウハウを古代ローマに持ち帰り、斬新な技師として評価されてローマ皇帝からのお呼びまでかかってしまうという、サクセス(?)ギャグ漫画。

連載はコミックビームで、しかも3ヶ月毎の掲載ペース…おそらく、マンガ大賞を受賞しなければ一生読むことがなかった作品ですが、さすがは同業者のマンガ好きを唸らせるだけのことはある。言葉は通じなくても、解釈にギャップがあっても、高度な文明に驚き、ローマ人のプライドを揺らがせつつも、真面目に学ぼうとする。シャンプーハットをみて、

軍事力で領土を広げるのは簡単だ…
しかし、文明は…文明はそうはいかぬ…

と戦慄を覚えるルシウス技師。
ああ、このギャグは新しすぎる!!

受賞に合わせて大増刷がかかったみたいなので、新しいもの好きな方はとりあえず手を出しておきましょう。

 2010/03/20(土) 「とある科学の超電磁砲(終)」

アニメ「とある科学の超電磁砲」最終回のあまりの素晴らしさに、深夜に静にひとり膝を叩いて喝采。アニメのオリジナル展開がここまではまった作品はそうそうないと思う。1クール目は普通に出来のいいアニメとしか感じませんでしたが、オリジナル脚本で展開された2クール目で歴代屈指の神アニメに昇格してしまいました。うん、BDシリーズ予約しといてよかった。

以下、ネタバレを含むので、未放送地域の方はバックオーライ。



かなり早い段階からシスターズ編をやるつもりはないことはわかっていましたが、まさか本当にオリジナルで1クール使ってしまうとは…主要メンバーはもちろん、寮監様やアンチスキルや婚后光子といったサブキャラに至るまで、それぞれに見せ場を作ったこの脚本…佐天さんが金属バットでキャパシティーダウンをぶっ壊したシーンは、初春が佐天さんを信頼してわざと聞こえるように大声で叫んだところからすでに泣きそうに…木山春生が教え子達からやっと「センセイ」と呼ばれて、気のきいた返しができない不器用さにぐっとっくるものが…

本来原作が持つ最大の武器であるところの、世界の謎とか科学とか魔術とか小難しい設定やハナシはすべて片隅においやって、アニメならではの魅力を追求した今作の英断に感服しました。もし第2期があるとしたら、前半でシスターズ編のシリアスをやって、後半はオリジナル展開でシスターズ編で浮かばれなかったキャラをクローズアップする形式でやってくれれば、神アニメの再来になるのではないかと…まぁ何にしても、間違いなく今期のベストアニメでした。

さて、原作もぼちぼち読み始めますかね…

 2010/03/18(木) 「春眠と徒然」

久しぶりに好天に恵まれた休日を利用して布団を干して、取り込んだばかりの布団で昼寝。ああ極楽極楽〜

所蔵同人誌のリスト登録を2010年2月末分まで反映。総計で14808冊。このペースだと、GWを迎える頃には15000冊の大台に到達してしまいそうです。とらさんの美品くんのB5が長らく品切れのままで、名作認定した本の袋掛けが進まないのが悩みの種ですが…

アニメイトで予約していたメタルチャーム・レイジングハート(劇場版)を開封。微妙にはみ出していたりして彩色のクオリティが低いのがちょっと残念。キャノンモードも出してくれないかなぁ…

きららフォワードの「桃色シンドローム」最終巻を読む。この頭のおかしい人しかいない変態紳士ギャグマンガに、このような感動のフィナーレが待っていようとは…萌え系マンガにしては珍しい作者のあとがきを読んで、なるほど、と頷く。萌えと変態の皮を被った「自分が自分を励ますための物語」は、テンプレ化されたドラマよりもよっぽど魅力的だと思いますよ。

一番くじエヴァのC賞:真希波マリを秋葉原の中古おもちゃ屋さんで購入。普段こういうクジものへの出費は避けているのですが、今回は挑戦を迷っている間もなく速攻で景品がなくなってしまったので…この真希波のクオリティには、既存製品のバンダイ製が霞む霞む。少し先のグッスマ製の出来はどうなんだろう?

figmaけいおんシリーズは明日予約開始のあずにゃんで一段落。さわちゃん先生は難しいとしても、個人的には和ちゃんまでは出してほしかったところですが…アニメの第2期も始まることだし、主要メンバーのライブステージverとかはありそう?

徒然なので特にオチはなく終わる。

 2010/03/16(火) 「4日間で2.4kg減だと?」

70kgの大台到達と共にスタートしたダイエット計画でしたが…わずか4日間でマイナス2.4kg…大丈夫なのかな、この減り方?

特にムチャなダイエットをしているわけではなく、夕食のカロリーを抑えて、間食をなくして、徒歩通勤に切り替えて、階段をなるべく使って、仕事の合間にストレッチをして、アニメを観ながら腹筋をして…項目としては多いけど、どれもちょっと気を付ければ出来ることばかり。要するに、今までものぐさで不摂生すぎただけで、生活習慣を正せば元の体重に戻るのは自明の理というわけです。そういうことが出来そうで出来ないのがダイエット道みたいですが…

せっかく痩せかけているのだから、リバウンドしないように鍛錬を継続していくとしましょう。

 2010/03/14(日) 「まんがタイムきらら2010年4月号」

 1 けいおん!
 2 ゆゆ式
 3 あっちこっち
 4 ふおんコネクト!
 5 かみさまのいうとおり
 6 三者三葉
 7 うぃずりず
 8 まーぶるインスパイア
 9 ねこきっさ
10 二丁目路地裏探偵奇譚
11 メロ(3乗)
12 Sweet Home

2010年4月号の全25本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は12本、打率に換算すると.480でした。今月のゲストは5本…あれ?なぜか目次ページでゲストの「シネマト・パラダイス」の作者名が湖西晶先生になっている…誤植?ゲストの中では初登場の「チェリーブロッサム!」(茶菓山しん太)が好感触。体育会系と猥談変態の二人の先輩の個性が強すぎて園芸部モノとしてどうかは二の次になっていますが、初回はつかみだからともかく、回を重ねてみて園芸の楽しさや魅力を織り交ぜつつ展開できれば、ランクインもありえるかも。

今月のトップクオリティに輝いたのは「けいおん!」でした。2009年12月号以来の首位奪還となった今回のテーマは模試の志望校判定。同じ大学に行こう!ということで、やっと受験生らしくなってきたわけですが…受験勉強そのものというよりは、和と平沢姉妹、澪と律、という2組の幼馴染ならではの表現が微笑ましく上手くできていることと、”出来る女の子”であるがゆえに暇なムギちゃんが梓にゃんに「かまって!」と甘えることで、全員に見せ場を作れているネームの面でも素晴らしい回だったと思います。とりわけ、普段はしっかり者の憂が和ちゃ〜んと甘える下りはポイント高し。普段しっかり者な憂だらからこそ、もっとしっかりしている年上のもうひとりのお姉ちゃん的存在の和には素直に甘える妹でいられると…憂と和スキーのゆ〜のすさんは間違いなく悶え転がっていることでしょう(^^)アニメの第二期はどこまでやるんだろう?卒業まで?

次点には「ゆゆ式」。唯一のツッコミ役の唯ちゃんが眠気に耐えるのに必死なので、誰もつっこまないままに考えずにしゃべって加速する緩いノリ。そしてトリオ漫才に巻き込まれてしまうけど、ホントはちょっと嬉しい一般人の相川さんという構図…ただ緩いだけじゃなくて、ツッコミの立ち位置も変幻自在で、ボケがただのボケじゃなくなる。これらをあっさりとした日常会話で出来てしまうこの匙加減…やはり只者ではない。次のドラマCD化の大本命か?声優さんは大変そうだけど…

3番手にはドラマCD第2弾と単行本3巻が同時発売される「あっちこっち」が貫禄のランクイン。ドラマCD化されたきらら作品は多いけど、第2弾まで続いたのケースはほとんどない。それだけ第1弾が売れたということなのでしょう。バレンタインデーを題材にした作品は多いけど、男の子・女の子、それぞれの視点からホワイトデーをテーマにしたのは珍しい。「別にお返しを期待してプレゼントしているわけではない」「貰ったチョコをなんと心得る!そこに真心が込められているなら、チョコは贈り主の心と知れい!」ギャグの中にもキラリと光る紳士語録が絶妙。

以下は時間都合でひとこと感想で。

「ふおんコネクト!」の今回のテーマはガンプラ。プレゼントして贈るだけではなくて「作って楽しむ」部分で、初心者の解釈がかえって新鮮でした。「量産品だからたくさんあるのがカッコいい。だがそれがいい」という元巻さんの兄仕込みのセンスとか、積みプラモ流儀とか、ガンプラが分かる人にとっては最高に面白い回でした。ストライクゾーンは狭いけど。「かみさまのいうとおり」は抜き打ち避難訓練がテーマ。地震より怖い黒井先生が大活躍!先生らしいのか、らしくないのか…「三者三葉」は雪にまつわるあれやこれや。大雪や台風の日は血が騒いで外出したくなるのです!…と言った傍からケーキを買いに現れたり、メールの「お姉ちゃん」だけでたいだい想像がついてしまうあたり、コントとしてのレベルの高さはさすがです。

「うぃずりず」は物語のキーになる人物(金髪幼女)の素性が明らかに。4巻が出てまだ間もないから、あと1巻分と考えると最後のヤマもそれなりのボリュームになるのかなぁ…「まーぶるインスパイア」は年下世代が今回の主役で、普段の紛らわ微エロトークではなく、子供視点での大人(といってもちょっと年上の姉)観が新鮮でした。「ねこきっさ」はクリムに突然婚約者ができてデート前編。お土産に婚約者って…同族で気が合う二人の行方は…後編に続く。

「二丁目路地裏探偵奇譚」は遊園地Wデート(ただし、1名だけ不本意)バカ所長と進展は…やっぱりなし。もしかして佳境?「メロ(3乗)」は花粉症ネタ。コンタクトが辛くても眼鏡でオタクと思われるのがイヤ!というポン太クンはある意味漢。妹に手をひかれて歩く恥ずかしさで本末転倒だとしても。「Sweet Home」は新谷さんの家に陽向がお泊り…が普通に行くわけもなく「防犯ブザーは持たせた?」と言われる信用のない新谷さんは、やはり存在感抜群だなーあと、気になるゲスト作「アイオーンコード」は能力者で学園モノ、というあたりが超電磁砲を髣髴させてしまわないかと心配だったり…読み切りとしては面白いので、今後の展開に期待したいところです。

今月はこんなところで…

 2010/03/08(月) 「やっぱ牛乳でしょ」

(表題)のキャッチコピーの牛乳促進CMとは特に関係なく、「とある科学の超電磁砲」の固法先輩が愛飲している武蔵野牛乳に触発されて、牛乳を飲む習慣を再開した、というお話。武蔵野牛乳という名前そのものの製品は存在しないみたいですが、製作会社が武蔵野にあることから「タカナシ牛乳」ではないか?という説が有力みたいですが…

自分で日常的に買うとすれば価格も重要なので、行きつけのスーパーの仕入れや値付けにも影響を受けるし、お腹を下しやすい人向けには無脂肪乳製品もあるし、味には好みで合う合わないもあるので、万人に当てはまる美味しい基準は難しいところです。198円前後の一般主力流通品に比べて、必ずしも600〜1000円するブランド品を美味しいと感じるわけでもないですし…

最近試しているのは、
・毎日骨太
・明治ラブ 鉄分とカルシウム
の2つ。

三十路にもなると、コップ1杯でお腹が膨れて満足してしまい飲める量が限られてくるので、どうせなら付加価値が高そうなものを!…という単純な発想でしたが、週2本ペースで飲み始めてから健康そのもの。慢性化していた膝や肘の関節痛も改善されつつあるようです。個人的には野菜ジュースを飲むより、よほど効果がありました。多少お腹を下しやすくなりましたが、便秘に悩むよりはいいのかなと…

他の銘柄もぼちぼち試してみるとします。

 2010/03/04(木) 「なのはDL」

すっかり忘れていましたが、なのはPSP版にはDLサービスが2月中旬から始まっていて、ミニゲームなどが配信されるらしい。さすがはアイマス商法でひとやま当てたバンナムらしい手口というべきか。ゲイツポイントのようにゲーム屋さんでプリペイドカードを買ってくる手間はないけど、PlaystationStoreにクレジットカードを登録するのはセキュリティ上余り好ましくないのですが…

「予約特典で体験版がついている」ということでしたが、はて?箱をいくら捜してもそんなものは見当たらない。封入漏れか?と思っていたら、実はAmazonの納品書と一緒に届いたテレカっぽい袋に入ったカードが、ダウンロードコードの入ったカードでした。紛らわしい…

で、ダウンロードしてみて「なのヴィネ」とやらをちょっとだけいじってみましたが…要するに鑑賞型時計機能?SDなのはさんが部屋でちょこまかしているのを眺めるだけ…び、微妙。PSPをアラーム的な使い方をするかというと、実用面では激しく疑問。携帯のアラームで十分だし。毎月有料配信されるコンテンツでは、フェイトやはやても追加されて、複数人で戯れる姿も楽しめるらしい…そんな第1号は800円也。

「コンビニでネットプリカを買う」という選択肢もあるし、ダウンロードで過去のゲームを遊ぶのもまた一興かも。みんなのテニスの体験版も試してみたいし。え?その前にときメモ4の全キャラ攻略を済ませるべきですね、はい。

 2010/03/03(水) 「まんがタイムきららキャラット2010年4月号」

 1 GA
 2 ひだまりスケッチ
 3 ラジオでGO!
 4 CIRCLEさーくる
 5 キルミーベイベー
 6 うらバン!
 7 Felice
 8 まじんプラナ
 9 空の下屋根の中
10 せいなるめぐみ
11 はるみねーしょん
番外 バラエティーも〜にん(最終回)

きららキャラット2010年4月号の自分内ランキングは、全25本中で単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは11本で打率に換算すると.440でした。いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。そんな唯一の特別枠だった竹本泉先生作品が、今月号で最終回を迎えました。とはいえ、読んでいる時はまったく気付かずに、このランキング集計で目次頁で作品数を確認する時に、ようやく最終回の表記があることに気付きました。最終回であることにさえ気付かせない、うじゃうじゃとした作風は流石のひとこと。4コマ誌にあって4コマじゃないこの作品は常に殿を務めてきた、とても貴重な存在だったわけですが…次号からどうなる?

今月のトップクオリティに輝いたのは、先月号の休載から復帰を果たした「GA」でした。休載率は高いけどトップ率も高いのがこの作品の常ですが、特に休載明けのトップ率は驚異的。作画というよりは話の作り込みにそれだけ時間がかかっているのかなーと。今回のテーマは「目が認識する色」。人間の目がRGBの三色型であることに対して、鳥類や有袋類の多くは赤・緑・青のほかに長波長(紫外線など)を認識する「四色型」であり、人間にも稀にいるとされている。逆に、特定の色を認識しづらい「色弱」も存在しており、目に映る色彩が誰もが同じというわけではないことを、ハンデキャップとしてではなく芸術の視点から、芦原部長と魚住君のエピソードを通じて、ちょっといい話に仕上げられています。「本物のゴッホの絵が見られる」から羨ましい…そんな風にさらっと言える芦原部長は素敵ですねー

次点には、なずなちゃんと乃莉ちゃんもレギュラーで登場したアニメ3期も好調な「ひだまりスケッチ」。天気のいい日に、カーテンをミニプールで足踏み洗濯。巻頭カラーで朝の爽やかさを伝える色彩感覚、6人の登場人物にそれぞれの見せ場を作りつつ、起承転結をしっかりとつける安定感はいつものことながらすばらしいですね。沙英さんの冷静な指摘に拗ねたヒロさんが、無言で沙英さんのカーテンをプールに突っ込む間もすばらしかった。ただ、「買うてん」を「こうてん」と関西弁で読ませるギャグは、ルビが振ってあるわけでもないので、関西圏以外ではハードルが高いかも…

3番手には、藤田さんと沙絵さん編が明けて通常のラジオモードに復帰した「ラジオでGO!」。相沢Dが過労で倒れて、新人ADのみつばちゃんが代役を務めるお話。いつもナンパで軽いようでいて「ラジオに関してはマジメ」な相沢Dの存在の重要性に皆が気付いたわけですが、いてもいなくても存在感を出せるのはキャラが立っている証明でもあり、地力の高さがあってこそことだと思います。相沢Dと風見Pもちょっとだけ進展したのが嬉しいところ。恋人モードでさえさえと呼ぶ藤田さんの幸せそうな顔をみるのもほっとしましね。

以下は時間の都合でひとこと感想で。
「CIRCLEさーくる」は最上級生トリオによるサークル会議。合宿の予定とかイベントの予定とか。ボーリングでジュースを買いに行ったりトイレに行ったりしやすくするとか、細かいところに気が回るリアリティがこの作品の魅力だと思います。「キルミーベイベー」は風邪がテーマ。風邪を引いても、やすなのバカさと無謀さはいつもどおりです。この高値安定を続けるバカさ加減はもっと評価されていいと思うのですが…「うらバン!」は今回は吹奏楽ではなくテスト勉強がネタ。レベルの高い学校になぜコハルが入れたのかというと…スポーツ特別推薦枠だったから。なぜか私服が可愛いとか、キャラづけを行う上でこういう目線を変えたエピソードは重要ですね。

「Felice」は3倍カプチーノの豆を切らしてしまったみー姉のために、内緒でコーヒー豆を買いに行くというはじめてのお使いモード。困ったときに現れる灯里さん(本当に偶然?)。いつもはうざったがっているのに、世話になったと凛ちゃんから喫茶店に誘った仕草が好ましい。「まじんプラナ」はダイエット企画。雪山ダイエットは過酷すぎると思うが、それを上回るラブっぷりが微笑ましい。「空の下屋根の中」は就活は置いておいて友達といつも以上にまったりと温泉旅行。進まないのがこの作品のクオリティ。「せいなるめぐみ」は勘違いフラグ多発中。このかみ合わなさがいい。「はるみねーしょん」はひねりの効いたイラっとくるギャグの持ち味が、今回ちょっと「ネタありき」すぎた感がありました。シュールって難しい!

今月はこんなところで…

 2010/03/01(月) 「アニメ ムダヅモ無き改革」

DVDアニメ版「ムダヅモ無き改革」を鑑賞…あらゆる意味ですごい。地上波のアニメ基準だったら100%NGのネタばかり。国際問題になりかねないほど際どくて、バカバカしいほどの力技が満載です。封入特典は5種類のブロマイドがランダム。入っていたのは将軍様でした。このブロマイドに当りは存在するのか?

第2話・3話はオリジナルエピソードで舞台は中国!中国様万歳!の鳩山首相は金星人に寄生されていたから意味不明な言動ばかりを繰り返していたそうな…いや、笑うに笑えねぇ…毛沢東まで復活しちゃって全世界を農地化しようと緑一色を連発…やりたい放題です。次回予告にはローマ法王様も登場。続編製作の可能性は1巻の売れ行き次第のようです。

映像特典には原作の大和田先生、アニメの水島監督、声優の玄田さん(パパブッシュ役)、声優の伊藤静さん(ゆかりたん)(令さま)(チャイナドレス)の4名による麻雀対決。勝っても負けても特に何も無く、ただ淡々とした麻雀対決が50分近くにわたって収録されています。いやー自由な作品だなー

第2弾に期待。

 2010/02/28(日) 「ごちゃフェス」

2/28は池袋サンシャインシティで開催された4イベント合同の「ごちゃフェス」に一般参加してきました。ごちゃフェスとは、エヴァ・超電磁砲・ヤンデレ・るーこ(ToHeart2)の4つのオンリーイベントが1つのホールに集まった複合開催イベントであり、特にエヴァオンリーは滅多に開催されないということと、人気爆破中の超電磁砲効果、そして2月と3月のイベントの中間点として受け皿として期待が集まっていたわけですが…(むしろ同日台東館開催のコスカが割を食った形に?)

朝9時以前の来場は禁止とカタログにあったので、朝10時に会場に到着。天気は生憎の雨。外で並ぶのはしんどいなーと思っていたら、広場の行列はお隣のコードギアスオンリーに並ぶ女性の長蛇の列でした。元気な女性向けを横目に、ごちゃフェスの一般待機列は…A1ホール内。いや、雨も寒さも凌げて並ぶ側からするとラッキーでしたが、この余りまくりのスペースはどうしたものか…開場前には100名くらいの列になっていましたが、イベントとしての勝敗ラインはどのへんだったんだろう?

予定通り11時に開場。さすがに谷間のイベントだったこともあり、会場製本のサークルさんがチラホラ。初手で並べるところが少なくて局地的な行列が発生するも、スタッフさんの仕切りがどうにも瞬発力に欠けるというか…普段のオンリーイベントではあまりみない顔の若手のスタッフさんが多くて、混対や導線の仕切りに経験不足は否めなかったようです。サークルさんの顔ぶれをみる限り、特定のラインがみえてこないのは主催筋の営業力の差かなぁ…受け皿としては確かに魅力的だったけど、それだけでイベントに出る踏ん切りがつくわけでもありませんし…

お買い物はわずか5分で終了。あとはマイミクさんの会場製本の手伝いでホッチキス使いと化していました。次回以降はマイホッチキスを持参しておくとしましょう。紳士の嗜み?(^^)印象としては、いつものイベントとは客層が少し違うのか、既刊を含めてじっくりと手に取って選ぶ方が多かったようです。普段書店ではあまり見かけない本との出会いが楽しみでしたが、なかなか当たりはなかったようで…ヤンデレジャンルに都子(ときメモ4)本がもう少しあればと…仕事の都合もあったので12時前には会場を離脱したので、午後以降がどんな感じだったのか分かりませんが、イベントの成否としては「微妙」ですかね…経験を生かした次回に期待。

本日の収穫は9冊でした。次は3/14のARIAイベント。
コミケSPは不参加です。

 2010/02/24(水) 「P&R まにあったー」

2/24 23:40
どうにかギリギリでPush&Review最後の1本の投稿が完了しました。最後の1本は1時間半近く掛かる難産でしたが、17文字×8行に面白さを要約して伝えるという点では、満足の行く出来に仕上がったと思います。今回の投稿は5本。タイトルは載ってからのお楽しみということで現時点では公開しませんが、前号と連続掲載はないだろうと分かっている1本は趣味で書いたものだからともかくとして、あと4本は客観的にみても絵付き掲載になると面白いんじゃないかなーと思える実力のある作家さんばかりです。その中でも会場で今回新規開拓で出会った1冊については、もし自分が編集さんだったら絶対スカウトをかけてるだろうなと思える傑作でした。普段は東方や商業アンソロで活動されている方のようですが、オリジナルでもっとこの作風をみてみたいなー(なんかベタ褒めですね)。やはりコミティアはいい。感想戦まで真剣勝負を楽しむことができるのですから。

ちなみに、5月開催は今年も仕事のため不参加確定です…

 2010/02/21(日) 「第二次本棚整備計画(了)」

     

通販で衝動買いした、天井突っ張り1cmピッチオープンラック×2(59600円)が到着して、さっそく組み立てを…したところで力尽きました。ひとりで組み立てるにはあまりにも巨大すぎました…

棚入れは後日にして、とりあえず空棚の状態で撮影。どこの漫画喫茶か書店かと見紛う圧倒的物量です。書店の什器みたいな本棚が欲しい、と若い頃から夢見ていましたが、ようやく理想の本棚に辿りついた気がします。天井突っ張りで安全性もバッチリだし。ついでに、玄関廊下に増設した3基のスチールラック(A5同人誌専用棚)も撮影。まったくもってクレイジーな本の館ですなぁ…

引越し半年目にしてようやく整備構想の第二次計画をクリア。むしろハード(本棚)の増設計画にソフト(並べ)が追いつかない状況ですが…むぅ、筋肉痛が酷いので本日はこれにて。

 2010/02/16(火) 「コミティア91 レポート:Q」

コミティア91で気になった本を特選してご紹介。ちゃんとしたレビューはPush&Reviewで書くかも知れないので、ここでは紹介といっても一言感想レベルですが…私の選考水準の高さを信頼してもいいっすよ、という方は、2/21の読書会や次回開催の5月に向けて参考にしていただければと…

まずは一覧
・チョコレートでポップス (美術部)百合系
・イコール iqual,or not (プロペラプロンプト)シリアス恋愛系
・Replace mode 04 (月人形)シリアス恋愛系
・甘 (BIBASUKU)子供恋愛系
・ぼくのすきなおとこのこ (%)子供恋愛系
・マンフラ chapter2 (125)編集者と作家の恋愛
・スピードシュリンカー (ein)書店あるある
・同人をやろう! vol.4 委託参加をするぞ! (まじっく・すくえあ)実話系
・ウツとマンガと私のミアイ (沙羅双樹)実話系

…と掛け値なしオススメ9本の一覧を書いたところで、明日の仕事が早いので残念ながら本日は時間切れ。個別詳細は翌日ということで…

 2010/02/15(月) 「コミティア91 レポート:破」

2/14は東京ビッグサイトで開催された創作系同人誌即売会「コミティア91」に参加してきました。国際展示場駅を下車すると道行く人の大半が女性…ああそうだった、この日は西ホールで擬人化王国3(主にヘタリア女性向け)が開催されているんだった。擬人化王国には2の時に参加してみましたが、西4ホールで入場規制が敷かれて一般入場が終わったのが13時…という阿鼻叫喚な混雑イベントでしたが、今回は西1・2ホールに大拡張。 そういえば、女性の即売会参加者の方はカート持ちの方が多いですね。男性参加者のリュックスタイルを見慣れているので、カート持ち=サークルさんってイメージがあるのは私だけ?

9時半頃にコミティア会場の東4ホールに到着。今回はガレリア内に一般待機列が作られていました。本日は快晴なれど最低気温は1℃という底冷えする冷え込み。今回はマイミクさんのお手伝いもあってサークル入場させていただきましたが、もし並んでいたらこの配置はありがたいものだったと思います。今回も東の1ホールに納まる最大数の配置をしても約100サークルが落選。サンクリの求心力が急降下している今、男性読者にとってはコミティアが2月最大のイベントになりつつあるようで…(コミティアは男性向けイベントというわけではありませんが、一般参加者の男女比は7:3くらいであり、二次創作系男性作家さんの創作系チャレンジが増える傾向にあるので)。落選率の上昇もあって11月にも2ホール開催が決定。コミティアの注目度が上がるのはファンとして嬉しいことです。人口密度もますます上がっていて、捜し読み歩きをする身としては、もう少し通路幅が欲しいというのもありますし…

11時の開場後はチェックサークル100を「90分で」高速巡回。なぜ90分なのかというと、蒲田のPioで開催されている魔法少女リリカルなのはオンリー同人誌即売会「リリカルマジカル8」との掛け持ちで、移動に往復90分かかってしまうからです。なのは系はコピー本や限定本を諦めれば大半は書店委託でどうにかなるとしても、コミティアの本だけは他人には任せられない。以前買ったことがあるからといって「じゃあ今回も新刊をお願いします」というわけにはいかない。前がいいから次もいいとは限らない。どんなサークルさんでも名前買いはしない。毎回が勝負の場であり、心に響くものが無ければ容赦なくスルーします。それに、他人に「100サークル回って」と頼むほど人でなしではありませんから(^^;

とはいえ、100サークルで90分…ということは1箇所に掛けられる時間は1分ありません。当然列に並んでいる時間などありませんし、見本誌を熟読する時間もありません。ではどうするのかというと…綿密な情報収集による列形成順予測で巡回経路設計と、手に取って数秒で作品の戦闘力を見極めればいいのです。前者はともかく、後者は意味不明かもしれませんが…自分でも上手く説明できませんが、大量に読書をしているとなんとかく分かるんですよ。歌にサビと呼ばれる部分があるように、本にもサビのような部分があるのだと私は思います。それは、いわゆるオチというわけではなく、むしろ「オチを知りたいと思えるかどうか」という話の持って行き方と、読者を引き込むパワーの有無にあります。ゆえに、ちゃんと時間をかけて読まないと筋がつかめない小説本は苦手なジャンルなのですが…(文章書きなのに?)

予定通り90分でコミティアの第一次攻略を終えて、国際展示場→大崎→品川→京急蒲田、と乗り継いで蒲田のPioに到着。すでにコピー本戦線は焼け野原状態で、人気サークルさんは新刊完売しているところがチラホラ…滞在時間わずか20分で会場を離脱したのでレポートらしいレポートは書きようがないのですが…それでもまだまだかなりの人口密度で、劇場版・PSP・Vivid単行本…と燃料投下要素が満載だったこともあり、活気のあるイベントだった残り香は十分感じられました。Forceは…男の子主人公ではエロ以外では厳しいみたい。いつもお世話になっている2サークルさんへの挨拶を終えて、再びビッグサイトへ。

14時半にコミティアに戻ってきてから、閉会までの1時間を使ってギリギリまで総流し新規開拓チェックを開始。しかし、さすがにたったの1時間では全スペースを回るのは不可能なので、ある程度ジャンルを限定して(短時間での評価の難しい小説系と音楽・ゲーム系、絵描きさんでないと共感が難しいイラスト系、守備範囲外のエロ系を除外)、約50%のサークルさんの見本誌を総チェックしました。この日の収穫は81冊。コミティア特製紙袋2つが満杯になりました。印象に残った本は…読み返してみないと分かりません! あまりにも短時間に脳力(誤字ではない)をフル稼働させすぎて、見たそばから記憶を上書きしていたためか、何をどう良いと思ってそれぞれを買ったのかまったく記憶がないので…


というわけで、気になった本の紹介は明日の日記「Q」に続きます。

 2010/02/14(日) 「チョコだらけのコミティア91(序)」

2/14は創作系同人誌即売会「コミティア91」に参加してきました。掛け持ちだったなのはオンリーのリリマジ8(Pio)には20分しか滞在してなかったので大した事は書けませんが…

詳しいレポートは後日として…まずはサンクリ〜コミティアにかけて頂いた大量のチョコを食べて疲労回復。今回は2/14でバレンタイン当日だったということもあって、多くのサークルさんがオマケチョコを配布していました。写真にはないその場で頂いたチョコも含めるとすごい量に…

本日の収穫は81冊。今回はPioの往復時間が発生したこともあってコミティアに2時間半しか(しか?)時間が使えなかったこともあり、総流しチェックはジャンルを限定したもので約5割しかできませんでしたが…何冊か新規開拓もできたので、明日以降少しずつ紹介していこうと思います。

レポートの続きは明日の日記で。

 2010/02/11(木) 「まんがタイムきらら2010年3月号」

★1 ふおんコネクト!
 2 けいおん!
 3 あっちこっち
 4 ゆゆ式
 5 かみさまのいうとおり
 6 三者三葉
 7 うぃずりず
 8 まーぶるインスパイア
 9 ねこきっさ
10 メロ(3乗)
11 Sweet Home
12 二丁目路地裏探偵奇譚
13 脳内彼女のいる生活(ゲスト)

2010年3月号の全25本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は14本、打率に換算すると.520でした。先月号で最終回を迎えた「ダブルナイト」の減少分がそのまま反映された形に。娘太郎先生の新連載「うさかめコンボ!」は…ちょびっ子生徒会長モノ市場は飽和気味なので、どんな独自路線になっていくのかしばらく様子見かなぁ。ゲストにはフォワード連載から「夢喰いメリー」。無理に4コマフォーマットにしないで割り切ってストーリー外伝を描いたのがかえって良かったみたい。

今月のトップクオリティに輝いたのは「ふおんコネクト!」。しかも今年初のレジェンド認定が出るぶっちぎりのリザルトになりました。スーパー蔵浜大戦前後編がこの作品最大のヤマ場だと思っていましたが、実はさらなる引き出しがあったとは!しかも、ふおん・交流・夕ちゃん先生といった超人的な特異能力を持つ主役キャラのド派手な活躍ではなく、一般人の脇役キャラ「偉人さん(通称)」が物語と人間関係の伏線を総回収して超人たちを手玉に取るという…脱線しつつも意外な角度からロジカルにオチを物語仕立てでまとめ上げる、この作品の特色が如何なく発揮された回だったと思います。最強の凡人の「地球を守るのはウルトラマンじゃなくて、無力でも人間でないとダメなんです」という言葉で、やっと完璧超人である責務から交流は解放されて、後顧の憂いなくいよいよ卒業に向けてカウントダウンへ…普遍的に理解される種類の作品ではないのかも知れないけれど、読み続けている人にとっては面白い。毎月切り口の違いを楽しめる。単行本中心の漫画業界にあって、連載を楽しみにできる作品として稀有な存在なのです。完結までしかとこの作品の行方を見守りたいと思います。

次点にはアニメ第二期の4月放送開始が決定した「けいおん!」。さわちゃん先生風邪を引くの巻。まったく受験生らしく見えないのはいつものことなので気にしない。お見舞い自宅訪問で家捜し、ってのは漫画の定番ですが、さわちゃん先生の場合…軽音部のメンバーにとっては普通すぎて面白味には欠けたようです。チャイムの音が「ファッキュー!」とか…想像の方が面白かったり。何気にムギちゃんのハイスペックっぷりがいい味を出ししているところが、個人的ハイライトでしたが(^^;けいおんライブイベントのDVDは出ないのかなぁ?

3番手にはドラマCD第2弾も決定した「あっちこっち」。占い効果で積極的になでなでおねだりする画に、ニマニマブーッ(鼻血)。ラッキーワードが写経って…(そして書く)。コントのようなお約束と悪ノリしつつ、最後は天然な恥ずかしい台詞で締める、このバランス感覚はいつもながら素晴らしい。「ゆゆ式」は最近はゆるさだけではなく、はてしなく甘えて図に乗るくどさとバカっぽさが、計算なしに描けるようになってきて、さらにレベルが上がってきましたね。メイン3人以外の絡み方次第ではさらに面白くなる…かも。

以下は時間の都合でひとこと感想で。
「かみさまのいうとおり」は今回もエロエロです(主に勘違いで)。ラブジュースって発想はなかったわー 「三者三葉」は葉子さまが大人の階段を一歩上る(といっても、体育の時間に二人一組で困らなくなったというだけ)ことに、山Gは漢泣して葉子さまのパパからは祝電が…いろいろと流石です。 「うぃずりず」は遂にリズの母親が(記憶の中で)登場。物語は佳境に? まさかのドラマCD化が実現した「まーぶるインスパイア」は、珍しく学園パートのみで進行。炭酸ジュースだけでこれだけ話を広げられるのもある意味すごいテク。

「ねこきっさ」は魔界流の節分ネタ。バレンタインではなく敢えて節分というチョイスがらしいと言えばらしい。焼肉奉行の閻魔大王様…怖ェ。「メロ(3乗)」は押しかけメイドさんネタ…といっても身元の分かっている家出メイドさんですが…「Sweet Home」は前回の猫ネタ後編。前後編の区切り方がもう少し上手ければ、あわせ技一本でもうちょっと高評価できたのですが…「二丁目路地裏探偵奇譚」はダイエットネタ。すっかり定着したお姉ちゃん(ヴァニラさん)の本末転倒な天然っぷりがいい。「脳内彼女のいる生活」はなんかもう連載でいいんじゃないのかと思う掲載率ですね。リアル姉が教師として学園パートにも入ってきて芸の幅は広がったけど、ボケとツッコミのバランスには少し課題があるかも…

今月はこんなところで…

 2010/02/10(水) 「GMカレー戦線異常アリ」

ココイチ冬好例のグランドマザーカレーを食べてクジ引きでスプーンが当たるキャンペーンですが...今年はマイミクさんが誰も話題にしないなーと思っていたら、お店に行ってみて理由判例。注文後に差し出されたのは、抽選Boxではなく、応募券...今回はクジ引きではなく、チケットを集めて応募する方式だったのです!

ちなみに、スプーンの応募には3枚必要。

いやまあ、今までの抽選Box方式にも問題は多々ありましたよ。キャンペーン序盤は当りクジが入っていないのでは疑惑とか、スプーンが余ったりとか、当たるまで10食近く食べることもあったりとか...でも、そういう非効率があっても、運試しがその場で結果が出るところがチャレンジの面白さだったわけですが...

3枚集めてもスプーンの当選枠は100名様...やる気が出ない低確率ですな...

 2010/02/09(火) 「まんがタイムきららキャラット2010年3月号」

 1 ラジオでGO!
 2 ひだまりスケッチ
 3 空の下屋根の中
 4 CIRCLEさーくる
 5 キルミーベイベー
 6 Felice
 7 まじんプラナ
 8 うらバン!
 9 せいなるめぐみ
10 はるみねーしょん

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

きららキャラット2010年3月号の自分内ランキングは、全25本中で単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは10本で打率に換算すると.400でした。「GA」が表紙の修正が間に合わないギリギリのスケジュールで突発休載…は、もういつものことなので気にしないことにして(それもどうかと思うが)…きらら本誌から「≒」、MAXから「つかまえて!コハル」と、他誌連載からのゲストが今回も活発でしたが、他誌連載を読んでいることが前提の展開だったのでアピール不足は否めない。ねことうふさんにとっては、かつて単行本になる前に挫折した(事情はともかく結果としてはすいう形になった)リベンジともいえる回だったわけですが…この結果だけで判断するわけではありませんが、MAXは競争の場としてどうなのだろう?とちょっと考えてしまいます。MAXは私が唯一購読していないきららファミリーですし。今にして思うと、毎回1話目で作品のお約束を紹介する、まんがホーム系のフォーマット、あれはあれで洗練された技術なんですねぇ…

今月のトップクオリティに輝いたのは「ラジオでGO!」でした。奥手で煮えきらず恋人未満の関係を続けていた藤田さんの一大決心で、ついに告白!告白シーンは4コマじゃなくてストーリー漫画風になっていて感動的でした。ここで最終回になってしまうのかぁぁ!…と冷や冷やするくらいクオリティが高まっていましたが、どうやらまだまだ続くようで一安心。やはり風見Pとかにも幸せになって欲しいのですよファンとしては。アニメ化…は難しいとしても、順当に行けばドラマCD化はあると思うので、もうちょっと引っ張って欲しいところ。

次点には「ひだまりスケッチ」。宮ちゃんおしゃれに目覚めるの巻。珍しい褒められ方をして即決購入してしまう沙英さんに萌える。こういう普通に女の子らしいエピソードって意外なくらい少なかったあたり、この作品の引き出しの多さを物語っているのかもしれない。箸が転がるだけで面白い、っていう女の子同士の日常を表現する上では変化球など必要ないのです。もっとも、それを描き続けられることが一番難しくてすごいことなのでしょうけど。3番手には「空の下屋根の中」。ハロワ通い生活にも慣れて…(慣れてどうする)面接経験値などと考え始めて、就職浪人生活はますます深みにはまっていく…切ない。出口はどっちだ?

以下はひとこと感想で。
「CIRCLEさーくる」のお題はGペン。珍しく漫研サークルらしいネタですが、技術論というよりは雰囲気とかむやみなドリームとか、ゆるゆるっと楽しく読めるのがこの作品らしいところ。「キルミーベイベー」はお正月からスカタンなバイオレンスコントが炸裂。いまどきタコ上げでこれだけ笑いを取れるとは…「Felice」は女の子らしくしよう作戦…はいきなり脱線?まぁ、まずはドツキ漫才ができるくらい仲良くなってから、ということなのでしょう。多分。

「まじんプラナ」は遠回しにエロい回でした。「登山家か!」のツッコミも実に良かった。「うらバン!」はやっと吹奏楽部らしくなってきました。京浜さんが入ってからバランスが良くなりましたね。「せいなるめぐみ」は男女を越えたヘタレ同盟が結成。そしていつものように恵ちゃん(乳母代わりの中年ダンディ)は今回も登場しませんでした。「はるみねーしょん」は今回はちょっと捻りすぎたギャグの割合が多くて笑いの瞬発力に欠けていて…シュールって難しい。

今月はこんなところで…
※一刻に早くきらら4月号のふおんコネクト!の評価を書きたいからキャラットの宿題を片付けたことは内緒だ。

 2010/02/07(日) 「サンクリ46」

2/7はサンクリ46に参加してきました。今回はマイミクさんの会場製本のお手伝いもあってサークル入場させていただきましたが、外は折からの冷え込みとビル風でとてつもない寒さで…普通に並んでいたらどうなっていたことやら。A1ホールの外周を仕切っている机が強風でぶっ飛んでスタッフさんが机を追いかけていたり、その後は机代わりに人がコーン棒を持って立っているなど…お疲れさまでした。

今回のサンクリは久々の3ホール、しかもDホールは4分の1を使用しない縮小開催。2月サンクリは元々谷間のイベントですが、4ホールでも収まらないと言っていた拡大時代はすでに過去のものに…A23ホールしか見ませんでしたが、開場時のラッシュの熱気は健在でしたが人が捌けるのも早くて、なのは系のサークルさんは来週のオンリーに新刊の照準を合わせていたし、オールジャンルで集合効果の強みを発揮できるほど多様性が維持できているわけでもなく…4月は正念場になるかも?

なのは・Fate・ハルヒの3大劇場版の効果は…なのはは来週のオンリー待ちのサークルさんがほとんど。Fateはメインジャンルで活動しているサークルさんが減っているので測定不能。ハルヒは…公開翌日でしたがペーパーで感想を出しているサークルさんがちらほらありました。二次創作は…核になるイベントがないので厳しいかな?

本日の収穫は27冊でした。購入冊数ではサンクリではワーストかも。今回は仕事の都合で早めに上がる必要があり、全流し総チェックはできませんでしたが、普段オンリーでは見かけない方のなのは本を新規開拓できたのは大きな収穫でした。あと、ときメモ4本「ときめき以上、告白未満」(そとめきろーる)での知姫先輩エピソードは赤木さんに是非読んで欲しいと思ったり(私信)

…と、イベントレポートというには薄い内容だったので、来週はコミティアとなのはオンリーでガッツリと書けるように頑張ります(作戦次第では共倒れですが)

 2010/02/06(土) 「涼宮ハルヒの消失(ネタバレあり)」

公開初日の劇場版「涼宮ハルヒの消失」を観てきました。さすがに初日なので、ネタバレといっても詳細は後日の日記に譲りますが…どちらかというと、マイミクさんと鑑賞後に昼食で行った南大沢ミートレアでの「宮崎肉巻おにぎり」「とんかつパフェ」のインパクトの方が大きかったので(^^;

以下未整理の雑感。
回避希望の方はバックオーライのこと。



・8時初回上映だからというわけではないだろうが、劇場内がやたら寒かった。コートを着てても寒いくらい。2時間40分の長丁場もあって、途中トイレで席を立つ女性客の姿が目立った。
・女性客の割合がかなり高いことに驚愕(原作の『驚愕』は一向に出ないが)5割近い?
・グッズ売り場で「月刊キョン古泉」だけが品薄になっているのは、女性の売れ行きがいいからなのか、持ち込み在庫が少ないからか?
・珍しく京アニ得意のサプライズはなし。良くも悪くも。
・原作を知らなくても…というか原作のエピソードをことごとく拾っているので、消失の映像化としては完璧。ただし、キョンがSOS団で占める役割と、シリーズを通じての長門のかすかな変化を知らなければ意味が無いので、シリーズ未読で初見の方への布教用にはあまりオススメできない。
・映像面ではきっと技術やディテールはすごいのだろうけど、何しろ派手な動きが少なくて長いので時折眠気が…
・と思ったら朝倉さんのスマイル刺殺で目が覚めました。ターン&鮮血。あの流血沙汰はTVではできませんなぁ…
・音楽面では特に印象に残る曲はなし。事前にサントラを聴き込んでいたんだけどなぁ…長門のエンディング主題歌「優しい忘却」アコースティック版?がとても良かった。シングル発売は月末か…
・ハルヒ特製鍋の映像がなかったのは残念。朝倉おでんは全体的に黄色かった。
・「あの発音」は普通ないが、長門らしいリアクションで良かった。
・ラストシーンの「アレ」に読み解く要素がないのは残念…
・1回観てたいがい満足してしまいました。リピートキャンペーンでもう1回観る…かも?

ちゃんとした考察はまた後日。
サンクリに備えて早めに寝ます。

 2010/02/03(水) 「軽音戦争 終結のお知らせ」

昨日の日記では愚痴が多くて、見苦しく浅い考察になってしまいました。翌日を迎えてAmazonのカスタマーレビューなどでの過剰反応を見ていて、冷静になることができました。趣味レベルとはいえ物書きの端くれとして、一時の感情で動くとはお恥ずかしい限りです…(猛省)

今回のような争奪戦にまで発展してしまった原因としては、製品発表から案内開始までがあまりにも短すぎて、お店側もメーカー側も問屋筋も初動がまったく読めず、戦略の立てようも立て直しようもなかったこことと、最短でも4ヶ月先ですぐに生産計画数を増やせない玩具の特性上、けいおんfigma・ねんどろいどがシリーズを通じて品薄になり続けることが、予約回を重ねるごとに浸透して、加速度的に投機的な価値が上がってしまったことにあるわけですが…

これに対して、今回の事態収拾に向けてグッスマさんが提示してくれた「生産能力を超える通常の3倍以上の追加案内と、figmaを含めたけいおん関連商品の増産に向けた今後の取り組み」声明は、異例のレベルでスピードと誠意のある対応でした。直近に迫ったfigmaの律ちゃん、あずにゃんまでは、初回受付枠の少なさが解消されるわけではないにしても、時間がかかっても待てば普通に買えるようになるのだから、少なくとも投機筋のターゲットからは外れることは確実であり、早く欲しい!…というファン同士による健全な競争はこれからもあると思いますが、「軽音戦争」は事実上終結を迎えと言っていいでしょう。

実際に追加案内数を知り得る立場にある私としては、そのスピードと内容に驚きを禁じ得ませんでした。グッスマさんが出した声明を実現するために、どれほどのお金と労働力が動くのか…流通・工場・今後のラインナップと生産計画まで想定して試算してみると、この投資拡大リスクは「売れてるからいいよね」というレベルのものではありません。一度拡大した生産能力(人材や機材)は簡単に縮小することはできないのですから…専門分野は多少違えど同産業界で禄をはむ人間としては、あまりの漢気溢れる所作に惚れてしまいそうです(^^)

いずれにしても、全国レベルで人気フィギュアの争奪戦をすることになろうとは、一昔前では考えられなかったことであり、これほどまでに人気の出るクオリティの高い商品を、安価に大量にコンスタントに提供できるフォーマットを作り上げたグッスマさん(とマックスさん)の功績はとても大きいと思います。今後も末永く買い続けて、遊び続けることで、些少ながら玩具文化の普及に貢献していきたいものです。

 2010/02/02(火) 「軽音戦争」

ここのところ毎週金曜日にネット通販を舞台に繰り広げられている、けいおんfigmaの争奪戦、通称:軽音戦争…数々の通販サイトをアクセス過多でパンクさせ、あのAmazonでさえ、わずか数分で予約在庫が吹き飛ぶ…あと2戦、律ちゃんとあずにゃんを押さえるまでは…と思っていたら、突然火曜日に降ってわいた「ねんどろいどあずにゃん」予約の伏兵により、確保に失敗した方も多いのではないでしょうか?私はどうにか確保しましたが…そろそろ追いかけるのも疲れてきました。

いい加減、こういう品薄で人気を煽る商売はどうかと思う。立体は大量生産をしたからといってコストが大きく下がるわけではない(原料よりも機械化できない人件費の方がかかる)ことは知っているし、高値で取引されることがネットニュースで報じられることの宣伝効果もビジネスの観点からは知っている。だが、転売ヤーの投機対象になって欲しい人に行き届かないことは、本来市場に投下されるはずだった資本を企業ではなく個人が掠め取るようなものであり、結果として作品寿命を縮めることになるのではないかと…

ちなみに、今週末のワンフェスの翌日からは、figma憂、ねんどろいど雪ミクが受注生産で公式ネット予約されるようです。どうせなら他のラインナップも受注生産にしてくれないものか…ショップあってのメーカーだから、公式通販でやりすぎてしまうと支障があるのだろうけど、供給が少なすぎるのもショップにとっては迷惑なのですよー品薄の苦情はメーカーではなくショップの店員さんに向けられるのですから…

さて、あと2戦だけ頑張りましょうかね…

 2010/02/01(月) 「ティアズマガジンvol.91」

2/14開催のコミティアのカタログ「ティアズマガジンvol.91」を入手。まずはPush&Reviewからチェック。投稿レビュー数は5本。うち2本「GL 3/3」「ラブロイド」が絵付き掲載。2本「実録!図書館の内乱」「LASTHOME」がテキスト掲載で、5本中4本掲載という結果でした。

特に「ラブロイド」は8月コミケ発行であり、11月ティア時点での投稿では掲載は難しいかなぁ…とダメ元での投稿だったので、喜びもひとしおです。リメイクした「アンドロイドももちゃん」の商業誌掲載でタイミングが良かっただけかも知れませんが…「実録!図書館の内乱」は紹介文の通りの内容です。幼少期に本に触れて育った方には是非読んで欲しい1冊です。

もう1本「萌えるダーツ漫画 DOUBLE OUT」は私の投稿文ではなかったものの、他薦で絵付き掲載されていたので大満足。レビューは誰かと競っているわけではなく、同じレベルでその作品を愛好している方がいることに喜びを覚えます。文章書きとしては甘い考え方なのかも知れませんが、論壇を目指すなら、わざわざ同人でやる必要もないでしょうし。

FRONT VIEWのセレクトはいつものことながら見事ですね。ゲンブン・マガジンさんをこんな目立つ場所で推そうだなんて、普通考えないっすよ(褒めてます)。今回もしっかりと参考書として活用させていただきます。通称:コミックコミティア(楽園)から、売野機子先生、竹宮ジン先生のコミックス発売予告…世の中の流れは早いなぁー

で、今回のコミティアは、とあるサークルさんがいよいよ本来の名義で参加されるということで、やっとPush&Reviewで表立って応援できる日が来るのが嬉しい限りです(今までは感想を書くのを自粛していました)。委託コーナーで新刊を出すサークルさんもいるので要チェックだ。最近の委託コーナーの会計は結構並ぶらしいからなぁ…当日はPio開催のリリマジとの掛け持ちで、ただでさえ時間が限られているので、しっかりと作戦を立てなくては…

 2010/01/31(日) 「咲オンリー(清澄高校麻雀部の楽園)」

1/31は川崎で開催された咲オンリーに行ってきました。

4Fのただでさえ狭い会場に、(募集当初は20Sp予定)64SPのサークル参加、250名以上の一般参加者…あまりの熱気と混雑で開場直後は完全に通路が埋って凄まじいことに…混対は、突発的に人気の出た2サークルを除いてサークル配置では良く出来ていましたが、初手での列誘導を見誤ったようです。何にしても、混対が必要なほどジャンルに求心力があって、牽引力のあるサークルさんがいることは、とても好ましいことです。

企画モノとしては、タコス券の販売と麻雀大会。タコスは移動販売のワゴンが1F駐車場に来ていて、チケットは4F本部、引き換えは1Fで…とサークルさんにとっては少々不便だったかも。麻雀大会は全自動卓が用意されていて、参加者は希望者から抽選で選ばれる方式。ギャラリーが多すぎたことと、早めに会場を後にしたので顛末は分かりませんが…

本日の収穫は18冊。薄荷屋さんの部キャプの夫婦っぷりに悶え、ぱるくすさんのモモかじゅのラブラブっぷりにあてられて、VISTAさんのワハハ部長の気の使い方に目を細め、山猫BOXさんの部キャプの初々しさに照れる…色々な成分を補給できて幸せな時間でした。オフレコですが同人作家さんのちょっとイイ話も聞けたし。

次はコミスペと日程が被る長野県飯田市の聖地開催、そして4月の名古屋…と地方開催が続くので、ジャンルを支えてきたサークルさんの都合がつくかどうかが心配なところです。アニメの2期は…原作の全国編がもう少し進んでからになりそうなので、この1年を乗り切れるかどうかが勝負かな。

 2010/01/25(月) 「劇場版Fate(ネタバレあり)」

※まだ観ていない方で、ネタバレを回避したい方は、Backspaceよろし。


なのはの劇場版に比べるとあまり細かい感想を書く気がしないのですが…
観てる途中で、脳内の記憶モードをSRに落としてしまったくらいだし…

まず、UBWルートに入るまえの豪快な省略は何の冗談なのかと笑いそうになりました。いや、確かにゲームではルート分岐までは共通ですよ。でも、ゲーム版を知らない人が見たら全く意味不明なのではないかと…尺が足りないなら、無理に1回にまとめずに、空の境界みたいにシリーズにすればいいのに…

剣戟アニメとしてはカッコいいけど、それ以外はどうにもならない印象。凛が士郎を好ましく思う理由も、士郎がなぜそこまでして理想を追い求めてヒーローになりたいと願ったのかも、何もかもが説明不足。英霊たちも含めて殺し殺されていくだけ…劇場版ってのは続きモノで前知識があることが前提なのでしょうか?Fateの場合、1周目があってこその2周目であり、何の補足もなく2周目のビジュアル的にイイとこ取りをしただけで、作品のテーマの何が伝わるというのか…

本当にがっかりだ。またやりやがったなフロンティアワークス!劇場版AIRと劇場版CLANNADのように、監督のせいにできればまだしも…今回の件でアニメ業界側がゲームに理解がないことが良く分かりました。ゆえに、この劇場版を観てちょっとでも「すげえ」と思った初見の方は、ぜひゲーム版をプレーして思う存分圧倒されてください。せめて反面教師としては役に立って欲しいものです…

 2010/01/24(日) 「劇場版なのは(ネタバレあり)」

※まだ観ていない方で、ネタバレを回避したい方は、Backspaceよろし。


■概況
公開2日目の池袋で、劇場版なのはを観てきました。13:15からの上映回を「前日」に予約して、30分前に現地入りしたのですが…2日目はその時点ですでに立ち見も完売済み。この混雑が落ち着くのはいつになることやら…開場10分前になってようやく入場開始。ほぼ選択の余地はなかったのですが、座席はD列左端。この劇場はH列以降でないと角度差があまりないので、運悪く前の席に背の高い人が座るとかなり邪魔かも。。劇場自体が狭いので端でもセンターでもあんまり変わりませんが…この狭さでは混雑も致し方ないか。立ち見も「座布団で座って観ること」と定義されていて数がかなり制限されていたみたいだし…もっと広いところ(豊洲とか)でやればいいのになー公開初日と2日目だけみたいですが、タイムテーブルを少しでも早く回すため、無駄な映画の宣伝がほぼなしで、いきなり本編から始まったのは好感。映画の前に無駄に目と耳は使いたくないですからね。

んでもって上映開始。
………
……


■雑感
なるべく前情報は耳に入れないようにしていましたが、これはすごい。ひとことで言うと「120分ですべてが分かるリリカルなのは」。おそらく、まったく初見の人が観ても楽しめる、いや、なのはのことを良く知らない方にこそ観て欲しい作品です。もちろん知っている人にとっては、映像再構成として”熱血魔法少女バトル”の魅力を余すところ無く表現した神レベルの作品だったと言えましょう。しかも、ただ映像をかっこ良く作り直した総集編ではなく、足すべきところはしっかり足されている(特にプレシアの過去のくだり。引き腕が違うことにプレシアが気付いたシーンとか)。あぁ、自分が無印(初代)のことをこんなに好きだったんだと再認識できました。これは好きというより愛だね、こりゃ。初手がリボン交換のプロローグって時点ですでに泣きそう。バトルに熱くなり、フェイトの復活で目が潤み、「なまえをよんで」で涙決壊。いやーここまでレベルの高いものを見せ付けられてしまうと、2nd(A's)への期待が膨らんでしまうなー。早いところブレーレイ版を出してくれないものか…映画は二度観ない主義ですが、これは2回目を観に行くのもありかも?


■良かったポイント
・導入部の魔法チュートリアル的なパートが効率的に省略されているが、早い段階でなのはがフェイトにボコボコにさることで、なのはの天才性だけではなく「努力」を際立たせたのは良い構成だと思います。

・フェイト初登場の対戦相手の猫が可愛いままじゃなくて凶悪になっていたのは良い改変だったと思います。いじめているみたいだったからなー温泉サービスカットの回がなくなったのも構成上は好ましい。

・最初で最後の本気の勝負!での高速魔法バトルは手に汗握る。スターライトブレイカーのパワーアップしすぎた演出の豪快さは凶悪のレベルを超えている。ドランゴンボールZもびっくりだ!?

・山猫としてのリニスのビジュアルは、もしかして初かな?「アリシア」の名前がプレシアから呼ばれるまでの持って行き方・引っ張り方も実に良かった。アリシアの「妹が欲しい!」発言にうろたえるプレシア…いい。

・名シーン「なまえをよんで」はタイミングも含めてほぼオリジナルのとおり。声は新録されているはずですが、あのシーンでフェイトの声に込められた「初めての気持ち」という感情表現が心なしかより上手く表現されているように感じました。


■残念だったポイント
・各話の開始時の「いままでのあらすじ」語りに変わる部分がなかったため、しっとりとしみこむような魅力とか、決戦に臨む覚悟とかもカットされてしまったこと。これもなのはの大きな魅力だったのですが…そこは原作も併せて楽しんでください。

・何箇所か名台詞と名高い部分がカットされていたり、テキスト変更されていたりしたのが気になった。 原作「あなたがそれを望むなら。わたしは世界中の誰からも、どんな出来事からもあなたを守る。わたしがあなたの娘だからじゃない。あなたが私の母さんだから。」

(正確には覚えていないが、母への感謝がホントの気持ちであることを伝える内容)うーん、気持ちを伝えること、というテーマをより強くおすための変更だと思いますが、救えなかった後悔・引きずる部分が少なくなりすぎるのでは…(A'sへの布石としては…)

・リニスとの絆を描くなら、フェイトが一人前になったことでリニスが役目を終えて、バルディッシュに後を託して消えてしまうところまで、ちゃんと描いて欲しかったなー(自分がフェイトの母親の代わりにはなれないことの悲しさも表現して欲しかった)

・水樹奈々の主題歌が、エピローグの後のスタッフロールであり、しかも止め絵の演出でしかなかった。これは主題歌って言うのでしょうか?構成上ここしか入れるところがなかったとしても、黒バックに止め絵(宣材ビジュアル)ってのはないだろう…主題歌とシンクロ率の高いOPアニメもこのシリーズの売りなのだから、構成上ラストになってもいいから、歌詞に合わせた熱血動画が観たかった…スタッフロールを見せなくてはならない映画の不自由さはニントモカントモ…


あといくつか確認しておきたい細かい点があるので、もう少し空いて来たら2回目に足を運んでみることにしよう。

 2010/01/21(木) 「なのP」

なのはPSPのゲームがAmazonから届きました。
さっそくゲームを開始したわけわけですが…

…あれ?なんか想像と違う??

ボタン一発でお手軽技発動。クロスレンジとロングレンジの2択戦術。とりあえずなのはでアーケードモードをやってみたら、ロングレンジで横移動で常に動いていれば相手の攻撃はまず当たらないし、バインド→バスターの繰り返しだけで勝ててしまうお手軽さ…あれ?STB(スターライトブレイカー)の大技の発動方法はマニュアルを見ても分からないし…(何度かクリアしてスキル設定をしないとだめ?)格闘アクションゲームの世界から遠ざかって久しい私ですが、これってゲームとして面白いのかねぇ…

うーん、期待が大きすぎたのがいけないのか、PSPでのゲーム化が発表される遥か以前から、if企画として私がGM研通信誌上で構想発表していた「大乱闘魔法少女リリカルなのは」で理想のゲームとして描いていた、”連打熱血魔法バトル”とかけはなれすぎていたからなのか…

とりあえず、ストーリーモードを読むためのゲームと割り切って遊ぶとしますかね…

 2010/01/18(月) 「まんがタイムきらら 2010年2月号」

 1 ふおんコネクト!
 2 あっちこっち
 3 けいおん!
 4 かみさまのいうとおり(連載再開)
 5 ゆゆ式
 6 三者三葉
 7 メロ(3乗)
 8 ダブルナイト(最終回)
 9 うぃずりず
10 脳内彼女のいる生活(ゲスト)
11 まーぶるインスパイア
12 ねこきっさ
13 二丁目路地裏探偵奇譚
14 Sweet Home

2010年2月号の全25本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は14本、打率に換算すると.560でした。「ダブルナイト」が単行本2巻分がたまったところで最終回を迎えたものの、産休で連載を一時中断していた「かみさまのいうとおり!」が今月号から連載再開。先月号は予定休載だった「あっちこっち」が復帰のあいまって、ランクイン作品は+2本。歴代でも最多レベル14本という充実した内容になりました。ランキングには数えていないものの、作家さんリレーコラム「My Private D★V」での石見翔子先生のぶっちゃけ嗜好も必見でした。

そんな今月号のトップクオリティに輝いたのは「ふおんコネクト!」でした。前号からの続きとなる”スーパー蔵浜大戦”(文化祭)完結編となる今回は、期待通りノキア母さんの面目躍如と、戦隊モノの伏線が生かされていたし、ハンマーがグラーフアイゼンだとか、傘がビグザムだとか、あいかわらずマニアックすぎる遊び心も織り交ぜつつ、クールビューティーの交流がライダーの仮面の下で見せた本当の気持ちを、間接的に表現したオチ…シリーズのピークといえる素晴らしい前後編でした。

次点には予定休載明けの「あっちこっち」。「皆で焼く餅をみれば戦争はなくなるんじゃないか?」と和んだり、割れた餅をみて「争いはいつもむなしい」と悟ったり…あいかわらずこのコントのようなボケ倒す悪ノリと、ナチュラルツッコミの多彩には感服しきり。通常号ならトップでもおかしくないハイクオリティの回でした。3番手にはすっかりトップ3の常連になりつつある「けいおん!」。ムギちゃんとあずにゃん、という珍しい初々しい組み合わせで、藤枝雅先生が小躍りして喜びそうな回でした。イベントごとではなく、このくらい力が抜けている日常風景の方がけいおん!らしいと思います。

以下は時間の都合で一言感想で。産休から連載再開した「かみさまのいうとおり!」は、以前にも増して勘違いエロ妄想パギャグがパワーアップしています。この技法では規格外。もはや芸術の域に?「ゆゆ式」は新年をまったりと茶化しながら、いつものゆるいノリが炸裂。今年の抱負を聞いておいて言わせない。この子供なノリが微笑ましい。「三者三葉」は辻兄と双葉の大食いコンビに新展開が…あるわけでもなく、周辺で地味にアレコレあるのがこの作品。激辛鍋カレーを唯一完食したのが薗部さんだとか…

「メロ(3乗)」は微妙にフライングっぽいけどバレンタインネタ。きのっぴの照れ隠しした渡し方と、不良コンビの妙な労わりがツボに。「ダブルナイト」は最終回。かがり先生らしいハッピエンドで、最初から最後までとても素直に読めた作品でした。クセの強い作品ばかりの中でとても貴重な作品だったと思います。「うぃずりず」は初詣で物語のキーポイントになるであろう謎の外人少女が登場。物語が佳境に?「脳内彼女のいる生活」は不定期ゲストがすっかり定着した感がありますが、まさかの新キャラ・リアル姉が登場。この弟にしてあの姉あり。芸の幅も広がって連載に定着なる…か?

「まーぶるインスパイア」はネット廃人と妄想を煽り少女トークがまさかのドラマCD化。まじですか?「ねこきっさ」はスケートネタ。4Pながら短くても面白くまとめるあたりはさすが。「二丁目路地裏探偵奇譚」はアリスさんが珍しく吸血鬼らしく大暴れ…と思いきや実体化した深層心理でした。「Sweet Home」はなぜか4Pで少なめ。新田さんの猫嫌いがネタとして美味しいけど、4Pでうまく話を転がしきれていないのはキャリアの差かなぁ…

今月はこんなところで…

 2010/01/17(日) 「まんがタイムきららキャラット2010年2月号」

 1 GA
 2 ラジオでGO!
 3 ひだまりスケッチ
 4 CIRCLEさーくる
 5 空の下屋根の下
 6 キルミーベイベー
 7 うらバン!
 8 せいなるめぐみ
 9 Felice
10 まじんプラナ
11 はるみねーしょん

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

きららキャラット2010年2月号の自分内ランキングは、全25本中で単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは11本で打率に換算すると.440でした。ランキングの顔ぶれは先月号と同じながら、ランクイン一歩手前勢力(チェルシー、ゆかひめ、アクアリウム)も徐々に地力を増してきていて、雑誌全体のレベルの高さはさすがの一言。とはいえ、ゲスト陣は逆に余裕がなさすぎて飛び道具的な笑いや可愛さに走っている、二極化の懸念もあるわけですが…

今月のトップクオリティにに輝いたのは、「GA」でした。謎の落し物箱の道具を使って、ノダちゃんが漫画技法の一線を越えて大暴れ。コマの境目を切り取るは、定規で線を引き直すは、消しゴムで小言を消したり…技法的な遊び心だけではなく、遊びが過ぎたゆえのシリアスと切なさでオチにつなげて行く流れが秀逸。この自由さを使いこなすスタイルの存在感は群を抜いています。アニメではそういう深みの部分は上手く表現できなかったのが少々心残りですが…

次点には「ラジオでGO!」。藤田さんの煮え切らない奥手すぎるアプローチに業を煮やした小石川さんの爆弾発言…急展開にラジGOメンバー(特に年長者の風見Pと二階堂さんが)がそれとなく察して、アシストして次号二人きりの場面を作って、藤田さんのかっくいー顔で続く…展開としては最高ですが、最終回が近づいているとしたらそれはそれでちょっと…せめてドラマCD化までは引っ張って欲しいところ。

以下は時間の都合で一言感想で。「ひだまりスケッチ」は結婚式ネタとともに、ゆのっちの名前の由来が明らかに。沙英さんの恥ずかしすぎる台詞と「…ということを本で読んだことがある」という誤魔化し方が素敵で可愛すぎです。「CIRCLEさーくる」は高校時代の制服ネタ。サークルものの鉄板ネタですが、似合わない話の流れでも着てしまったり、何も期待されてないとかえって着たくなる、細かい演出がよく出来ていると感じました。「空の下屋根の下」は就職活動が進むどころか、同期の木津君の会社が倒産した話を聞いて、まずはやる気を出す方法から…振り出しより前に戻る?

「キルミーベイベー」は相変わらずスカタンなボケが満載です(褒め言葉)。かなり恐れを知らないボケのやすさでさえ「どうしよう」とうろたえてしまう、あぎりさんの時空ボケが炸裂…単行本2巻も期待。「うらバン!」は珍しく吹奏楽らしい音楽ネタ。一聴で440Hzと442Hzのチューニング違いを聴き分けてしまう、黒目先生の無駄に高いスペックがツボに。「せいなるめぐみ」は男女ともにヒロインをめぐった勘違いで勝手にライバルを増やしていく展開でネタが安定。めぐみちゃん(乳母代わりのおっさん)の出番は相変わらずありませんが…

連載2回目の「Felice」は、ボーイッシュな女の子を女の子らしくしよう計画(フェリーチェ)は予想通り前途多難。一人男子の大地君が気の毒。「まじんプラナ」はさらにヒロイン(ロボ)が増えちゃいました。登場即凍結という展開も実に奔放なこの作品らしい。「はるみねーしょん」はいつのことながら、くどさと馬鹿馬鹿しさで、ホームランか三振かの笑いが魅力なのですが…今回はちょっと上手さの割合が高すぎたかも。例えるなら、ブライアントにシングルヒットは求めてないようなものです。このシュール&リスキーなノリが楽しめる人は、マックダーデンの「はつめちゃん」もオススメです。

今月はこんなところで…

 2009/12/11(金) 「まんがタイムきららキャラット 2010年1月号」

 1 GA
 2 ラジオでGO!
 3 ひだまりスケッチ
 4 CIRCLEさーくる
 5 空の下屋根の下
 6 うらバン!
 7 Felice (新連載)
 8 キルミーベイベー
 9 はるみねーしょん
10 まじんプラナ
11 せいなるめぐみ

きららキャラット2010年1月号の自分内ランキングは、全26本中で単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは11本で打率に換算すると.423でした。前号からの変化としては、「とらぶるクリック!」の門瀬粗先生の新連載「Felice(フェリーチェ)」がランクインしたこと。まだ導入部の段階ですが、メイン格のキャラの出会いから物語の路線提示までを1回分のネタで端的にまとめているあたりは、流石のキャリアというべきでしょう。鉄板で今後に期待できる作品になりそうです。その他では、ずっとボーダーライン上にいた声優養成学校4コマ「かんぱけ!」が完結を迎えました。題材としては面白かったものの、破目を外して脱線する弾けた要素が少なかったのが惜しいところです。夢に向かって真剣でまっすぐなだけではギャグ4コマとしては厳しいのかもしれない。ある程度の緩さが許される環境にあってこその笑いであり緩急の妙。だからこそ難易度が高いわけですが…

今月のトップクオリティに輝いたのは「GA」。面取りの授業で一昔前のポリゴンのようなアグリッパの石膏像のデッサンをしたわけですが…今回は視点としての遊び心が高く評価したポイントでした。像から見た視点で、それぞれのスケッチ風景と反応が描かれており、キャラの個性が引き出されて物語としてもつながっている…この構成力は流石です。「ある者の目線」で描かれた味わいは、GAを読み続けていた方なら理解できると思います。次点には「ラジオでGO!」がランクイン。前号の戦国ドラマ企画の舞台裏を演者視点から描いたものであり、キャスティングから風見Pが何故出演する破目になったのかにいたるまで、前号との対比で楽しめる構成の面白さはファンには嬉しいところ。ハシラ書き企画も風見Pコーナーとして復活して嬉しい限り。煮え切らない藤田さんに業を煮やした小石川さんの爆弾発言で、物語も終盤戦に入った予感が?

3番手には「ひだまりスケッチ」。珍しく美術以外の勉強がテーマ。終始ゆるゆるとした感じながら、余韻がしっかりと残っているのがひだまり流。「字に性格が出る」という話が人物のイメージからの想像と実際とのギャップで、大オチにつながっているさりげない演出が大好きです。以下はひとこと感想で。「CIRCLEさーくる」は飲み会後の徹夜カラオケがテーマ。学生サークルの定番ネタを、深夜ならではの幸せで恥ずかしい盛り上がり方がストレートに表現されていて好感触。「空の下屋根の下」はバイトを辞めて就職活動に専念する…わけではなく、ニート時代の生活習慣に戻ってしまい、それ以前に仕事探しの動機から振り出しに戻って…どうなる?

「うらバン!」は新キャラ京浜(キュウハマ)さんが大活躍。楽器は出来るがツンデレでドジっ子。トラブルメーカーのコハルとのコンビで作品に幅ができそう。門瀬粗先生の新連載「Felice」のテーマは、ボーイッシュなチビ少女を女の子らしくしようという女の子によるマイフェアレディ計画。喫茶店パートと学校パートでキャラをどう動かしていくかが今後のキーかと。冬の蚊ネタは多いけど、「キルミーベイベー」は相変わらずかなり恐れを知らない、目的を見失った脱線具合で描くと、こうも面白くなるのか…「はるみねーしょん」の強引なダジャレの切れ味はいつも通りなまくらです(褒め言葉)。宇宙レベルのジャンケンは…微妙にいらっとします。「まじんプラナ」の適乳!は名言だと思う。「せいなるめぐみ」は無自覚で百合フラグを立てる展開ですが、勘違いをギャグで上手く表現できるのは荒井チェリー先生のキャリアのなせる技なのでしょう。

今月はこんなところで…

 2009/12/10(木) 「ときメモ4攻略日記3」

ときメモ4攻略日記3回目。皐月先輩の攻略が完了しました。

何度もの挫折を経て、特技の有効な使い方と、生徒会選挙必勝法、クリアの目安になるパラメータ水準、爆弾処理に追われないように女の子の出場制限をして…用意周到で臨んだ今回の攻略。風邪っぴきで朦朧とする中でしたが、どうにかやり遂げました。やり遂げてぐったりとしてしまったので、まずは完了の報告までということで…

オススメの特技
・休日の神
・運動エース
・リーダーシップ
・リフレッシュ術
・万能
・全能

攻略のコツ
・女の子の出場制限は、星川、皐月、エリサの3名のみに絞ることが可能。
・女の子の出場制限と成績を両立するには休日コマンドの効率化「休日の神」が有効
・「リフレッシュ術」で回復量を高めて休養の回数を減らす。
・3年目の最終学期では、各パラメータを+20させる特技をセットして帳尻を合わせよう。だからこそ、皐月先輩の特技「高貴」で解除されるのは恐怖ですが…
・「高貴」を回避するために「心の開錠術」を装備するのも手ですが、枠がもったいない人は細かなセーブ&ロードでしのぐべし。

さて、これから冬コミの原稿に復帰するので、しばらくゲームは封印して攻略はお預けです。その前に風邪を治さないとね…

 2009/12/09(水) 「ときメモ4攻略日記2」

3日間が空いてしまいましたが…時間が許す限りメモリあっていました。日記書く暇もないくらい。勤め人でゲームすることが、こんなにしんどいものなのだと、久々に実感しました。気持ちだけは若いつもりでしたが、初めてときメモPS版に触れた13年前の学生時代、暇を持て余していた時代とは同じようには行きませんね…

とはいえ、ゲームに頭を使うことの楽しさを思い出すには十分すぎる作品だということに疑う余地はありません。パラメータ上げゲームとして手強さは半端ではなく、詩織(皐月先輩)を目指すルートは最高難度。特技システムを理解して、有効な特技を選び取り、何周かを経て習得しやすくして…そういう下準備を面倒だと感じる方には向いていないゲームだと思いますが、障害が高いほど燃える性格の(マゾ)ゲーマーにとって、これ以上のご馳走はありません。

…で、ようやくその下準備が完了したところです。明日の定休日を使って一気に皐月先輩攻略を完遂して、冬のコピー本の製本に取り掛からなくては…

以下は気付いたことリスト
・生徒会にスカウトされるには、パラメータ以上に隠し要素の「モラル」が重要
・隠れキャラに定時制(夜間部)のハルちゃん(通称)とは月イチの交換日記。最後まで交換日記を続けて、最後のホワイトデーにお返しをすれば、それだけでクリア条件を満たすみたい。
・伊集院邸での容姿チェックの伝統は健在。門番が筋肉フェチなのも伝統…なのだろう。
・現在の伊集院家の当主はレイ様らしい(皐月先輩のコメントから類推)
・きらめき高校の制服がブレザーになったのは主人公の代から。ゆえに、先輩である皐月先輩と郡山先輩は初代セーラー服。納得。
・3年目あたりから星川さんが邪魔でしょうがない。パラメータ上昇が期待できる男友達との下校に割って入ってきてノーチャンスに…
・出場キャラを制限は過去シリーズとの伝統とほぼ同じ。強制的に出会ってしまう星川さん、転校生のエリサは回避不能。2年目の夏休みに学が勝手にセッティングする海デートで未出場の女友達を1名連れてきてしまうのがうっとおしい。
・手をつなぐシステムは一度成功したら、以後はデート後に自動消化…うーん、底が浅い…
・皐月先輩が不良との戦闘モードで発動した奥義は…メテオで瞬殺。こ、怖い…
・皐月先輩は実は方向音痴。エクストラデートで珈琲屋を探していたら海に出しまう…
・皐月先輩ルートなら、生徒会活動でパラメータの上がりやすい「リーダーシップ」は必須。
・皐月先輩の固有特技「高貴」は厄介。セットした特技を解除されてしまうので、パラメータ上げに支障が出まくり。セーブ&ロードの嵐が…
・同じく、他の女の子の固有特技もマイナス装備が満載。これを回避するには特技「心の開錠術」をセットしておくしかないが、1枠消費するのももったいないとも…
・学校行事はパラメータ上げのチャンスなので参加するが吉。
・100m走の記録にあった初代の名前は歴代のタイムらしい。
・テストで試験の帝王になっても小遣いが大幅アップしたりはしない。厳しいお家だなぁ…
・オススメの運動部は剣道。剣道部に2年目から入ってくるエリサはどうせ回避不能だし根性が溜まりやすい。
・何気に重要なのは休息効果を高める特技。休息回数が減ればその分能動コマンドの実行回数が増やせる。
・上級特技を覚えるにはバイトや部活を極めることは必要かも?

とりあえずメモはこの辺にして、再び攻略に戻ります。

 2009/12/05(日) 「ときメモ4攻略日記1」

ときメモ4を買いました。そして1名クリアしました。えーっと、プレー時間は10時間くらい?時が過ぎるのを忘れてガッツリと遊んでしましました。詳細な評価はまだできそうにないので、しばらくは気付いたことを書きとめるメモみたいな日記でご勘弁下さい。

ただ、これだけは先に書いておきます。
かつてときメモ1にゲームとしての面白さを感じた人なら絶対に楽しめる。懐かしさと新しさが共存した、オススメの作品だと…

ゲームを始める前に、メモリスティックへのインストールやら、呼び名データのダウンロードやら…環境設定に結構時間が掛かります。まぁ、ウチの無線LANは暗号化レベルを下げないマルチセキュリティを搭載していたので、ネット設定は楽々でしたが…「2」の時代はEVSシステム絡みでディスク5枚組に達したことを考えれば、時代とはこうも変わるものかと…

まだキャラ名が頭に入っていないので、所々通称で呼ぶことがあります。
担任=ピン(君に届け) 「メモリあうのもそこまでだ!」
小林=好雄(ときメモ1)
七河=千昭(時をかける少女)
皐月先輩=詩織(ときメモ1)
郡山先輩=紐緒さん(ときメモ1)
エリサ=ラムちゃん 「だっちゃ」方言萌えの転校生

とりあえず、幼馴染が基本だろうと考えて、世話焼き幼馴染ルートで部活に打ち込もうと剣道部に入部。ところが、1年目の10月に、生徒会長の皐月先輩(通称:詩織)から生徒会への勧誘を受けて方針転換。週3回の強制活動で3年間固定。しかも選挙に当選する必要あり。星川さんとセットで進むシナリオになりそうなので少々不安ですが…

生徒会選挙に星川さんのバーターで当選。部活とは両立できるので3年間掛け持ちで頑張ってみましたが、剣道は全国大会準決勝敗退で中途半端な結果に…皐月先輩は1学年上なので、卒業後はどうなってしまうのか?2年の3月までの短期決戦なのか?…と思ったら、卒業後もデートに誘えるし行事イベントにも顔を出してくれるので、普通に3年コースでパラメータ上げをすればいいようです。

「一緒に帰って噂されると恥ずかしいから」とはかつての名言でしたが、今回は主人公自体が「近づき難い」…って諦めてしまう。で、仲良くなってお誘いに成功してみたら、翌日学校でニュースになって…神呼ばわりか… 河原でセクシーグラビア雑誌「男として当然見る」を拾ったところに星川さんに目撃され、みんなの視線が冷たくなった気がする。モノはゲットした!ひゃっほーい!…この主人公、いい性格してるなぁ。

伝統の伊集院邸クリスマスパーティーは、門番が外人さんだ!(ケツアゴ)。しかもセレブ用のスペシャルパーティーに誘われて言ってみれば、そこは地下闘技場…さすがは伊集院家、まともじゃない。修学旅行は奈良・京都とハワイとの2択かよ!ハワイでもやっぱりバトルが勃発します。

2年目6月ようやく初デートに漕ぎ着ける。特技「三顧の礼」を装備してやっとか…爆弾処理で気のないデートを紐緒さんにセッティングしたら、待ち合わせ場所を間違える。謝罪の電話を入れたら「許してあ・げ・る」とのこと…失敗しなけりゃ聞けないこの台詞…うわぁ、脳内で何かが始まりそうだ。

2年目10月、ようやく皐月先輩から下の名前で呼ばれるようになる。1月、やっと攻略の1番手に先輩が!(メモリカードの保存絵で分かる)ロボット大会優勝。皐月先輩とデートすると、特技「高貴」によってセットして実践している特技を解除されるのは厄介なスキルだな… TLS(トゥルーラブストーリー)を彷彿とさせる「手をつなぐ」イベントはかなり難易度が高いけど、これは…燃えますね。

3年目の終盤はイベントラッシュ。図書館で皐月先輩が伝説の樹のことを調べてるという…「今まで興味なかったのに、私ったらおかしいよね」(赤面)…ああ、これは破壊力ありすぎですね。そして、晩秋、語りで明らかになったのは、実は皐月先輩は○○の○○だったのです!!!

