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 2008/05/31(土) 「108/167」

GM研通信vol.6に収録する同人誌レビューを新たに1本書き上げました。

「マリア様には内緒です。 (ハンマーフォール)」

これで、全167本のうち108本が完成しました。進捗率は64.7%です。土日で1本しか書けないのかよ!と思われるかもしれませんが、作品を読み返しながら論旨を再構築するスタイルゆえに、シリーズモノのレビューの執筆時間は冊数に比例して長くなってしまうんですよ。マリア様には内緒です。シリーズは現在44巻発行されている長寿連載であり、GM研にはその全巻を所蔵していることもあり、当然ながら44巻全部読み直すわけで…ネタ拾いに16時間、執筆2時間、という何とも手のかかる1本でしたが、その分思い入れたっぷりなレビューに仕上がった手応えを感じています。

さて、今夜のうちにあと1本行けるかな?

 2008/05/30(金) 「今月のきららキャラット」

 1 ひだまりスケッチ
 2 火星ロボ大決戦!
 3 GA
 4 ラジオでGO!
 5 ひめくらす
 6 雅さんちの戦闘事情
 7 CIRCLEさーくる
 8 とらぶるクリック!
 9 アットホーム・ロマンス
10 ちびでびっ!
11 謎部のアレ。(最終回)
12 からハニ
13 帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!?
14 ハッピーとれいるず!(最終回)

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

全27本中、単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは14本で打率に換算すると.518。GAと帝立が復帰して、単行本作業による休載もないフルメンバーが揃って打率は微増という結果に。きらら本誌と同様に新旧の入替は継続中であり、今月号では友吉先生の「謎部のアレ。」と、荒井チェリー先生の「ハッピーとれいるず!」の2本が単行本収録回を区切りとして最終回を迎えました。謎部はここ最近面白くなってきたところだったので残念ですが、<第一部完>と書いてあったので復帰の可能性もないわけではないようです。とれいるず!は、荒井先生作品のサブキャラオールスターという企画モノのノリだったので、むしろ単行本1冊分続いたことの方が予想外だったのかも知れませんね。その他にも、「アットホーム・ロマンス」「雅さんちの戦闘事情」「火星ロボ大決戦!」「鳩町まめっこイグニッションズ」の4本がラストエピソードに突入している雰囲気であり、中堅グループ以下から抜け出して追い上げてくる作品出現への待望感はますます大きくなるばかり…惜しい作品は3本ほどありますが、まだ何か決定的なものが足りない気がします。多分、それは突き抜けた個性であると同時に、それが何ものにも替え難い作品世界から自然に発せられるものだと信じられることなのだと思います。その点において、「教艦ASTRO」がいつの日か本誌に戻って来てくれることを願わずにはいられません。

今月の首位に立ったのは、ついに二年生編がスタートした「ひだまりスケッチ」。常に5位以内をキープする大安定株でしたが、意外なことに首位獲りは実に1年半ぶりのことでした。逆に言えばこれはアニメ化されて抜群の知名度を誇る「ひだまりスケッチ」に比類するほどの作品が、この雑誌の上位にひしめいているということでもある。一度でも首位獲りした作品は、多分後になって振り返ったとしても、私の生涯のベスト漫画としても上位に食い込むと思いますよ。それはされておき、今月のひだまりの何がそんなに素晴らしいのかというと、新キャラが二人登場する回であるにもかかわらず、ニアミスで住人同士の顔合わせはなくて、後輩を迎えることへのわくわく感だけでいつもどおりほっこりとした「ひだまりらしさ」を出しているところです。長寿連載における新展開や新キャラは期待よりも不安が大きいものですが、連載第1回からずっとこの作品を見守ってきた者としては、普段着のままの新展開であることを信じて疑っていませんでしたが、おいしい匂いだけでさらに期待感が膨らむ今回のエピソードは、単体としての評価はではなく連載単位で考えると、とても重要な回なのだと思います。アニメ第2期も7月から始まることだし、これを機会にして本誌連載もチェックしてくれる方が増えてくれることを願っております。

次点には、珍しくロボット比率の高い「火星ロボ大決戦!」がランクイン。戦闘が激しくなるほどエロバカ度の上昇も止まるところを知らないのも、全力全開で真顔でシリアスになる暇を与えずボケ倒す最悪と超最悪の2択しかない思考回路は、いつものことながら見事の一言に尽きます。真面目に分析しようとすることを放棄したくなるくらいです(褒め言葉)。このノリを本誌で楽しめるのもあと数回だと思うと複雑な心境ですが、最後まで笑って見守りたいと思います。3番手には久々に学習系ネタを展開した「GA」が。ピクトグラム(道路標識や非常口などのマーク)をお題にして、GAの面々が感性爆発した新マークを披露してくれています。目的に収まらない表現力、これぞアート!…という欄外コメントはまさにその通りだと思います。担当さんもいいセンスしてはりますね。