※自主規制。その驚きはゲームで確認してください。

で、クリアを確信していたわけですが…
伝説の樹の下にいたのは星川さんでした。




なんでやねん!

…いやまぁ、生徒会を3年間共にした(生徒会長を皐月先輩から引き継いだのは星川さんだった)仲なので多少思い入れはありましたが、完全に皐月先輩ルートのクリアを確信していたので、茫然自失のままエンディングを迎えることになり…バットエンドにも等しい挫折感を味わいました。

ときめき度はMAXだったので、おそらくパラメータがクリア条件に達していなかったのでしょう。文系・理系・芸術が230。容姿・運動が210。根性は180。それでも足りないとは!…詩織、恐ろしい子!!

初回プレーということもあって、出現キャラを制限せず後半は爆弾処理に追われたことや、特技を十分に使いこなせなかったこと(クリアを重ねることで取得のハードルが下がる)もあるので、やり方次第ではオール300を目指すことも不可能ではないと思います。まだ出現条件やクリア基準値とかさっぱり分からないので、手探りでやるしかないのですが…ああ、ゲームのことでここまで頭を使えるなんて、久しく忘れていた感覚ですね。

不定期ですが、しばらく攻略日記を続けてみようと思います。

 2009/11/29(日) 「秋葉原買出し紀行」

久々に残務がまったくない休日を利用して、朝から秋葉原に買出しへ。月末ということもあって雑誌を中心に物欲全開で買い込み。画像参照。電撃大王には美琴ストラップが付属。少年エースにはハルヒAMラジオが付属。ドラゴンエイジにはくりむねんどろいどぷちが付属…特典はどこまで豪華になるのでしょうか…AMラジオの性能は謎ですが…

あと、4コマ系でいつも買っている、ぱれっと、きららフォワード、きららキャラットを購入。ぱれっとは珠月まや先生の「にゃんことカイザー」が作者急病のため休載…心配です。「氷室の天地」の第3巻が1/22発売予告。アンソロの「月の彼方、永遠の眼鏡」の第2巻も同時発売ということで、何か書店キャンペーンもある…のかな?前回の武将カード集めは難易度ハードすぎたので、もうちょっと参加しやすいものを希望。

きららフォワードは、「メガミのカゴ」が最終回を迎えました。同人時代からのファンとしては初連載作品が順調に成長して最高のラストを迎えることが出来たのは嬉しい限りです。キャラットの書評はまた後日に正式に書きますが、「GA」の固定カメラ風演出がとても面白かったです。「ラジオでGO!」のハシラ書きコーナー「ハシラでGO!」が復活したのも嬉しい限り。

間違ってレコーダーから消してしまった、超電磁砲第7話をきっかけに、BD版購入を検討してみたのですが…秋葉原の主要各店の連動特典を調べてみたところ、(とらのあな)1〜4巻、5〜8巻にそれぞれテレカ。(アニメイト)ゲコ太ストラップ。(ゲーマーズ)美琴ツンデレクッション。うーん、どれも決め手に欠ける特典ですね…ツンデレクッションには興味はありますがデザイン次第では値引率を考えて虎を選択することになるかも。

ラジオ会館でリニューアルされて床も棚配置も全部換わったK-BOOKSに寄ってみた帰り道に、「同人ショップなゆた」という見慣れない看板に気付く。レンタルショーケースのお店の隣にこじんまりとしたお店が…えーっと、正気ですか?同人誌は18禁本が2畳分くらいのこじんまりとしたスペースにしかなく、メインはショーケースで中身はねんどろいど澪とかワンフェスの初音ミクとか…コンセプトがさっぱりわかりません。午後イチ日曜だというのにお客はゼロ。何ヶ月もつかなぁ…

セガのゲーセンにUFOキャッチャーで初音ミクの新作フィギュアが出ていましたが、クレーンゲームの取れそうで取れないイライラとお金が溶けていく感覚が苦手な私は、裏通りにあるフィギュア専門店で普通に新品を購入。クレーンゲームが苦手な人は、プライズ系の単品売りをしているお店をあたってみるといいかも知れません。夕方、グッドスマイルカンパニー通販から、夏ワンフェス限定モデルの初音ミク2種が到着。奇しくも先ほどのゲーセン初音ミク、数日前に届いたボーカロイドのねんどろいどプチも合わせて、時ならぬ初音ミク祭りに。年末年始は予約していたフィギュアが続々と発売されるので、いい加減引越ししてから未だに未整備になっている飾るスペースの確保もしなければ…

物欲にオチはなく本日の記録は終了す。

 2009/11/27(金) 「けいろん!文章再校正」

冬コミで発行する予定の折本(GM研通信vol.7準備号)に収録する、書き下ろしコラム「けいろん!」の文章再校正に着手しました。本来夏にコピー本として発表する予定でしたが、急な仕事の都合で予定が流れてしまったので、冬コミで仕切り直すことにしたのですが…かなり手が入っていっぱしの論文めいたものに仕上がりそうです。

もっとも、夏以降、多少けいおん!に関する評価(特に原作の評価)が自分の中でもいくばくかの変化があったので、むしろこの論文は夏に発表されなくて、かえって良かったのかもしれません。8278文字。うーん、何ページにレイアウトするんだろう、これ?書き過ぎた?

あとは仕上げに回すとして、次はレビュー本編のサンプル作成に入りますかね…

 2009/11/26(木) 「たまにはゲームの備忘録」

恐ろしい早さで過ぎていく日々に押し流されて一時記憶が曖昧になりつつあるので、ちゃんとした日記を書く時間はないにしても、メモくらいは残しておこうと思います。いつかネタに使えるかもしれないし。

■サンシャイン牧場(mixiアプリ)
世間的には300万ユーザーを突破した超人気アプリですが、個人的には課金が始まったあたりからモチベーションは下がっていましたが、引退するマイミクさんが増えてきてますますトーンダウン。そんなに手が掛からないので飽きた気はしませんが、目標だった桃の栽培も出来たことだし、そろそろ潮時かなぁ…

■ソーシャルライブラリ(mixiアプリ)
最近買った本(商業誌)の記録を付け始めました。遡って登録するのは相当無理がありますが、評価も付けられるし小規模なら見せるデータベースとして使えそう。非公開設定もできるので個人用にも使えますし。割とオススメ。

■やきゅつくオンライン2(ネットゲーム)
あいかわらずメジャーとマイナーの入ったり来たりするエレベーター球団。スキル合成表を知って喜び勇んで合成を始めたら…Bランク以上の場合は合成自体させてくれない罠!ここまで来たら何が何でも課金などしない!…で、現在マイナーの第3ペナントの中盤で首位独走中です。そのオーダーとは…

1 中 G ★6 鈴木
2 遊 SB ★4 森本
3 一 Bu ★6 フェルナンデス
4 DH Bu ★10 ローズ
5 右 C ★6 前田
6 三 L ★6 後藤
7 左 G ★7 谷
8 二 F ★7 金子
9 捕 SB ★6 田上

…野村監督に怒られそうな守備軽視打線ですね。センターラインはともかくとしてライン際は恐ろしいほどのザル状態。機動力があるのも1・2番だけ。カープの前田の起用は単なる趣味!…ところが、監督(大石)のチームカラー(一発狙い)との相性が良かったのか、圧倒的な長打力で連勝街道を驀進。高コスト投手陣のオンパレードで打率が軒並み下がる第3ペナントでは、実は巧打力よりも長打力がある方が率も残るらしい。ローテーションを高コスト投手陣で揃えるほどクジ運はないけど、★6でもチームが作戦にフィットするとここまで差が出るものなのか…まだまだ無課金でも楽しめそうです。

■ときメモ4
来週発売ですか…あまり情報は調べていませんが、今回は何がウリなのか正直言ってよく判らないので、マイミクさんの体験談頼みでしばらく様子見。

■なのはPSP
発売は来年の1月21日なんですね…格闘ゲームは苦手ですが、書き下ろしストーリーモード見たさに遊ぶことになるかと…多分使用キャラはシグナムかヴィータになると思います。

■サカつく6
時間がかかりすぎるゲームなので、ゲームとして遊ぶつもりはありませんが、ファミ通のオシム前日本代表監督のインタビューに感銘。「愛されるクラブを作るには、生え抜きで誰からも尊敬される選手を育成するところから必要だ。バルサのサッカーは長い投資の歴史があってこそのこと…だが、日本のクラブはお金で選手を買って”間”をとばそうとするのが残念だ」。あぁもっともだぁ…サッカーに限らず今の阪神なんかまさにそれだし…

■ファミ通
オシム効果で数年ぶりにファミ通を読みました。しょっぱいランキングに頭痛がしました。PS3であの販売本数でいったいどうやって商売が成り立つのか…スクエニでさえリストラに走るのも無理からぬことで…唯一気になるのは、チュンソフトの新作サスペンス「極限脱出 9時間9人9の扉」。我が人生レベルの名作「Ever17」の打越さんも関わっているとのことで、これはやらずにはいられまいて!

あ、久々にゲームで明るい話題が出たところで、前向きなうちに終わっておきましょう。

 2009/11/25(水) 「ティアマガPush&Review」

次回のティアズマガジンPush&Reviewに、昨日は3本、今日は残り2本を書き上げて、計5本の投稿が完了しました。本当はあと何本か書きたかったところでしたが、明日も休日出勤が控えている多忙な身としては、HP回の復を優先しなければならず…やはり、原稿は計画的にやるべきですね。

今回投稿したレビューは5本。11月コミティアの新刊とは限りらないので、ティアズマガジンの画像付き紹介の基準に合うかどうかは判りませんが、いずれもvol.7のレビュー候補に入れるほどお気に入りの作品ばかりなので、創作好きの方は、次回のコミティア、もしくはコミケでサークルさんを見かけることがあれば、是非手に取ってみて欲しいものです。

★DOUBLE OUT (3 IN THE BLACK) ダーツ・スポ根・百合
★GL 3/3 (Junk-lab) 恋愛系・シリアス・百合
★LAST HOME(3) (Spica) 恋愛系・少年少女
★ラブロイド (INDIES-くじら組) 恋愛系・メイドロボ
★実録!図書館の内乱 (沙羅双樹) 評論系・小学校図書館司書

 2009/11/22(日) 「コミティア90で面白かった本」

11/25に迫ったティアズマガジンPush&Reviewの〆切りに向けて、コミティア90で購入した87冊のうち特に印象深かった本の吟味を…とりあえず候補を列挙してみました。

百合系
★GL 3/3 (Junk-lab)
・翡翠の鈴 金糸雀の簪 (カタ蔵)

恋愛系
★LAST HOME(3) (Spica)
・Replace mode 03 (吏乃兎)
・初恋境界線 (サイハテ)
・ラブロイド (INDIES-くじら組)
・さきのはなし まえのはなし (下り坂道)
・彼女のいるオタクさん 体験版1.01 (夏桜)

評論系
・築地あるき(商業誌版) (おざわ渡邊)
・フィクション・ハンドブック準備号 (ピアノ・ファイア・パブリッシング)

その他
★DOUBLE OUT (3 IN THE BLACK)ダーツ
・Myダーツ擬人化倶楽部2 (9count)ダーツ
・見習い魔女物語 (jispeke)ファンタジー
・大手さんの憂鬱 (まじっく・すくえあ)同人あるある
・ひとさしゆびクワイエット!VSなかゆびファックユー! (TUGUMIX&付和雷堂)4コマ
・実録!図書館は戦争・内乱 (沙羅双樹)実話系
・てつもえ(3) (虹の卵)鉄道系
・アニメタ生態学 (中の人など居ない)

とりあえずどうしても書きたい3本は確定。あと2本くらいは書きたいところですが…個別の紹介はまた時間があればいずれ。

 2009/11/21(土) 「まんがタイムきらら2009年12月号」

 1 けいおん!
 2 あっちこっち
 3 ゆゆ式
 4 ふおんコネクト!
 5 三者三葉
 6 Sweet Home
 7 メロ(3乗)
 8 ダブルナイト
 9 まーぶるインスパイア
10 二丁目路地裏探偵奇譚
11 うぃずりず
12 ねこきっさ

2009年12月号の全26本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は12本、打率に換算すると.462でした。今月は「こどもすまいる」が最終回を迎え、新連載でゲストから昇格した「≒」と、「ましゅまろ×タイフーン」の2本が開始。新旧の入替が活発に行われていますが、ランキングの大勢には影響なっしんぐ。新連載は2本とも萌えるポイントをパーツ単位で押さえたソツのない作品でしたが、ただひとつの個性、という域には達していないように感じます。萌え4コマは個別のパーツではなく、連載を通して世界観や物語を含めて楽しむものだと思います。どれだけキャラが自然に動いて世界を遊べるか。もちろん脱線がいつも当たるわけではありませんが、それも基本がしっかりしているからこそできることであり、変化をつけるチャレンジをしなければ生まれるものではありません。タイミングを外すスローボールを投げ込む効果は、速球と度胸があって初めて発揮されるものなのですから。

そんな今月のトップクオリティに輝いたのは「けいおん!」。久々のトップ返り咲いたのは、高校最後の学園祭ネタ。ある程度は予想していましたが、高校生活最後だからといって、案の定あの軽音部のステージが普通に進むわけもなく、カラーページはクラスの演劇ロミオとジュリエットに費やされて、ライブの方は一夜漬けの合宿と当日ステージ裏の準備アレコレがあって、で、肝心のステージは…「聞いて下さいっ」の一瞬で終了。多分、これはこの作品を評価する上で大きく意見が分かれるところだと思います。音楽モノなのに演奏シーンや技術的なことをほとんどと言っていいほど描いていない。音楽性を期待してこの作品を観た人にとってはとんだ肩透かしなのかもしれませんが、むしろ私は、おそらく連載最後になるであろう最大の音楽イベントであっても、作品の「仲間でいることの楽しさ」というスタイルを貫いたことに賛辞を贈りたいと思います。背伸びして作られた感動のドラマではなく、ただ当たり前の日常としてイベントも楽しむ。だから演奏の出来不出来ではなく、その過程と関わってくれた人への感謝が素直に感じられる。アニメのヒット後も浮つくことなく作風の根本を守り通したその姿勢が、筋の通った作品のクオリティとして花を咲かせたことは、アンチもファンも経験した私としては感慨深いものがあります。「ごはんはおかず」「かばんのばかーん」といった新曲のタイトルも作中に登場しているだけに、アニメ第二期への期待も高まります。12/30の音楽イベントあたりが発表の頃合かな?

次点には、すっかりTOP3の常連になりつつある「ゆゆ式」。雑誌の掲載順からしても一般的にアンケートの上位なのでしょう…多分。ジャンプとかとは違って編集部押しの要素の方が強いので、掲載順はあてにはなりませんが…今回は幼馴染の縁と唯が子供の頃にどのように親しくなったのか?の思い出話がテーマ。お姫様っぽい(実際に大金持ちだが)雰囲気のあった縁に一目置いていたという唯と、いつもあげる側だったのに、唯からはもらう側になったことが新鮮に感じた縁が懐いて…うん、子供同士が親しくなるきっかけなんて、案外こういう何気ないものですよね。後からゆずこが入ってきて三人組になって、仲良しの歴史は違っても仲良さ加減は一緒。茶々を入れるように恥ずかしい台詞を言い合える、ふわふわしたくすぐったい雰囲気が、ごく自然に表現されていること。身体的な特徴による萌えなど容易い。大切なのはこの作品のように醸し出される雰囲気や空気感そのものに趣のある萌えを感じられることのなのですから。

三番手には「あっちこっち」。風邪で学級閉鎖寸前の教室でも、いつもの面々はいつものように風邪をテーマにしてバカ話を展開。寒いと言うとますます寒くなるから、音のイメージを変えようとして連想ゲームで情景を想像しているところに、間に入ってきたノイズ(乾くん)。想像の中でも当たられ役とは…流石です。冬の蚊を見て「逆境の中でみかけると、なんとなく頑張れーって思わない?」と言ったそばから、自分の手に止まると叩き潰して、「共存は?」「無理ね」と笑顔で即答してみせたり…そんないつも通りの展開の中でも、着実に変化している部分(主人公の朴念仁さの軽減)が感じられること。ちょっとした変化にどきっとできること。それがストーリ性を持った萌え4コマの真髄なのだと思います。

以下は時間の都合でひとこと感想で。
「ふおんコネクト!」はなぜか中世ヨーロッパが舞台の外伝。錬金術師の夕ちゃん先生が、戦乱に巻き込まれた姫とその騎士にまつわる、ちょっといい(いい?)話。オチなのでここには書きませんが…嘘か真かは別として、まぁ夕ちゃん先生ならやりかねないなぁと思えるのも、この作品の魅力なのでしょう。 「三者三葉」は葉山ちゃんVS西山さん対決再び!…といっても、対決方法も判定方法もその結果もぐだぐだですが、まあそれはいつも通りということで。縁側で猫の戯れを見ているような落ち着いた佇まいがこの作品にはあるのかも。

「Sweet Home」は学園モノの定番ネタ体育祭。いつものように伊織をめぐっての張り合い(アピール)合戦で競技そのものはさらっと流してますが、張り合い方にはそれぞれの個性があって面白いところ。特に会長さんの計画は… 「メロ(3乗)」は学園友達ネタの定番:テスト前に図書館で勉強。実際には勉強どころではなかったり、教える側がとばっちりを受けたりするのはセオリーどおりですが、前回のネタ(不良なのに実は趣味が乙女)を有効に使っているあたりは流石。 「ダブルナイト」は修学旅行編。学校は別でも主要キャラが同じ旅行先になるのはお約束。ちゃんと観光しないものお約束ということで…

「まーぶるインスパイア」はいつもの紛らわシリーズ乗り物編。電車の居眠りで寄り添われてしまった見知らぬ他人視点での戸惑い。そして自転車レース(勝手に)での脳内補正…やはりこのシリーズは鉄板。「二丁目路地裏探偵奇譚」のテーマはオトナのクリスマス。といっても破廉恥なわけではなく、所長よりもケーキ優先で構わないとか別バラとか太ったとかそういういつものノリ。「うぃずりず」は学校の怪談。案外身近な人が実は…というのはお約束ですが、将来が心配なほど素直な思い込みとか、子供らしさを普通に描けているところがポイント高し。「ねこきっさ」は買い物のひとこま。魔法の10万円貯金箱は絶対に騙されていると思いますが…

今月はこんなところで…

 2009/11/15(日) 「コミティア90 レポート」

11/15はビッグサイトで開催された創作系イベント「コミティア90」に参加してきました。夏のコミティアは仕事の都合で1時間半しか滞在できなくて、定番サークルさんを回っただけでタイムアップを迎えてしまったので、今回は時間と体力と財布の許す限り本を探し歩こう!と意気込んで臨んだわけですが…結果やいかに?

当日朝、ここ連日の冷え込みや悪天候が嘘のよう。都内から富士山が見えてしまうほどのピーカン晴れ。陽気に誘われたのか、道中はディズニー渋滞のとばっちりを受けたりもしましたが…大きな遅れはなく現地に到着。今回西ホールでは、コミティアと女性向けの戦国BASARA&戦国無双イベント、さらに途中通路のアトリウムではpixivマーケットが開催される、という変則開催であったため、必然的に一般待機列は西駐車場に。位置的には夏ティアと同じ展開ですが、3イベントが列を作るとなると少々勝手が違ったようです。特にpixivマーケットは開場が1時間早い10時だったし、大手サークル対策でテント頒布もあったようですし…(伝聞形式なのは、実際に私は目撃したわけではなく、情報ソースがイベント実況サークル「ゆかい絵本」さんのイベントログ漫画だからです)

マイミクさんのお手伝い名目でサークル入場していた私は、開場までの時間を作戦の最終調整をしながらマイミクさんのスペースで過ごして、11時、いざ開場。いつものように100近いチェックサークルのうち、厳密に順番付きルート設計をした約10サークルを最速で巡回。チェックサークルを巡回するだけで1時間半くらいかかりましたが、いつものことながら確保がほぼ0という作戦立案能力は、我が事ながら大したものだと思います。もっとも、私の場合は超大手さんは天秤にかける前に眼中から外してしまうので、無理な作戦を立てないだけとも言えます。当日にチェックサークルだけではなく総流しをして4時間半歩き続けることが普通かどうかは知りませんが(^^)

その他気付いたことといえば、今回カタログの注意漫画+フロントレビューでクローズアップされた「Kowa's Inn」さんの時ならぬ大行列に驚愕。失礼ながらいつもこんな列が出来るサークルさんではなく、新刊があったわけでもないのに…ティアマガ効果恐るべし! エクストリームラブプラスの旅から帰還を果たした、こもれびのーとさんのやりきった充実した表情とか、商業誌を自分のスペースで売ってるサークルさんがチラホラあって、商業界の規制も緩くなってきたのかな、と時勢の変化を感じてみたり。総じて言えるのはティアマガに絵付きのレビューで紹介されたサークルさんの本を手に取る活気がいつも以上にあったこと。いつ何時ブレイクポイントを迎えるか分からないので、既刊も辛抱強く頒布しておくと、いつかいいことがある…かも?

13時頃からすべてのサークルを見て回る、総回診…ではなく、総流しを開始。開場から2時間が経過しているにも関わらず、行く先行く先でどの通路にも人が多くて、最大戦速で回避行動をしていたら暑さと疲労で激しく消耗。カタログは閉会まで完売しなかったようですが、体感人出は夏と遜色ない多さだったと思います。そんな消耗の中でも歩き続けることができたのは、行く先々で物欲レーダーが反応しっぱなしで、次々と新規開拓に成功する充実感があったからなのでしょう。本日の収穫は87冊。コミティアでの史上最高冊数を更新してしまいました。荷物の限界よりもお財布の限界が先に来てしまって…青天井だったら更に冊数は増えていたかも。うむ、創作は底なしだな。

途中、pixivマーケットにも寄ってみましたが、まず入口で「コミティアのサークル入場証では入れません」と止められました。コミティアのカタログと共通で入れると思い込んでいましたが、入場証は共通ではない摩訶不思議。書店で唸るほど余りまくっていたpixivカタログはどうなったんだろう?ビバーグ先からカタログを荷物から持ってきて、改めて入場。階段を下りるとすぐの場所に入口があり、注目度は抜群。通行するには邪魔でしょうがないけど。中をぐるっと見て回りましたが、コミティアで時々やっているパネル展示スタイルとあまり変わらない印象。普段同人活動をしていない絵師さんが、でっかい額縁で絵を飾ったり、といった展示系は人が足を止めて鑑賞して賑わっていましたが、即売会スタイルでやっているサークルさんは閑散としていて…まだまだ手探り状態といったところでしょう。企業系ではねこしっぽさん(?)の同人誌製作講座で、両面コピー本の台割面付け方法とか、カラーでキレイに出ない色の組み合わせとか、実用的で良かったです。メロンのラリー限定キーホルダーは入手し損ねましたが…

そんなこんなで閉会時間までイベントを満喫。気になる本はまた機会があればご紹介します。今回はプッシュ&レビューもしっかり書かねば!

そしてマイミクさんの誕生日を祝うため、アフターイベントへ…(つづく)

 2009/11/12(木) 「コミティア90作戦立案ちゅ…おや?」

週末に迫った2009年最後の即売会(コミケには全日程参加できない私にとっては今年最後なのです)コミティア90に向けて、チャックサークルのリストアップと情報収集を始めたのですが…あれれ?どういうわけだか、新刊のあるサークルさんが意外と少ないみたいです。元々創作系の作家さんは情報のネット宣伝に無頓着な方が多いので、直前まで情報自体が出揃わないのはいつものことなのですが、今回は早々と「なにもないっす」という告知が中堅以上のベテランさんになるほど顕著なようで…

チェックサークルは93ですが、新刊は3割あればいいほうかも…

うーん、商業誌の仕事が忙しくなった方が増えて年末進行もあり、同人に時間が使いにくくなったのは理解できるし、冬コミの原稿に取り掛かろうかという微妙な時期でもあるので、製作するモチベーションの維持が難しいのは分からなくもないですが、せっかく500サークル近くが落選するという狭き門を潜り抜けてのイベントなのですから、ちょっと寂しいかなー、と感じてしまいます。

まぁ、なにもないならないで、忙しいと頼み辛いスケブをお願いするチャンスでもあるし、挨拶回りにゆっくり時間が取れることでもあるし、新規開拓にもガッツリ取り組める、と考えを切り替えればいいだけのことです。ネームバリューや常連買いだけではコミティアはもったいない。元ネタを知っているかどうかに左右されないオリジナルだからこそ、予想もしなかった形で作品と出会うチャンスもあるのです。しかし、探し歩こうとしなければ、決して出会うことはない。ティアズマガジンの読み物ページで紹介されている本だけでもいいので、これをきっかけにして探し歩きの楽しさを感じてみてはいかがでしょう?

 2009/11/11(水) 「ふわふわ時間#6学園祭バージョン」

けいおん!のCDとBDの連動応募プレゼントキャンペーンで応募していた、ふわふわ時間の学園祭バージョン(コーラス:ハスキー唯)が届きました。原作を忠実に再現したガラガラ声バージョンは、高校生バンドらしい感じが出ていて好きだったので、こうして音源でコレクションできるのはマニアとしては嬉しいところです。1万名に当たるキャンペーンなので外れた人の方が少ないのかもしれませんが…

けいおん!の3巻は12月18日発売。冬コミまでジャンルとして生き残っているかどうかは定かではありませんが、もしアニメの第2期があるとしたら、そろそろ発表の頃合ではないかと…

 2009/11/10(火) 「阪神は衰退しました」

来年から阪神ファンを辞めようと思います。

今の阪神の振る舞いは、数年前に巨人がやらかしたフロント主導のFA乱獲で、チームをバラバラにしたことと、まったく同じではないか。城島の加入によって矢野は引退の危機に直面し、今岡は戦力外通告され、藤本は出場機会を求めてFA宣言…JFKのウイリアムスも解雇。15歳で最年少ドラフトにかけた辻本と契約せず話題づくりで終わり、2軍で実績を残した成長株のバルディリスまでも斬り捨てた。未来の大砲として期待された林も葛城もまともに育成できず伸び悩んだ果てにトレード要員候補。その場しのぎの外人補強を続け、投手陣も若手を育てず、2年目のジンクスでもれなく消えてしまうので、30を過ぎた外部補強で年間を通じた活躍などできず…何一つ支持する要素などありません。あ、唯一、鉄人金本と、代打の桧山だけは個人的に応援しますが…

城島の加入は単純に来年の戦力のことだけを考えれば大変な補強だと言えますが、若返りとチーム作りの根本的な見直しが必要なこの時期に、”渡りに船”で訪れてしまった、正捕手&クリンアップの一挙両得というこの幸運は、長期的に見れば致命傷になりかねない。せっかく今年我慢して起用して成長を見せた若手の狩野が正捕手のポジションを失うのは明白。フロントは4年間の安心を買ったつもりかもしれませんが、4年後に訪れる穴を埋めるために、さらなる補強へと走る姿が容易に想像できてしまう…それに、いかに城島が優れたキャッチャーであっても、ピッチャーとの信頼関係の再構築には時間が必要になる。結果をすぐに欲しがる阪神ファンと反りが合うのだろうか…ブチ切れて喧嘩別れ、なんてことは勘弁してもらいたい。野球の品位が下がるから。

そんな糞忌々しい状況ですが、来期のオーダーを予想してみた。

1、中、赤星(浅井・葛城)
2、二、関本(平野)
3、遊、鳥谷
4、左、金本
5、捕、城島
6、三、新井(関本)
7、一、ブラゼル(新井・狩野)
8、右、桜井(浅井・葛城)

サブポジを含めてカバーリングできているように見えるかもしれませんが、同時多発的にクラッシュしそうな爆弾持ちばかり。確かに長打力は増したけど、赤星以外は走れないし小技もない。赤星が離脱すればリードオフマンで揺さぶることさえできなくなる。敵チームにとってこんなに楽な1、2番はないわな。連打連打のつなぎの野球はまったくイメージできない。これで近代野球のチャンピオンを目指せると思うなど片腹痛いですの。投手陣はなおさら語るまでもないですが…せめて、藤川を早くメジャーに挑戦させてあげてくだされ…

 2009/11/08(日) 「乱読」

【賭博堕天録カイジ和也編1】
17歩地雷麻雀編完結による連載中断を挟んでしばらく忘れていましたが、知らないうちに和也編がスタートしていました。実写映画に時期をあわせたタイアップとも取れますが…喜び勇んで買ってみれば、そもそも坊ちゃん(兵頭会長の息子)とのギャンブルは始まらず、対戦前の腹ごしらえ(死体を処理する事の同意と、文字通りの食事)。メインは坊ちゃんの書いた狂乱小説「愛よりも剣」…生き死にの前ではナイト気取りの自己犠牲など吹き飛ぶ。この突き抜けた狂人っぷりが見れれば、ギャンブルをするしないは手段にすぎない。あいかわらずの福本作品の存在感はあっぱれですね。

【ワシズ1、2】
福本伸行の「アカギ」で吸血麻雀を繰り広げている鷲巣の若かりし頃を描いた、外伝「ワシズ」を購入。才覚ひとつで戦後の日本の闇を支配するに至った豪腕・豪運・破天荒な生涯を描くピカレスクロマン。福本先生は「協力」という限定的な関わり方ですが、後に一番の部下(グラサンの代表)としてアカギでも登場する鈴木との出会いが描かれていたり、博打の勝ち負けをギャンブル競技としての勝ち負けではなく、GHQだろうが総理大臣だろうが、悪党を上回るさらなる悪で粉砕する様は痛快無比。ギャンブルとしての深みは福本作品には及ばないものの、あきれるほどの豪腕を振るう作風と世界観は十分共有して楽しめると思います。

【とある女子大生の日常にみる】
書店筋でプッシュしているのは知っていましたが、あまりにも例の作品との類似で狙いすぎたタイトルだったので、ついつい食わず嫌いしていましたが…はざまさんの書評をみて興味をもったので、山田秀樹先生の作品集「とある女子大生の日常にみる」を購入。確かにこの読みきりに高密度で詰め込んだ賑やかさ、っていうのはコミティアで探し歩くタイプの漫画好きには面白く感じられることでしょう。超短距離走なので人を選びますが…で、最後の読みきり「なぎさ」をみて、はて?どこかで見覚えがある作品だと思ったら…「こんちき堂」さん名義で発行した同人誌が蔵書の中にありました。あとがきにも書いてありましたし。まぁ、こうして作品集が出るなんて当時は思いもしなかったですし。こういうボーイ・ミーツ・お姉さん、のような爽やかな作品も描けるということで、先物買い的な感覚で読んでみてはいかが?

【BAKUMAN 5】
まだ読みかけなのでひとことだけ。中井さんよかったねー 漫画界の現実を描くタブーの部分ばかりが注目されているこの作品ですが、ちゃんと登場人物にドラマがあって少年の(少年の心を持ったオトナの)ロマンスもきちんと描かれていることが、個人的にはポイントが高いところなのでしょう。

さて、文章書きのリハビリもペースアップしていかねければ…

 2009/11/07(土) 「楽園」

白泉社が新創刊した、読みきり恋愛系コミック雑誌「楽園」を購入。かわいい系に偏りすぎてしまい、コミティア系のパワーを十分に発揮することができなかった「コミックエール!」とは異なり、ちょっとエロティックな恋愛模様をオール読みきりで描いたこの雑誌は…噂以上に、とてつもないクオリティに仕上がっていました。

まず執筆陣からして、コミティア系読者なら誰もが唸るセレクトです。シギサワカヤ、日坂水柯、竹宮ジン、売野機子…特に、売野さんの作風の洗練されっぷりには目を見張るものがあります。すごいやプロの編集って。フレッシュな若手に混じって、ベテランの二宮ひかる先生、意外なところで放課後プレイの黒咲練導先生…次号には、なんと「無限の住人」の沙村広明先生、さらには鶴田謙二先生が参戦予定とか…まいったねこりゃ。漫画好きとして嫉妬してしまいそうな面子ですな。

2・6・10月の年3回発行。欠かさず買う楽しみな雑誌がまたひとつ増えました。

 2009/11/05(木) 「vol.7準備号に向けて」

冬コミ発行予定の、GM研通信vol.7準備号に向けて、同人レビュー特集の対象作品のリストアップを進めています。候補作品は現在97本。2009年2月に配布したプレリストの時点から25本増えました。現場に行けない冬コミでの新規開拓は難しいので、おそらく11月のコミティアが最終選考になるかと…

そういえば、ペーパーでは配布していましたが、ネットのリスト公開はまだしていなかったので、いかにリストを掲載しておきます。あくまでも候補段階なので増減はありえますが…

リストはこちら
電波塔 LOST MEMORIES アニメ-エヴァ
美術部 眼鏡のガールフレンド アニメ-エヴァ
kuromorry Moonlight Sunshine アニメ-涼宮ハルヒの憂鬱
volunteers 空想歌学返歌実験 アニメ-涼宮ハルヒの憂鬱
niwa-tori upringht アニメ-ソウルイーター
ロケット燃料21 ランシェリ アニメ-マクロスF
水竜館 BROCHURE マンガ-ARIA
ロイヤルクラウン もーそーらいふ マンガ-げんしけん
テンタイ→カンソク 神奈川県三浦市カフェアルファの八年柿とブレンドコーヒー マンガ-孤独のグルメ
ゆりむん 同じ空を見ていた マンガ-ハヤテのごとく!
アサリ並家族 神様の堕ちた国 笑顔の向こう マンガ-ヘタリア
いちご色素 花舞う国に響く唄 マンガ-ヘタリア
きょうもあしたも 世界の果てで待ち合わせ マンガ-ヘタリア
自力エレベーター アスパルテームの口移し マンガ-ヘタリア
ミスチャン さよなら女の子 マンガ-ヘタリア
クラスメイトショック 破顔一笑 マンガ-らきすた
腰の曲がった空間 らき☆でい マンガ-らき☆すた
大団円 秋桜 マンガ-らきすた
東ガル会 LUCKY POINT マンガ-らきすた
UA (キャスター本)幸福の定義 ゲーム-Fate
茶柱プロジェクト (ランサー×バゼット本)いつか帰るところ ゲーム-Fate
杏仁 あなたに願うことのすべて ゲーム-FFTA
PARADOX 君への100センチメートル ゲーム-Kanon
混沌レディースタジオ ある日の風景 ゲーム-アイドルマスター
赤橙 スプリング ゲーム-アイドルマスター
なぐもカレー部 キミとしたいKissの仕方 ゲーム-キミキス
脳内麻薬製造機 越前全集 ゲーム-デスクリムゾン
藤枝学問所 剣の姫君 ゲーム-ドラクエ
メルキド維震軍 into the legend ゲーム-ドラクエ
ジュリエット計画 (FE本) ゲーム-ファイアーエムブレム
龍楽園 天空画集 ゲーム-ぷよぷよ
池猫屋騒動 人のフリ見て我フリ直す参考書 オリジナル
いののお店 花煙 オリジナル
おざわ渡辺 築地あるき オリジナル
GADGET ゲームの★ オリジナル
下り坂道 近いこと 遠いこと オリジナル
極甘党 RENTAL CHILD オリジナル
ザクロ伝説 魔女が飛んだり飛ばなかったり オリジナル
さるさるの惑星 赤くない糸 オリジナル
JESUS DRUG キリカのビーム オリジナル
ジャポニカ自由帳 雨のち晴れ オリジナル
Junk-Labo GF オリジナル
JEWEL BOX バーサス・アンダースロー オリジナル
憧憬画廊 For…My Dears オリジナル
少女企画 晴田の犯行 オリジナル
Studio FZ 毒が降る街 オリジナル
鷹商 私立横島女子漫研 オリジナル
鷹商 アイドル伝説ゴハチ オリジナル
月人形 記録の記憶 〜彼女が消えるまで〜 オリジナル
つちのこ流星群 すなほし オリジナル
T-NORTH 嫌煙家 オリジナル
9count Myダーツ擬人化倶楽部 オリジナル
夏桜 彼女のいるオタクさん オリジナル
彼岸泥棒 ヨックモックの花束 オリジナル
美術部 iPhone擬人化本 オリジナル
Firstspera 蒼海の世紀 オリジナル
まじっく・すくえあ コミティアにでよう! オリジナル
まるちぷるcaf? 漫画の先生 オリジナル
ゆきあ屋 -PRIMULA- オリジナル
÷い人 彼女に似たせい オリジナル
Sound Horizon Chronicle 2nd 音楽
SPQR ヴィクトリア朝の暮らし 評論
[Ni]編集部 [Ni] 評論
O山出版 ギャルゲーム土俵 評論
拝御光房 輪行本 評論
kza2企画 棚から一掴み 評論
Ko-wa's Inn 図解女子光学 評論
DJ TECHORCH 読む音楽 評論
Plastic Age 漫画制服ガイド2008 評論
ぷろじぇくとMSG たこ焼き大全 評論
天夏屋 がくえんもの なのは
田舎工房 LSS物語 なのは
くりころ。 恋をしよう なのは
大黒堂 幻竜事件 なのは
ひなたぼっこ倶楽部 なのは本 なのは
比村乳業(仮) 魔法少女リリカルなのは Betrayers  なのは
不可思議 ふじょしはやて なのは
PENALTY AREA GMいっとく? なのは
放蕩オペラハウス リリカルなのは私妄想版:序 なのは
まじっく・すくえあ びびび なのは
MASULAO MAXIMUM きみとのきせき なのは
黎明ネルトリンゲン (月刊聖祥大学付属小学6年生)※通称 なのは
RED DRAGON EXTRA なのは
赤木文庫 薔薇刑事 小説-マリア様がみてる
Wishbone ともしび 小説-マリア様がみてる
F☆KAN アソーテッドローズ 小説-マリア様がみてる
カーテンウィールの家 Rilke Rilke 小説-マリア様がみてる
金平糖工房 金平糖工房のマリみて本 小説-マリア様がみてる
CCSF マリア様がみてる アニメ版舞台探訪ガイド 小説-マリア様がみてる
少女の王国 ニライカナイ 小説-マリア様がみてる
ティンクルスター Le 9 mars 小説-マリア様がみてる
ドム御一行 ordinary girls 小説-マリア様がみてる
虹のある街 マリみてものの… 小説-マリア様がみてる
羽根屋根 まっすぐに、まっすぐに 小説-マリア様がみてる
美術部 可南瞳姉妹物語全集 小説-マリア様がみてる
pure girl 流星闇夜を切り裂いて 小説-マリア様がみてる
ラクデス 花嫁人形 小説-マリア様がみてる

 2009/11/03(火) 「今月のきららキャラット」

 1 ひだまりスケッチ
 2 GA
 3 空の下屋根の下
 4 ラジオでGO!
 5 キルミーベイベー
 6 CIRCLEさーくる
 7 うらバン!
 8 はるみねーしょん
 9 せいなるめぐみ
10 まじんプラナ

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

きららキャラット12月号の自分内ランキングは、全24本中で単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは10本で打率に換算すると.417でした。新連載にはゲストから昇格を果たした「アクアリウム」、ゲストも5本と活発だったものの、「帝立第13軍歩兵科異常アリ」の完結と、「チェルシー」の再落ちにより、ランクイン作品数はマイナス2本という結果になりました。「アクアリウム」も「チェルシー」も、絵はきらら比ではかなり上手い部類に入りますが、クセになるような強烈な個性が足りない。2話目の「ラッキーブレイク」も絵は上手い。でも、話の展開が急すぎることと、主人公が出来すぎちゃんなのもマイナスポイントかもしれない。ボケがいればツッコミが必要とされるとか、ちょっとくらい隙がある方がそれを補うための集団の必要性が生じるわけですから…

で、今月のトップは「ひだまりスケッチ」でした。ただ、今月はずば抜けたクオリティを発揮して他を圧倒した作品があったわけではなく、4位まではどんぐりの背比べという、きららキャロットではかえって珍しい回でした。新1年生なずなちゃんのホームシックをテーマにしいて、ツバメの巣立ちと絡めた演出で、各人がひだまり荘らしいやり方で自然な形で対応したことが、なんとも微笑ましかったですね。最年長のヒロさんと紗英さんは聞き役で、上級生のゆのっちと宮ちゃんは一緒に考えて見守って、同級生の乃莉ちゃんが親友として接したこと。何気ないことですが、こういう役割分担が自然とできることに作品としての成長を感じました。ちなみに、我が家も肉じゃがは豚肉でした。

次点には「GA」。絵ハガキをテーマにしてポストカード作りの課題に取り組んだわけですが、そはGA。普通の課題制作になるわけがなく、ナミコさんも感心するやら呆れるやらのとおり、各人の発想が被ることなく期待通りバラけてキャラクターどおりのアイディアを出すあたり、さすがと言えるでしょう。”白紙のハガキ”の謎が最後になって解ったのも面白い演出でした。3番手には「空の下屋根の中」が史上最高ランクを獲得。就職を本気で目指すには、バイトしているからまだいいかな、という状態ではだめだ、と感じた主人公がバイト先(おもちゃ屋)の先輩に送別会を開いてもらったわけですが…確信犯のうっかりと、どこまで本気で冗談なのか分からないけど、店員じゃなくなったら、私はこの店の何になるんだろう?そんな疑問にすぱっと答えてくれた、八坂さんは貴重なキャラだと思います。これでいよいよバイト編が終了。そしてニート時代の午後置きに逆戻り…就職活動編…本当に始まる?

以下はひとこと感想で。「ラジオでGO!」は戦国ドラマ編。ラジオドラマといっても、そこは予算という名のオトナの都合でメインキャストはスタッフ全員(声優本職の沢渡さん以外は全員素人)。風見Pの棒読みっぷりもある意味一興。キャストを生かした本能寺の変の珍解釈は普通に歴史パロディとして面白いと思います。「キルミーベイベー」はいつものことながら無駄に恐れをしらないドツキ漫才を展開。暗殺者なので防弾チョッキを着ている、というので棒で殴っても痛くない…からといって、頭を殴ってみたり…この緩いバカさはクセになる。「CIRCLEさーくる」は軍人将棋ならぬ部員将棋。部員のキャラが固まっているからこそできる芸当ですね。脱線したままゲームに戻ってこない無軌道っぷりも、サークル活動っぽくていいのかも。

「うらバン!」は新部員獲得大作戦を展開。少々マンネリ化した展開になっていたので、新キャラを投入するにはいいタイミングだと思いますが…ツンデレでツインテールは狙いすぎな気も…「はるみねーしょん」はいつものように遠くて分かりづらい強引なダジャレを展開。ここまで堂々と毎回続けられるのはある意味すごい。「せいなるめぐみ」は百合フラグ発生?絶対に美味しくないと分かっていても手作りに心が揺れるみっちゃんに共感。「まじんプラナ」はハロウィンネタ。知名度の割に日本では流行らないところを逆手に取ってやりたい放題。いつもながらフリーダムっぷりを期待通り発揮してくれるこの作品が大好きです。

今月はこんなところで…
むむっ!次号から門瀬粗先生の新作が連載開始とな!期待して待ちませう。

 2009/10/30(金) 「冬コミ当選」

冬コミ当選しました!

木曜日(3日目) 西地区 "る" ブロック 10a です。

今回は〆切りの関係上初めてオンライン申込みを使ったので、申込み不備がありはしないかとビクビクしていましたが、どうやら杞憂だったようです。競争率の低い評論ジャンルとはいえ、えーっと、いつ以来なのか忘れるくらいの連続当選です。大変ありがたいことです。

新刊は…オフセットでvol.7を発行するのは、レビューのストックが1本もない現時点ですでに100%不可能ですが、夏に出せなかったコピー本のリベンジもあるので、ちょっとした折本を準備号として製作しようかな、と考えております。前回みたいな火事場仕事で製本できない!家にも帰れなくて告知は当日朝!…なんてのは、もうこりごりなので…

詳しくはまた日曜日あたりに。

 2009/10/25(日) 「Club de Lillian」

10/25は、秋葉原の損保会館で開催された、マリア様がみてる部活オンリー同人誌即売会「Club de Lillian」に一般参加してきました。

イベント公式ページに案内のあった9:15に現地到着してみると、そこにはちょうどその時間で集まった30名ほどの参加者が。キチンと時間を守るのが紳士淑女のマリみてジャンル・クオリティ。ほどなくスタッフさんが列整理を検討…するも、どうやらいつも使っている側道で道路工事をしているらしく、しばらくしてスーツ姿でバッチリ決めた主催氏も含めた検分の結果、歩道での列形成には問題なし。ということで列形成。折からの冷え込みとコンクリカッターと重機の騒音はあったものの、幸いにも雨が大降りになることもなく平和な待機列でした。

10:30に列の移動を開始。5Fに続く階段に列を誘導してそこでカタログ販売。開場までの僅かな時間でカタログにチェックサークルの情報と順路設計を…今回のカタログには、1P私自身も依頼原稿「一般参加者の視点からみたマリみてイベント」で参加していたわけですが、自分のページを確認する間もなく慌しく時間はすぎて…開場時刻、聴こえてきたのは主催氏の言葉。いきなりクライマックスのテンションで拍手が巻き起こり、「参加者の皆様を拍手でお迎えしましょう!」…という呼び込みは初めて聞きました(^O^)

開場後はある程度予想はしていたものの、会場のキャパに対してギリギリの76SPは想像以上に手狭でした。川崎で開催された時のことを思い出したりもしましたが…順路設計時に、最重要箇所と位置づけたサークルさんが、ことごとく遅刻or製本中、ということで作戦は機能せず。コピー本が多いことは事前の情報収集で分かっていたことですが、時限がここまで多いのは想定外でした。それは他の参加者も同様だったようですが、そこは良く訓練されたマリみてジャンルの強兵たち。開始時間が指定されていなくても、次から次へと開始される時限コピー本を、人の動きから敏感に察知。なおかつ取り付け騒ぎにならないように、スタッフさんの指示に従って慌てず騒がず列形成。うーん、いつものことながら、マリみてジャンル即売会の列誘導は素晴らしいですね。

時限コピーを列から列へと並び倒していたら、いつの間にか2時間が経過していました。13時になってようやく一息ついて、休憩室「縁日村フジマツ」によってみると、すでにサンドイッチとストレートティー(紅)は完売。続いてミルクティー(白)が完売。次にレモンティー(黄)、最後はしるこ缶の1択に…(食べ物はうまい棒1択)。最終的にはアフターイベント準備中の参加者控え室にも使われて有効活用されていました。13時15分にはイベントグッズのスティックポスター販売が開始。スティックポスターというと丸められたものをイメージしていましたが、今回は縦長薄箱セット状態での販売形式でした。保存上ではこの方がキレイなのでありがたいけど、リュックとかには入らないので持って帰るのはちょっと大変だったかも。もっとも、前回の景品で当てた(身請けした)笙子ちゃん等身大POPを新幹線に乗って持ってきた勇者王には敵いませんが(^^;

その後、まったりし始めた会場で、アフターイベントまでのお知り合いの作家さんとの談笑タイムに突入していたら、ふと振り向くとなぜか14時を過ぎたこの時間から列が出来ている???てっきり欠席だと思っていたサークルさんが思わぬ時間帯でいらっしゃったり、さらには閉会まで15分を切ってからコピー本の頒布が開始されるサークルさんもあって…いやぁ、本当に最後まで気が抜けない闘いでしたが、個人的な打ち漏らしは眼鏡拭きの1件だけだったことは、奇跡に近い戦果だったと言えるかも知れませんね。

15時に閉会を迎えてからはアフターイベントで恒例のジャンケン大会。いつものことながら、アフターに参加者がここまで残る率の高いイベントは他にあるまいて。ジャンケン運のない私はいつものように惨敗でしたが、唯一当選数の多かったカタログ表紙ブックカバーが当たりました。締めの挨拶では主催氏の万感の想いを込めた、不器用ながら誠実な言葉と最敬礼、そして沸き起こるアカギコール…2年前のカナコミを思いこす光景にぐっと来ました。さすがに胴上げは危険なのでやりませんでしたが(^^;ノリだけで破目を外しすぎないのが、紳士淑女のジャンルらしいところなのかも。17時には会場の現状復帰を含めて完全撤収を完了。久々に撤収まで立会いましたが、この手際の良さとスタッフの団結力の強さに感服。こうして私たちの楽しみは支えられているのだと再認識しました。

マリみてのオンリーイベントには、他のイベントにはない特別な充実感があります。大型イベントのような多くの中の一部分としてではなく、身も心も安心して委ねて全力で楽しむことができる。そういう期待されている場があるからこそ、作品で応えようという創作モチベーションにつながる。マリみてジャンルが愛され続けているのは、関係者の全てが愛する努力を怠っていないからであり、それは今回イチサークル発で主催を務めてくれた赤木文庫の赤木氏の熱意と、その熱意を支えてくれた仲間たちの姿が雄弁に物語っていると思います。

本日の収穫は51冊でした。76SPで58冊って!!
…気になる本はまた後日の日記で…

 2009/10/24(土) 「サンシャイン牧場の過ごし方」

課金騒動ですったもんだを巻き起こしているサンシャイン牧場(mixiアプリ)ですが、個人的には割とどうでもいい話です。無料で遊ぶ人は無料で遊び続けるだろうし、あんな法外な交換レートでリアルマネーをつっこんでまでして遊び倒すほどゲーム性があるわけでもないないし、そこんとこは目の肥えた金銭感覚のある日本のゲーマーなら、ホイホイと乗ったりはしないだろうし。気に喰わなけりゃやらなきゃいい。たかがゲーム。ただそれだけのことだと思うのですが…

別に課金がきっかけというわけではありませんが、ちょうどカツカツして収穫を繰り返すのにも飽きてきていたとことろだったので、ちょっと牧場のスタイルを変えてみることにしました。それは、ヒマワリとかストレチアとか、好きな花を収穫しないで飾り続けておくこと…要するに眺めるだけの環境ソフト(デジタルプランター)としての楽しみ方をしてみよう、というものです。もちろん、畑を占有し続けてしまうので収穫高は減りますが、数字を追いかけるのはまぁもういいかなと。

ゲーム自体が無料のうちは、もうちょっとだけダラダラと眺めてみようと思います。

 2009/10/23(金) 「pixivマーケットカタログ」

pixivマーケットのカタログを入手しました。
オールカラーなのは絵中心のイベントならではですね。コミティアと日程が重なっていることと、初回なので様子見のサークルさんが多かったこともあったようで、馴染みのサークルさんがまったく見当たりませんが…

ん?んん?
サークル配置図を見て違和感。これって…
ええっ?!こんな場所で開催ってアリなの?

確かに開催場所には「西アトリウム」と書いてありました。アトリウム単独の貸し出しが出来るかどうかは不明ですが、おそらく共催のコミティアが本来待機列などに使用するはずのスペースに間借りする形ではないかと…であれば厳しい会場予約スケジュールの中、突貫でイベント開催にこぎつけられたのも頷けるというものです。

当日の私はコミティアが主戦場になりますが、ついでにこっちも見ておこうと思います。唯一気になるのは企業ブースでiPhoneアプリコーナーがあることくらいですが…

 2009/10/22(木) 「サークルKサンクス なのは劇場版チケット予約」

サークルKサンクス限定、なのは劇場版チケット(ねんどろいどぷち付)を予約しました。企業ブースに並ばないと買えないドラマCD付とか、テレカ付とかマスコット付とかは要りませんが、ねんどろいどなら欲しい!

http://www.circleksunkus.jp/entertainment/media.html#goods01

…というわけで、最寄のサンクスに行ってみると…チケット販売の機械にはなぜかリスト出てこない。iPhoneでサークルKサンクスの公式HPの予約ページを店員さんに見せて探してもらってみたものの、チケットの類にヒットせず…しばらくして私が「もしかしてグッズなんじゃないですか?」と聞いてみたところ、レジに反応有。どうやらサークルKサンクスでは、特典付きのチケットはグッズ類として扱われているみたいです。面倒な客だなぁと嫌な顔ひとつせず、真剣に探してくれた店員さんに感謝!日本もまだまだ捨てたものじゃないね!

これから予約を考えている方は、数量限定みたいなのでお早めに。

 2009/10/16(金) 「なのフェ本」

新規でよさげな、なのフェ本を見つけたのでご紹介いたします。


恋をしよう
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/19/74/040010197465.html
サークル:くりころ。

奥付をみると、リリマジ7発行と書いてありましたが…なぜ会場にいながら、こんなにもシンクロ率が高い作品を見つけ損ねたのかと、自分のサーチ能力もまだまだ未熟だと痛感。

中学3年生。卒業後管理局入りするなのは達にとって、学生として最後の夏。あの撃墜の記憶から将来への不安(フェイトの隣にいられなくなるかもしれないこと)を抱えひとり悩むなのはに、漢っ前なフェイトちゃんの迷いのない誓い…なのフェ好き、しかも少女マンガ並のピュアさ、といった路線がお好みの方であれば、鉄板でオススメできる逸品です。

 2009/10/15(木) 「秋アニメつれづれ」

秋のアニメも一巡して、皆様も予選落ちと視聴継続が明確になった頃かと。世間では不作とか谷間とか言われている今期ですが、果たしてどうなんでしょう?

A1(視聴継続)
・君に届け
・とある科学の超電磁砲
・夏のあらし!〜春夏冬中〜
・ささめきこと
−−−降格ライン−−−
・ミラクル☆トレイン 大江戸線にようこそ
・生徒会の一存
・人間失格×DEATH NOTE

まずは視聴継続グループA1から。DVDを買いたくなるような飛び抜けた作品が皆無だが、無料で観る分にはまぁいいか、と割り切って考えれば佳作揃いとも言えます。「夏のあらし」の第二期は前作の遊びすぎな作りが許容できる人なら鉄板ですが、要前知識。 「超電磁砲」は「禁書目録」の外伝という位置づけですが、クロスオーバーするのは上条当麻だけなので、特に前知識なく楽しめる…かと思えば、第2話で何の脈略もなく美琴が当麻を追いかけるのは演出としてどーなのか? 「君に届け」は少女マンガでノーマークでしたが、能登さんの声であのピュアすぎる役柄…ハマリ役すぎです。今期一番楽しみな作品になりそう。 「ささめきこと」は倉田脚本でどう化けるか…と、期待がちょっと大きすぎたのかもしれない。第3話冒頭のエピソードをいきなり最初のシーンに持ってきたのは、つかみとして上手いと思うし、わずか24ページの原作第1話だけでアニメも1話使った構成力は流石だと思います。だがしかし!音声方面の演出がちょっと…いくら題名が「ささめき」だからといっても、何も普段の台詞まで聞き取れにくい演出をするのやりすぎではなかろうか?

降格ラインには3本。「ミラクル☆トレイン」はぶっ飛んだ設定で怖いものみたさでしたが…び、微妙。第1話からして全然ミラクルじゃない。鉄道豆知識も中途半端だし、宇宙を走行してしまうOPの派手さは一体ドコに… 「生徒会の一存」はいかにも角川式の作られたヒットの匂いがしていたので毛嫌いしていましたが、実際に観てみると案の定でした。原作はラノベらしいので、小説として面白いかどうかは計りかねますが、少なくともアニメ版を続けてみようという意欲は涌いてきませんでした。自虐ネタがつかみのアニメって時点で萎えるってもんです。絶望先生くらい徹底してくれるなら話は別ですが。萌えパーツと要素だけで視聴者が満足すると思いなさんなよ角川はん。なんでも劇場版にすりゃーいいってもんじゃないぞー 「人間失格」はレトロすぎて重すぎて気が滅入ります。DEATH NOTEのような知的快感があるわけでもないし。どのへんが×なんだか。蒼天航路を官渡の戦いで終えたり、日テレさんも何がやりたいんだか…

A2(予選落ち)
・聖剣の刀鍛冶
・グインサーガ
・乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつぁ♪
・クイーンズブレイド 玉座を継ぐ者
・WHITE ALBUM

続いて早くも予選落ちが確定した面々。「刀鍛冶」はラノベ原作の善し悪しは未読なので計りかねますが、この先続けてみたいと思える要素も特に見当たりませんでした。「グインサーガ」はガチのファンタジーすぎて、どう楽しんでいいのやら困惑。「乃木坂春香の秘密」は2期からではいきなりラブラブなのでイチゲンさんにはハードルが高すぎ。「クイーンズブレイド」も2期では(繰り返しなので割愛)。「WHITE ALBUM」の第2期は水樹奈々さんの新曲「夢幻」を聴くためだけに録画してみましたが…観はじめて数秒で不愉快になるアニメって初めてかもしれない。OPの手抜きっぷりはなんなんでしょう?中途半端な仕事をするくらいなら、ちゃんとなのは劇場版に戦力を割こうよセブンアークスさんや…

定番継続
・クロスゲーム
・ワンピース
・ドラゴンボールZ
・うみねこのなく頃に
・ケロロ軍曹
・鋼の錬金術師

再放送
・魔法少女リリカルなのはA's
・マクロスF
・ファイト一発充電ちゃん
・金色のコルダ

…で、新作は不作なれど定番と再放送が熱いので、結果として個人的には今期もほどほどの視聴本数はキープできています。なのはとマクロスは、明らかに劇場版に向けたプロモーションでしょうけど、大してヒットもしていないラノベから、なにも無理やり新作アニメをひねりださなくても、昔のアニメを再放送してくれた方が、おじさん達は懐かしいし、今時の若者には新鮮に映るのでは…というのが正直な感想ですが、業界人の端くれとして、今のTVアニメがDVDを売るための広告・ヒット作のイメージをメディアの思惑で造るためのものでしかないことも分かっているだけに、なんともはや…

とりえず、今期は緊縮月間にして、その分原稿に勤しむことにしましょうかね…

 2009/10/13(火) 「今月のきらら」

 1 ふおんコネクト!
 2 ゆゆ式
 3 けいおん!
 4 あっちこっち
 5 三者三葉
 6 メロ(3乗)
 7 二丁目路地裏探偵奇譚
 8 まーぶるインスパイア
 9 ダブルナイト
10 ねこきっさ
11 脳内彼女のいる生活(ゲスト)
12 まいにちアップデート(初)(連続ゲスト)

2009年11月号の全25本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は12本、打率に換算すると.480でした。ランキングレギュラーの「うぃずりず」「Sweet Home」の2本が休載。「相沢家のえとせとら」が2年ぶりに連載を再開したものの、間が空きすぎたリスタートの一発目としては、もう少し説明的な回にするべきだったのではないかと…ゲストは7本と活発だったものの、ランクインしたのはゲストというより不定期連載の「脳内彼女のいる生活」と「まいにちアップデート」の2本だけ。それでも結果的には先月号を上回る12本を記録できたのは、ローテーションを含めて層が厚くなっていることの表れと言えるでしょう。

今月のトップクオリティに輝いたのは「ふおんコネクト!」でした。今回の主役はお父さん。ノキア母さん(交流の実母)のオタクネタでバーターで登場する程度で、今まで影の薄かった三日科家のお父さんが、年頃の娘を持つ父親像(ただしオタク成分強め)を巡って大活躍!…というか、娘達の誤解によるギャルゲー分不足解消大作戦に巻き込まれるわけですが…二次元のお約束をリアルで展開するズレ方と、結果として娘と妻への愛情表現の違いをゲームに例えていい話(?)にしてみせる、どこまでもゲーム脳なお父さんの潔さにはある意味感服しました。羽後町をUGO町と書いたり、ドリキャスのコントローラーは左手が疲れるとか、くっつかない場合のヒロインは「病気で死ぬか」「よくわからない理由で消える」とか…アラサーの元ゲーマー男子にとってあるある小ネタが満載です。うん、この濃さがたまらない。濃すぎて人を選ぶ作品ですが、それが個性だから仕方が無い。こういう突き抜けたスタンスも共存できるのが、きららの面白いところですね。

次点にはクオリティの高い緩さを炸裂させ続けている「ゆゆ式」。緩いといっても脱力系の笑いではなく、陽気にやられて箸が転んでも可笑しい種類の笑いです。といっても、笑いの種類はこの作品では考えるだけ無駄です。そこに意味を求めても詮無きこと。思いつきのフリだからこそツボにハマルものなのです。プルプルと膝にくるようなバカ笑いを、一般人の相川さんが見て驚くことで、このトリオの変わってる感と仲良さが引き立っている。後半は調べモノで曜日の由来について、ツェラーの公式とか断片的に知的なパーツはあっても、まとめの結論はゆるゆるでオチをつける気ナッシング。あーこのセンスは本当に貴重だと思います。

三番手には「けいおん!」。キャラットとの二重連載キャンペーンが終了して、今月からは本誌単独連載に復帰したわけですが…文化祭が迫ってきても部活動ではなく、クラスの出し物がメインのネタになってしまうあたりが、なんとも軽音部らしいですね。和のお母さん委員長っぷりといい、先生なのに衣裳係に立候補してしまうさわちゃん先生といい、本筋(あるのか?)以外でも自然に動ける脇役を描けていることは、アニメ人気先行を言われていたこの作品が、漫画としても実力をつけてきた証拠なのかも知れませんね。クラスネタでは蚊帳の外のあずにゃんが不憫でなりませんが…

4番手以降は時間の都合で一言感想で。「あっちこっち」は第2回校内ゲーム大会で人形争奪対戦。チーム戦ならではのギミックは面白かったけど、オリジナルルールのため、ルール説明から入らなくてはいけない分、いつものテンポの良さを発揮し切れなかったのがちと残念。「三者三葉」は栗拾いで秋を満喫。あのメンバーで普通に済むわけはありませんが…珍しく全てが裏目にでる山Gさん、こんな笑いの引き出しもあったのか!「メロ(3乗)」は魔女スズメの恐怖の占い(というか調査)が炸裂。一刀両断でトラウマを暴かれてしまう不良コンビ…不憫。

「二丁目路地裏探偵奇譚」はサービスカットのお約束の温泉旅行編。探偵が関係なのはいつものことなのでスルー。「まーぶるインスパイア」は今回も誤解を招くエロ言動が満載です。PC購入はいつになることやら…「ダブルナイト」はじいやの意外な料理趣味が発覚。ラブフラグも順調でそろそろ完結の気配が?「ねこきっさ」はまったりいつも通り。マヤさんの意外な過去が色々とみられて、お店にも歴史あり。「脳内彼女のいる生活」はもはや事実上の不定期連載ですが、妄想実体化彼女のモデルになった姉の友達のエピソードが…まぁ大半が妄想ですけど(苦笑)。連載になる前にやりつくしちゃったかなーという印象もあるのが、ファンとしては微妙なところですが…

「まいにちアップデート」は今回は説明的な初回だったこともあり、今後に期待という意味での初ランクインですが、はて?この絵柄どこかでみたことがあるような…あぁ!あの人なのか!情報ソースが少ないので確かなことは言えませんが、この作風は間違いあるまい。同人でもファンだったので、ぜひ商業誌でも活躍して欲しいところです。※ペンネームをわざわざ変えているので、活動を区別したい意向があるのかもしれないので、詳細は敢えて記載しませんが、ググれば大体分かると思います。

 2009/10/12(月) 「今月のキャラットきらら」

 1 ラジオでGO!
 2 GA
 3 ひだまりスケッチ
 4 はるみねーしょん
 5 キルミーベイベー
 6 空の下屋根の下
 7 CIRCLEさーくる
 8 帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!?(最終回)
10 うらバン!
11 せいなるめぐみ
12 チェルシー(初ランクイン)

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

きららキャラット11月号の自分内ランキングは、全24本中で単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは12本で打率に換算すると.500でした。先月号で「アットホームロマンス」「とらぶるクリック!」の2本が最終回を迎え、今月は「帝立」が最終回。しかも「まじんプラナ」が休載。「けいおん!」のゲスト連載も先月で終了して通常連載に復帰するなど、秋の大改編を迎えたキャラットですが、それでも5割の大台をキープできた底力はさすがの一言。新連載「ラッキー・ブレイク」も好感触でランクイン目前。プロデザイナーものなので、GAやひだまりスケッチとは多少毛色は異なりますが、舞台が北新地とか丸ビル(本当に丸いビル)とか、元大阪在住者としは馴染みもあって入りやすかったです。その他、「チェルシー」が初ランクイン。メインテーマのお笑いの本分と言える文化祭のお笑いコンテストの回ではなく、生徒会選挙の応援の回でランクインするあたりが、GM研らしい選考ですね。本筋以外でも自然と面白くキャラが動けることが、本当に面白い作品の条件だと私は思っているので…

今月のトップクオリティに輝いたのは「ラジオでGO!」。テーマはお見合い。遊び人相沢Dがネタのためにお見合いすることになり、風見P大動揺。話は周囲にも飛び火して、沢渡さんの恥ずかしい男前なエピソードあり、小石川さんも実は見合いをしていてそのお相手は議員とか財閥とか…藤田さんも大動揺。いやー、こういう玉突き式で連鎖していく関係性が上手く描かれている作品は、読み続けていて本当に良かったと思えます。読み続けていないとその瞬間の面白さの意味を把握し辛いという難点でもあるわけですが…そういえば、今月号はハシラ書きを使った番外コーナー「ハシラででGO!」が載っていなかったのが、ちょっぴり残念でした。復活希望。

次点には「GA」。放送を満了したアニメ版は大ヒットというほどではないにしても、出来自体は悪くない…なんか歯切れが悪い言い方ですが、他に言い様がありません。この作品が持つ賑やかなカオス感は上手く表現できていたと思いますが、1年生と上級生、2つのグループのすれ違いと触れあいを徐々に描いていく点において、アニメはあっさりと描きすぎたかなーと感じます。思いの他多めにエピソードを進行させてくれたけど、「ダンボールハウスから見た空」とか「美術室からの夕焼け」とか、全体の中でのピークを設ける演出が欲しかったですね…

今月も時間がないので、3番手からは一言感想で。「ひだまりスケッチ」はひだまり荘的ゲーセンの過ごし方。フルメンバー参加でも2名ペアでバランス良く活躍(?)させることができるのは流石。「はるみねーしょん」は相変わらずの脱力ダジャレの連続ですが、今回はいつにも増してしつこい天丼押しがツボにはまりました。ホームランか三振か、なので人を選びますが…「キルミーベイベー」は季節外れのかき氷をめぐって、いつものように目的を見失ってぐだぐだな展開に。だが、それがいい!「空の下屋根の下」は遂にアルバイト編が終了。何社も受けるのは失礼な気がしたりとか、働きながら仕事を探すことのしんどさとか…うーん、リアル。

「CIRCLEさーくる」は引き続き夏合宿編。役員側になったからこそ見えてくる気遣いや苦労。キャラじゃなくてもいざとなったら川にダイブする三鷹君は何気にいい奴。「帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!?」は様々な謎を残しつつも、現時点で出来る最高の形で閉幕を迎えました。先生がいいところを持っていくとは予想外でしたが…「うらバン!」はポンコツ先生の意外と豪華な自宅風景が。フィアット500に乗り続けている本当の理由は明かされませんでしたが…「せいなるめぐみ」はめぐみちゃん(乳母側のオッサン)の聖への気遣いがちょっとだけ垣間見えたり。「チェルシー」は前述の通り初ランクイン。定着できるかどうかは今後次第ですが…

今月はこんなところで…

 2009/10/11(日) 「擬人化王国II」

本日は東京ビッグサイトで開催された、女性向けイベント「擬人化王国II」に一般参加してきました。擬人化がテーマ、といっても主成分はヘタリア。これまで女性向けイベントにはあまり縁のなかった私ですが、よつばの。読書会5でそうとは知らずに手に取って感銘を受けたヘタリア本(さよなら女の子)をキッカケにして、女性向けジャンルへの興味を持つようになっていたところだったので、いつか行ってみたいとは思っていましたが…実際に行ってみて、考えの甘さを痛感しました。物見遊山のつもりが大火傷でした(良い意味で)

事前のサークルチェック情報は一切なし。そもそも原作をまだ読んでいないので、カップリングもなにもあったものではなく、たとえカタログがあったとしても作戦の立てようもなし。開場時間に合わせてまったり入場できればいいかなーと考えて、現地には10時半に到着。なぜかビッグサイトへの道すがらリクルートスーツの若者がやたらと目に付くなと思ったら、どうやら就活系のイベントも開催されていたようです。頑張れ若人。たとえ募集が企業のポーズで実際に枠なんてほとんどないとしても(哀)若いうちに苦労はしておくものですから…

一般待機列で誘導されたのは、西屋上のコスプレ広場。そこには広場を埋め尽くす乙女(漢女?)の大群!男女比は2:98くらいで、推定では3000人以上?カタログはすでに完売。ホール別で分散しているとはいえ、サンクリを凌ぐ人出に早くも圧倒される。でも、まさかその後2時間、陽に焼かれることになろうとは…入場列の誘導は途切れ途切れで行われ、アナウンスはないものの明らかな入場制限が行われていました。スタッフから入場制限(と閉会時間1時間延長)がアナウンスされたのは11時55分。一般入場がすべて完了したのは13時でした。熱い熱いぜ熱すぎる!女性向けイベントのパワーってすごいですね…今回の自分は初参加のド素人同然だったので、いい勉強になりました。

昼休みでビバーク中の就活生の冷ややかな視線を浴びつつ、12時40分にようやく会場に足を踏み入れてみると…そこは乙女の戦場。あらゆる通路に溢れる人人人…通常の即売会なら人波を掻き分けて突き進むところですが、ここは男性には完全アウェー。下手に接触して濡れ衣を着せられてはたまったものではないので、常に片手に本もう片手は肩付近にして、回避行動を最優先に。カタログも完売していて、ブロック配置もさっぱりわからないので、とにかく全部順番に見て回ることにことにしたのですが…一番最初に回ったところが、幸運にも数少ないヘタリアの女性キャラ(ハンガリーさん、リヒテンシュタイン、エリザベート、ベラルーシ、など)の登場する一般パロディエリアだったので、いきなり結構な冊数を買ってしまいました。意外な縁があるみたい?

その後、すべてのブロックを回り尽くして、ヘタリア以外にも鉄道や携帯電話の擬人化もあったり、中には画材ソフトの擬人化本まで…深い。深すぎて基礎知識がないと厳しい(四国のローカル線の擬人化とか、神戸の地下鉄の擬人化とか)ジャンルもありましたが、この深さには素直に感心。女性向けだけではなく、一般向けとしても展開できれば面白いのになぁ…同人10年目を迎える私ですら、相当思い切らなければ参加する機会がないジャンルが存在するくらいだから、もっとライトな方が知る機会はもっと限られてしまうだろうし。ヘタリアの原作を知らない私ですら、普通に面白いと思える物語がここにはあります。女性向けでも面白いものは面白い。その実感が確信に変わった、とても思い出深いイベントになりました。

本日の収穫は22冊でした。2時間陽に焼かれて風邪を引いてしまったようなので、本の紹介は機会があればまた後日に…

 2009/09/27(日) 「サンクリ45」

9/27はサンクリ45に一般参加してきました。情報流出事件によって4月と6月の開催を中止して欠番扱いにして、3回ぶりの出直し開催となったわけですが…カタログを見た時点で残念だったのは、あっちゃん博士と小人Sさんの分析コーナーと、オススメ本紹介コーナーがなかったこと。そしてサークルカットが擦れているページがある乱丁があったこと…果たして信頼回復は成ったのでしょうか?

朝8時半過ぎに現着。いつものように一般アニメ・漫画パロディが集うBホールの列に並ぶ。Bホールの列がのどかなのはいつものことですが、隣のA23(エロゾーン)の待機列も最盛期に比べると2割減くらい。Cホールの東方に人が流れた可能性もありますが、Bホール初動の混雑や、まったりする時間帯の早さからも、全体規模の後退があったと想定されます。そもそも参加サークル自体が微減だったし、カタログは1時半には完売していたことから、運営規模としては妥当だったとも言えますが…

印象的だったのは、サンシャイン劇場の関係者(らしき人)がBホール前通路の使用方法に気をもんでいたこと。この日はクレヨンしんちゃんの上映会が開催されていたため、親子連れがエレベーター、エスカレーター、階段を問わず来場するため、裏通路のエレベーター側にもカタログチェック要員を配置するなどいつもとはちょっと違う対応が必要だったようです。Bホールの様子をみる限り大きな混乱はなかったようですが、他のホールはどうだったんでしょう?

11時に開場後はBホールをメインに周回。シルバーウィークの新刊を含む形ではあったものの、オフセットの発行率がかなり高くて、やはり秋のメインになれるイベントとしての需要は高かったのでしょう。マリみて系は10月末のオンリーを控えて一休みといった感じでしたが、既存のサークルさんによる「咲」「放課後プレイ」「大正野球娘」「ラブプラス」といった新興ジャンルへの新たな挑戦がみられたり、旧き良きりぼん系作品があったりで、個人的にはバラエティに富んだ収穫のあるイベントでした。Cホールは東方エリアとそうでないところの人口密度の差が激しくて、他ジャンルへの転換を模索中のサークルさんがチラホラ…ヒット不在に苦しむギャルゲーの明日はどっちだ(ラブプラスは漫画のネタにしにくいしなぁ…)

総じて感じたのは、いつものサンクリだった、ということです。規模が多少縮小した感は否めませんが、逆に混雑が緩和されてじっくりと本を捜し歩けるようになった、プラスの面もあったのではないかと思います。レヴォ後の受け皿として急拡大しすぎて無理が出始めていた時期でもあったので、流出事件の有無に関係なく、この出直しを期に魅力的なイベントに成長して欲しいものです。

本日の収穫は45冊でした。気になる本はまた後日に。

 2009/09/25(金) 「ときメモ4」

すっかりゲームの世界から遠ざかってしまった私ですが、ときメモ4の発売が12/3に決まったことを今更ながら知りました。PSPですかそうですか。15周年ですかそうですか。

以上終了。





なにしろ、公式サイトにさえろくすっぽゲーム内容の記載がないもんだから、判断のしようがありませぬ。舞台は再びきらめき高校…といっても、なんか制服が違うんですけど?まともに情報もない状態なのに、ブルーレイアニメ付きの限定版が23980円で予約受付開始って…なんじゃそりゃそりゃ、なんじゃそりゃ…もし大神隊長がご存命であれば、コナミの時代錯誤っぷりを嘆いたことであろう…(天仰泣)

とりあえず、ゲーム内容の公開はゲームショウの情報を待つとしよう。

 2009/09/23(水) 「花天月地(咲オンリー)」

9/23は都産貿で開催された、咲オンリー「花天月地」に一般参加してきました。朝10時に現着してみると…そこにはすでに100名近い待機列が!…ええっ?こんなに求心力のあるジャンルだったの咲って?と半信半疑のまま開場時間を迎えましたが、会場も熱気ムンムン。「薄荷屋」さんの最後尾は外周の地下まで階段を使いきり、その他各所に行列が発生。2卓用意されていた麻雀卓での対局には黒山の観戦者が…いやはや、ここまでジャンルが盛り上がってるとは予想外でした。

とりあえず全サークルをチェックしてみましたが、購入に至ったのは、モモかじゅマスターの「ぱるくす」さん、部キャプといえば「薄荷屋」さん、龍門渕といえば「ryu-minBS」さん、マリみての頃からファンの「山猫BOX」さん「CHIRISTMAS GARDEN」さん、といった行きつけのところだけで、まったく新規の開拓につながるサークルさんは特にありませんでした。その要因は、百合に対する物の見方にあるのかもしれない。

例えばマリみてとは異なり、咲ジャンルでは、作家さんの大多数は男性であり、エロと一般の割合は半々くらい。原作とアニメが「健康的青春百合」の路線でオールキャラを魅力的に描いたことから、意外なほど主役(咲和)カップリングに人気が集中しているわけではなく、むしろ実力のある作家さんは、モモかじゅ、部キャプ、透はじ+衣、といったカップリングをセレクトできる選択の幅のあるジャンルになっていると言えます。池田をピンで猫可愛がりしているサークルさんも結構ありました。

ただし、ジャンルとして長続きするかというと、難易度は高いと思います。同じ百合でも、マリみてとの決定的な違いがあります。それは横のつながりを描き辛いことです。エロであれば二人だけの世界・カップリングのみでも漫画として成立しますが、一般パロディではそうはいかない。色々なものを足して掛けてアレンジするためには、インスピレーションを呼び起こす「きっかけ」が必要になります。そして、百合的パロディを成立させるためには、その仲の良さを微笑ましく見守る存在が作中に必要になるのです。鶴賀ならワハハ部長、清澄なら優希と部長といったように。

咲は各校である程度完成された世界があるため、学校をまたいだ絡みを麻雀以外で描くことは難易度が高い(部キャプは例外)。それに、原作自体が寄り道多めで燃料投下の恩恵を受け続けたマリみてとは異なり、咲は連載中とはいえ麻雀の試合がメインである以上、大会のステージが進めば既出キャラのフォローを含めたマルチな展開は期待しにくいのではないか?と予想されます。想像力でそのすべてを補える作家さんは限定されてくる。そのマニアックさについて来れる読者も限られてくる。今後の成否は、オンリーイベントを欠かさず開催して本を作るモチベーションを維持できるかどうかと、他ジャンルからの新規参入がどれだけあるかに掛かっていると思います。久々に元気なジャンルなので、頑張って欲しいものです。

あ、ちなみに合同開催だったクイーンズブレイドのオンリーは閑古鳥が鳴いていたので特に書くことはありません。

 2009/09/21(日) 「リリカルマジカル7」

9/20はPioで開催された、魔法少女リリカルなのはオンリー同人誌即売会「リリカルマジカル7」に一般参加してきました。会場には10時15分頃到着。リリマジといえば10時前以前の早期来場に対して厳しい…はずなのですが、今回は特に大きなペナルティはなかったようです。とはいえ、入口を2つ使ってじゃかすか人を流し込む方式だったので、10分ほどで一般入場は完了しましたが…

会場に入ってみてまず違和感。なぜか外広場に続く壁配置が無くて、島中に長蛇の列が形成され、ホール通路側の壁際に列が同時多発に出来て…手際のいいスタッフさんの途中列表示とパケット輸送でどうにか事なきを得ましたが、配置担当の読み違いがあった事実は否めない。時期的に今年は夏コミからのインターバルが短かったこともあって、サークル・一般ともに参加者は微減だったこともあり、リリマジにしては落ち着く時間が早かったので、粗が目立たなかっただけとも言えます。来年2月の開催はコミティアと日程が被っているらしいし、最近のマルチすぎな公式展開に辟易しつつある現状…劇場版は果たして燃料投下になりえるかどうか…

そんなジャンル概況はさておき、開場後まずは特典戦線に身を投じる。外周まで伸びていた「ぱるくす」さんの列に並び、新刊とラミカをゲット。今回はなのフェとザフィーラの2択でしたが、ザフィーラは製作数が少なかったことと、ネタ好きな読者層も手伝って好評で瞬殺だったようです。続いて、島中から互い違いの壁まで列が伸びていた「ryu-minBS」さんで、新刊とおまけペーパーをゲット。そして、月刊聖祥付属6年生(通称)で人気急上昇中の「黎明ネルトリンゲン」さんに、さらには時限コピーで「MASULAO MAXIUM」さんに…と、短い滞在時間のわりに、たっぷり並び疲れました…

本日の収穫は23冊でした。なのはオンリーにしては少な目の数字ですが、さすがにジャンル自体に新規開拓の余地がなくなってきたことと、お財布自体が厳しくなってきていることもあって、スタイルを確立した”俺シリーズ”のない、読み切り系のサークルさんにとっては厳しい世情なのかも…

ついでに、2Fで開催されていた、GIRLS LOVE FESTIVAL 2(百合ならなんでもアリ)にも寄ってみましたが、こちらは落穂ひろいのつもりが、僅か10分で7冊買ってしまっていたり…やはり新しい刺激は必要ですね。

 2009/09/13(日) 「今月のきらら」

 1 ふおんコネクト!
 2 ゆゆ式
 3 あっちこっち
 4 けいおん!
 5 三者三葉
 6 メロ(3乗)
 7 うぃずりず
 8 Sweet Home
 9 二丁目路地裏探偵奇譚
10 ダブルナイト
11 まーぶるインスパイア

2009年10月号の全25本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は11本、打率に換算すると.440でした。先月号のからの変化は「ねこきっさ」が休載だったことと、「さくらりちぇっと」が最終回を迎えたこと。来月号で「からめるマフィン」も最終回を迎えるし、MAXからの短期集中連載だった「かなめも」も今月号を最後に本誌復帰。「ダブルナイト」にも完結フラグが立った模様。「かたつむりちゃん」は開き直ってやりたい放題(褒め言葉)。そんな秋の大改編に備えて、今月のゲストはきららwebからのゲストも含めて5本と大盛況でした。数の上では…連載になりそうな飛び抜けた存在感を示すことのできた作品は今月もありませんでしたが、新人賞システムを持たないきららは実戦でのチャレンジ枠で「数撃ちゃ当たる」でやるしかないのも事実…

そんな今月号のトップクリティに輝いたのは「ふおんコネクト!」でした。学園モノの宿命と言えるテーマが「卒業」。若くして財を成し、すでに一生遊んで暮らせるほどの株長者である交流にとって、将来への不安はないが、興味も薄いものでしかなく…それでも、この学校で交流が初めて触れた”友達の輪”の中にはいつまでもいたい…進学で離れ離れにならないように、ツンデレな交流が金と権力をめぐらせて「そうなるように」仕掛けた策…そして、それぞれが出した「らしい」答え…あぁ、やはりこの漫画は一筋縄ではいかない。それが魅力でもあるわけですが、そのテーマが明確に交流の変化になって現れているように感じます。実際にこの作品のオチの多くは誰かの失敗と反省です。それを笑いとちょっとイイ話でまとめつつ、その積み上げで人間的な成長を描いてきたこの作品…この良さを正確に読み取れる人は限られてしまいますが、分かる人には最高に成り得る存在なのだと思います。夕ちゃん先生のマグカップが、「GA」の如月ちゃんがデザインした柔らかいマグカップだったり、紙袋の分類がコミケの1日目、2日目だったり…濃さも相変わらずです。順調に卒業へと向かっているこの作品が、果たしてどんな結末を迎えるのか、とても楽しみです。

次点には「ゆゆ式」。今月は「ふおん」が飛び抜けすぎていただけで、通常号であれば十分にトップに相応しいクオリティでした。「お母さん」の愛称が定着してきてしまったことに、少々困惑気味の松本先生に対して、「お母さんはお母さん丸出しだからどうしようもない」と思春期を利用して悪ノリを続けるゆずこ・縁の二人と、どうつっこんでいいやらと傍観する唯、という構図が面白い。何より、片親とかの話を真に受けて、思春期の教え子を傷付けないように気を使う、お母さん先生の天然な優しさが素敵です。 3番手には「あっちこっち」。今回のテーマは夏休みの宿題。夏モノにはお約束のテーマですが、この漫画にかかればすべてがコントになってしまいます。扇風機にあ”ーで言う台詞も真宵にかかれば、宇宙レベルで普通じゃない台詞に…

4番手には「けいおん!」。学園祭に向けて動き始めた軽音部。全員で作詞に挑戦することになり、唯も憂ちゃんのアドバイス(というより添削)を受けながら作詞に挑戦。去年とは逆に憂ちゃんの方が風邪を引いてしまい…作成中の詞のタイトルは「ごはんはおかず」「U&I」…なんともはずい内容ですが、けいおんらしい曲だと思います。これはアニメの第二期で是非演奏シーン付きで見てみたいですねぇ… 5番手には「三者三葉」。髪型を変えようかな?という話から普段着ない服の話になり、話は近藤さんのメイド服や薗部さんに波及…学校ネタでそこにいなくても存在感を放つ薗部さん…さすがです。

以下は一言感想で。「メロ(3乗)」久々の登場のポン太の妹。クールに見えて熱いキャラですっかりメインキャラ並の存在感を発揮。主人公のポン太くんの存在感がないのはいつもどおりですが…「うぃずりず」は奈良漬でよっぱらってしまったリズさんの壊れっぷり(むしろロレツがまわらなくて、ちゃんと外人っぽい)が面白い。「Sweet Home」は初単行本に向けて主人公とヒロインの関係も一歩前進。かつては触られると殴ってした状態だったので…「二丁目路地裏探偵奇譚」は久々に所長が登場。探偵らしいことはまったくしてませんが…「ダブルナイト」はユキちゃんが実は男だとパパさんも認識。もしかして最終回フラグ起動?「まーぶるインスパイア 」は登場人物が増えすぎてうまく捌けていないカオスな状態に…この辺がもうちょっと上手くなると一皮剥けると思うのですが…

今月はこんなところで…

 2009/09/11(金) 「引越し後のアニメ近況」

千葉に移住してからというもの、アニメの視聴環境は大幅に改善されました。都下では観ることのできなかった独立U局も、チバテレビが視聴できるようになり、しかもMXもなぜか受信できるので、両方で受信できる番組は放送日が早い方を選択できるようになりました。日テレの電波障害もまったくなくて、地上波アニメはほぼすべてが受信できる状態に。これでさぞかし視聴本数も増えたかといえば…本数は増えましたが、あまり身を入れて観ることは出来ていません。

増えたのは以下の通り
・GA (ガッツリ)
・宙のまにまに (ガッツリ)
・涼宮ハルヒの憂鬱 (流し見→保存)
・うみねこのなく頃に (流し見→視聴後消去)
・化物語 (流し見→視聴後消去)
・CANNAN (流し見→視聴後消去)
・蒼天航路 (流し見→視聴後消去)
・戦場のヴァルキュリア (保存はしているが観ていない)
・懺・さよなら絶望先生 (保存はしているが観ていない)

観ることが出来る本数が増えても、観るための時間が増えたわけではないので、当然といえば当然ですが…それに、途中から観始めても何が何やらよくわからん、というのもあります。「狼と香辛料」は「2」である上に原作も未読だし、「CNANAN」も途中入りでは謎が解明されている楽しみがないし、「うみねこ」は謎掛けばかりで推理する気が起きないし、「ハルヒ」はエンドレスエイトで精神的に疲弊したところに、映画メイキングの「溜息」で溜息をつきたいのはこっちじゃい!と溜息をついてしまうので、せいぜい流し見くらいに。「消失」は劇場で!…ってオチが待っていそう。「GA」はしっかり観てます。ノダ姉のエピソードは原作には無かったはずですが、今月のキャラットにノダ姉ネタが載っていたのは、アニメ放送と時期を合わせたからだろう。DVDを買うほどのものかといえば微妙ですが…

10月以降のランナップでめぼしいのは…
・とある科学の超電磁砲
・夏のあらし!〜春夏冬中〜
・ささめきこと
・ミラクル☆トレイン〜大江戸線へようこそ〜  (←正気かテレ東?)

…くらいで、本命不在で谷間のシーズンになりそう。いや、ミラクル☆トレインはぶっ飛びすぎているいかも知れませんが(怖)…あ、そうそう、「なのはA's」がTBS系で10月から再放送されるみたいです。原作をまだみていない方、録画し損ねた方はこの機会に是非!(でも、なるべく無印を観てからA'sを観て下さい)

 2009/09/10(木) 「エンドレスエイトについて」

順調に夏休みの宿題を消化中。今回のお題は賛否両論を巻き起こした、涼宮ハルヒの憂鬱の「エンドレスエイト」について。実に8週にわたって毎週ループを繰り返すという、テレビ史上稀に観る暴挙を繰り広げたわけですが…実は私は書店スジのDVDリリース情報で割と早い段階で8回やることは知っていましたが、まぁ守秘義務というやつがあるので何も言いませんでした。それに、本気で8回やっちゃうとすれば、販売側としては致命的なダメージになるな、と予想できていたのでテンションが下がるというのもありましたが…

私の周囲では概ね好評だったようです。想像力逞しい同人作家さんにとっては、毎週ワクワクして見守ることができた、というイベント的な楽しみ方が出来たのだと思いますが、ただ、それは無料で視聴できるテレビだから気楽に許せることであって、高いお金を出してDVDを4巻約2万円で買うことを許せるかというと、大半の人がNOだと思います。ハルヒがヒットしたのは、アニメコレクター以外の一般層にも購買層を広げたことにあるが、今回の仕掛けはマニアックな方向に傾きすぎたことで、セールス面では大きなマイナスに陥ることになるだろう。事実、七夕ラプソディの1巻と比較してエンドレスエイトの2巻では予約数が激減…全巻購入特典を企画していた販売店側は戦々恐々のことでしょう。合掌。

まぁ、今までの京アニの「やった事のすべてが大当たり」、なんて状態の方が今回の件に限らずもっと何かおかしなことになりそうだったし、だからといってセールス面でマイナスが出たからといって、今後の実験的な試みが控えられることがないように願いたいものです。結局何が言いたいのかというと、イチアニメファンとしては今回のチャレンジは面白かったです。でも、DVDは買いません。そして、販売店側はもうちょっと冷静に視聴意欲と購買意欲は異なるものだ、ということを見極めていただきたいものですね。ブームは業界の都合で作られる。でも、消費者の財布は彼らが考える以上に固くなっているのです。選挙みたいに一時の感情で投票してくれるなどと、ゆめゆめ思わないことです。

もし消失を劇場版でやるとしても、そろそろ「驚愕」を投入しないとハルヒ市場は閉じてしまうかもしれない…

 2009/09/09(水) 「今月のきららキャラット」

 1 GA
 2 アットホームロマンス (最終回)
 3 ひだまりスケッチ
 4 ラジオでGO!
 5 とらぶるクリック! (最終回)
 6 空の下屋根の下
 7 けいおん!
 8 CIRCLEさーくる
 9 キルミーベイベー
10 ゆゆ式 (ゲスト)
11 うらバン!
12 はるみねーしょん
13 まじん☆プラナ
14 せいなるめぐみ

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

きららキャラット9月号の自分内ランキングは、全25本中で単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは14本で打率に換算すると.560でした。今月は「アットホームロマンス」と「とらぶるクリック!」の2本が最終回を迎え、来月号では「帝立」が最終回を迎えます。長年に渡ってキャラットを牽引してきた中堅どころの最終回ラッシュによって、今後も5割越えをキープできるかどうかは、新人を含めた底上げが急務となるわけですが…粒揃いなれど特別な個性には至っていないのが現状です。絵の上手い人は沢山いますが、萌え4コマはそれだけでは足りない。「アットホームロマンス」はマザコンとブラコンという変態を貫いた先に家族愛を描いて感動にまで至らしめた。「とらぶるクリック!」は電化製品に触ると爆発・でもPC部、というミスマッチを忘れさせる笑いに仕上げてみせた。そういうアクの強さを持ったチャレンジャブルなセンスを持った作品の出現を待っています。

ちなみに、今月号には「GA」単行本の着せ替えカバー付録でついていました。キャラットを購読するようなマニアの大半が「GA」の単行本を買っている…という解釈で大丈夫なのでしょうか?50円プラスで付録がついくるなら、ファンとしては場所も日時も限定されてしまう書店特典よりも、全プレの方が喜ばしいことなのだと思いますが…そんな「GA」が今月のトップでした。以前から設定として「普通科の姉がいる」とされていたノダちゃんですが、今回ようやくお姉ちゃんが登場!…といっても、人違いでノダちゃんが呼び出されて、本人はバックショットとロングショットのみで、顔出しなしでしたが…ちょうど、アニメでも原作にはないエピソードとして、姉の存在が声付きで具体的に語られる回が放送されるなど、時期を考えたネタの出し方だったのではないかと…上級生ズと主人公チームがちょっとずつ間接的に接触が増えていくこの構図に、さらに周囲を巻き込んでいくテクニックは、続けて読んでいないと判り辛いのだけれど、他のどの作品にもない非常にハイレベルな領域に突入していると思います。まさかあそこでよく出てくる背景キャラにすぎなかった三井さんを持ってくるとは!

次点には最終回を迎えた「アットホームロマンス」がランクイン。様々な姉弟がそれぞれのブラコン・シスコンを貫いてたどりついた未来…それは誇らしくもあり家族愛に満ち溢れたもののでした。そして、マザコン道を貫くこととは何かを考え、竜太郎が男としても大きな成長を遂げたこと…「母さんの自慢の息子になることが俺の生き様(マザコン)です。愛していますお母さん」(号泣)いやーこの尖った変態設定(褒め言葉)の漫画に感動させられてしまうとは数年前には予想もできませんでした。こういうとんでもない化学変化が起きてしまうから、きらら4コマからは目が離せない!風華先生お疲れ様でした!最高のコンプレックス愛マンガをありがとうございました!

時間の都合で、以下は一言講評で。

「ひだまりスケッチ」は今までありそうでなかったヌードデッサンがテーマ。ひだまりらしく初々しさ全開です。選択授業ということで、いつもの相方が宮ちゃんではなくクラスメイトだったことで、かえって引き出しが広がったように感じました。「ラジオでGO!」はダイエット企画。ラジオならではの面白味を出すために、相沢Dが策士っぷりを発揮してる件が面白かった。今月のプレゼントで製作したミニ抱き枕の絵柄は、主役を差し置いて風見P…どんだけ好きなんだ!(いや、私も色紙のリクエストに風見Pを頼んだクチですが)

「とらぶるクリック!」も最終回。4年半もの間、常に中位をキープし続けたクオリティは賞賛に値すると思います。次回作に期待!「空の下屋根の下」は就職とバイトの違いについて珍しく真面目に考えてみた回。現在のおもちゃ屋のバイトより楽な仕事は…それはもう仕事ではない!という回答に納得。「けいおん!」は今回も外伝的な展開。夏フェスに行ってきた話題で盛り上がる下級生ズの図。実は軽音部に入りたかった純ちゃんがいい感じで話に絡んできて面白かった。今回は他の作品のレベルが高すぎて順位では7番手に甘んじていますが、今後も外伝的なキャラット連載も続けて欲しいものです。

「CIRCLEさーくる」は主人公たちの先輩モードが本格化してきて俄然面白くなってきました。「キルミーベイベー」は巻頭カラーではないにしても全作品の1本目に掲載されていてビックリしました。単行本が出るタイミングでの販促でもないみたいだし、地道に人気上昇中なのか?「ゆゆ式」はゲスト掲載。いつもどおりゆるゆるですが、オチも投げっぱなしなところがゲストならでは?「うらバン!」は先生がネタを引っ張っているもののちょっとワンパターン化してきた感も…「はるみねーしょん」は黒い(日焼け)以外はいつもどおり。「まじん☆プラナ」はぽろり満載の水着バトル編終了。この数の力は圧倒的だ!「せいなるめぐみ」はめぐみちゃん(乳母代わりのおっさん)の出番が1コマもなし。あれ?一応主役…だよね?

今月はこんなところで…

 2009/09/08(火) 「web拍手レス」

すっかり存在を忘れていましたが、気付いたのでweb拍手のお返事をば。

>> 屋形船が気になりますw
あ、夏休みの宿題日記に挙げた屋形船のことですね。これはマリみて同人イベントの主催さんでもある通称:「羊のドン」が不定期で開催されている飲み会のことで、マリみてを中心にしたお友達が50名近く集まって、屋形船で隅田川を下ってお台場のガンダム(後ろ姿)を眺めて、夏コミお疲れさまでした&冬コミに向けて頑張りましょうで乾杯!…って感じのイベントでした。台風直撃の1日前でしたが揺れはさほどなくて、料理も持ち込みの日本酒も美味しくて楽しい時間でした。

>>評価が3になれるよう頑張りまーす。
評価付きリンク集へのリンクは今は隠していますが、ご覧いただけてそう言っていただけると励みになります。すっかり更新が滞ってしまっておりますが、久しぶりに反響をいただいたので、どうにか時間を作って更新したいものです…

>>「ハヤテのごとく」の畑健二郎先生の同人誌の件
詳しくは書きませんが、丁重にお断りさせていただきます。

>>コミケでGM研通信買ったものです。自分はいままで評論系の同人は買ったことなかったのですが、とても面白かったです。著者さんのこの界隈の未来の事を考えていることに深い感銘をうけました。月並みな文章ですが、応援していますがんばってください
当サークルは評論といっても、ガチの論評や考察よりも、面白い本を紹介し続けることを通じて、この文化そのものを好きになって欲しい、という路線で活動してきたので、そう言っていただけると本当に励みになります!次号の製作も頑張ります!

 2009/09/07(月) 「今月の(?)きらら」

 1 あっちこっち
 2 三者三葉
 3 ゆゆ式
 4 ふおんコネクト!
 5 けいおん!
 6 メロ(3乗)
 7 うぃずりず
 8 ねこきっさ
 9 Sweet Home
10 二丁目路地裏探偵奇譚
11 ダブルナイト
12 まーぶるインスパイア

多忙な8月ですっかり忘れていて、危うく次号が発売される直前にずれ込んでしまいましたが、今月の(?)きらら分析、行っきまーす。2009年9月号の全25本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は12本、打率に換算すると.480でした。9月号最大の特色といえば、付録でついてきた、けいおんアンソロジー「みんなでうんたん!」。けいおん!ファンにとって、他の作家さんがパロディすることがどれだけ面白いのかは…正直どうなんでしょう?私のように、雑誌買いして他の多くの作品を楽しんでいる人にとってはパロディしている作家さんの作風を含めて知っているから楽しめるのですが、けいおん!だけが好きな人にとっては…あっ、そうか、だから雑誌の付録なのね。ピンの単行本としてクロスオーバーのアンソロジーを出してもあんまり売れそうにないからなぁ…付録が付いたことで普段より70円高いことを善しとするかどうかは人それぞれでしょうけど。

そんな9月号のトップは「あっちこっち」でした。今回のネタはバーベキューと花火。いつものことながら悪ノリとハナヂが満載です。普段おとなしい乙女な役回りの姫っちの神速の一撃や、リアル熊との遭遇とか、あらゆる物理法則を無視して誘導着弾する類稀なスキルを持つ榊君は、超人揃いの主人公チームにあって、悪ノリを自ら率先して行い自らドツボにはまり続ける凡人。彼はギャグマンガにとって貴重な狂言回し役だと思います。

次点には「三者三葉」。このマイペース漫画の手に掛かれば、楽しいはずのプールイベントも、台風接近で寒いは溺れるわでカラー2Pでさらっと終了。風に飛ばされて怪談並に呼ばれて飛び出る薗部さん。女子高生のプールあがり臭を判別し、三十路にしてスクール水着しか持っていないとか…いろいろとさすがです。3番手には「ゆゆ式」。夏休みのイベントそのものではなく、インドアで夏休みを「どうだったー」とアホアホに振り返るのがゆゆ式流。その一部始終の結果だけをメールで報告されて、どうリアクションすればいいか困る相川さん(一般人)…ああ、このバランスがこの作品の魅力なのでしょう。

「ふおんコネクト!」が洗車すると普通にはいかない。細かいディテールへのこだわりはさすがです。あの選曲のマニアックさが笑える人にはオススメの作品だと思います。「けいおん!」は今年もうだうだな合宿…かと思えば、珍しくバンドらしく夏フェス(バンドの)に参加。とはいえ、誰も音楽の話はしないし、その状況をあいかわらずだなとさらっと流すあずにゃんの溶け込みっぷりが良かったです。

今月は時間がないのでこんなところで…

 2009/09/06(日) 「秋は秋らしく秋じみたことを」

秋は秋らしく秋じみたことをしなくちゃいけないのよ!

と脳内ハルヒが騒ぎ出したので、
本日のブランチはさんま定食。2匹で196円…安っ!
ちなみに私は肝まで美味しくいただく派です。
目黒のさんま祭りにもいつか行ってみたいものです。

さて、午後からは引越しの箱開け作業を再開するとしますかね…

 2009/09/05(土) 「やきゅつくオンライン2」

なんだかんだで長続きしている、やきゅつくオンライン2ですが、14シーズン目にして初優勝を果たしました!しかも無課金では至難とされる第3ペナントでの優勝だから、なおさら価値がある!(使えるコスト枠が大きいため、課金組はレジェンドやエースを投入し放題だから)

優勝メンバーはこちら

1、二 ☆8 F 田中賢介
2、中 ☆6 C 赤松 
3、三 ☆7 M 今江
4、左 ☆10 G ラミレス
5、DH ☆9 E リック
6、一 ☆7 H 小久保
7、捕 ☆7 M 橋本
8、右 ☆5 T 桧山
9、遊 ☆4 T 藤本 → G 坂本

先発 ☆7 C 大竹
先発 ☆6 G 木佐貫
先発 ☆6 L 西口
先発 ☆8 S 館山
先発 ☆7 M 渡辺俊介

中継ぎ ☆4 C 林
中継ぎ ☆2 E 愛嬌
セット ☆5 S 五十嵐
抑え  ☆6 F 武田久

監督:秋山

完全な打高投低。投手力、それも先発にコストをつぎ込むことが常道とされるこのゲームの定石の真逆を行くオーダーですが、これはクジ運任せの無課金の宿命だから仕方が無い。第3ペナントで抑えが☆6なんて普通ありえない。でも、その武田久が防御率0.94、44SPでMVP獲得…こういう意外性があるから、このゲームは面白いのかもしれない。

打線では広島の赤松が32盗塁と予想外の活躍。田中賢介はリードオフマンとしては26盗塁は物足りないが、18本塁打・62四球で抜群の得点力と出塁率を発揮。ラミレスは失策が多かったが38本塁打、118打点と勝負強さを発揮。えこひいきでフル出場を果たした桧山はエースだらけの中でも.276を記録。いろんな意味で満足の行くシーズンでした。

で、久々にメジャーに昇格したわけですが、現在15シーズンの第2ペナントで、2位につけています。まさか無課金のままプレミア昇格??無課金のままでも、まだまだ楽しめそうです。

ちなみに、現在のオーダーはこちら。
1、遊 ☆8 L 片岡
2、二 ☆8 F 田中賢介
3、左 ☆7 M サブロー
4、DH ☆7 H 小久保
5、捕 ☆6 M 橋本
6、一 ☆7 F 高橋
7、三 ☆6 F 小谷野
8、中 ☆6 C 赤松
9、右 ☆7 D 藤井

…渋っ!

 2009/09/03(木) 「なんというネギま」

珍しく平日休みの真っ只中に書く日記のネタは、先日箇条書きにした宿題ではなく、今週の週刊少年マガジンに掲載されていた「魔法先生ネギま!」について。いや、そもそもこの日記でネタに挙げたことさえないのに、なぜ今になって?しかも生まれてこのかた一度も買うことのなかったマガジン自体を買ってしまうなんて…

ネギま!といえば、ギャルゲー的漫画の新権威:赤松健先生が連載中の作品ですが、非常に好き嫌いが分かれる作品でありながら、それは質の高い低いではなく、にくたらしいほど王道を欲張りにやりきってしまうことに対するリアクションのように思えます。ギャルゲー好きを公言しにくいように、赤松漫画を表立って好きとは言い難い雰囲気があるような…そういう考察はまた別の機会にでも。

今回のストロングポイント(やべっちFC風)は、ロボキャラの茶々丸さんの仮契約。要するにパートナーになるために必要な儀式(キスシーン)なのですが、ロボットである自分には魂がないから仮契約ができるはずがない。もし仮契約に失敗すれば、自分がネギに抱いている人間的な感情が、ずべてプログラムによる作り物でニセモノだったと証明されてしまう。自分はただの人形だと思い知らされてしまう…

そんな不安を打ち消して、仮契約の基準や定義なんて知ったことか!と力技でねじ伏せてしまう情熱的なキスは…取り様によっては、少年誌でここまでやっていいのか?というほどエロいのかもしれない。もっとも、この1回のみを読んでどうこう評価できるものではないし、この茶々丸さんのエピソードも、これまで30巻近い単行本の中で、ずっーとその気のあることが描かれてきた積み重ねがあったからこそのことであって、オールキャラでフラグを立ててすべてハッピーエンドに導こうという、この超実験作の真骨頂を見た気がします。久米田康治先生が嫉妬するのも頷けるというものです。

あー、でもあまりにも読者に求める前提が多すぎる作品なので、世間的から普遍的な支持を集めることは難しいかもしれないけど…完結までまだまだ時間を要するようなので、いつか漫画史の中で重要な作品であったと振り返りたいものです。

とりあえず、ギャルゲーに理解があって、ロボヒロインキャラが好きな方は読んで損のない作品だと思います。

 2009/09/01(火) 「エンドレスじゃなかった8月」

やりの残したことは沢山あったが、8月がループすることなど当然あろうはずもなく、8/31はつつながーく終了して、9月1日が到来したのである。(キョン風挨拶)

皆様ごきげんよう。多忙すぎた8月の仕事時空から生還を果たして、ようやくまとな日記が今日から書けそうです。あまりにも事が多すぎるので、取り急ぎ書き残したネタを箇条書きにしておきます。

・引越しその後
・千葉移住後のアニメ視聴近況
・エンドレスエイトについて
・発行を断念したコピー本のweb公開
・夏コミケのオススメ本紹介
・夏コミティアのオススメ本紹介
・やきゅつくオンライン2で無課金初優勝
・絶望した!民主党政権を誕生させてしまった地滑り国民に絶望した!
・屋形船
・ダーツ近況
・今月のきらら

…多忙のトンネルを抜けたのに、自分で宿題を増やしてどうする!

私信
あ、そうそう、正式な依頼はもらってないので、本当に使うかどうか分からない、一般参加者視点からの○○みてジャンル論文ですが、まだ素材の段階です。仕上げるならちゃんと時間を確保して取り組みますので、ご依頼はお早めに…

 2009/08/15(土) 「コピー本が落ちました…」

夏コミで発行を予定していたコピー本の製作を断念しました。
イベント前日の発表になってしまい、皆様には大変申し訳ありません。

理由は筆者多忙のため。52時間ぶりに家に帰ってきたら、断念の告知掲載が前日になってしまいました。原稿は9割方出来ていましたが、貫徹2.5日の現在、これ以上目を開けていられそうにありまぬ…

今はなにはなくとも眠らせてくらはい…
それでは皆様、良い3日目を!      ぐぅ

 2009/08/02(日) 「今月のきららキャラット」

★1 ラジオでGO!
 2 GA
 3 ひだまりスケッチ
 4 アットホームロマンス
 5 けいおん!
 6 空の下屋根の下
 7 とらぶるクリック!
 8 CIRCLEさーくる
 9 キルミーベイベー
10 うらバン!
12 はるみねーしょん
13 まじん☆プラナ
14 せいなるめぐみ
15 帝立第13軍歩兵科異常アリ!?

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

きららキャラット9月号の自分内ランキングは、全26本中で単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは15本で打率に換算すると.577。ランキングの常連が1本の休載もなくフルメンバー揃い踏み。しかも1本はレジェンドエピソードに認定されるという、統計史上稀に見る高打率をマークしました。とはいえ、次回には「アットホームロマンス」が最終回を迎えるし、「帝立」も最終回フラグが立っていること(石田あきら先生の連載が増えている余波)もあって、次代を担う新人が求められている状況であることに変わりはありません。悪くない作品は何本かありますが、特別な個性というにはあと一歩何かが足りない。それは載り続けなければ発揮することが難しいものなので、実は数回だけのゲストでチャンスを掴む方式でなかなか当りが出ないのも当然のことなのかも知れませんね。きららには新人賞に類するものがないわけですし…才能の一発デビューがきららの強みでもあったわけですが、似たような応募先が乱立している現在では、賞金が出る公募式に人が流れてしまうのではないかという心配もあるのですが…

それはさておき、全体的にハイレベルだった上位陣からさらに飛び抜けた存在だったのは、首位に輝いた「ラジオでGO!」でした。しかも年間でも数回しか認定を出さないレジェンド級の名作回でした。今回はラジオを放送する側からではなく、リスナーがどのようにラジオを楽しんでいるのか?という視点からラジオにまつわる話を描いています。リスナー代表キャラ「白玉あんみつ」は、この作品において受け手側の視点を描く際に重要な役割を果たしてきたキャラでしたが、今回描かれた「学校でラジオネタと同じことをやっている人を見つけて、それがきかっけで友達になった(しかも、自分が投稿したペンネームのネタが話題に!)」というエピソードは、ラジオネタを扱うならいつかそのうち通る道だと予想はしていましたが、実際に目の当たりにした今回のクオリティは予想を超えていました。ラジオ越しのリスナー同士の共感がすぐ隣にある実感と、その報告をハカギで受け取るパーソナリティの反応によってギャグとしてオチをつける。これはストーリー性のある4コマにおいても滅多にお目にかかれない領域にあるもので、この作品を読んでいて本当に良かったと思えた回でした。単行本2巻も発売されたばかりだし、ラジオ好きの方はぜひ読んでみて欲しい逸品です。

次点には「GA」。アニメの第1話はもう少し独自路線でやった方が良かったかなーとか、第3話でいきなり上級生ズが登場するのは詰め込みすぎなんじゃないかとか、色々心配ではあります。ファン買いするには十分なクオリティですが、新規ユーザーを取り込むような話題作になれるかどうかは微妙なところかも。今回は謎多きキョージュが主役。すっかり忘れていましたが、キョージュには顔をみたこともない婚約者がいる、ってことになっていましたね。あまりにも昔の伏線だったので回収されるとは思いませんでした(^^;珍しく「らしくない」悩みを打ち明けたキョージュ。でも、これはただシリアスな話というわけではなく、相談の相手が如月ちゃんだからこそ言えた言葉であり、如月ちゃんがそういう人柄であることを丁寧に描いてきた今までの積み重ねがあるからこそ、光るエピソードになったのです。ともすれば賑やかな一団にあって凡人の如月ちゃんは埋没しかねないわけですが、前に出なくても控え目でも存在感を発揮できている。これは他の作品ではなかなか出来ないことだと思います。賑やかなのだけがGAではないんですよー

3番手には「ひだまりスケッチ」がさすがの安定感を発揮。謎が多かった吉野屋先生の家庭環境に新事実(弟さんがいて甥もいること)が判明。でも、やっぱり実の弟からも、会う先生会う先生ごとに「吉野屋の弟が入ってくるっていうからどんな奴かと不安だった」と、心底ほっとされたとか、「姉貴って本当に教師なの?」と言われたり…こういう1.5列目のキャラのエピソードを掘り下げることで幅が広げられるのも、それだけこの作品世界が魅力的だからできることなのでしょう。

4番手には遂に最終回直前を迎えた「アットホームロマンス」がランクイン。この稀代のフェチ漫画は、とんでもない高みへとたどり着こうとしています。マザコンを極めるために敢えて一人立ちしようとしている竜太郎と、立派なブラコンになるために離れることを決意した姉ちゃん…さよらなとありがとう。伝えられたのはたったひとつの言葉…この作品の本質をわすが数行で言い表すことはできそうにありません。変態としか見えないくらい深くて熱い家族愛がある。直球だからこそ誤魔化しが効かないむき出しの親愛の情をぶつけて、成長していく姿は…すがすがしいものでした。次回最終回。括目して見守りたいと思います。

5番手には「けいおん!」。むぎちゃんと律、という珍しい組み合わせで展開される、ある意味番外編と呼べるものでしたが、アニメからの好影響を大きく受けた回であったと感じました。アニメではメンバー中で掘り下げ切れなかったキャラでもあったので、こういう一面が見れた事は二次創作にも大きな燃料投下になったことかと。律ちゃん男前!という種類の言葉を天然で言ってしまうむぎちゃんと、複雑な心境の律と、律と遊びに行ってヤキモチを焼く澪しゃん…ああ、このエピソードもアニメで見てみたいなぁ…

以下は多忙につき、今月はこんなところで…

 2009/07/29(水) 「「けいろん!」」

夏のコピー本に収録する書き下ろしの論文(らしきもの)「けいろん!」の初稿が完成しました。気軽に書くことをテーマにしていたはずなのに、大幅にスケジュールを超過して文字数にして7000文字にもなってしまいました。えーっと、何ページになるんだろう?論理的に洗練されているとは言い難い文章になりましたが、辛辣さと前向きさが同居していて、書いていて楽しかったです。

引き続きvol.7のレビュー収録リストとプレマップの編集作業に入りますが…引越しの準備もあるのでデットラインは今週末。しかし、明日は健康診断なので夜更かしするわけにも行かず…集中力を高めて限られた時間で効率を上げるしかなさそうです。

 2009/07/26(日) 「大きなお買い物」

新居用のテレビ回りをまとめて発注しました。これで我が家もようやくブラウン管から液晶テレビに、DVDからブルーレイに、音響はテレビ付属のスピーカーから5.1ch時代に突入です。テレビ専用の応接間も出来たことだし、これで少しはゲームをする気になる…かも?

テレビは、東芝のREGZA 42Z8000
レコーダは、ソニーの BDZ-X95
スピーカーは、ヤマハのYSP-3000

価格.comのリアルタイムの底値をソフマップの店員さんにiPhoneで見せながら値切り、ポイント20%還元を考慮すればすべて最安値を下回る価格を引き出すことに成功。やはり一括買いは販売店にとって魅力的なことらしい。ポイントだけでYSP-3000の大半を支払うことができたし、24回払いだけど金利0%のカードローンが組めたので負担は大きくない。テレビのリサイクル費用(3000円)もエコポイントで還元されるみたいだし、政府のエコポイントも23000点つきますが、申請に必要な書類を揃えたりとか色々面倒くさそう。もらえるものはもらいますけど…

ちなみに、ブルーレイのソフトは1本も持っていないので威力の検証は当面できそうにないですが、大型テレビの画質やスピーカーの音質を参考にしたい、というマイミクさんがいればソフトを持参していただいても構いません。エヴァ序とか(^^;えって?自分がみたいだけ?

その後、ゲーマーズをうろついていたら、「けいおん!」のグッズで飲み物を発見。紅茶のストレートティーはともかく、むぎちゃんだから麦茶ってダジャレも同じ200円は高いと思う…

 2009/07/24(金) 「GAどうでしょう?」

まんだらけ秋葉原店を歩いていたら偶然こんな会話を耳に…

「あ、お客様。誠に申し訳ありませんが、アニメ化特需を見込んでGAは買い取り強化500円とチラシには記載させていただいておりましたが、売れ行きが芳しくないため大幅に減額で100円での買い取りになってしまうのですが…いや、本当にこんな緊急変更は滅多に無いのですが…チラシを見て当店まで足を運んでいただいたのに、誠に申し訳ありません…」

うわぁ、まいったねこりゃ…

「GA」といってもギャラクシーエンジェルではありません。「GA芸術科アードデザインクラス」のことです。アニメ版「GA」の評価については抽象的な表現に留めて、しばらく様子見に徹していましたが、販売の最前線のあまりにもシビアすぎる現実を直接耳にしてしまった以上、原作のファンとして発言することを躊躇っている場合ではありませんね。

じゃあ遠慮なく…

1、GAがアニメとして面白いかどうかは、第1話だけで判断しないで!
2、GAが漫画として面白いかどうかは、第1巻のラストまで読んでから判断して!

…いや、これがインスタントな面白さに慣れた現代エンタメの世界においては、あまりにも贅沢に求めすぎた前提条件であることは承知の上であることは承知の上だし、私自身もこのアニメ化が失敗のまま終わるのか、成功につながるかを判断しかねている状況なのです。なぜなら、出だしがゴチャゴチャしてまとまりがないところさえも、アニメは原作を忠実に再現してしまったのですから。

落ち着きがなくネタをひたすら連ねたような第1話は、視聴の有無を左右する第一印象を決めかねないアニメの第1話としては大失敗でしたが、あれはある意味では原作どおりなのです。けいおん!ほどとは言わないまでも、もっと自由にいじってしまっても良かったのではないかと思うのですが…事実、アニメの第2話では一気にネタのテンポを落として「おばあちゃんの鉛筆」のエピソードを魅力的に描くことが出来ていた。これがこの監督の本来のスタイルなのだろう。もっとじっくりと各キャラの個性を引き出していくような脚本構成にすべきだった、というのは監督というより脚本家の力量の問題なのかなぁ…(京アニの原作理解力は異常なレベルなので比べるのは酷かもしれませんが…)

第3話はまだ視聴できていませんが、第2話のレベルの演出ができるのあれば、ファンアイテムのレベルではDVDをファン買いしもいいかな、と思えるかも知れませんが、広く万人にオススメできるかといえば微妙かなぁ…少なくとも「けいおん!」のような現象は望み薄でしょう。「かなめも」がアニメとして面白く作ってあるだけに、素材の転がし方次第ではどうとでもやりようがあったGAなのに「そのまんまかい!」という過剰な期待から来る落胆があったとも言えますが…

何にしても、現時点では立会いで肩透かしを食らいつつも淡い期待を抱きつつ徳俵に足をかけつつ土俵際で保留してる状態です。アニメでGAを知った方は、もうしばらく様子をみてみるが吉かと…

 2009/07/23(木) 「モクソン!」

モクソンのシングルCD「東京」を買いました。

これだけで何のことか分かる人はあんまり居ないと思いますが、モクソンとは、かつてコミックエール!で連載されていて、現在はエールの休刊にともない、まんがタイムきららフォワードに移籍して連載中の漫画「純真ミラクル100%」の主人公、ぽっちゃり系純情天然元気乙女シンガーソングライター「モクソン」のことであり、ドラマCDに使用された劇中歌をシングルカットしたのが、この「東京」なのです。

声優は佐藤利奈さん。マリみて系の方には蔦子さん役と言った方がイメージを掴みやすいかも。「東京」は路上ライブっぽい演出のデモテープ版が収録されていて、ちょっと荒削りなところも原作イメージにぴったりでした。それだけなら驚くに値しない、良く出来たキャラクターCDで片付けてしまうところですが、これはメインの曲以上に、2曲目に収録されている「アザブ☆カラリホロリ」が絶品なのです!

「アザブ☆カラリホロリ」がイメージしているのはモクソンの所属事務所の所長である高杉女史(声優は生天目仁美さん)。いや〜この酔いどれやけっぱちな歌詞と曲調…これは思わぬ掘り出し物でした。鉄棒少年の夏師さんとか絶対ツボに入るのではないかと…モクソンのパワフル系の曲も聴いてみたいけど、サブキャラのイメージソングも聴いてみたいですね。無口な二宮さんの曲は無理だと思いますが(^^; とはいえ、同じ音楽モノでけいおん!がヒットしちゃったから、二匹目のどじょうみたいに思われるアニメ化は難しいかなぁ…

Amazonからバンダイの真希波フィギュアが届きました。写真はNewtypeの付録真希波フィギュアとの比較。スケールはほぼ2倍。Newtypeの付録は値段の割に頑張ってましたが、流石に細部のディテールとなると、フィギュアの一般的な1/8スケールに軍配が上がります…が、塗りの甘さといったら、アルターやグッスマのクオリティと比べるとヌル過ぎて腹も立てるのもバカバカしいレベルです。この肌色はないだろう。風呂上りじゃないんだから…

評価すべき点としては「メガネにレンズが入っている」こと。ちょっと度がきつすぎるのかレンズが曇ってますけど…あと、一部の地域の真希波ファンを憤慨させたという、Newtypeの付録がオーバーニーじゃなかった件についても、このバンダイ製はクリアしていたので安心です。(何が?)…もちろん資料としてですよ。

バンダイ製で後日ピンクのプラグスーツの真希波も出るみたいですね。うーん、版権的にグッスマやアルターは割り込み辛いのかなぁ…稼動も海洋堂が押さえていそう。figmaとねんどろいどの商品化は望み薄か…

 2009/07/13(月) 「今月のきらら」



★1 ふおんコネクト!
 2 ゆゆ式
 3 あっちこっち
 4 三者三葉
 5 メロ(3乗)
 6 けいおん!
 7 うぃずりず
 8 空の下屋根の中(ゲスト)
 9 ダブルナイト
10 二丁目路地裏探偵奇譚
11 まーぶるインスパイア
12 Sweet Home

2009年8月号の全25本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は12本、打率に換算すると.480でした。「ねこきっさ」が単行本作業のためローテーション休載で1本の減少要素があったものの、キャラットからニート少女漫画「空の下屋根の中」が読み切りゲスト参戦、そして「Sweet Home」が連載に復帰して結果2本の増加という結果になりました。チャレンジ枠ゲスト陣では、掲載2回目の料理漫画「びすとろふぃーゆ」が好感触。読み切りの限られたチャンスを生かして、テーマとキャラをよく表現できていると思う。もし連載にするとすれば、物語めいた要素をもう少し欲しいところですが…「KAITOS」はいかにもルパンとコナンで育った世代の漫画だなぁという印象。あらゆるお約束を詰め込んで萌え漫画にするとこうなる、というお手本のような作品です。別にこれは悪口ではなく「お手本どおりが面白いとは限らない」といいたいだけです。連載を狙うには変でも突き抜けた個性が欲しいところ。とにもかくにも、チャレンジ枠が活発なのは良いことです。

そんな今月号のトップクオリティに輝いたのは「ふおんコネクト!」でした。しかも非表示の得票では2位以下に大差をつけており、さらにいえば5年近くに及ぶ私のきららウォッチング歴の中でも屈指・レジェンドクラスの名作回でした。何がそんなにすごいというと、取り扱ったテーマが今まさに問題になっている「児ポ法」であったことと、この問題が持つ本質をキャラに仮題してひとつの夢物語として描いた上で、規制に対する批判でも拒絶でもなく、本当に必要な「希望」を伝えようとしたこと…表題「叩いて出た埃と誇り」そして「帰還」で語られた戦いの結末と向き合ったとき、私は我が意を得たりと天を仰ぎ漢泣きしていました。この困難なテーマに挑戦したざら先生と、解釈次第では非常に危険なこのネームの掲載を許可してくれたきらら編集部に、惜しみない賛辞を贈りたいと思います。おそらく、このマニックな作品の面白さは万人には理解されないだろう。この危険極まりない作品がアニメ化されることもないだろう。だが、たとえ数はわずかでもこの作品が示した希望は確実に読者の心に残ることでしょう。

ちなみに、固いことは抜きにしていつものように遊び心に溢れた権利上ギリギリのギミックが満載です。「図書館に置けない濃い本」としてちょことだけ描かれたのは○○○マン…きららエロ基準ギリギリですが上手くギャグにしてあります。交流役の悪の親玉の足回りがヱヴァの仮設五号機だったり、源氏物語を「のぞきで見初めた幼女を誘拐→登場人物はすべて18歳以上です」、三銃士を「恋人が人妻(不倫)→独身のおぜうさん」と全年齢向けに変換して皮肉ってみたり…(三銃士って本当は愛憎と陰謀が渦巻く物語なんですよ)個人的にツボだったのはPS2が縦置きでデカイ時代のものだったこと。本体の左右とメモカの位置が上下が逆のはまんまで描くとSONYがうるさいからだろうか…

次点には「ゆゆ式」がランクイン。通常月なら十分トップを狙えるクオリティでしたが、今回ばかりは相手が悪かった。うしくん・カエルくんの、パペットマペットのネタが若い人に通じるのか大いに不安ですが…おかーさん(愛称)先生もこのトリオの緩いノリにすっかり慣れて、ナイスリアクションを連発。そして今回のテーマはどういわけかクジラに決まって、呼び方もザトウさんにナガスさん…すげぇセンスだなぁ。いつの間にかアイちゃんとも仲良くなっていて、真面目属性のアイちゃんがまだ戸惑いながら三者三様の親愛の情を受け入れようとしてる姿が可愛すぎです。シュールとは違う微笑ましい緩さという点で、この作品のクオリティは萌え4コマの中でもずば抜けた存在になりつつあると思います。

3着の「あっちこっち」は夏休み旅行編に突入。あらゆる場面をコントにしてしまう登場人物たちにかかれば、行きの電車だけで1回ネタが持たせてしまうなんて朝飯前です。優しさのためなら涼しい顔で普通に危ない橋をハイスペックで片輪走行するこの漫画は、姫っちの台詞にもあるとおり「見てるこっちが心配でどうにかなりそう」という反応の方が普通なのかも。そこを朴念仁と天然で事も無げにやってしまうから、この漫画はコントのような笑いが成立しているのでしょう。

今月は以下はひとこと感想で。「三者三葉」は薗部さんによる辻兄編ボーナストラック(?)も終わって次に…かと思いきや、今度は双葉編でまさかの辻兄フラグが?双葉にしてみれば、ただ駅弁を譲ってもらっただけで、葉子様のため以外では動く気などサラサラない駄犬(山G)との比較で褒めただけなのですが…「メロ(3乗)」はスズメお嬢様のバイト(お店経営)編その2。委員長体質ゆえにお節介を焼いてしまい、頑張るほど福田くんから遠ざかってしまう、きのっぴは漫画的には美味しい役回りですね。「けいおん!」は今回も練習はしなくて漫画としては普通でした。まる。アニメフィルターをかけるまでもなく、絵自体がアニメの影響を受けてるような気がしないでもない…

「うぃずりず」は初鰹でおじいちゃんの誕生日祝い。「あんな優しい子を一人にはできん。老い先短し決断せよ男子」…と今後の展開を匂わせるキーワードで、遂に今までの伏線が動き出す!…のかな?「空の下屋根の中」はキャラットからのゲスト掲載。ゲストらしく読み切りでも通じるように番外編でありつつ、作品の雰囲気を宣伝できる良い出来だったと思います。「ダブルナイト」はユキちゃんとの急接近で稲穂さん少女モードで絶賛発熱中。うん初々しい。「二丁目路地裏探偵奇譚」はショコラのお姉さんが早くもみんなのオネーサンとして定着。探偵事務所の所長の出番は当分なさそうです。まぁ探偵モノだった試しはありませんけどこの漫画は(笑)「まーぶるインスパイア」は引き続き銭湯編。巧みに勝負を避けて解説役に回るるくははいいポジショニングしてますな。「Sweet Home」は夏のお約束でプールネタ。この姉弟をおちょくり倒す新谷さんがすっかりこの漫画の支配者として君臨したことで、ネタとしては安定した気がします。安定しすぎて意外性の一発が出にくくなっているとも言えますが…

今月はこんなところで…

※次号には「けいおん!」のアンソロジー小冊子が付録で付くようです。

 2009/07/12(日) 「本部移転計画発動!」

かねてから友人各位には計画を伝えていた、GM研本部の移転がようやく正式に決まりました。

事前にネットで候補は絞り込んでいたのですが、求める要件が特殊すぎる(床耐荷重など)もあって、どれもこれも帯に短したすきに長しで決め手に欠ける物件ばかりで、いたずらに時間ばかりが過ぎてしまいましたが…夏コミ前のリミットも近づいていることだし、ここはひとつ現地見学をして「えいや!」で決めてしまった方がいいだろう…ということで最寄の不動産屋に足を運んだところ、ピンとくる物件があったので即決してしまいました。

まだ微妙にオーナーへの意向確認と審査があるし、今の物件の退去日も決めていないので、具体的な引越し日が何日になるかは決めていませんが、個人的な希望的観測では8/1(土)にしたいと思います。なぜかって?土曜日は録画するアニメがほとんどないので、土曜のうちに引越しを終えてしまえばスムーズに日曜日のアニメ録画に移行できるからです。…って、それがスケジュールの中心なのかよっ!

引越しそのものは本の梱包を含めて業者にお任せしようと思っています。なにしろ同人誌だけで約1万3千冊。商業誌はリスト化していないので不明ですが本棚3本分くらいはあるので、これを自前で箱詰めするのは正気の沙汰ではありませんから。なので、もしお手伝いしてもいいっすよ〜という奇特な方がいらっしゃる場合は、引越しは荷造りや運搬よりも、むしろ搬入が終わった午後から自前で行わなくてはならない、荷解きと本棚等の設営にご助力いただけると幸いです。

ちなみに、現本部と新本部の比較は以下の通りです。

■現本部 1DK
ダイニングキッチン 10畳 (同人誌書庫)
居間 7畳 (応接間 兼 寝室 兼 作業場 兼 商業誌書庫)
ユニットバス

■新本部 3DK
ダイニングキッチン 6畳 (同人誌書庫)
応接間 6畳 (応接間 兼 商業誌書庫)
居間 6畳 (寝室 兼 作業場 兼 商業誌書庫 兼 ダーツ)
小部屋 4.5畳 (同人誌書庫)
風呂トイレ別

想定設置本棚数は30本・同人誌3万冊!圧倒的じゃないか!…不動産屋には「1人なのに3DKなんですか?」と訝しがられたし、両親には「3DK?嫁でも来るのか?」と誤解されましたが、まぁそれが普通の反応なのでしょう。そんな予定はまったくありませんし、そもそも書庫に命を賭けかねないド阿呆に理解を示してくれる女性は、そうそういないでしょうしねぇ…

あと、新本部ではテレビとレコーダーも買い換える予定です。テレビは37型〜40型の液晶テレビに。レコーダーはW録画が可能なブルーレイモデルに。これでブルーレイ鑑賞会も開催可能に!(ブルーレイソフトは1本も持っていませんが…)現本部では客人を迎えられるような広さはなかったのですが、新本部ではテレビの部屋は応接間に普通に4〜5人いても無問題かと。機種は現在選定中ですが、何かオススメがあったら情報をいただければ幸いです。不要になるレコーダー(SONY RDZ-D77A)は下取り出しても大した値段にはならないだろうから、W録できないダビング10未対応の機種でも良ければ、某AKGさんにでもプレゼントしようかなぁ…

さて、退去日の相談やら引越し業者の見積もり手配やら、実務的な作業も多々ありますが、7月後半〜8月上旬のスケジュールが厳しくなることは明白なので、夏コミで出すコピー本の原稿も早めに完成させておかねば…

 2009/07/11(土) 「ブサネコ襲来」



アニメイトに予約していた、ニャンコ先生のジャンボぬいぐるみが我が家に襲来しました。

写真1
目標、巨大すぎて光学カメラに収まりません!(日向)
カメラを側面からに切り替えます!(青葉)

写真2
(どよめくネルフのスタッフ)
これがぬいぐるみですって?!(ミサト)
ありえないわね。あの短い手足でどうやって歩くのかしら?(リツコ)
机を占拠されました!マギが使用できません!(マヤ)
移転文書にはないシナリオだ。どうするつもりだ碇?(冬月)
…構わん。猫には猫を、だ。社長に出撃を要請しろ(ゲンドウ)

写真3
社長VS先生のニャンコの戦いは…始まりません。

…写真妄想はこのくらいにして真面目にレポートを。7/9に発売された、夏目友人帳に出てくるニャンコ先生のぬぐるみは、ジャンボの名の通り全長60cmという巨体であり、毛並みを揃えたくなるような上質の布でモフモフであり、中身がぎっしり詰まっていて重量感があります。9000円近いお値段も納得のクオリティ!アニメイトだとオリジナルのショッパーが特典でついてきて、それに入れてお持ち帰りができるようになっていましたが、他店だとあんな巨体を収納するような紙袋はあるのだろうか?

夏目グッズは基本的に女性向けフロアの取扱いだったので、「猫ちゃんはショッパーに入れて持ち帰りますか?」とうら若き女性店員さんに聞かれたのは、さすがにちと恥ずかしかったわけですが…受注〆切りが非常に早かったこともあって、品薄になっているこの商品ですが、秋葉原店の店頭にはまだ3体のニャンコ先生が並んでいました。…どんだけ猫先生グッズに力を入れているのかアニメイトは(^^;どうしても確保したい方はお早めに〜

それにしても、アリア社長といいニャンコ先生といい、もうじき33歳を迎えようかという男性の買い物としては、いかがなものかと思わなくもないわけですが…

 2009/07/06(月) 「その後のよつばの。読書会5」

よつばの。読書会5で出会った未知なる名作たち…比較的最近の本が中心だったこともあり、駄目元で探してみたら、いくつかは確保できそうです。虎さんは扱いは多いけど完売も多数…メロンは取扱いは少ないけど完売率が低い穴場。このためだけに、ただ1冊のヘタリア本を求めてリブレット(女性向け通販)を初めて使ったり、サークルさんの個人通販の有無も調べ倒して…ここまで素直に物欲を爆発させるのは久方ぶりだなぁ…やっぱり、新規開拓は楽しい!

…さて、残りのリストは無理を言って、夏コミと夏ティアで友人に作戦を託すとしませう…

⇒虎の穴通販
ぽんこつわーくす 「郁乃ルート完全攻略X-Rated」(ToHeart2)

⇒メロン通販
混沌レディースタジオ 「ある日の風景」(アイマス)
カウント2  「キリカのビーム」(オリジナル)
かわくうずうず  「ヒヨコセンス」(オリジナル)
ゆきあ屋  「-PRIMULA-」(オリジナル)

⇒リブレット通販
Axis Power  「さよなら女の子」(ヘタリア)

⇒個人通販
衛星ベジータ  「夫婦善哉!」(オリジナル)

⇒夏コミ&夏ティア
niwatori  「Rendezvaus Pitch Maneuver」(ソウルイーター)
虹の卵  「てつもえ」(鉄道)
spica  「LAST HOME」(オリジナル)
極甘党&空想未来都市  「RENTAL CHILD」(オリジナル)
Halfbaked Bird     「みずいろおるごおる」(ARIA)
脊髄反射だけで行動する  「UN PLANETA AZUL」(ARIA)
猫丸印  「腐女子の「腐」っ。」(オリジナル)
六畳迷宮  「西風に寄せる歌」(オリジナル)百合
狐塚  「そちらの調子はどうですか?こちらの準備はできました」(オリジナル)
THREE SENTIMENTAL UNION  「LNOCK」(オリジナル)
いののお店  「花煙」(オリジナル)
極東見聞舎  「青い空はいつでも君の味方」(オリジナル)
オレンジ・クロック  「アニー・ロゥリー」(オリジナル)
カウラン・ファウス  「愛なごや飯」(評論)

 2009/07/05(日) 「よつばの。読書会5」

7/5は、横浜市技能文化会館で開催された、見本誌読書会「よつばの。読書会5」に持込み参加してきました。「よつばの。読書会」とは、個人が所有している同人誌を持ち寄って、読み、語り、楽しもう、という趣旨の読書会です。普段の同人誌即売会では「自分の趣味」が最優先されてしまうし時間も限られているため、どうしても読むことの出来る範囲は限られてしまうし、未経験のジャンルであれば開拓から始めなくてはならない難しさがあります。ゆえに、同じように同人誌を愛好する第三者が厳選したオススメに触れることは、通常では得難いものであり、しかも個人の独り善がりの好みではなく、「誰かに読んでもらうこと」を前提にしているという点でも、持込み方式の読書会は貴重な場なのだと思います。

私がこのよつばの。読書会に参加するのは、前回開催の第4回に引き続き2回目。前回の読書会をきっかけにしてファンになったサークルさんも多数あって、vol.7のレビュー収録予定作品にも何本か入っているくらい、非常にシンクロ率の高い読書会なのです。今回私はvol.7に収録予定の作品を中心に48冊を持込みました。(持込みは基本的に30冊までなのですが、過去の持込参加経験があったりシリーズものが多い、などの場合はある程度のオーバーは許容範囲のようです)

朝10時半くらいに会場に到着。基本的に前回と同じ運営方式だったので、説明も「前回どおりっすね」でさらっと流して設営開始。前回よりも机の数に余裕があって、1名分のスペースが広くて並べやすかったですねー最終的な突発持込参加を含めても、机の数は丁度良かったみたいだし。今回は前回以上に工夫を凝らした「魅せる陳列」が見られました。私も即興ながらジャンル別の山を作って貼り紙で明示したりと、読んでもらうことへの配慮という点でもいい刺激になりました。なにせ、ここ数年サークルのフロントには立って居ないので…

11時からは一般参加者を含めた読書タイムがスタート。撤収する18時までじっくりと時間をかけて机を渡り歩いて、すべての本に目を通した結果、29本の要チェック作品と新たに出会うことができました。比較的新しい本が多かったので、今からでも探せば入手できる可能性もあるかもしれないし、次の夏コミと夏コミティアで補完できる可能性もあります。…もっとも、どちらも友人への依頼になってしまうので、作戦リストを組むのが大変になりそうですが(^^; 気になる本の紹介はまた後日にでも。

最後に小ネタ。会場は横浜の関内、つまり野球の横浜スタジアムの近く…ということもあってなのか、うどん屋さんの店名が「さんたて」…同一カード三連勝のことでしょうか?

 2009/07/04(土) 「マリア様がみてる「リトルホラーズ」サイン会」



本日は、西武池袋のリブロで開催された、マリア様がみてるの公式最新刊「リトルホラーズ」のサイン会に参加してきました。

13時開始前20分頃に現地に到着してみると、すでに70名くらいの行列になっていて、最後尾は階段下の地下駐車場まで延びていました。今回は整理券の配布は初日であっという間に配布終了になったそうです。電話予約なしであったことと、夏新刊の早割り入稿の〆切りと被っていたこともあって、残念ながら参加できなかった方も多かったようですが…(我が家ではコバルトを定期購読しているので、サイン会のたびに原作とコバルトが2冊ずつありますが、これはもう仕様です)

順番も時間帯方式ではなく並んだ順ということだったので、とりあえず並んでみることに。しばらくすると、背広の男性が紙を配って回っていたので、恒例のアンケート用紙なのかと思ったら、DVDシリーズの宣伝チラシでした(※写真2)。すでにファン買いすることが確定している製品のチラシなんて、普通なら「ふーん」と軽く流すところですが、未発表だった5巻のジャケットの初公開であり、個人的に一番思い入れのあるキャラだったので、めがっさ驚きました。

なんという乃梨子っ!!!

最終6巻は瞳子で確定だと予想はついていましたが、祐巳ちゃん→由乃さん→志摩子さん→祥子さま…と来て、このままだと6巻は令さまと乃梨子の2択だけど、乃梨瞳の友情カップリング好きの私としては乃梨子推しで!…と淡い期待を抱いていたところに、この美麗イラストとは!!チラシは枚数に限りがあって、遅い時間に会場に来た方には行き渡らなかったようですが、マイミクさんも「おお!」という反応だったのでファンとして嬉しさあまって…6巻だけは全身ショット欲しさに通常版も買ってしまうかも知れない。

そんなこんなでチラシに見惚れていたら、あっという間に時間は過ぎて、順番が回ってきてつつがなくサイン終了。今回のコバルトはマリみて関係の記事はドラマCDのアフレコインタビューしかなかったので、かなり奥まったページでのサインになりましたが…ひびき先生にはRussian Blue製作のTシャツに反応して「夏は気合の入ったのを作りますんで期待してね!」とコメントをいただきました。ダーツは二次創作じゃないからこういう場でもOKな話題みたいですね。

で、結局アンケートはありませんでした。毎回やっているわけではないようですが、新刊の感想を事前に考えて来ていたので、新シリーズ開幕の感謝をどう伝えればいいのか…話術の巧みな方なら、サイン時に両先生から声を掛けてくれたときの一言二言で伝えられるのかも知れませんが…基本イベントでは舞い上がってしまう(当社比。静かにしている時ほど気持ちは盛り上がっているんですよ)私は、しゃべりのスキルがないので…滅多に書かないファンレターを書いてみなはれ、という思し召しだろうか?

入院でしばらくお見かけしなかった方が、このサイン会に参加したいがために必死にリハビリして前倒しで退院したとか、整理券はゲットできなかったけど、ファンレターと差し入れだけでもしようと、はるばる富山から駆けつけた方をうわさに聞いたり、少ないお小遣いをやりくりして定額給付金を使ってこのサイン会に参加した学生さんがいたり、いつものマイミクさんと談笑したり…様々なドラマがそこにはありました。サインそのものは物質でしかない。そこに込められた想いと、そこに集う人の輪にこそ意味があるのですから。

さぁ各々方。次はいよいよ夏の陣ですよ。この燃料投下を受けて、夏の新刊で様々な感謝が詰まった作品と出会えることでしょう。すでに私の脳内ではこの方はこう描いてくれるに違いない!といった妄想が満開です。さて、私も及ばずながら秋の依頼物に先行して着手しておきますかね…

 2009/07/03(金) 「ニャンコ先生 ジャンボぬいぐるみ の予約はお早めに」

Amazon
スカイネット キャラクターぬいぐるみ 夏目友人帳 ニャンコ先生 ジャンボぬいぐるみ

HOBBY STOCK
http://www.hobbystock.jp/item/view/HBY-SYF-00000031

夏目友人帳に出てくるニャンコ先生の巨大ぬいぐるみ(全長60cm)ですが、ネットショップでは軒並み完売しています。完売…というより、受注〆切りが4月くらいでやたらと早くて、ほとんど受注生産扱いということなので、発売後の通常販売が行われる保証はまったくありません。非常に出来が良さそうなので品薄になる可能性が高いと思われますので、購入を考えている方はお早めに手を打っておくべきかと。

※雑誌の応募者全員サービス(抱き枕)もお忘れなく
http://natalie.mu/comic/news/show/id/17985

現状で確認できているところでは、アニメイトはネット通販では受付を終了していますが、秋葉原店ではまだ予約の受付を行っていました。全額内金制の予約なのが結構痛い出費でしたが、ぬぐるみ難民になるよりは遥かにマシかと。9000円近い出費は躊躇われるとお考えの場合は、アニメイト秋葉原店(女性向けグッズの4F)には実物サンプルも置いてあるので、あの巨体とモフモフ感を体験してみるのが良いかと。

それにしても…等身大ARIA社長と巨大ニャンコ先生が鎮座する新居ってのは、我ながらどうかと思う(^^;

 2009/07/01(水) 「今月のきららキャラット」

 1 ひだまりスケッチ
 2 GA
 3 ラジオでGO!
 4 とらぶるクリック!
 5 アットホームロマンス
 6 CIRCLEさーくる
 7 キルミーベイベー
 8 空の下屋根の下
 9 うらバン!
10 まじん☆プラナ
11 せいなるめぐみ
12 はるみねーしょん

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

きららキャラット8月号の自分内ランキングは、全25本中で単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは12本で打率に換算すると.480でした。今月はちゃんと「GA」が載っていました。アニメ放送開始直前の今月号に掲載されないのはさすがにマズイだろう、と読者の立場でもハラハラしていましたが、きらら編集部の中の人にとっては、もっと気が気じゃなかったのかも。何はともあれアニメ放送開始直前ですよ!…私のTV環境では観れませんけどね!今月のアニメ設定資料には、さめちゃん先生(宇佐美先生)と、あーさんとぶちさんがっ!第二美術室の背景設定画も…おおおっ!ということは、上級生美術部の面々もアニメに登場するということですね!…声優さんはまだ発表されていませんが…1クールだと単行本2巻のラストあたりまでかな?如月ちゃんとあーさんの部長小屋エピソードで締めればかなりの名作になる…かと。ああ、思わず脚本を書きたくなる!…と、珍しくハイテンションです。「けいおん!」の時とは期待感が全く違います。期待値が高すぎてアニメに満足できるかどうかは蓋を開けてみないと分かりませんが、少なくとも4コマ漫画としては生涯のベスト10に入るくらい鉄板でオススメできる作品です。まぁ騙されたと思って、アニメがきっかけでもいいので、ぜひ原作を手に取ってみて欲しい逸品です。

そんな8月号のトップクオリティに輝いたのは「GA」…ではなく、「ひだまりスケッチ」でした。話の流れからすると当然「GA」のように思えるかも知れませんが、それ以上に今月の「ひだまりスケッチ」は素晴らしかったのです。いや、正確には先月号の「修学旅行編」との合わせ技一本と言うべきか。修学旅行を1週でさくっと終わらせたのは、「修学旅行に行かなかった下級生編」をセットで描くためだったんですね。留守を任されて「先輩らしくあろう」として空回りするゆのっちが、沙英さんやヒロさんにしてもらって嬉しかったことを考えて、自分も先輩として何かしてあげたいと思う気持ち…ああ、二人は確かにひだまり荘の次代を担う蕾として成長してるんだなぁ(ん?別作品と混線してますが気にしないように)。個人的には、宮ちゃんのぱよんぱよんなおっぱいを触って驚く後輩たちとは裏腹に、恥ずかしくて遠慮するゆのっちのリアクションがツボでした。後輩ちゃんたちが不思議がっているのがなお良し。親友だからこそ照れてしまう、ってのは過ごした時間があってのことですからね。「ひだまりスケッチ」は単発のクオリティではなく、一度も原稿を落とさずいつもそこにいつも通りに、いつも通りのひだまり荘を描いてくれている。その積み重ねはもはや年輪ともいえる味の域に達しているのかも知れません。アニメの特別編も制作されるようだし、アニメの3期もある…かもね。

次点には久々掲載の「GA」。アニメ放送直前に照準をなんとか肩を仕上げてくれたようです。如月ちゃんの折り紙教室で繰り広げられる、愉快な面々の個性的な折り紙(?)が面白すぎです。そして一番美味しいところを持っていくさめちゃん先生の自爆…さらに細かい見所として、やたらと変なリクエストをしてくる生徒の需要に即順応してしまう売店のいぶし銀ファインプレーが光ってますね!「GA」の最大の魅力である「すれちがいコメディ」を成立させるには、間を繋ぐ存在が何気に重要なのですよ。ぱっと見の分かりやすさではないから、見過ごされがちなのですが… 3番手にはラジオ本編ネタで安定感ばっちりの「ラジオでGO!」。風見Pのメガネを取った姿をはじめ、ギャップをテーマに今回もフリーダムなラジオが展開されています。メガネのコーディネートで局から借りてきたのは、フレーム太め、昭和レトロ風、牛乳ビン風、ハナメガネ(なぜ持っているのか?)…ステージではアイドルの沢渡さん、とのお便り対して衣裳を事務所に手配済み。おのれ!仕事だけはできるプロデューサーめっ!…(でも着る。そして歌う。それが芸人の性…)

4番手以下は一言感想で。「とらぶるクリック!」は遂に明かされる、電化製品デストロイヤー杏珠の電化製品を壊してしまう秘密とは…漫画のキャラも異議を唱えるアレな理由でしたが、まあそれはさておき今までトジっ子で流していた部分が致命的な事件に発展してしまい、最終回フラグが起動した模様です。頃合といえば頃合ですが、上位で安定した実力を発揮できるようになっていただけに惜しくもあります。「アットホームロマンス」も最終回フラグが起動。マザコン・ブラコンのフェチど変態(褒め言葉)の作品が、まさか終局を迎えてこんなにカッコイイ漢に成長して、家族の絆がしっかりと描かれようとは…良い意味で予想外でした。この作品を好きだと声高に叫ぶのはかなり恥ずかしいですが、それもプレイの1つだと思うことにしましょう。

「CIRCLEさーくる」はいつもの漫研のメンバーではなく、ヒロインかなたのクラスメイト(一般人)とのやりとりが、かえって新鮮でした。「キルミーベイベー」はいつも通りにグダグダ。だがそれがいい。イカサマ忍者さんのトンチの効いた返しは、疲れている時に読むべきではない。単行本発売を控えた「空の下屋根の下」は高校の同窓会をきっかけにしていよいよ新展開の予感。バイトも一段落して就職活動再開ってことでしょうか?「うらバン!」はいつものように音楽練習とは無縁なり。「まじん☆プラナ」は無軌道にやっているようでちょっとだけ伏線が?「せいなるめぐみ」は新キャラ登場。相変わらずめぐみちゃん(乳母代わりの中年のおっさん)の出番は少ないなぁ…「はるみねーしょん」は強引な異次元ボケだけじゃなくて、捻りの効いたツッコミも見所です。ある意味では4コマで漫才をそのままやることの方が特異なことなのかも知れませんね。通常の4コマは物語つきのコントですから。直球の漫才だけをやり続けるこの作品は逆にすごいのかもしれない。

今月はこんなところで…
(「GA」を観れる環境にある方は、騙されたと思ってチェックしてみて下さい)

 2009/06/28(日) 「ヱヴァ破メモ(超ネタバレ)」

仮眠のつもりが、がっつりと16時間も寝てしまいました。途中何度も目は覚めましたが、夢の中で「ヱヴァ破」が脳内再生されていたので、続きを観ようと強引に意識を叩き落して、ニ度寝、三度寝…九度寝したところでようやく全部観終えて大満足…して起きてみると16時間も過ぎていました。寝過ぎでかえって身体が痛いし…それにしても、我ながら無駄な集中力の使い方ですなぁ…

で、夢で全編再生しちゃうほど印象深かった「ヱヴァ破」については…脳内のロジックとしてはほぼ完璧に整理できたのですが、気持ちの上では「実はこうあって欲しい」という願望が入り混じってしまって、いざ文章にしようとすると、どうにもまとまりを欠いてしまうので…現時点での日記メモ程度にまとめておきます。

※超ネタバレです。まだ劇場で観ていない方はスルー推奨

朝8時、ららぽーと豊洲のユナイテッド・シネマに到着。物販にはすでに黒山の人だかりと長蛇の列が…7時の売店営業開始時にはもっとすごい列だったらしい。8時の初回上映時間になって一気に人が減った模様。特に惹かれるグッズはなくて、パンフレットはチケット売り場でも買える方式だったけど、エクストラは物販スペースでの販売だっため仕方なく列に並ぶことに。グッズの種類が無闇やたらとに多いので会計が遅くて列は遅々として進まない。その横にはエヴァカフェがあって、営業開始は9:30からかぁ…と横目で眺めていたら、視界にマリの制服のコスプレさんが入ってくる。おやまぁ、随分と気合の入ったコスプレさんだなぁ、でもあんまりジロジロみると失礼かなぁ…と思ってしばらく気付きませんでしたが、実は知り合いの某Rさんでした(^^)

コスプレというと布から起こす自作や、専門店で売っている衣裳が真っ先にイメージにあるかもしれませんが、このマリはすべてのパーツがなんと一般のお店で売っている既製品。作るより買うよりある意味難易度が高いわけですが、ヘアバンドからチェックのスカートに至るまで考証バッチリ。似た素材を探すためであれば、男性用のネクタイを買うことも厭わない、漢っぷりが素敵すぎです(女性ですが褒め言葉)。その後、やってくるマイミクさんを出迎えた際のリアクションも皆期待通りで、この日は朝からサプライズで始まりました。個人的には、マイミクさんのご厚意で早売りをゲットできた○○○○で髪を結んだ○○さんのイラストにもおぉ!と驚きましたが、その話はまた後日。

7時入りしていたマイミクさんが、すでにパンフレットとエクストラを人数分確保してくれていたので、列を抜けておしゃべりしながらマイミクさんを待つことに。パンフレットはシールで封がしてあって、「映画を観る前には見ないように!」と英語で書いてありました。ロンギヌスじゃない槍で貫かれている初号機のイラストはネタバレじゃないのか?と思いましたが、あればラストシーンで覚醒してダブルコアになった初号機じゃないから、セーフなのでしょう。その他にもいくつか、予告映像とは異なる描写になっているシーンもあったようなので、これはミスリードを誘っていた戦略的なもののか、単にギリギリまで作っていたからなのかは定かではありませんが…

10時15分からの第2回上映が近づくにつれて、チケット売り場周辺は大混雑。初回上映が終わって帰る人たちと、第2回上映の導線がごっちゃごちゃに…ああ、普段同人誌即売会の優秀なスタッフによる導線確保と列整理に慣れている分、こういう手際の悪いところには敏感に反応してしまいますね。座席は全席指定なので入る順番に早いも遅いもないんですが…今回の座席は前方サイド寄り。センター後方はあっという間に埋ってしまったので、音響効果の面では万全とは言えませんが、映像面ではフラットスクリーンじゃなかったのでサイド寄りのハンデを感じずに鑑賞できました。落ち着いたら、音響面での効果を確かめに2回目を観に行くとしましょう。

で、いよいよ開演。いきなり「しあせは歩いてこない、だから歩いて行くんだね〜♪」と妙に軽いすっとぼけたノリでマリが登場。そして開始わずか数分で仮設5号機は使徒を道連れにして大破…って仮設5号機はあのプラグスーツのデザインもろとも見納めですか?マリは脱出したものの、「問題児」「やっとエヴァに乗せてくれた」「自分の都合で大人を利用するのは気が引けるなぁ」などいきなり謎をぶつけてとりあえず第一幕終了。パラシュート降下シーンではシンジを押し倒して、伝説のメガネメガネ…そして、どういう経緯なのか二号機を乗っ取って出撃したあとは、語尾が「にゃ」だったり…ぶっとんだキャラという事前情報は聞いていましたが、飄々としていて身体はばいーん、中身はおっさん(というより昭和)で、本当につかみ所がない猫的なキャラでした。物語での立ち位置も不明のままで、すべてはQ(急)まで悶々とすることに…

今回の新劇場版は、かつてのエヴァが病的ともいえる心理描写を多用して、人間のドロドロとした部分を描いてきたスタイルであったものを、文字通り「破」するポジティブなエンタテイメントであっただけに、マリという異分子を入れることで、庵野監督の遊び心の部分で上手くバランスが取れているように感じます。聴き比べをしたわけではないけど、アスカの声の演技もつっけんどっけんなものではなく、オトナの演技になってるように聴こえました。あの新しい声で語られる死亡フラグばりばりのミサトへの電話は…切なすぎて泣きそうになりました。Qの次回予告で眼帯アスカが登場しなければ、救われない気分のまま自分がどうなってしまったのか分かりませんでしたよ…

学生時代にリアルタイムで観ていたときは、ツンデレのアスカには惚れましたが、個人的には綾波には特別な思い入れはなかったのですが、今回の「3人目じゃない、ぽかぽかしたい綾波」は、もし私が若い時分に出会っていたらどうなっていただろう?と考えてしまうほど魅力的な存在でした。当時、シンジが感情が芽生え始めた綾波を救えなかった後悔から、心も物語も壊れていった物語の展開に反発を覚えていた身としては、綾波のお母さん的な感情が守られたことは賞賛に値する変化だと思います。弁当を作ったり水筒に味噌汁を忍ばせたり、オカン度ではシンジも相当パワーアップしていますが(^^;ゲンドウとの食事のシーンでレイの質問に「ああ」としか答えないけど、ユイの姿を重ねていたゲンドウも良かった。食事会で綾波が鍋いっぱいに作ろうとしていたメニューも気になるところですが…

アスカの新プラグスーツは無闇やたらに露出が多すぎて、コスプレにはまったく向いていませんが、ペンペンに驚いてミサトさんに抗議するシーンでの、あのビール缶をよけたら次はストロー、という奇跡の隠し技もあって、いいオッサンになった今の私も大満足です(おい)。加持さんのシンジ君誘惑未遂もあったし、最後に美味しいところを持っていったカヲル君の「今度こそ僕がキミを幸せにするよ」発言で、腐寄りの人々も大満足だったことでしょう。布石として「今度こそ」の部分がすごく気になるところですが…すべてはQ(急)を待つしかないようですね。

鑑賞後には、エヴァカフェでアスカをイメージした赤ビールで一服。コースター付で1000円はぼりすぎだと思いますが…シンジをイメージしたカクテルにはコアが2個入っていて、ある意味ネタバレなのかも。その後、新宿のエヴァイベントで気ぐるみの初号機やゼーレのモノリスを眺めて、食事でまた語らって、エヴァ尽くしな1日でした。とある強兵女子は、帰宅したその足で2週目に突入したようですが(^^;楽しい1日を皆様ありがとうございました。そして夏のエヴァ本を楽しみにしております(^^;

ちゃんとした論考は、またいつかきっとそのうちに。

追記
個人的にツボだったのは、アスカが使っている携帯ゲーム機が「ワンダースワン」であったこと。正面からのショットはなかったけど、あの起動音は間違いありません!やっているゲームは不明ですが、GUNPEYってことで脳内補正しておきます。

 2009/06/23(火) 「よつばの。読書会5 持込リスト」

/5に開催される、よつばの。読書会5に持込む同人誌のリストを作成しました。

http://www.gmken.com/yotsubano5.htm

今回のテーマは「1本筋の通った変化球」です。

商業誌で活躍している作家さんの名前がちらほらあったり、ジャンルだけをみれば、アニメ・ゲーム・マンガからオリジナル・評論まで幅広くラインナップされていますが、ところどころ???と小首を傾げる、まったく知名度のない作品があったり、有名どころのジャンルでも「ええっ?!」と思うような、ありえないコースをついてくる個性的な作品が満載です。

普段、パロディ同人誌は、元ネタを知らない場合ジャンルごとバッサリと斬り捨ててしまいがちで、ジャンル特有のお約束に馴染めずに食わず嫌いになりやすいのですが、こういう読書会だからこそ、まず良作の雰囲気から入ることで、原作への興味を持つキッカケにしていただければ幸いです。

多忙につき、個別のコメントを書く時間はありませんが、もし当日足を運ばれる方がいれば、よろしくお願いいたします。

 2009/06/22(月) 「7月の新アニメ」

7月開始の新アニメをざっと書き並べてみる。
※放送日は東京都下基準ですのでご注意下さい。
※AT-XよりもU局の方が放送が早い場合があります。

AT-X 6月25日(木)8:00〜 8:30  
ファイト一発!充電ちゃん!!