先月首位を獲得した「ラジオでGO!」は今や上位安定株としてすっかり定着。ブースの中の出演者と、ブースの外のスタッフと、電波の向こう側にいる視聴者。それぞれの立場がラジオを通してつながっていること、距離の近さとリアルタイム性がラジオの魅力なのですが、今回のテーマである「反応」はまさにその本道と言えるものだと思います。ブースのスタッフの反応や、募集をかけたときのFAXの勢いだとか…電波の入りが悪くて夜空を見上げながらラジオを聴く…ネットラジオやネット動画が当たり前の現代でも、ラジオには根強い人気があることの一端をリラックスして描けているこの作品は、もっと評価されてしかるべきだと思います。7月末には待望の単行本の1巻が発売されることだし、ラジオに何かしらの思い入れのある方は是非この機会に読んでみてください。「ふおんコネクト」のようにドラマCD化されるかどうかは、編集部のプッシュ方針次第なので、何とも言いがたいところですが…

今月はこんなところで。

 2008/05/29(木) 「107/166」

GM研通信vol.6に収録する同人誌レビューを新たに1本書き上げました。

「鉄棒少年さんの蔦笙シリーズ (鉄棒少年)」

これで、全167本のうち107本が完成しました。進捗率は64.1%です。1日1本ペースでの量産は早くも途切れてしまいましたが、別にさぼっていたわけではなく、単純にこの1本には通常の倍の時間がかかってしまった、というだけのことです。何しろvol.5 A'sで特集を組んだ「マリみてのif」では5Pを割いたほど思い入れのある作品であり、旧レビューのリライトならまだしも、かつて一度は書き切った感想を、5分の1ページに論旨を圧縮するのは、もしかするとゼロベースから書き直すよりも難しいかもしれません。そんな逡巡もあって、執筆に入る前の方針決めに、やたらと時間がかかってしまいました。

とはいえ、いざ書き始めてからは意外なほど早かった。まだこんなに出てくるのか!?と自分に驚くくらい、スラスラ言葉が出てきました。多分、明日校正作業をしたら、赤面しそうなキーワードがちらほらあったような気もしますが…伊達に107本もレビューを書いていないんだなぁ…と、珍しく自分のスキルアップを実感しました。職業上、論壇の表舞台に立つことのできない私は、誰かに非難されることもないけど、誰かに褒められることもないですからね…vol.6は究極の自己満足本になると思います。濃すぎて受け入れられないかも知れません。でも、それでもいいと思っています。どこに出しても恥ずかしくない内容に仕上げて世に送り出すこと。私にできるのはそれだけなのですから…

 2008/05/27(火) 「106/166」

GM研通信vol.6に収録する同人誌レビューを新たに1本書き上げました。

「トゥインクル(麦畑)」

これで、全167本のうち106本が完成しました。進捗率は63.5%です。目聡い方はお気づきかも知れませんが、以前発表していたレビュー対象とは作品名が違います。過去作品を含めて読み返しているうちに、どうしてもこっちを紹介したい気持ちが強くなってしまったので、急遽差し替えさせていただきました。麦畑さんの作品は全般的に大好きで甲乙つけがたいのですが、二年生トリオを魅力的に描いたこの作品はピカイチだと改めて思ったので…何卒ご理解ご了承くださいませ…

ひたひたと迫り来る空前の修羅場の足音への危機感もあってか、2日連続で平日1本のペースでレビューを書けています。アドリブで作品を差し替えても変化に対応して書き切れるのは、心身ともに本当に調子が良いということなのでしょう。明日からはマリみてのシリーズもののレビューゾーンに突入しますが、このペースを崩さずに頑張りまっしょい!

 2008/05/26(月) 「105/166」

GM研通信vol.6に収録する同人誌レビューを新たに1本書き上げました。

「薔薇様の休息。/未来の薔薇達。(NEKOHIGE)」

これで、全167本のうち105本が完成しました。進捗率は62.9%。何気に分母が1増えてしまったので、1本書いても0.2%しか進まない厳しい現実。自業自得とはいえ、ホンマに夏コミに間に合うのだろうかと不安に慄いてみたり。(何気にこの前の日曜日があったのに1本も原稿が進んでいないことを今更ほじくり返してみたり)

…と書いているそばから、あと2本、どーしても追加したい本が新たに出現。
ドMなのもほどほどにして欲しいものですが…

 2008/05/25(日) 「167本目?漫画をめくる冒険」

ようやくゴールが見えてきたと思ったら、またしてもどえらい1冊と出会ってしまいました。

「漫画をめくる冒険」(ピアノ・ファイア・パブリッシング)
メロン専売?

私は不勉強で、ものぐさな、ただの漫画好きです。私が今手掛けているレビュー本も、別に評論家ぶりたいわけではないし、語り手としてどんなに評価されようと論壇に立つつもりはありません。ただ面白いものを面白いと伝えたいだけです。だからこそ、他者の伝えたい気持ちに対しても真剣でありたいと思います。本書に対する論考はレビュー本編で行いますが、久々に刺激的な思考に出会えたことに感謝したい。方法論は私とは異なるけど、漫画が好きだ、という眼差しは同じだと思うから…

論考系の本に興味のある方は、是非お手にとってみてはいかが?