TBS 6月26日(金)26:25〜 
うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜 

フジテレビ「NOISE」 7月1日(水)26:08〜
青い花 

TBS 7月2日(木)25:59〜
大正野球娘。

TOKYOMX 7月3日(金)23:00〜
化物語(バケモノガタリ) 

TOKYO MX 7月4日(土)22:30〜
CANAAN(カナン) 

テレビ東京 7月5日(日)25:30〜
かなめも

TOKYO MX 7月6日(月)25:30〜
懺・さよなら絶望先生 

TOKYO MX 7月7日(火)26:00〜
宙のまにまに 

TOKYO MX 7月10日(金)25:30〜
狼と香辛料U 

AT-X 7月11日(土)9:00〜/23:00〜
うみねこのなく頃に 

AT-X 7月23日(木)11:00〜/23:00〜
GA 芸術科アートデザインクラス 

…うーん、気になる本数は多いですが、AT-Xは受信不可能だし、TOKYO MXは電波不良でまともに受信できないだろうから、実質的には以下の4本だけになりそうです。

TBS 6月26日(金)26:25〜
うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜 

フジテレビ「NOISE」 7月1日(水)26:08〜
青い花 

TBS 7月2日(木)25:59〜
大正野球娘。

テレビ東京 7月5日(日)25:30〜
かなめも

最も楽しみにしていた「GA」「宙のまにまに」「絶望先生(3期)」の3本が受信できないのは痛すぎます…AT-Xへの加入も検討しましたが、ベランダがないのでアンテナが設置できないし、窓枠タイプという奥の手を使ったとしても、コードを部屋に引き込む穴がまったくないので、断念しました。仕方がないので、千葉への本部移転が完了するまで、どこぞの字幕付きをアレでナニなところで探して我慢するとしましょうかね…

 2009/06/21(日) 「最近のアニメとか」

もう春のアニメが最終回を迎える時期ですね。3ヶ月なんてあっという間ですねぇ…何だかんだと文句は言いながら、今期は最後まで視聴したアニメの本数は過去最高レベルだったようです。7月から開始のアニメは、東京都下ではAT-Xなしでは「GA」のように観たくても観れないものが多いみたいですし、引越しの影響で視聴環境が変わってしまうこととで、録画漏れが出そうで怖いのですが…

視聴継続中リストはこちら(上からお気に入り順)
■咲 -Saki-
■けいおん! (完結)
■タイタニア
■ハヤテのごとく!2nd season
■夏目友人帳(再放送)
■リストランテ・バラティーゾ
■夏のあらし
■クロスゲーム
■ケロロ軍曹
■ワンピース
■はじめの一歩 New Callenger
■鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST
■蒼天航路
■ドラゴンボール改

※「涼宮ハルヒの憂鬱」「戦場のヴァルキュリア」はTOKYO MXの受信不良のため選外

■咲 -Saki-
「咲 -Saki-」は安定した演出とクオリティでトップをキープしているものの、ずば抜けた存在というわけではなく、DVDを買いたいというほどでもありません。原作コミックスは読んでみようと思いますが…他校との対戦が始まってからというもの、ちょっと物足りない感じです。清澄だけでなく対戦相手の3校すべてで持ち味を出してドラマで見せようとしているので、どうにも尺が足りなくなってしまうようです。個人的なピークは大会初日の帰り道のシーン。そこから自分の中ではなだらかな下り坂が続いています。どうしても本格麻雀モノとして見てしまうと、ダイジェストすぎる試合シーンが気になってしょうがないので…

ど素人すぎると一切のデータが通用しないまこの対局とか、確率の悪い待ちを敢えて選ぶ清澄部長に魅入られたように正攻法で振り込んでしまう風越の努力の人とか、持ち味が発揮できるとは限らない、という件を表現してくれた試合にむしろ好感を持っていたりします。原作未読なので、ぱるくすさんが推してる鶴賀の”ステルスモモ”とか、未だに打ち筋の不明な天江衣とか、まだまだ期待ポイントが多そうので、2クール目以降も引き続き期待したいところ。

■けいおん!
「けいおん!」は関東地区では完結を迎えました。まさかこのタイミングで「ふでペンボールペン」を持ってくるとは思いませんでしたが…CMでは劇中歌ミニアルバムの発売も発表されて、そこには劇中では使用されなかった「カレーのちライス」も収録されるみたいだし、1年生の学園祭での唯かすれ声バージョンの「ふわふわ時間」も収録されます。さらに、スピンオフでさわちゃん先生のデスメタル時代CDの発売まで…これからも話題を振りまいてくれそうです。ブルーレイとDVDの発売効果もあって、少なくとも冬コミまではジャンルは安泰でしょう。原作はまだ連載中ですが、特に山場も変化もなく続いているだけなので、第2期実現は難しいかもしれませんが…

演奏シーンを雰囲気先行で、敢えてちゃんと描いていなかったこの作品ですが、最後の最後で初めて「ステージ」を本格的に描いてくれました。焦らし作戦はあざといけど効果は絶大でした。歌い上げた後にアドリブで始めた”おかわりセッション”の間にはしびれるものがありました。きららウォッチャーの私の場合、原作に対する評価が低かったこともあって、最初の期待値がものすごく低かっただけに、最後まで評価が上昇を続けたまま終えた作品という、非常に珍しいパターンになったわけですが…ここまで上手く部活ドラマとしてアニメが演出力の圧倒的な差を見せ付けられたことは、正直言って4コマ漫画好きとしては「悔しい」という思いがあります。

実際に、あの学園祭は原作では「唯が風邪を引いて復帰したはいいけどボロボロの演奏だった」でさらっと終わってしまったエピソードだったし、律が澪にヤキモチを焼いたり風邪でダウンするエピソードは原作にはなかった。あずにゃんが軽音部を最初から好き好き大好きではなく、戸惑い辞める寸前まで行って、それでも徐々に打ち解けて行った過程が丁寧に描かれたことで、あずにゃんはただかわいいだけの後輩ではなく、ちゃんとバンドのメンバーとして存在感を持っていました。

これらはすべてアニメがもたらしたものです。4コマ漫画の「けいおん!」がそういうインスピレーションを刺激する素材であったことは事実だと思いますが、それは同時に4コマ漫画である必要性への疑問でもあります。表現手法の得手不得手が異なるアニメと漫画を同列に評するべきではないのは百も承知の上ですが、漫画でヒットした作品をアニメ化するではなく、敢えて未完成の素材を選ぶことでギャップが面白さにつながる、という新たなモデルを構築したという意味で、けいおんはターニングポイントになる作品なのかもしれない。同人でも完成されすぎた物語よりも、少し隙が多いくらいの作品の方が想像の余地が生まれ、2次創作による愛のあるフォローアップが行われる。その構図に近いのかも知れませんね…

■タイタニア
「タイタニア」は第12話を録画し損ねました。突然第13話が始まって何が起きたのか理解できませんでしたが、どうやら今週の放送は2話一挙放送だったようです。HDDレコーダーの毎週繰り返し録画は、時間帯変更には対応できても2話一挙放送には対応していないので、パラディーゾの時もそれで録画失敗してしまったし…リアルタイムで番組表を確認しながら視聴できる時間帯ならともかく、深夜アニメでは予定変更に気付かないことが多いので、深夜枠の2話一挙放送ってのはやめていただきたいものです…(同じ番組コードでやってくれるなら構いませんけど)タイタニアの第12話は物語の重要なヒロインであるリラの最後の出番だったので、録画失敗は尚更痛かった…別手段でどうにか補完しましたが、なぜか英語字幕付き。アジュマーン藩王殿下がザーリッシュを呼び止める「時に」という威厳溢れる言い回しを「By the way」を訳すあたり、英語ってそっけないなぁと思ってみたり。リラを失ってようやくタイタニアの敵になることを決意したヒューリンク。全26話なので7月以降も視聴を継続することになりそうです。

■ハヤテのごとく!2nd season
「ハヤテのごとく!2nd season」はもう完全にヒナギクの独壇場ですね。ナギはすっかり脇役に…3クール目からのオリジナルエピソードで、微妙に方向性を見失った1期とは違って、ラブコメ路線全開なので初めての人も入りやすい…かどうかは、原作自体が30才前後推奨のマニアックな小ネタが多いので難しいところですが…ヒナ祭り祭りで、ラクス様のコスプレでヒナギクが唄う「残酷な天使のテーゼ」をバックにしてハヤテがメイド服で走るシーンは、原作でも屈指の名シーンでしたが、アニメでは元ネタのエヴァのOPをトコトン模倣したカット演出になっていて、アニメスタッフの執念めいたこだわりが感じられました。ユニゾン具合はニコ動作品の方が上かも知れませんが、権利関係にうるさいオフィシャルとしては頑張ったほうではないかと。2期は何クールやるのかは分かりませんが、あーたんのエピソードまではやって欲しいところ。

■夏目友人帳
にゃんこ先生の魅力にメロメロです。7月発売のジャンボぬいぐるみも買っちゃうかも。

■リストランテ・バラティーゾ
様々な大人の恋の形をしっとりと描くこの作品。原作も読んでみようと思います。

■夏のあらし
「夏のあらし」は加奈子と弥生の「名作うろ覚え劇場(名称不明なので私が勝手につけた)」がここ数回ないのがとても残念です。アニメの楽しみの大半はあのシーンなんですが(^^;

さて、早いものでは今週から始まる新番組もあるようなので、早めにリストチェックをしておきますかね…

 2009/06/12(金) 「今月のきらら」

 1 あっちこっち
 2 ふおんコネクト!
 3 三者三葉
 4 ゆゆ式
 5 けいおん!
 6 メロ(3乗)
 7 うぃずりず
 8 まーぶるインスパイア
 9 ダブルナイト
10 二丁目路地裏探偵奇譚

2009年7月号の全25本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は10本、打率に換算するとジャスト.400でした。もはや載っていないことが当たり前になりつつある、きゆづきさとこ先生の「棺担ぎのクロ」は「しばらく休載させていただきます」と巻末目次の記載が変更されていました。「GA」ともども「トリコロ」のように雑誌からフェードアウトしないと…信じたい!「ねこきっさ」と「Sweet Home」が予定休載。さらに前回ゲストだった「キルミベイバー」と「らぶ、はじめました。」が抜けたことで、合計4本の減少要素があり、5本あったゲストはその穴を埋めることができず、C点越えは14本→10本と、そのまま減少数になって反映されました。ゲストとレギュラーとの戦力差は歴然。この越えられない壁を越えてるくる新人が現れるのはいつになることか…

そんな今月号のトップクオリティに輝いたのは「あっちこっち」。しかも2位以下を大きく突き放して大独走の1位と言える、おそらく連載歴の中でも屈指の傑作となるであろう回でした。お昼の校内放送に飛び入りゲスト出演した榊くんとドナドナされてしまった伊御。普段は無駄にハイスペックな身体能力を活かしたアクティブなボケ&ツッコミを繰り広げるこの漫画ですが、今回のネタはマイク越しのトークだけで笑いとオチと鼻血を炸裂させる新境地を開拓してくれました。お悩みに対して切り捨てたり笑い転げたり泣き崩れたりしていく「お悩み遭難コーナー」で繰り広げられる、漫才のような転覆迷宮入りトークが斬新。榊流「気になるあの人の落とし方」とは、屋上に呼んで背中を好きあり(隙あり)とドンと押す(わーお)落下…この笑いのセンス、きららの歴史の中でも飛び抜けた存在だと思います。マイ殿堂入りも近い?

次点には「ふおんコネクト!」が流石のランクイン。前回は単行本販促特別編だったので、ネタとしてはチャレンジャブルで面白かったけど、他の漫画と同列に評価するのは少々躊躇われて低めの番手にしていましたが、やはり本編の漫画でもネタの面濃さ(誤字ではない)は絶妙でした。仕掛けというものは斬新さばかりを追うのではなく、「それがそうであること」がごく自然なものであると理解できることが重要なのであって、その基本があるからこそマニアックな小ネタも楽しめるのだと思います。ただし、読者が作品背景を理解していなければ、ネタというテクニックだけに目が行ってしまうリスクでもあるわけですが…やわらの背番号が「3」だったり「51」だったり「666」だったりするのは…世代的にちゃんと分かる人いるかなぁ…

3番手には辻兄の玉砕後もいつも通りすぎるくらいいつも通りの「三者三葉」が。たとえその場にはいなくても、当事者間の決着がついていても、薗部さん(花を花とも思わない三十路の元メイドさん)の存在があるだけで、もう一杯ネタのおかわりが出来てしまうのが、荒井チェリー漫画の七不思議です。あとの6つは知らない。辻妹とは仕切り直しでまた遊びに行くようだし、薗部さんのお店でメイド服でバイトをしていたことをひた隠しにしている西山さんとの絡みとか、ネタは続くよどこまでも状態です。4番手以降はいつものように一言感想で。

「ゆゆ式」はあいかわらず独特の笑いのセンスを発揮しています。独特すぎて外すこともありますが、この作品はギャグを外したときのなんとも言えない気恥ずかしい雰囲気を作品中で描いてしまうことで、狙ってないところさえも微笑ましさにつなげてしまう。このセンスはやはり特別だ。「けいおん!」は…うん、やっぱり4コマ漫画としては普通だ!と改めて思いました。もはや脳内から取り外し不可になってしまった京アニ印のアニメフィルターですが、コマの外をアニメで足すととてもいい感じになる、ということがようやく理解できました。その作品が持つ空気感を上手く引き出した京アニの原作理解力とともに、本来読者の想像力に委ねるしかない部分を映像化することの威力を見せ付けられた気がします。ああ、ちなみに誤解のないように補足しておくと、これだけコマの外にクセのない漫画は珍しい、という意味で「けいおん!」は稀有な素材なのだと思います。

「メロ(3乗)」は久しぶりに勇者(福田くん)が全面主役。遠くのリアルより近くの二次元!…と言うわりに、知り合いの前で限定版を買うのが恥ずかしいというあたり、青春ですなぁ…単行本1巻が6月末に出ることだし、ののちき先生ファンは押させておきたいところ。「うぃずりず」はサイレントに挑戦。台詞がなくても何をしゃべっているかが理解できるのは、確かな画力と表現力そしてキャラ愛の裏付けと言えるでしょう。「まーぶるインスパイア」は巻中カラーの利点を生かしてエロエロです。銭湯でいつも以上にお味噌ゆるゆる。このゆるさはクセになる。「ダブルナイト」はデート編が終了。ユキちゃんかっこいい!「二丁目路地裏探偵奇譚」はごくあっさりショコラのお姉さんネタが完結…と思いきや、まだまだ出番がありそうです。えーっと、妹的存在だったガーさんの立場は?

今月はこんなところで…

 2009/06/11(木) 「iPhone 3GS買い替え検討」

最寄のソフトバンクショップ(ヨドバシ)に足を運んで、既存iPhoneユーザーのiPhone 3GSへの買い替え方法について相談してみました。要約すると以下の通り。

・ソフトバンクからの詳細な販売案内が販売店にまだ正式に下りていないので、まだ予約はできない。
・iPhone for everybody キャンペーン以前に一括払いでiPhoneを購入している人は、機種変更扱いで新型iPhoneを購入可能。その際にiPhone for everybody キャンペーンを適用して、一括払いと2年分割払いを選択も可能。
・iPhone for everybody キャンペーン以前に2年分割払いでiPhoneを購入している人は、機種変更後も現行の契約は2年間の支払い終了まで継続しつつ、新型については機種変更扱いでiPhone for everybody キャンペーンを適用。一括払いもしくは新型分の2年分割払いの期間が新たに発生する。
・買い替え時の注意事項としては、個人契約に2つまでの制限があること。もし2010年6月に第3世代iPhoneが発売されたとしても、第1世代の2年契約の支払いは終わっているので、第2世代からの買い替えの支障はない。

一通り聞き終えたところで、店員さんから逆質問が。
「第1世代でもOSのアップデートが6/17からできますが、それでも新型に?」
なるほど、もっともな質問ですね。買い替え需要を確かめておきたい、という意図もあるのでしょうけど…ブザウザの高速化と電池寿命を挙げたら得心が行ったようでした。入荷については駄目元で聞いてみましたが、やはり詳細な情報が販売店に下りていない状況では何とも言い難いとのこと。ソフトバンクのワンマン体制は相変わらず?

とりあえず、買い替えでもiPhone for everybody キャンペーンを使って960円/月のプラス (一括なら23,040円)で買い替えられるみたいなので、発売直後に32GBの白モデルが手に入るようなら買い替えてみようと思います。ただ、6/26(金)は休みが取れないし、6/27(土)はエヴァ新劇場版・破の公開日だし…6/28(日)まで在庫が残ってるかどうか…

 2009/06/09(火) 「iPhone 3GS発表」

既報の通りアップルの新製品発表会で、iPhoneの第2世代モデル「3GS」が発表されました。事前に流出していた仕様があまりにも賑々しいものだった反動なのか、大容量になって高速になった正統派の進化に、「いまいち盛り上がりに欠ける」と評する筋も多いようですね。日本発売も6/26というスピード発売なので、残念ながら日本独自の機能をソフトバンクが盛り込む余地もなかろう…

とはいえ、いつも意外性を打ち出すばかりがアップルではなく、こうと決めたら道を貫き通す潔さこそがアップルの本概。今回の正統派の新モデルのラインナップは、iPhoneをアップルブランドの柱として長期的に育てていくことの証明と言えるものであり、「物足り」なさをはるかに上回る「安心感」を与えるものだと言えるのではないだろうか?性急過ぎるスペックアップやモデルチェンジは、多機種に目移りしてしまったり、買ってもすぐに買い替えなければならないのでは…と不安を与えてしまうものです。

しかし、iPhoneはソフトウェアのアップデートで世代落ちでもある程度の機能向上が可能だし、新製品発表も年に一度だけ。基本操作の思想も同じなのでいちいち新しい事を覚えなくてもいいし、使い続けることで愛着も生まれる。電子マネー対応とか携帯サイト対応とか、下手に多機能にしなかったのは英断と言えるのかもしれない。…という分析をしている時点で、すっかりアップル信者になってますね(^^;

気になるのは第1世代からの買い替え方法がまったく不明であること。ソフトバンクの公式ページを何度読んでもサッパリ分かりません。機種変更の場合が該当するのだろうか?もし月々+980円で32GBモデルに乗り換えられるとしたら、ぜひ乗り換えたい所存。新機能の音声認識には過度な期待はしていませんが、カメラの画素数アップとフォーカス強化は地味に嬉しいし、速度向上と稼働時間のアップはブラウズがメインのiPhoneにとっては効果は絶大。第1世代の発売時のようなフィーバーはないと思いますが、一応購入の方向で週末に最寄のソフトバンクショップで相談してみます。

 2009/06/08(月) 「逆転検事 その3」

第4話「過ぎ去りし逆転」最終話「燃え上がる逆転」を週末を利用して立て続けにクリアして、DSの逆転検事をオールクリアしました。第4話でようやく法廷に立った…かと思いきや、それは昔話で御剣怜侍の「幻の検事デビュー戦」を舞台にしたものでした。物語を通じてのキーになるエピソードを無理なく既存の設定に織り交ぜた構成の上手さは流石というべきか。狩魔冥の在りし日の姿(小学生?)が微笑ましいのが印象的でした。まる(そこかい!)

最終話「燃え上がる逆転」は再び現代に戻って一連の事件(国際密輸組織、KG−8号事件、ヤタガラス)がすべてつながり怒涛のクライマックスへ!法廷に立たせることのできない犯罪者の悪事を、ロジックでこじ開けて法の限界を超えてねじ伏せる、逆転の快感!は今作でも健在でした。毎度お騒がせな矢張や大場ちゃん(おばちゃん)など、シリーズお馴染みの濃いキャラの出演でも笑わせてくれたし。期待通り楽しませてくれました。捜査のヤマ場では目も手も離せないので、携帯ゲームには全然向いてないと思いますけど…

ただ、今回は舞台の大半が法廷ではなく事件現場であったことで、普通の刑事モノやミステリーと同じ土俵で勝負すると見られると不利かな?という懸念も抱いてしまいます。これまでは弁護士という捜査権限の限られた存在であることで、立証するには法廷での揺さぶりやハッタリや見抜きしかなかったわけですが、今回は捜査担当者としてガッツリ現場捜査に関わっているので、その場で解決してしまうスピード捜査&スピード解決なので…立場をひっくり返される逆転に次ぐ逆転!…といったカタルシスは前作には遠く及ばないなぁ…

逆転検事はシリーズ化されるのだろうか?外伝としては良く出来ているけど、それは本流があってのこと。いっそのこと、さらなる外伝へと突き進んでいただきたいものです。サイバンチョが主人公の逆転裁判長とか(^^;そんな裁判受けたくねぇ…

 2009/06/07(日) 「最近の本とか」



地元の鳥越祭り…とは特に関係なく、今日も今日とて秋葉原に買出しに。6/8に秋葉原通り魔事件から1年を迎えるにあたって、マスコミが少ない今のうちに交差点で心で十字をきってしばし黙祷。決して風化させてはいけない事件だが、遺族の心情を考えず蒸し返すような事もすべきではない。マスコミには節度のある対応を願いたいものです。

閑話休題
最近の本とかをざっと振り返ります。

漫画
・ふおんコネクト!(3) ざら
・えすぴー都見参!(3) 岬下部せすな
・ぼくの生徒はヴァンパイア(2) 玉岡かがり
・ののーと  野々原ちき
・ぼく、オタリーマン。(4) よしたに
・ももいろスウィーティー(4) ももせたまみ
・voiceful  ナヲコ

写真中央のポケットティッシュは、メロンブックス秋葉原店の階段前で芳文社の中の人(多分)が配布していた「らいか・デイズ」単行本8巻の販促品です。裏面にはむんこ先生描き下ろしの4コマが載っています。特に告知のあった販促ではなかったようなので、偶然出くわしたのは僥倖でした。オタリーマンの4巻とらき☆すたのコラボキャンペーンでブロマイドをゲット。「ふおんコネクト!」の3巻は相変わらず密度の濃い内容で人を選びますが、濃さの中にも徐々に穏やかに解きほぐれてゆく流れが感じられるので、続けて読むほど味わいが深くなる作品です。連載時には謎だった突然の頭身変化は、実は単行本2巻のリベンジだったことが判明。アニメ化の予定はこれっぽっちもないみたいで残念ですが…

雑誌
・まんがタイムきららキャラット7月号
・コンプエース7月号
コンプエースは「魔法少女リリカルなのはViVid」の連載開始を目当てに購入。娘typeのFORCEとは違ってちゃんと漫画として始まっていて、主人公のヴィヴィオが小学4年生なのも王道設定で好感触かと思いきや…変身したら聖王モードでオトナになってしまうんですね…がっかりだ!そして敵役は古代ベルカの覇王で格闘系ですか…便利ですな、古代とかロストテクノロジーってやつは。ナンバーズの今後の出番がありそうなのは嬉しいけれど、同学年キャラの活躍とか友情の物語は…期待できそうにないなぁ…

CD
・ULTIMATE DIAMOND 初回限定版(水樹奈々)
・SPECIAL CD マリア様がみてる vol.4

水樹奈々の7thアルバムは、オリコン1位(デイリー)を獲得した「深愛」他、キャッチーな曲調のシングルからライブ向きの曲、締めのバラードに至るまで実に隙のない作りになっています。逆に言えば特別な驚きや面白味には欠けるとも言えますが、ここまでハードルが上がっても万人を満足させることができる事はすごいとも言えます。

DVD
・CLANNAD AFTER STORY(7)

ホビー
・figma 朝比奈みくる 戦うウェイトレスver.
・figma 鶴屋さん 文化祭メイドver.

ゲーム
・逆転検事
・涼宮ハルヒの直列

逆転検事は久々にちゃんとクリアしたゲームになりました。この流れでハルヒのDSゲーム版もちゃんと遊ぶかどうかは…ゲームの出来次第ですが、キャラゲーに過度な期待はしないでおきます。

 2009/06/06(土) 「GM研読書会 開催見送りのお知らせ」

6/28(日)を開催候補日にして調整を続けておりました、GM研読書会(オープン参加ver)の開催を見送ることになりました。メッセージで多くのアドバイスや励ましをいただき、誠にありがとうございました。楽しみにしていただいていた皆様には誠に申し訳ありませんが、また後日仕切り直す日が来たときにこの経験を活かせればと考えております。

なお、開催を見送ることになった最大の要因は仕事との兼ね合いです。会場の方は皆様のアドバイスもあって格安で借りられる目処が立っていましたが、主催たる自分が準備期間を取れる状況にないようでは、理想とするサービスを提供できないだろうと判断せざるを得ませんでした。大変残念ではありますが、私個人の事情を公人として取り組んでいる百年の計に優先するわけには行きませんから…

さて、いつ何時スケジュールが潰れるか分からないので、夏の原稿は早めに書き溜めておくことにしましょうかね…

 2009/06/05(金) 「夏コミ当選のお知らせ」

Circle.msの夏コミ当落検索が始まり、各所で当落の悲喜交々日記が報じられていますが、GM研も夏コミに当選していました。配置は、

日曜日 東地区 "N" ブロック 29b

です。
3日目で東館、ということで西館だった冬コミよりは多少は行き来が便利になるのでは、と。新刊はオフセットはさすがに無理ですが、コピー本でvol.7準備号を出せたらいいなと考えております。7月末に予定している引越しと制作期間が丸被りになりそうなので、コピー本の内容については現時点ではまったく白紙ですが…

取り急ぎ当落のご報告までで。

 2009/06/03(水) 「今月のきららキャラット」

 1 ひだまりスケッチ
 2 ラジオでGO!
 3 とらぶるクリック!
 4 キルミーベイベー
 5 CIRCLEさーくる
 6 アットホームロマンス
 7 空の下屋根の下
 8 せいなるめぐみ
 9 うらバン!
10 まじん☆プラナ
11 帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!?
12 はるみねーしょん

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

きららキャラット7月号の自分内ランキングは、全25本中で単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは12本で打率に換算すると.480でした。「GA」の休載はもはやいつもの想定内事項なのでさらっと流すとして(それでいいのだろうか?)、「GA」のアニメ情報ではアニメのカットの一部が公開され、放送局も詳細が発表されました。顔の肌色が土気色っぽいのが少々気になりますが、これは印刷の都合だと…信じたい。単独カットのアニメ彩色は綺麗に出ているから大丈夫!(多分)。放送局は…TOKYO-MXが入っていませんでした。うむ、予想通り!(嫌な事ほど的中する)。遅かれ早かれDVDをファン買いすることになると思いますが、それまでは別手段で補完するしかないようです。AT-Xに加入するという選択肢は…引越しのことを考えると現時点では選びにくいところです。武藤此史先生の新連載が「作者都合により企画中止」というのは…どうやら作者急病によるものみたいです。仕切り直しはある?

今月のトップクオリティには、北海道修学旅行編の「ひだまりスケッチ」が返り咲き。3泊4日かけて回った小樽→登別→函館を1回で描いたことで、概要だけ聞くと駆け足すぎるように聞こえるかも知れませんが、不思議とゆったりとした読感になっていることが、ひだまりスケッチがひだまりスケッチたる所以なのです。ちょっと分かりにくい説明ですが、旅行のディテールを描く際に過程や目的地などの説明的な部分をカットして、登場人物が楽しいと感じた瞬間を背伸びせず普段どおり描いている。これは簡単に見えて非常に難易度が高いことだと思います。小樽、登別、函館、と先ほど書きましたが、それぞれの場所の描く際にここがどこなのか、実はリアルタイムで説明は一切されていなくて、旅行を振り返った地図1コマで後付でフォローしてあるだけです。観光地として説明抜きでも通るくらい有名であるとはいえ、普通はちゃんと分かるかな?伝わるかな?と不安になって補足してしまいがちなところを、ここまで大胆かつナチュラルな省略ができるのは稀有な才能だと思います。あ、多分描いている側はそんなこと意識していないと思いますが(^^;個人的に一番のツボだったのは、ご当地名前入りスプーンの名前探し(今は無き名古屋イタリア村で可南子の名前入りキーホルダーを探したこともあったなぁ(遠い目))

閑話休題

次点には「ラジオでGO!」。新入ADの後輩ちゃんエピソードが一段落して、今回はパジャマパーティーならぬ「夜勤パーティー」です(違。ニュース速報に備えての待機で立派な業務なのですが、女子が3人揃って徹夜となれば、それだけで無闇なワクワク感があるというものです。若いっていいなぁ。お菓子を食べながらのコイバナとかは、ラジオ中心の通常ネタでは展開にしにくいので、こういう場面変化は有効ですね。「仲良く一緒にいるのは仕事だから」とみつばちゃんが風見Pの照れ隠しを真に受けているのを聞いて、周囲の目を気にする沙絵さん。藤田さんは不憫ですが、周囲の目を意識して「私も仕事だからと思われたくない」と思ってそうしてとすれば、二人にとっては半歩前進なのかも?

以下は駆け足で一言コメントをば。今回の「とらぶるクリック!」はキーポイントになるエピソード「宝探し」。なぜか家電クラッシャー(最近そんな設定とは無縁ですが)の杏珠が触っても壊れないPCに異変が?という伏線もあって、もしかして完結が近いのかも?「キルミーベイベー」のアホアホなノリは、今回もバカバカしいくらい最高です!やすなの最弱のくせに恐れを知らないボケと、なんだかんだでそのボケに付き合ってしまう、ソーニャのバイオレンスなツッコミのテンポが素晴らしい。登場人物が3名しかいなくて、大概2名しか出ない4コマ漫画は今時珍しいかもしれない。

今回の「CIRCLEさーくる」は引き続き「新入部員が入ってくるかな来ないかな」というワクワクした時期を描いています。まだ見ぬ後輩に「部員になってくれるかな?」と思いをめぐらせたり、自分たちが先輩になることに思いを馳せたり、はたまたサプライズとして架空の先輩部員X(エックス)さんを想像してみたり…というように、ほいほい新キャラを出したりする展開よりもよっぽど好感が持てます。「アットホームロマンス」は遂にひとり暮らしを始めた竜太郎。無自覚フラグ回収、「この絆が相手をつなぎ止める術に変わっちゃだめだ」という思い、そして…ラストのなっちゃんは最高にカッコイイ女の子だと思います!

「空の下屋根の下」はクリスマス商戦が終わって風邪でダウン。働き始めてから初めての病休ってああこんな感じだったなぁと思い出してみたり。「せいなるめぐみ」は予想通り学校中心の展開だと恵ちゃん(乳母代わりのオッサン)の出る場面は限られてますね。山Gみたいにいつもいるわけではないし(^^;「うらバン!」は合宿編が終了。全然成果があるように見えないのは合宿ネタの定番ですが、先生が最後までポンコツだったのがちょっと残念。あと何回かひっぱって見せ場を作っても良かったのかなと思ってみたり。

「まじん☆プラナ」は主人公の友人の取り巻きヒロインたちの無闇にスペックの高い活躍でいつもどおりカオスです。「帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!?」はジークの栄転によって物語は佳境に?ほぼ隔月連載なのでまだまだ時間はかかりそうですが…「はるみねーしょん」の強引なダジャレはいつもながら判定に苦慮するようなコースをついてきます。ストライクかどうかではなく、パスボールか暴投の2択ですが(^^;あ、これは褒め言葉ですよ。どう変化するか不明の魔球。でも変化しなければただのスローボール。絵柄じゃなくネタで勝負できること自体がすごいと思います。

その他では…フォワードの「S線上のテナ」がドラマCD化されるみたいですね。エールの休刊によりフォワードに移籍する「純真ミラクル100%」のドラマCDから、モクソンの曲がシングルカットされるみたい。きららマニアならどちらも要チェックですぞ。

今月はこのへんで…

 2009/05/31(日) 「P&R投稿完了」

コミティアのPush&Reviewの投稿が完了しました。
〆切りにちゃんと間に合うのは久しぶり。

5/5のコミティアには仕事の都合で行けませんでしたが、友人に頼んでいた買出しと、見本誌読書会で発掘した本と、サークルさんの自家通販も駆使して、以下の5冊について書かせていただきました。

・コミティアにでよう! (まじっく・すくえあ)
・1P漫画庫 (TUGUMIX)
・夜明けのダンディー (しましまの黒猫)
・あしたの行方 (Eight Million)
・そのときのきみ (蜜月)

17文字×7行にまとめるのは相変わらず難易度が高かったけど、どれか1本でも載ってくれるように願掛けしておくとしましょう。

以下私信のようなもの
「そのときのきみ」は、同系百合(Hあり)サークルの「ゆりりんの素」さんの本が好きな方なら鉄板でオススメですよ。

 2009/05/30(土) 「最近のアニメとか」

春開始のアニメも9話目を消化した前後で、作品への評価もほぼ定まった感があるので、1ヶ月半ぶりに観感リストを更新しておきましょう。

まず、視聴継続中リストはこちら(上からお気に入り順)
■咲 -Saki-
■けいおん!
■タイタニア(再放送、地上波では初)
■ハヤテのごとく!2nd season
■夏目友人帳(再放送)
■リストランテ・バラティーゾ
■クロスゲーム
■夏のあらし
■鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST
■蒼天航路
■はじめの一歩 New Callenger
■ケロロ軍曹(長寿番組)
■ワンピース
■ドラゴンボール改(準再放送)

「けいおん!」と抜き去って今期暫定TOPに躍り出た「咲 -Saki-」。麻雀モノとしてはディテールもなにもあったものではありませんが、麻雀に青春をかける少女たちの物語として、麻雀をまったく知らなくても楽しめる良作に仕上がっていると思います。何より、咲×和の百合百合な雰囲気が素晴らしい。今更ながら気付きましたが、咲役は植田佳奈、和役が小清水亜美で、期せずして(祐巳・可南子)ではありませんか!しかも部長は伊藤静で令さま!優希は釘宮理恵で瞳子!…という具合に、マリみて好きとも親和性が高いアニメになっています。EDテーマの「熱烈歓迎わんだーらんど」もCDを買ってしまいました。清澄5人娘の大変ノリの良い曲でお気に入りリピート再生中。「東西南北わーいわーい」とか…畑亜貴さんの作詞センスはとんでもないですね…CDには第7話のみで1回だけ使用された咲和デュエット「残酷な願いの中で」も収録されています。両A面扱いでこれまた出色の出来です。誰かニコ動とかで祐巳×可南子バージョンとか作ってくれないかなぁ…

次点には「けいおん!」。最初はあまりにも期待値が低かったことからの反動に戸惑いもありましたが、販売展開を意識しすぎたあざとい演出があるにしても、4コマ漫画としては並の作品に対してアニメならではの上手い足し方をしたという点においては、素直に評価すべきものだと思い直しました。平沢姉妹のクリスマスエピソードのナチュラルな足し方には感動すら覚えました。後輩ちゃん(あずにゃん)も最初から軽音部スキスキ全開ではなく、のんびり加減に戸惑って軽音部の演奏に憧れた理由も見失ってしまう、ひとつのドラマに仕上げてあって良いアクセントになってます。「ふわふわ時間」はCDも買ってリピート再生中ですが、惜しむらくは劇中で使用した唯のかすれた声のバージョンも収録して欲しかった…あの素人さ加減が好きだったのですが、CDでは妙に上手すぎて綺麗すぎて物足りません。実際に上手すぎるOPとEDには全く食指が動かなかったし…キャラソンもこの先発売されるみたいですが、「私の恋はホッチキス」は音源化されないのかな?「カレーのちライス」と「ふでぺんボールペン」は…1クールだと出番なしかなぁ…

「タイタニア」は宇宙の覇者たるタイタニアに物怖じせず新風を巻き起こすリディア姫の天真爛漫さが如何なく発揮されていて評価上昇中です。ジュスラン卿を影で支えるフランシアも魅力的だし。え?タイタニアはSF戦争モノだ!…という物言いが付くかもしれませんが、ファン・ヒューリックほどやる気のない主人公はいないからなぁ…原作小説を読み返してみましたが、アニメではリディア姫の出番が激増していて個人的には大満足でしたが、2クールでやるにしても原作でまったく決着の付いていない「あの」事件をアニメではどうする気なんだろう?今やっているのは再放送なので調べれば分かることですが、敢えて楽しみは先にとっておくとしましょう。それにしても、1988年初版って…!田中芳樹先生はバルハラに何本の未完作品をもっていくつもりなのでしょうか…急逝された栗本薫先生のこともあるので、田中芳樹ファンも他人事ではありませんから…

「ハヤテのごとく!2nd season」は良くも悪くも安定した出来。ヒナギクと歩の微妙な友情ライバル関係が大好きな自分としては今後も期待。あーたん(アテナ)エピソードまでやるのかな?「夏目友人帳」は改めてシリーズをちゃんと観てニャンコ先生の魅力を再発見。これは巨大ぬいぐるみも買うしかあるまいて。「リストランテ・バラティーゾ」は2話分の録画に失敗したものの、ある程度単発でも観て楽しめる作風なのでリストに復活できました。すっかり感化されて、作中で多用されるイタリア語(ボナセーラ(こんばんわ))を口ずさんでしまうこともしばしば(^^;ローマに老眼鏡紳士ばかりのお店があるかどうかはともかくとして、いつかイタリアに旅行するときは聖地巡礼してみたいものですね。

「クロスゲーム」は良くも悪くもいつも通りのあだち充野球ですね。とくに書くこともないけど日曜朝に安心して観るにはいいのかも。「夏のあらし」はOP前の「タイトルは忘れてしまったけど、どんな作品なのかあらすじを紹介してみるゲーム」が楽しみで観ています。主人公の台詞でぶったぎられるあのギリギリ感がたまらない!え?本編は…「塩下さい」の件はくどすぎると思います。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」はまだまで原作をなぞっているだけなので、面白ポイントを発揮する要素が見当たりません。はやいところ「お父様」が出る展開にしないとフェードアウトしかねない勢いですぞ。「蒼天航路」はなんだかんだで視聴継続中。やはり三国志は戦ってなんぼですな。「はじめの一歩 New Callenger」はブライアンホークのボクシング規格外の凶暴なスタイルとスピード感がアニメならではの演出になっていて好感触。「ケロロ軍曹」と「ワンピース」と「ドラゴンボール改」は週末にだらだらと観る分にはちょうどいい。気合を入れて観ていないので、特に書くこともないのですが…

以下、電波不良による録画失敗続きのため評価対象外
■涼宮ハルヒの憂鬱(再放送)
■戦場のヴァルキュリア
■アスラクライン
■Phantom
■シャングリ・ラ
■東のエデン
■ティアーズ・トゥ・ティアラ
■バスカッシュ
■亡念のザムド

まったくもって恨めしきはTOKYO MXの電波の弱さ…東京都心ですらちょっと雨が降ると受信レベルが下がります。都心のアニオタはAT-Xに入るしかないのだろうか…ハルヒの新作8話「笹の葉ラプソディ」は別手段でどうにか補完しましたが…今後どういうシャッフルをしてくるか予想しにくいので、毎回こうだとしんどいですね。さっさとDVD化して欲しいものです(ブルーレイで旧作を含めたシリーズ再発売の線が濃厚なのがニンともカンとも…) 「戦場のバルキュリア」は原作がゲームなのでコミックでストーリーだけでも補完…といかないのが難点です。鉄棒少年さんのブログで毎話感想で補完できているのが救いですが…

 2009/05/25(月) 「最近の本とか」




・こち亀(164) 秋本治
・さよなら絶望先生(17) 久米田康治
・魔法先生ネギま!(26) 赤松健
・きみといると(1) かがみふみを
・あいたま(3) 師走冬子
・純真ミラクル100%(2) 秋★枝
・ろりーた絶対王政(3)完 三嶋くるみ
・ひめくらす(3)完 藤凪かおる
・わたしの大切なともだち(1) 袴田めら
・つぼみ vol.2
・青い花(3) 志村貴子
・超月刊長門
・アマガミ オフィシャルコンプリートガイド
・Kiss×sis(4)

三拍子揃った米軍「疑う 攻める 見つからない」。三拍子揃った横綱「怒る 休む 帰る」…相変わらず絶望先生の小ネタは最高ですね! ネギまは…ようやく修行が終わって次巻から本選(天下一武闘会)の開幕です(違)ここまで堂々と王道を描けるのはある意味すごい。 「きみといると」の初々しさの破壊力にノックアウトされました。ああ、かがみふみを作品のほんわか甘酸っぱい雰囲気をアニメで再現してくれないものかと… 「あいたま」は今ドラマCD化すると一番面白い作品かもしれない。”天使の歌声”を再現するとなると、かなり実力のある声優さんが必要かもしれませんが…とりあえず、とまちゃん役は植田佳奈さんで決定ということで… それにしても百合成分の多いリストだなぁ…

雑誌
・まんがタイムきららフォワード7月号
・まんがぱれっと7月号

コミックエール休刊にともなう看板漫画2本(純真ミラクル100%、さんぶんのいち)が8月号から移籍してくることで、俄かにフォワードが激戦区になりそう。「来月はお休み」と予告されている作品が何本かあったのは、単行本作業による計画休載…だと信じたい。読み切りチャレンジ枠が減らないことを願います。

CD
・ふわふわ時間 (桜高軽音部)
・THE IDOLM@STER SPECIAL 04

アニメ効果ですっかりはまってしまった「けいおん!」ですが、挿入歌を衝動買いしてしまいました。CDで聴いてみると…あれ?なんか普通の印象でした。うーん、個人的には劇中のように、唯のかすれた声が入っている方が素人っぽくて、ライブ感があっていいと感じているようです。現に、OPとEDには食指が動いてないし。「私の恋はホッチキス」は音源化されないのかな?「カレーのちライス」は新歓ライブで華麗にスルーされていたし…

DVD
・マリア様がみてる4thシーズン(3)
・かんなぎ(7)

7月に小説原作の新シリーズの発行が決まって、まだまだ元気なマリみて。秋のイベントあたりで5thシーズンの発表!…という憶測も現実味を帯びてきましたね。

ホビー
・figma 柊かがみ コスプレver.
・ねんどろいど らき☆すた ミックミクかがみ
・ねんどろいど かんなぎ ナギ

もはやお約束のfigmaとねんどろいどのコラボ。かがみん好きにとっては嬉しいところですが、ねんどろいどの方は眉毛が緑なので、ノーマルかがみとのパーツ換装ができないのがチト残念。ナギ様は…かんなぎ人気の冷え込みがこんなに早いとは思わなんだ…マイクとお払いスティックのオプションがあるからまぁいいか。同じような理由で、figmaのゴルゴもM16目当てで買う…かも。

 2009/05/24(日) 「5/23にやったこと(自分メモ)」

5/23にやったことの自分用メモです(オチはありません)

・寝てる間にPCのデータバックアップ
・朝食は納豆ご飯と味噌汁
・朝から取り溜めていたアニメを消化
・咲→けいおん!→タイタニア→ハヤテ→リストランテ
・出かけしなに完全ウイルスチェックをかけておく
・秋葉原に買出し(マスク着用)
・ゲーマーズでハルヒ8話「笹の葉ラプソディ」を立ち見
・ゲーマーズで20点貯めて「芳文社クリアしおり」をゲット
・レジでバラ売りされていたエヴァ缶コーヒー(アスカ)を衝動買い
・アスカ限定フィギュアの応募が携帯向けだと知ってガッカリする
・帰り道に「いなば」の特製つけめんをいただく。うまー
・帰り道に掃除道具と日用食料品を補充
・書類作成(持ち帰りの仕事)
・掃除開始の前にMP3データ(約34GB)を外付けHDDに退避開始
・掃除機を徹底的にかける
・洗い物&流し周りの美化
・ユニットバス清掃
・消臭ビーズの補充
・かしわ餅とドリップ珈琲で一休み
・書庫の整理を開始
・暑さに耐えかねて扇風機を稼動
・某イベント企画に向けた情報収集
・晩御飯はハウスのカリー屋カレー(特売で75円)
・食後に録画していた「アメトーーク」を鑑賞
・鑑賞しながら、雑誌アンケートや単行本帯の応募ハガキを書く
・コミティア見本誌読書会で要チェックにした2サークル様から本が到着
・ED前ですっかり忘れていた「アマガミ」七咲逢をクリア
・主人公のド助平でド変態な言動が素敵過ぎるので本名プレーはオススメできない
・洗い物を惜しまず、プリンをぷっちんして食べる(皿に盛る)
・NHKのワンダー×ワンダー「伝説の魔球に挑む」ナックルボール特集を観る
・録画していた「きらきらアフロ」「ダウンタウンDX」をラジオ代わりにしてPC作業
・某イベント企画に向けた具体的な情報収集

あらためて振り返ると、なんとも内容の濃い休日でした。普段なら体力回復のため「昼寝」とか「残務処理」とかで、日中のいくらかが潰れてしまい、遊ぶ元気も出てきませんからね…(即売会があるとそれが最優先事項になってしまうので、さらに通常選択行動の幅は狭くなります)

管理職になったことだし、土日休みで充実した休暇を過ごすことは、精神衛生上でも必要なことなのかも知れない。

 2009/05/23(土) 「笹の葉難民回避」

目覚ましをセットしなくてい休日の朝を迎えて、まずしたことはHDDレコーダーのチェック。深夜放送のハルヒ(新作エピソード:笹の葉ラプソディ)は…録画できていませんでした。恨めしきはTOKYO MXの電波の弱さ…トホホ…これはいよいよ千葉移住計画を急がねば。(「GA」も受信できるか怪しいものだし)

とはいえ、周囲の話題をシャットウアウトし続けるのは精神健康上よろしくないので、別の手段で補完することにしました。それは…「秋葉原の某店の店頭放送で観る」こと。20分近くテレビの前に居座ることになるので、一般的にオススメできる方法ではありませんが…その分普段使わないその店で買い物をして義理は果たしたから、ご容赦くださいませ。

さすがに店頭放送でじっくり鑑賞というわけにはいきませんでしたが、アニメ化するかしないかわからなくて、何度も読み返したエピソードだったので、意外なほど話は頭の中にありました。3年前の眼鏡長門に大満足。未来の自分からの栞型の伝言を読み取った後、眼鏡を外す非論理的(長門的には)行動に目が行くあたり、自分の長門好きを再確認できました。

DVDは新作エピソードのみで販売してくれるのかなぁ…リメイク旧作とまぜこぜで再発売、なんてことは勘弁して欲しいところ。「けいおん!」の流れも考えると、ブルーレイだけ初回限定版という可能性もありえる。そのためにPS3を買うのもナニだし、そもそも我が家のテレビは未だに4:3じゃないか!…夏前の引越しを機に、大型テレビに買い替えるとしましょうかね…

 2009/05/17(日) 「コミティア88見本誌読書会」

本日は、王子北とぴあ7F研修室で開催された、コミティア88見本誌読書会に参加してきました。仕事の都合でコミティアに行けない場合には、必ず見本誌読書会に足を運んで見本誌を読み倒して、次回参加時のリベンジの狙いをつけていて、これが通算3回目の参加になります。前回はすべての見本誌に目を通すことに成功しましたが、今回は5月の拡大スペシャルということで、当然ながら見本誌も大増量。さて、今日はどれだけ読めるかな?

朝10時の開場と同時に現着。会場にはすでに約10名の強兵が先着していました。午前中は20名程度の出足で席も余裕でしたが、午後からは来場者が増え始めて、夕方にはほぼすべての席が埋るくらい大盛況でした。14机×6席=84席で、再入場可で入れ替わり立ち代わりもあったから、参加者数は少なく見積もっても100名以上はいたと思います。今日は大阪でシティがあったくらいで、他に大きなイベントとは被っていなかったので、いつもより来場しやすかったようです。会場のキャパを考えると、これ以上増えても座れないから今くらいが丁度いいのでしょうけど…

各机はカタログに対応した配置スペース順に見本誌が積まれているので、ある程度ジャンルを絞った探し方もできます。見本誌読書会に参加するような強兵には2パターンがあって、私と同じように無差別に本を読み倒す人もいれば、じっくりと好みの本を読み込む人もいて、スタイルはそれぞれです。特に文章系の本(テーマで選べる評論系はまだしも、創作小説は数秒で判断なんてできない)は会場でじっくりと吟味することが難しいですからね…今回から…なのかは分かりませんが、音楽系とゲーム系のサークルさん向けに、携帯音楽プレイヤーを用いたデモ演奏と、EeePCを用いたゲームのデモムービー用の机が1台用意されていていましたことは面白い試みだと思います。ただ、創作系の音楽は背景を含めて聴きたいなぁと思うし収録曲も1サークル1曲で計12曲と数が少なめで、ゲームはデモだけでは何がなんだか分からないので体験版も欲しいなぁ…と思うのは贅沢というものかな?

黙々と見本誌を読み倒していたら、気付けばあっというまに夕方5時を回っていました。今回も空腹気付かずに連続7時間。さすがに眼精疲労とエネルギー切れでヘロヘロになってしまったので、最後の方はイラスト系と18禁を約3机分ばっさりと斬り捨てて、11机分を制覇したところで撤収することにしました。閉会は20時で再入場も自由なので補給後の再チャレンジも可能でしたが、夕方以降は机が完全に埋っていたし、感想を書く仕上げにじっくりと読み込む人が増えていたので、空き待ちのストレスや加速度的にたまる疲労度を考えると正しい選択だったと思います。

で、本日の収穫は、完全にノーマークだったサークルさんを新たに発掘することができたし、いくつかは友人に買出しをお願いしていたけど、難易度が高すぎて遠慮したところや確保できなかったコピー本にも目を通すことができて、非常に充実した時間になりました。2〜3本ほどvol.7のレビュー候補にしたいレベルで惚れ込んでしまった作品もあったし…8月コミティアまで在庫があるか、それとも再販されるかのどちらかであることを祈るとしましょう…(そもそも、コミケから1週間しかインターバルが無い8月コミティアに参加できる確率は、仕事の都合で20%くらいしかありませんが…)

さて、今回はPush&ReviewのWEB投稿の締め切りを忘れないように、早めに準備しておくことにしましょうかね…

 2009/05/16(土) 「真希波戦線予選落ち」

会社の昼休みに同僚に自転車を借りて、ちょっと大き目の映画館に急行してみましたが、エヴァ劇場版のチケット(真希波ver)とっくに完売していました。仕事の都合とはいえ、予選にさえ参加できなかった自分の巡り合わせの悪さを嘆くことしきり…

朝から並んだマイミクさんも大半が入手できかなったようで、どうやら全国的に入手困難だったみたいです。ヤフオクではさっそく大量に出品されていて、同一出品者による明らかな転売行為が横行していて…嘆かわしいことです。小銭程度の利ざやを得ることしか考えず、本来欲しいと思って真面目に並んだ人にさえ行き渡らないことを想像する。そういう譲り合いの心はないのでしょうね…嫌な世の中になったものだ…

はぁ…

気を取り直して、明日はコミティア見本誌読書会で、電算機さんの見本誌読書会漫画のごとく、すべての本を読み倒すことにチャレンジしてみるとしよう…

 2009/05/15(金) 「今月のきらら」

 1 ゆゆ式
 2 あっちこっち
 3 けいおん!(初ランクイン)
 4 メロ(3乗)
 5 三者三葉
 6 ふおんコネクト!(単行本宣伝特別編)
 7 うぃずりず
 8 キルミベイバー(ゲスト)
 9 らぶ、はじめました。(ゲスト)
10 ダブルナイト
11 Sweet Home
12 ねこきっさ
13 二丁目路地裏探偵奇譚
14 まーぶるインスパイア

2009年6月号の全25本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は14本、打率に換算するとジャスト.560でした。「棺担ぎのクロ」が予告アリの休載で1本の減少要素があったものの、キャラットからのゲスト「キルミーベイベー」と、不定期ゲスト掲載の「らぶ、はじめました。」の2本の増加要素、さらに「けいおん!」の初ランクインによって、トータルだと先月比+2本、.560というハイアベレージの号になりました。

今月の首位に輝いたのは「ゆゆ式」。この作品がただゆるいだけじゃないことを知らない方にとっては、今月のネタは「まとまりがない」と思えてしまうかも知れませんが、オチさえもどーでもよく思えてしまうアホアホな雰囲気に面白さを感じられる方にとっては、今回の「フラグを回収する気がまったくない時間差しりとり」は最高に”らしい”ネタであると評価したことでしょう。あまりのアホさ加減に「叩きすぎておかしくなった?」と心配してしまったり、つっこむ気さえ起きなかったり…これを日常会話としてさらっと流してしまうセンス、これはなかなか出来るものではありません。このアホアホ漫画がどこまで行けるのか、今後がとても楽しみです。

次点には「あっちこっち」が流石の安定感を発揮。無闇にスペックの高い主人公たちに掛かればピクニックも様変わり。ノリだけで硬球キャッチボールをして自爆したり、昔よく独創的なフリスビー卓袱台返しをしたもんだとのたまう榊くんが、いつものように流れ弾にヒットしたり、真宵が猫を構いすぎてタイガーニャッパーを食らったりするお約束コントは、来ると分かっていても笑ってしまうリズムの良さがあります。ドラマCDの出来も良かったけど、アニメ化は難しいのかもしれない。出来の良すぎるコントは劇場向きのものとTV向きのみのではジャンルが異なるので…

3番手には初ランクインとなる「けいおん!」。今月のキャラットの方でも書きましたが、この定点観測では初ランクインです。ドライに見れば修学旅行ネタとしてはごくありふれていると思いますが、アニメフィルターを通すことで、コマとコマをつなぐ間を含めてイメージが湧きあがってくる。アニメと漫画は別物として評価すべきものだと分かっていても、この作品だけはなぜかそれが出来ない。それは、けいおんが4コマ漫画としては完成されていない(隙が多すぎる)ことにあるのかもしれない。そういう意味ではアニメ化しやすい4コマ漫画と言えるのかもしれない。まだ「かもしれない」で確信までは行っていませんが…

以下はひとこと感想で。「メロ(3乗)」は過去最高位を獲得。ラブフラグをことごとくスルーしてしまうポン太君はすでにギャグの域に達してますね…「三者三葉」は辻兄が玉砕して、自称出来る女:西山さんのメイド服を「見てはいけないものを見てしまったような気がして」華麗にスルーする葉山ちゃんはかえって効果的なダメージでツボに…「ふおんコネクト!」は単行本3巻の宣伝用番外編。番外編としては昨今の書店事情を鑑みた挑戦的なネタでとても面白かったです。「うぃずりず」は運動嫌いのリズがマラソン大会で壊れていく様が面白すぎ。キャラットからのゲスト「キルミベイバー」は、ゲスト特有の設定紹介ではなく、いつもどおりの頭の悪いボケとドツキツッコミが潔い。

不定期ゲスト掲載の「らぶ、はじめました。」は恋部への相談の依頼ネタで好感触。ここ数回はツカミとして部内のネタが多かったのですが、周囲の恋愛に関わることで主人公達の変化を感じられる、本来あるべき流れにようやく乗ったように思えます。そろそろ連載に?「ダブルナイト」はカンペどおりにデートする稲穂さん乙女モードがかわいい。「Sweet Home」は姉さんの誕生日プレゼント選びにつきあう新谷さんが美味しいポジション(お笑い的に)を獲得して面白くなってきました。「ねこきっさ」はネタの広がりよりも目の前のネタを丁寧に扱ういつもどおりで安心。「二丁目路地裏探偵奇譚」はガーさんの任務がシスターのでっち上げだったことと、ショコラの姉登場でこんごの新展開?それとも終了リーチ?「まーぶるインスパイア」の言葉微エロ路線はくどすぎても薄すぎてもダメでラインが難しいですね…

そして、作品ではありませんがリレーエッセイ「My PrivateD★V」に登場した風華チルヲ先生の変態っぷりに脱帽です。今月はこんなところで…

 2009/05/14(木) 「さよならコミックエール」

男の子向け少女まんが誌「コミックエール」の最終号vol.12が発売になりました。まんがタムきららキャラットの増刊号として2007年5月に創刊されて、季刊から隔月刊に昇格。単行本にまとまる作品も増えて一見順調に見えた本誌でしたが、2周年を迎えた今号で休刊になってしまいました。創刊号から購読して見守り続けてきたファンの一人としては、なんとも寂しいものがありますね…

コミティア系の作家さんが多く活躍していたこの雑誌には、芳文社でそこそこキャリアのある作家さんのストーリーマンガの発表の場としても機能していて、作家陣のラインナップを見る人が見れば失敗の要素は特に見当らない。「男の子向け少女まんが」というコンセプトには斬新さはないが大外しでもなかったと思う。だが、それゆえに「何の特徴もない雑誌になってしまった」とも言えるのかもしれない。きらら系にはフォワードというストーリーマンガの発表の場がありますが、フォワードがギャグも物語もお色気も萌えも何でもありであるのに対して、エールは「恋愛」は前面に押し出した作品で固めていた。それは統一感のある雑誌であることには成功したが、幅広い読者層の支持を得ることにはつながらなかった。

そもそも読者個々の好みはバラバラであり、ましてや恋愛観となれば絵や内容以上に選り好みが激しい分野になる。そして男の子向けの少女まんがというものは、男の子と女の子の恋愛だけを描くものではなく、百合を含めて旧来の少女まんがの王道であった「がんばる女の子」を描くものでもある。事実として、エールの二大ヒット作となった「純真ミラクル100%」はがんばる女の子のお話であり恋愛としてはむしろ報われない部類に入るし、「さんぶんのいち」は百合分の方が強い。しかし、この2本だけで雑誌を1冊買うのかというと難しい。雑誌界には「百合姫」などのより専門性の強い雑誌がわるわけですから…少なくとも、フォワード連載の「天秤は花と遊ぶ」「少女素数」といった百合度の高い作品はエール向けだったと思うのですが…

連載陣は秋★枝先生の「純真ミラクル100%」と松沢まり先生の「さんぶんのいち」の2本がきららフォワードに移籍して連載を継続。誰もが認めるエールの二大看板漫画だったので、これは大方の予想通りでしょう。フォワードの新人枠が2つ減ってしまうのは、それはそれで複雑な心境ですが…宮原るり先生の「恋愛ラボ」と仙石寛子先生はまんがホームに復帰。元々ホームからの助っ人組だったのでこれも予想通りでしょう。ただ、この2本を追いかけてホームを購読するようになることはないと思います。仙石さんの作品は4コマだし短編が多いので、次に単行本にまとまるのは何年後になるか分かりませんが…

コミックエールの公称部数については特に情報がないので、具体的にどのレベルでの失敗という判断がなされたのかを推測することは難しいのですが、雑誌社の台所事情やテコ入れ不足や路線の見誤りがあったにせよ、創作系の作家さんの発表の場がまたひとつ失われたことに変わりはありません。願わくば、これが創作系即売会出身の作家さんから才能を発掘すること自体の失敗であると捉えられないで欲しいものです…

 2009/05/13(水) 「最近の本とか」


しばらく更新してなかったら、こんもりひと山ブツが溜まっていました。いつものことながら総額は計算してはいけません!本は通勤時間を利用してなんとか消化していますが、個別の感想を書く時間がないのが歯痒いところです…


・鉄道むすめ (MATSUDA98)
・Fate/stay night(9) (西脇だっと)
・瞳のフォトグラフ(1)特装版 (GUNP)
・文学少女と死にたがりの道化(1) (高坂りと)
・宙のまにまに(6) (柏原麻実)
・変ゼミ(2) (TAGRO)
・天秤は花と遊ぶ(1) (卯花つかさ)
・ハヤテのごとく!(19) (畑健二郎)
・鋼の錬金術師(22) (荒川弘)
・限定彼女(1) (内村かなめ)
・理系クン 結婚できるかな? (高世えり子)
・あにけん(2) (高野うい)
・あねけん(1) (高野うい)
・ネットの海でつかまえて (おこさまランチ)
・にゃんことカイザー(2) (珠月まや)
・スラムダンク あれから10日後
・魔法少女リリカルなのはStrikerS ビジュアルファンブック(下)

雑誌
・まんがタイムきらら2009年6月号
・まんがタイムきららキャラット2009年6月号
・まんがタイムきららフォワード2009年6月号
・まんがタイムむんこコレクション
・まんがライフむんこスペシャル
・まんがぱれっと2009年6月号
・コミックエールvol.12
・fellows! vol.4
・コミック百合姫vol.16
・娘TYPE vol.1

DVD
・マリア様がみてる 4thシーズン(2)コレクターズエディション
・かんなぎ(6)
・CLANNAD AFTER STORY(6)

ホビー
・figma 涼宮ハルヒ 夏服ver.
・ねんどろいどルイズ
・ねんどろいどぷち THE IDOLM@STER ステージ01

その他
・めろバス

 2009/05/12(火) 「ヨドバシも擬人化?」

ヨドバシAKIBAの電車キャラがいつの間にか萌えキャラになっていました。
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/blog/archives/2009/04/yodomaid.html

ちなみに、電車キャラには他にもバリエーションがあって、ヨドバシ兄弟というそうな。
http://webhachioji.hp.infoseek.co.jp/yodobashibrother.html

…萌えキャラも全国展開するのだろうか?

 2009/05/11(月) 「今月のきららキャラット」

 1 CIRCLEさーくる
 2 けいおん!(初ランクイン)
 3 キルミーベイベー
 4 ひだまりスケッチ
 5 ラジオでGO!
 6 とらぶるクリック!
 7 まゆかのダーリン! (最終回)
 8 アットホームロマンス
 9 空の下屋根の下
10 うらバン!
11 まじん☆プラナ
12 はるみねーしょん
13 せいなるめぐみ

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

きららキャラット6月号の自分内ランキングは、全26本中で単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは13本で打率に換算すると.500でした。「GA」が再び表紙修正が間に合わない突発休載だったものの、5割の大台をキープ。GAのアニメは美術設定が公開されて、今まで謎だった校内の見取り図の設定画にワクワクするものがありましたが、アニメ化発表以降、きゆづき先生の創作ペースの下降線をたどっていることが、とても心配です。佳境を迎えたきらら本誌の「クロ」と、ニアミスコメディのクオリティが突き抜けた領域にまで達している「GA」との月間連載2本、そこにアニメの細々とした仕事が入ると厳しいのかもしれませんね。一度も休まず連載してカラー表紙も描いて、アニメにも出演してキャラソンも出して、年3回の即売会では欠かさず新刊を出す蒼樹うめ先生は、あらためてすさまじいお人なのですね…不安なのは、放送網の「関東U局」という記載…東京地上波で受信できるのだろうか…

そんな6月号の首位に輝いたのは、「CIRCLEさーくる」でした。躍進の先月号の2位に続いて、今月はついに頂点に登り詰めました。先月号も別次元レベルでスバ抜けていた「GA」がいたから次点だっただけで、今月もハイクオリティが維持されています。この地力は本物だ!異性として意識するには近すぎるサークルの仲間。ちんちくりんな自分を擬人化イラストにする境君と、自分を面白くて観察しているだけなのかも…と考えてしまう小金井さん。ああ、この可愛さで笑顔のまま切なさを描けるのは反則に近いものがありますなぁ。

次点には意外にもこの月例統計では初ランクインとなる「けいおん!」が…これまで散々否定的な見解を書いてきましたが、ここに来て何の心変わりなのか…と思われる方もいるかもしれませんが、別に宗旨替えしたわけではありません。「けいおん!」がこれまできらら誌上で目立つ作品ではなく、このランキングではボーダーラインの作品でした。しかし、アニメ化してから過去作を振り返ってみると…恐ろしいことに絵と声がついた状態で自動的に脳内変換されてしまう、アニメフィルターを外して読むことができなくなっていたのです。本来、漫画原作と「アニメ化作品」は別物として評価すべきであり、普段は私もそうできているのですが、「けいおん!」だけはなぜかそれが出来ずにいます。あのメルヘンな歌詞の「ふわふわタイム」をしっかりとロックに仕上げてしまったり、売り方の上手さやキャラ萌えばかりが注目されている「けいおん!」ですが、もっと深い何かがこの作品には起きているのかもしれませんね…ただ、そんな小難しいことは考えずに、漫画でもアニメでも、どっちが好きになるきっかけでもいいし、もっと気楽に楽しめばいいと思います。本来あれは語るより感じるまったりアニメなのですし。ただ、こういう風に幸福なコラボに出会える作品がほんの一握りであることと、他にも面白い作品があることは、しつこく記事にして行きたいと思います。

3位以下についてはひとこと感想で。「キルミーベイベー」はいつにも増して恐れを知らない一般人:やすなと殺し屋:ソーニャのフルボッコ漫才で過去最高位を獲得。きらら本誌にもゲスト掲載してますます面白さに磨きがかかってきました。「ひだまりスケッチ」は三年生の修学旅行出発前夜ネタ。行き先は北海道。たぶん次号からはその場にはいなくても、ひだまり荘の面々はメールとかお土産とかで存在感を発揮してくれることでしょう。「ラジオでGO!」は研修中の新キャラ歓迎編がひとまず終了。計算なしに人心を掴む小石川さんはうらやましいですね…「とらぶるクリック!」はいつも通りPC部の活動とは関係なくケーキバイキングネタ。来るべき日に向けて減量を始める茉莉さんのなんという本気が本日のハイライト。

短期集中連載で復帰していた「まゆかのダーリン!」は単行本の最終巻に収録分の掲載をもって完結を迎えました。このこそばゆくて真っ直ぐなオニーチャン大好き漫画が読めなくなるのは寂しいですね…次回作を楽しみにしております。「アットホームロマンス」はいよいよ竜太郎が一人暮らしに向けて動き始めました。この姉デレはくせになる。君の夢 僕の愛。などの4コマタイトルのセンスも見逃せないポイント。「空の下屋根の下」はバイト先のおもちゃ屋さん初のクリスマス商戦で働くことを実感。そろそろバイト編も一段落で何か新展開が近づいてる…のかも。「うらバン!」は夏合宿編。相変わらずまともに走らない顧問の先生のフィアット500に哀愁よろしく。

「まじん☆プラナ」は23人目(多分)のヒロイン新任教師(自滅タイプ)が登場。伊達先生の飴要りますか?が久々に聞けたのがよかった。「はるみねーしょん」はいつもどおりちょっとイラっとする強引なダジャレでいつもどおりゆるゆると。「せいなるめぐみ」は主役の恵ちゃん(乳母役の中年男性)がどんな人なのか明らかに。学校と家で展開できるショットが限られそうですが、荒井チェリー先生がどう料理してくれるのか楽しみです。その他では「ツバサとらいある」はもうしばらく様子見をしたい所存。

 2009/05/10(日) 「第8回文学フリマ」

5/10はPioで開催された文学系同人誌即売会「第8回文学フリマ」に一般参加してきました。前回は秋葉原中央公社160ブースでの開催でしたが、今回は遂にPioに進出。実に6年越しの拡大開催に318ブースもの参加が集まり、創作小説・評論系サークルと文字好き読者にとって見逃せない一大イベントへと成長したわけです。私は前回の第7回文学フリマが初参加で、しかも同日開催のなのはイベントとの掛け持ちだったため、短時間しかいることができませんでしたが、文学同人にはこんなに元気があったのか!とその熱気に圧倒されたことが記憶に新しいところです。

朝10時半過ぎに京急蒲田に現着。一般待機列はその時点で約20名。開場前には100名くらいの列になっていました。男女比は意外にも女性の割合が高くて、男6:女4くらい。開場後はPio1Fの大展示場で300越えのサークルを配置して、広い通路幅にもほどよく人がいて、なかなかの盛況でした。カタログも無料配布で入場無料でしたし。ただ、カタログがかなり余り気味だったので、主催さんの想定よりは少なかったのかもしれません。前回の開場前の様子は分かりませんが、やはり前回の混雑が特別すぎたのでしょう。それは、次世代の批評家を育成する講談社BOXのプロジェクト「東浩紀のゼロアカ道場」の決戦が文学フリマを舞台に繰り広げられたことです。詳しくは講談社BOXでこの様子が書籍化されているので、評論系に興味のある方は読んでみてはどうでしょう?

東浩紀のゼロアカ道場 伝説の「文学フリマ」決戦

ちなみに、一般待機列に並ぶときに「caffe di Pio」の制服を初めてみましたが、明るい緑と白のコンビネーションが鮮やかでフリフリの可愛いフレアスカートで…どうみても40オーバーのおばちゃんが満面の笑顔で朝の開店のお出迎えをしていました。………えーっと、まぁ本人が楽しそうだからいい…のかな?

閑話休題

11時の開場後は、まっしぐらに「ピアノ・ファイア・パブリッシング」さんに直行して「漫画をめくる冒険・下巻」を購入。GM研通信vol.6にも上巻のレビューを収録していますが、これまでにあったどんな漫画評論とも異なる「視点」を獲得できる本書は、BS漫画夜話とかが好きな人にもオススメですよ。書店委託もメロンでやる予定みたいなので、文学フリマに行けない方はそちらで手にとってみてください。論考はまた後日にでも。あと、出版評論社さんの「出版評論vol.3」の特集「書店は今すぐコミックのシュリンクを開くべきだ!」「書店で本が売れなくなった理由の同人誌モデルによる考察」に感銘を受けたり、「少女漫画を語る本」とか、百合小説「思索部シリーズ」など…12冊を衝動買い。午後から書類作成があったので1時間ほどで退館したので、あまりじっくりと本を選べませんでしたが、大学生を中心にした創作小説と、評論系がしっかりとジャンルとして存在することを、現場で再確認できたことは有意義な時間でした。vol.7の書き下ろし企画のヒントも得ることができましたからね。形にするのは相当大変だと思いますが…


その後、帰り道で秋葉原に寄って買出し。ゲーマーズの店頭で「けいおん!」の「ふわふわタイム」のハート型販促風船の配布をしていました。5/9発売のきらら本誌にもイラストカードがつくということでしたが、既に完売してしまったとのこと…「けいおん!」効果恐るべし!あのメルヘンな歌詞をしっかりロックに仕上げてしまった京アニはまたひとつ伝説を作ってしまったのかもしれない…そして、もはやアニメフィルターを外して原作漫画を読めなくなってしまった恐るべき事実。これはもう面白いと認めるしかないようだ。だが、まだ素直にYESとは言いたくない。4コマで漫画の面白さを追求することが軽んじられ、萌え4コマとはそういうものだというイメージを認めるようなものなので…もっと面白い漫画が4コマにはいっぱいある。「けいおん!」は奇跡的にアニメによって面白くなった作品なのです。(この論考の続きはまた後日)

ちなみに、この日の秋葉原は神田明神祭のため久々に歩行者天国になっていました。祭がメインなのでコスプレさんがわらわらいたりはしませんでしたが、いたるところに警察官を配備した超厳戒態勢でした。

 2009/05/06(水) 「「GM研通信vol.7 ありがとうを、もう一度…」制作決定!」



5/5に開催されたコミティア88に委託参加した際に、GM研通信vol.7の制作発表の告知ペーパーを配布させていただきました。

本来であれば、GM研通信シリーズはvol.6をもって休刊にする予定でしたが、読者の皆様やサークル様から好評をいただくことができ、「続編」への期待も多く寄せられていました。しかし、2年4ヶ月にも及んだvol.6制作の経験から、このレビュー本をもう一度作ることがどれほど困難なことであるかも、私はよく知っていました。守れない約束ならしない方がいい。書くことが重荷になって、趣味として楽しめなくなってしまったら本末転倒だ。そう考えて、vol.6を完成させた後、すべてを白紙に戻して、書くこと・語ることから一旦離れることにしました。

しかし、自身にとって憧れであった、ティアズマガジンのPush&Reviewコーナーへの掲載、という予想外のお話をいただいて、改めて「前回紹介しきれなかった本を紹介したい!」という想いに焔が点きました。表紙イラストに新たに「美術部」のしづきみちるさんをお迎えして、現時点で選考した72作品を第一次候補として、2009年夏コミまでに発行された比較的新しい作品をレビューの対象にして、2009年冬コミでの発行を予定しています。

委託と発表の場を提供して下さったEscapePower様、無理を聞いて手伝ってくれている友人、そして、すべての読者様と作家様、あまたの作品達への感謝を込めて、もう一度だけ「ありがとう」を伝える機会をいただければ幸いです。

※レビュー収録候補リストは後日公開します。

 2009/04/30(木) 「娘TYPE」

たまたま発売日と休日が重なっていたので、秋葉原で新創刊雑誌「娘TYPE(にゃんたいぷ)」を入手してきました。ざっと読んでみた感想は…「角川、やりたい放題だな」。要するにメガミマガジンから「なのは」を引き抜いたってだけで、雑誌のフォーマットを含めてここまで堂々とパクられてしまうと、もう何が何やら分かりませぬ。出版界には仁義もへったくれもなのでしょうか?どうせ強権を振るうなら、ウヤムヤになってしまった無印とA'sの権利を買い上げて、過去シリーズのグッズ制作の道を再び開いてくれないものかと小1時間…

美少女マガジンにつきもので、不必要にエロエロで貼ったり飾ったりするとは思い難いピンナップポスター…は置いておいて、おそらく大半の人々にとって購入動機の「なのは」情報は…東京国際アニメフェア(TAF)で公開された、劇場版の15秒の予告編PV、新シリーズ(4期)「Force」について都築真紀(原作)&緋賀ゆかり(作画)対談、わずかで8Pの予告編扱いの漫画版「Force」、そして「リリカルマジカル」の河南あすかさんのスバ×ティアパロディ漫画…など、盛りだくさんにみえて驚くような情報があったわけでもなく、肩透かし感の方が強いかもしれません。

「Force」については、漫画版は予告でしかないので展開についてはさっぱりですが、都築先生の対談で「主人公はなのはではなく15歳の男の子(トーマ)」であることが判明しました。リリィとアイシスという同世代のダブルヒロインになるようですが、トーマのデバイスがどうみてもガンブレード(FF8)にしか見えませんが…大丈夫?なのは世代はStS以上に「見守る・導く・育てる」存在になるのだそうな…25歳で「少女」の看板も外れたわけですが独身既婚の記載はなし。シグナムは教導隊入り。ニート侍のイメージがぁぁぁ…既刊ベースの雑誌の漫画で、果たして他のキャラにどこまで出番があるのだろうか…

劇場版は09年度公開…ってことは、2010年3月もありえりということですね。5/26にはコンプエースでヴィヴィオが主役の漫画も始まります。ネタとしては拾いますが、Forceを含めてこの新展開が二次創作の燃料補給になるかどうかは正直言って微妙かも…

 2009/04/29(水) 「GWの予定」

世間様は最長16連休のところもあるGW真っ只中ですが、サービス業(みたいなもの)の私は、カレンダーに関係なくいつもどおりのお仕事です。残念ながらスパコミやコミティアには行けませんが、2つだけイベントには行けそうです。

5/3(日)都産祭⇒キンコーズ(謎)
5/6(水)ARIA CARNIVAL 6

え?5/3?その答えは5/5のコミティア委託先「せ13a」で。

 2009/04/26(日) 「comic1☆3 レポート」

4/26は東京ビッグサイトで開催された、オールジャンル同人誌即売会「comic1☆3」に一般参加してきました。前日の雨がウソのように本日は晴天ナリ。朝8時に現着してみると、西プロムナードを誘導されて最後尾を探していると、歩いて歩いて歩いてたどり着いたのは東駐車場。目視ですが軽く5000人近くいました。いったい何時から居やがりますか、この人たちは?9時で東駐車場の待機列への誘導は打ち切っていたので、おそらく東西通路⇒西プロムナードへと延びて行ったと思われます。そして開場の10時半!…が、列は遅々として進まない。4列隊列を1本ずつ誘導するには導線が細すぎるのではないだろうか?結局、入場できたのは20分後、10時50分のことでした。西列の入場が完了したのは何時だったのだろう…

列消化にイラつきながらようやく入口に到達してみると、阿鼻叫喚の外周大手の喧騒がウソのように、島中は空白真空状態でした。ここまで極端な大手まっしぐらのイベントも珍しい。なぜか大手さんはアウトオブ眼中の私としては、20分出遅れたものの、マリみてコピー本戦線となのはジャンルのおまけ本を労せず押さえることができて、かえって好都合でしたけどね。10分とかからず第一次攻略を終えて、ダメ元で外周大手の蒼樹うめ先生のサークルへ向かうことに。コミケではカタログ表紙効果でとてつもないことになってたみたいだし…番手が早かったことが幸いしたのか、10分ほど並んだだけで簡単に押さえることができました。今回うめ先生の衣裳ネタはなかったようです(comic1はコスプレ禁止のイベントなので、あくまで衣裳の範囲です)

お隣のMATSUDA98先生の本を押さえたところで、大手めぐりは終了。再び島中に戻って約50のチェックサークルを巡回。その後は外周大手と東方ジャンルを除く約2500サークルを総チェック。サンクリと違って移動が楽なので久々にがっつり本探しができました。さすがに1時間近くが経過したあたりで島中にも人が増え始めていましたが、通路幅も広めだったし、3ホール開催ならこのくらいの人口密度がちょうどいいのかもしれません。4月のサンクリが開催されなかったこともあって、新刊のオフセット率も非常に高かったし、comic1は春の男性向けメインのイベントとして完全に一人勝ち状態ですね。女性向けのスパコミとの棲み分けがされているため、総合イベントが割って入リ辛い状況とも言えますが…(コミケットスペシャルがある年はcomic1は開催されないのかな?)