 2008/05/23(金) 「104/166」

GM研通信vol.6に収録する同人誌レビューを新たに4本書き上げました。

「マリア様がみてる(布教)の本(UGO)」
「猫神様がみてる(ローカスタ・シネンシス)」
「マリア様もめくりたい(おんぷの絨毯)」

「ちうりっぷ(えん)」 これで、全166本のうち104本が完成しました。進捗率は62.7%。急なシフト変更で遊ぶ予定を入れる余地もなかったので、家に引き篭もって原稿三昧。そのおかげで、マリみてレビューを一気に4本書き上げることができました。マリみて本のレビューは思い入れが大きいこともあって、通常の3割増くらいの時間と気合をかけて臨まなければならないので、マリみてでも4本の量産ペースに乗せられたのは制作進行上大きなプラスになりそうです。

気掛かりなのは7月以降の仕事がどえらい殺人進行になりそうなこと…
今のうちに出来る限り進めておかねば…

 2008/05/21(水) 「100/166」

GM研通信vol.6に収録する同人誌レビュー「カラーボックス「な」本総集編(まじっく・すくえあ)」を新たに1本書き上げました。これで、全166本のうち100本が完成しました。進捗率は60.2%。遂にというか、やっとというか、100本目の大台に到達しました。まだ66本も書かなければならないとも言えるので、100本目だから何か特別な感傷に浸っている場合ではありませんが…ここまでやれた自分に対して、もうちょっとくらい自信を持ってもいいのかもしれない。そう思ってもいい未踏の数字なんですよね実際は。いつもの本なら、この時点で本が1冊完成しているわけだし。

マラソンで言えば30km地点。ランナーズハイになってスパートをかけるには丁度いい頃合のはずなので、平日1本のペースに乗せられるように、日々精進するとしませう。

 2008/05/19(月) 「とある定食屋の女将さんの嘆ぎ目録」

最近仕事で秋葉原に居るときの行きつけになっている、老舗の某定食屋さんで味とボリュームとスピードの生姜焼き定食をかっこんでいると、何やら表の道路から騒がしい奇声が聞こえてきて、コスプレをした集団が通り過ぎて行きました。それを見た女将さん(推定70歳以上)が店員のおばちゃん(推定60歳以上)につぶやいた言葉が印象的でした。

「あの変なカッコした若いひとたち、あれって何なんだろうねぇ?ニュースでもやってたけど、秋葉原って変な人が増えたねぇ。いや、恰好のことじゃないよ。コスプレさん…だっけ?あれは昔からあったし、どんな恰好をしててもオタクの若い子ってのは、シャイだけど真面目で礼儀正しくて、他人に迷惑をかけることだけは絶対にしなかったんだけどねぇ…」

いやはや、まったく同感です。アキバが電気街だったよりも前から、この場所で商売を営んでいたであろう時代の生き証人の言葉には、さすがに重みがありますね。他人事ですがオタクの一員として申し訳ないという気持ちでいっぱいです。修学旅行シーズンだからなのか、街には学生服のグループがあちこちで見受けられますが、彼らがアキバに何を期待して訪れて、どんな印象を持って帰っていくのか…報道という名のゴシップだから、いつかみんな忘れるだろうと受け流せるレベルではなく、不安と嘆きは世代を越えて既成事実としてイメージ化するところまで来てしまっていること…これは大変残念なことだと思います。

「アキバ文化を広めるため」だとか「自分は2chとかYoutubeで知名度が高い」だとか、そんなものが免罪符になると考えていることが、いかに浅慮で恥知らずでオメデタイ行為なのかを物語っている。アキバは様々な趣味思考=オタク心を持つ者が集う街であり、コスプレやハルヒはそのごく一部の要素でしかない。その濃度が異常に高いだけであって、特別な何かが許容されているわけではない。知名度が高いことが正義だというなら、知名度を上げるための全ての行為を認めるのだろうか?自分が言っていることが、どれほどバカバカしい極論なのか気付いていないのだろうか…

都の条例がどのようなものか彼らは知らないだろうが、このような挑発行為が続けば、遠からず新たな逮捕者が出ることになるだろう。その影響は個人に止まらず、ここぞとばかりに法と秩序を守るという正義の御旗を立てて条文の改正と拡大解釈を許すことになる。そうなったとき、状況は回復不可能なものになってしまう。公権力に事態の解決を委ねることは自由と自尊の精神を放棄することに他ならない。アキバが特別だから発展したのではない。皆がいつもより少しだけ特別でありたいと願うからアキバが発展したのだ。自由だからこそ自らを律しなければならないのだから…

…この件はいくら書いても切りがないので日記での論考はここで止めておきます。
本論はvol.6に収録する所長講演にて。

 2008/05/18(日) 「桃鮭祭レポート」

5/18(日)は、東京都中小企業振興公社秋葉原庁舎展示室(長っ!)で開催された、マリア様がみてるオンリー同人誌即売会「桃鮭祭」に一般参加してきました。括りとしては、祐巳・由乃・志摩子の2年生トリオ中心。紅・黄・白の3色を混ぜたサーモンピンクが由来のこのイベントは、サークル「ケセラセラ」の紗兎(さい)巴晴さんが初主催を務めた新規イベントでしたが、マリみて系イベントでは御馴染みの光景となっているベテランスタッフさん達による万全のサポートもあって、狭くて多層階で企画満載で非常に易度の高いイベントでしたが、円滑な運営でトラブルもなく、最後まで退屈せずアフターまで楽しめたイベントだったと感じました。