2時くらいにはまったりモードでお知り合いに挨拶回り。comic1のマリみてジャンルは勢力は小さいものの、サークルカットを含めたゲリラプリオンリー的な凝った演出が面白い(昨年は可南瞳ロードでした)。今回のテーマはマリア様擬人化。着せ替え人形を使った聖母スタイルの飾りつけは見て楽しめるし、合同誌「聖☆おねえさま(準備号)」はタイトルもさることながら、ブッダの母:マーヤとのおねえさまズコンビとか、クシャミが「バッチカン」とか、内容もはっちゃけていて今から夏発行が楽しみな1冊です。秋には部活動をテーマにしたオンリーイベントの開催も決定して、まだまだマリみてジャンルは元気ですね。元気なジャンルといえば東方は言うまでもありませんが、新しいところでは「放課後プレイ」「けいおん!」「アマガミ」本が増殖中。逆に「かんなぎ」は急降下中。「なのは」は4期(魔法戦記)の様子見状態がしばらく続きそう。

本日の収穫は63冊でした。気になる本のご紹介は明日以降ということで…

 2009/04/19(日) 「ティアズマガジンに掲載されました」

本日は午後から自宅作業が入ってしまったため、第5回なのドンカフェには残念ながら参加できませんでしたが、朝イチで秋葉原に寄ってコミティア88のカタログ「ティアズマガジン」を購入してきました。5月5日は祝日開催のため私は仕事のため参加できないことが確定しているので、普通なら発売日にいのいちばんに買い求める必要はないところですが、今回ばかりは勝手が違います。

なぜなら…同人誌紹介コーナー「Push&Review」のジャンル別欄に、GM研通信vol.6が掲載されているからです!

2月のコミティアでは事前の告知をほとんどせずに、友人のサークルでひっそりと委託頒布をさせてもらっただけだったので、まさかこんな展開があるとは予想していませんでした。普段私は感想を言う側にいるので、こうして寄せられた感想が形になるのをみると、感慨深いものがありますね。このP&Rコーナーは今まで私も投稿者として何度か投稿したことはありますが、絵付きページで掲載されたことはない狭き門・憧れのページだったので、喜びもひとしおです。本当にありがとうございました!

ちなみに、5月5日のコミティア88では、2月に引き続き友人のスペース「EscapePower」さん(せ13a)で、GM研通信vol.6を委託頒布させていただけることになりました。また当日には「とある発表」を行いたいと考えております。既に本をお持ちの方も、ぜひ「とある発表のペーパー」だけでも見ていただければ幸いです。

※ちなみに、ティアズマガジン掲載を記念して、書店委託分についても価格改定を行いました。ちょっとだけお求めやすくなりましたので、ぜひこの機会にお手に取っていただければ幸いです。真面目な話、いつ返本されてしまうか分からないので(^^;
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/17/96/040010179606.html

 2009/04/19(日) 「春の新アニメ観感」

その前に、前回3月終了アニメを振り返った際に「ドルアーガの塔(第2期)」のことを書くのをすっかり忘れていたので補足しておきます。第1期の第1話が壮絶な夢オチで始まった時には正直ガッカリしたものですが、思わせぶりな物語とサブキャラの魅力に引っ張られて、なんだかんだと最終話まで観てしまいました。まさか権力の犬でヘタレだったウラーゴンが、最後の最後であんな重要な役回りを果たすなんて!ウドゥの死亡フラグなファティナへの告白も死なずにすんで良かったです。ケルブ隊長とエタナさんのゴールインも良かったです。サブキャラ好きには美味しいアニメでした。まる。(あれ?主役は?)

では、ここから改めて春のアニメ観感です。番手が早いほどお気に入りの作品で、筆者のスケジュールや体調の都合で下から視聴打ち切りになる可能性があります。まずは一覧から。

視聴継続中
■けいおん!
■咲 -Saki-
■クロスゲーム
■鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST
■ハヤテのごとく!2nd season
■夏目友人帳(再放送)
■タイタニア(再放送、地上波では初)
■涼宮ハルヒの憂鬱(再放送)
■ドラゴンボール改(準再放送)
■ケロロ軍曹(長寿番組)
■はじめの一歩 New Callenger
■夏のあらし
■蒼天航路

以下、電波不良による録画失敗のためスルー
■リストランテ・バラティーゾ
■Phantom
■シャングリ・ラ
■東のエデン
■ティアーズ・トゥ・ティアラ
■アスラクライン
■戦場のヴァルキュリア
■バスカッシュ
■亡念のザムド

レギュラー視聴で週間13本、すでに切った(諦めた)のが9本…再放送や長寿番組も含めているとはいえ、半分以上を捨てるのが当たり前になっているとは…なんて贅沢な国なんだニッポン! なぜか我が家ではTOKYO MXの受信状況が悪くて、独立U局系のアニメ(主にギャルゲー原作)が東京地上波では放送されなくて、HDDレコーダーにW録機能がない、という条件によって強制的に間引かれているとはいえ、ここまで数のインフレが起きてしまうと初回だけでも観てから良し悪しを判断しよう、という気さえ起きませんな…

で、これだけ大量に始まったアニメですが、正直言って飛び抜けた面白さで毎週ワクワクして観たい!…とか、DVDを買おうと心に決めるような作品は1本もありませんでした。視聴リスト暫定1位の「けいおん!」に到っては原作単行本を買うことさえ多分しないと思います(きらら本誌の購読で第1話から全部知ってるし)。「けいおん!」については、きらら定点観測日記で事あるごとに批判的なことを書いているので、アンチの人だと思っている方もいるかも知れませんが、誤解のないように言っておくと、私はアニメの「けいおん!」はとても面白く作ってあると思います。ただ、それは「あの平凡な4コマをよくここまで見事にアップサンプリングしたものだ。京アニパワーすげぇぇぇ!」…という種類の感慨であり、原作への評価とはまったく別次元のものです。CDの前人気とかを見てると一部の地域では盛り上がっているようですが、恣意的なものを感じなくもない。スタート地点が異常に低かったから増刷の伸び幅がすごく感じられるだけであり、元々マンガとして地力があって引き出しもいっぱいあった「らき☆すた」のようなヒットや音楽モノとしてのヒットは望めないし、望む必要もないと思います。「けいおん!」は愉快な仲間たちと部室でお茶会するほんわか4コマであって、性質としては「みなみけ」に近いオヤツアニメだと思えば、過剰な期待もなく楽しく視聴を続けられることでしょう。

「咲 -Saki-」はアニメ化されるまではエロ麻雀アニメだと思っていましたが、萌え麻雀アニメだったんですね。プラマイゼロで上がり続けること、が麻雀でどれほど難しいことなのかとか、福本伸行作品のようなロジックの有無や、ひりつくようなギャンブルのシビアさとは比較しても詮無きことですが、意外とちゃんとスポーツ麻雀の雰囲気が出ていて、学園モノとして面白楽しく観る分にはいいのかなと思いました。原作もそのうち読んでみます。「クロスゲーム」は良くも悪くもいつも通りのあだち充少年野球アニメなので、好みが合えば安心して観れる1本です。これも原作は未読ですが、高等部に上がってから意地悪な先輩から陰険なイヤガラセがあったり、女子だから公式戦には出れないとか、あまりワクワクしないベタな展開になりそうですが、そこをのらりくらりとかわしてしまいのがあだちクオリティなので安心です。そこが物足りないところでもありますが、これはこれで。

「鋼の錬金術師」は期待が大きかっただけにガッカリ感が強かったです。最近の流行なんですかね?番外編を第1話に持ってきて一通りキャラ紹介をするってのは…2回目からはエドとアルの旅立ちから始め直しましたが、人体練成の失敗時にいきなり真理の扉を出してしまうなど、早回しの展開になりそうでどうにも不安です。前作は連載が続いている作品の宿命でアニメならではの決着をつけたところが個人的には好きだったのですが、今すでに22巻にも及んでいるこの原作をどう再構成するつもりなのでしょう?「ハヤテのごとく!」の第2期になって深夜枠に移動。深夜の激戦区で選択肢に入るほどの存在感を出せるかどうかは疑問ですが…

「夏目友人帳」は再放送ですが初見なので楽しく観れています。露神様の「一度愛されてしまえば、愛してしまえば、もう忘れることなどできないんだよ」という台詞にしみじみしてみたり。「タイタニア」は再放送ですが地上波では初放送。原作を読み返してみると、アニメでは政治的・歴史的・軍事的背景への説明不足はいなめないものの、アジュマーン藩王殿下の威厳に満ちた振る舞いとか、ファン・ヒューリックの軽い性格とか、見所満載です。中学〜高校時代にかけて読んだ記憶ですが、原作って完結してましたっけ?⇒ぐぐってみた…やはり3巻で未完のままのようです。もっとも、田中芳樹作品では完結している作品の方が少ないくらいなので、何の不思議もありませんが(^^;

「涼宮ハルヒの憂鬱」も再放送ですが、オリジナルの時のようなシャッフル放送ではなく、DVDに収録された時系列準拠の順番で再放送するみたいです。噂の真偽は定かではありませんが、この再放送は26話あるらしく、再放送からそのまま続きで新作に突入するのでは?という憶測も飛び交っていますが、それにしては公式メディアで盛り上げようとする動きがないのが得心が行きません。期待して裏切られるのはもうたくさんなので、その時はその時で考えるとしましょう。「ドラゴンボール改」はリメイク再放送。オリジナルと比較するほどマニアではありませんが、ピッコロの魔貫光殺法でラディッツと悟空を貫いたシーンに違和感が…紫のアザっぽくなってましたが、原作では身体にもっと真っ黒に風穴が空いていたような気が(うろ覚え)。時代への配慮?

「夏のあらし」と「蒼天航路」は切り捨てラインギリギリです。あらしは新房監督作品ですが、第1話で盛大に番外編をやっちまったもんだから、原作を知らない人は早々に興味を失ってしまったかもしれぬ。80年代の懐メロ的なノリがどこまで受け入れられるのだろうか…「蒼天航路」は正直言ってアニメ化する意味が分からない。あの濃い原作の迫力をアニメで再現できるものか!映画「レッドクリフ」の三国志ブームに便乗した商売ですかそうですか。2本とも来週あたりから観なくなりそうです…

さて、来週の今頃は何本生き残っているかな?

 2009/04/14(火) 「子羊4の本を振り返る4」


■美術部 「可南瞳倶楽部2」(オフセット)
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/18/05/040010180534.html
ゴロンタフェスティバル2で発行されたコピー本(合同誌)と、その後日談を書き下ろしてオフセットにまとめた1冊です。ゴロンタ本のはずなのに最初の2P以外は可南瞳ですが(^^;美術部さん基準でもいつにも増して百合指数が非常に高くなっております。そして美術部さんのお家芸ともいえる「その後」を描いた「その後の紅薔薇スキャンダル」では…さらに百合指数がストップ高に!この恥ずかしさは半端ではありません。このえちぃ1.5歩手前のさわやかな寸止めと心の通じ合いこそが百合の本概であると、ごく自然に可南瞳のコンビを通じて描かれていると思います。ジャンル愛とキャラクター愛が醸成された、マリみてだからこそ生まれた面白さだと思います。分数の表記がテレコになってるのはご愛嬌ということで(^^;

■鉄棒少年 「バラエティギフト」(オフセット)
鉄棒少年の夏師さんが今まで方々で提供してきた、マリみて系原稿を集めた、タイトルの通りバラエティに富んだ本、それが「バラエティギフト」です。あちこちに提供されてきたのでカラー原稿以外の小出は記載されていませんが、ディープなマリみてファンはいつのゲスト原稿なのか探してみるのも一興かと(四角目可南子とか)。いつもの鉄棒少年さんのシリアスで繊細な物語に慣れている方にとっては、4コマのネーム一杯に毒を吐きまくりつつ、裏の1Pでしっかり落とす(色んな意味で。ギャグ的にも百合的にも)やさぐれ○○さんシリーズを4本まとめて読むと、破壊力がありすぎるかも知れませんが…良い意味で力の抜けた提供原稿ならではの面白さを満喫できる1冊です。

■マズルカSTEP 「スールの鍵穴」(オフセット)
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/18/06/040010180667.html
2月サンクリのアニメ4期の感想コピー本と、ゴロンタフェスティバルおかわりのコピー本(合同誌)の増補改訂版としてオフセットでまとめられた1冊です。アニメ4期を千葉県イチ(当社比)の瞳子愛で見守っていたマズルカSTEPさんだけに、視点もマニアックを通り越していますが、ディープなファンにとってはあるあると頷きの連続でした。原作では「大嫌い」だったのが、アニメでは「嫌い」に緩和された!とか、ハロバイのココが一番良かったところは「あれ?瞳子と今朝どこであったっけ?」…で、ページ数も秀一だったと…深すぎますか?でも、あると思います!「まさか」の発動でバッサリカットされてしまった黄薔薇・白薔薇・蔦笙でアニメ5期、あるといいですね…

別件で忙しくなりそうなので、子羊本回顧はここらで一段落ということで…

 2009/04/13(月) 「子羊4の本を振り返る3」


■麦畑 「Day By Dasy」(オフセット)
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/18/03/040010180351.html
GM研通信vol.6のレビューにも収録した「トゥインクル」もそうでしたが、麦畑さんといえば祐巳ちゃん・由乃さん・志摩子さんの親友トリオのゆるゆるな四方山話ネタが、私は大好きです。新3年生:薔薇さまになった3人が「妹の妹」についてぶっちゃけ話を展開。人手不足を懸念しつつも妹が下級生に夢中になるのが実はイヤだったり、紅薔薇さんちの姉妹喧嘩をさらっと流して平然とお茶のおかわりをする由乃さんと志摩子さんの「分かっている感」は見ていて和みます。こういうさりげないやり取りを4コマで描けるのは、作品愛と漫画的技量がともにハイレベルにあってこそできるものだと思います。そして、大オチは黄薔薇さんちが持っていきました。さすがは数々の伝説を持つ由乃さんの妹になるべくしてなった菜々。同人での活躍は本編の今後次第だと思いますが、むぎさんの妹トリオも是非見てみたいものです。

■Skirthike 「マリみて最終回記念今までありがとう本」(コピー本)
Skirthikeさんといえば、志摩子さん!祐巳・祥子編の終了であって最終回ではないのですが、ひとつの区切りであったことは間違いなく、描き手さんそれぞれに思うところがあったようですね。このコピー本も内容云々というより、今までマリみてサークルとして歩んできたことを含めて、このタイミングで綴られたものであること、自体に意味があるのだと思います。物語にはいつか終わりが来るもの。でも、それを寂しいと思うことは恥ずかしいことじゃない。タイトルのとおりの「今までありがとう」。今後の活動は原作次第でペースはダウンするだろうけど、マリみてジャンルを離れたりやめたりは考えてなくて、今後は枷がなくなってより自由に描けるとも言えます。そういう意識が作家も読者も共有していること。それがマりみてジャンルの特別な雰囲気につながっているのでしょう。

■K2Corp. 「しあわせの鏡」(コピー本)
アニメ4期エンディング風の百合百合な祐×瞳の表紙…ですが、内容は演劇部の高城部長(典さん)と瞳子の送り出し公演「奇跡の人」です。サブキャラ好きの私としては願ったり叶ったりで、典×瞳の色紙も思わずゲットしてしまいました。「薔薇の花はんむり」は4期では描かれなかったため、残念ながらアニメでは描かれなかった、高城部長のサリバン先生(メガネ)にメガネスキーとしては萌えました。そしてお礼の言葉として「一度きりでいいからお姉さまと呼んでくれない?」とダメ元で無理を承知で言ってみただけという高城部長に、瞳子が返した返事とは…「奇跡の人」になぞらえた指文字。言葉にしなくても通じ合えること…イイ!またひとつ、オレ公式といえるような同人発のエピソードがマリみて同人史に加わりました。オフセットにも収録される…といいですね。

その4につづきます。

 2009/04/12(日) 「今月のきらら」

 1 あっちこっち
 1 ふおんコネクト!
 3 ゆゆ式
 4 棺担ぎのクロ
 5 三者三葉
 6 かみさまのいうとおり!
 7 うぃずりず
 8 メロ(3乗)
 9 まーぶるインスパイア
10 ねこきっさ
11 二丁目路地裏探偵奇譚
12 Sweet Home
13 ダブルナイト

2009年5月号の全26本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は13本、打率に換算するとジャスト.500でした。先月号では休載だった「あっちこっち」「棺担ぎのクロ」の2本が復帰したことで、6位までが他の月であれば首位でもおかしくない仕上がりで、非常にハイレベルな先頭集団が形成されています。7〜13位の第2グループも地力を増しつつ、きっかけがあればいつでも上位に飛び出す構え。今年度もきらら本誌の布陣に死角はないようです。ただ、ちょっとばかり気になるのは、フォワードからのゲスト「天秤は花と遊ぶ」が4コマ形式であったこと。フォワードなのなぜか4コマの「据次タカシの憂鬱」がゲストしたときはメリットはあると思いましたが、普段ストーリー漫画の作品を4コマ形式にしてゲストすることに、どれほどのメリットがあるのだろう?と思わないでもないのですが…

そして、「けいおん!」には特に触れないのがGM研クオリティ。アニメはとてもよく出来ていると思います。若手スタッフが中心とはいえ、さすがは京アニクオリティ!…漫画としてはボーダーラインを超える特別な個性を少なくとも私はまだ感じてませんが…ボーダーラインの「けいおん!」がここまで面白くできるなら、もしきららの先頭集団作品を京アニがアニメ化していたら、どれほどの名作が生まれただろうか…を考えると虚しくなるのでやめときましょう。

今月の首位は6位までが接戦を演じるハイレベルな戦いでしたが、「あっちこっち」と「ふおんコネクト!」の2作品が同率首位に輝きました。調理実習といえば学園モノの定番ですが、「あっちこっち」にかかればたちまち漫才のような笑いのコンボがつながります。一緒の班になって手料理を食べることと、敢えて別の班になって手料理を食べてもらうこと、という究極の選択を前にしたつみきさんの微妙な乙女心と、タマゴ一つ普通に割れない真宵と、タマネギは鼻から入る刺激だと聞いて目に汁をぶっ掛けてみたり、男子料理を「嬉しいに決まってる」と言いつつ、伊御以外の男子だと「キモイ」と即答したり、爆撃音のような空腹音と乙女心を流さず克明に拾ってみたり…8Pの4コマとしてこの笑いのリズムは既に完成の域にあるのかも知れません。

エイプリル登校日・幸せにする嘘限定というオリジナルイベントを展開した「ふおんコネクト!」は、今回も小ネタが満載。関西在住の方らしく「どろソース」が食卓にあったり、夜食のカップラーメン「うまさ4000年残酷ラーメン」はラーメンマンのプロテクタ風のデザイン。最近コンビニ復刻漫画になった「闘将!!拉麺男」で私もマイブームが再来しているところだったので、ツボにはまりました。夕ちゃん先生のワゴンセール並の信用度と、素直で正直であるがゆえに最強の嘘のつき手である委員長(元巻さん)の誤解で始まった、エイプリル登校日。すべてが嘘だからこそ見えてくる本質がある。そしてクラス替えアンケートのオチ…は日記では書きませんが、とても心温まるものでした。この作品の密度の高さは人を選びますが、その本質を理解できる人にとっては特別な作品になりえる可能性があります。単行本3巻は5/27発売です。

「ゆゆ式」のテーマはおっぱい。揃って貧乳の三人娘の素直で正直なおっぱい考がほのぼのとした作品のリズムにマッチして、強がっているのかアホなのかよくわからんノリの独自の笑いが生まれています。ただゆるいだけの漫画はいくらでもありますが、チェンジアップのように意図的にタイミングを外すことではなく、ナックルボールのようにどっちに曲がるか分からないフワフワした感覚が自然に笑いに出来る作品は、なかなかないと思いますよ。

以下はいつも通り駆け足で一言ずつ。「棺担ぎのクロ」はGAアニメ化絡みの多忙もあって休載が続いていましたが、最終回に向けてスパートするこのエピソードのリキの入れようをみれば、時間がかかってもしょうがないなと納得できました。「三者三葉」は辻兄片想い編が完結。告白の台詞を言い切るまでもなく初球を場外ホームラン(というより、みぞおち直撃のピッチャーライナー)。でも、印象のメインは出来る女:西山さんが掻っ攫ってしまいましたが…辻兄、どこまでもツキのない男よのう…

「かみさまのいうとおり!」は最後の最後まで煩悩まみれの宿坊合宿編が終了。湖西晶先生の産休のため半年ほど休載されるようです。お子さんを生むたびにパワーアップしているこの作品。半年後がとても楽しみです。フォワードのトランジスタティーセットでもヒット中の里好先生の「うぃずりず」もエイプリルフールネタでしたが、嘘が下手で素直でいい子に育ってるりずさんが微笑ましい。伏線に動きもあり、最終章に向けて動き出した模様です。「メロ(3乗)」は元委員長きのっぴのクローズアップ編。福田君が委員長を今でも委員長と呼ぶトホホな真実が面白すぎです。

「まーぶるインスパイア」はようやく本題のみりきのPC購入編に突入。中ニ病とか相変わらず脱線しっぱなしなので、購入はいつになることやら…「ねこきっさ」の水と油とマヨネーズのエピソードにしみじみとしてみたり。「二丁目路地裏探偵奇譚」は不完全無欠のヒーロー(誤字ではない)のショコラの姉(?)の登場でストーリーが佳境に?「Sweet Home」はクールなイメージと立場上ブラコンを隠さざるをえない姉さん(生徒会長)の葛藤がイイ!「ダブルナイト」は初デートのお誘いに浮かれ戸惑う稲穂さんの初々しさがいいですね。

その他、ボーダー上では「そら」が今回、「きつねさんに化かされたい」が次回最終回を迎えます。雑誌のカラーがかわいい・ゆるい系の割合が高くなっている中、ファンタジーと王道ギャグが苦戦しているという側面もありますが…次回作を楽しみにしております。

今月はこんなところで。

 2009/04/09(木) 「子羊4の本を振り返る2」


■SAGA Angel 「由乃プレイ」(オフセット)
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/18/09/040010180941.html
サークルカットを見た瞬間のあまりのインパクトで衝動買いしてしまった、「放課後プレイ」を由乃×祐巳に見立てたギャグ本でしたが…違和感がないというよりハマリ役すぎです。とかくエロスの要素が表に出がちな放課後プレイですが、個人的にはあの作品の魅力はドSだけどシャイで不器用で屈折した愛情表現をする女の子と、ドMのくせにピンポイントでツボを押さえた行動を天然で取る男の子、という構図を4コマで表現したことにあると思うわけで…これをマリみてに置き換えてみると、由乃さんと祐巳ちゃんのコンビしかありえません。居眠りする祐巳ちゃんに萌えてしまい、「起きないとこんなことしちゃう…よ?」と後ろからぎゅっとしてみたり、あまりのかわいさにキスしてしまいそうになって、良心の呵責に苛まれて蹴り起こしてしまって、さすがに反省してシュンとしてる由乃さんの頭をくしゃくしゃ撫でて、ちょっといい雰囲気に…このダブルパロは単純に流行り物だからとかではなく、両方の作品の良さを理解しているからこそ出来るものだと思います。完成度が高すぎてシリーズ化するのはハードルが高いかもしれませんが…

■まじっく・すくえあ 「マリア様がみてる 同人史概論補遺」(オフセット)
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/18/04/040010180427.html
GM研通信vol.6にもレビューを収録させていただいた、マリみての同人の歴史をオンリーイベントを中心に振り返る異色の考察本に、待望の「補遺」が登場。2008年のマリみてオンリーを振り返りつつ「なぜマリみてなのにプチオンリーを「プティオンリー」と称さないのか!」とブチ上げてみたり、4期アニメの話から「ブレイクメディアの法則」を提唱してみたり…と今回も頷きの連続でした。真偽のほどはともかく、十月のロザリオの次回開催は10年後というネタに対しても「まぁ参加しますけどね」とあっさりと言えること。それがマリみてジャンルがまさに「継続は力なり」で歩んできたことの象徴なのかも知れませんね。予想以上に反響が多くて品薄だった前作「概論」の方も今回再販されて、セットで買っていくご新規さんも多かったようです。長い歴史を駆け足で振り返った概論に対して、今回はネタが少ない分考察が多い構成になっていて、結果としてセットで読むことで、ひとつの講義として機能しているように感じました。また数年後にこういう考察ができるネタがたまるように、ジャンルが続いてくれることを切に願っております。

■シンメトリーガーデン 「ANGELINA」(コピー本)
2月のコスカに参加した時に、シンメトリーガーデンの中の人にGM研通信vol.6を進呈したのですが、その後、シンメさんのブログの方でその件をきっかけにして「子羊4は原点に返り江利子本にしようかと思います。」とあったので、個人的に大変感慨深い1冊になりました。シンメさんといえば黄薔薇本!とくに江利子さまと由乃さんの関係を描いた作品が私は大好きです。江利子さまは令ちゃんを取り合う敵対関係にあり、無理難題で孫をおちょくる人(と思っているのは由乃さんだけ)ですが、その根底にあるのは憧れにも似た感情。捉えどころのない言葉で心掴んでしまう絵になる人。ずるい人。自分には無いものをすべて持っている人。だから、私くらいは気に入らないでいてあげなきゃ…それはきっと由乃さんにとって認め難い感情であり、だからこそ動かし難い真実でもあるのでしょう。「黄薔薇の森」で菜々の問いに答えたように、由乃さんにとって江利子さまは試合をする相手であり、好敵手と書いてライバルなのですから…


えーっと、このペースだとあと何日かかるんでしょう?

 2009/04/08(水) 「子羊4の本を振り返る」


イベント日記には書き忘れていましたが、子羊たちの春休み4で購入した同人誌の総数は76冊でした。

な、ななじゅうろくさつぅ!???

たくさん買ったなぁとは思っていましたが、恐ろしいことに、サンクリよりもコミティアよりも購入冊数が多かったのです。内訳はオフセット本が50冊、コピー本が26冊。えーっと、これって本当にオンリーイベントですよね?なんという高打率!!原作が一段落してから初めて開催されるオンリーイベントというタイミングと、今後のマリみてイベントは白紙という刹那的な面もあったのかもしれませんが…

写真にも写っているオススメ本は、時間があれば何日かに分けてご紹介していきたいです(希望かいっ!)

unknown 「沙羅双樹」
F☆kan 「アソーテッドローズ」
カーテンウォールの家 「Rilke」
きむちらうめん: 「Kaoru. Re-Mix07. Last Edition」
K2Corp. 「しあわせの鏡」
SAGA Angel 「由乃プレイ」
CCSF 「マリア様がみてる アニメ版舞台探訪ガイド 4thシーズン第13話速報」
シンメトリーガーデン 「ANGELINA」
Skirthike 「マリみて最終回記念今までありがとう本」
鉄棒少年 「バラエティギフト」
西川屋 「桜の花、咲く頃」
羽根屋根 「ずっとつづいていくもの」
美術部 「可南瞳倶楽部2」
まじっく・すくえあ 「マリア様がみてる 同人史概論補遺」
マズルカSTEP 「スールの鍵穴」
麦畑 「Day by Day」

色紙:K2Corp.さま 高城部長&瞳子
スケブ:カーテンウォールの家さま 大学生の蓉子さま

 2009/04/07(火) 「最近の本とか」

しばらく更新してなかったら、どえらい量の未評価ブツが溜まっていました。毎度の事ながら、よくこれで家計が成り立つものだと、我ながら思いますが…


・背伸びして情熱 仙石寛子
・スーパーメイドちるみさん(8) 師走冬子
・Boy'sたいむ(3) 藤凪かおる
・こはるびより(5) みづきたけひと
・いい電子(9) みずしな孝之
・ドキばぐ(5) 柴田亜美
・ゆゆ式(1) 三上小又
・ちびでびっ(3) 寺本薫
・落花流水(4) 真田一輝
・ささめきこと(4) いけだたかし
・涼宮ハルヒの憂鬱(8) ツガノガク
・夏のあらし(5) 小林尽
・キミキス(5) 東雲太郎
・奥さまはアイドル(3) 師走冬子
・らき☆すた コミックアラカルト 〜ブリリアント☆すたー〜
・まりあほりっく遠藤海成DX
・まりあほりっくアンソロジー
・魔法少女リリカルなのはStrikerSビジュアルコレクション(上)
・宮河家の空腹(伝説の少女Aコレクションブック)応募者サービス非売品
・まんがタイムきららフォワード5月号
・まんがタイムきららキャラット5月号
・コバルト5月号
・お釈迦さまもみてる(2) 今野緒雪
・現代視覚文化研究vol.3

仙石さんの作品が単行本で読める日が来るとは…同人時代からのファンとしては感無量です。純粋さゆえに苦しくて切なくて、残酷なくらい優しくて愛おしい。萌えるだけが、笑うだけが4コマじゃない。少なくともこの定点観測に多少の興味を持って読んでくれている方には確実にはまると思います。ただあまりにも純粋すぎるこの作品の感想は、誰かに伝えることに対して大きな戸惑いが生まれるかもしれませんが…

「ささめきこと」はアニメ化決定。しかも倉田脚本。これは期待せざるを得ません。タイトルの通り未完のままフェードアウトしてしまった「FADE OUT」の頃からのファンとしては、今こうして脚光を浴びる作品が生まれたことはとても嬉しいことです。ソフト百合が好きの方には鉄板でオススメの作品ですよ。「ゆゆ式」は単行本を機にブレイク…して欲しいですね。この幸せな緩さ加減は実際に読まないと伝わらないと思いますから。

CD
・SPECIAL CD マリア様がみてる vol.3
・THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL(3)
・WHITE ALBUM 森川由綺(平野綾)
・WHITE ALBUM 緒方理奈(水樹奈々)

あざとすぎるキャスティングの「WHITE ALBUM」のキャラソンは…所詮はキャラソンでした。平野綾はハルヒ役でブレイクしたけど、その後楽曲に恵まれていないせいか、すっかりヒットからは遠ざかってしまった印象が…主題歌は水樹奈々の「深愛」だったし、楽曲としては平凡な「ガラスの華」を歌唱力で平均以上に引っ張り上げてしまえる水樹奈々のパワーと比べるのは酷というものか…もっとも、キャラに歌が合っているかどうかは原作を知らないので何とも言えませんが…

DVD
・CLANNAD AFTER STORY(5)

ホビー
・ねんどろいど さよなら絶望先生 糸色望
・アルター 長門有希 制服ver
・figma 涼宮ハルヒ チアガールver
・figma 朝比奈みくる チアガールver
・フロイラインリボルテック 朝比奈みくる ミクルの冒険ver

ねんどろいどは最近何でもアリですね。それに比べて、figmaのヘビーローテションっぷりは何とかならんものかと…ハルヒで何バージョン出すつもりですか?まぁ、ラインナップがモロ被りした挙句、可動クオリティでも差をつけられてしまったリボルテックよりはマシかもしれませんが…

 2009/04/05(日) 「子羊たちの春休み4」

4/5は都産貿浜松町館で開催された、マリア様がみてるオンリー同人誌即売会「子羊たちの春休み4」に一般参加してきました。マリみて同人にとって毎年春の恒例行事になっている、このオンリーイベントも回を重ねて4回目。Pio⇒台東館と渡り歩いて今回は浜松町館です。原作が一段落した今でもなお120近いサークルさんが集まる、この愛すべきイベントに行かないと、マリみて同人読者としては春が来た気がしない。私の机のカレンダー枠はこのイベント恒例のスクールカレンダーのために空けています。気の早い話ですが、来年も是非開催して欲しいものです。

今回は来場時間については「8時以降」と記載がありましたが、私の経験則ではマリみてで列整理がその時間から行われることはまずありえない、ということで余裕をみて9時前に現地入り。ちょうど列整理が始まったところで、その時点で約30名。開場前の時間には約130名程度の列になっていたようです。カタログ販売の箱がちょうど開場前に1つ空になっていたので、スタッフさんの見込み通りの人出だったみたいですね。カタログの注意書きマンガ(ティンクルスター藍川さん作)の完成度が異常に高くて、開場前から幸せな気分に。

開場後はまずは怒涛のコピー本戦線に身を投じましたが、なぜかいつも行列必至のサークルさんがノーマーク状態で、いつもそんなに並ばないサークルさんの列がみるみる伸びていく…特に遅刻の後に時限で開始されるところがいくつかありましたが、普段そんな人気だったかな?と小首を傾げてしまう場面も…結果的にコピー本はファン買いの狙い撃ちのみで、新規開拓はオフでじっくり探すことにしている私にとっては有利に運ぶ展開になりましたが、行列が行列を呼んでいるような気がしないでもない…

開戦から30分ほどで高難易度コピー本の攻略を終えて、次の30分でオフセを押さえ、そこから1時間は手当たり次第目についた本・びびびと来た本を時間の許す限り手に取り、13時あたりからは挨拶回りタイム、というのが、私のオンリーイベントのいつもの過ごし方です。マリみての場合、9割方のサークルさんの見本誌に目を通すことになるし、お知り合いの遭遇率も非常に高いので、15時半までの4時間半なんてあっという間に過ぎてしまいます。全部を楽しめること。これはサンクリやコミケ等の大型イベントにはない小型イベントならではの醍醐味だと思います。

カレンダーの販売や、ポストカードのトレーディングチャレンジや、サンドイッチと飲み物のケータリングサービスなど、イベントの出し物としてはオーソドックスな部類に入るかもしれませんが、1つ1つが丁寧に運営されていることが他のイベントにはない居心地のよさにつながっているのでしょう。前回「3」に続いて今回も用意された、B0ポスターを4枚張り合わせた巨大お出迎えイラスト(ふくだ福太郎さん作)は入魂の出来。歴代のマリみてイベントのイラストを集めたカラー画集とかあったらいいのになぁ…ピアノの生演奏は、CLANNADの「時を刻む唄」とか、FF7のエアリスのテーマとか、今回も意外な選曲が面白かったです。

挨拶回りを終えてあとはアフター待ちだったので、2Fの休憩コーナーでちょっと高級なコーヒーで一服して戻ってきたら、薔薇様のカード探しの突発イベントがまさに終了したところでした。なんと間の悪い…紅薔薇カードは「コスプレコーナーの周辺」というヒントも出て総出の捜索が行われたものの発見されず。まさか原作通りに見つけられて隠されたとか?…その答えはアフター終わりに判明。どうやらカードを見つけてスタッフさんに預けたことが報告として上がっていなかったようです。

アフターイベントは50以上の景品が集まって盛大なジャンケン大会に。ジャンケン運のない私はかすりもしませんでしたが…マイミクさんの一騎打ちが間近で観ることができたのが今日のハイライトでした。残念ながら私はアフター終了直後に急ぎの仕事が入ってしまったため現場を離脱してしまいましたが、打ち上げ兼スタッフ会議で秋口のマリみてオンリーの開催が検討されたに違いない!…と希望的観測を述べてみたり。マリみてジャンルはまだまだ元気ですが、現時点でこのイベント以降のマリみてオンリーはすべて白紙です。夏コミ前はもう会場の都合がつかないだろうから、秋以降で具体的には10月あたりに何か欲しいところですね。すべては原作の展開次第ですかねぇ…(まじっく・すくえあさんの同人史概論補遺によると、”ジャンルの燃料はその作品がブレイクしたもの物のみ有効”ですから)

気になった本はまた後日。

そういえば、私が帰途につく時に、お巡りさんが浜松町のガード下で検問をしていて、何人かリュックスタイルの職務質問をされていました。マリみてジャンルにエロエロな本は皆無ですが、呼び止められたらメンドイなぁ…と思っていましたが、私は呼び止められませんでした。アフターでお出迎え巨大ポスターをゲットした勇者さんは、自転車で来場したそうですが…怪しすぎる長物で無事に通過できたのでしょうか…(不安)


さて、これからちょっと忙しくなりそうです。
5月5日のコミティアで何かが起きます。

 2009/04/03(金) 「3月終わりのアニメ雑感」

4月から新アニメが続々と始まる前に、3月終わりのアニメを振り返っておくとしましょう。

■マリア様がみてる 4thシーズン
※マリみては別枠で、また後日時間を取って振り返ります。

■とらドラ!
意外性という意味では今期で一番だったかもしれない。原作は未読なので比較論では語りませんが、それぞれの想いを、友達の幸せのためだからと自分の気持ちに嘘をついて譲り合って、表面だけ取り繕った家族ごっこ・友情ごっこが破綻して、ぶつかりあってやっとたどりついたハッピーエンド。うん、こういうのが私は大好きです。ただ甘いだけじゃなくて、甘じょっぱい後、晴れやか。めでたしめでたしと言えるだけのことをやってのけて乗り越えた、恋人としての絆と友情という絆。最後の最後で竜児に恋してたことを認めることができたみのりんは、きっと次は素敵な恋ができるだろう。届かぬ想いから苛立ち捻くれていた亜美ちゃんが、最後に「言って」と真剣に竜児に答えを求めた台詞に惚れました。付いてくるな!と言われても会長を追いかけてアメリカ行きを決意した北村君はイイ男だと思います。そして、大河は釘宮ボイスの代表キャラに数えられるでしょうね。ただ単にツンデレだからではなく、欲しいと思わなければ失なうこともない、という冷めた考え方が子供と大人の狭間に揺れる心として、北村への憧れの恋がやがて竜児への信頼の恋に気付いていく流れは、作者がいうところの「高校生というまだ「成りきらない」部分をちゃんと残したい」という意図をよく汲んだ作りになっているなと思います。原作も10巻で完結したようなので、これを機会に読んでみることにします。

■ガンダム00セカンドシーズン
最終回直前にGN粒子で死に掛けてた人たちが回復する展開にええっ?!と思う瞬間もありましたが、怒涛の愛はセカイ救う展開でやりきった感がある分だけ、SEED DESTINYのおいてけぼりーな締め方よりウン百倍好ましいと思います。ベーダを乗っ取られたリボンズの迂闊さと、最後は意外とあっさりだったサーシェスには、敵キャラとして微妙に物足りなさもありましたが…コーラサワーが大佐(昇進して准将)をものにしたことを喜ばしいと振り返る人も多かったようだし、ニュータイプに設定がつながる話の流れも最後まで飽きさせなかったと思います。綺麗に終わっているのに劇場版をやる意味がどこにどうあるのかは謎ですが…

■みなみけ おかえり
ゆるゆるな雰囲気がウリのアニメなので、だらだらと最後まで視聴し続けましたが、3期は保坂先輩の変態っぷりがちょっと控え目だったのが、個人的には少々物足りないところ。単行本の限定版にOVAとして3期ベースの新作アニメが収録されるようなので、そちらもチェックしておくことにします。

■まりあほりっく
1期では終わらない(終わらせない)ような作り方をしていることは、単行本4.5に収録されていた遠藤先生と新房監督たちとのインタビューで知っていましたが、ここまで伏線張りまくりの展開とは!連載のペースを考慮して3巻までの内容にとどめたのは正解だったと思いますが…これで2期がなかったら大変ですよ。

■ゴルゴ13
何気に4クールのロングランアニメにだったゴルゴも全話視聴しました。時事ネタや政治ネタが使いにくい懸念はありましたが、見事にゴルゴの狙撃に焦点を絞って割切った描き方が、アニメではテンポの良さにつながっていたようです。CIAをBIAと呼んで偽名を使ったかと思えば、アメリカの正義は世界の正義だ!と言ったり、自主規制のラインはまちまちでしたが…「メランコリー・夏」のようなサイレントな回もあって原作ファンの私も楽しめました。

■黒執事
女性向けアニメのイメージがありましたが、うそ臭いまでに完璧な「悪魔で執事」なセバスチャンの、悪魔ながら主人に忠誠を尽くすミスマッチが面白かったです。天使の浄化にあって尚「僕はこの憎しみを忘れない!」と言い切ったシエル君の台詞は、まるで少年漫画のようでもありました。

■ソウルイーター
中盤以降から視聴するようになったのでディテールは把握しきれていませんが、圧倒的な狂気に勇気ひとつで立ち向かった燃える少年誌的な展開がとても良かったです。夕方枠とレイトショーで2回放送してくれる手法が他のアニメでも増えてくれると嬉しいですね。

■空を見上げる少女の瞳に映る世界
京アニのオリジナル作品…ということで期待していましたが、話数も少なめだったこともあって、世間的にも特に大きな話題になることもなかったようですね。次回予告は毎回ネタが満載で面白かったのですが…

さて、4月開始のアニメの録画設定を忘れずにやっておきましょうかね…

 2009/04/02(木) 「編集する 2009年04月02日21:29 」

 1 GA
 2 CIRCLEさーくる
 3 ひだまりスケッチ
 4 とらぶるクリック!
 5 ラジオでGO!
 6 キルミーベイベー
 7 アットホームロマンス
 8 空の下屋根の下
 9 うらバン!
10 まゆかのダーリン!
11 はるみねーしょん
12 帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!?
13 せいなるめぐみ(新連載)
※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

きららキャラット5月号の自分内ランキングは、全25本中で単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは13本で打率に換算すると.520でした。統計史上ワーストの3割台まで落ち込んだ3月号から一転して、.407の4月号と復調、そして今月は一気に5割越え…と春らしく賑やかで内容の濃い仕上がりになってきました。先月号で「ちびでびっ!」が最終回を迎えて1本の減少要素がありましたが、きららの「クロ」を含めて休載が続いていた「GA」が復帰し、「帝立」も久々に掲載され、荒井チェリー先生の新連載「せいなるめぐみ」で増加要素が3本。結果として+2本のランキングになりました。中堅どころもじわじわとランクを上げていて、先月号でボーダーから浮上してきた作品もランキングに定着。今年度もキャラットは磐石の構えのようです。

そんな今月号は、アニメ化情報が解禁された「GA」が今月のトップクオリティに輝きました。表紙と同じ構図で中表紙がアニメ絵になっているのは面白いデザインですね。スタッフとキャストとキャラクター設定画が公開されましたが、監督の桜井弘明氏とは…ナデシコ・ウテナ・あずまんが大王で絵コンテや演出を手掛け方なので、演出面での不安はなさそうです。キャラデザも設定画をみる限りでは原作に忠実でよく動くアニメになりそう。野田姫の表情の豊かさと、如月ちゃんの巨大丸メガネもしっかりと再現されています。ひとつだけ気になるのは、原作の大きな魅力になっている「上級生ズとのニアミス」がどこまでアニメで描かれるのか?ということ。1クールでも単行本2巻までは描いてくれそうですが…で、今月の話はまさにニアミスコメディの極み。会っているけど人違い。とことんすれ違うこの笑いの魅力を、ぜひアニメをきっかけにして知って欲しいものです。

次点には「CIRCLEさーくる」が統計史上最高の順位を獲得。新入生を迎える前の3月末という時期特有の、サ新入生を迎える側と、迎えられる側それぞれの表情が描かれている(しかも入学式前)のがポイント高し。入ってくれれば嬉しいけど、入らないと悪いかなとか気にしないで、自分に合ったサークルを見つけて欲しい、という新会長の言葉に響くものがありました。3番手には「ひだまりスケッチ」が流石の安定感を発揮。今回はゆのの帰省がテーマなのでやまぶき荘の面々は一切出てきませんが、電話口と寝言でしっかりと存在感を出しているところが上手いと思います。個人的には初めて絵で描かれた猫のニャン太の「のっしり加減」に萌えました(^^;

その他はいつものように駆け足のひとこと雑感で。「とらぶるクリック!」は不思議と今まで描かれていなかった杏珠と茉莉の幼馴染エピソードが微笑ましい。「ラジオでGO!」は新キャラ新入社員の宮代燕が登場。新人の視点で改めてラジオのお仕事を見れるよい回になったかと。「キルミーベイベー」はあぎりさんのインチキ忍術が炸裂。ドラッグで分身の術って…このインチキ臭さは癖になる。「アットホームロマンス」は遂に甘えるだけのマザコンから真のマザコンになることを決意。最終回まであとわずか?

「空の下屋根の下」は働いているようでいて「ぼーっとしているのが得意かも」と思わぬ発見が。「うらバン!」はコンクールに向けて吹奏楽部らしくなってきました。黒目先生のフリーダムっぷりが笑えます。「まゆかのダーリン!」ののほほんとした微笑ましさはいつみても落ち着きます。「はるみねーしょん」の強引なダジャレにも大分慣れてきましたが、体力テスト⇒よその国から伝わってきた方法?⇒大陸テスト…「帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!?」はジークの転校で急展開。掲載ペースがゆっくりなので展開は待ちになりそうですが…荒井チェリー先生の新連載「せいなるめぐみ」は、乳母代わりの中年男性(めぐみちゃん)が主役という斬新な設定に注目ですが…どんな展開になるのかしばらく見守りたいと思います。

今月はこんなところで…

 2009/03/29(日) 「読了&視聴完了」

読み終えました。観終えました。

ネタバレ回避のため数日間は敢えて目的語を伏せますが、どちらも堪能しました。いとしき歳月(前編)を読み返したり、あなたを探しにを読み返したりして、原作の再発見のきっかけにもなり、改めてファンになってよかったなーとしみじみと喜びを噛み締める春の午後でした。まる。

名古屋にはスケジュールの都合で行けそうにないので、行かれる方はご武運を。

 2009/03/26(木) 「最近の本とか」


・さんぶんのいち(2) 松沢まり
・トランジスタティーセット(1) 里好
・Recht(3) 寺本薫
・もっと委員長(2) 内村かなめ
・いつかまたかえる 荒井チェりー
・とある魔術の禁書目録(4) 近木野中哉
・コミックエール!vol.11
・まんがタイムきらら5月号
・まんがぱれっと5月号

「コミックエール!」は大変残念ながら次号のvol.12をもって休刊になることが次号予告で発表されました。「男の子向け少女まんが誌」として創刊されてから約1年半。隔月刊から月刊に昇格して、コミティア出身の作家さんをメインにした連載陣の単行本も2巻が出るところまでたまり、きららのように定点観測日記こそつけてはいませんでしたが、毎月楽しみに購読している雑誌のひとつが消えてしまうのは、やはり寂しいものがあります。公称発行部数はあてになりませんが一見すると順調のように見えましたが…ストーリー系なら姉妹誌のフォワード、4コマなら本誌(きららキャラット)やラブリーなど他誌に引き継がれるであろう連載は何本かあると思いますが、多くの連載が今月で終了リーチをかける展開になっていて、単行本未収録のまま終わる可能性が高い作品もいくつかあって…「男の子向け少女まんが」というテーマが誤りであったとは思いませんが、百合系の「天秤と遊ぶ」がフォワードに掲載されていたりするなど、芳文社内でも路線の明確化・連携ができていたのか疑問があります。きらら・キャラット・MAXの3誌からアニメ化作品を出すことが今本当に必要なことなのでしょうか?アニメ化とは雑誌がひとつ消えることに優先してやるようなことなのでしょうか?そういう起用の仕方をしていて作家さんがそのフィールドを目指したいと思うのでしょう?エールの休刊が創作少女漫画の失敗であると認識されないことを切に願います。

「とある魔術の禁書目録」はミカサ妹(クローン)の欠陥電気編が完結。うん、やはり自分はセリオといい感情表現が苦手なロボに弱いらしい。この作品はキャラには萌えるが、正直言って科学や魔術のディテールへの踏み込み方のスタンスが時々足りなかったり過剰に感じたりで、まだ読むペースがつかめません。原作は未読ですがペースが早すぎるのでどうしたものかなぁ…「トランジスタティーセット」は秋葉原界隈ではバカ売れしているみたいですね。萌え漫画のようにみえて、無線商店街とか半田ごてとかレンガ造りのガード下とか、旧き良き秋葉原が詰まっています。ちなみに作者の「里好」先生は「さとよしみ」と読みます。寺本薫先生「Recht」は3巻で完結。「ちびでびっ!」の3巻との連動企画もあるので、ファンの方は忘れずに応募しておきましょう。

CD
・ドラマCD あっちこっち
・涼宮ハルヒの直列並列ボーカルミニアルバム
・ひだまりメリーゴーランド

「あっちこっち」のドラマCDはきらら系のドラマCDの中でも非常に良い出来だと思います。特に狂言回し役の真宵(植田佳奈)の弾けっぷりが気持ちいい。何度も言いますが「けいおん」よりもこっちをアニメ化した方が(以下虚しいので略)

DVD
・マリア様がみてる4thコレクターズエディション(1)
・ひだまりスケッチ(7)
・かんなぎ(5)

マリみては今回もLPサイズ。毎度のことながら単価が高くて保管場所にも頭を悩ませるわけでずが、そこは黙ってお布施として購入して支援するのがマリみてクオリティ。視聴率が低くたってDVDがそんなに売れてなくなって、4期まで制作できた不思議はピンポイントだけど掴んだら離さない燃料投下サービスにあると思うのですよのこと。

ホビー
・ねんどろいど らき☆すた 柊つかさ
・ねんどろいど らき☆すた 高良みゆき

らきすた4人娘がようやく揃いました。さすがに今回はコンプの限定版には手を出しませんでしたが…かがみんの初音ミクコスプレverの発売は決定していますが、とりあえずらきすたのねんどろいど化は一段落でしょう。個人的にはゆうちゃん、みなみちゃん、ひよりん、といった下級生世代もプチじゃなくてレギュラーサイズにして欲しいところですが、需要はないだろうなぁ…

ゲーム
・アマガミ

アマガミはのんびり攻略します。

 2009/03/24(火) 「バカ記者、バカ議員、バカ報道、バカ新聞」

WBC優勝おめでとう!

…はマイミクさんが語り尽くしてくれているので、私はちょっと別方向の記事を書いておきます。祝辞は明日でも明後日でも何度でも言うチャンスはありますが、こんな目出度い日を台無しにしてくれた、バカ記者、バカ議員、バカ報道、バカ新聞への怒りをぶつける機会は今しかないので…

※本日の日記はいつになく荒れておりますので、祝賀ムードに水を差したくない方は引き返すことを推奨します。

まず、バカ新聞とは東スポのこと。コンビニで目に付いた「イチロー聴取!」とデカデカと書かれたスポーツ新聞が東スポでした。でも、内容は小沢一郎:民主党党首の聴取のことで…紛らわしい。ネタが命の東スポとはいえ、さすがにこれはスポーツ面でも政治面でも不謹慎極まりない!不謹慎極まりないといえば、バカ議員どももそうだ。国会の審議中に携帯でWBCの状況をチェックする国会議員の様子がバッチリカメラに映っていました。国会はあんたたちの戦場じゃないのか?その携帯をいじってる時間給は誰が払っていると思ってるんだ?選挙しか頭にありませんかそうですか。税金返せこんちくしょう!

バカ報道とは小沢一郎:民主党党首の続投報道と、スポーツニュースのこと。詭弁としか思えない小沢党首の主張の真偽のほどはさておき、「涙の続投表明」とか浪花節全開の報道の仕方で、どこまで民主マンセー報道をすれば気がすむのかこの連中は!…と呆れるばかり。あと、試合内容よりもシャンパンファイトと関係者の祝辞ばかりを報じるスポーツニュースにも腹が立つ。深夜に帰宅してスポーツニュースで試合の詳細を楽しみにしていたのに、「すぽると」でさえ試合シーンは僅か1分。あとは延々と祝賀インタビュー…肩透かしもいいところです。あんたたちが伝えたいのは、選手達の活躍なのか、それともWBC優勝という肩書きなのか!その口で言ってみろ!

最後にバカ記者とは、小沢党首の記者会見で「WBCでイチロー選手が活躍されましたが」と質問した奴のこと。当人は小沢党首の名前「一郎」にかけて上手い事言ったつもりでしょうけど、仮にも日本第2位の政党の党首の命運を決しかねない会見の場で聞いていい質問ではない。いったいどこの記者だ!歯を食いしばって前に出ろ!…とブチ切れてこの日記を書くに至りました。もっとも、そんな与太話をカットせずにそのまま放送するテレビ局の神経も相当イカレテいますけどね!…あんなバカな記者の質問にも真面目に答えたところだけは、ちょっとだけ小沢一郎を見直しました。

…WBCの感想はまた後日改めて書きます。

 2009/03/23(月) 「最近のアニメとか」

■CLANNAD AFTER STORY

最終回はファンタジーでした。これは年末の時点で立てた予想通りの展開だったので、別に驚きはなく静かに見守りましたが、すべてを観終えてみると、なぜか頭の中で何かひかっかるものがありました。それが何だったのか、気持ちを整理するのに1週間以上かかりましたが、ようやくハッキリと分かりました。私は本当はアニメCLANNADは最後の最後にアニメでしかたどり着けない場所を見せてくれることを期待していたのだと。アニメCLANNADはゲームの面白い要素をこれ以上無いほど網羅して1本の流れに再構成してくれた。原作の理解力という点においてアニメのCLANNADは稀代のレベルにあると高く評価していた。だが、皮肉にも最後まで原作に忠実であったことで、アニメの限界を露呈してしまったとも言える。

あのファンタジーがいかなる必然の上にあるものなのか?それは、ゲーム版で各ヒロインのルートをクリアした上でなければ理解できないであろう。ただのファンタジーやご都合主義だと思われてしまうという危惧さえある。かといって、面白いところだけを余すところなく表現してしまったアニメのあとにゲームをやっても、辛さばかりが目立ってしまうのではないだろうか?アニメのCLANNADは非常に制作スタッフにも放送期間でも恵まれた作品だった。贅沢に原作を余すところなく描いてくれた。でも、新しいものを生み出してはくれなかった。それだけが残念でならないのです…

あと、アニメを観た後にゲームをやるとネタバレ状態で始まることを気にする方もいるかもしれませんが、正直ゲームが先でもアニメが先でもどっちでもいいと思います。ゲームにはゲームの面白さがあるし、アニメにはアニメの面白さがあるのですから。ただし、両方やったら「1+1=2」になるようなものではなく、「1+1=1.1」くらいにしかなりません。重複しないわずか0.1の本質に価値を見出すことをどれだけの人が受け入れられるのかというと…まずは気軽に、メインの渚以外のヒロインのシナリオも見てみたいかな?くらいの軽い気持ちでゲームをやってみるのがいいのかもしれません。

あ、なんか長くなってしまったので、マリみて4thとその他のアニメについては明日の日記で。

 2009/03/22(日) 「アマガミ:森島はるか」

アマガミ攻略日記2回目。「男殺しの天然女王」こと「森島はるか」先輩のスキルートをクリアしました。個人的には大変満足できたキャラとシナリオでしたが、やはり初日の感想にも書いた通り、システム面での条件成立の分かりにくさがネックになりました。TLS歴代シリーズのすべててと、前作のキミキスもコンプしている私でさえ、トゥルールートに必須になる「☆」を見つけることに手を焼いたし、スキルートをクリアした今でさえ条件が不明のフラグがマップに転がっていたりしますからね…ゲームとして初回クリアでやり残した感があるような作りは、ゲームに時間をかけられない社会人ゲーマーにとっては正直いただけないのですが…

もとい、森島先輩シナリオの感想をば。これまでのギャルゲーの先輩像といえば、その多くが「年上の落ち着き」によるものですが、森島先輩は正反対で年上とは思えない子供っぽい人です。ミスサンタコンテンスト2連覇中で、モデル事務所のスカウトも絶えない美貌で、裏表のない明るい性格と奔放な行動で…誰もが憧れる学園のヒロイン。だが、その実態は保護者(親友のひびきさん)のフォローとお叱りなしでは何かと日常に支障を来たすし、可愛いものには動物でも人間にも目が無くて、後先構わず可愛がってしまう困ったお人でもある。主人公が知り合ったきっかけも「昔飼っていた愛犬とそっくりのリアクションだから」であり、ナカヨシルートで主人公の誕生日にくれたプレゼントは首輪だったし(首輪風のネックピロー)…

森島先輩は声優の伊藤静さんが演じているわけですが、個人的にはハヤテのごとく!のヒナギクとイメージがダブるところが非常に大きかったですね。主人公のストレートな気持ちの表現に困った顔をしながら照れて「…もう」という多用される言葉の破壊力はMっ気のある人にとっては相当なものでしょう。まだ他のキャラのシナリオを見ていないので総論ではありませんが、全般的にキスという直接的な行為を全面に押し出しすぎたキミキスより、アマガミのトータル演出でキャラクターを好きになっていく過程を丁寧に(間接的であるがゆえのエロティックさを)描くスタイルの方が私は好きですね。「唇以外で、どこにキスしたい?」と先輩に聞かれて、「ヒザの裏」と答える主人公の発想は私にはありませんでしたが(笑)クリスマスデートはあれで終わるわけ…ないですが、家庭用ゲームでは当然「見せられないよ!」の領域なので、そこはまぁ想像でお楽しみください。あと、好きな髪形の質問に三択(ショート、ポニーテール、ツインテール)で答えると、多分エンディングのCGが変化します。

今夜は時間がないので、細かい選評はまた後日にでも。

あとこれは余談ですが、3/22に秋葉原に寄ってみると、アソビットシティでアマガミの新品が4980円でいきなり週末大特価セール行きになっていました。ああ、予想通り売れてないんですね…あるぇ?アキバBlogの記事だとソフマップで売切で、よく売れているみたいなニュアンスの記事でしたが、同じ秋葉原でなぜこうも温度差があるんでしょうね?ファミ通ではゴールド殿堂入りだったそうですね…まさか提(以下自粛)

 2009/03/20(金) 「リリカルマジカル6、きらきらトリコロール6、東京とびもの学会」

今日は夕方から自宅の電気工事立会いのため有休を取得していたため、本来なら行けないはずの金曜祝日イベントに運良く参加することができました。都産貿浜松町館で開催されていた、魔法少女リリカルなのはオンリー「リリカルマジカル6」「きらきらトリコロール6」「東京とびもの学会」に参加してきました。日程的には恵まれていましたが、天候には恵まれず朝から雨。午後から上がるとは聞いていましたが、開場直前の10時55分になって嘘のように雨が上がりました。その後は傘が荷物になって邪魔臭いわ、急に気温が上がって暑苦しいわで…せめてあと1時間早く止んでくれまいか…

前回Pioで開催されたリリマジ5では10時ボーダーラインの来場に対してペナルティが実施されたこともあり、今回も「10時以降来場」を守って10時10分頃に現着したのですが…最後尾を求めて建物裏に形成されていた一般待機列をずっと辿っていくと、区画を一周して高速道路下の信号まで戻ってきてしまいました。いくら傘で列が延びているとはいえ、こんな行列は初めてみました。ところで、この人たちは一体何時から居やがるんでしょうかね?10分そこいらで形成される規模じゃない。あまりにも後方にいたので結局ペナルティが実施されたのかどうかは分からず終いでしたが、もしペナなしだったとしたら由々しき問題だ。こんなことでは誰もルールを守らなくなる。早朝来場がなくならない。正直者が損をする。これでいいのかリリマジさん?

11時15分頃ようやく入場。事前の年齢確認による成年向けリストバンドの着用は以前から行われていましたが、今回は会場側からの要請ということで成年向けゲートが設けられていました。なのはジャンルの成年向けの割合は約4割。ゲートで明確に仕切る配置にしたことで、行列が分散してかえって一般の混雑が多少緩和された…のかもしれません。どちらにしても、5F全面使用でも混雑するほど参加者が多かったということで、なのはのジャンル人気はまだまだ健在ということでしょう。劇場版だけでなくコミックとはいえ4期もあるので、まだ数年は安泰といえるでしょう。オフセ本が大半だったこともありミッションの成功率は100%。いつもこうありたいものです。今年に入って初めてお会いできた作家さんも多くて、レビュー本も何人かにお渡しできました。ブツが厚すぎて配るのも一苦労ですが、喜んでいただけると報われるというものです。これを糧に次につなげたいものです。ん?次?

この日の収穫は39冊でした。この日は4月のサンクリがなくなり、comic1まで間が空くということもあり、オフセット本の割合が9割を超えていた数字からも、作家さんにとってもおそろしく気合の入ったイベントであったことが想像できるでしょう。女性作家さんが描くなのフェ中学生本「魔法少女の夢びより」とか、ヴィータ教官メインのオリジナル「青空少女」とか、予想外の新規発掘が出来たのも大きな収穫でした。「青空少女」の絵は正直言ってまだまだこれからの人だと思いますが、話の組み立て方や着眼点には光るものがあります。先々がとても楽しみです。

その後、3Fで開催されていた4コマ中心「きらきらトリコロール6」にも顔を出してみる。さすがにリリマジの混雑振りには及ぶべくもないが、常連サークルさんを中心に独特の雰囲気が維持されているようです。暇すぎて「WBCの中継やってますよー!」という呼び込みをしていたサークルさんがウケました(笑)アニメ化記念でGA本がいつもより多かったような気がします。事前の行動予定に入れ忘れていましたが、コピペ4コマの雄「あきるのぜろえっくす」さんにレビュー本をお渡しできたのも僥倖でした。

最後に2Fで開催されていた航空宇宙系同人誌即売会「東京とびもの学会」にも参加。隣はストライクウィッチーズのオンリーでしたが、同じ飛びモノ系ということで共同開催。プロペラエンジンの展示とか、ロケットエンジンの燃焼実験の記録映像の上映とか、OpenSky2.0によるメーヴェ制作記録とか、ラジコンヘリを飛ばしたり、マッチ棒ロケットの作り方の実演とか、人工衛星の模型とか…ロケッティアたちによる、浪漫溢れる熱いイベントでした。次回開催も予定されているとのこと。とても楽しみです。

さて、次は4/5の子羊4までひとやすみ。アマガミの攻略でも進めますかね…

 2009/03/19(木) 「アマガミはじめました」

アマガミの攻略を始めました。まだ森島先輩シナリオの途中なので詳細は明日以降の日記に譲りますが、最初にこれだけは言わせてください。

これは売れないだろうなぁ…

キャラは個人的にはキミキスよりも好きになれそう。森島はるか先輩は誰もが憧れる学園のアイドルだが、実は男の子が苦手で恋愛には超奥手。主人公をわんちゃん扱いするSっ気もあるが、無自覚で屈託の無い天然さゆえのことなので悪い気はしない。フォロー役で登場する親友のひびきさんの大人っぷりもいい感じ。ん?「ひびき」さん?森島先輩のシナリオにダーツが登場したり、随所にトゥルーフォーチュンの影響が見られるのは気のせいではないだろう。もっとも、あのダーツ勝負は現実離れしすぎて監修してるとは思えませんが…

キャラは多分いい。恋に臆病になるきっかけになった主人公の過去を敢えて見せない流れも多分好きな部類にカイルだろう。しかし、テーマとしてのパンチ力において「キミキス」との戦力比は歴然といえる。もっとも、キスという直接的な行為を取り扱ったキミキスが飛び道具すぎただけで、TLSの系譜からすればキミキスの方が異端児だったのかもしれないが、はてさて、一度強い刺激を味わってしまった人が、この落差を受け入れられるものなのでろうか?と心配になります。

そして、最も残念なのがシステム。登下校のエンカウントはイベント意外では発生しなくなったので、攻略非対象のキャラの好感度が勝手に上がりすぎることはない。これはいい点。だが、下校会話がなくなってしまったのは大変残念。行動マップでエンカウントイベントを埋めていく方式は大変分かりにくい。寄り道デートや休日デートの発生条件も然り。会話システムのターンマップ制とかも、システム説明なしに理解しろというのは無理がある。せめてもう少しまともなチュートリアルを入れなければ、コンシューマーゲームとしては成立しないのではないだろうか?一体誰のためのゲームシステムなのやら…

続きはまた後日。

 2009/03/17(火) 「推定数十万冊」

「米澤嘉博記念図書館」公式サイトオープン
http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/
http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/collection.html

故・米澤嘉博氏蔵書 4137箱
故・岩田次夫氏蔵書  403箱
推定数十万冊。

…先人の偉業に比べれば、私の同人蔵書13000冊なんて通過点でしかありませんね。謙虚に精進を続けます。

 2009/03/15(日) 「コスチュームカフェ22号店」

3/15は都産貿浜松町館で開催された、制服系同人誌即売会「コスチュームカフェ22号店」に一般参加してきました。この日はPioで10個のまとめオンリーが開催されていたり、ビッグサイトでは女性向けのHARUコミックシティが開催されるなど、谷間のイベントになることが事前に予想されていましたが…

朝10時過ぎに会場に到着。さて、いつものように一般向けの4F列に着列しよう…ありゃ?なぜかコスカの待機列が表広場に全く見当たらない。裏路地にも見当たらない。スタッフさんに聞いて見ると、コスカの待機列は2Fに作ってますとのこと…コスカに参加するようになって10回近くになりますが、これは初めてのパターンでした。今回はいつもの3F4Fの全面使用ではなく半面使用で、やはり即売会分散化の影響は確実に出ているようです。とはいえ、人出が減った分使用面積も減らしたので、人口密度や活気はいつもどおりのコスカを維持できたとも言えます。会場を押さえてある以上、使っても使わなくても料金は払うわけですが、むやみに広く使って閑散とした印象を与えるより、コンパクトにして行き届いた運営をする方が得策ですから。事実、コスプレゾーンはいつものように盛況で、コスカらしさとは何かが改めて再認識できたイベントであるとも言えます。

ちなみに、コスカのカタログと共通で入れる「とある魔術の禁書目録」のイベントは閑散としていて…同日に同ジャンルのイベントがPioでも開催されていた影響だと思いますが、5Fで開催されていたひぐらしとアイマスのイベントは盛況だったことから言えるのは、同人でジャンルとして定着するまでは求心力のあるイベントが必要不可欠だということです。「これから」のジャンルで分散開催になってしまうと、サークルさんも腰を据えて本を作ろうという意欲が涌かないし、一般参加者もお目当てのサークルさんがいなければ集まらない。同人にもジャンル買いは存在しますが、それは大半はオールジャンル即売会でジャンルで探すことであって、そのためだけにオンリーイベントに足を運ぼうと考える人は稀なのです。オールジャンルの大規模即売会では、やはりサークルさんは本命のホームジャンルで描きたいと考え冒険はしにくい。よって、オンリーイベントが育たなければジャンルが育たないという悪循環に陥ってしまう。主催も個人単位で行われる同人イベントで一本化や合従連衡が難しいのは理解できますが、ここ数年のミニ即売会の連携なき増殖には危機感を覚えます…

そんな本日の収穫は18冊でした。大半がコピー本でしたが、京都の女子高の制服イラスト集とか、新堂あきらさんのときメモ本とか、意外な本と出会えたのは大きな収穫でした。GM研通信6も何名かの作家さんにお渡しできたし、普段通りの情報レベルでは知りえない貴重な話が聞けたり、HARUコミ帰りのお知り合いからお目当てのサークルさんの本を分けていただけたり…と、非常に充実した時間をすごすことができました。コスカの華であるコスプレは、気合の入ったカメラに混じってiPhoneでは失礼なので写真は撮りませんでしたが、よい目の保養になりました。特に印象的だったのは、5歳くらい?のリアルお子様コスプレイヤーさんは、写真をリクエストされると堂々とポーズを取るベテランの風格。末恐ろしい…

閉会後はマイミクさんたちとダーツで打ち上げ。皆様お疲れ様でした。
さて、5月に向けて水面下で動き始めるとしましょうかね…

 2009/03/14(土) 「今月のきらら」

 1 ゆゆ式
 2 ふおんコネクト!
 3 三者三葉
 4 かみさまのいうとおり!
 5 うぃずりず
 6 メロ(3乗)
 7 まーぶるインスパイア
 8 二丁目路地裏探偵奇譚
 9 Sweet Home
10 ダブルナイト
11 ねこきっさ

2009年4月号の全25本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は11本、打率に換算すると.440でした。ランキングのレギュラー陣では「棺担ぎのクロ」が予定休載。「あっちこっち」が体調不良による休載。2本の減少要素がありゲスト陣にもランキングに食い込む動きもなかったことで、先月号比-2本という結果になりました。終了リーチが掛かっている作品はこの中にはないので、今年いっぱいは10本前後の確保は安泰といえますが、GAのアニメ化にともなう繁忙なのか、最近きゆづき先生のペースが激しくダウンしているのがとても気掛かりです。「あっちこっち」もドラマCDレポートのみで本編は休載。雑誌によって編集者がどこまで関わるかは様々ですが、きららは専業で漫画を描いている人ばかりではなく、創作サイクルを早めたり複数をスレッド処理することに慣れていないことが多いのだからこそ、営業的なプロデュースだけでなくケアやサポートを含めたマネジメントも必要なのではないかと思うのですが…

そんな今月号の首位に輝いたのは、表紙&巻頭カラーを飾り単行本1巻が3/26に発売される「ゆゆ式」でした。幼馴染3人娘による「ゆるゆる日常4コマ」のバカっぽい独特のリズムにすっかりはまってしまいました。「死ぬ死なない」なんて話でさえ、行き当たりバッタリなノリでアハハー何だろねー…と、いつのに間にかいい話になってたり…この天然の癖球は大物の予感。編集部もプッシュしてるようなので、このまま順調に成長して欲しいものです。次点には、久々にふおんの悪巧みが炸裂した「ふおんコネクト!」がさすがの安定感。差し棒がバルディッシュだったり、噴火火山がグラディウスだったり、相変わらず4コマにあるまじき濃度のネタが満載ですが、今月は見た目でも、いつもよりデフォルメした頭身による新しい絵柄への挑戦がみられます。4コマのパロディタッチでは確かにこのくらいの頭身があっているのかもしれないけど、作中でも描き分けがまだ定まっていないようにも感じます。かわいい系は他にいくらでもいるので、今までの濃くても描き込みの丁寧な絵も好きだったのですが、使い分けも含めて今後の楽しみにしておきましょう。

以下は一言感想で。3着には集団デート編!…といいつつ相変わらず小規模な活動範囲の「三者三葉」。満腹食堂の満腹さん(パンダ好きの中国人っぽい日本人。でも、中国に行った事は一度もない)の糸目が初めてくわっと開いた驚きの展開とは!(荒井チェリー作品ファンにとっては衝撃的なんですよ)。珍しくまりあが一度も鼻血を吹かなくてもネタが成立するのは流石の「かみさまのいうとおり」が4着。悪ノリを収める気のない子供らしさ(?)がいい味になってきた「うぃずりず」。「メロ(3乗)」は主人公が背景チョイ役でライバル(のはず)の3人娘だけで話が弾むこんな回がたまにはあっていいと思う。「まーぶるインスパイア」の無自覚エロスにはもう一工夫欲しいところ。さすがにネタが全編そうだと緩急がつかないので。「二丁目探偵」は友情と刺客の任務に揺れるガーさん編は次でラスト?「Sweet Home」は腹黒い新谷さんが存在感を増して俄然面白くなってまいりました。「ダブルナイト」はメイド編終了。話数的には2巻分がそろそろ溜まるのでもしかして終了リーチ?今月の「ねこきっさ」はたこきっさでした。

今月はこんなところで。

 2009/03/12(木) 「「あなたに話しかける」 新iPod shuffle」

「あなたに話しかける」 新iPod shuffle
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090311-00000079-zdn_lp-sci

注目すべきは以下の新機能
『音声を用いた新たなユーザーインタフェース「VoiceOver」が新たに実装された。このVoiceOverは再生している楽曲名やアーティスト名、プレイリスト名などを音声で読み上げ、利用者をガイドしてくれる機能で、日本語はもちろん、英語や中国語、フランス語、イタリア語など14カ国語に対応する。』

…表題を見たときに焦りましたよ。アップルが本気でiPod nanoha(GM研通信vol.6の特集企画参照)を作ってしまったのか!…と。詳しく読んでみると、あの夢企画には程遠い機能でしたが、発想の路線としてはあながち間違ってはいなかったようですね。音声認識とAI技術はまだまだハードルが高すぎますから。

音声合成技術は初音ミクの成功でも実証されているので、読み上げだけに割切ったのは現時点では正解なのでしょう。読み上げるだけのガイドを「話しかける」というのはちょっと誇大広告な気がしないでもないですけど。日本語版には声優さんが起用されたりする…と面白いかもしれないが、好みが分かれるようだと商売上はマイナスになりかねない。いっそのこと、読み上げパターンを声優さん別にソフトウェア化して販売して、気分で入れ替えができるようにしたらどうだろう?ソフトウェアだけで実現できるので、iPodだけではなくiPhoneにも使える。そのうち個人が「統合音声ガイド」を制作してダウンロードしてカスタマイズするような時代が到来する…かも?

決して新しいテクノロジーではないのに、使い方の提案と工夫で私たちをワクワクさせてくれる。そんなアップルが私は大好きです。

 2009/03/08(日) 「最近の本とか」

最近の休日は書類作成で半日潰れるのが当たり前になってきました。我が家の場合、年単位で引き篭もれる図書館レベルで誘惑アイテムが満載なのが困りモノですが、新しい案件や周囲のフォローといった予定外のことが起きない分、集中して作業できて効率が良いとも言えますが…必要とされることだけじゃなくて、自分が必要だと思ったことは徹底してやる。それを公私共に当たり前にやってきたから、今の自分がある。そう信じておくことにしましょう。

そんな最近の日々の本とか。

■本
・バクマン(2)  小畑健/大場つぐみ
・とある科学の超電磁砲(3)  鎌池和馬/冬川基
・はるみねーしょん(1)  大沖
・うらバン!(1)  都桜和
・雅さんちの戦闘事情(3)  鬼八頭かかし
・放課後プレイ  黒咲練導
・はっぴぃママレード(2)  北条晶
・CLANNAD オフィシャルコミック(8)完結  みさき樹里
・オクターブ(1)(2)  秋山はる
・デイドリームネイション(1)(2)  kashmir
「CLANNAD オフィシャルコミック(8)」は完結巻です。TVで放送中のCLANNAD AFTER STORYを原作未経験で視聴している方々は、来週放送の最終回までこのコミック版を絶対に読まないで下さい。演出上の違いは多少あるかもしれませんが、ほぼ同じ路線でアニメの最終回も構成されるはずなので、アニメを観てからコミックを読むようにした方がいいと思います。そして、その上で未経験の方はゲーム版もやってみてください。アニメがなぜそういう最終回になったのか、そのすべてを経験した上で初めて真意が分かるはずだから…

「放課後プレイ」をようやく読みました。確かに面白いしこれがゲーム雑誌に連載されていたことは驚愕に値するけど、「騒ぐほどのことなのだろうか?」とも思います。もっと面白い4コマはいくらでもある。話題になったか・ならなかったの違いだけで評価も分かれるというなら、商業論壇の存在って何なんだろう?

「バクマン(2)」は連載でも読むようになりましたが、業界の内情暴露というカウンターネタであるがゆえに、果たしてこれが21世紀版の「まんが道」になれるかどうかは、今後どこまでタブーに踏み込みつつ物語の芯を失わずにいられるかのバランス感覚次第かな…

■CD
・「ハヤテのごとく!」キャラクターカバーCD
・願いが叶う場所(Veil∞Aoi)
・魔法少女リリカルなのはStrikerSサウンドステージ ボーカルベストコレクション

過去の名曲をカバーした、ハヤテのキャラCDは原曲がいいだけにクオリティ高いっすね。選曲は漫画作者の畑先生。伊藤静さん(令様役でもある)が唄う「残酷な天使のテーゼ」とか、田中理恵さんが唄う「悲しみよこんにちは」とか…同世代にビビビとくる納得さすがの選曲だと思います。

CLANNADのタイトル表示時に流れるBGMをヴォーカル化した「願いが叶う場所」はいい曲ですが、カップリングの「翼をひろげて」もCLANNADのイメージにあった曲でお気に入りの1曲になりそう。ようやく一般販売されたなのはのボーカルコレクションは…特に感想はありません。全曲アレンジはされているものの、アレンジ失敗確率ほぼ100%のシリーズに多くを期待などしてませんでしたが…やっぱり今回も同様でした…あふぅ。

■DVD
・CLANNAD AFTER STORY(4)
今回も「智代番外編」のようなものはあるんだろうか?