話を開場前まで戻すと…カタログには「一般来場期間は10時以降でお願いします」とあったのは、多分建物の開館時間との兼ね合いもあっただろうし、エントランスに収容できる列数が限られていることもあっての配慮だと思います。一般参加者がフライングせずに時間をちゃんと守る紳士淑女っぷりは、他のイベントではあまり見られない傾向かも。10時の待機列形成開始後は、しばらくするとエントランスが埋まってしまいましたが、土地柄もあって表の道路に列を作るわけにはいかないので、入りきらない人については整理券を配って開場時間に再集合してもらう方式を採用したのは、非常に良い判断だったと思います。

11時に開場を迎えると、人の流れは明らかに「右回り」。40SPの開催に対してその7割以上の新刊がコピー本という圧倒的な率の高さから、困難な作戦になるだろうとは予想していましたが、あの狭い会場のキャパシティから考えると、よくあんな人数を捌けたものだとスタッフさんの手腕に感服しきりです。サークルさんの方も、マリみてのオンリーだとどのくらいの人数になるのか、空気を読んでいる方が多いこともあり、順番さえ間違えなければ単独作戦でもそれなりの成果は上がるはずです。現に私は1箇所のコピー本の確保に失敗しましたが、それは後日オフセットに再録が期待できるという判断の元に他を優先した結果であり、17箇所のコピー本を確保できたのは十分すぎる戦果だと思います。

お買い物タイムは30分ほどで一段落。今日は蒲田のリリマジ4との掛け持ちを断念したこともあって時間に恵まれていたので、久しぶりにスケブをお願いしてみたり、イベント企画を心ゆくまで満喫することに。

企画その1:シールラリー
カタログの裏面をシール貼りの台紙にして、シール3枚でイベント企画参加チケット1枚と交換できるというもので、シールの配布条件が各サークルさんに一任されていました。無料でOKのところもあれば、何か1つの購入が条件になっている場合もあったり、中には「次回も立ち寄ってくれること」といった変わったケースもありました。今までも数サークル規模の協賛でシールラリーが行われたことはありましたが、今回のように全サークル参加の規模でイベント企画用のチケットとして有効利用されたのは、とても意義のあることだと思います。

企画その2:リリアン中間試験
クリスマスパーティーの席次を答えるような非常にマニアックな問題もあれば、○×問題のような誰でも答えやすい問題もあれば、ここまで出てるのに思い出せない!絶妙なトコロを狙った記述問題があったり…非常に良く出来たテストでした。最高得点でも70点台で、50点に満たない人が大半でした。私の点数は…聞かないであげてください(^^;

企画その3:福引大会
前述のシールラリーでシールを集めたり、中間試験に参加したり、アンケートを提出するともらえる、紅・黄・白・桃鮭、4種類のチケットをためると、その枚数だけ福引ができるというシステムです。紅・黄・白は3枚セットで1回。桃鮭はそれだけで1回。あとカタログでも1回。つまり、シールラリーで5枚、中間試験で1枚、アンケートで桃鮭が1枚…普通にやれば計4回の福引ができる計算になります。まぁ、何回引いても出ない時は出ないものですが(^^;私は無印(ポストカード)が3セットと、ゴロンタコースターが当たりました。以前、ゴロンタのタンブラーが当たったこともあったから、これも何かの縁?

企画その4:未来絵日記
マリみてに対する熱い想いを未来絵日記風に書き綴り、6月のサンクリで発行するイベントアフターレポート「リリアンかわら版」に収録するという企画。絵心のない私はこちらへの参加は控えたので、どんな作品が集まったのかは6月のサンクリを迎えるまでは何とも言えませんが…お題が何でもアリなのは、かえってハードルが上がってしまったような気もします。

企画その5:喫茶薔薇の館
イベント企画参加チケットで紅茶がいただける喫茶コーナーもありましたが、福引に全戦力を投入してしまった私は足を踏み入れることができなかったので、レポートは書けませんが…別途マイミクさんから喫茶で配っていたお菓子(食用着色料でキャラ絵の入ったせんべい)をいただきました。食べるのがもったいないくらい良い出来です。食用着色料って、こんなに鮮やかに色が表現できるんだぁ…と日本の技術料に驚愕しました。

企画を楽しみつつ、いつもお世話になっている作家さんや、もはやマリみてイベントで会わないことはないくらい常連の一般参加の方と談笑しつつ、閉会間際にリリマジ4で協業して下さったマイミクさんと合流。蒲田もどえらい盛況だったようです。お忙しいところ引き受けて下さって大感謝です!アフターイベントは、ジャンケン大会ではなくアンケートを提出した人にランダムで景品が当たる抽選会方式でした。お目当ての物が当たるとは限りませんが、ジャンケンにトコトン弱い自分としては、全員に何かしら当たるというこの方式も好きかも。色紙の提供数がやたらと多かったようですが、ほぼ全サークルに近い当日の色紙提供があって、福引の景品や看板POPも放出して、アフターに残った全員にちょうど景品が行き届くというミラクルが!締めの挨拶は、主催の紗兎さんから。「今日は本当に色々な人に助けていただいて素敵なイベントにすることができました。これからは作家としても個人としても、皆さんに恩返しをしていきたいです。」という言葉がとても印象的でした。最後は「起立!気をつけ!お疲れ様でした!」の号令と、記念撮影(主催さん個人用)で幕を閉じました。こういう風景を見ていると、マリみてイベントがいかに特別なジャンルとして愛されてきたのか、改めて感慨深いものがありますね。サーモンピンクな3人と同じように、気心の知れた「仲間」として1つの作品を支持できるという喜び。それは同人の醍醐味であり、1つの究極形なのだと思います。

余談:
ちなみに、アフターイベントで恒例となっているマリみてイベント各主催さんによる次回イベント予告ですが、9/15(月・祝)に開催される「わたしの十字架3」のイベント内イベントとして、「カナコミ2」が開催されることが急遽決定しました!…という重大発表がありました。な、なんだってーーーー!!!詳細はまだ何も聞いていないので、主催さんから近々あるであろう公式発表を待つしかないわけですが…嗚呼、き、気になる…

 2008/05/17(土) 「第3回なのドンカフェ」

5/17(土)は、都内某所で開催された、第3回なのドンカフェに参加してきました。GWの最終日(5/6)に開催された公式大会には、残念ながら仕事の都合で参加できなかったので、こうして短い間隔で参加の機会が再びあることはファンとして嬉しいものです。

大会独特の緊張感も好きですが、ワイワイ楽しく遊べるフリー対局のカフェスタイルも私は好きだし、それに実験的な遊びコゴコロのある突発企画に出会える場でもあることも大きな魅力です。なのドンが1年以上も続けて遊ばれ支持されているのは、他のカードゲームに類を見ないシンプルさと優れたゲームバランスによるところが大きいわけですが、それはテストプレーでの生の反応を見て楽しみたいという、作者(美月さん)の遊戯に対する真摯な姿勢(サービス精神)から来るものなのだと思います。今回の突発企画は2つ。いずれも後ほどなのドン公式HPに掲載されるとのことなので、前回の新ギミック運用テストのようにレポート記載を自粛しないで済みそうです(^^;

突発企画その1は「美月さんとデュエル」。自分のなのドンセットから40枚を選んでデッキを作り、タイマン勝負で自分のカードを交互に引いて先に上がった方が勝ち(リンカーコアポイントをゼロにしたら勝負あり)…という、2人で短時間でも遊べるなのドンをテーマにしたものです。デッキの組み方や対戦相手のデッキとの相性にも左右されますが、通常の4人打ちでは滅多にお目にかかれない6枚役がバンバン決まる(それは相手にも言えることですが)のは痛快です。思わず平手打ちの感覚を見失ってしまいそうなほどに(^^;誰もが「なのフェ」を中心にしたデッキを組むと予想していたので、私は敢えて「はやて&闇の書の意志」で組んでみました。セレクトカードもあるので確率論では「なのフェ」とまったく同じであり、しかも相手と全くカードが被らないので蒐集のリスクが全くないのです。それは同時に、すべて自力でツモらなければならないとも言えますが…キャラクターカードは3種類までという制限があるので、ヴォルケンでデッキを組むのはかなり難しそう。オールデバイスはデバイススターズしか狙えないがあらゆるデッキに対応可能。ただし軽打なので長期戦になりがちで一発逆転されるリスクもあるし、セレクトカードがないなど短所あり。バインドによる「ずっと俺のターン!」は効果的ですが、その防御のためにバリアカードを入れるかどうかは微妙なところ。いつも必要な時にあるとは限らないし。カードリッジは6枚役を目指すなら必要だし、平手とは違って全部自分で引けるが、相手も速攻で上がってくるので長期戦が望めない場合はロードする回数分ツモが減るという考え方もある。とにかく、何が正解というものではないので、これはこれで遊び甲斐のある試みだと思います。

突破企画その2は、リインIIのパーツ(手・足・上半身・アホ毛)ごとにリンカーコアポイントを設定して、作者の美月さんが各テーブルを回って対戦して、負けたポイント分だけダメージを受けた状態のイラストを後日描いてアップするというもの。私はあまり詳しくないのですが、クイーンズブレイド方式なのだそうです。要するにエロくない脱衣麻雀みたいなものでしょうか?(ダメージの表現は、服がボロボロになるとか、包帯とか、そんな感じでしょうか?)。1対3ではさすがに分が悪いということで、美月さんは味方(「さうんどすとっく」のさとちさん)を一人引き連れて転戦することになったのですが…コンビ打ちの勝率は4割くらいでしたが、戦績以上に印象的だったのは、コンビ打ちの醍醐味であるはずのアシストで、さとちさんが放った史上最強のキラーパス(オールマイティのリインIIカードの放銃)に対して「急にボールが来たから」と慌てて、上がりの方が強いのに、なぜか上流が強いからと同時宣言のあった蒐集にカードが渡ってしまい、結果この局を失うことに…その瞬間には、10人以上のギャラリーがいたにもかかわらず、製作者自身がルールを間違えるわけない…よね?と、何とも言えないふわっとした場の空気を演出してみせた美月さんの天然っぷりは、間違いなく本日のMVPでした。こんな風に漫画以上のミラクルに出会えるのも、リアル対戦の醍醐味というものですね。