 2009/03/06(金) 「魔法戦記…角川にはついていけねぇ…」

NEWS 「娘TYPE vol.01」4月30日(木)発売
表紙&最速スクープ
「劇場版リリカルなのは The Movie 1st」「ストライクウィッチーズ二期」
コミック連載「魔法戦記リリカルなのはForce」
原作:都築真紀 画:緋賀ゆかり(シャイナ・ダルク)
さらにコンプエース7月号(5/26)でも「魔法少女リリカルなのはViVid」連載開始!
原作:都築真紀 画:藤真拓哉







やっぱりだめだ!角川にはついていけねぇ…学研のメガミマガジンからドル箱「なのは」を引き抜きですか?えげつないことしやがる…

まだ手元に資料がないので内容の是非にはまだ触れませんが、この先もしも4期のアニメ化があったとしても、どうせハルヒのように期待の斜め上を行こうとしすぎて、原作丸ごと方向性を見失うのが目に見えている。角川パワーで商売だけはやたらと上手くなって、きっと関連商品も山のように出してくれるんでしょうね。それがファンの心に響くかどうかは別問題ですが。まさかハルヒの2期をなかったことにして、京アニ制作でなのはの4期とか…(冗談ではなく、やりかねないのがおそろしい…)

角川の「萌える構造の商業化」が暴走を始めたのかもしれない。
この論考の続きはまたそのうち。

 2009/03/05(木) 「あの味はもう戻らない?」

昼飯時の秋葉原に立ち寄ったついでに、久々に牛丼サンボに足を運んでみました。かつては2週に1度は通っていたお店でしたが、年末にムッシュが倒れて(ファンが勝手につけた店主の通り名。ちなみに、奥方の通り名はマダム)、長期休業の末に息子たちに世代交代して営業を再開した直後に立ち寄ってから、約3ヶ月ぶりに牛皿を食してみたのですが…とても残念な結果でした。

もう以前の味とは何もかもが違っていた。雄山なら「主を呼べ!」と言いそうなくらいハッキリと違っていた。かつてすき焼きのような甘辛の味付けだった牛肉は、ただ濃いだけの味付けで、しかも煮込みすぎで肉が縮み、固まりのまま解れないものもあって…柔らかさを重視して脂身が強い吉野屋や松屋といったチェーン店とは異なり、脂身の少ない肉々しさを失わず味を染み込ませていたのは、絶妙のバランスに煮込んでいたからできたことなのだろう。少なくとも、煮込みきれていない玉葱が原形を留めて皿の上で主張する、などということはありえなかった。

これは果たして時間が解決してくれるようなものなのだろうか?昔ならいざ知らず、食事どころの増えた今の秋葉原で、ファンが気長に待ってくれるとは思えないのだが…また数ヶ月おいて様子をみますが、しばらくは他の食事どころを開拓してみることにしますかね…(ゴーゴーカレーとか)

 2009/03/03(火) 「今月のきららキャラット」

 1 ラジオでGO!
 2 ひだまりスケッチ
 3 CIRCLEさーくる
 4 アットホームロマンス
 5 とらぶるクリック!
 6 空の下屋根の下
 7 ちびでびっ! (最終回)
 8 まゆかのダーリン!
 9 キルミーベイベー
10 うらバン!
11 はるみねーしょん

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

きららキャラット4月号の自分内ランキングは、全27本中単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは11本で打率に換算すると.407でした。統計史上初の3割台に沈んだ先月号から一転、中堅どころの3本がランクインを果たして4割の大台を回復。「GA」が表紙の修正が間に合わないレベルでの突発休載で1本の減少要因があったものの、短期集中連載で復帰を果たした、渡辺純子先生の「まゆかのダーリン!」が加わり、結果としては純増3本で春らしく賑やかなランキングになりました。

寺本薫先生の「ちびでびっ!」は先月号には最終回の告知はなかったものの、ストーリーの展開上で予想していた通り今回が最終回でした。フォワードの「Recht」と「ちびでびっ!」の2冊連続発売のキャンペーンもあるようなので、寺本先生作品のファンは要チェック。「GA」のアニメ情報は5月号から解禁とのこと。来月号が待ち遠しい。今月の表紙のデザインも「オタクとデザイン」の染谷氏が手掛けています。GAの時だけのスポットかと思ってましたが、どうやらレギュラーみたいですね。緑のロゴの使い方が実に上手くて勉強になります。

そんな今月号のトップクオリティに輝いたのは「ラジオでGO!」。リスナー代表キャラ:白玉あんみつが、公開録音で遂に憧れのパーソナリティの沢渡さんと小石川さんと共演を果たした今回のネタは、今まで回を重ねてラジオ番組における聴き手と送り手、それぞれの視点の面白さが電波越しに伝わる姿を描いてきたからこそ意味のあったものであり、感激の余韻で周囲が引くくらい嬉しさが溢れてしまった、白玉ちゃんの表情にすべてが凝縮されているのだと思います。あー「けいおん」じゃなくて、なんでこっちをアニメ化しないのか。オトナの世界はよく分かりません。遊び心でハシラ書きスペースを使った「ハシラでGO!」には、「CIRCLEさーくる」の小金井さんがゲストで出演。このハシラ書きって単行本には収録されないのが残念です…

次点には「ひだまりスケッチ」。ひだまり荘初の電脳娘:乃莉ちゃんの本領発揮の巻。パソコンを知っている人にとっては当たり前の用語に対する、ひだまり荘の面々のリアクションが面白すぎです。新1年生をネタに絡めるときに、3年生とではなく2年生と組む場面が多いようですが、これは6人だと4コマではネタのリズムが難しいから計算して…るかどうかは分かりませんが、無意識でもそれができるのはさり気にすごいことだと思います。「CIRCLEさーくる」はよく「げんしけん」と比較されるようですが、サークル役員交代を描いた今回のネタにも現れているように、別にオタクであることにネガティブではなく、まったりと過ごす雰囲気を描くことに特化している、という点で物足りないと感じる人もいるかもしれませんが、その割切りが他にはない力の抜け加減につながっているとも言えます。

以下は一言感想で。「アットホームロマンス」は遂に切なくも優しい正解にたどり着いてしまいました。あと数回で最終回かなぁ…「とらぶるクリック!」が描く黒目の猫はかわいい。かわいいったらかわいい。ようやく脱ニートを果たした「空の下屋根の下」はバイトの初任給ひとつで激しく動揺するのがかえって初々しさに。「ちびでびっ!」おつかれさまでした。「まゆかのダーリン!」おかえりなさい。とりあえず短期集中連載ということですが、そのうち本格復帰できることを願っております。「キルミーベイベー」「うらバン!」「はるみねーしょん」の3本は長らくボーダーラインを行ったり来たりでしたが、単行本でまとめて読んだのをキッカケにランクイン。ギャグ系の作品はストーリーによる「読み逃し」の危機感が無い分、単行本でまとめて読まないと緊張感が維持しにくいのかも。

今月はこんなところで…

 2009/03/01(日) 「最近の本とか」

しばらく更新をサボっていたので、最近買った本のリストを更新しておきます。

■本
・さよなら絶望先生(16)限定版  久米田康治
・魔法先生ネギま!(25)限定版  赤松健
・妄想少女オタク系(5)  紺條夏生
・くろがねカチューシャ(2)  吉谷やしよ
・オニナギ(3) 石田あきら
・キルミーベイベー(1) カヅホ
・まーぶるインスパイア(2) むねきち
・氷室の天地(2)とらのあな特典カード付  磨伸映一郎
・氷室の天地(2)メロンブックス特典カード付  磨伸映一郎
・氷室の天地(2)アニブロ特典カード付  磨伸映一郎
・氷室の天地(2)アニメイト特典カード付  磨伸映一郎
・もと子先生の恋人  田中ユタカ
・お父さんは年下(2)  北条晶
・こち亀(163)  秋本治
・ねこ耳少女の量子論
・つぼみvol.1
・fellows!(3)
・4コマKINGSまんがぱれっと4月号
・まんがタイムきららフォワード4月号
・まんがタイムきららキャラット4月号

「氷室の天地」がなぜか不自然に4冊もあるのは、カードゲーム風デザインのキャラカードが欲しかったからです(写真の4枚のカードがそれ)。たまには特典に気持ちよく踊らされてみるのもいいものですね。講談社のアニメ付きの限定版戦略もすっかり定着した感のある昨今ですが、冷静に純粋に1話あたりの単価として考えると、値引き販売されているDVDに比べて割高感があるし、書店側としては単価が高いのは嬉しいが限定版は大抵返本不可なので扱いが難しい。今のところはアニメでヒットした実績のある作品ばかりがラインナップされているからいいが、この先微妙な作品が出てこないとも限らないし、人気が出すぎて品薄になると後から入ってきたファンに行き届かないデメリットもあるので考え物ですね。

■DVD
・マリア様がみてる 秋のリリアン祭 第二部
・かんなぎ(4)
・ひだまりスケッチ×365(6)
まだ観てません。HDDに撮り貯めたアニメを消化するのが精一杯なので…
■CD
・HinNA 桂ヒナギク starring 伊藤静
・SPECIAL CD マリア様がみてるvol.2
アニみてではバッサリカットされてしまいそうな蔦笙分はCDで補給。動画はなくとも妄想力でカバーするのが、マリみて紳士と淑女の嗜みというものです。メインヒロインのナギを差し置いて発売されたヒナギクのキャラボーカルアルバムは、何曲かお気に入りの曲がありますが、アルバムを通して明るく前向きな曲調であまり変化がないので、通して聴ける分パンチが弱く感じてしまう方もいるかも。切ないバラードっぽい曲もあっても良かったかも…

■ホビー
・アルター 魔法少女リリカルなのはStS ティアナ・ランスター
なのはStSメインキャラで唯一の凡人にしてツンデレのティアナが初立体化。アルターの半身片足ポージング路線は当たり外れが激しいのですが、これは当たりのパターンだと思います。個人的には親近感があって好きなキャラですが、ソフマップの決算セールで大幅値引きされていたのは、やはり世間的には少数派ということなのだろうか…StSではシャマルもラインナップされるようですが、本当はA'sや無印の聖祥付属の制服なのフェイとか、もっと基本に立ち返って欲しいのですが、版権管理問題で難しいらしいのが至極残念です。

■その他
・おすわりメロンちゃん(巫女さんバージョン)
サイズは以前のバージョンに比べて小さめで、妹という位置づけらしい。

 2009/02/25(水) 「最近のアニメつれづれ」

■マリア様がみてる 4thシーズン
電車の吊り広告に、小笠原邸新年会の店屋物に…やっぱり出てきたピザハット。キャンペーンは3/8までですが、特製ピザ箱が早くも終了を迎えてしまったのは、販促効果があたっと見るべきなのか、生産数が少なかったからなのか、それともマリみてファンの注文数がおかしいのか、さて、どれでしょう?ところで、ピザハットのオンラインオーダーで特典応募でカートに入れると「マリア様が見てる」と表示されます。ありがちな間違いですが、「見てる」ではなく正しくは「みてる」です。公式タイアップサイトが作品名を間違えるとは何事か!店主を呼べ!(BY雄山)

もとい、アニメの方は以前予想した通りの消化ペースで進行中。小笠原邸新年会をここまで丁寧に描いてくれるとは思わなんだ。祐麒との初詣は当然のようにスルーされていましたが…祥子さまの「私はいいのよ。あなたのお姉さまなんだから」が素敵すぎるので大満足です。次回予告で黄薔薇真剣勝負は収録されるみたい。ここまで予想が当たると戸惑いさえ覚えますが、そうなると(予想)13話「薔薇の花かんむり」でロザリオを渡して終了かなぁ…個人的には姉妹になりましたの報告で、乃梨子がボロボロと友情の涙を流すシーンまでは入れて欲しいんですが、EDクレジットの裏でサイレントで流れるパターンでもギリギリOKなのでなんとか入れて欲しいなぁ…祥子さまの卒業や蔦笙分はOVAで補完ってことで、どうでしょう?(いや、どうと言われましても…)

■CLANNAD AFTER STORY
うん、次は秋ですね。そして冬…今はただ静かに見守ろうと思います。すべての始まりだったAIRは1クールだった。その成功を受けたKanonは2クールだった。そしてCLANNADは前後編合わせて4クール。様々な巡り合わせがあって、この物語が最高の環境でアニメ化できたことは奇跡に近いことなのかもしれない。いずれ「リトルバスターズ!」も京アニ制作でアニメ化される日が来るだろう。私にとって初めて「ゲーム原作を知らないKey作品」になるかもしれない。その時私の中のゲームは本当に終わってしまうのかもしれない。願わくば、CLANNADのアニメの結末が再び私をゲームの世界に駆り立ててくれるようなものであって欲しいものです。

■とらドラ!
みんな大怪我したのに元通りでいようと無理をして…みのりんの「大河のやつ大河のやつ大河のやつ」の一人小言と無理して袖をつまむ仕草、あれは惚れるね。2クールではどーにも終わりそうにない展開に、興味はすでに原作をどのタイミングで読もうかな?に移っていたりもします。結構な巻数になっているので読むのは結構時間がかかりそうですが…なぜか先週分の録画に失敗してしまったし…(別手段で補完しましたが)不安定なTOKYO MXならともかく、テレ東で受信に失敗するとは思わなんだ!いよいよ引越しを真剣に考えなければ…

3月は最終回ラッシュですね。ダブルオーはこのまま終われるんですかね?ミスターブシドーに見せ場はあるのでしょうか?

 2009/02/22(日) 「ゴロンタフェスティバル おかわり」


本日は、お茶の水損保会館で開催された、マリア様がみてる、ゴロンタオンリー同人誌即売会「ゴロンタフェスティバル おかわり」に一般参加してきました。前回は昨年9月に開催された「瞳子コンベンション」との共催でミニ即売会としての開催でしたが、今回はまさかの単独開催!しかも募集拡大して32SP満了!にゃーにゃーにゃー(222)で猫の日、という語呂合わせで2/22開催。しかも、ゴロンタの別名「ランチ」と懸けて、通常は即売会としては滅多に使用されない「3F食堂」での開催と…その存在自体がずでにネタづくしのイベントになりました。

朝9時ちょっと過ぎに会場に到着すると、すでに30名ほどの一般参加者の姿が。ちゃんと要項を守って時間以前の来場はしないのが、紳士淑女のマリみてオンリーのクオリティというもの。開場前には100名くらいの列になっていました。この日は台東館で初音ミク、川崎でCLANNADとハヤテのごとくのオンリーが開催されるなど分散傾向にある中で、開場規模から考えても適切な規模のイベントと言えるでしょう。前回カタログが行き渡らなかった反省から、カタログは多めに作りすぎてしまったようですが…入場前にはスタッフさんから「中で列整理するスタッフがいないので、皆さんよろしく〜」と、普通の即売会ではちょっと聞かないないお願いもありましたが、各自開場後も整然と自主列形成できていて、さすがに皆オンリー慣れしてる(訓練あれている)なぁと思いました。もっとも、手練ゆえに混む場所や優先順位も被りまくりで、次から次へと最後尾の発生場所が移って行くので、ミッション難易度は非常に高いわけですが…

最初の30分で嵐のコピー本作戦は終了。その後は時限コピーや増産や遅れて来たサークルさんを回りながら、イベント企画を見て回ることに。ゴロンタ餌付けゲームコーナーは、ゴロンタのPOPの口の部分に穴が空いていて、そこにスポンジボールを投げて3個中2個入れば景品が貰えるというもの。これがかなり難易度が高かったようで、難易度調整のため二度にわたって口の大きさを広げる応急処置が取られていました。バランスって難しいですね。猫の集会所は、要するに軽食コーナー。メニューは紅黄白のミニビザと、ワンショットねこまんま、ケーキセット、ドリンク。ワンショットねこまんまは、昨年好評だったゴロンタ米を使った味噌汁かけご飯を、紙コップで手軽にくいっと食べられるようにしたもので、短時間で作れることもあって今回も人気商品だったようです。

ピザはおまけにピザキャットの箱が付いてくるということで人気でしたが、オーダーから30分近く時間がかかるのが難点でした。最初は冷凍ものをレンジでチンしているだけかと思っていましたが、途中材料のトマトが運搬されているのをみて、どんな作り方をしているのか興味があってちょっとだけみてみましたが、そこでは本当に「調理」をしていました。ピザ生地は既製品ですが、そこにオリーブオイルを塗って具材を載せてオーブンレンジで焼く、という工程…これだけ手間をかけて作ってくれているなら、時間がかかっても仕方が無いですね。調理師免許を持っている人が調理にあたっているということで、いやはやこの業界その気になればどんな特殊なスキルでも集められそうですね。※会場は損保会館の職員が普段使用している食堂でしたが、あくまで即売会として借りているので、会場の厨房や調理機材は使えなかったようです。

その後、着ぐるみのゴロンタが登場して、サークルさんにお菓子の差し入れをして回ったり、山百合会(のコスプレをしたスタッフさん)に挑戦状をたたきつけてゲーム対決をしたり、イベント閉会まで終始大活躍でした。ジェンガ対決では、着ぐるみの手でどうやってやるのか疑問でしたが、そこは爪がジャキンと伸びる(穴から指を出す)演出でカバー。しかもゴロンタの勝利でした。完全撤収時間が早めに定められていてアフターイベントが行えない分、レギュラーの時間内で企画物が充実していたのは、オンリーイベントとして非常に実のあるものであったと言えるでしょう。

そんな本日の収穫は22冊でした。狙ったわけではないのに奇しくも22冊。写真にもあるようにコピー本が中心でしたが、猫漫画家:須藤真澄先生デザインのエコバックや、無料配布のゴロンタストラップ、合同本や突発名義本、マリみてアニメ舞台探訪ガイドとか…オンリーならではの面白試みがたくさんあって楽しかったです。惜しむらくは、猫主催のハンマーフォールの長野さんにレビュー本を渡し損ねたことです。色々と忙しく大活躍されていたので、本はまた別の機会にでも。…配り終わるのはいつになることやら…

 2009/02/20(金) 「コミティア87(戦利品その3)」


1日空いてしまいましたが、引き続きコミティア本の紹介です。

■少女企画 「晴田の犯行」
コミティア読書会の得票TOPで、ティアズマガジンのP&Rにも載っていた、ということで初チェックしてみましたが、これが大当たりでした。10年前、18才の晴田の日常は、バイト仲間の雨沢を中心に回っていた。クリスマス前に買い物に誘われてデートだと浮かれていたら、実は告白する相手へのプレゼント選びだった…晴田本人が作中でも言っているように、確かに設定としてはドラマでよくある話かもしれない。この作品が秀逸なのは、若さゆえに鈍感でデレカシーのない男の子と、月9のヒロインのようだと強がるしかできなかった女の子の失恋を、敢えて表情ではなく背を向けたショットを多用して、冷静に回顧することで「少女マンガ」として成立させているバランス感覚、これは中々に出来るものではありません。今回は新作はありませんでしたが、次回作が出るのが楽しみなサークルさんがまたひとつ増えました。

■Junk-lab 「1/3」
百合姫でデビューが決まっている竹宮ジンさんの創作百合新刊。この先の仕事の状況次第ではどこまで同人と両立できるか分からないので、即売会で作品を手に取ってみようという方はお早めに!竹宮さんの描く百合漫画は、百合といってもキャッキャウフフと華やかな女の子同士の恋愛というわけではなく、女の子同士で一線を越えてしまいそうな少し危うい匂いのする独特の雰囲気があります。寒がりでスグ人肌を求めてしまって、でも満たされるのはその時だけで、それに気付くのに時間がかかって…そんな野中に、加藤は馬鹿だ、やっぱり馬鹿だ、と言いながら、「傍にいて」のひとことが嬉しくて…秘密とか設定は置いておいて、まずは掴む。とにかく掴む。こういうテーマの続き物で、続きを読みたいと思わせる構成力はさすがだと思います。

■喫茶時月 「iPhone 擬人化 iPhone子【準備号】」
擬人化という表現は一般的にも広く認知されるようになりましたが、何も萌えキャラ化することが=擬人化というわけではありません。原作(この場合、機器や物体)が持つ機能美や性能美だけではなう、イメージや使用感から来る愛着を含めてキャラクター化するから擬人化は面白いのだと思います。その点でiPhoneに着目してアプリの数だけ表情があって、ジョブズ氏まで可愛く女体化(+眼鏡←ここ重要)してしまう発想力(妄想力?)に脱帽しました。やはり擬人化はセンスと愛が重要なのですね。そのうちオールカラー本としてまとめられる予定なので、今回手に取れなかったiPhone愛好同人の方は、webで展開されているiPhone子サイトでまずはお楽しみ下さい。
iPhone擬人化ページ

 2009/02/18(水) 「コミティア87(戦利品その2)」


昨日に引き続きコミティア本の紹介です。

■下り坂道 「近いこと 遠いこと」
まんがタイムきららで”ニート少女マンガ”「空の下屋根の中」を連載中の双見酔さんが、同人活動もされていることは以前から知っていましたが、同人誌「なにもないまんが」や商業誌連載の作風からは、なんとも想像し難い、まさかの真面目な恋愛ものがっ!!初めはギャップに驚きましたが、読んでみてあまりにも自分好みのお話で再び驚きました。たぶんこのコミティア最大の発見。正規のレビューを書いてしまいそうな勢いです。

放課後の誰もいない教室で本を読むのが好きだった男の子の静かな日々に訪れた小さな変化。新しいクラスには自分の他にもう一人居残っている女の子がいた。幼馴染と親友が付き合い始めて、一緒に居たいけど邪魔はしたくない。笑って見続けるのが辛い。だから一緒に帰れない。誰かと話したかったのだと…始まらないまま終わった失恋に思いを馳せる男の子サイドの物語と、さばさばしてるようでいて本当はこのどうにもできるわけのない気持ちを抱えて、それでも笑っていた女の子サイドの物語…頑張っても叶わない想いはある。実らない恋の方が多いのだと…こういうお話が私はとても好きです。始まることなく終わった恋と、始まりそうな予感にとどめた予定調和の設定は、おそらく商業誌の論理だと恋愛モノとしては甘いと評されるかもしれません。しかし、だからこそ何でもない会話の中にも想いの機微が感じられるとも言えます。あーもう、上手く説明できないのがもどかしい!同人以外では陽の目を見ないかもしれませんが、いつか機会があれば是非読んでみて欲しい逸品です。

■ノラ 「贋作 東京冥途綺譚」
現在活動休止中の「練馬交通公社」の除虫菊さんが復活!!…と思いきや、委託先のサークルさんが描いた公認贋作本でした。しかし、贋作と言ってもあなどれません。贋作と言われなければ「あれ?しばらく見ないうちにちょっと絵柄が変わった?」というくらいで気付かないかも。同人の同人は今では特に珍しいものではありませんが、東京冥途綺譚のファンジンが生まれようとは、まったく予想できませんでした。しかも描いているのは女性。女性の感性でパロディになると旦那様はこうなる!ってのはすごく新鮮でした。こういう超マニアックな作品が突然出てくるから、コミティアでは全館チェックが欠かせません!

■鷹商 「私立横島女子漫研 より前」
破天荒漫研漫画「私立横島女子漫研」シリーズの番外編は、メインキャラのオッキー(部長)と黒分(副部長)が、中学生時代に始めてコミティアに参加した時の話を描いた本をコミティアで頒布するという、ある意味もっとも相応しい舞台で手に取ったわけですが…思い立ったら一直線のオッキーが初々しく、見本誌コーナーで「この本泣ける!超感動!!」といって泣いてしまって、周囲から拍手が起きたり…いや、別に大袈裟ではないですよ。創作の熱との出会いはそのくらいのインパクトがあるのですから。4巻まで出ている本編も勿論面白いのでオススメですよ。

まだまだ明日も続くよー

 2009/02/17(火) 「コミティア87(戦利品その1)」


■付和雷堂 「10周年記念マグカップ&クリーマー」
ぐーたらメイド4コマを描き続けて10周年!底がでかくて容量たっぷりでごくごく飲めるマグカップで、飲み干すとマグカップの底にぴかちゅうに一服盛られたおぼのギミックが面白い。「クレーマークリーマー」というダジャレのためにクリーム入れまで作ってしまうCYONさんの遊び心、堪能させていただきました。もったいなくて使えませんが(^^;20周年も楽しみにしております。

■ナインカウント (痛フライトx6種)
コミティアには本だけじゃなくて、遊び心溢れるグッズも多数あります。写真下部に写っているのはダーツの羽根(フライト)をオリジナルデザインしたフライトです。真ん中はマイダーツにフライトをさした物で、これは販売物ではありません。その道の人には分かるネタ「ユリコーン」とか理想の嫁を相方の絵師さん(女性)に描いてもらったりとか、背景も知ってるだけに私にとってはインブルなアイテムでした。

本の紹介はまた明日ということで(つづく)

 2009/02/15(日) 「コミティア87」

2/15は東京ビッグサイトで開催された、オリジナルオンリー同人誌即売会「コミティア87」に参加してきました。いつもは女性向けのイベントが併催されていたりすることが多いのですが、この日のビッグサイトは企業系のイベントが併催されていたくらいで、同人系ではほぼコミティア単独開催でした。本来はワンフェスあたりがこの日に来るはずだったようですが、夏のエスカレータ事故の影響で冬開催が中止になってしまい…にもかかわらず、一般列は東1〜3ホールをぶっちぎって北1駐車場まで伸びるという大盛況ぶりで、カタログも2時くらいには完売。改めてコミティアがイベントとして成長しているんだなぁと実感。

今回はいつもお世話になっているサークル様にGM研の本を委託で置いていただけることになり、ちょっと早めに入って見本誌シールを貼って巡回スタッフさんに提出。漫画評論本がジャンル的にOKなことは知っていましたが、見た目は思いっ切り二次創作の本っぽいので、念のため値札のところに「※同人誌の評論本です」と注意書きを大きめに書いていましたが、スタッフさんに特につっこまれることもなくチェック終了。この見本誌がやがて見本誌読書会で全国行脚することになるんだなぁ、と思うと感慨深いものがあります。

その後は開場前まで挨拶回りと本の進呈をしてまわる。「海底温泉」さんや「こもれびのーと」さんのように商業誌の本業が多忙を極めてコミティアになかなか来れなくなった方もいれば、「楽玩」さんのように間もなく商業誌デビューを迎える方もいれば、「美月亭」さんのように二次創作畑から新しくコミティアにチャレンジする方もいて…やはりコミティアには、他の即売会とは一味違う活気があります。一般参加者も一部の大手サークルや名前買いだけにはしらずに、会場内を隈なく歩いて面白い本を探そうという意欲に溢れています。ゆえに普通の即売会に比べて「クオリティに対して厳しい」という側面もあります。二次創作に比べて見本誌を手に取って戻す率が高いので、初めてそういう動きに触れた方はあまり気に病まないように。

そんな今回のコミティアの収穫は46冊でした。
取り急ぎ目に付いた本をざっと紹介しておきます。

付和雷堂 「10周年記念マグカップ&クリーマー」
少女企画 「晴田の犯行」
楽玩 「BASH!」
美月亭 「魔法少女!リニアちゃん」
ナインカウント (痛フライトx6種)
喫茶時月 「iPhone 擬人化 iPhone子【準備号】」
鷹商 「私立横島女子漫研 その前」
下り坂道 「近いこと 遠いこと」
ノラ 「贋作 東京冥途綺譚」
DJテクノウチ&V.A 「読む音楽」

詳しくはまた後日。

 2009/02/14(土) 「コミティア委託参加」

唐突ですが、明日のコミティアに委託で参加させていただけることになりました。

ね03b ESCAPE POWER 様

GM研通信vol6を少部数ですが置かせていただいているので、この機会にお手にとって頂ければさいわいです。

 2009/02/13(金) 「今月のきらら」

 1 ふおんコネクト!
 1 あっちこっち
 3 ゆゆ式
 4 三者三葉
 5 うぃずりず
 6 かみさまのいうとおり!
 7 まーぶるインスパイア
 8 ダブルナイト
 9 メロ(3乗)
10 Sweet Home
11 二丁目路地裏探偵奇譚
12 ねこきっさ
13 脳内彼女のいる生活

2009年3月号の全26本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は13本、打率に換算するとジャスト.500でした。「棺担ぎのクロ」が休載だったものの、それ以外は珍しくフルメンバーに近い顔ぶれとなり、ゲストの「脳内彼女のいる生活」が初ランクインしたこともあって、久々に5割の大台に到達する非常にレベルの高い月になりました。表紙は4月からアニメが始まる「けいおん!」。今回ようやく制作会社が発表されたわけですが、書店で表紙を見た瞬間に「なんだってぇぇぇ!」と心でシャウトしてしまいましたよ。制作はなんと、あの京都アニメーション!…詳しく調べてみると、若手中心のスタッフ構成のようなので、どう原作を料理してくれるかはオンエアを見るまで判断しかねますが、それにしてもなんというか…別にけいおんに対して他意はありませんが、そんなとんでもないコネと予算があるなら、もっと他に京アニクオリティでアニメ化すべき作品があるのになぁ、もったいないなぁ…と思ってしまうのは私だけでしょうか?むーん…

そんな今月号はのトップには、復帰早々の「ふおんコネクト!」と首位争いの常連の「あっちこっち」が同率で首位に輝きました。本当のこの2作品のここしばらくのクオリティは突出していています。ふおんの相変わらず芸が細かくて密度の濃いネタの操り方は、軽さ重視の4コマが多い中ではむしろ読み応えがあって安心します。読み易い=面白い、という図式が必ずしも成り立たないのが4コマ漫画の奥の深さでもあるのです。ある意味わんぱくで逞しくて騒がしいフリーダムなバレンタインの中で、さりげなく「肯定だけでなく」のようなエピソードがあることで全体がバランスよく締まっている。うん、このギャップはどきっとするね。こちらも相変わらずコントのような悪ふざけコンボが止まらない「あっちこっち」は、3月25日にドラマCD化が決定。ホンマはこっちをアニメ化すべき…いや、虚しくなるので何も言いますまい。

以下は一言感想で。あまりの緩さ加減に切なさえ覚えてしまい、つっこむことさえ段々面倒になってしまう、独特の空気がますます冴える「ゆゆ式」はすっかりトップ3の常連に。単行本も3月末に出るのでブレイク間近かも。三者三様は「上から物を言ってこそ、人をおさえつけてこそ、高飛車でこそ葉子さまなのです!」と言い切った薗部さんに、かつてないイイ顔で「全くその通りです」と返す山G…すごい完成度の高いコントだ。「うぃずりず」の今回の主役は榊原先生。欠勤しても2日も気付いてもらえないほど幸薄いことがネタになる先生のちょっといい話。知らぬが仏の締め方が上手いですね。「かみさかのいうとおり!」はお寺合宿でも煩悩全開なまりあと、深読み鼻血思考に挑む王城さんの構図が面白い。「脳内彼女のいる生活」はゲスト何回目とは書いてなかったけど、もはやセミ連載扱い?ネタも安定してきたので、これからさらに変態っぷりに磨きをかけて欲しいものです(褒めてます)

今月はこのへんで…

 2009/02/12(木) 「最近のアニメとか」

■CLANNAD AFTER STORY
ストーリーに関する感想はネタバレになりそうなので何も語りませんが、汐が朋也とはじめての旅行に出発した場面を、EDのスキップにつなぎめなく繋ぐ演出は素晴らしいと思いました。でも、だからこそ、その1週前のエピソードの最後の場面の直後にスキップするEDが来ることに対しても雰囲気に合わせた配慮が欲しかった。最終回でもないのにわずか1回の放送分のためにEDに手を加えることは、予算の限られているアニメ製作の現場においては確かに贅沢な要求かもしれませんが…だからこそ、OPが毎回違うARIAはすさまじいとも言えるわけですが… その他で気付いたことは、アニメCLANNADの妙は朋也の目の描き方だと思います。渚との出会いによって段々優しい目になっていった。これは主人公主観でグラフィックが描かれるギャルゲームでは非常に表現しづらいものです。ギャルゲーにおける主人公の絵が通常は顔が鮮明に描かれることがない(前髪で目だけ隠してあったり、逆光になっていてハッキリ見えない)のは、すべての意思決定と行動選択を行う主人公には、なるべく自分と異なるイメージを持たせたくないため、このような手法が定着したのだろう。対して漫画やアニメでは、主人公は出演者のひとりに過ぎない。目は口ほどにモノを言うという言葉にもあるように、演技上でも非常に重要な要素です。逆に言えば、その当たり前を除外して成立するゲームという娯楽の方が異質なのかもしれないなぁ…

■マリア様がみてる 4thシーズン
どうやら令さまのお見合いエピソードはスルーが確定したようです。瞳子の家出のときに祥子さまを訪ねていた令さま「先日…」という話をしていたので…谷中の坊ちゃんの出番も同時に消滅ということで。その後、由乃さんの台詞で「菜々が令ちゃんを紹介してって…」という下りがあったので、どうやら黄薔薇真剣勝負のエピソードはやってくれるようです。友情のあまり祐巳ちゃんに逆らってしまう乃梨子と、瞳子の手を引く天使な可南子が見れたので、個人的には大変満足できる放送回でした。ところで、しつこいくらいタイアップで登場しているピザハット(福沢家の夕食までピザだったらどうしてくれようと思ってたけど杞憂でしたね)のキャンペーンって、今回はピザを買うと応募ハガキが付いてくる方式ではないんですね。オンライン注文と同時に応募受付完了になって賞品コースは選べません。そうとは知らずに配達員の人にハガキの有無を確認してしまいましたよ。個人戦ならともかく団体戦には不利なシステムですね…私は休日は合わなくて参加できませんが、ピザってのは集まってワイワイ食べるのが良いのではないかと…個人的には、ドミノピザの「たぶん世界初!フォンデュするピザ」の方が気になります(「たぶん」って!)。ピザハットはメニューをもうちょっと強化した方がいいんじゃないでしょうか?

■とらドラ!
クリスマスパーティ終了。すごいことになってますね…原作未読なので、毎週やきもきしながら観ているという点では、今期で一番楽しみにして観ているアニメと言えるかも知れませんね。亜美ちゃんが言うとおり最初から間違っていた家族ごっこ。お互いの片想いを応援すればするほど、自分の本当の気持ちから離れていく。お互いの望みが叶えばもう隣にいることができない、そう気付いてしまった大河のストレートな感情の表現はアニメだけみても非常に良く出来ていると思います。原作であのシーンがどう書いてあるのかは、アニメが終わってからじっくりと読み込むことにしましょう。たぶん報われない亜美ちゃんのifエピソードは、鉄棒少年さんあたりが同人誌で描いてくれるに違いない、と勝手に期待してます(^^;

■まりあほりっく
さすがは新房演出。見事なまでの鼻血アニメですね(褒め言葉)。絶望先生やひだまりスケッチの路線とは微妙に違って、原作を忠実に再現しつつ見せ方で味を出す手法でも実力を発揮できるのがプロの仕事というものなのですね…「みんなで作っているものだから、その方が(丸投げの方が)面白い」と言い切ってしまい(要するに任せるところ任せて自由にやらせる)とか、ワンクールの中で短いスパンでどれくらいのアイディアを入れられるかが監督に求められていることだと…実は原作者は女性漫画家で、新房監督との座談会収録されているアニメ公式ガイドブック「まりあほりっく4.5」は、原作ファンにもアニメファンにも読んで欲しい逸品ですよ。

その他、なんだかんだで観てる作品
■地獄少女 三鼎
■ソウルイーター
■空を見上げる少女の瞳に映る世界
■ゴルゴ13
■アリソンとリリア
■ケロロ軍曹
■絶対可憐チルドレン

今期はロングラインのアニメが多かったけど、春はまた色々と新番組が始まるみたいですね。果たして東京(地上波)では何本が受信できるか、TOKYO MXの電波状況が改善されるのか、千葉への引越しのタイミングはいつになるのか?色々ありますが、まずは3月の最終回ラッシュに備えることにしましょう。

 2009/02/11(水) 「まわせまわせ地球をまわせ」

(表題)というフレーズが昔のヒーローものがあったようななかったような…とは関係なく、これは写真にもあるようにマリみてのガチャガチャのお話です。

蓉子さま、祥子さま、祐巳ちゃん、瞳子、という紅薔薇ファミリーによる全4種+シークレット…のはずですが、写真にはなぜか8体…私はてっきり、シークレットは可南子だと思い込んでいましたが、実はシークレットは各キャラの表情違いverだったのです!シークレットが4種って…これってシークレットなの?バラ売りの中古屋さんでは、なぜかノーマルverの方が値段が高かったりしてるようですが…

ちなみに、シークレット(写真奥のライン)の内容は以下の通りです。
・蓉子さま 「笑顔で口元が開いている」
・祥子さま 「ウインクしている」
・祐巳ちゃん 「笑顔で口元が開いている」
・瞳子 「ウインクしている」
…微妙?

とりえあず虎本店5Fでガチャマシーンを10回まわしてみて、7種までコンプできたので、最後の1個(蓉子さまノーマルver)はバラ売りで狙い撃ってコンプできました。ダブった3個については、いつものマリみてのお仲間のうちで欲しい方がいれば、2/15のコミティアか2/22のゴロフェスで差し上げますので、書き込みをお願いします(基本的にお会いして直接お渡しできる方に限らせていただきます)

ダブリ一覧
・祥子さまシークレット(ウインク)
・瞳子ノーマル
・瞳子シークレット(ウインク)

当然、黄薔薇と白薔薇もやりますよね、ユージンさん?勝手に予想してみた。
黄薔薇:江利子さま、令さま、由乃さん、菜々
白薔薇:聖さま、志摩子さん、乃梨子、???
その他:可南子、蔦子さん、笙子ちゃん、三奈子さま、真美さん、日出美ちゃん、ゴロンタ

白薔薇の4人目はどうするんだろう?ロサカニーナか栞さん?薔薇ファミリー以外の商品化は…難しいですかね?需要はあると思うのですが…(あ、桂さんを入れ忘れた)

 2009/02/09(月) 「トゥルーフォーチュン公式ビジュアルファンブック」

全国4〜5千人(リアルな数字)のトゥルフォファンが待っていた!(多分)、「トゥルーフォーチュン公式ビジュアルファンブック」がようやく手元に届きました。攻略本がちっとも出ないなと思ってたら、そうきたかeb!…2730円也。なんてコストパフォーマンスの悪い本だ!…見所としては、ショップ別特典CDのシナリオ集がテキストベースで収録されていたことと、投稿イラストコーナーの「ひかる」さんにくらいですかね(^^)

もうちょっと主人公とか紫乃上さんの設定画が欲しかったなぁ…乙女向けゲームのファンブックに女性キャラの資料を求めちゃいけませんか?これを元に同人誌を作ろうって機運が盛り上がるのはチト期待できないかも。あと、攻略本ではないといっても、バットエンドがサブキャラの数だけあることのみが2、3行で済ましてしまうのはいただけない!せめて出現条件のヒントくらい書くべきではないか…

 2009/02/08(日) 「サンクリ42」

本日は池袋サンシャインシティで開催された同人誌即売会、サンシャインクリエイション42に一般参加してきました。Winnyによる個人情報流出問題によって次回4月の開催が中止になったこともあって、今回の運営と対応にはいつにも増して厳しい目が注がれていたわけですが…結論から言うと、いつも通りのサンクリでした。人出もこの時期にしては多くてカタログも13時頃には完売していたし、事件を責めたり今後に不安を抱く種類の言説も特に耳に入りませんでした。惜しむらくは、折からの体調不良もあって13時半には会場を離脱せざるを得なかったので、閉会後に行われる事情説明会を見届けられなかったことですが…後日、公式発表と識者のブログ等で情報の精査を行いますが、良い形で立て直して6月から再開される(であろう)サンクリの運営で信頼を回復して行って欲しいものです。

それでは駆け足で当日の模様などを。朝8時にBホールの一般待機列に着列。今回は「うみねこのなく頃に」のプチオンリーが開催され、ご本家の「07th Expansion」さんも参戦している影響なのか、Dホールの待機列がすごいことになってました。普段は最大手はエロメインのA23ホールなんですけどね…A23の列は全体像は把握できませんでしたが、どうやら結構な規模でペナルティが実施された模様。Bホールは8時過ぎにも関わらず待機列は100名以下、というなんとも平和な列でしたが…本日は晴天なれど風強し。防寒装備は万全でしたが、冷たい風に吹かれっぱなしで3時間はさすがに厳しい。と思っていたら、10時頃にマイミクさんから「入場証1枚あまったけど要ります?」と着信あり。風邪の治りかけということもあり、ありがたくお言葉に甘えさせていただきました。ありがたや、ありがたや…

んで、思いがけずBホールに事前入場。買い物ミッションそのものはオフセット新刊が多くて元々難易度は高くなかったのですが、今回はvol.6のレビュー収録サークルさんにお礼の本を配って回ためバックパックが超重量になっていたので、慌しくなる開場後ではなく開場前に本をお渡しできたのは、二重の意味で幸運でした。今日は18のサークルさんに本をお渡しできました。コミケ渡しと郵送と合わせて、これでようやく半分です。サークルとしては渡しが頒布の現場を離れて早4年…やはり直接反応をいただけることは執筆者にとって格別のものがありますね。だんだんその気になってきました。次号…あるかも?

本日の収穫は41冊でした。特徴的だったのは、2月のサンクリにしてはオフセット本が意外と多かったことと、バレンタインが近いということもあってオマケにチョコ等を配るサークルさんが多かったこと。中にはデコチョコにしてあるものもあったし、ダーツのキャライラストのフライト(痛フラ)という変わり種アイテムもありました。フライトは消耗品ですが出し惜しみせずに練習に使って、兄パワーMAXはここぞという場面にとっておこうと思います(私信)。気になる本は時間があれば後日紹介します。

さて、来週はコミティア。再来週はゴロンタ。公私共に忙しい2月になりそうです。

 2009/02/06(金) 「その後のvol.6」

冬コミでGM研通信vol.6を発行してから1ヶ月が経過しました。相変わらず多忙を極める日々を過ごしていると、一体全体自分のどこにあんなぶ厚い本を作るだけの時間と気力があったのだろうか?と不思議に思えてくる今日この頃です。サンクリ・コミティア・ゴロンタのイベント3連戦でレビューを書かせていただいたサークル様にお礼の本を配って回るわけですが、サンクリはあまりにも数が多すぎて配りきれそうにありません。一般参加なのにカートを引いて来場するのは、作戦行動時の機動性に大いに難があるので…

評論系の本を書いていると「討論系の質問とか多いんですか?」とよく聞かれますが、実は意外なほど異論反論を直接いただく機会ってないんですよ。他の評論系の作家さんの場合はどうか分かりませんが、少なくとも私の場合は「肯定的評論」というスタンスのレビューであるがゆえに、比較論や対論が意味を成さないのかもしれません。その上、私は自分のレビューのスタンスや著書がどのように評価されているのかについて、まったくと言っていいほど無頓着であり、検索して求めてまでして自分の評判を知りたいとは思わないし、自分で書いた本でさえ、書き終えた次の瞬間には他人事のように忘却してしまうのです。だからこそ179本ものレビューを飽きずに書けた長所とも言えますが、局所的な掘り下げ方ができないという短所でもあるのです。

おそらく、vol.6は「本格的な論考」を期待していた方には物足りないのかもしれません。しかし、前記のような前提をすべて承知の上で、私は量と一般性を追求することで味付けが「薄味」になることを見込んで書いていたので、物足りないと感じていただけるのであれば、むしろ願ったり叶ったりです。所詮1Pのレビューで作品のすべてを伝えることなどできない。レビューで紹介することはきっかけに過ぎない。いかに作品への興味を持ってもらえるか?がすべてであり、自論や論考よりも要約と現象を重視した書き方にしているのです。物足りないと感じる部分が、論考への不満ではなく作品への興味に向かうようなものにしていきたい。それが私が本ベースのレビュー本を作り続けて目指してきたものであり、vol.6でようやくその真髄に近づけたかなと感じています。

vol.6の次については、巻末にもある通り未定です。レビュー特集アンコールのvol.7を夢に見たりするくらいなので、可能性として続編はあるかもしれませんが、それがどのような形になるのか、やるとしてもいつになることやら、現時点ではまったくもって未定です。とりあえず春先までは、何も考えずにイチ読者に戻ってのんびりと過ごすことにして、また書きたくなったら、その時はその時で考えることにします。…その前に、自分で書いた本くらいちゃんと全ページを読み返すくらいした方がいいと思いますが(^^;

 2009/02/05(木) 「アニみて」

残念なことに東京ではAT-Xでなければ受信できない「マリア様がみてる」のアニメ4thシーズンですが、東京在住の私もどうにか別の手段で視聴できています。これまで日記のネタとして扱ってこなかったのは、単純に書く時間がなかったというのもありますが、今回のシーズンがどんなスタンスで作られているものなのか?がハッキリしなかった、というのもありました。すでに第5話が放送され、全13話構成であることも判明したことだし、ここらで前半の傾向から今後の予想でもしてみましょうかね…

ちなみに、第5話(と予告の流れている第6話)までの構成と原作の比較は以下の通りです。

第1話 学園祭はショック2 (「特別でないただの一日」前半)
第2話 特別でないただの一日 (「特別でないただの一日」後半)
※省略(「インライブラリー」)
第3話 妹(スール)オーディション (「妹オーディション」前半)
第4話 未来の妹 (「妹オーディション」後半)
※省略(「薔薇のミルフィーユ」前半)
第5話 紅薔薇のため息 (「薔薇のミルフィーユ」後半)
第6話 予期せぬ客人 (「未来の白地図」前半)

事前の宣材からある程度は予想できましたが、予想通り祐巳×瞳子と紅薔薇を中心に構成されていて、紅薔薇ファミリーに絡まない部分には大幅なショートカットが施されています。由乃さんと菜々のエピソードがあったことさえ、茶話会や祐巳と共通する妹問題があったからと思えてきました…番外編の「インライブラリー」が割愛されるのは、少ない放送回数の上では致し方ない判断だと思えますが、「薔薇のミルフィーユ」で黄薔薇と白薔薇のエピソードまでカットされようとは…菜々のキャラクター性を説明なしで進んでいいのだろうか?これだと、江利子様へのあてつけだけで菜々を妹にしようとしてるように見えてしまうのではなかろうか…

以下、7話以降の構成を勝手に予想してみました。

第7話 未来の白地図 (「未来の白地図」後編)
第8話 くもりガラスの向こう側 (祐麒との初詣は収録される?油揚げ→お稲荷さんデートのコンボはつながるのか?)
第9話 仮面のアクトレス (黄薔薇真剣勝負は収録されるのか?「素顔のひととき」は当然カットされるんだろう(哀))
第10話 大きな扉小さな鍵 (志摩子さんと乃梨子の譲り合い小喧嘩はカットされるのだろうか…)
第11話 クリスクロス (地図散歩は本編に混ぜて上手く構成して欲しいのですが…)
第12話 あなたを探しに (黄薔薇と白薔薇のデートはカットされそうで怖い…)
※フレームオブマインドは全てカット
第13話 薔薇の花かんむり (三奈子さまのエピソードもカットなのかなぁ…)
第14話 キラキラまわる (遊園地のリベンジの伏線があるのでカットされるとは考えにくいが、蔦笙エピソードはカットかなぁ…むしろ、ここだけあるのも不自然だし)
※マーガレットにリボンは全てカット
※卒業前小景はリボンのエピソードのみ最終話に組み込む?
第15話 ハローグッバイ (あれ?由乃菜々はこんな説明不足で姉妹になっちゃっていいの?)

あれ?なぜか2話分多いですね。これでもかなりカットしたつもりでしたが、さらに2本分の省略が必要ですか…あるとすれば「薔薇の花かんむり」の演劇部の部長さんとのエピソードをカットして、さらに「キラまわ」をスリム化してくっつけることですが…尺としては結構苦しいですね。端折った伏線で説明不足が生じるくらいなら、最終話まで放送することにこだわらずに、いっそのこと薔薇の花かんむりのロザイリオの授与(と乃梨子の友情涙←これ重要)あたりまでで放送を終えて、残り数話分をOVAで補完してくれる…というのはどうだろう?4thシリーズ製作中に「ハローグッバイで最終回(ひとくぎりという意味)」を前提・規定路線になっていたかどうかは定かではありませんが…

さて、上記のシリーズ構成予想が外れてくれることに一縷の望みを託しながら、6話以降も見守るとしましょうかね…

 2009/02/04(水) 「いのちをだいじに」

目覚めはモーニングコーヒーではなく青汁を3倍濃縮で。
朝食はご飯と味噌汁と納豆と岩海苔と梅干。

仕事の一服にはブラックコーヒーではなく甘酒。
昼食は山菜蕎麦。

帰宅後、牛乳ではなく豆乳でひとごこちつく。
夕食は自炊チャーハンと卵スープ。不足気味のビタミンとカルシウムはサプリで補給。

…なんだかすっかり健康志向の食生活ですね。別に医者にそうしろと言われたわけでもなく、身体が自然に求めるものを追っていたら、いつのまにかこういう食事を好むようになっていたのです。実際、今年に入ってこういう食生活にしてからは風邪一つ引かない健康体に…今までが不摂生すぎただけかもしれませんが、効果テキメンです。

青汁は「まずい!もう一杯!」というCMのイメージが昔から強くて敬遠していたけど、実際に飲んでみると全然気にならない。むしろまろやかすぎて飲んだ気がしないので、水に溶けきらない3倍濃縮で飲んでます。サプリは色々と試しましたが個人差があるのでどれがいいとは書きませんが、鰯の頭も信心からというように、効くと思って飲むことが重要みたいです。病は気からと言いますからね。病気になってから治療費を払うとか仕事に穴を空けるくらいなら、月いくらかの栄養補助食品なんて安いものですよ。腎結石経験者としては、あの地獄の苦しみを味わずに済むなら何でもするともさ!これからもしばらくAIの設定は「いのちをだいじに」で行くことにしましょう。

あ、2/3は節分だったんですね。コンビニの恵方巻きは妙にコストパフォーマンスが悪いので買いませんでした。関西の風習の太巻きはもっと「ごんぶと」で頬張るのも大変だったと記憶してるのですが…

 2009/02/03(火) 「正夢?」

GM研通信vol.7 終わらないアンコール

(具体的なレビューリストがずらりと並ぶ…)

…勘弁してください!と自分で突っ込みを入れたところで目が覚めました。昨晩、夏コミの申込み書のカットに何を書くか困っていたとはいえ、この冗談は正直厳しい。前回収録しきれなかった本や最近の本を合わせれば、紹介したい本はすでに100冊近くあります。やりたい気持ちは十分にあります。GM研の第四期活動も仕事との兼ね合いもあって今すぐには始められる状態にないし、猶予期間でもう1冊作ることは理論上不可能ではありませんが…気力と体力が持つかどうか…

夢とはいえ何かお告げめいたものかもしれないので、とりあえずあと数日カットの前で悶々と考えてみます。

 2009/02/02(月) 「冬コミおすすめ本」

怒涛の年末年始を終えてからボケボケとしていたら、ふと気が付けばうっかり2月になっていました。歳を取ると時間が経つのが早いとは良く言いますが、わずか1ヶ月前のことでさえ、日記を読み返さないと何をしていたのか思い出せないほどモウロクしてしまうとは…1月は忙しさのあまり日記に書けなかったことも多かったので、自分の記憶の引き出しのためにも、vol.6を完成させて燃え尽きてしまった「書くこと」へのリハビリのためにも、まずは毎日日記をつけることから始めたいと思います。

で、1月は何をしていたかというと…総じて言えるのは、良く働き良く遊んだ月でした。仕事の関係上遠出が必要イベントごとにはほとんど参加できませんでしたが、良き友人に恵まれて1月中旬からはほぼ毎週のように投げたり食べたりおしゃべりしたり…責任のある立場でますます苛烈になる仕事をどうにか乗り切れたのも、休日やアフターワークの時間が充実したものだったことが大きいと思います。思いつきでしたが、マイミクさんをGM研本部にお招きして小読書会が出来たのもいい経験になりました。オープン参加の読書会は…今度近場の公民館をあたってみます。2月はみんな忙しそうなので3月になるかもしれませんが…

本当は1月のうちにやりたかったのですが、冬コミでオススメの本を以下にまとめみました。大半がvol.6のレビューに収録したサークルさんの本なので、私の目利きを信頼してもいいという方は、来週にはサンクリ、再来週にはコミティアもあるので、まだ手に入るチャンスが残されている本があれば是非チェックしてみてください。

■魔法少女リリカルなのは
PN13 (ぱるくす)
walking tour (サガマニ。)
サンタ・サングレ (サガマニ。)
Lyrical Magic Friend-Friend (ryu-minBS)
Lyrical Magic すとらいかーず5 (ryu-minBS)
ナカジマ家の家庭模様 (ひなたぼっこ倶楽部)
DEFCON 1 (つちねこ)
きみとのきせき (MASULAO MAXIUM)
The Lyrical Star StirlerS COLORS 2 (田舎工房)
機動第六マジカル学園リリカルなのはせんせい2 (美月亭)
杖萌え通信11 (さうんどすとっく)
外道少女本気狩!?なのはさん6 (Quarter Iceshop)
なのるんです9 (小作人列伝)
リリカルマジカルStrikerSなの X (明日はどっちだ!)
StirkerS 0071 (Rengaworks)
聖王陛下とよばないで (まじっく・すくえあ)
MAGICAL:L4 (東ガル会)
リリカルなのコマ8 (タマゴ屋)
その背中を越えていけ 高町なのはVSフェイト・T (近衛衆鉄虎第501大隊)
「闇の書」の逆襲前編 高町なのはVS八神はやて (近衛衆鉄虎第501大隊)
君がいるから (ミルミルミヤ)

■マリア様がみてる
細川可南子がみてる カナコライブラリー (美術部)
可南瞳姉妹物語全集 (美術部)
Le 9 mars (ティンクルスター)
リリアンコレクション (マズルカSTEP)
GRILS BE AMBITIOUS! 26 (K2Corp.)
貴方に出逢えてよかった (ケセラセラ)マリみて10周年記念アンソロジー
まっすぐに、まっすぐに (羽根屋根)
どうかおねがい泣かないで 中編 (鉄棒少年)
迷走ロマンチズム。 (恥骨マニア)
ヲトメザンマイ7 (恥骨マニア)
月刊、小笠原祥子 (恥骨マニア)
マスタードタラモサラダサンド (カーテンウォールの家)
カナコライフ (虹のある街)
マリみちょ24 (Skirthike)
キラキラ花 (ボナンザ)
金平糖工房のマリみての本 (金平糖工房)
カラフルトレイン・カラフルガールズ (金平糖工房)
祥子情歌 (赤木文庫)
pressed-flower bookmarks (BITTER SWEETS)
観用人魚姫 (す茶らか本舗)
リリアンMIXクラブ (こどもの領分)
Dear my Friends! (少女の王国)
紅茶とドルチェ (シンメトリーガーデン)
COUT DOWN! (UGO)
詩人の森 (黒猫館モンプチ)

■評論
女子イメージングの最前線 (Ko-wa's Inn)女の子を科学する
オタクとデザイン3 (オタクトデザイン)デザイン
ギャルゲーム批評2009年1月号 (O山出版)ゲーム
[Ni]2 ([Ni]編集部)ゲーム
輪行本vol3.5 (拝御光房)自転車
僕は明日のパンを買いに行く。 (C2機関)パン屋
漫画制服ガイド2008 (Plastic Age)制服

■オリジナル
チャージ!ふたばR (ゆ〜のす通信)ラジコン
つつましやかなCONCERTO (美術部)百合
アクセプタブル星宿図 (FOLON)SF
ふたつぶいちご (ぱずる座)姉弟
がんばれ美月さんA's (美月亭)日記
不機嫌な訪問者3 (ノースノマド)英国浪漫
花嫁指南総集編2 (ノースノマド)英国浪漫
タイブレイカー (楽玩)百合
マヒハニ3 (Junk-lab)百合
甘いユウウツ (ゆりりんの素)百合
季節のめいどさん Winter Reception (こもれびのーと)メイド
こもれびのーとCOLORS 3 (こもれびのーと)イラスト
ぽんとれぽっと2008 (ぽんじゆうす?)日記

■ゲーム
また君に恋してる (羽根屋根)CLANNAD
ダグ・アウト (トリオ・デ・イスパニア)CLANNAD
Automata. (SERIO-A)ToHeart
マスターマニアックス (星狩座)THE iDOLM@STER
M@STER of MONSTERS 総集編 (ハンマーフォール)THE iDOLM@STER
コハクリコVSせいばりん4 (経験値ランド)TYPE-MOON
MAGIC GUNNER 凛 総集編 (漆黒のバセラート)Fate
ASHES and SNOW (ジュリエット計画)ファイアーエムブレム
RIDE ON SHOOTING STAR (イヅミヤ)リトバスターズ

■涼宮ハルヒの憂鬱
PV19 (ぱるくす)
涼宮ハルヒの恐竜4 (カオティック乙女工房)
ハルヒかわいい3 (TTT)
放課後デイト (なみなみ爆弾)
Moonlight Sunshine (kuromorry)

■アニメ・漫画
スゴクきれいに入った! (殆ど死んでいる)コードギアス
スッゴーイ兄さんスゴイスゴイスゴーイ! (殆ど死んでいる)コードギアス
夢の世界へようこそ (山猫BOX)らき☆すた
らき☆でい4 (腰の曲がった空間)らき☆すた
ランシェリ (ロケット燃料21)マクロスF
神薙っ娘2 (夢屋花乃屋)かんなぎ
すくーるらいふ (ロイヤルクラウン)げんしけん
いちご通信EX21 (さうんどすとっく)あずまんが大王・アニメよろず
クモハ通信4 (さうんどすとっく)さよなら絶望先生
電車でD26 (○急電鉄)頭文字D
黒ひつじ (○急電鉄)黒執事
DOUBLE★HEADER 2 (舞子海岸迄五分)とらドラ!
パパはわかってくれない1 (charm)ローゼンメイデン
Shirley the Fanbook 7 (花楠)シャーリー
クレイモアさん2008 コミケに出る!!? (マズルカSTEP)クレイモア
かもしこみけ ふゆものがたり (90分15000円)もやしもん
ひだまりな冬 (NURSERYTALE)ひだまりスケッチ
わたしにできること (ゆりむん)ハヤテのごとく!
あきばと! (オレと勝負だ)よつばと!

…これで購入総数の5分の1くらいです。特に気になる本は後日改めて紹介します。

 2009/02/01(日) 「今月のきららキャラット」

 1 GA
 2 ラジオでGO!
 3 ひだまりスケッチ
 4 アットホームロマンス
 5 とらぶるクリック!
 6 CIRCLEさーくる
 7 空の下屋根の下
 8 ちびでびっ!
 9 帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!?

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

きららキャラット3月号の自分内ランキングは、全26本中単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは9本で打率に換算すると.346でした。先月号で「ひめくらす」と「雅さんちの戦闘事情」が最終回を迎え、ローテーションで「かみさまのいうとおり」と「帝立」が入れ替わったのみで純減は2本。久々の3割台で本数も10本を割り込みました。きららを読み始めて4年ほど経ちますが一桁台は初めてかも知れません。もしかすると単行本購入率が5割に迫る今までの相性の良さの方が稀有な事だったのかも知れませんが、特にこの1年くらいは「次代の大砲」を予感させる作品との出会いが以前よりも減っているような気がします。たとえ荒削りでも連載を続けていく中で挑戦を繰り返して才能を開花させて行った数々の作品を見届けてきましたが、最近は「そこで安定しちゃうの?」と感じる作品が増えているような気がします。萌え4コマといっても基本は笑いであり、笑いの基本はギャップとリズムにあるとすれば、安定だけじゃなくてそこから一歩踏み出す何かが必要なのではないでしょうか?最近はゲスト止まりが多くて連載を勝ち取るだけでも大変な状況にあり、長期的に作家を育てることは難しいのかも知れませんが…

それにしても、先月号といい今月号といい、GAのアニメ化告知を含んだ表紙のデザインは見事だなぁ…と思ってふと巻末を見たら、表紙デザインのクレジット欄に「オタクとデザイン」の染谷氏の名前が!調べてみたら、本当に先月号も染谷氏の仕事であったことが判明。タイトルロゴの右上端に小さく吹き出しでちょこっと描いてあるとか、背景色の水彩っぽい演出とか、書き下ろしではないアリモノの素材でここまでシンプルながら味と個性を出せるのは、ファンの贔屓目を除いても良い仕事だと思います。漫画の絵柄だけじゃなくてデザインのパターン認識までしてしまうのかと、無駄に進化し続ける自分のオタク脳に呆れたりもしますが…(きららネタではありませんが、最近話題のお気に入りパン屋紹介同人誌「僕は明日のパンを買いに行く。」のデザインも染谷氏の仕事なんですね。)

前フリが長くなりましたが、今月の講評をば。今月の首位に輝いたのは先月に引き続き「GA」。アニメ化の詳報は次々号(5月号)とのことですが、漫画の方も絶好調ですね。きらら本誌の「棺担ぎのクロ」が突然の休載で心配していましたが長期離脱にならずに一安心しました。久々に登場した新教師キャラ越廼先生の容赦ないスパルタっぷりと、デザインの才能とは何なのかという作品のテーマというべき本質にちょっとだけ触れる展開には引き込まれるものがありました。これは作品の世界観を数年間かけて丁寧に描き続けてきたこの段階だからこそ生きるネタであり、アニメがその魅力をどのように表現してくれるのか、とても楽しみでもあり不安でもあります。アニメの「ひだまりスケッチ」のような斬新さと温かさが上手く共存した作品になることを願って止みません。

次点には「ラジオでGO!」。ラジオには付き物の季節イベントにバレンタインを上手く絡めて、録音モノのクッキングタイムをラジオで流しながらテレゴングを番組中で行う、というラジオならではの面白さがよく引き出してあると感じました。こうしてラジオ番組だけじゃなくて、その外野(スタッフ)を巻き込んだそれぞれのバレンタインが地続きで描かれている、そのバランスが素晴らしい。紗枝さんの天然ドジさえ気にならない藤田さんの盲目っぷりとか、風見Pの一歩下がった控え目なアピールとか、芸人体質の構成作家兼パーソナリティーの沢渡さんのオチ担当とか…8P16本の4コマに収める作品として非常に完成度が高いと思います。

その他は一言コメントで。「ひだまりスケッチ」の吉野屋先生の相変わらずさにはほっとしますね。「アットホームロマンス」のどーなっちゃうんだろうなファイナル展開に悶々としています。「とらクリ」は珍しく柚ちゃんメインでPC部以外での活動が描かれてて好感触。PC部はネタの宝庫ですが、そこに視点が固定化されると新たな驚きが薄れてしまうので、たまにこういう回を挟むのは良いことだと思います。「ちびでびっ!」は予想通り次号最終回!?と思える内容でしたが、次号予告に最終回の記載はなし…あれれ?「空の下屋根の下」はついにバイト開始で脱ニート!…と思いきや「とりあえず今日は何もしなくていよ」と…やはりこの漫画只者じゃない。

そういえば、次号から渡辺純子先生(注:じゅんこ、ではなく、すみこ)の「まゆかのダーリン!」が復帰するようですね。短期集中連載と書いてあったので何回なのかは分かりませんが…連載時のファンとしては嬉しい限りです。それでは、今月の講評はこんなところで…

 2009/01/25(日) 「秋葉原買出し紀行」

イベントごとの無い週末に限ってあっさりと休みが取れる。そんなマーフィーの法則があったかなかったはさておき、こんなゆっくりできる日に限って朝早く目が覚めてしまったので、徒歩でぷらっと秋葉原に買出しに出かけましたとさ。

その道中、うめてんてー(蒼樹うめ先生)のキャラソンと、水樹奈々の新曲「深愛」をiPhoneで聴く。うめ先生の方はファン買いだったので企画モノでも仕方ないかなーと思っていましたが、これがなかなかどうしてイイ感じの仕上がり。上手いとか下手とかじゃなくて安心する声と詩でした。畑亜貴パワーすげぇ…水樹奈々の新曲はアニメでリメイクされたWHITE ALBUMのテーマ曲みたいですね。ゲーム原作は未プレーで同人のネタでしか知らないので、この曲がゲームに合ったものなのかは計りかねますが、私にとってはバラードの「Heart-shaped chant」と双璧を成すくらいとても好きな曲だな、と一聴して感じたので気になってwikiで調べてみたら、本当に方向性に通じるもののある曲だったんですね。オリコンのデイリーチャートで遂に初の1位を獲得し、また諸方面のメディアで取り上げられそうな予感がしますが、願わくば声優だからとか面白半分な紹介の仕方だけは勘弁して欲しいものです…

リピートで聴いてるうちに秋葉原に到着。いつものようにまずは虎1号店で商業誌をまとめ買い。土日は1Fのレジは結構並ぶので、空いてる午前中のうちに買い物を済ませてしまうのが玄人の技。書棚を眺めてたら「きららMAX」の表紙にあった「かなめもアニメ化決定!」報に思わずむせる。えーっと、大丈夫ですか芳文社さん?「GA」に「けいおん」に「かなめも」とアニメ化攻勢3連発ですか…正直言ってすごく不安です。「GA」のアニメ化は妥当だと思いますが、他の2本のアニメ化は微妙です。作品としては嫌いじゃないけど自分の好みを度外視して贔屓目も度外視してビジネスとして冷静に考えると、どう考えてもホームランをかっ飛ばす可能性のある売り出し方がイメージできないのです。「ひだまりスケッチ」と「ドージンワーク」のアニメになぜこれほどの評価の差がついたのか、その結果を冷静に受け止めて始めたプロジェクトでなければ、この路線選択は非常に危険な方法に突き進んでしまうのではないかと危惧してしまいます。余計なお世話かもしれませんけど…個人的にはARIAチームが「らいか・デイズ」をアニメ化してはくれまいかと夢に見たりしますが…あ、芳文社だけど、これはきらら連載じゃないっすね(^^;

買ったものリストの詳細は後日「最近の本とか」の日記でご紹介するとして、雑誌では「きららフォワード」と「まんがぱれっと」を購入。ぱれっとをパラパラと斜め読みしていたら、サークル「楽玩(Junk-lab)」の竹宮ジンさんが一迅社コミック大賞の百合姫部門を受賞していることに驚愕。連載確約でデビュー決定!同人で読んでいた「GF」の設定が受賞作のようですね。おめでとうございます!連載が始まるのがとても楽しみです。これは百合姫も定期購読雑誌に加えることも検討しなければ…フォワードの新連載「空色スクエア」の絵柄は同人でどこかで見た覚えがあるのですが…脳内データベースを検索すること数分…思い出したのはアイマスの同人誌「スプリング」でした。iPhoneでぐぐってみてもビンゴでした。サークルは赤橙さん。千早本で私が一番好きな切ないお話の本です。今では入手困難かもしれませんが…レビューのリストを確定させるために、2008年春以降の発行の作品は選考から外していましたが、もしレビュー本に次があるとすれば絶対に入れたい名作ですよ。アイマスジャンルにだってシリアスはあるんです!…それにしても絵柄や曲調でここまで高い精度で見抜いてしまう無駄にすごい技能は、もっと他に使い道はないものか…

買い物も終わってしばし街を散策。建設現場で火事騒ぎのあったビルは見た目は特に目立った動きはなし。大通りにはパトカーが常駐していつものように警戒態勢。お勤めご苦労様です。旧サトームセンのビルはずっと借り手がつかなかったが、今日通りかかったらシャッターに「LIVE PARK IN AKIBA」というペイントが。調べてみたところ、プロアマを問わずライブスペースを貸し出す100日間限定のライブ企画のようです。まだ参加者募集の段階であり恒久的にあのビルを使うわけではないようですが、ビジネスモデルがいまいち掴めない上に、「スタンディングで200〜400名収容可能」って、あのビルで?ホンマかいな?スタンディングってのはすし詰め状態のことではないと思うのですが…最近元気なのはカレー屋のゴーゴーカレー。数年前から南口にはありましたが大通りにも進出して一気に知名度が上がったようです。「男は黙ってカツカレー」というキャッチフレーズには惹かれますが、午前中で用事を済ませてしまう私にはあまり縁のないお店です。カレー好きのキレンジャーのチャレンジを見守ることにしましょう。

あと、すっかりチェックし忘れていましたが、京アニのオリジナルアニメ「空を見上げる少女の瞳に映る世界」ってのがあるみたいですね。少々出遅れましたが、来週分からチェックしてみます。あーアニメの話もしばらく日記に書いてなかったなー、などあれやこれや考えながらのんびりと過ごす週末もたまにはいいものですね。

 2009/01/19(月) 「今月のきらら」

 1 あっちこっち
 2 三者三葉
 3 かみさまのいうとおり!
 4 ゆゆ式
 5 うぃずりず
 6 据次タカシの憂鬱(ゲストfromフォワード)
 7 まーぶるインスパイア
 8 ダブルナイト
 9 恋部、はじめした(ゲスト)
10 Sweet Home
11 二丁目路地裏探偵奇譚

2009年2月号の全25本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は11本、打率に換算すると.440でした。自分内ランキングの常連の「ふおんコネクト!」「メロ(3乗)」「ねこきっさ」の3本が単行本作業による計画休載、さらに「棺担ぎのクロ」は表紙だけど掲載されず、計4本のマイナス要因があったにも関わらず、先月比-1本で推移しているあたりは、さすがの層の厚さというべきか。気になるのは、きゆづき先生の体調不良。GAのアニメ化正式発表で細かい仕事が増えて過密スケジュールになっているのでは?と、とても心配です。とても心配です。大事な事なので2回言いました。月刊ペースで複数の連載を抱えている作家さんが急激な環境変化によって描けなくなった事例がいくつもあるので…

そんな今月号のトップは「あっちこっち」がダントツ。ベタな季節ネタを回避しようとする作品が多い中にあって、初詣というポピュラーなイベントを「らしく・面白く」描けることは、それだけ作品世界とキャラが立っていることの現れだと思います。こういうハッピーな笑いを見ていると、萌え4コマはテクじゃないんだなーとしみじみ感じます。真面目に分析するとすごい高度なロジックなんですが、それすらさらっと笑い飛ばせてしまうのが、本当に面白い作品というものなのでしょう。

ゲスト陣では、なぜかフォワードで連載されている4コマ「据次タカシの憂鬱」が本誌に登場。フォワードを読んでない方に補足説明をしておくと、毎回こんな感じでどMでベタな作品ですがオススメ。「恋部、はじめした」はゲスト4回目。そろそろ連載になってもいい頃合だと思っていましたが、今回は本連載の前にやるネタとしては惜しいネタでした。次の保証の無いゲストは出し惜しみしてられないのは分かりますが、ちゃんと連載で育てればもっと別の出会い方をできたネタだったのではないかと…難しいっすね。

今回のプレゼントは描き下ろし絵馬。年に一度のことなので来年も続けて欲しいですね。どうやら風邪気味でふらふらするので、2位以下の選評は割愛して今月はこの辺で。

 2009/01/18(日) 「GM研読書会クローズドβ」

本日はマイミクさんと浅草の今戸神社に初詣、そしてその足で浅草橋のGM研本部にマイミクさんをお招きして、読書会クローズドβを開催、そして新宿のこだわりの某喫茶でお茶して、夜にはフコフコパーパーを受け取って…というように、慌しくも大変楽しい1日でした。

まず今戸神社。浅草に行って浅草寺ではなく今戸神社とは?と思われるかもしれませんが、これは「夏目友人帳」にゃんこ先生ゆかりの地であり、猫好きにとっては結構有名なスポットのようです。奉納されたにゃんこ先生の隣にはなぜか小錦の写真。小錦も猫好き?境内にはなぜかミッキーのガーデンセットが大量に…猫鼠つながりなのか、それとも宮司一家の趣味?ご利益は縁結びらしく、数十分にわたって拝んでいる熱心な女性もいて、熱心な信仰を集めているようです。おみくじは中吉。仕事運は絶好調のようですが、気になる引越し運は「十分ならず」…微妙?

浅草でごんぶとつけ麺を食してから、タクシーで浅草橋のGM研本部に移動。ここ数日で徹底的に部屋の片付けをやった(当日の朝5時までかかった)甲斐あって、前回は2名でも手狭だった部屋が7名でもなんとかなるくらい劇的に片付きました。ビフォーアフターもびっくり。ビフォーの写真は撮り忘れましたが…オタク的見せる収納としては結構なクオリティなのかも。私はホスト役として読みたい本の供給役に徹していましたが、時間が限られていたのでほんのさわりだけとはいえ、過去の貴重な資料として本を楽しんでいただけて何よりです。その本を描いた当人にとっては、目の前で10年以上前の本を読まれるのは羞恥プレイかも知れませんが(^^;ご本人も保管分がない本を私がダブって持っていたので進呈できたりと、思わぬ貢献もできました。今後も機会があればこういう書庫解放もやって行きたいですね。

その後、野暮用で皆様と新宿に移動して、某こだわりの喫茶店でお茶しながら談笑。1日8杯限定のブルマンとか品切れ続出の手作り菓子とか、ブレンドコーヒーも1050円!ファミレスのドリンクバーか缶コーヒーに慣れた経済感覚にとっては異次元の価格ですが、しかし味も驚きのクオリティでした。豆の味がストレートに出ている濃厚なコーヒー、栗が自重で徐々にめり込んで行くほど柔らかいスポンジとクリーム…ケーキセットで約1500円でも納得の値段です。ちなみに、トイレが隠し扉みたいになっていてまたまたビックリ。こういう面白い店情報に出会うこともあるから、友人の存在はとてもありがたいですね。

で、帰宅後に某フコフコパーカーを宅配で受け取りました。これで皆さんとお揃いです(^^)冬の間はこれがイベント時のユニフォームになりそうです。

 2009/01/14(水) 「今月のきららキャラット」

 1 GA
 2 ひめくらす (最終回)
 3 アットホームロマンス
 4 ラジオでGO!
 5 ひだまりスケッチ
 6 雅さんちの戦闘事情 (最終回)
 7 とらぶるクリック!
 8 かみさまのいうとおり!
 9 空の下屋根の下
10 CIRCLEさーくる
11 ちびでびっ!

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。それにしても…竹本先生がコスプレっていうと着ぐるみになるんですね。ある意味斬新です(^^)

きららキャラット2月号の自分内ランキングは、全27本中単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは11本で打率に換算すると.407でした。本数的にはかなり寂しい数字なっていますが、実際には非常にハイレベルなランキングになっています。最終回を迎えた「ひめくらす」「雅さんちの戦闘事情」以外にも、終了リーチが掛かってからドキドキ急上昇中の「アットホームロマンス」といい、クオリティ爆発の潜在能力を秘めた作品への期待感があってこその自分内ランキングだと思っているので、ランクインについては厳しめに取る方がいいのかも知れませんね。

表紙にででーんと満を持して「GA」のアニメ化が発表されましたが、漫画本編も出色の出来でした。いよいよ本格化し始めた上級生ズとGA1年グループのコラボレーション。アニメでもこの絡みが観れるといいなぁー「ひだまりスケッチ」の4期とセットで「スーパー美術タイム」…ってどう?「スケッチブック」の第2期は…さすがにないか。 次点には最終回を迎えた「ひめくらす」。安心して読める作品がいつものペースのまま、ほっとできる最終回を迎えられたのは、言葉で言うほと簡単なことではないと思います。じわじわと後になって良さの分かってくる作品なのでしょう。3着はマザコンとブラコンの変態漫画(褒め言葉)「アットホームロマンス」。姉プレイから姉ラブへ…多分ラストエピソードの怒涛の展開に釘付けです。この稀代のコンプレックス漫画はどこまで行ってしまうのだろうか…

「ちびでびっ!」も最終回気配が漂っていて、近々にランキングから4本が姿を消す非常事態。ボーダーライン上の作品は何本もありますが、何者にも代えられない突き抜けた個性、となるとまだまだ爆発力には欠けているように思えます。上手いだけの漫画には興味はありません!ここは萌え漫画の最前線。萌えとは絵柄やキャラクターではなく、そこにそれがそのものとして在ることを意識せざるを得ないくらいようにすること、つまり”味”が必要なのです。レシピ通りに作っても味は再現できない。1つの雑誌で当たりの新人は半年に一人出れば上出来かもしれないが、きららはこれからも根気強く腕を磨いてホームランをかっ飛ばせる創作の場であって欲しいものです。

 2009/01/11(日) 「あけまして、おめでとうございました。」

新年も明けて10日以上経ってしまいましたが、皆様あけましておめでとうございます。炎の13連投がようやく終わったかと思えば、予想外の代打で延長戦3日間が決定。あわよくばと計画していた大阪サイン会遠征を当日朝に断念…というハードなのは仕事だけじゃなくてラックの方もハードな日々を過ごしております。世間が休みの時ほど忙しいのはサービス業の宿命とは言え、そろそろ前線は若い衆に任せて楽隠居させていただきたいものです…

年末の試写会にもタイミングが合わず、4期マリみてが東京では地上波では受信できなかったり、まりあほりっくも東京MXの微弱電波のため受信できなかったり…と、今年に入ってから不運続きです。33歳は女性の厄年であって、男性の厄年は42歳のはずなんだけどなぁ…今年はGM研の活動再編成に向けた準備の年でもあるので、不運に嘆かず自力で1つずつ課題をクリアしていることにしましょう。

 2008/12/30(火) 「新刊を待ちきれなくて」

皆様コミケ3日間お疲れ様でした。
私はいつものように一人別の戦場で絶賛戦闘中です。

宅急便をまだ受け取れていないので、サークル本番の3日目が終わったというのに、未だに私の手元には新刊がなくて実感が涌かないので…待ちきれなくて書店(虎の穴)で1冊自分で買ってしまいました。通販も始まってるようなので、お近くのお店に無い場合はこちらをご利用ください。


※今回は虎の穴専売です。取扱い店舗は把握していません。

印刷の仕上がりは最高でした。FMカラーの威力にビックリ。肌色が綺麗に出ているし、星乃さんの頬の薄紅まで再現されてる。背表紙の紫も今にして思えば絶妙の配色といえるだろう。製版直前に緑陽社さんに直してもらった甲斐あって、インデックスもビシッと整っていて、大変満足の行く出来栄えだと思います。
それにしても…なんという厚み!19mmの背幅と知ってて作ったわけですが…書いておいてナニですが、これホンマに全部読む人っているんでしょうか?自分としては書きたいものを書きたいように書いただけですが、やはり1本でも多くの作品との出会いが生まれて欲しいという想いもありますから…未だにこの本の価値は自分では計りかねますが、とりあえずレビューを収録させていただいた作品に対して恥ずかしくないクオリティの本に仕上げることが出来たのではないかと…
※郵送希望の作家様へのご進呈は、宅急便で在庫を受け取ってもう少し仕事が落ち着いてからになります。おそらく1月中旬頃にはお届けできることかと…(19mmの本ってクロネコメール便で出せるんだろうか?)

これが2008年最後の日記になります。
それでは皆様、来年もよろしくお願いいたします。

 2008/12/02(火) 「きらら湯のみ」

まんがタイムきらら独立創刊5周年記念で、とらのあなが製作した「きらら湯のみ」。全6種のうち「ざら先生(ふおんコネクト)」「異識先生(あっちこっち)」「きゆづきさとこ先生(GA)」の3つをゲットしました。各2000Pで合計6000P。購入金額に換算すると12万円…最近はポイントのつかないサークル割引ばかり使っているのに、それでも残高ポイントは6000P以上…なんぼほど虎マニアなのか自分は(^^;

12/2に交換開始の「GA湯のみ」を求めて、22時の閉店5分前の秋葉原1号店に駆け込むも、そこにはまさかの品切れ札が…交換初日だというのに、恐るべしGA人気! 嘆いていても仕方が無いので、ダッシュで秋葉原駅に取って返して、23時まで営業している新宿店にターゲットを変更。その甲斐あって新宿店で無事に確保できました。あくまでこれは12/2夜の時点での話なので、12/3以降も在庫があるとは限りません。池袋店の状況は未確認ですが、穴場になりそうなのは小型店の町田店と吉祥寺店かも?