なのドンを遊んで1年以上になりますが、未だに会心の上がりには至っていなくて、全然飽きるということがありません。次期バージョンを望む声もあるとは思いますが、大会やカフェの現場に参加している身としては、まだまだ工夫次第で楽しめると思います。重要なのはどう面白く遊ぶことが出来るか?ということなのですから。なのドンをお持ちの方で、まだリアル対戦を未経験の方は、是非また機会があれば参加してみることをオススメします。

 2008/05/15(木) 「99/166」

GM研通信vol.6に収録する同人誌レビューを新たに1本書き上げました。

「あなたがいる世界は綺麗だから」(サークル:羽根屋根)

これで、全166本のうち99本が完成しました。進捗率は59.6%。とうとう100本の大台にリーチがかかりました。平日は仕事に支障が出ないようにコンディション調整が最優先になることもあり、この1本に3日かかってしまいましたが、元々この1本は着想から2ヶ月かかった超難産レビューだったので、この一山が越せたのはただの1本以上の価値があります。さすがに手をかけた甲斐あって、読み返すが恥ずかしくなるくらい思い入れが詰まった会心のレビューになりました。この勢いで3月には一度挫けてしまったマリみてゾーンの執筆を続けてみるとしましょう。

※目聡い方はお気づきかもしれませんが、レビュー作品を最後の最後で差し替えました。「まるで天使/笑顔をさがしてる」→「あなたがいる世界は綺麗だ」。ただし、完全な差し替えではなく論旨のメインを「まるで〜」から「あなた〜」に繋げるレビュー手法を取っています。さらに、写真というキーワードつながりで「明日も笑って 笑って」からも「あなた〜」に繋げてあるので…3in1とも言えるレビューです。作風を語る上では論考対象の作品を増やすのは有効な手法ですが、思考も論旨もまとめる分難易度も非常に高いのでレビューの書き方としては他人にオススメはしませんが…

 2008/05/13(火) 「今月のきらら」

 1 あねちっくセンセーション (最終回)
 2 ふおんコネクト!
 3 かみさまのいうとおり!
 4 三者三葉
 5 ドージンワーク番外編
 6 うぃずりず
 7 ねこきっさ
 8 まーぶるインスパイア
 9 あっちこっち
10 Sweet Home

全24本中で、自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は10本で、打率に換算すると.417。ランキングの常連だった「メロ(3乗)」がフォワードの単行本作業で休載。「棺担ぎのクロ」も休載で計2本の減少要因に対して、しばらく様子見を続けてきた「あっちこっち」が初のランクインを果たし、キャラットでも本誌でもゲスト掲載が続く、やまぶき綾先生の「Sweet Home」も堅実にランクインしたものの、「-そら-」が初のランク落ちとなって総数ではマイナス1本という結果になりました。今月号で「あねちっくセンセーション」と「1年777組」の2本が最終回を迎え、来月号ではさらに2本が最終回を迎える春の大改変期にしては、新たに台頭する新連載がなかなか出てこないのが少々寂しいところですが…

そんな今月号を制したのは、最終回を迎えた「あねちっくセンセーション」。先月号に次ぐV2で有終の美を飾りました。最終回は何を書いてもネタバレになってしまいそうなので内容については敢えて一切触れませんが、最後までギャグ漫画の精神を忘れず、物語というような大上段に構えたものではなく、拳で語る等身大の姉と弟の確かな絆を最後まで連載で描き切れたことを、同人時代から吉谷氏の作風を知る者の一人として、とても嬉しく思います。センターカラーの少なさからも分かるように、雑誌の戦略的なポジションでは決して恵まれていた作品ではなく、派手さとはあまり縁のない作品でしたが、個性派でありながら軽妙な読み口には独特の存在感がありました。7月末予定の最終単行本での描き下ろしも楽しみにしてます!(主にウソ予告とか)

次点には、表紙&巻頭カラー&単行本2巻&ドラマCD発売…と編集部がラッシュでプッシュ仕掛けを打ちまくった「ふおんコネクト」が、先月に続いてがっちりポジションをキープ。修学旅行編のスタートとなる今回は、やはりというか当然というか、スタートからして普通じゃない。普通じゃない事を、普通じゃない方法で、普通にしてしまうのがこの作品の(ちょっと判りづらい)魅力であり、とかく問題児のふおんや、異端児の交流ばかりが目立ちそうなところを、元巻さんのような大人しい真面目キャラが時折見せる”大胆な善意”が効果的に描かれている、そのバランス感覚がギャグとして成立していることは、この上なく素晴らしいセンスだと思います。単行本2巻は5月27日、ドラマCDは5月23日の発売です!

本日は時間が無いので、以下の論評は割愛させていただきます。

 2008/05/11(日) 「98/166」

休日を完全に家に引き篭もってすごして、GM研通信vol.6に収録する同人誌レビューを新たに4本書き上げました。

「イミシん☆」(サークル:住職とその一味)
「また春に会いましょう」(サークル:大黒堂)
「せかいはかがやく」(サークル:サガマニ)
「SWEET3(3乗)」(サークル:走れ!)