ちなみに、我が家には湯のみとマグカップが無数に存在します。プライスレスな記念グッズも多いので、実用に供されることは皆無ですが…そのうち機会があれば撮影してご紹介したいものです。

 2008/12/01(月) 「冬コミ新刊 第一次校了」

冬コミ合せ発行の「GM研通信vol.6」がようやく第一次校了を迎えました。まだ細部のデザインの仕上げやブラッシュアップ作業が残っているものの、ページを埋めるというレベルでは256ページすべてにデータが乗りました。入稿日は12/13。こんなに余裕のあるスケジュールで原稿を書いたことなんてなかったので、順調すぎて何のフラグだと警戒してしまうのは、我ながら損な性分だと思います。

最大の難関であった中小サークルにとっては巨額すぎる印刷費をめぐる資金繰りについても、緑陽社さんの取り計らいでボーナス支給日まで待ってもらえることになり、ひと安心。これから仕上げのブラッシュアップと誤植チェックの第二校了、アウトライン化とファイル名修正など入稿データ用作業の第三校了を経て、ようやく完成を迎えることになります。誤植のチェックは通勤電車の赤ペンチェック+自宅での音読の二重チェックを行いますが、自分では正しいことを前提に読んでしまうので、本当は第3者にチェックしてもらうのが一番いいんですけどね…

さて、泣いても笑ってもあと12日!
少しでも読みやすい本になるように、もうひと頑張りしましょう!

 2008/12/01(月) 「今月のきららキャラット」

 1 ひだまりスケッチ
 2 雅さんちの戦闘事情
 3 GA
 4 ラジオでGO!
 5 とらぶるクリック!
 6 ひめくらす
 7 空の下屋根の下
 8 CIRCLEさーくる
 9 アットホームロマンス
10 ちびでびっ!
11 はるみねーしょん

きららキャラット1月号の自分内ランキングは、全28本中単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは11本で打率に換算すると.392でした。「帝立第13軍学校」と「かみさまのいうとおり!」の2本がローテーション休みということもあって純減2本。久々に4割台を下回る低調な結果になりました。しかも、次号には「雅さんちの戦闘事情」と「ひめくらす」の2本が最終回を迎え、さらに「アットホームロマンス」と「ちびでびっ!」の2本も最終エピソードに突入している気配があり、ランキングのレギュラーが一気に4本減る可能性が…来年以降の新人の活躍に期待したいところです。

そんな1月号のトップクオリティに輝いたのは「ひだまりスケッチ」でした。常にトップ3に入る大安定株でしたが、新1年生のなずなちゃんをクローズアップした今回の話は、とてもひだまりらしい魅力に満ちたものでした。ただ内気なほっとけないキャラという萌えの記号としてではなく、ひだまり荘のメンバーの個性とリンクする形で少しずつ見えてくる日常の流れの中にあることが感じられることこそが、とても素晴らしいのだと思います。これだけ長い連載なのに未だに成長し続けてる世界があること…それは萌え4コマの可能性を私が信じ続けることのできる理由にもなっているくらいですから。

次点には次回最終回を迎える「雅さんちの戦闘事情」がランクイン。最後の最後までシリアスになることなど許さない、ノンストップど変態お笑いのスタイルを貫いて、トップ3の常連として最後まで走り抜けてくれることを最終回でも期待しています。3番手には、アグレッシブなGA流の茶道を披露してくれた「GA」がさすがのランクイン。とらのあなとのコラボGA&クロ湯のみの交換も12/2から始まるので、きゆづき作品マニアの方は早めにゲットしましょう。

冬コミ原稿中なので今月はこの辺で…

 2008/11/21(金) 「この創作がすごい! in コミティア86」

仕事の気疲れで今夜は論文原稿に向かう気力が涌いてこないので、コミティア86で印象深かった本を列挙しておきます。
※コミティア86発行の新刊とは限りません。


記録の記憶 〜彼女が消えるまで〜 (月人形)
人のフリ見て我がフリ直す参考書1〜11 (池猫屋騒動)
地学者・相原教授の欲しいモノ (池猫屋騒動)
08式 ベテラン声優 ?来来 (付和雷堂)
毎日なかよし ver2.4 (TUGUMIX)
企業は人なり。 (CUSUM)
ヨックモックの花束 (彼岸泥棒)
亡郷のジークフリート (万神殿)
築地あるき2 (おざわ渡辺)
あらくれ3 (INDIES-くじら組)
少女サイクル (残像アパートメント)
私立横島女子漫研4 (鷹商) 
ミノリ稼動中 (オレと勝負だ)
夜の月真夜中の自転車 (花苺)
すき、きらい、すき。 (花苺)
鬼おたく通信 (鬼おたく本舗)
MYダーツ擬人化倶楽部 (9count)


Push&Reviewの締め切りは11/26か…原稿優先なので今回も投稿できそうにないです…

 2008/11/16(日) 「コミティア86」

本日は東京ビッグサイトで開催された、創作系同人誌即売会「コミティア86」に参加してきました。夏のコミティアには仕事の都合で行けなかったし、冬コミには参加できないことが確定していて、今日が今年の同人納めのイベントということもあって、やる気満々で当日の朝を迎えたわけですが…昨日まで仕事が5連勤の上夜半まで原稿を書いていた蓄積疲労と、朝方からの激しい雨で生来の低血圧に低気圧が堪える、最悪のコンディションでした。電車移動中になんとか持ち直して事なきを得ましたが、もしかすると、いつも以上に括舌が悪くて声が聞き取りにくいところがあったかも知れません。大変失礼しました…

会場に向かう途中、いつもと雰囲気の違う集団を発見。この日はダーツの大会や、ネイルエキスポ、コスプレイベントなど様々なイベントが開催されていたようですが、一番目を引いたのはリクルートスーツ姿の集団。「Career Forum 就活スタート」という就職活動のイベントでしたが、コミティアの一般待機列のすぐ隣に並ぶ彼らの胸中とはどんなものなのだろうか?午後からコミティア会場に多くの着慣れてないスーツ姿の若者が見受けられたのは、イベントのはしごした人達だったのかも。私なら就活イベントの方がついでになってしまいそうですが(^^;

今回のコミティアは限界まで応募サークルを詰め込むために、委託販売なし、見本誌コーナーは2F会議室、展示企画なし、お誕生席なし、という非常にオーソドックスなタイプでの開催になりました。すでに冬コミ原稿シーズンに片足を突っ込んだ11月のこの時期でもこの活気!創作系の元気の良さは平閑期でも1ホールに収まらないレベルに達しているようですね。会場内は終始賑わっていて、他の即売会とは異なり人足の途切れることはなく、閉会のアナウンスを迎えるまで本を捜し歩いたり、創作談義に花を咲かせる人の姿がありました。今のところ2ホール拡大開催は5月のみであり、今後は抽選による落選も覚悟しなければならない時代が来るかも…

開場後はいつもチェックしているサークルさん58箇所を高速巡回しつつ、途中でぱっと目に付いた本を衝動買いしつつ、エリア単位で絨毯爆撃・総流しチェック戦に移行。産休のため今回でしばらくイベントから離れる方がいたり、商業誌の仕事が忙しくて欠席される方がいたり…コミティアに本格的に参加するようになって3年ほど経ちますが、その在り方は少しずつ変化しているようです。最近は二次創作ジャンルで普段活動しているサークルさんが別名義や友達のサークルさんの委託で、告知なしでゲリラ的に参加されるケースも増えていて、会場を隈なく歩いていたら「えっ!?」という方に遭遇することもしばしば。プロデビューへの登竜門として熱視線が注がれる舞台という側面もあれば、名前買いではなく純粋に挑戦作や交流を楽しめる場としての側面もあり、作家も読者も高い意識で刺激のあるイベントであるという本質はしっかりと守られ・受け継がれていることは素晴らしいことだと思います。

本日の収穫は63冊でした。予定通りコミティア特製紙袋2杯たっぷり買い込んでしまいました。よつばの。読書会がきっかけで新たに好きになったサークルさんの既刊もいくつか見つけることができたのは大きな収穫でした。特に感慨深かったのは、商業誌「理系クン」のモデルになった理系クンの売り子姿を見れたこと。本当に漫画の通りの人のようですね。唯一の失態は、開場直後にまだ製本中だった、こもれびのーとさんのコピー本は巡回のタイミングが合わずにゲットできなかったこと。今回は珍しく男キャラオンリーということで、製作数も多くなかったようですね…需要はあるようなのでいつかオフセットに再録される日がくることを期待しましょう。

気になる本は沢山ありますが、紹介している時間があるかどうか…「冬は新刊でますよ!」と言ってまわってしまった手前、まずは原稿をがんばります!

 2008/11/11(火) 「今月のきらら」

 1 ふおんコネクト!
 2 あっちこっち
 3 三者三葉
 4 かみさまのいうとおり!
 5 うぃずりず
 6 ゆゆ式
 7 まーぶるインスパイア
 8 メロ(3乗)
 9 Sweet Home
10 ねこきっさ
11 ダブルナイト
12 らぶ、はじめました。

2008年12月号の全26本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は12本、打率に換算すると.462でした。ちなみに、写真にもあるように、今月号には独立創刊5周年記念の小冊子が付いてきます。最近の月刊誌では付録が付いていない方が珍しいとも言えますが、意外にもきららで付録が付くのは初の試みです!…多分。その分お値段も100円増しですが…おめでとう本にしては随分はっちゃけた内容であり、きららウォッチャーにとっては大変嬉しい付録だと思いますよ。ちなちなみに写真のセンターにあるのは、きらら5周年記念で虎の穴がタイアップで製作したポイント交換グッズ「ざら湯のみ」です。交換初日の11/11に仕事帰りに閉店間際の1号店に駆け込んでゲットしてきました。在庫状況は不明なので確保を考えている方はお早めに〜

冬コミ原稿中で時間がないので、今月の雑感はざざっと流します。今月のトップクオリティに輝いたのは「ふおんコネクト!」でした。今月のテーマは完璧超人の姉(交流)を持つ妹(通果)の悩み。誰もが羨む「特別」な完璧超人の「妹」…それは、通果も望んでいたはずの状態のはずだったのですが…これは、いつかこの作品で描かれるだろうと私も予想していたエピソードでしたが、いざその時を迎えてみると、予想よりもはるかに自然な形で、ごく当たり前のヒトコマとして読むことができたように感じました。物語の上では間違いなくキーポイントになる話ですが、それを構えることなく読者にこの不揃いな姉妹の絆の本質を伝えることができていることは、漫画論としては、こともなげにやってしまうことはかえって地味だと論じられてしまうかもしれませんが、本当はその自然さこそがもっと評価されて然るべき点だと思います。

次点には掃除さえもコントにしてしまう「あっちこっち」。お掃除マシン「ポリッシャー」を知らない世代の私はオッサンということでしょうか…3番手には遂に西山さんをも巻き込んでしまった薗部ワールドが全開の「三者三葉」。急上昇中なのは自転車通学ひとつで逞しく妄想を働かせる「まーぶるインスパイア(無駄に制約の多い自分ルール)」。ゲスト3回目の「らぶ、はじめました。」は新キャラ登場でさらに人間関係が複雑に…連載になるかどうかはアンケートの結果が反映される3ヶ月くらいまで待つ必要がありそうですが…ここしばらくのゲストの中では一番可能性を感じる作品なので、ぜひ連載を勝ち取っていただきたものです。

他にも語りたいことは沢山ありますが、時間がないので今月はこれにて御免。

 2008/11/09(日) 「リリカルマジカル5&第7回文学フリマ」

本日は、魔法少女リリカルなのはオンリー即売会「リリカルマジカル5」と、文学系即売会「第7回文学フリマ」に一般参加してきました。

いつものように蒲田のPioに10時前に到着。「カタログにも一般来場は10時以降で!」と書いてあったし、ぷにケット系の運営だと多くの場合でローリングスタート(一般参加者を会場に入れてグルグル回りながら全員が入った時点でスタートする方式)が取られているので、ちゃんと10時を過ぎてから来場したのですが…Pio前の広場を埋め尽くす人人人…どう考えても何分か前に出来たような列ではない。何時から居やがりますかこの人達は…案の定コーンで仕切られた一角はどう考えてもペナルティ対象。本命の列は裏手に形成中でしたが、2列3本の列が裏手のスペースを開場前に埋め尽くしてしまい…目算で2000名以上はいたと思います。なんぼほど元気なんだ、なのはイベントは!

かくして全体像も掴めないほど巨大な一般列でローリーングスタートなんて芸当はできるはずもなく、入場する列の流し方もペナルティの有無もよく分からないまま、会場入りしたのは11時10分でした。(ただし、こういうことは敢えて情報を出さない方がいいのです。デットラインを設けてもその前後で混雑が発生するだけであり、住宅地に隣接するPioでは通常よりもさらにシビアなレベルでの対策が本来は必要なのですから。一緒に列に並んだマイミクさんの「毎週、朝カーテンを開けたら大行列っての確かに嫌だと思う」という話に深くうなづいてしまいました)

そんなこんなで、いざ開戦!会場内は怒涛の人波で、狭い通路のそこかしこに形成される最後尾札と途中列札が入り乱れる、そこはまさに戦場でした。オンリーでこんな混み混みのイベントは久しぶりです。脚立の上から会場を見渡して列形成の指示を飛ばし、列幅を確保するために本部スペースを急遽削ったり、時限コピーには急遽屋外に場所を移して青空頒布を行うなど、歴戦スタッフの冴え渡る対応がなければパンクしかねない圧倒的な物量でしたよ… いつものように「ぱるくす」さんのラミカチャレンジでシグナム姐さんカードをいただいて、「ひなたぼっこ倶楽部」さんのナカジマ家6姉妹ダイスシール+夏コミのコピー本の再頒布をゲット。印象的だったのは合同本企画(ハラオウン家、ナンバーズ2種)の元気さと、「サガマニ。」さんの時限コピー本を求める列の凄まじさ。待機列で私の後方で話をしていた人の「始まったな…って感じだね」という言葉でした。なのフェ本好きの私はサガマニ。さんの本には以前から注目していて「せかいはかがやく」をレビュー特集にも選んでいたのですが、こうして多くの人に評価されて着実に人気爆発を迎えたことをとても嬉しく思います。

時限コピーやらなんやかんやで、予定を1時間超過して会場を後にしたのは13時。京急とJRを乗り継いで最速で秋葉原公舎に移動して、文学フリマに参戦。初参加のイベントだったので、文学系イベントに対するイメージはもっと地味で静かなものだと思い込んでいましたが、なんでしょう?この熱気と賑やかさは?唯一知っている名前は、「漫画をめくる冒険」の「ピアノ・ファイア・パブリッシング」さんだけだったので、とりあえず配置の2Fに行ってみると、そこはさらにすごいことになってました。「美少女ゲームの臨界点」でも有名な東浩紀氏が講談社と組んでプロデュースしている、若手評論家の登竜門企画「ゼロアカ道場」が開催されていて、販売レース順位の途中経過がアナウンスされたり、どうみても本職のカメラマンが取材をしていたりと…聞いた話では、こんな集客力のあるイベントになったのはごく最近のことで、ゼロアカは特別なケースとのことですが、それは文学・評論系に潜在的なパワーがあったからこそのことであり、私も一応評論サークルの端くれですが、軽いカルチャーショックを受けました。

私は商業論壇の情報はまったく仕入れてこなかったので大したことは言えませんが、ひとことだけ言わせていただきたいのは、即売会で見本誌を手に取って数秒で文学や評論としての善し悪しを判断することなどできないのではないか?、ということです。私は本気で読んで判断したかったので、ゼロアカエントリーの8作品を全部買いました。これから商業の世界に挑もうって人たちを売り出すためにはお祭り的な要素やショーマンシップが必要なことを理解できないほど私は幼くはありませんが、即売会での販売数という指標が果たして読者の本気と合致するものなのか?というと疑問が残ります。まだ軽く読んだだけなので偉そうなことは書けませんが、一様に感じたのは大変勉強の出来る頭のいい方々が書いた文章なのでしょう、ということです。頭の悪い私には、何が言いたいのか良く分かりません。日本語して理解できることと、心に響くことは別なのです。良くも悪くも、彼らの物事の考え方は「弟子」なんだなとも感じました。勉強したことを整頓して上手くまとめることはできても、じゃあその前提を一回捨ててぶっ壊して別のアプローチから再構築してみようとか、どうすれば読者に伝えることができるのか?という視点的な余裕がまだないのかもしれない。こればっかりはビジネスの世界で揉まれなければ身につかない感覚だから、登竜門としてゼロアカという舞台が貴重なものであることに変わりはないと思います。チャンスをどう活かすかは作家当人の意識次第なのですから…

本日の収穫は、リリマジが48冊、文学フリマが10冊でした。さて、来週のコミティアは今年の一般参加収めなので、しっかりと創作の風に吹かれて来るとしましょう。

 2008/11/05(水) 「最近の本とかアレやコレや」

・まりあほりっく(1)(2)(3) (遠藤海成)
・未満れんあい(1) (高嶋ひろみ)
・ハヤテのごとく!(17) (畑健二郎)
・さよなら絶望先生(15)限定版 (久米田康治)
・GUNSLINGER GIRL(10)限定版 (相田裕)
・メガギフト (須田さぎり)
・ひざまづいてメガネをかけろ (須田さぎり)
・ベルセルク(33) (三浦健太郎)
・わさびアラモード(3)完 (もみじ真魚)
・マンガ家さんとアシスタントさんと(1) (ヒロユキ)
・ドージンワーク(6)完 (ヒロユキ)
・火星ロボ大決戦(3)完 (なかま亜咲)
・さくらの境(4) (竹本泉)
・よみきりものの…北国楽園 (竹本泉)
・放浪息子(8) (志村貴子)
・となりのだんな様 (野々原ちき)
・スーパーメイドちるみさん(オールカラー版) (師走冬子)
・ひだまりスケッチ365(2)
・マクロスF娘フロ
・マクロスF娘トラ
・THE IDOLM@STER LIVE ENCORE
・figma鶴屋さん
・Fate メタルチャームコレクション01 エクスカリバー

先日のダーツの集いで話題にのぼった「まりあほりっく」。雑誌(コミックalive)をたまに買った時に読んでいる程度だったので、話を振られてもその場で上手く説明できませんでしたが、改めて単行本を買って通して読んでみました。うん、やはり面白い。端的に説明すると、マリア様で173cmで男嫌いでかわいい女の子をみると鼻血を吹いて一目惚れしたのが女装少年の超お嬢(?)様でしかもメイドを引き連れて性格は捻じ曲がったドSという…書くだけでお腹一杯の設定の嵐をちゃんとギャグにしてるのは何気にレベルが高いってことでしょう。シャフト製作でアニメ化も決まっているので、ブレイクするのも時間の問題かも?

ガンスリの10巻は物語が佳境を迎えて、「必死に生きて、そして死のう」という帯の台詞にもあるように、随分昔のレビューに書いたとおりの展開になっています。この残酷なまでに静かで美しい物語は、どんなにつらくても最後まで見守りたい。限定版についているおまけのイラスト集はイタリアの解説もあるのでファンなら押さえておきたいところ。

「THE IDOLM@STER LIVE ENCORE」の小鳥さんの新曲「花」は実にいい曲ですね。他はリミックスしすぎな感があるけど、各キャラのファンなら楽しめるかと(ファミ通のクロレビみたいな当たり障りのない表現)。遅ればせながら購入したマクロスFのサントラは、シェリルのバラードナンバー「妖精」と「真空ダイアモンドクレパス」がお気に入り。娘々サービスメドレーもお気に入り。原稿作業のお供に長く聴ける1枚になりそうです。

なのはのデバイスシリーズを買い続けているアニメイト限定販売のメタルチャームコレクションですが、Fateシリーズのエクスカリバーを予約購入しました。出来は非常にいいのですが、figamaに持たせるには少々重いし、とんがっているので吊るして実用に使うには向いていませんけど…ついでに、打ち止めだと思っていたなのはシリーズの次回作も予約しておきました。クラールヴィントは発動タイプではなく指輪タイプなんですね…あれ?製品は2個セットだけど、本編の映像では両手で計4個あったような…シャマルファンは2組買えということでしょうか? もう1つの新製品はレイジングハートのアクセルモードタイプ。ということは、これからバルディッシュのアサルトフォームは当然あるとして、レイジングハートのエクセリオンモードとか、エクシードモードとか…(羽根が邪魔?)現実的には劇場版のマイナーチェンジ版か?いずれにしても、デバイスのないザフィーラは蚊帳の外なのでしょうけど(^^;…と、書いてる側からバルディッシュアサルトが発表され、さらに闇の書・蒼天の書セットも発表されました。レヴァンティンとかはペーパーナイフのような外見なので職質されかねないけど、書ならアクセサリーとしてぶら下げてても安心ですね。年齢的にはどうかと思いますが(^^;

 2008/11/05(水) 「よつばの。読書会4th 持込リスト(確定)」

11/8(土)に開催される、よつばの。読書会4th に持ち込む50冊の選定が完了しました。私は今回が初参加なので勝手が分からないということもあって、個人的なジャンルの好みは今回は度外視して、評論・オリジナル・その他少し、という構成にさせていただきました。特に評論本は普段じっくりと読む機会はないし、過去の歴史を紐解くのもまた一興かと。もし日程が合う人でこのリストの中で気になる本があれば、ぜひ会場で手に取ってみていただければ幸いです。

※vol.6のプレ原稿もこっそりリストに入ってます(179本のレビュー収録済み)

■エヴァンゲリオン
PEPPY ANGEL 総集編
episode 0:9 後編 「The Number of the beast」
episode 0:10 「BABEL」
episode 0:11 前編 「JERICHO」
episode 0:11 後編 「JERICHO」
episode 0:11.5 「LAZARUS」
episode 0:12 「MALUCTH」
新約 文書A
新約 文書G
新約 文書R
THE END OF PEPPY ANGEL 新約文書S
RE-TAKE 全年齢版 総集編1
RE-TAKE 全年齢版 総集編2
RE-TAKE 全年齢版 総集編3
その後のEVANGELION:愛

■オリジナル
ダチェラット1
ダチェラット2
ダチェラット3
ダチェラット4
がんばれ美月さん総集編1
がんばれ美月さん総集編2
総総集編1-2-3 メイド将軍クロニクル
開 -KAI- メイド提督 白黒船来航(総集編4)

■評論
GM研通信vol.1
GM研通信vol.2
GM研通信vol.3
GM研通信vol.4
GM研通信vol.5
GM研通信vol.6(プレ原稿)
ギャルゲーム批評2004
ギャルゲーム批評2005
ギャルゲーム批評2006
ギャルゲーム批評2007
ギャルゲーム批評2008
オタクとデザイン1
オタクとデザイン2
ほとんど全てのゲームバカに贈るガンパレ読本
美少女ゲームの臨界点
美少女ゲームの臨界点+
漫画をめくる冒険

■その他
トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!1
トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!2
トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!3
トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!4
トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!5
トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!6
トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!7
「マリみて」解題の試み 随筆・論集 瞳子、瞳子母、柏木と瞳子
「マリみて」解題の試み 随筆・論集 可南子、薔薇の館、きょうだい
Re-RAPPOT REQUIEM

 2008/11/03(月) 「よつばの。読書会4th 持ち込みリスト(暫定)」

11/8(土)に開催される、「よつばの。読書会4th」に持ち込む個人蔵書のリストを仮作成しました。基本的に一応評論ジャンルとして評論系の本は押さえておくとして、ジャンルに左右されにくいオリジナルを中心に選考を進めていますが、上限50冊の枠があるのでシリーズモノは紹介し辛いかも…とりあえず確定している31作品のリストを掲載しておきます。

No.01 GM研通信vol.1
No.02 GM研通信vol.2
No.03 GM研通信vol.3
No.04 GM研通信vol.4
No.05 GM研通信vol.5
No.06 GM研通信vol.6(プレ原稿)
No.07 その後のEVANGELION:愛
No.08 PEPPY ANGEL 総集編
No.09 Re-RAPPOT REQUIEM
No.10 トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!1
No.11 トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!2
No.12 トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!3
No.13 トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!4
No.14 トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!5
No.15 トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!6
No.16 トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!7
No.17 ギャルゲーム批評2004
No.18 ギャルゲーム批評2005
No.19 ギャルゲーム批評2006
No.20 ギャルゲーム批評2007
No.21 ギャルゲーム批評2008
No.22 ほとんど全てのゲームバカに贈るガンパレ読本
No.23 美少女ゲームの臨界点
No.24 オタクとデザイン
No.25 漫画をめくる冒険
No.26 がんばれ美月さん総集編1
No.27 がんばれ美月さん総集編2
No.28 ダチェラット1
No.29 ダチェラット2
No.30 ダチェラット3
No.31 ダチェラット4
残り19作品は現在選考中。リストの公開は明日の夜あたりにでも…

 2008/11/02(日) 「今週のくらにゃど」

今週のくらにゃど(ネコがキーなので誤植ではない)は美佐枝さんシナリオでした。杏にひけをとらない豪快でパワフルな突っ込みが活き活きと描かれていて、回想テキストが中心だったゲーム版よりも演出面でアニメの良さが出ている部分だと思います。五十嵐君のメガネが今時なイケメンメガネなところに時代を感じてみたりもしましたが…

実は、2話構成で語られる美佐枝さんの学生時代のエピソードは、アニメ版のCLANNAD AFTERの方向性を占う上でとても重要な回であり、今回提示のあったいくつかのキーになる要素から、アニメ版がどのような路線で、どのような構成で、どのような最終回にたどり着くのか、私の中ではほぼ最終に近い答えが出てしまいました。その予想とともに改めてLiaさんの新曲OP主題歌「時を刻む唄」を聴いてみると、また違った印象がありました。私は録画でしかアニメを観ない人なので、OPは漏れなくスキップで読み飛ばしてしまうのですが、「時を刻む唄」だけは毎回聴いています。CDの発売が11/14と遅めということもありますが、楽曲とシンクロしつつ物語を示唆するキーワードを詰め込む京アニクオリティの背景との合せ技は反則に近いものがある。あの歌詞が意味するところと、OPのとある1カットから導かれるのは、哀しい事実の予感、そして…

もしその通りになるとしたら、ゲームのアニメ化の成功例として歴史に残る脚本(ほん)になるはずです。しかし、そのためには、その答えを肯定するためには、相当辛い事前演出が必要になるわけですが…今は黙して敢えて語らず、アニメが初見の人にどのような形でその答えを提示してくれるか、楽しみにして待つとしましょう。

 2008/11/01(土) 「今週のかんにゃぎ」

奇跡的にアンテナの機嫌が良かったのか、東京MXがまともに受信できていたので、かんなぎ第5話を視聴することができました。相変わらずいい感じで原作に小ネタや演出が足してあって、ますますいい感じです。時間がないので大変大雑把な感想しかまだ書けませんが、気になったところをちょっと。

・ヤマカンの「ようやく監督の域に達しました」発言は世間的に大丈夫なのだろうか?
・紙とjpegの元ネタを分かる人はどれだけいるのだろう?(答:倉田先生)
・アイキャッチに武梨えり先生の自画像(黒マッチョ)が登場。アニメでもあのノリで押し通すんですね。
・ナギ様公式ファンクラブのPVの発信媒体は「Yamatube」

単行本の6巻も間もなく発売されるし、連載本誌のコミックREXを含めて一迅社が総力を挙げてプッシュしているみたいなので、世間的にもそれなりのヒットは見込めそうです。同人に波及するかどうかはイベントの在り方次第なので、まだ何とも言い難いものがありますが…需要はあると思いますよ。

 2008/11/01(土) 「今月のきららキャラット」

 1 雅さんちの戦闘事情
 2 ラジオでGO!
 3 ひだまりスケッチ
 4 とらぶるクリック!
 5 かみさまのいうとおり!
 6 ゆゆ式(ゲスト)
 7 ひめくらす
 8 CIRCLEさーくる
 9 からハニ(最終回)
10 空の下屋根の下
11 アットホームロマンス
12 ちびでびっ!
13 はるみねーしょん

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

きららキャラット11月号の自分内ランキングは、全27本中単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは13本で打率に換算すると.481でした。「GA」が都合により休載だったものの、きらら本誌から「ゆゆ式」がゲスト参加。現津みかみ先生の「からハニ」が今回で最終回で、「雅さんち」も最終回に向けてカウントダウンに入っているもの、中堅どころも全体的にクオリティが上がっていて、打率以上に充実したランキングになっているので、しばらくは心配ないと思います。新連載陣はまだまだ様子見。総じて学園モノばかりなので、よっぽどの個性がないとこの萌え4コマ激戦区で読者を惹き付けるのは厳しいと思います。そういう意味では、超インドアなニート漫画「空の下屋根の下」の着眼点は良いのかもしれない。次号も巻中カラーで編集部も推す気満々みたいだし。順調に成長して欲しいものです。

そんな今月号の首位に輝いたのは、最終回へのカウントダウンに入っている(多分)「雅さんちの戦闘事情」。過去最高位は2位でしたが今回ついに初の栄冠に輝きました。単行本1巻分にあたる第1期ではランキングの圏外だったこの作品が、第2期になってランキングの常連入りを果たし、やがてトップ5をうかがうポジションをキープするようになり、最終局面になってトップ獲りを果たす作品に成長したことは、大変感慨深いものがあります。ぱんつ漫画家という芸風を確立したただけなく、平気で何ヶ月も出番がなくて出番を求めてガツガツした主人公像と、一瞬でもシリアスではいられないすっとこどこいな笑いを挟まずにはいられない芸人魂が、かくも特殊な笑いを生み出したのだと思います。それは狙って外すことがあざとさではなく、ギリギリを狙っての結果なのだと思えるからのでしょう。

次点には「ラジオでGO!」がさすがのランクイン。今回は温泉慰安旅行編なのでラジオはこれっぽっちも関係ありませんが、その分サービスショットが満載です。キャラの個性や関係性が普段しっかりと描かれているからこそ、こういう番外編でも普段と同じ感覚で楽しめるというものです。これはさりげないけど重要なことだと思います。ところで、二階堂さんが肩にかけていたタオルには1325kHzとありましたが、多分あれはラジオきららの周波数を記したアメニティなのでしょう。じつに芸が細かい。

「ひだまりスケッチ」は新1年生コンビが少しずつひだまり荘メンバーに馴染んできた感じ。「とらぶるクリク!」は最近は杏珠の電気製品破壊の芸風はとんと見なくなりましたが、オーソドックスにPC部の面々との関係性を描くようになった最近は、むしろ漫画としてのクオリティは上がっていると思います。萌え漫画には普通の漫画にはない「意外性」が求められているのは事実ですが、それは一発芸という意味ではありません。基本を押さえた上での脱線だからこそギャップの面白さが生まれるのであって、脱線した上で強引にそこに道を作ってしまうことで新たな芸風が生まれるのだと私は思います。現に、私が好きになる種類の作品(上記のランキングの作品)は、それぞれが唯一無二の個性を発揮しています。萌え漫画の本概とは、萌え要素の追求ではなく、萌える構造を作り出し成長していくプロセスにこそあり、その最前線としてきららという舞台はうってつけなのだと思います。

毎度の事ながら時間がなくて、あまりまとまらない理論のまま、いつかにつづく…かも。

 2008/10/31(金) 「冬コミ当選」

冬コミ当選しました。

火曜日 西地区 "ち" ブロック 15b

いつもと違って、今回から3日目の配置なのでお間違えなきように。
いずれにしても私は仕事のため会場には居ませんが…
新刊は28ヶ月ぶりの発行となる「GM研通信vol.6 愛と煩悩の無限書庫」です。
28ヶ月はさすがに長過ぎました…ようやく肩の荷が下ろせそうです。
製作状況はまた後日お伝えいたします。

 2008/10/28(火) 「11/8(土)は読書会へ」

11/8(土)は個人主催の同人誌読書会「よつばの。読書会4th」に参加する予定です。まぁ、休みが取れたら、という条件付ではありますが、滅多にない機会なのでどうにか調整をつける所存なり。

公式サイトはこちら
http://planchette3.net/reading/

これは誰でも参加できるオープン形式の読書会であり、入場料(200円)を払ってひたすら本を読むイベントですが、よつばの。読書会の最大の特徴は、参加者が所有する同人誌を持ち寄るというスタイルです(持ち込みなしのリードオンリーでも問題ありません)。どんな本が集まるかは事前にリストを公開している方もいるし、当日来てみてのお楽しみという方もいて様々ですが、濃い同人読みたち持ち込み上限50冊枠を巡って熾烈な自分内オススメ競争を勝ち抜いた、選りすぐりの本が集う場でもあります。

ちなみに、私が持ち込む本のリストはまだ選別中です。vol.6のレビュー対象になっている179本については、シリーズ物が多かったり、複数の作品を作風レベルで読み解いた要素も含まれているため、対象の冊数で言えば1000冊を超えてしまいます。なるべく単品で楽しめるもので、ジャンルの好みに左右されないもの…となると、オリジナルや評論系の割合が高くなりそうですが…あ、そうだ、vol.6のレビュー原稿の持ち込み…ってのは反則ですかね?レビューは179本すべてが第二校正まで終わってるし、ノンブルもインデックスデザインも貼り込んであるので、本番同様のクオリティに仕上がってるんですが…

すでに一般市場では見ることのできない個人所有の貴重な本が読める(かもしれない)場でもあるので、もし興味があってスケジュールの合う方がいれば、ご一緒にいかがでしょう?

 2008/10/27(月) 「かんなぎ」

マイミクさんのご厚意で、かんなぎアニメ版の1〜3話を録画したディスクをいただきました。原作漫画は単行本1巻の頃からずっと読んでいたし、R.O.D.やかみちゅの倉田氏が構成・脚本で、元京アニでハルヒダンスの仕掛け人のヤマカンが絵コンテ参加…とあれば期待せざるをえないでしょう。東京MXの受信不調で視聴機会を逃していたので、この支援物資は大変ありがたかったです。

で、実際に観てみるとやはり面白い。OPで歌って踊るのはヤマカンの趣味なのでしょうけど、アイドルというキーワードは原作に関係なくもないので良しとすべきかと(別にアイドルを目指すわけではありませんが)。いい感じで漫画にアニメ的な演出が足してあって、構成も一部良い意味で変更されています。「かみちゅ」で神様モノを手掛けた倉田氏らしく、神秘的なチカラが発揮されるシーンの演出が見事だし、幼馴染(つぐみ)を第1話で絡ませずに、差し入れのおかずで「何が美味しかった?」と自分が作った玉子焼きを気にするくだりとか、まったく、あざといくらいいい足し方をしてくれてますなぁ…DVDの購入も検討してみることにします。

ちなみに、なぜか生徒役で森三中(らしき人)が出てますが、のだめに出ていた髭男爵しかり、お笑い芸人が隠れキャラになるのが流行りなのだろうか?本筋には関係ない範囲の出番なのでどっちでもいいですけど…

 2008/10/25(土) 「本日のオススメ:未満れんあい」

週イチ連載どころか1ヶ月半ぶりの更新になってしまいましたが、今回のお題も普通の人はまず知らない変化球です。その作品とは、高嶋ひろみ先生作、月刊コミックハイ!連載の「未満れんあい」です。

彼女いない歴=年齢29歳でうっかり29年。職業はエロゲのプログラマー…リアルな恋なんて一生無縁だと思っていた黒瀬と、真面目で純真で恋なんてまだ先の話だと思っていた少女が、トツゼンの運命の出会いをしてしまった−−−ありえない組み合わせだけど、ありえて欲しい。そんなラブコメディ(本の帯とかから要約抜粋)

というあらすじだけを書くと色々と誤解されそうですが、決していかがわいい内容ではありませんよ。むしろピュアすぎるくらいピュアです。メールの返信を考えていたら夜が明けてしまい、ちょっとしたことで舞い上がったかと思えば、かえって心配になって緊張のあまり腹も下す。そんな思春期の男子みたいなおじさんに対して、学校では男子ともほとんど喋ったことのない中1女子の小沢ともえちゃんの素直すぎるリアクションは、眩しすぎて正視できない浄化されそうな勢いで映るのです。エロゲのごとく選択肢は頭に浮かんでも言う勇気はない。むしろ、名刺で会社と製品を調べられたりしようものなら大変なことに…勘違いから始まった、れんあい未満の恋物語。少女マンガよりもピュアかもしれない現代の男子にこそ、ぜひオススメしたい逸品です。

※高嶋ひろみ先生は、南京ぐれ子先生と同一人物です。コミックハイ!の連載開始とともにペンネームを改名されたそうです。

 2008/10/24(金) 「秋アニメつれづれ」

「かんなぎ」と「地獄少女」は相変わらず東京MXの受信不良のため視聴できないものの、この秋の新アニメも一巡して視聴可否の判断も終わりました。視聴継続は6本。予選落ちになったのは「鉄のラインバレル」だけで、再放送とロングランの4本を合わせると合計週10本。にわかアニオタと言われる程度にはアニメを観ていると言える数字なのでしょう、多分。

観感ほどカッチリとした文章を書く気力がないんで、とりとめもなく思いついたことをメモっておくことにします。

■CLANNAD AFTER ATORY
まさかまさかで3話に及んだ春原兄妹編は今週で完結。私は原作ではこのエピソードの後半のドロドロしたところから最後の締め方に至る流れがあまり好きではありませんでしたが、アニメ版はあくまで原作のラインをなぞりつつ、締める見せ方を少し変えただけで1本のエピソードとして筋の通ったものにしてあって、かなり印象が良くなったように感じました。春原を変に持ち上げるわけでもなかったし。相変わらず京アニの原作理解力と構成力はたいしたもんです。ちょっと気になったのは、ゆきねーの「兄とは今では仲良しです」という台詞です。あれ?ゆきねーのお兄さんって確かもう○○○るはずなんですが…原作で検証する時間も気力もないので確かなことは不明ですが、あの一言で片付けられたとすると、ゆきねーシナリオの有無は微妙に?でも、ゲーム版未経験の人からすると、資料室に隠れていた厳ついニイチャンが何者なのかまったく説明がつかないので、ゆきねーシナリオもあると信じよう。そこで○○○の存在が触れられるか次第で、AFTERのラストがどんな方向性になるか判る…かも。で、次からは美佐枝さん編ですね。ゲームでは過去エピソードはほとんどビジュアルがなかったので割と楽しみです。未だに2クールで尺が足りるのかは疑わしいですが…

■とらドラ!
原作は未だに未読ですが、大河の凶暴なツンデレっぷりと恋に臆病なところ、つかみどころのない北村のリアクション、櫛枝(みのりん)のオバカな天然元気娘っぷり…ツンデレ=釘宮、元気娘=堀江というあざとすぎるスタチャ起用もあって、初心者でも大変安心して観れる作品だと思います。べらんめえ口調の生徒会長(えーと名前なんだっけ?)などのサブキャラの活躍や、スピンオフエピソードも原作には結構あるみたいなので、これを機会に原作ラノベも読んでみることにします。

■ヒャッコ
第1回のまったりとした演出に不安はあったものの、エピソードによって左右されがちだとか、メインの4人以外のサブキャラがまだつかめないとかありますが、流してまったり観る分にはいいアニメなのかも。原作漫画は未読なので、アニメが漫画の魅力をどう生かしているのかは分かりませんが…とりあえず視聴は継続。

■のだめカンタービレ 巴里編
アニメのクオリティは1期から変わりはないものの、状況展開や時間経過が早すぎたり、演奏パートがあまりクローズアップされなかったりと、1期のさりげない音楽ディテールが感じられる演出が好きだった者としては、少々物足りない展開です。これも原作漫画は未読なので、のだめの学校授業の開始でこの先面白くなることを期待するとしましょう。

■ガンダム00
ごたいそうな理念のために闘い傷付き矛盾に行き着いた1期とは打って変わって、理念なんぞくそくらえで仲間のために闘う2期の人間臭さは個人的には望むところだ!なのですが、一般的にはどうなんでしょう?仮面の変態さんの出番はまだですか?ところで、ヒロイン(?)のマリナさまの設定は1期の時点で24歳だったから、4年後の2期では28…げふんげふん。

■黒執事
悪魔で執事な超絶有能執事のセバスチャンの黒い華麗さがたまりません。ストーリーラインに関わる部分はまだほとんど語られていないのに、初見の人を視聴継続させているのは、普通に出来がいいということでしょう。機会があれば原作漫画も読んでみることにします。

その他ロングランとか再放送視聴中の作品
・アリソンとリリア
・ケロロ軍曹
・ゴルゴ13
・絶対可憐チルドレン

ああ、それにしても「かんなぎ」が視聴できないのは痛いっす…

 2008/10/23(木) 「ダーツ&レアエンド?」

ここ1週間のうち4日はダーツに興じております。やはり良き先輩がいて上達が実感できる趣味っていいものですね。今日は偶然すごいお方とご一緒する機会に恵まれて、投げ方だけでなく握り方もとても勉強になりました。10ゲーム近く投げたのは初めてだったので、後半は手がゆるゆるでしたが(^^;通勤の最寄り駅のゲーセンにもダーツがあったので、凝り性な性格を生かして地道な努力で修行に励むことにしましょう。

ちなみに、マイミクさんとトゥルーフォーチュンの情報交換をしていたところ、どうやら私が見たバットエンド(紫乃上さんが慰めて(?)くれるエンディング)を身の回りでは誰も見ていないようです。ネットをぐぐっても攻略情報がほとんどないため、それらしき情報は発見できませんでした。公式の攻略本もまだ発売されていないので、はっきり言って出現条件はまったくもって不明ですが…

可能性としては、

1.真人兄の好感度チェックをほとんど使わなかった。
2.兄パワーもまったく使わなかった。
3.紫乃上さんのカードイベントを進めた状態でバットエンドを迎える。

といったものが考えられますが、可能性として一番ありそうなのが「3」ですが…時間がなくて検証できなくて申し訳ありませぬ…

 2008/10/18(土) 「今週のCLANNAD」

春原エピソードで3話も使うとは!芽衣ちゃん絡みとはいえ、なんたる贅沢な尺の使い方!…うーん、でも来週はアノ話をやっぱりやることになるんですね。正直私は原作でもあのエピソードは好きではなかったし、アニメで新たな構成案が示されるのであれば、それもアリかなと思っていましたが、ここまで原作どおりなのも痛し痒しか…この先ゆきねえエピソードが入るのは確実として、美佐枝さんのエピソードも多分あるだろう。幸村のじーさんと勝平は尺的に微妙になってきたか?本当に折り返し地点でアフターに入れるのだろうか?(不安)

※ちなみに、ゲーム版を未プレイの方は、漫画で出ているCLANNADのオフィシャルコミック(ジャイブ刊:みさき樹里さん作)はアニメ完結まで読まないことをオススメします。CLANNAD AFTER STORYの構成を色々と予想している中で、どうしても答えの出ない(というより出したくない答え)に少々思うところがあったわけですが…そんな中出会ってしまった、みさき樹里さんの描くオフィシャルコミックの展開は、おそらくその答えになるものなのだと思います。ゲームであるCLANNADを漫画という異なるメディアでこれほどまでに素晴らしい構成は、他のゲームの漫画化になかったものです。間違いなくゲームの漫画化では最高の部類の入る傑作です。しかしだからこそ、「漫画だから」という考えでお手軽に済ませて欲しくはないのです。良く出来たゲーム原作漫画で終わって欲しくないのです。

オススメしたいがゆえに敢えてススメナイことも時には必要なのです。

 2008/10/17(金) 「最近の本」

たまには考察もオチもなく、最近買った本の備忘録でも…

CLANNAD(7) (みさき樹里)
となグラ!(8) (筧秀隆)
ももいろさんご(13) (花見沢Q太郎)
ムダヅモ無き改革 (大和田秀樹)
ささめきこと(3) (いけだたかし)
宙のまにまに(5) (柏原麻美)
新吼えろペン(11) (島本和彦)
かんなぎ(5) (武梨えり)
ろりーた絶対王政(2) (三嶋くるみ)
キラキラ☆アキラ(1) (曙はる)
ラブイーブン (須田さぎり)
きみのくちでメガネをたたえよ (須田さぎり)
ビーム短編傑作選奥村編集長セレクション マンゴー編
ビーム短編傑作選奥村編集長セレクション いちぢく編
fallows!
アルスラーン戦記13 蛇王再臨 (田中芳樹)
ヴァルプルギスの後悔 Fire1. (上遠野浩平)

…まったくもって、節操も傾向もない趣味ですなぁ…アルスラーンの最新刊は買ったものの、「あのキャラ」が死んでしまうと噂に聞いてしまい、なかなか読む気になれませぬ…

 2008/10/16(木) 「今月のきらら」

 1 あっちこっち
 2 かみさまのいうとおり!
 3 ふおんコネクト!
 4 三者三葉
 5 棺担ぎのクロ
 6 うぃずりず
 7 ゆゆ式
 8 メロ(3乗)
 9 ダブルナイト
10 まーぶるインスパイア
11 Sweet Home

2008年11月号の全25本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は11本、打率に換算すると.440でした。先月号で「ドージンワーク番外編」が完結し、レギュラーの「ねこきっさ」が単行本作業のため休載。そして今回のゲストは5本と活発だったもののすべて様子見ラインどまり、ということで減少要素3本がそのまま結果に反映された形になりました。「棺担ぎのクロ」が予想通り最終エピソードに突入しており、ベスト5常連レギュラーの「かみさま」と「ふおん」も3年生夏のエピソードに入っていておそらく半年から1年のスパンで完結を迎える兆しが出ている中、次世代エース候補がなかなか出てこない状況が続いています。

改めてマイベストに入る常連さんの傾向を考えてみると、「きらら以外」での活動もされている方がほとんどだということに気付きました。それは他誌での連載に限らず同人活動も含まれます。複数の連載を持つことで漫画家としての経験値を積むことが作品のクオリティアップにつながることは想像に難くないと思いますが、その経験と同種のものを同人にあると論じることを「なにをバカなことを」と嘲る人もいるかもしれませんが、私は大真面目に同人活動から得られる漫画家としての経験値は決して商業の舞台での経験値に劣るものではないと考えています。ただし、それはその人が同人に何を求めているのか?と、商業に通じる部分とそうでない部分を理解した上で「割切らない」という条件が必要になります。

少々わかりづらいニュアンスなので補足しておくと、どう描けばより正解に近い作品にすることができるか・結果を出せるかが常に問われる商業と、自分が描きたいものを描ける同人はスタンスが違います。しかし、商業も同人も漫画であることに変わりはなく、雑誌の向こうの数万人の読者と、即売会で本を手渡しする一人の読者が受け取る漫画としての本質には変わりはない。そう思える人にとっては同人はリラックスして漫画を描くことを楽しめる・嫌いにならないでいられる場であり、失敗を恐れずに作品の幅を広げるチャンスの場であり、読者の生の反応を感じられる場だと理屈ではなく経験として実感できるのだと思います。事実、何誌もの連載を抱えていても充実した同人活動を両立させている作家さんの作品は、商業の舞台でも常にクオリティを上げ続けており、事実としてランキングの上位を独占しています。同人出身の作家さんを中心に構成した雑誌は今では珍しくありませんが、その中でもきららが特別で在り続けるのは、同人でも商業でもない何かに向かっているような期待感があるからなのかも知れませんね。

と、長々と語っていたら行数を使いすぎましたが、今月のトップは「あっちこっち」です。2位・2位・1位というここ最近の抜群の安定感は、作中にもあるように一連の流れに隙のないお約束コントのテンポのよさにあるのだと思います。単行本の第2巻の発売が12月に決定したことだし、これをきっかけにもっとブレイクして欲しいですね。次点には会心の鼻血ネタ満載で「かみさまのいうとおり!」がランクイン。求人広告の深読みして妄想エロワードにしてしまうとは…このコントも職人芸の域です。3着には安定銘柄の「ふおんコネクト!」がさすがのランクイン。最近夕ちゃん先生とふおんの行動がこち亀の芸風に通じるものがあるような気がしてきました。何気にすごいマニアックなところとか、大掛かりな悪巧みのわりにすぐにばれるところとか…誤解のないように念を押しておきますが、「似てる」のではなく「通じる」というのがミソです。

ゲスト陣では4コマ誌にしては型破りなコマ割の「境界線のリンボ」が気になるところ(竹本泉先生のコマ割は例外です)。絵はふくやまけいこと名探偵ホームズを足して割ったような幹事。そしてペンネームが「鳥取砂丘」って…お郷の方なのだろうか?鳥取出身の私としては気になるところ。1月号から連載スタートとのことですが、まだこの第1回で方向性は判断しかねるのでしばらく様子見。「脳内彼女のいる生活」は読みきりとしては面白いけど、連載に押したい作品なのかというと決め手にかけます。引き出しの多さを感じさせる何かがまだ少し足りないような…これも今後の成長を見守りたいところです。

今月はこんなところで…

 2008/10/15(水) 「ダーツはじめました。」

マイミクさんの影響で遅ればせながらダーツを始めました。今年の2月に瞳子本の合同打ち上げで初ダーツを経験してから8ヶ月…仕事の忙しさにかまけて機会に恵まれませんでしたが、先日マイダーツを買ってしまい、今日はダーツライブカードも作ってしまい、どうやら戻れない河を渡ってしまったようです。

4ゲームほど遊んでようやく真っ直ぐ投げる感覚を掴んだばかりのど素人ですので、もしご一緒する機会がありましたら、諸先輩方々どうぞお手柔らかに(^^;

余談:
帰りの電車でいきなりライブダーツカードを紛失してしまいました。油断大敵…悔しいので明日にでも早速作り直してきます。

 2008/10/12(日) 「十月のロザリオ in 2008」

10/12はマリみてオンリー同人誌即売会「十月のロザリオ in 2008」に一般参加してきました。2008年のマリみてオンリーとしては最後のイベントであり、サンクリの翌週というハードなスケジュールでしたが、Pio2Fの立地ではMAXに限りなく近い90サークルが参加。10月頭に原作新刊「卒業前小景」が発行されて燃料投下されたばかりということもあり、コピー本の発行率が50%を超える非常に活気のあるイベントでした。

現地には9時20分頃に到着。研究所の最寄り駅である浅草橋からは、都営浅草線が京急直通であることに今更ながら気付いたので、乗り換えなしで品川からは快特扱いで京急蒲田にわずか28分で到着。JR乗り換えよりも多少値は張りますが、ラクチンなので今後も利用するとしよう。十月のロザリオのHPには一般来場時間の時刻記載はなかったものの、9月の「わたしの十字架3」では9時以前の来場に対してペナルティが施行された事例もあったので、他の参加者も9時以降の来場で動いていたようで平穏無事に開場を迎えました。(どうやら書店で前売りしていたカタログには9:00を時刻記載があったようですが、カタログを現地購入する人の免罪符にならないように、HPへの記載もしっかりして欲しいところです。紳士淑女のマリみてイベント参加者はその辺は暗黙の了解で高いモラルが維持されていますが…)

この日は1Fで音楽系イベントのM3が開催されていたり、先月のイベントのように突発的な激戦要因(分かる人には分かる)がない分、いつもどおりのまったりとしたイベント…ということはなく、コピー本率過半数越えというスプリント過当競争が繰り広げられました。しかし、そこはこのジャンルに何年も付き合ってきた歴戦の猛者ぞろいのイベント。一般参加者もスタッフもどこのサークルから列が出来るのかを知り尽くしているので、恐ろしく整然とした混雑がピンポイントで発生してはベテランのスタッフさんの的確な指示で捌かれていく様は、他のイベントではなかなかお目に掛かれない光景だと思います。

そんな激戦の中にあっては、並ぶ順番を誤ればあっという間に購入機会を逸してしまいます。私も3つほどルート設計時の計算違いで確保に失敗した場所がありましたが、開場時間にいなかったから、てっきり会場製本で時限頒布だと思っていたサークルさんが予想外の早い時間から開始になっていたので途中で列抜けして並んでギリギリセーフだったり、その日のブログで「やっぱりコピー本は無理でした」と書き込みのあったサークルさんが、午後過ぎになってから突然コピー本の頒布が始まったりと…思わぬところで取りこぼしのあった方が多いかも知れませんね。イベントの独自企画としては落書きコーナーとスタンプラリーの引き換えがありましたが、他はいたってオーソドックスなイベントでした。Pio2Fにはスペース的に余裕がないし、企画モノが少ない分は新規開拓や挨拶回りに十分時間が使えたので、たまにはこういう普通にまったりとしたイベントもいいものですね(これは普段の企画が充実しているからこそ言える感覚なのだと思います)。

本日の収穫は35冊でした。そのうち26冊がコピー本…これほどコピー本の割合の高いイベントも珍しいかも知れない。本日のスケブは、マリみてイベント最後の参加になる「きむちらうめん:」さんに描いていただいた可南子と、ハンマーフォールのサー・長野さんに描いていただいたゴロンタです。K2Corp.さんの色紙は少々金欠気味あったこともあり今回は控えようと思っていたのですが、新聞部コンビの素晴らしさに気がつけば申し込んでいました。小景でのエピソードはファンにとってたまらないものでしたし、この色紙に反応する三奈子さまファンも多かったようです。原作の相乗効果がこうしてリアルタイムで味わえるジャンルは他にはないですね。2009年もマリみてイベントの活気が続く事を願っております。

 2008/10/11(土) 「たまには野球のこと」

いまさらですが、巨人のリーグ優勝について。まずは巨人ファンの方におめでとうございます。そして自分を含めて阪神ファンの方は残念でした。では、また来年!………え?まだCSも日本シリーズもあるじゃないか?…ああ、あれは余興なのであってないようなものです。球団にとっては収益面でボーナスステージなのかもしれませんが、少なくとも私の中ではシーズン終わりで疲弊しきって最高のパフォーマンスを発揮できない上に、運に左右されやすい短期決戦で、年間を通じて獲得した評価を失いかねないリスクが高すぎて観る気がしないイベントなのです。

私は日記では滅多に野球をネタにすることはないのですが、それは何を書いても「所詮ファンの目線でしょ」で片付けられてしまうからです。私はファンがその日感じた事を書いてくれる日記が大好きです。マイミクさんにも鷹党や虎党の方がいますが、日々の試合の一喜一憂や厳しい発言の中にもチーム愛・野球愛の裏返しだと読み取れるから良いのですが、必ずしも読み手がそういうものだという前提で読んでくれるとは限りません。特にスポーツ新聞文化の浸透した日本においては、言葉を素直に受け取りすぎる傾向があるのかもしれませんが…

私は以前から日本シリーズでひどい負け方をするとリーグ優勝の価値すら否定されるような「世間的ファン心理」が嫌いだったのですが、最近はCSなどという珍妙な制度によって1年間の戦いを勝ち抜いた勝者であっても、CSで敗退すればクソミソに叩かれてしまうのは、なんとも残念なことだと思います。実は昨年もリーグ優勝していたのは巨人であったことが、個人的にもまったくイメージになかったくらいで…イメージというやつは恐ろしいものですね…

私はアンチ巨人を公言して憚らない人ですが、それは「伝統の巨人軍」という過去の栄光とか「読売新聞の振る舞い」とかグランドとは関係ないところにあって、選手個々人はむしろ好ましいとさえ思います。常勝軍団のプレッシャーを抱えて潰される選手も多いけど、それすら乗り越えてくる選手が出てくるのはすごいことだと思います。今年は確かにラミレス・クルーン・グライシンガー、といった新戦力がことごとく当たった稀有な年でしたが、それだけ勝てるほどセリーグは甘くない。エラーをしても疲労があっても坂本を使い続けたり、上原も復活を信じて使い続けた。30前後でも若手を言われ続けてきた生え抜きの選手にも活躍の場を与え、年俸が何億円だとうと結果が出ない選手は容赦なくスタメンから外した。あの控えのメンバーの層の厚さは尋常ではないが、控えを含めてくさらせず士気を高く保ち続けた原監督のベンチワークは地味だがもっと評価されてしかるべきものだろう。表には出てこない部分なのでマスコミは取り上げないだろうけど…

今年の後半に限って言えば、阪神が優勝するに相応しいチームだったとは思えません。40前後のベテラン頼みの構図は相変わらずであり、JFKも藤川以外は崩壊寸前だし、先発陣は目を覆いたくなるような日替わりローテ…前半戦の大独走の方が奇跡だったのかもしれない。ふと気がつけば生え抜きが満足に育っていなくて、巨人以上に移籍組みばかりの顔ぶれで…さすがに衰えを隠せない矢野が来年いっぱいで引退したら、代わりが務まる捕手などいない。金本に代わってリーダーシップを取れる人間などいない。岡田監督があの性格でも優秀な指揮官でいられるのも、各ポジションで模範となるリーダーがグランド内に存在していたからであって、彼らが抜けたあと選手と指揮系統の連携が取れるとは思い難い。西武の渡辺監督しかり、巨人の原監督しかり、時代は兄貴分的な監督を求めているのであろう…でも、ベテラン陣にとってはおそらく今年が優勝できる最後の年であり、V逸では藤川もメジャーに行けない(行かせない)流れになってしまうのでは…と心配です。

今年に限ってはセリーグのCSでは番狂わせは起きて欲しいないですね。巨人VS阪神のリベンジマッチならまだしも、5割をウロウロしていた中日が勝ち進んできた日にゃあ…ナベツネでなくても腹が立つと思いますよ。パリーグは西武・オリックスと…あとどこだっけ?日ハムですか。そのくらいの印象です。投手力に不安のある西武と打線は水モノのオリックス。短期決戦では戦巧者で絶対的エースの勝ち星が計算できる日ハムが優位な気がしないでもない。オリックスは清原が出場しないまでもベンチ入りだけでもしていれば応援したかったけど、すでに任意引退扱いになっているからその線もなし。勝ち負けよりも純粋に選手の活躍を応援して楽しむことにしましょう。

それはさておき、横浜には再建するつもりがあるのだろうか?楽天は野村監督の後を誰に託すのか?楽天は若手投手陣が育ってきていて、野村→星野のリレーで阪神再建劇の再現とオリンピックでの求心力の急落を挽回するプランも噂されているし、いざとなったらいくらでも金が出せるし地域密着で地元ファンに愛される球団になっているが…広島があれだけ金がなくてもCS争いできるようになったのも監督の手腕によるところも大きいのでは?と考えると、来期も体制にメスを入れなかった横浜に活路はなかろう…

野球の話は一般論を語ろうとすればするほどオチがなくなるので困ったものです(^^;

 2008/10/08(水) 「トゥルーフォーチュン その4」

トゥルーフォーチュン攻略4日目。バスケ少年の後輩「矢口遊」と、不良だけど花好きな「如月慎也」の二人の攻略を完了しました。これでめでたく全キャラクリアです。2人ずつ途中まで同時攻略してセーブデータを分岐させていたので、トータルの攻略時間は20時間くらいでしょうか?これから購入を考えている方で原稿と両立できるかしら?と悩んでいる方は所要時間の目安としてご参考にしていただければと思います。

まずはバスケ少年の後輩「矢口遊」。後輩キャラ設定はギャルゲーでは王道ですが、その基本は乙女ゲーでも同じなんですね。とにかく素直で明るくて熱血で下心のない無邪気さがいい。こちらから追いかけるのが当たり前のギャルゲー構造にあって、向こうからなついてくれるのは下級生の特権なのだろう。「せっかく先輩が話しかけてくれたから…」とトイレを我慢して話に付き合ってくれたり、背の低さのコンプレックスもあって大食漢の遊くんが「そんな小食じゃ大きくなれないっすよ」と言ったことに対して、主人公が「大きくってどこが?」と意味深に返したら、「背以外にどこがあるんすか?」と無邪気に返されて…こっぱずかしいじゃないか!そんな絵に描いたような後輩ちゃんがエンディングでは「いつか先輩とつりあうような男になります!」と誓ったのは普通にカッコイイと思います。でも、個人的に遊シナリオで一番面白かったのは、兄妹仲がいいっすねという遊くんの感想に対して、真人兄が「(主人公が)大好きだから」と真顔で発言したことです。あーやっぱり真人兄の単独シナリオがないのは残念だなー

で、ラストに回った不良だけど花好きな「如月慎也」は、おそらく攻略がもっとも難しいキャラかもしれない。近寄り難いリアクションの序盤と、ちょっとだけ打ち解けたけど照れくさいことは通じない中盤と、下校会話のヒット率の高い話題がまるで変わってしまう終盤とか、他のキャラとは全く傾向の違うカードの好感度アップダウンとか…中盤の下校会話で「ほめる」コマンドを使ってマイナス効果になるなんて思わないじゃないか!不良といっても学校内で暴れるわけではないし、誰に頼まれたでもなく花の世話をする本質的な優しさを、主人公との交流で変わっていく過程は短いながらにもよくまとまっているシナリオだと思います。さりげなく好きな色を聞いて、その色に合わせた薔薇の花束をくれたり、「言葉にするのは苦手なんだ。抱きしめるぜ」と黙って抱きしめるエンディングは、ある意味でとても乙女ちっくなのかも。

そして、隠しキャラについては、マイミクさんから兄エンドがあるとの噂をききつけました。どうやらそれは誰にも告白されないバットエンドみたいです(ときメモで言うところの早乙女好雄エンド?)。占いインタフェースが人数分しか用意されていないことからも、通常攻略の隠しキャラは難しいだろうと予想されていたので、バットエンドを使うのは苦肉の策で仕方あるまいて。途中セーブデータから始めて、誰もクリア条件を満たさない状態でひたすら最終日まで日付を進めてみたのですが…なぜか主人公の前に現れたのは紫乃上さん。「あなたがこんなじゃ張り合いがない。だってあなたは私のライバルなのですから。下を向いていたらロクな恋が寄って来ませんことよ!」と励ましてくれました。で、そのままエンディングに突入してシステムデータのセーブ…あれ?真人兄は?トップメニューのイラストが真人兄になっていたから、大筋ではこれで合ってるはずなんだけど…何か足りない条件があったのでしょうか?

ネットに正確な攻略情報がろくすっぽない状態なのが困ったところです。ゲーム自体があんまり売れてないのかなぁ…女性向けゲームには疎いので市場分析はできませんが、トゥルーフォーチュンはBLゲームではなく、乙女ゲームに分類されるものであり味付けもかなり薄めで一般性の高いもので、男性でもマリみてを好ましいと思える程度の免疫があれば十分に楽しめる作品だと思いますが、そういう特性のゲームだとゲーム専門誌が語ってくれるわけもなく…攻略キャラ追加があるとしてもベスト版を待つ必要があるけど、売れてなければベスト版にならないこともあるし…同人誌で補完しろってことでしょうか?それにしては主人公の作画資料が少ないのが困りモノですが…

 2008/10/06(月) 「サンクリで気になった本とか」

サンクリ41で気になった本を駆け足でご紹介。

まず本ではありませんが、いつもながら手塗りの淡い色彩が美しいK2Crop.さんの祐巳ちゃん&瞳子(体育祭仕様)の色紙と、多分スケブでは初描きのマズルカSTEPさんの紫乃上さん(トゥルーフォーチュン)と、Skirthikeさんに描いていただいた消失ハルヒのスケブです。大好きな作家さんに思い入れのあるキャラを描いていただけるのは、やはり嬉しいものですね。

本はいつもとはちょっと趣向を変えて”変化球”を取り揃えてみました。細かい書評は時間が無くて書けないのが残念です。コメントはまた後日ということで…

びびび〜魔法少女、育ててます〜 (まじっく・すくえあ)
■時計坂にはまだ早い (舞子海岸迄五分)
Lyrical Magic Magicians of the Caribbean + 全力熱唱フェイトさん (ryu-minBS)
■限りなく黒に近い白 (Black and White)
■神奈川県三浦市カフェアルファの八年柿とブレンドコーヒー (テンタイ→カンソク)
■HANDS (Junk-lab)
■CHRONO LOGICAL BEAT JOURNEY (ジュリエット計画)
■よつば festival (よつフェス事務局)

 2008/10/05(日) 「サンクリ41」

10/5は、池袋サンシャインシティで開催された同人誌即売会、サンシャインクリエイション41に一般参加してきました。今回はサンクリ10周年の記念開催ということで、カタログのおまけとし紙バックがついてきたり、サンクリ名物すぺしゃるにんにく弁当とサンクリ弁当が復活したり、カタログの読み物系記事がやたらと充実していたり、記念グッズが作られたり、過去最大規模のプチオンリーが開催されたり…など、いろいろあっていつも以上に活気のあるサンクリだったようです。

現地には7:45に到着。今回私の初動はいつものBホールではなくDホール。これは公式筋の見解ではなく私の想像ですが、なのはのプチオンリー「リリカルステージ02」の規模が大きすぎて、従来どおりBホールに配置することが困難なための措置だと思います。とはいえ微妙にエロも混じっているDホールの待機列の規模は、終始まったりのBホールとは比較にならない。7:45の時点で屋根下の通路は満杯で、誘導された先のバスターミナルも2本目の列の中盤という…何時からいるんだろうこの人たちは?案の定、通路組に対するペナルティが施行されましたが、誘導の区切りがあまりにも分かりやすかったためか、列抜けして様子見する人が多発して混乱を招きかねない状態だったため、最後尾につける対応ではなく通路組内でのリバースという対応が取られたようです。今回は10周年ということもあって甘めの対応だったようですが、せめて公式にカタログ販売開始になっている時間(7:45)以降の来場を心がけていただきたいものです。

開場時間から5分ほどでDホールに入ると、すでにそこは戦場。私の場合は外周大手さんはなぜか自然と選択肢に入ってこないので並ぶことの苦労とは無縁なのですが、こなす数の多さとコピー本やおまけを素早く確保する綿密な情報収集に基づく作戦立案、会場製本や遅刻といったイレギュラー発生時に瞬時に優先度を組み帰る判断、重い紙袋を持って最大戦速で動き続けるスタミナが求められるのです。まずはなのはプチオンリーに直行して、ぱるくすさんのラミカをゲットして、ひなたぼっこ倶楽部さんのコピー本をゲットして、ryu-minBSさんの新刊とおまけ本をゲット。それからは125のサークル数で「すでにプチじゃねーよ!」と言いたくなる広さのなのは島をぐるっと回って、情報収集しきれなかったコピー本がないかどうかをチェック。これでDホールの第一ミッションは完了。オフセットの新刊は行列のできるサークル以外ならそれなりに数の余裕があるので、他のホールを回ってDホールに戻ってきてからでも遅くないのです。

それからDホールを抜けて外周を大きく迂回してBホールへ移動。途中A23ホールへの列を階段下に誘導させて入場させている光景を見かたので、一番待機列がすごかったのはやはりA23だったようですね。Bホールの初動はいつもよりまったりしていましたが、どうやら外周の大手さんのいくつかには局地的な混雑があったようですね。大手さんは専門外なのでドコといわれても分かりませんが…私的にはメインのマリみてゾーンは、来週にオンリーイベントを控えていてそちらを発行の本命に持ってきている方が多いこともあって、大半のサークルさんがお知らせペーパーのみで、いつも以上にまったりしていました。そのおかげで初動でDを選ばざるを得なかった私もBと両立させることができたわけですが…オンリーイベントが充実しているジャンルにとっては、サンクリは戦果的には微妙なのかもしれません。全国から猛者が集まるコミケとは違って、サンクリのために地方から上京してくる参加者はあまり多くないし、ジャンルの多様性を確保できるほど層が厚いわけでもない。元々単独で開催できる規模のオンリーイベントが充実しているジャンルであれば、わざわざサンクリでプチオンリーをやることの意義は…ちょっとピンとこない。どこからどこまではプチオンリーなのか境界線がわからないし、合同打ち上げは参加機会の少ない遠征組みが参加しにくいのでは意味がないし、記念誌はどこにあるのかぱっと見ではわからなかったし…スパークのようにプチオンリーだけらになっても、どこで何をやっているのか把握しきれないので困りますが、もう少し企画モノの工夫は必要なのかなと思います。複数ジャンルで活動されている方にとっては、サンクリにどのジャンルで申し込むかを決めるきっかけになる、というメリットもあると思いますが、誰もが筆が早いわけではありませんしねぇ…プチオンリーについてはまた後日改めて論考するとしましょう。

Bホールの優先箇所を回ったところでA23に行こうとしたらまだまだ混雑が続いていたので、ふと目を転じると本部でサンクリ弁当の食券販売をしていました。今まで何度か販売されていましたが競争率が高すぎて一度も食したことがなかったので、タイミングよくゲットできたのは僥倖でした。Dホールの企業ブーズゾーンまで引き換えに行かなければならないのが大変面倒ですが…お知り合いの分も何枚か食券を確保して、自分はすぺしゃるにんにく弁当を購入。強烈に臭うらしく弁当と一緒にガムがついてきました。会場では動き回っていて弁当を食べる余裕はなかったので帰宅してから食べましたが、弁当事態は別に臭くはなかったです。しかし数分後自分の汗の匂いが明らか変わって動揺。疲労回復には効果覿面だし、ネタとしても面白いし値段の割に味も悪くないのですが、多くの人と会う会場で食べるにはあまり向いてないですね。口臭ではなく体臭なのでガムでは防げないですし…

買い物をあらかた終えてからは作家さんへの挨拶回りタイムに入りました。ゆ〜のすさんに「女子光学」を差し入れしたり、なんかいい本ありました?という問いにタイムリーにその日みつけた掘り出し物で応えることができたり、マニアックなリクエストのスケブを描いていただけたり、トゥルーフォーチュンの話題で盛り上がったり、来週のマリみてオンリーの話をしたり…大変充実した時間を過ごすことができました。14時を過ぎてもまだ人が多かったのは、引けの早いサンクリにしては珍しい傾向かもしれません。ただ単に初動で人が多すぎて、減ってもまだ多いと感じただけかも知れませんが…閉会後はマイミクさんたちと珈琲専門店伯爵でお茶したり、カラオケでトゥルーフォーチュンの主題歌をみんなで歌ったり、マイダーツの初購入の手解きをしていただいたり…大変楽しい時間をありがとうございました。人前で三十路岬を歌う日が来ようとは思いもよりませんでしたが(^^;

本日の購入冊数は53冊でした。ペーパーのみのところも多かったし、朝から風邪気味だったこともあって全チェックはできなかったわりには結構な冊数になりましたね。あまり新規開拓はできませんでしたが、気になる本があれば、また後日ご紹介させていただきます。

 2008/10/04(土) 「トゥルーフォーチュン その3」

トゥルーフォーチュン攻略3日目は、メイン格の星宮潤とオタク野間卓人をクリアしました。これでメインで残りは下級生と不良の2人。サンクリで人に合う前にネタの予習をしておきたかったところですが、さすがに時間切れです。睡眠時間を削ってまでしてプレーしたキャラでもないしなぁ…

星宮潤は陰のあるクールな王道ヒーロータイプ。片や野間卓人はオタク少年で裏街道タイプ。両極端な二人を途中まで同時進行させていたわけですが、どうやら私は王道なイケメンよりも野間くんの潔いまでのオタクっぷりに共感してしまったようです。星宮くんは最初にクリアするべきだったかなぁ…名前にもあるように星をテーマにして音楽で愛を語るロマンチックな展開は、まさに乙女ゲーの王道中の王道。エンディング曲が星宮くんの声優さんのソロなのは、ゲーム中でも告白にそのままEDを流れで使っていたからなんですね。一番目に観たエンディングだったらもう少し感慨があったのかなぁ…ちょっと惜しいことをしたかも。

で、野間くんについてはマジメに語るにはもう少し時間がかかりそうなので、ざっと気になったところだけメモで残しておきます。「木戸コンツェルンをさがしても、野間ほど優秀な人材はいない」って褒めすぎだろ帝生。寄り道での選択肢に「執事喫茶なら…」があって迷わず選ぶ私。女子なのに食堂で大盛りご飯をかっくらう主人公は大物だ。「高村さんは委員長っていう素敵な愛称があるんだから大事にしないと」って新鮮な言い方だ。「紫乃上さんはメインっていうよりサブキャラタイプなんだよなぁ」激しく同意。「早く帰ってこのドキドキをプログラムしなくちゃ!」というリアクションはさすがにどうかと思うぞ。「3大オタ部は学園一のオタ部の座をめぐって日々しのぎを削ってるんだよ!」どんな学校やねん。ミカル君の悪戯は他のキャラは黒板消しなのに、野間くんの場合はバナナの皮…そして、デートにもビームサーベル&キャラTシャツで登場!…他人事とは思えない数々の要素に笑いつつ、潔く我が道を行く妙に積極的で一途な野間くんの行動力はある意味で憧れてしまう部分もあったりします。正直言って、本来は乙女ゲーであるはずのこのゲームで、男性オタクにはツボにはまるこのキャラが女性にもウケるのかというと、ちょっと分からないところでもあるわけですが…

OP主題歌は歌いやすくてすっかり覚えてしまいました。CDも買ってしまう?

 2008/10/04(土) 「秋アニメ予選:その1」

10月になって秋の新アニメが開始されました。独立U局に弱い東京都心地上波とはいえ、視聴予定は最大で全12本…当然ながらすべてを視聴する暇も気力もないので、初回だけ観てばっさばっさ切る必要があります。そんなわけで秋アニメ予選:その1を開催!※地域によって開始時期に数日のズレがあるので、とりあえず4本のみ。研究所が入居しているアパートのバカアンテナが再びTOKYO MXを受信しやがらなくなってしまったため、「テイルズ オブ ジ アビス」と「あかね色に染まる坂」の録画に失敗…スターティンググリッドにつくことさえなくリタイアです…いや、この2本は正直どーでも良かったんですが、10/4開始の「地獄少女 三鼎」と「かんなぎ」も受信できない公算が高いのが痛すぎる…「かんなぎ」はシリーズ構成がR.O.Dの倉田さんだから期待していたのですが…orz 千葉移住計画を急ぐかなぁ…

判定は以下の5段階になります。
1)保存録画・視聴継続・DVD購入決定
2)保存録画・視聴継続
3)上書録画・視聴継続
4)とりあえず保存録画は継続するがいつ観るか不明
5)録画打ち切り

■とらドラ! →保存録画・視聴継続
ラノベの原作は未読ですが、TUGUMIXさんの同人誌とかで作品の面白げな雰囲気は知っていたので、アニメの初回は特に先入感もなく普通に楽しめました。木刀を振り回すツンデレで主人公を犬扱いする逢坂大河が釘宮声なのはハマリ役ですが、あまりにも過剰量産されてしまったイメージなのでユニーク(唯一性)なキャラとして印象に残りにくいのではないかという心配もありますが…製作はシャナやゼロを手掛けるJ.C.STAFFなので作画とかは大安心ですが、スタチャとキング絡みで音楽関係がアレないのはいつものことなので仕方ないとしても、とりあえず視聴は継続。原作はそのうち読むかも。

■ヒャッコ →判断保留
これも原作は未読です。連載はwebコミックのフレックスコミックスでしたっけ?虎の穴が選ぶ面白い漫画の1位になったくらいだから、きっと原作漫画は面白いんでしょう。しかし、主人公グループの4人が校内で迷子になってひたすら歩くだけの初回は…漫画の前評判がなければ切っていたかもしれない。。つんくプロデュースの平野綾の曲はかなり微妙。OPとEDは逆の方がいいのではないだろうか?OPアニメも曲調にあったものにすべきなのでは…原作未読なので正確なことはわかりませんが、このつかみの弱さはアニメとしては致命的かもしれない。とりえあず数回は様子見かなぁ…

■黒執事 →上書録画・視聴継続
これも原作未読ですが、執事モノ好きとして押えておくのはたしなみというもの…実際に観てみるとなかなか楽しめました。ぽんこつ使用人たちのミスをかなり無茶な方法で極めて冷静に対処して黒い笑みを浮かべる完璧執事。2時間そこそこで除草剤で枯れてしまった庭園を日本庭園に改造してみせたり、5mはあろうかという貴族テーブルでテーブルクロス抜きをやってのけたり…なぜか箸が普通に使えるイタリア人ってのはどうかと思いますが…伏線もいろいろありそうなので、この先が楽しみです。

■CLANNAD AFTER STORY →保存録画・視聴継続・DVD購入決定
この秋の大本命。悲しみよこんにちわに耐える準備万端で初回に臨みましたが、OPでいきなりLiaさんの新曲と相変わらず出来のいいOPアニメーションに釘付け。その時点であれ?と思ったのは、なぜか学生服で描かれる登場人物たち。てっきり一気に渚の卒業式まで話を飛ばして、渚アフターをやるものだと思い込んでいた私の予想は大ハズレだったんですね。案の定、初回のお題は「古河ベイカーズ」の野球ネタ。一期に収録されないのが不思議なネタでしたが、ここで持ってきますか…設定は2学期が始まったはかりで、次回は春原の恋人探し(つまり早苗さんを渚のお姉さんだと誤解)。EDにはゆき姉(宮沢有紀寧)と不良の皆さんもカットで登場していたので、てっきりスルーすると思っていたゆき姉シナリオもやるみたいですね。影の薄かった椋も柊勝平がらみのシナリオをやるのだろうか?とすると、光線銃イベントとか美佐枝さんの過去エピソードとかもあるんだろうか?OPバックにあった「横断歩道での杏と子供たち」の構図からは保母さんになるきっかけのオリジナルエピソードもあるかも…ついつい期待してしまいます。でも、こんなに詰め込んでくれるなら本当にゲームやる必要ないっすね。ルート分岐しないでこんなに高い完成度で再構成してしまえるのですから(元ゲーマーとしては問題発言?)とすると、渚アフターが始まるのは2クール目からなのだろうか?ハンカチの準備は年末まで持ち越しにしときましょう。

■次回予告
・鉄のラインバレル
・機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン
・今日の5の2
・のだめカンタービレ 巴里編

あ、そうそう、これは新作ではありませんが、土曜朝のNHKアニメ枠で「アリソンとリリア」が再放送されているので、こちらもまたそのうち観ることにしましょう。BSの「タイタニア」もそのうち地上波で再放送してくれるのを気長に待つとしましょうかね…

 2008/10/03(金) 「サンクリ作戦立案難航中」

トゥルーフォーチュンの攻略はひとやすみしたとことに転がり込んできた、キミキスの後継作「アマガミ」の情報を眺めつつ、「仮面優等生」とか「ぽっちゃり幼馴染」とか「ふかふかボディの純情少女」…って、なんというキャッチコピーかっ!!と変なところで期待してしまいます。変化球過ぎてトゥルーっぽくない気がしなくもないですが…今度はちゃんと同人も盛り上がって欲しい(切実)

今週末のサンクリ41に向けて作戦立案を開始。カタログチェックの段階で嫌な予感はしていましたが、リスト化してみると案の定頭を抱える作戦リストが出来上がりました。ここしばらくの傾向として、A1とA23に成年向けを集中させて、BとD(もしくはBとC、CとD)に一般が振り分けられ、特にBホールには高確率でマリみて、なのは、らきすた、ハルヒといった私の最優先ジャンルが揃いつつ、列の規模が最小という何とも都合の良い環境だったわけですが、今回は、マリみてがB、なのはがD、らきすたとギャルゲーがA23…というように見事に分散してしまいました。特にマリみてとなのはは開幕ルートが非常に重要になるだけに、同時攻略不可のこの布陣は大変悩ましいものがあります。しかもB-D間は縦移動ではなく外周移動だし…これは厳しい!