これで、全166本のうち98本が完成しました。進捗率は59.0%。とうとう100本の大台が近づいてきました。前人未到の神域だと思っていた数字の達成が近づいてくると、何やら感慨深いものがありますね。ゴールはまだまだ先ですが、久々に1日4本の量産ペースで書く事が出来たことは、精神的にもかなり楽になりました。

それにしても、書くのも一苦労なこの本ですが、読む方は大丈夫なんでしょうか?真面目に読んだら、一体何日かかるんじゃい?辞書並みの文字数だけど、全文必読の辞書なんてありゃしないのですが…今更ながら、この超自己満足な企画に読者の方が付いてきてくれるのかどうか不安になってみたり。もし付いてきてくれても、ページ数との兼ね合いで印刷代も莫大な金額に跳ね上がるので、前作割れの部数しか印刷できなくて、欲しい人に行き届かないかもしれないという苦しさも抱えているので…

とにもかくにも、夏の完成に向けて、平日は最低でも2日に1本。休日は最低3本のペースで、この長きに渡ったレビューマラソンに決着を付けることにしましょう!

 2008/05/10(土) 「なのはStSサントラ」

原稿のお供に音楽は欠かせませんが、集中力を保つためにはボーカル曲よりもサントラなどのBGMオンリーの曲が望ましいわけですが、テンションを上げるほどお気に入りのBGMと出会うことは稀であり、ゆえに時としてエンコードに時間をかけてでも新曲を求めたくなるものです。

そういえば今更ですが、なのはStSのサントラはまだエンコードしてなかったなと思い出しました。なのはStSのサントラは、DVDのおまけとして3枚に分かれて収録されているので、エンコードするのもCD音源として聴くのもめんどいなー…ってことで長らく放置して忘れ去っていましたが、無印もA'sも音楽面で好みの曲が多かった(アニメにおける音楽のトータル演出レベルとは別問題ですが)ので、これは期待できる!…と思っていたのですが…

なんかものすごい違和感に困惑しきりです。iTunesの5段階レートチェックを各曲につけながら聴いていたのですが、第一聴印象からして「おおっ!」と思える曲があまりにも少ない。そしてアニメのシーンが回想としてまったく頭に浮かんでこない。StSは通算5回しか(しか?)観ていませんし、個人的に名場面だと思うシーンは両手の数で足りてしまうほど少ないわけですが、それにしてもあまりに低い打率です。全体的に感じるのは軍隊組織色が強いためか重低音で速いテンポを刻む機械的な音の厚みで攻める曲調が多くなり、シンプルながら芯の強さのある音で攻めるクラシックとの親和性が非常に高かった無印とA'sの曲調とはあまりにも異なっているように感じました。私は音楽の専門家ではありませんので、その相違についての善悪を語りたいわけではありませんし、StSにはStSのコンセプトがあったであろうことも理解しています。それがその作品の記憶とマッチしていて、思い出を再生するキーとなれるのであれば何だって構わないと思います。

誤解の無いように書いておきますが、私はStSという存在を肯定したいと最近思えるようになってきました。物足りないところは沢山あったけど、そのありにも隙だらけで素材としての魅力に満ちたこの作品は、公式設定をファンに押し付けるものではなかった。過去があって未来があるように、成長して変化するのが当たり前であり同じものなどどこにもないのですから。でも、そのお蔭で新旧どちらのなのはも二次創作の舞台で活気を失わず、多くの個人作家が願うキャラクター像やサイドストーリーが生まれている事実を好ましく思う。それが私がStSを肯定したいと思う理由です。

だからこそ、音楽演出の面ではそういった展開から再評価するような事例が非常に起きにくいことあって、公式サンドラにインスピレーションをかきたてるようなパワーが感じられなかったことが、とても残念でならないのです。やはりvol.6のなのはif特集に書くリリカルオーケストラのネタは、当初の構想通り無印とA'sのみの構成で行くことにします…

ちなみに、星5つの曲はこちら
「優しさに包まれて」
「Ace of Ace」
「その涙も、悲しみも 〜集え、星の輝き Ver.StS〜」

す、少ない…

 2008/05/08(水) 「94/166」

GM研通信vol.6に収録する同人誌レビュー「いくの・デイズ」(サークル:腰の曲がった空間)を新たに1本書き上げました。これで、全166本のうち94本が完成しました。進捗率は56.6%です。

2日で1本か…クオリティを落とさないことと、本業に支障を来たさない睡眠時間を確保することが絶対条件とはいえ、正直厳しいペースです。今週末は大人しく家に引き篭もって原稿に勤しむとしますかね…