どちらを初動にするにしても10近い取りこぼしが出るのは確実…もし可能であれば伝説のサンクリ特製にんにく弁当の食券もゲットしたいところですが、二兎どころか三兎も四兎も追っている状況では割切りは必要ですからね…さて、ギリギリまで情報収集に努めてことにしますかね…

 2008/10/02(木) 「トゥルーフォーチュン その2」

トゥルーフォーチュン攻略2日目。初回は幼馴染の日向陽介と、生徒会長の木戸帝生を途中までどっちつかずで攻略を進めていたので、途中データから再開してさくっと1時間半でクリアできました。この分だと6人を全クリアしてもトータルで20時間程度程度に収まりそうです。隠しキャラとかやり込み要素がどのくらいあるかはまだ分かりませんが…

そんなわけで2周目のターゲットはクールメガネ生徒会長の木戸帝生(たいせい)。厳格で堅物な生徒会長であり、幼少から帝王学を叩き込まれたコンツェルンの御曹司…乙女ゲームには必ずと言っていいほど頻出のキャラ像であり、攻略前の第一印象はありがちだなーと思っていましたが、ありがちなツンツントゲトゲな展開はあまりなくて、割と早い段階で主人公の庶民パワーに転んでしまって、徐々に打ち解けていく展開に不覚にも心躍るものがありました。世間ズレしてるところと妙に素直なところがいい。コンビニで初めての買い食いをして海鮮フカヒレキムチ肉まんに感動して、主人公のホットチョコとの交換して関節キスに動揺したり、遊園地では高所恐怖症なのに観覧車に乗って主人公の膝枕に素直に応じたり、反応がいちいち面白い。かと思えば、おやすみの電話をかけてきたり、執事として御奉仕したり…大変恥ずかしい台詞もさらっと謳う。うむ、王道ですなぁ…ちなみに、主人公によるとメリーゴーランドは女子と一緒だと男子も恥ずかしくない乗り物なのだそうな。名言?

さて、あまり細かいことを書いてしまうと攻略の楽しみが薄れかねないので、ちょっと趣向を変えてみましょう。普段ギャルゲーをやっている私が、なぜこうもすんなりと女性向け恋愛ゲームに興じれるのか?というと、その秘密はこのトゥルーフォーチュンの特殊なゲームの構造にあります。題目は「意中の男子に振り向いてもらう」となっていますが、私は「主人公に惹かれて行く男子の告白に至るまでの過程」を楽しむゲームと捉えています。男子の語りやリアクションは、今まで自分がギャルゲーの主人公として行ってきたことをそのまま返して来ているようなものである。ギャルゲーの多くの場合女子に攻略対象としてではなく個人として感情移入することが多かったので、フォーチュンでは男子に感情移入することで間接的に男子の心情と肉声を持って女子(主人公)に語りかける。ゲームである以上、大概のギャルゲーの主人公には音声がない。ゆえに女子からの受身の告白になってしまうが、フォーチュンでは男子からの告白を演じることができるのです。演じることができるというのは少々語弊があるかも知れませんが、その言葉を引き出すためにゲームのプロセスがあると感じられるのは、私にとってとても新鮮な感覚でした。性別の見方を変えてみるだけど自分がギャルゲーに求めていたものはキャラクターではなく感情移入していくプロセスそのもの(シナリオやシステム)なのだと気付くことができたのですから…(女性でもギャルゲーを好きになる人がいることの本質がようやく理解できたような気がします。)

ちなみに、すでに誰かが作り始めているかも知れませんが、トゥルーフォーチュンならぬ「マリみてフォーチュン」カードのグッズを誰が作ってくれないものかなぁ…たとえば、こんな感じでキャラを象徴する作家さんのイラストでデザインされたカードで…(あくまでも思いつきの妄想企画ですが…)

THE SUN 福沢祐巳 (K2 Crop.)
THE DRILL 松平瞳子 (マズルカSTEP)
THE SHADOW 細川可南子 (美術部)
THE PERFECT 水野蓉子 (SEVENTH Revolution)
THE NOBLE 小笠原祥子 (リリカルタイフーン)
THE TROUBLE 鳥居江利子 (シンメトリーガーデン)
THE SWORD 支倉令
THE BOMB 島津由乃
THE ALONE 佐藤聖 (カーテンウォールの家)
THE SECRET 藤堂志摩子 (Skirthike)
THE CAMERA 武嶋蔦子 (鉄棒少年)
THE PAPER 山口真美 (赤木文庫)
THE NAME 桂さん (まじっく・すくえあ)
THE CAT ゴロンタ (ハンマーフォール)

ぱっと思いついたのはこんなところです。意外と1キャラ1サークルさんって括りは難しいものですね。1キャラに複数のサークルさんが思い浮かんでしまう場合もあるし…まぁ、あくまで思いつきということで…

 2008/10/01(水) 「トゥルーフォーチュン その1」

数日前の日記に購入報告だけはしましたが、久々にPS2のゲームを買いました。しかもよりによって女性向けの恋愛ゲーム「トゥルーフォーチュン」です。何を血迷ったのか!?…ということはなく、ただ単にキャラデザがマリみてのイラストを描いているひびき玲音先生だということで購入に踏み切ったわけで、購入して説明書を読むまで、この作品がトゥルーラブストーリーやキミキスの系譜を同じする作品であることを全く知らなかったくらい、何の情報もないままゲームに入ることにしたわけですが…

結論から先に言ってしまうと、大変楽しく遊ぶことができました。というのも、私にはかつてときメモの女性向け版であるGSを楽しく遊ぶことができた過去の経験があって、システムが面白ければ恋愛ゲームにおいて男性主観も女性主観の違いなど些細なものでしかないことは立証済みだったのです。トゥルーとキミキスのシステムをベースにしたフォーチュンは、むしろトゥルーシステムの10年間が本当に面白いものだったのかを計る試みと考えていいのかも知れません。

システム面ではタイトルにもなっているように占いが重要な位置を占めています。一日の行動パターンを決める部分を占いで決めることになり、場所や時間帯のランダム性を排してカード選択のランダム性にスライドした形になりますが、このカード選択が曲者です。必ずしも狙ったカードを引けるわけではないし、必ずしもイイコトが起きるとは限らない。マイナスっぽいカードだったら本命以外にカードを当てて回避できるけど、時間帯が被ったらカードが適用できなくるリスクもある。あと、カードめくりを助けてくれる「兄パワー」が面白すぎ。5秒間だけ時を止めてくれてカードがめくり放題な「胸焦がす5秒間」、10秒止めてくれる「愛しき10秒間」、そして全てのカードを裏返してくれる「最愛の裏返し」。ちなみに、兄カードの名前は「THE WORLD」…なんてパンチの効いたネーミングだ(^^;

そんなこんなで、瞬時にシステムを理解してゲームイン。怒涛のごとくエンカウントする6人の攻略対象の登場が一巡したところで、さて、誰狙いにしたものか?と思案。パッケージにもなっている「星宮潤」がメイン格みたいですが、孤独を愛するクールデレの方のようで、カードの効力を無効化してしまうなど選択肢も難解っぽいのでパス。下級生の元気キャラの「矢口遊」は初回のセレクトではないなー、不良だけど実はいい人の「如月真也」も初回向けではあるまい。妙に積極的なオタク「野間卓人」はオタクとして気になる部分もあるけど相容れない部分もあるかも。AIで理想の女の子を作るんだ!と熱っぽく初対面の主人公(女の子)に語ったり、毎日ビームサーベルで登下校するのはどうかと思うぞ。

そんなわけで、消去法で攻略対象は幼馴染でサッカー部のモテモテエース「日向陽介」と、クールメガネの生徒会長「木戸帝生」の2択に決定。途中までどっちつかずでプレーしましたが、第一印象のとおり二人とも私の隠し乙女回路(恥ずかしい名前だな)にクリティカルヒットするキャラでした。幼馴染キャラはギャルゲーでは鉄板といえる属性ですが、男女の立場が逆転すると新鮮な見え方ができるものなのですね。かつて幼き日に交わした約束を守るためにサッカーで有名になったけど、有名になればなるほど距離が出来てしまった。呼び方もかつての「陽ちゃん」ではなく「日向くん」に…これってオトコ心としては結構堪えるシチュエーションですが、きっかけは些細なもので歩み寄るちょっとだけの勇気があればいい。ライバルのはずの紫乃上さんがライバルとしてまったく機能しなかったのは少々残念ですが、全然ドロドロしたところがないさわやかな陽介シナリオは、初回プレーには最適かもしれません。ちなみに、一番萌えたシーンは、メガネ先輩とのリーダー論で陽介が褒められて照れているシーン…って、男×男ですかっ!この感染力、あなどれねぇ…

ちなみに、主人公(初期名:木下真希)は陽介がらみで2カットだけちらっとキャラデザが垣間見えました。絵を描く素材としてはチト不足気味。うーん、ときメモGSの時のようにノーマルカップリングの同人を誰か描いてくれないものだろうか…その他には、恒例の「神風イベント」も勿論あります。ただし、見る側ではなく見られる側ですが…乙女より乙女な男子の今時ありえねーリアクションをお楽しみ下さい(^^;

メガネ先輩の方は、途中で陽ちゃんに絞って攻略を進めていたので、また後日の日記でレポートしますね。LV3でデータを分岐させてあるので、それほど時間はかからないでしょう。気になるのは兄エンドってあるんだろうか?隠し攻略キャラがいるのがトゥルーの伝統だから期待していい…のかな?まさかのまさか天敵:紫乃上梨恵(ドリル)との友情百合エンドは…さすがにないか(^^)

 2008/09/30(火) 「今月のきららキャラット」

 1 ラジオでGO!
 2 GA
 3 ひだまりスケッチ
 4 雅さんちの戦闘事情
 5 とらぶるクリック!
 6 CIRCLEさーくる
 7 ひめくらす
 8 アットホームロマンス
 9 ちびでびっ!
10 空の下屋根の下
11 帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!?
12 はるみねーしょん

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

きららキャラット10月号の自分内ランキングは、全27本中単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは12本で打率に換算すると.444でした。先月号で「火星ロボ」が最終回を迎えたたものの、ローテーションに復帰した「ひめくらす」と「帝立」、そして長い間ボーダーライン上で様子見をしていた「はるみねーしょん」が初のランクインを果たすなどの増加要因が重なり、C点越え作品は1本分の純増という結果になりました。

そんな今月号の首位は「ラジオでGO!」でした。先月のTOP3とは「ラジオ」と「GA」の順位が入れ替わっているだけで、「ひだまり」を含めたこの3本の看板級作品の、この雑誌における私の中での存在感は別格のものになりつつあります。「ラジオでGO!」は珍しく(珍しく?)直球のラジオネタで、名前持ちのリスナー代表:白玉あんみつさんが遂に電話ゲストで出演!(単行本のサイン会でもリクエストの多い密かな人気キャラだった)。沢渡さんがかつて投稿者だったころの恥ずかしい思い出と、常連リスナーの反応にすばやく反応する他のリスナーさんとか…ラジオの醍醐味ともいえる王道ネタを今まで使わなかった事の方を不思議に思う方もいるかもしれませんが、おそらく序盤でこのネタを使っても私はここまで高い評価はしなかったと思います。それは、この作品がラジオの仕事にまつわる人々の姿を、パーソナリティーと視聴者という電波越しの関係ではなく、番組を作り上げる現場のスタッフとの手も足も出る人間関係を描くことと、ラジオだけど顔の見える(ような)身近な視聴者との対話のエピソードを積み重ねてきたかたからこそ、個々のネタがラジオという見えない糸電話によってつながっていくドラマのように感じられるのでしょう。

次点にはナミコさんの病欠を描いた「GA」がランクイン。風邪による一時的なものとはいえ、レギュラーキャラが欠けるのは漫画にとってかなり冒険的な手法ですが、いなくなって初めてその重要さに気付くこともあるのです。特にナミコさんは一年生の五人の中で唯一のツッコミ担当であり、ボケをボケだと気付いてくれない如月ちゃんと、リアクションがまったく表情に出ないキョージュでは、ノダとトモカネの暴走を止められないし、ボケている方もツッコミがないと物足りない。そして、たとえ寝込んでいてもノダとトモカネの暴走を察知して「とりあえずはたいといて」とメールで送ってくるナミコ姐さん…さすがです。

3着にはさすがの安定感、新学年編になって新メンバーが入ってもいつも通りな「ひだまりスケッチ」がランクイン。ところで、今月号の表紙で、ゆのさんと沙英さんが着ているいつもと違う制服のデザインについてですが、これはうめてんてーの同人活動を知るファンにしか分からないネタですが、あの制服は2008年春に開催されたcomic1☆2発行の「A LOT A NOT」用にデザインされたものであり、うめ先生が売り子(列整理)をしているときに実際に着用していたものなのです。そこまで知ってる人はごく一部だと思いますが、単純にデザインとして可愛いし、こういう使い方ができるのも芳文社の懐の深さなのだろうか…

クライマックスが近づく「雅さんち」は「出番を求めて必死な私がバカみたいじゃない!」と核心を自分で言ってしまう花子の自虐っぷりと、バカばっかりの周囲が勝手にお膳立てしてくれる最終決戦…最後の最後まで、ぜひこの芸風を貫いて欲しいです。「空の下屋根の下」は期待通りの方向性でじわじわと上昇中。ぐだぐだな作風は同人活動でも同じみたいですが、それを見て連載にしようとした編集部は大した冒険野郎だと言えるでしょう。「はるみねーしょん」はずっとボーダーライン上にあった作品でしたが、この緩い笑いが段々癖になってきました。何しろ周りの若手がことごとく学園モノのお約束ばかりなので…独自の芸風で笑いを取る作品が相対的に貴重になって来ているのかもしれませんね。

その他いくつかの新連載とゲストについては評価を定めるには時期尚早だと思うので、とりあえず今月はノーコメントということで…今月は以上です。

 2008/09/27(土) 「池袋経由アキバ小景」

朝からマリみて原作新刊「卒業前小景」の早売りを探す旅に出たものの、歩いて行ける上野の某書店には置いてありませんでした。マーボンの時から2連敗で選択肢から外すのは確定的です。釈迦みてとカレン坂を書架にマリみてと並べて置いてないとか店内に活気がないとか、この支店が店を畳む日も遠くないんだろうなと虚しさを覚えました。

上野に置いてないのはある程度予想していたことだったので、予定通り攻略目標を池袋に変更。サンクリ以外で池袋に行くのはマリみての早売り探しの時だけですね。勝手知ったるサンシャイン方面の地下道を歩いていたら、西武デパートの入り口に埼玉西武ライオンズの優勝記念セールが開催中でした。デパートで買うようなものは別になかったし、お土産としてはいいけど自分では普段食さない地方の名産やらスウィーツやらが福袋で1050円と言われても安いのか良く分からないので、特に何も買いませんでしたが…西武デパートはともかく、なぜビックカメラも優勝記念セールをやっていたのだろう?不思議。

サンシャインシティにほど近い某店に直行してあっさりとお目当ての本ゲット。あまりにも簡単にミッションが終わってしまったので、ついでに池袋を散策してみることに。開店直後に一度訪れたきりでまったく眼中になかったアニブロゲーマーズ池袋店に久しぶりに足を運んでみましたが…微妙ですね。ヒット作重視すぎて何がドコに置いてあるのか分かりづらいし、土曜日のお昼時にしては客足が寂しくないか?と感じました。女性向けに強いアニメイトが近くにある割に、男性向けの位置づけや差別化がどーも中途半端に思えて仕方がないのですが…むしろ、近所のロールプレイングカフェ「アカシウス寄宿舎学園」の方が気になりました。一人でチャレンジする気にはなりませんが…

その後、池袋の虎の穴を視察。いつもサンクリの開催日に寄ると通行に支障を来たしまくりの店内ですが、普段は活気はあるけど普通にお買い物ができる状態。4Fの中古ワゴンで貴重な過去の本を発掘できたのは思わぬ収穫でした。サークル割引で雑誌類を買い込む。きららキャロットの表紙で、ゆのさんと沙英さんが着ているいつもと違う制服のデザインにニンマリ。うめてんてーの同人活動を知るファンにしか分からないネタですが、あの制服はcomic1☆2発行の「A LOT A NOT」でうめ先生がデザインして売り子(列整理)をしているときに実際に着用していたものなのです。芳文社、あなどりがたし…

虎の買い物を終えた直後に、そうそう池袋といえば、付和雷堂のCYONさんの日記に必ずと言っていいほど出現する、つめ麺屋があったなぁ…名前はひらがな4文字だったはず…そう脳内検索をする間もなく、お店を出てすぐのラーメン屋に行列が出来ていて瞬時に理解。ああそうだ「やすべえ」でしたね。さすがに週末だけあってカップルさんが多かったので、行列してまで食べようという気にはなりませんでしたが…いつかそのうち行ってみたいものです。

池袋を離脱してアキバに移動してからは、いつものようにメロンと虎をハシゴ。バイオリン生演奏で有名なTAMUSICさんの「マクロスForever」は長く聴けそうな1枚になりそう。表紙の絵にんんん?と思うところがあって手に取った本「なにもないまんが」は、実はきららキャロットで連載中のニート漫画「空の下屋根の中」の双見酔さんの同人誌でした。このすげぇダメ思考からあの連載が生まれるんだぁーと妙に納得してしました。おっぱい評論アンソロジー(?)「おっぱいアンリミテッド」の業の深さは是非CYONさんにオススメしたい大変偏った逸品です!(褒めてます)

中古フロアでは思わぬ名作を続々発掘。中古ワゴン本にも袋がかかってしまうようになったのは残念ですが、私の脳内データベースに記録された膨大な絵柄データをもってすれば、たとえサークル名が書いてなくてもペンネームが違っていても、表紙だけで過去に遡って瞬時に照合してしまうのは、なんという才能の無駄遣いなのかと思いますが…SEVENTH Revolutionsさんのローゼンメイデン本とか、「マーブルインスパイア」のむねきち先生が描く可南子が収録されたイラスト本とか、鉄棒少年さんのグリーングリーン本とか、UAの寺本薫先生のオトコしかでない月姫本「特攻野郎」(実はサークル活動100冊目の記念本でもあった)とか…中古には賛否両論あると思いますが、こうして好きになった作家さんで自分の知る前の活動の本との巡り合わせの機会としては貴重なものだと思います。だからといって転売目的の売買が正当化されるわけではないし、個人としてもサークルとしても許容する気になれませんが…

仕上げにアニメイトで予約していたレヴァンティンのアクセサリーをゲットして、神田食堂でお腹を満たしてから研究所に帰投して読書タイム。そんな充実した休日でした。まる。

あれ?原稿は?

 2008/09/27(土) 「卒業前小景 読了」

池袋ゲットーで早売りをゲットしたマリみて原作新刊「卒業前小景」を読了しました。公式発売日の10/1を迎えるまでは感想の記載は自粛させていただきますが、10/12のマリみてオンリーに向けて楽しみな燃料投下になりそうです。特に桂さん好きにとっては(^^)

※恐らく誤字だと思いますが、P65の「新聞部」は「写真部」の間違いだと思います。増刷時に直る…かな?

 2008/09/26(金) 「原稿再開しました」

もうじき10月になろうかという時期になって、ようやっとGM研通信vol.6の製作を再開しました。夏コミから1ヶ月半近くもの間、何をしていたのかというと…仕事が忙しかったのは最初の半月くらいで、次の半月は400冊以上にのぼる大量の新刊を消化することに忙しくて、最後の半月は仕事と遊びの両方に疲れてひたすらウダウダしていました。原稿と新刊で魔窟と化した部屋を整理整頓したり、10年ぶりにゲームに真面目に取り組んでみたり、同人誌だけでなく商業誌にも真面目に評価してみたり…私にとっては一度リセットして日常に復帰した上で原稿に再び向かうためにすべて必要な時間だったわけですが、結果として他人目には遊んでいるようにしか見えないと指摘されることも、発行が遅れているという現実も甘んじて受け入れるしないと理解しています。すべてを承知の上で怠けるのは、常に脳を働かせていないと死んでしまうくらい貧乏性の私の性格だと、すごく難しいことなのですよ。いや、本当に…

すでに179本のレビュー原稿は完成していて、その後の発行状況の変化に対応するために2本リテイクしなければならない作品がありますが、幸いにもこの夏コミ新刊で新たにレビューしたくてたまらない!というような作品は出現しなかったので、際限なく拡大して収集がつかなくなるということはありません。ただし、これはこの夏の新刊が不作だったことを意味するものではありません。差し障りのある仕事をしていることもあって「コミケにだけ」参加できなくて、サークル運営も買出しも友人にすべて頼んでいる身としては、依頼できる件数にも難易度にも配慮と遠慮が必要であり、自然と依頼するのはすでに評価の定まった厳選されたサークルさんの本に限定されます。それは鉄板ハズレなしの当たりクジであり、当然ながら素晴らしい作品が多数あるわけですが、その大半はすでに何れかの作品がレビュー対象に上がっています。やはり自分の目で選び足で探す新規開拓を行わなければ新たな驚きには出会えない(というより、新たな出会おうと行動しなければ出会えない)ものなのですね。コミケに参加できないのはいつものことだと諦めていますが、だからこそ創作系の夏のコミティアにも参加できなかったのは痛恨事でした…

話を戻して発行時期についてですが、当然ながら当初アナウンスしていた9月発行はありません。今日ようやく再開したものが10月に間に合うわけもありません。発行時期は正式に「冬コミ」とさせていただきたいと思います。これは製作時間の問題でもありますが、それ以上に夏繁忙期の追い風参考を見込んで出してもらった書店発注数を平閑期発行では維持できないことと、仕事の激しいストレスを物欲で解消していたので、印刷費用として確保していた夏のボーナスに手をつけてしまった…というかなりアレな事情もあって、作るに作れない状況が生まれていました。それが早期に原稿復帰するモチベーションを阻害していたわけですが…レビューは出来ているとはいえ、残っている編集作業は膨大なものであり、いつまでも悩んでいても仕方がない。資金が厳しいならなおのこと、冬まで延期して早期入稿で割引の恩恵を活用して、少しでもお手頃な頒布価格で提供するべきだ、…という判断をいたしました。

今夜は地味にコミケカタログ風の目次ページやら各ページのインデックス枠の作業から始めて、明日以降はテキストベースでは完成している論文の再考に入るとしましょう。ページ数に収まるようにすることと、補足説明や図式を追加したり、冗談ではなく命を狙われない程度にまろやかな内容にしたり…赤ペン誤植チェックの反映待ちのレビュー原稿の束は見るだけで眩暈がしそうですが、急いでどうこうなる物量ではないので、焦らず気負わずじっくりと仕上げることにします。

散々お待ちいただいている皆様には返す返すも誠に申し訳ありませんが、冬コミまで気長にお待ち下さいますよう、何卒よろしくお願いいたします。

 2008/09/23(火) 「夏アニメ回顧と秋アニメ視聴予定」

最終回ラッシュを迎えた夏アニメ。期待の大きかった「コードギアスR2」は毎回サプライズを挟まずにはいられない演出にはいい加減うんざりです。皇帝もシュナイゼルも口ほどにもないし…死んだようで死んでない男塾方式にげんなりです。シャーリーとかユーフェミアとかはあっさりと殺したくせに…「マクロスF」は最後まで鉄板で安定した演出を貫いてくれそうで大安心です。個人的には隊長の「俺はオトナじゃなくてオトコなんだよ!」という台詞がお気に入りです。「ひだまりスケッチ365」もいつも通り満足の出来栄えでした。回を重ねるに連れて謎の生物うめてんてー(蒼樹うめ先生)の声の出演回数が増えているような気がします。また間を置いて第4期もまったりとやって欲しいものです。

「薬師寺涼子の怪奇事件簿」と「ゼロの使い魔(3期)」は我が家のアンテナが突然TOKYO MXを受信しなくなってしまったため6回ほど間が空いてしまいましたが、出来はファンでもそこそも止まりなので大勢には影響せず。「薬師寺涼子」は漫画版のアニメ化としては佳作の域かもしれませんが、小説の大ファンだからこそ敢えて苦言を呈したい。オリジナルの短編がテレビ向きであるのは理解するが、お涼さまの天上天下唯我独尊っぷりがずいぶんマイルドになってしまっていて残念です。再放送ですがNHKの「精霊の守り人」は素晴らしかった。ロングラン中の「ケロロ軍曹」と「絶対可憐チルドレン」はうだうだと観る分には面白い。「西洋骨董洋菓子店 〜アンティーク」と「魔法遣いに大切なこと 〜夏のソラ〜」は全話録画してたけど観る時間がないので未評価。「乃木坂春香の秘密」と「無限の住人」は視聴できない地域でした。無念なり。

ヒット不在とか言いつつ、夏のアニメも意外と何だかんだで忙しかったですね。
さて、10月からは秋のアニメも始まることだし、視聴予定を今からチェックしておきませう。

10/01 とらドラ!  テレビ東京 水 / 25:20
10/01 ヒャッコ  テレビ東京 水 / 26:35
10/02 CLANNAD 〜AFTER STORY〜  TBS 木 / 25:59
10/03 テイルズ オブ ジ アビス  東京MXテレビ 金 / 21:00
10/03 あかね色に染まる坂  東京MXテレビ 金 / 25:30
10/03 黒執事  TBS 金 / 25:55
10/03 鉄のラインバレル  TBS 金 / 26:25
10/04 地獄少女 三鼎  東京MXテレビ 土 / 17:00
10/04 かんなぎ  東京MXテレビ 土 / 22:30
10/05 機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン  TBS系 日 / 17:00
10/05 今日の5の2  テレビ東京 日 / 25:30
10/09 のだめカンタービレ 巴里編  フジテレビ 木 / 24:45

視聴できず…
NHK/BS2 タイタニア
独立U局系 とある魔術の禁書目録
独立U局系 鉄道むすめ 〜Girls be ambitious〜

…多すぎ!鉄板は「CLANNADアフター」と「のだめ2」と「ガンダム00」…って、全部続編かよ!「かんなぎ」「となドラ!」の当たり外れは現物を観るまではなんとも…「みなみけ」のヒットによってまさかの過去作品に遡ってのアニメ化の実現した「今日の5の2」への期待は大きいが比較評価が避けられないところがしんどいところ。「あかね色」は異常に豪華なキャストだが内容はギャルゲー系なのでにんともかんとも。大穴になるかもしれないのは「ヒャッコ」出来次第ではジャンルとしてブレイクするか?逆にガンダム00はギアスR2同様に地雷源になる危うさも…

ショックなのは、気になっていた「とある魔術」と「鉄道むすめ」が東京地上波では視聴できないことと、田中芳樹の「タイタニア」がBS2で視聴できないこと。うーん、今回ばかりはアレな手段でネットで補完するしかないかなぁ…ま、どっちにしてもこんな本数をこなす時間などないので、半分くらいは予選落ちすることになると思います…アニメネタをおっかけるもの楽じゃないっすね。

 2008/09/22(月) 「DDR」

10年前に遊んだゲームを振り返ろうシリーズその2はDDR(ダンス・ダンス・レボリューション)です。DDR…といっても、私が遊んでいたのは本家のDDRではなく、ときメモ2のドラマシリーズvol.1(Dancing Summer Vacation)のミニゲームとして収録されていた、DDRときメモMIXのことです。オマケとはいえ、足で操作する専用コントローラーを買い込んで、かなり楽しく遊んでいた記憶があります。え?DSVのゲーム本編はどうだったか?…えーっと、説明に文字を使うのもメンドクサイ内容なので割愛します。(今思えば、この辺りからときメモプロジェクトの迷走は末期的だったのですね…)

もとい、DDRとして遊ぶ分にはまったく問題はなく、ゲーマーだった自分にとっては世間で流行している曲なんかより、馴染み深いときメモの曲の方がモチベーションが上がったくらいです。今ではすっかりデスクワークで身体がなまってしまいまい、日常的に膝が痛い状態が続いていたので、これではいかん!と白羽の矢を立てたのがDDRだったわけですが…過去のデータを見て驚愕。表面が全部SS(ノーミスクリア)って…シレンの時といい、どうやら10年前にゲーマーだった自分は想像以上の化け物だったらしい。

気を取り直してレッツプレイ。収録7曲を踊ったところでヘロヘロになりました。もっと足に来るかと思いましたが、実際には翌日に筋肉痛になったのは上半身。徒歩通勤で結構な距離を歩いているので足には自信があったけど、上半身とのバランスが取れないのが総合的な体調不調に繋がっていたようです。そしてなによりスタミナ不足。足が止まる前に息が上がってしまいました。まずはSSを目指す前に、10分間持つ基礎体力をつけることしましょう。原稿するにも健康を取り戻してからですからね!

(ゲームをしてると理由付けとか言い訳が増えているような気もするが…)

 2008/09/21(日) 「10年前の自分って…」

約10年ぶりにやってみた「風来のシレン」ですが、フェイの最終問題の地下39Fで撃沈。剛剣マンジカブラも風魔の盾も合成の見つからなかったけど、会心の腕輪による会心の一撃と、見切りの盾でかわしまくり、金を拾わずギタン弾にしたりブフーの杖でガンゴ戦車化してモンスターハウスを乗り切ったり…知略の限りを尽くしてドラゴンとのタイマン勝負にも余裕が出てきたというのに、地下36Fを過ぎた辺りから敵強度が大幅に上がって、1撃のダメージが180(HPは230くらい)というデタラメな化け物どもを相手にしていては、復活の草で5回復活しても焼け石に水…10年前の自分に、どうやって99Fを達成したのか!?と聞きたいところです。

もちろん正解は「合成の壷と強化の壷」だと分かっていますが、その両方が揃えるためにはどんだけ低確率を潜り抜けてなければならないか?を経験で知っているからこそ、挫けずに何度もトライできた昔の自分には敵わねぇなぁ…と遠い目をしてしまう。もし10年間のゲームブランクがなく、今でも現役バリバリのゲーマーだったとしたらもう少し違った感じ方をしているかも知れませんが…諦めることに対して悔しさが持てなくなっている時点で、もう若いときと同じ物の見方は出来ないのでしょう。経験は人を賢くしてくれるが、未知に臆病になり既知に新鮮さを感じなくなる。だからこそ日々自らを高める努力を継続する必要があるわけですね。

さて、シレンはこの辺で一段落。次のお題は…DDRです。(つづく?)

 2008/09/20(土) 「あの素晴らしいゲームをもう一度:風来のシレン」

「日がな半日ゲーム部暮らし」に触発されて、突発的にゲーム見直し週間開催と相成ったわけですが…さて、どのゲームをしたものか?と考えたとき、真っ先に思い浮かんだのは、人生史上最大の時間を費やし、今なお我が人生のベストゲーム、「風来のシレン」でした。もちろん、微妙にマイルドな味付けになったリメイクDS版ではなく、元祖スーパーファミコン版ですよ。大学を卒業してからかれこれ10年近く箱詰めしたままで電気を通すことのなかったスーパーファミコンを引っ張り出してみると、本体は黄ばんでいるわコントローラーは隙間に手垢が詰まっているわで、かつての自分がどんだけ使い込んでいたのかが窺い知れるというものですね…

3から5年でタイマーが働いたかのように壊れるソニー製品とは異なり何の故障もなく起動。ローディングもくそもなくあっという間にメニュー画面が出てくるカートリッジROMの神速っぷりには、ディスクメディアが当たり前になった昨今では感動モノです。わずらわしいメーカーロゴもスタートボタンでスキップできて、電源ONから僅か5秒で即ゲームIN。そう、今思えばこの頃のソフトの定価は12800円だったんだよなぁ…高校生のお小遣いでは厳しすぎる価格でした。今とはゲームに賭ける意気込みが全然違っていたわけで、そんな中で本当に1000回遊べてしまうシレンは理想的なゲームだったんですね。

で、久々にクリアデータから初めて、いきなりフェイの最終問題に挑むことに。装備品はすべて持ち込み不可。手持ちは大きなおにぎり1個だけ。武器も食料もすべて現地調達。そしてすべてのアイテムが未鑑定。草は喰ってみなきゃわからない。巻物は読んでみなければわからない。脱出不可で生還するには99Fを踏破するしかないという…1000回挑んで1回あるかどうかの奇跡的な強運と幾多の修羅場を潜った経験値を総動員しても届くかどうかという最凶のマゾゲーム…発売から13年もの時を超えてなお、このゲームを超える発明はないと言っても大袈裟ではありますまい。

さすがにブランクが長かったこともあって、本当につまらないミスで死にまくる。武器も防具もまったく出現しなくて素手でミノタウロスとタイマンしたり、装備は完璧なのに食料がまったく手に入らず飢え死にしたり、お店でラッキーと思ったらアイテムに化けていたンドゥに殺されたり、兵隊アリが勝手に広げたお店の外壁にうっかりはみだしてしまい泥棒になてしまったり、たまに剛剣マンジカブラと風魔の盾を序盤で見つけて調子に乗っていたら、予期せぬガンゴ戦車の砲撃の爆風に巻き込まれて…「死の様ゲーム」と異名を取るこの作品に熱く燃えた日々が、わずか数時間の格闘で鮮明に蘇ってきました。

うん、ゲームは面白い。そして、ゲームをまだ面白いと思える自分がいる。それが確認できただけでも大きな収穫だったと思います。同人レビュー本という大きな宿題を片付けたら、もう一度真剣にゲームのことを考えてみたいですね…

 2008/09/18(木) 「本日のオススメ:日がな半日ゲーム部暮らし」

日がな半日ゲーム部暮らし(1)
日がな半日ゲーム部暮らし(2)
日がな半日ゲーム部暮らし(3)
日がな半日ゲーム部暮らし(4)

連載どころかあっという間に一週間が経ってしまいましたが、自分でもあると信じていなかった第2回。本日のお題は「日がな半日ゲーム部暮らし」です。電撃PlayStationの付録の電撃4コマ、というあまりにもマイナーすぎる連載だったこともあり、漫画としてはゲーマー以外の知名度は皆無に等しいわけすが…オトナになってゲームから遠ざかって久しい私にとっては、現役ゲーマーの友人から面白い本だと噂には聞いていましたが、漏れ聞こえてくる風評から判断するに、中途半端なゲーム好き(だった)者が気軽に読んでよいものなのだろうか?という葛藤もあり、読む事を意図的に避けていたわけですが…

完結編となる第4巻の発売を機になんとなく読みたくなりました。つい数日前の日記にゲームへの情熱の薄れ方に危機感を抱いたばかりということあったので、せめて漫画の中だけでも「ゲームって面白かったんだよね」と思いたい…そんな心境で衝動的に全巻買いしてみたわけですが…思わぬ大当たりでした。絵がどうとか漫画として面白いかどうかなんてどうでもいい。ゲームが好きで好きでしょうがないんだ!という魂の叫びを、女子高でゲーム部という在り得ない日常生活の中でのんべんだらりとお気楽に描くこの作品は、おそらく現役のゲーマーにとってはゲームが楽しめるなんてごく当たり前のことなのかもしれませんが、ゲームから少し遠ざかってしまった人にこそ是非オススメしたい。かくいう私自身もそうですが、この漫画を読んでゲームがまたやりたくてうずうずしてきたのですから。

この作品は高校の部活動でゲームをただ遊ぶだけのお気楽超インドア漫画ですが、真剣にゲームで遊ぶことを楽しもうとする女の子エンタテイメントには、ゲーマーを愛した者ならば誰しも頷く金言至言がそこかしこに満ちています。「面白いかどうか分からないうちに限定版を買うのは、なんというか失礼だと思う。ゲームが面白かったらグッズが欲しくなる。そういう流れが正しい」とか「みんなでパクれば一ジャンル…多分、真理な気もするけど認めたら負ける!何かに!」とか「(ゲームは)なんて刹那的な娯楽なんだ。言い方を変えてみたらどうかな?とても贅沢な娯楽」とか「世の面白いゲームをプレイし尽くすには人生は短すぎる。あああっ!きっとものすごく面白いんだろうな!ちくしょう!未来人め!」とか…こくこくと頷きっぱなしでした。

そんな風にゲームをしていないと死んでしまう!くらいの勢いの主人公:みひろが、さすがに受験生ということもあってゲーム断ちをすることになるわけですが、「自分がゲームを全然やらずに平気でいられるなんて思ってもみなかった」「別にそこまで苦しまずにゲームが断ててしまう人間だったんだんだなって…」と動揺する様は、まさに今の私のようなゲームは好きなのに心から楽しんで遊ぶことを忘れてしまった人にとってはタイムリーすぎるものでした。「捨てるとかじゃなくて、ゲームは頑張るっていうか楽しんでるから」「先輩にとってゲームは遊びだったんですね!」このやりとりにもあるように、真剣に遊ぶのも息抜きに遊ぶのも同じ「遊ぶ」であり、どちらの楽しみ方もできる懐の深い娯楽、それがゲームなのですから!

ああ、今本当にゲームがやりたい気持ちでいっぱいです。評論ジャンルの端くれとしての義務感からではなく、ただひとりのゲーム好きとして遊びたいという気持ちです。とりあえず、かつて本当に熱くなれた学生時代のゲーム機を引っ張り出してみるとしましょうかね…

 2008/09/15(月) 「わたしの十字架3 with カナコミII、笙コミ、Girl Meets Girls」

9/15(月・祝)はPioで開催されたマリア様がみてるの新一年生中心同人誌即売会「わたしの十字架3」に一般参加してきました。非常にながーーい表題にもあるように、今回のイベントには細川可南子のカナコミII、内藤笙子の笙コミ、松平瞳子&二条乃梨子のGirl Meets Girl(以下、GMG)という3つのリトルオンリーが「イベント内イベント」として催されたことが最大の特徴です。ただし、これは単なるキャラクターの括りではなく、各リトルオンリーの取りまとめ役を買って出てくれたサークルさんがブロック長を務めて、それぞれ趣向を凝らした企画を準備したものです。これはスタッフにお任せが常になっている通常の即売会ではあまり見られないものかも知れませんが、これまで即売会をより楽しくするためにスタッフとともにサークルさんも読者も時間をかけて歩み良好な関係を作り上げてきたマリみて即売会だからこそ、今回の試みを単なるネタとしての括りではなく、望み望まれるイベントにすることが出来たのだと思います。

それでは当日の様子を駆け足で振り返ってみましょう。現地には9時20分頃に到着。品川で間違えて京急の普通に乗ってしまい15分ほどタイムロスしてしまいました(快特なら京急蒲田までノンストップなのです)。Pioの裏側の駐輪場あたりに形成されていた待機列に着列。この時点で番手は60番目くらい。わた十の公式HPに「9時以降来場のこと」と注意書きがあったし、都産貿浜松町館とは違って住宅密集地のPioは周囲への配慮がより一層求められる土地柄であることも考慮して、いつもより時間の余裕をみて来場したわけですが…これが功を奏しました。偶然マリみて即売会の常連さんと隣合わせになって情報交換ができたし、9時以前の来場者約40名に対してペナルティが実施されたことで、番手が一気に繰り上がったのですから。オンリーでペナルティが実施されるのは珍しいことですが、守るべきところはしっかり守らないと結局孫をするのは自分だし、それに何より表現の場を失いかねないリスクがあることを、読者は紳士淑女として理解した行動を求めたいところです。

11時に開場…はせず、緊急で10分開場時間を遅らせることに。それはとあるサークルさんの準備が終わっていないからであると容易に想像がつきますが、スタッフさんのこの判断は正しかったと思います。そのまま開場していれば大混乱を招いたでしょうから。案の定、開場後にはそのサークルへの列形成がスムーズに行えるように時計回りに進路を限定し、あらかじめ導線を想定した配置になっていたにも関わらず、列は外周を使い切って入り口近くまで延びていたくらいですから…私も番手の繰り上がりという望外の幸運がなければ諦めていたところでしたが、抽選で再び幸運を発揮して「髪を下ろした瞳子」というレアを引き当てることができました。その分時間のロスで8箇所のコピー本確保失敗という代償もあったわけですが…その大半が再録される可能性の高いものだったし、事前に「アレがあったらコレは諦めることになっても仕方が無い」という気持ちの整理リストを頭に描いていたので、想定の範囲で良い選択をしたと思うことにしましょう。

※そのサークルさんがどこなのかについては、暗黙の了解というか紳士協定のようなものがあるようなので、お名前は伏せさせていただきます。マリみてジャンルの方には説明不要かもしれませんが…

大仕事を終えてみると、開場わずか10分しか経っていないにも関わらず、早くも焼け野原状態に…笙コミさんのTシャツは瞬殺だったし、K2Crop.さんの可南子と奈々の色紙も瞬殺だったし、中堅どころのコピー本もタッチ差で完売連発…さすがは常連の多いマリみての手練は伊達じゃない。皆分かっていすぎです(^^;わずか30分でこれほど精神的に疲れるイベントも珍しい。その後も時限コピー本に並んだり、カナコミブランチに並んだり、昨日開催されたリリアン祭に参加された作家さんのお土産話を聞いたり…大半のイベントを終えた1時あたりからはお世話になっているサークルさんへのご挨拶回りや、レビュー許諾のご挨拶回りに奔走。今回を最後に同人活動をしばらく休止される方にこのタイミングでご挨拶できたのは幸運だったし、名義表記でどう書いたものか悩んでいたところも直接希望を聞けたし、夏コミのコピー本をお渡しできたし…ただ、途中で本が足りなくなってしまったのと、膝が痛くて歩き回れなくなってすべての方にご挨拶はできなかったのが悔やまれることろです…

出し物としては、GMGさんの言葉探しは難易度が非常に高かったけど参加者は多かったし、笙コミのTシャツは大好評。その中でもとりわけカナコミIIが特に面白かったですね。もはや恒例になっている等身大娘POPだけではなく、デジタルフォトフレームを利用したカナコミIのイベント写真ビューと、その写真を利用したドット絵コラージュ、さらにリトルオンリーの独自カタログは縦長のB5変形版で、12名の作家さんが描く可南子カレンダー(その中にはあの方が!)。キラキラまわるを再現したカナコミブランチ…リトルオンリーとはいえ盛りだくさんの内容で大満足でした。美術部さんのコピー本には今回ボツになった企画がずらりと並んでいましたが、自分で「そういう冗談は本当になるから言っちゃだめ」とツッコミを入れている図が面白すぎです。予定は未定ということですが、たぶん皆本気にして神輿を担いで現実にしてしまうことでしょう。そうして望み望まれることでネタが個人の思いつきではなく同志と共有される関係こそがマリみてジャンルの魅力であり、私がファミリージャンルと呼ぶ所以でもあります。ファミリーというのは内輪受けといったネガティブな意味ではなく、薔薇の館のような緩やかな信頼が生む一体感を指すポジティブなものです。それは原作の作風から来るものでもあるし、読者がAnswerをただ求めるのではなく、Answerを楽しもうと自ら行動している、その両方があってこそ成り立つものなのだと思います。

アフターイベントでは恒例のジャンケン大会。私はカスリもしませんでしたが、アンケートの抽選でポストカードをゲット。サークルさんから多数寄せられた景品の中には、色紙やポスターだけではなく、名前つながりで西武の細川選手のユニフォームも…等身大POPをゲットした幸運な方の1名は新幹線で帰るそうな…勇者なり。この日購入した本は32冊。いっぱい話して、いっぱい笑って、いっぱい疲れた楽しいイベントでした。やはり現場はいい。仕事の都合でコミケから遠ざかること実に4年…私が今の戦場で勝ち続ける限りあの場所に戻ることは叶わないと思いますが、せめて今までの経験を伝え残すことで、たくさんの楽しみをくれた同人に感謝を示したい。そのためにも本の制作を再開しよう。そんな元気をくれる素敵なイベントを作り上げてくれた皆様に感謝いたします。

さて、原稿の秋を始めるとしましょうか…

 2008/09/14(日) 「長門祭3&人間失敗」

本日はハルヒの長門(とキョン子)オンリー「長門祭3&キョン子祭」と、久米田康治作品オンリー「人間失敗」に一般参加してきました。仕事の都合でそれぞれ1時間ずつしかいられなかったので、イベントレポートと呼べるようなものではありませんが、簡単に雰囲気くらいはお伝えしたいと思います。

まずは長門祭3。浜松町駅に下車すると、なぜか駅前には待ち合わせをする同人女子の方々(カート率高し)の大集団が…あれ?会場は浜松町館で合ってる…よね?と思わず疑ってしまいましたが、どうやらアンジェリーク系のイベントが同時開始されていたようです。ハルヒイベントの列は広場ではなく奥の歩道にひっそりと。人出が少ないわけではないのですが、女性向けイベントのパワーに押され気味だったかも。開場後は頼まれモノのミッションをこなしつつ、短時間でそこそこ新規開拓もしつつ、お世話になっているサークルさんにご挨拶しつつ、予定通り1時間ぴっちりでミッションコンプリート。キョン子本の勢いは初めて現場で生で感じましたが、同人発のネタだけに独自色のつけかたに作家の個性が必要になるわけで、それが読者の想像を超えるものにはまだなっていないような感じがします。長門本は女性作家さんの方面まで開拓開始。原作の供給がなくてもまだまだ元気なジャンルとして続いていきそう。

都営浅草線で浅草橋の文具共和会館に移動して「人間失敗」に途中参加。イベントカタログ「とらうまウォーカー」の作り込み具合からして面白げな雰囲気があったので、明らかに女性向けのイベントだり場違いだと知りつつも参加してみたわけですが…予想通り、会場内は圧倒的に女性が多数。おそらく95%以上が女性で、数少ない男性もその大半が随伴者でコスプレしている方が大半。リュックAボーイ(ボーイ?)ルックの私はめっさ場違いでした。若い女性にこれほどまでに作品がチヤホヤているのを現場でもし久米田先生が見たら恥死しかねない薄桃色な熱気の中、数少ないギャグ本を求めて会場をひとまわり。絶望先生本だけでなく改蔵本も結構あったし、ガチのやおい本ばかりではなく、ちゃんとパロディしている本もあったりと、60SPのジャンルとして成長したことは感慨深いものがありますね。面白かったのは、会場内には通常の即売会では考えられないグッズがアレコレあったこと。バルボラ三世の神シールセットや尻尾って…

購入した本はあわせて36冊。思わぬ新規開拓もできてホクホクです。さて、明日は本番のわたロザ3。気合を入れて最後の作戦練り込みに入るとしましょうかね…

 2008/09/13(土) 「今月のきらら」

 1 ふおんコネクト!
 2 あっちこっち
 3 棺担ぎのクロ
 4 ゆゆ式
 5 ドージンワーク番外編
 6 うぃずりず
 7 三者三葉
 8 かみさまのいうとおり!
 9 ダブルナイト
10 メロ(3乗)
11 ねこきっさ
12 まーぶるインスパイア
13 Sweet Home
14 らぶ、はじめました。

先月号を日記で取り上げたのが9/2で、キャラットのことを書いたのが9/6…ということもあり、やたらと間隔が短く感じるわけですが、基本的に公式発売日に3日後(全国的に月刊誌が行き渡るまでの時差を考慮)にアップするのが通常の更新ペースなので、今後は忙しさに流されずにこのペースを維持したいものです。

2008年10月号の全25本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は14本。打率に換算すると.560でした。久々の5割越えの主要因は、レギュラー連載陣に休載がなくて、ゲスト掲載が続いていたやまぶき綾先生の「Sweet Home」が遂にレギュラー連載化されたことと、ゲスト2回目の「らぶ、はじめました。」がランクインして+2本の純増があったことで、久しく見なかったハイアベレージを記録しました。「ドージンワーク番外編」が今回で終了したとはいえ、ボーダーライン上には「そら」と「二丁目」も控えていて、雑誌全体のクオリティはしばらく安泰といったところ。

そんな今月の首位は「ふおんコネクト!」。次点には「あっちこっち」。奇しくも先月とまったく同じワンツーフィニッシュになりました。今のきららではこの2作品のクオリティは突出しています。「ふおコネ」はちょうど先月号の書評で交流(あける)の立ち位置について考える機会があっただけに、今回のネタは私にとって、とてもタイムリーなものでした。いつもの暴走走するふおんをたしなめるストッパーとしての役所が多く、完璧超人であるがゆえに長所と短所が非常にネタとして扱いやすいキャラという印象が強かったのですが、ここ最近の「ちょっと分かりにくいけど少しだけ丸くなった交流」を表現すべく、作品の演出に工夫が見られていた矢先だったわけで…今月のコンビニネタにおける「人付き合いでは長所が長所にならないことが致命的な欠点」を身近なコンビニを例に描いた今回のテーマは、直球のようでいて微妙に手元で変化するような、この作品のらしさが出ていると思います。

ボケにボケを重ねるテンポのいいコントのような「あっちこっち」の面白さはいつものことながら素晴らしい。「棺担ぎのクロ」は物語が終局に向けて動き出した模様。じわじわ笑いのツボにはまってきている「ゆゆ式」は最高位の4位を獲得。最近のカラーの扱いとかからして編集部が推しているのも納得。「ドージンワーク番外編」は今回で終了。番外編は何かと賛否両論だったようですが、最後は一緒に本を描く事の面白さでキレイに締めてあったところは素直に評価していいと想います。次回作の準備も進んでいるようなので今後に期待しましょう。

ゲスト2回目の「らぶ。はじめました。」は主人公の相方であり唯一の男子視点であるハルを中心に描かれており、外来の依頼人頼みの構造を危惧していた私にとっては個人的にとても好ましい路線なのですが、冷静に比較論でみてしまうと「ハルヒ」におけるキョンとハルヒのイメージとダブってしまうようにも思えるのが評価の分かれそうで心配なところです。連載になるかどうかは不明ですが、この先も作品の成長を見守りたいと思います。

今月はこのへんで。

 2008/09/11(木) 「わたロザ3 リスト作成開始」

9/15(月・祝)開催のマリみてオンリー「わたしの十字架3」の個人リスト作成を開始しました。夏のイベントにはことごとく参加できず、9/15に無理して休みを確保したため、前日9/14に開催される秋のリリアン祭にも参加できない私にとって、6月サンクリ以来3ヶ月ぶりの即売会現場復帰のイベント、それが新一年生中心のわたロザ3なのですが…

今回はイベント内イベントで、カナコミII、笙コミ、Girl Meets Girlの3イベント(というかブロック)が催される特殊な形態であるため、いつものオンリーとは作戦を立案するにあたって何かと勝手が違うのですが…ざっとチェックしてみたところ、新刊購入確率90%以上のサークルさんが50、そのうちコピー本予定が確定しているところだけでも18。さらにグッズやおまけや記念本、さらにさらに三イベント三様で趣向を凝らしたイベント企画が目白押しで…参加者として嬉しい悲鳴ですが、これは体がいくつあっても足りませんね。普段よりもさらに綿密な順路設計とあらゆるパターンを想定した取捨選択シナリオを描いておかねば…

なにはともあれ、こんなに楽しみな週末は久しぶりです。
あとは当日仕事場からSOSコールが鳴らないことを、マリア様に祈るとしましょう…

 2008/09/10(水) 「本日のオススメ:理系クン」

唐突に始まった新コーナーですが続くかどうかは不明です。最近同人誌ばかり読んでいたので、たまには真面目に商業誌のことも考えてみようと思い立ったが吉日。日頃商業誌も読んではいるけれど文章にして形にしていないと、経験値として積み上げている実感がないし、読み流していても新しい何かがそこから生まれているわけでもない。ただ惰性でシリーズモノを「買うために読む」といった悪循環から抜け出すためには、どんなに忙しくても筆を取り頭で汗をかかなくてはならない!…そんなわけで、不定期連載ですが同人誌以外でオススメ本を紹介してみようと思います。

そして、記念すべき第1回は「理系クン」です。

…意外すぎるチョイスでしょうか?しかし、理系人間の私にとってはあまりにもピンポイントな親近感に満ちたこの作品は、あまりにも面白くて、同じ日に購入した「らき☆すた(6)」を読む手を止めて、二度読みしてしまったくらいの良書だったのです。元々はコミティアのカタログであるティアズマガジン85に載っていた、文藝春秋の単行本発売お知らせ広告を見て、直感的にピンとくるものがあったわけですが、実際に読んでみると…そこには理系男子の思考形態に対するカルチャーショックに満ちていて、ナイーブと紳士的が紙一重で予測の外の外の外のリアクションがかえって面白いと感じられるエピソードがてんこもりです。

やたら歩くのが早くて、待ち合わせするとドッキリかと疑い、専門分野の話になると目を輝かせ、あいづちのローテーションをしていたら何事もなく1年経ってたとか、女性向けファッションビルに入れず直立不動したり、忙しそうにしてるのに研究室では意外と研究してなかったり、付き合いが長くなってくるとケンカの仕方が変わってきたりとか…良く取れば真面目で一途で照れ屋さん。悪く取れば融通が利かずマイペースで過剰防衛。そんな理系クンの両面を著者の実話に基づいて好ましく描いたこの作品は、理系気質を持つ男子にとっても、白衣とかメガネが大好物で理系レーダーを搭載する女子にとっても、どちらにとっても魅力的なエッセイになることでしょう。

特に私の身の回りにはこの本にハマリそうな方々がいらっしゃるので、個人的にぜひオススメしたい逸品です。
※文藝春秋発行で部数も多分あまり多くないということもあり、本屋さんによっては売り場がどこになるか分かりませんが、がんばって探してみて下さい。

 2008/09/08(月) 「たまには命の洗濯を」

突然思い立って温泉に行ってきました。温泉といっても水道橋の東京ドームシティにあるラクーアですが…当初の予定では徒歩でも行けなくもない両国の江戸遊にしようと思っていましたが、大相撲の大麻問題で両国近辺が騒がしいことと、よく調べたら天然温泉ではないこと(原石を利用した人工温泉)で値段がラクーアと大して変わらない、というのであればせっかくの平日休みのアドバンテージを利用して、普段より混雑する方を選択するが賢明というものだろう。

そんなわけで電車で3駅の水道橋駅に到着。関東移住5年目にして初下車です。都市対抗野球で盛り上がる(?)東京ドームを素通りしてラクーアビルへ。ビルを貫通して周回するジェットコースターに感嘆。ああ比較対象に出すのもの恥ずかしいが、大阪のフェスティバルゲートとは比べ物にならない迫力です。金の掛け方の桁が違いすぎます。ラクーアスパはビルの6Fにあり、まるでホテルのようなフロントと行き届いたスタッフの教育で至れり尽くせり。平日の月曜日だけあって、来客数に比べて過剰すぎるくらいで、清算後にもらう退館カードを入れないと開かないゲートとか、意味の分からない手順があったりもしますが…

それはそれとして、さっそく浴場にGO!周囲はもれなく50代以上の温泉のベテランばかりで、若いモンはどうみても私一人。何の仕事をしてる人だと思われていたかは謎ですが…お湯は典型的な硫黄泉で分かりやすくやや黄色く濁っています。いかにもキツそうな色ですが、見た目とは違って匂いは特になくて肌に沁みるような刺激もない。それぞれに熱めとぬるめの温度違いの風呂が用意されており、サウナも60℃の低温版があるので初心者にも安心です。スタジオムサウナの入り口には、なぜか歴代の巨人選手のサイン入りバットが飾られていました。こんな高温多湿なところに飾るのはどうなんだろう?松井・清原といったスターに並んでなぜ元木?

露天風呂は空が見えるわけではないのは仕方が無いとしても、もう少し風通しがいい方が好きだなぁ…湯冷まししながらじっくり入れるのが露天の醍醐味ですが、何分かおきにジェットコースターの歓声が聞こえて来るのでどうにも落ち着かない。都会の喧騒を忘れてのんびり、ってわけには行かないみたいです。別料金を払えば別フロアで世界各国の癒しの要素を集めた新空間でリゾート気分を満喫、なんてコースもあるようですが、風呂だけですっかり足元がふわふわするくらい毒抜きできてしまったので、そちらはスルーすることに。土日祝は別料金がかかり、かなり混雑するようなので、果たしてオススメしていいものか分かりませんが、平日に行ける方にとっては2600円そこそこで楽しめる都市型温泉としては良い選択肢になるかも。800円そこそこで天然掛け流し温泉に当たり前のように入っていた地方出身者にしてみればこれでもめっちゃ高いですけど…

引き篭もりにしては珍しく有意義に過ごせた休日。さて、ぼちぼち原稿でも始めましょうかね…

 2008/09/07(日) 「夏の新刊オススメ本リスト」

遅ればせながら、338冊に及んだ夏の新刊をほぼすべて読み終えました。文書系の本がまだ何冊か未読ですが、とりあえず現段階でのオススメ本リストをご紹介しておきます。すでに一ヶ月近く経過していることもあって、書店通販では多くが品切れになっているみたいですが、店舗にはまだあるかもしれないので、私の見る目を信じる!…という方は、手遅れにならないうちにレッツ確保!

■マリみて
その後のマリア様がみてる 四薔薇物語3 (美術部)
ロマンチックモード (ティンクルスター)
ZAZEN GIRLS 5 (恥骨マニア)
GIRLS RUSH! 2 (恥骨マニア)
・幸せを謳えば (羽根屋根)
マリみちょ23 (Skirthike)
だからおねがい泣かないで 前編 (鉄棒少年)
友達以上姉妹未満 (マズルカSTEP)
GIRLS BE AMBITIOUS!! 25 (K2Corp.)
薔薇刑事 (赤木文庫)

■なのは
PN9PN10 (ぱるくす)
まつりのよるに (サガマニ・MASULAO MAXIMUM)
おかあさんはしんぱい性 (つちねこ)
RaisinG The Roof!!!-L- (テンタイ→カンソク)
幻竜事件(中) (大黒堂)
びびび〜魔法少女続けてます〜 (まじっく・すくえあ)
Cross Over Day (GRINP)
魔法少女リリカルなのは Betrayers (比村乳業(仮))
なのるんです総集編1 (小作人列伝!!)
なのはまんが大王2 (みはるワークス)
機動第六マジカル学園 リリカルなのはせんせい 一学期 (美月亭)
杖萌え通信X (さうんどすとっく)
■エヴァ
その後のEVANGELION:愛 (美術部)
RE-TAKE 全年齢版 総集編3 (スタジオKIMIGABUCHI)

■Fate・月姫
幸せは夢の中 (赤坂小町)
路地裏イミテーターズ (ひなたぼっこ倶楽部)
コハクリコVSせいばりんIII (経験値ランド)
せいばりんZero (経験値ランド)

■ToHeart2
イミシん☆2ad (住職とその一味)

■CLANNAD
・大切なこと、教えて (羽根屋根)
escape velocity (麦畑)
アニ★クラ! (芝刈組)

■ハルヒ
・涼宮ハルヒの恐竜 vol.3 (カオティック乙女工房)

■らきすた
こな☆かが (ゆ〜のす通信)
破顔三笑 (クラスメイトショック)

■コードギアス
神聖!!ブリタニア帝国 いとしのコーネリア (○急電鉄)

■ハヤテのごとく!
神のみぞ知るシマイ (ゆりむん)

■さよなら絶望先生
クモハ通信 3 (さうんどすとっく)

■あずまんが大王
いちご通信EX 20 (さうんどすとっく)

■シャーリー
Shirly The Fanbook 5Shirly The Fanbook 6 (花楠)

■オリジナル
季節のめいどさん 夏色ゆかたオメカシ (こもれびのーと)
アクセプタブル星宿図(9) (FOLON)
学園 Like Love Life 総集編2 (ピースマークをおくるぜ!)

■評論
ギャルゲーム土俵 (O山出版)
・テント長島耕作のコミケ成功方程式 2008 SUMMER (ブロック長島耕作)
・東京A (オタクとデザイン)
・おたく博物館計画 (秋葉原物語)

 2008/09/06(土) 「最近の本」

・コンプティーク9月号
らきすたに出てくる作者の代理(にゃもー)のポンポンポール欲しさに購入。時期を逸してしまい書店では見つからなかったのでAmazonを使ってまでして入手したわけですが、これがとてもいい出来です。アリア社長のぬいぐるみやメロンちゃんと並べて飾っていると、私の部屋はますますワケのわからん異空間になりつつあります。ただ、空気を吹き込んで膨らませるのに四苦八苦しました。子供時分に浮き輪を膨らませて以来のこととはいえ、肺活量がここまで衰えているとは…orz

・メガミマガジン10月号
「新連載スタート!魔法少女リリカルなのは」と表紙に書いてあったので、劇場版に向けてさらなる資料が何かあるのか!…と思って購入して目次をみてみれば、FANページ(リリカルシンパシー)の連載開始のことでした…だ、だまされた!!…と思いましたが、実際に見てみると、なのは同人でもお馴染みの「茶々組」の茶のみ童子さんの漫画がこのコーナー内で連載されるということで、私にとっては大当たりのページなのですが…1ページのために780円。なんともコストパフォーマンスの悪い雑誌ですなぁ…

・電撃大王10月号
3号連続新生キャンペーンのラストになる10月号ですが、展開とか引きは前々号と前号に比べるとちょっとおとなしめ。ですが、私にとってはアニメ化も発表されて大人気だけどイマイチ内容がつかめなかった、「とある魔術の禁書目録」とその外伝である「とある科学の超電磁砲」について紹介付録冊子で内容がよく分かったことは大きな収穫でした。ガレキ漫画のドールマスターでも知られる井原裕士先生が、実際にワンフェスでのエスカレータ事故を目撃した漫画が掲載されていて、ニュースでは伝わらない現場の状況が分かったことも収穫でした。そしてトリコロはやっぱりいつものように載っていないのでした…まる。

その他
・よつばと!(8) あずまきよひこ
・鋼の錬金術師(20) 荒川弘
・溺れるようにできている。 シギサワカヤ
・ファムファタル(1) シギサワカヤ
・S線上のテナ(4) 岬下部せすな
・メガミのカゴ(1) 松本ミトヒ。
・ひだまりスケッチ アンソロジー(3)
・ハッピーとれいるず! 荒井チェリー
・アットホームロマンス(2) 風華チルヲ
・据次タカシの憂鬱(1) あどべんちゃら
・あねちっくセンセーション(3) 吉谷やしよ
・謎部のアレ。(1) 友吉
・アシスタント!(1) かがみふみお
・百合作品ファイル

 2008/09/06(土) 「久方ぶりのゲーム売り場にて」

急転直下で取得することになった3連休の初日は、ふらり徒歩アキバの散歩へ。前回が半月ぶりで今日は中2日…我ながら極端ですね。徒歩20分の距離にあっても用が無ければ行かないし、そういう用にはもれなくお金がかかるので、むやみに足を運ぶわけにも行きません。購買力の強すぎるオタク文化にはウインドショッピングなどという習慣はござらぬゆえ。まずはレーザープリンタのトナーをソフマップのリサイクルBOXに突っ込んで、ツクモで地デジ用のDVD-Rメディアを買い足して、久々にサンボの牛皿を堪能して、メロン専売の同人誌をチェックして…そこからは特に用も無くなったのでソフマップのゲーム館を覗いてみたら、ちょうど新型PSP(3000)の予約受付を開始したところでした。

通常の予約券コーナーではなくレジで受付ということで、まさに今日始めたばかりの模様。色は3種類ですが、それぞれにバリューパックがあるので商品としては6種類。人によっては買い替えたい色がなくて困るかも…私は元から買い替えを計画していてピアノブラック以外は眼中に無かったので構わないのですが…レジで店員さんに「バリューパックって何がついてくるんですか?」と質問するという、かつてファミ通を10年以上購読していた読者とは思えないおのぼりさんな質問をしてしまうくらい情報に疎くなっていたわけですが、4GBメモリとかポーチとかそんなものは要らないのでノーマルモデルで予約を入れました。もっとも、買ったところで通勤電車ではiPhoneばかりいじっているので、PSPでゲームをする日が来る確率は相当低いと思いますが…

そうだ、たまにはDSで何かゲームでもやろう!…と思って、ついでにゲーム売り場をウロウロしてみましたが、なぜかどれもこれもゲームを楽しく遊んでいる自分の姿を想像することが出来ない事に衝撃を受けました。ああ、かつて学生時代には常時3本のゲームを掛け持ちで進行させ、ゲームがなくては生きて行けないと本気で考え、1000時間を投じてゲームツクールでRPGまで作った男が、これほどまでにゲームへの情熱を失ってしまったとは…嘆かわしいことですが、それはゲームというエンタテイメントが人にとって真の意味で不可欠な娯楽の域にはまだ達していない証明なのかもしれません。今DSでヒットしているゲームの大半は過去の名作の焼き直しか学習系のお手軽非ゲームであり、タッチペンだからとかWiiリモコンだからといった新機軸が完全なる支持を獲得したわけではない。

現在30代前半の世代は若かりし頃に元祖ファミコンの洗礼をリアルタイムで受けた最後の世代であり、そしてまさにこれから親として次の世代に娯楽を伝えていく役割を持った世代でもある。私のようにゲームに戻ることが困難になってしまった者がごく少数であれば杞憂なのかもしれないが、文化としての娯楽が世代間で断絶してしまうかもしれない、という心配をしてしまう。ファイアーエムブレム、ドラクエ、風来のシレン、いたスト、ファミスタ…手に取ったものの棚に戻したこれらのリメイク作品は、かつて私が熱狂してやりこんだゲームです。だが、それゆえにそこに費やす時間や労力も知っているし、そこに新たな感動や発見が生まれるとも思えない。薄れてしまった記憶を呼び起こすための再生装置としてであれば意義はあると思いますが…新しいモノを消化することもできなくなっている自分が、思い出に浸るために時間を使うことは困難なのが実情です。

ならばいっそのこと、学習系で身になることでもしようかとも思いましたが、漢字学習モノひとつとっても種類が多すぎて何を選べばいいか分かりません。語彙が増えるならともかく、電子変換のこのご時世に相手も読めないような難しい漢字を知っていて何になるのかという気もするし…ちょっと気になったのは「般若心経入門」と「アッコのイカサマ麻雀」。でも、そんなイロモノに使う時間があるなら、それこそハズレなしの過去の名作を遊ぶべきとも言えますが、そこにワクワクやトキメキはあるのかい?と自問自答したくなる。結局堂々巡りなので、今まずやるべきことは、手持ちのカードをちゃんと使い切ることです。まずは、夏コミの新作で未だにインストールしていない同人格闘ゲーム「マジカルバトルアリーナ」を試してみることにします。スペック的にも操作(キーボード)も辛そうですが(汗

珍しくゲームについてアレコレ筆が進みましたが、何も動いてなくて得るところがないのが今の私の状態を象徴するものになっているのでしょう…今更ながらリトルバスターズ!(しかもエクスタシーじゃない方の未開封新品)でもやってみましょうかね…

 2008/09/04(土) 「今月のきららキャラット」

 1 GA
 2 ラジオでGO!
 3 ひだまりスケッチ
 4 とらぶるクリック!
 5 火星ロボ大決戦! (最終回)
 6 雅さんちの戦闘事情
 7 CIRCLEさーくる
 8 アットホームロマンス
 9 ちびでびっ!
10 からハニ
11 空の下屋根の下

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

きららキャラット10月号の自分内ランキングは、全27本中単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは11本で打率に換算すると.407でした。レギュラー陣の減少要因は休載の「ひめくらす」1本だけでしたが、新連載が2本ゲストが5本と作品総数が増加したこともあって、打率は4割台ギリギリまで降下しています。そんな中、しばらく様子見を続けてきたニート漫画「空の下屋根の下」が初のランクインを果たしました。センターカラーの前号ではなく、ともすれば地味とも取れる今月号の方が目を引いたのは、ようやく作品の路線が見えてきたと感じられたからです。無職であることをしっかり者の親戚の子供に気を遣われることのなんと切ないことか…だが、それを悲哀というほど深刻にではなく、かといって前向きというわけでもない。頑張れそうで頑張れないけど、後ろ向きのようでいてそうでもない。まだ上手く表現できませんが、このシンプルな作風と観察眼はこれ以上ないくらい正しいニート像を描ける可能性があるのかも知れません。外部との折衝が非常に限られてしまう舞台だけに、今後の展開の仕方が腕の見せ所になるでしょうね。

今月のトップクオリティに輝いたのは「GA」。会いそうで会わない上級生美術部と一年生GAの2大主人公グループが、上級生ズの嫌がらせと煩悩でお化け屋敷と化した第二美術室で繰り広げられるニアミスバトル(?)は、いつものことながら絶妙のテンポを発揮してくれています。そしてこの仕掛けの中心人物であり、上級生ズに新メンバーに加わったのは、なんと友兼の実兄!例によって苗字だけで名前は不明ですが…ナミコさんにOGの姉がいたり、ノダミキに普通科に通う姉がいたり、キョージュにまだ会ったことのない婚約者がいるとか、他のキャラには未だ陽の目をみない伏線があったわけですが、まさかトモカネが先とは…とはいえ、冷静に考えるとレギュラークラスで登場させるなら、OGや他科や婚約者といったイレギュラーではテーマ自体が限定されてしまうので、設定に縛られないトモカネ兄が果たせる役割は非常に扱い使い勝手の良いものになりそうですね。

次点にはすっかりトップ3の常連になった「ラジオでGO!」がランクイン。すっかり設定を忘れかけていましたが、沢渡ちとせさんの本業は声優ってのは知ってましたが、実は声優は声優でも”アイドル声優”で世間では通っているそうな。罠だと分かっていても敢えて面白い方を選ぶ今回の行動にもあるように、ラジオでやってることは芸人にしか見えなかったりしますが、得てして人気者というものは上手に素を出して楽しめる人という点を上手く表現できていると思います。ああ、たまにはwebラジオじゃないラジオも聴いてみたくなってきたなぁ。ちなみに、なぜ今回は出演者の女性陣が全員メガネなのかは特に説明はありませんが、そこはメガネ好きへのサービスということで特に理由など必要はないでしょう。

「火星ロボ大決戦!」が今回で最終回を迎えました。最後の最後まで身も蓋も無いアホアホな展開を貫いてくれましたが、それは予想通りでもあったという意味でもあります。この予想は期待という良い意味でもあるので誤解のないように願いたいのですが、アホアホなギャグというものは一線を超えてしまうと作品として機能しなくなってしまいます。この作品は常に下品とグドさの紙一重でギリギリのラインで笑いとして成立させて来た訳であり、終局を迎えるにあたって境界線を踏み越えることをしなかったのは、方向性として合理性のある選択だったと思います。ただ、学園萌え設定の漫画が溢れる今の誌面から、ロボットモノが消えるのは少々寂しいものがありますが…

今月の書評はこの辺で…

 2008/09/04(木) 「夏コミ新刊読書マラソンとかその他諸々」

唐突に訪れた夏休みを利用して、午前中はふらりと徒歩で秋葉原へ買出しに。アキバを訪れるのは半月ぶり。ここしばらく会社に引き篭もっていたとはいえ、私が半月以上アキバに足を運ばないなんて上京して5年目ですがありえない事態です。やはりこの街の活力とともに公私共に自分という存在はあるのだと、守るべき場所があるからこそ艱難辛苦の連続の仕事場で戦えるのだと、しみじみと実感しました。こんな些細なことで感傷的になるのも歳と取った証拠ですかね…

まずはアニメイトで予約していた、デバイスアクセサリーシリーズ「グラーフアイゼン」を購入。そのついでに、このシリーズの後継シリーズであるFateのエクスカリバーの予約を入れました。どうやらなのはシリーズはレヴァンティンで打ち止めのようです。クロノのS2Uは地味すぎるとしても、氷結の杖デュランダルは資料用に欲しかったなぁ…だが、Fateシリーズも正直言って武器方面でそれほど弾があるわけでもない。ゲイボルグは武器形状としては地味だし、アーチャーの干将・莫耶は宝具というわけでもないし…先行き不安です。

続いて隣のとらのあなへ。1Fで月末発売の商業雑誌をサークル割引でごっそり購入してから、久々に同人フロアを視察。休みがいつ取れるとも知れない仕事だし、大量購入するから送料など気にならない私は、最近は通販がメインになっているので店舗で本を捜し歩く習慣がなくなりがちなのですが…たまに足を運んでみると、この大量の本の中からお目当ての本を探すのは正直しんどいですね。4Fと5Fの2フロアに別れているのも分かりにくい。明確な分類基準がマップ化されているわけでもないし…ちなみに、702Pに及ぶ美術部さんのエヴァ本の超総集編「その後のEVANGELION:愛」は4Fの新刊平積みスペースにありました。分類的に5Fに置いてありそうなイメージがあるかもしれませんが、実際に置いてあるのは4Fなのでお間違いなきように。

平日お昼のランチタイムでサラリーマンが大挙して押しかける前に、神田食堂で生姜焼き定食でおなかを満たして速攻帰宅してからは、本日のメインイベントである、夏コミ新刊の読書マラソンを決行!総数は325冊。読み始めたら興が乗ってしまい、昼寝も温泉の予定も何もかもすっ飛ばして、先ほどまでずーっと読みっぱなしでした。自分にまだこれだけの読書パワーが残っていたことに驚きつつ、良書に触れることの興奮で体温が上昇する感覚が戻ってきたことは、何より得難い時間の使い方ができたと思います。この日読んだのは296冊。文書系の長編モノは速読には向かないので通勤時間や休憩時間を利用して少しずつ読み進めるとしましょう。

とはいえ、一読しただけで終わらないのが私の読書スタイルです。この中から何度でも読みたい本をピックアップして、読み重ねていくうちに誰かに紹介したいと思える本が出てくるところまでやります。実際にレビューを書くかどうかはvol.6との兼ね合いもあるので現時点で明言することはできませんが、私の物の見方を信頼してくれている方々のためにも、その本が手に入り出会うことのできるうちに、面白い作品を紹介するなら早いほうがいいと思いますので、後日オススメのリストを日記でご紹介できればと思います。

ではでは。

 2008/09/02(火) 「今月のきらら」

 1 ふおんコネクト!
 2 あっちこっち
 3 三者三葉
 4 棺担ぎのクロ
 5 かみさまのいうとおり!
 6 ゆゆ式
 7 うぃずりず
 8 ドージンワーク番外編
 9 ダブルナイト
10 ねこきっさ
11 まーぶるインスパイア

あまりにも忙しくて月またぎになってしまって、本当に今更な感じがしないでもありませんが、なんとか次号が出る前に今月(?)のきらら本誌9月号の自分内ランキングを送りいたします。全24本中で自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は11本。打率に換算すると.458でした。「メロ3(3乗)」が休載で1本の減少要素を考慮すしてほぼ5割をキープできているわけですが、本数よりも今月は全体のクオリティの高さが目立った号だったと思います。

常にトップ3に入る「ふおんコネクト」の全体を巻き込んでいく構成力はさすがの一言ですが、珍しくふおんと争わない交流という図式から導かれる本質を使ったオチは、作品中でも屈指のエピソードになることでしょう。表紙を飾った「あっちこっち」のつみきのツンデレっぷりと真宵の悪ノリと姫っちのピュアっぷりが最高に面白い。媚びたり直接的に描写することが萌えではなく、どれだけ想像力を掻き立てられるかが萌え漫画なのだと私は思いますが、この作品の力の抜けたごく自然な好ましい友達関係に垣間見るカワイサというものは、その好例と言えるでしょう。表紙のデザイナーさんのセンスを含めて、きららも少しずつ変わってきたわけですが、萌え漫画の本質は今も昔も変わっていなくて、その見せ方がより洗練されてきているのだと思います。

今月は個別の感想を各余裕がないため、かなり短めですがこの辺で…

 2008/09/01(月) 「第5回なのドン大会レポート」

8/31は都内某所で開催された、第5回なのドン大会に参戦してきました。大会への参加は通算3回目。この夏は仕事の都合でイベントにことごとく参加できなかった私にとって、夏の最終日でやっと取れた休みがなのドン大会とタイミングが合ったのは僥倖でした。

今回も全国から総勢32名がエントリー。2名欠席で1名が見学ということで、主催チームから製作者の美月さんが参戦して3人卓2つの形式で大会は行われました。なのドン誕生から1年以上が経過して、大会も節目の5回目を迎えたわけですが、初なのドンの人が5名いて、今なおファンが増え続けていることは、私もファンの一人として嬉しい限りです。

まずはいつものように午前中のフリー対戦で感触を確かめてみると…3ヶ月ぶりにしては勝負勘は鈍っていないようで、打ち筋にエラーもなく読み間違いもないのに、肝心なところで流れに乗れていない違和感があったわけですが…午後の大会でその不安が的中しました。先に結果から申し上げると、今回私の順位は最下位(-430ポイント)でした。全10回戦、30バトルの中で勝利はわずか2つ。驚くほどオールマイティのリインが来ないのはそんな時もあるさと思えますが、手を進めた勝負カードがことごとく相手に振り込みになってしまう悪循環がどうにも止まりませんでした。奇しくも前日の日記で書いた予想通りだったわけですが…

とはいえ、ここまで豪快な負けっぷりは、ある意味面白くすらありました。良く出来た遊戯というものは経験者が必ずしも強いとは限らないものであり、麻雀でも同じような経験がありました。そんな時に限って読みは冴えているもので、明らかな危険カードであっても打ち筋を崩すことができないのです。福本伸行の名作「銀と金」にもあったように、人は追い込まれると何もしないで終わるという無為に耐えられないのです。そこで冷静になって次の自分を信じられる強い意志がなければ流れは変わらない。なのドンがシンプルな遊戯システムでありながら、勝負のあや・時の運に大きく左右される対戦型ゲームの醍醐味に到達しえることを身をもって真剣勝負の場で体験できたのは、自分にとっては面白い経験でした。

せめてブービー賞ならもう少しネタになったわけですが、自分がなるより初参戦のあした千春さん(PENALTY AREA!!の中の人)が景品に提供した同人誌を自分で引き当てる方がよっぽど絵になっていたので、それもまたよし。表彰式までの集計タイムでのフリープレーになった途端、シグナムの「陣風」を3倍じゃないカートリッジ3枚+リインでツモ!…という本番で出てくれよと突っ込みたくなる流れの変わりっぷりに我ながら呆れたりもしましたが…

見せ場が少なかったので今回はレポートとしては短めですが、皆様お疲れ様でした。もし次の大会に参戦が叶うのならば、最下位からのトップ獲りを目指すことにしましょう!