 2008/05/05(月) 「コミティア84&久遠の恋物語ファイナル」

5/5(月)は東京ビッグサイトで開催された、創作系即売会コミティア84に参加してきました。コミティア出身の作家さんが商業誌の第一線で活躍していることもあって、イベントとしての注目度が近年とみに上昇中であり、通常開催のビッグサイト1館1800サークル体制では落選が出てしまうほど参加サークル数が増えており、参加者数は1万人を超えており、限界まで配置数を増やすため通行に支障を来たすほどの巨大イベントへと成長する過程でのジレンマを抱えているコミティアが、年に一度すべてのリミッターを解除できるイベント、それが2館体制・史上最大2636サークル・推計来場者2万人で開催される「コミティア拡大スペシャル」なのです。

この日はいつもお世話になっているサークルさんのご厚意でサークル入場させていただきましたが、朝9時半に現着してみると、東西通路の半面を埋め尽くす長大な列と最後尾の札が!すわっ何事!いくら拡大スペシャルだからといって、コミティアにこんな行列が…と思っていたら、これは今回ファイナルを迎えるワールドホビーフェスティバル有明の列でした。コミティアはガレリア1Fに列を形成していてこちらも結構な規模になっていましたが、ちゃんと目視してないので推算不能です。開場後はいつもの2倍の広さなのにいつもと変わらない密度だと感じられたことから、単純計算で2倍ということはないにしても、少なく見積もっても5割増くらいの規模だったのではないかと。その辺は次回のティアズマガジンの統計を楽しみに待ちましょう。

今回の参加サークル数は史上最大の2636。普段は二次創作で活動しているサークルさんが創作ジャンルで初参加されているところもいくつかあったし、ゴールデンウィークで遠征がしやすいということもあってか、普段のコミティアでは見かけないサークルさんも多数いて、カタログチェックをするだけで日が暮れそうな勢いです。催し物としては、西原理恵子先生の大原画展や、眼鏡で理系で白衣な博士がおもてなししてくれる「Cafe Scifi+tique」や、単独で100サークルを越えた「百合部」などの横断ジャンル企画、メロンパンなどのケータリングサービスの屋台村、出張編集部には史上最大の31編集部が参加。1館体制では配置スペースの制限もあって催し物とのバランスに苦慮されていますが、今回はほぼ使い放題。特にサークル島中の広さといったら通常の2倍近くて快適そのもの。これなら将来的に3000サークル越えでも十分に対応できそうですね。

サークルさんのお手伝いといっても、私の場合は店番ではなくお買い物の代行がメインです。被っているサークルさんの情報交換をしてから、開場前にお知り合いのサークルさんにご挨拶回りに出発。設営中だったりコピー本の会場製本中だったりと、状況によっては非常に声を掛けづらいこともあるので、空気を読んだタイミングや手短に要件を伝えられるように頭を整理しておくとか、これはこれで結構奥の深い分野だっりしますが…そんな中、今日はいつもお世話になっている某作家さんの所で開場時間ギリギリまでコピー本の製本作業のお手伝いをさせていただきました。そういえば、今日は一般参加のはずの某主催さんが、突発的に行列が出来た某サークルさんの列整理をやっている姿を見かけたりと、こういうことが自主的に行われる場の雰囲気が、この規模のイベントになっても維持されていることは大変喜ばしいことだと思います。

ちなみに、「Cafe Scifi+tique」は11時の一般開場に先立って、10時30分から営業していたそうです。これは開場後は動けなくなるサークルさん向けへの嬉しい配慮だと思います。それを事前に知っていれば、開場ギリギリの設営ミッションにしなかったのに…と後悔した人もいたとかいないとか。私は今日は1時までしか滞在できない制約があったのでカフェは利用しませんでしたが、博士カタログと須田さぎり先生のイラスト入りの眼鏡拭きを購入しました。もしまた機会があれば是非カフェの方も利用してみたいものですね。

11時の一般開場後は、約100のチェックサークルを超高速で買い倒れして回ることに。何しろ時間がないので「信用買い」のレベルに達しているサークルさんの新刊は無条件で買い!通りがかりでピンときたご新規さんのサークルさんがあったらコピー本だけでも押さえておけ!書店で補完できる可能性のあるサークルさんは、行列のタイムロスを天秤にかけて速やかに特攻か回避を選択。2時間制限で1つでも多くの本を見て回るためには、とにかく迷わないことが重要なのです!この日の収穫は67冊。ミッション成功率は99%。私にとっては別段驚くまでもない普段どおりの数字ですが、普段の半分近い時間で同等の戦果を上げたという結果が、いかにすさまじい密度で買い物をしていたかを物語っています。その反面、スケブをお願いできなかったり、お世話になっている方々と落ち着いてお話できなかったりと、割り切らなければならない部分があったのも事実ですが…結果的に非常に充実した時間を過ごすことができました。


1時ちょうどに開場を後にして、蒲田のアプリコで開催された「久遠の恋物語Final」に参加するため移動を開始して、2時前に会場に到着。久遠の絆発売10周年記念にして、最終回を迎えた即売会であり、GM研通信の表紙絵でいつもお世話になっている作家さんが関西から遠征参加されていることもあって、私にとってはコミティアの時間を削ってでも駆け付ける価値のあるイベントなのです。小規模なイベントの買い物タイムはあっという間に終わってしまうものですが、催し物が非常に充実していることもあって、私が来たときにもまだ多くの人がまったり談笑していました。喫茶スペースはMISSING PARTSの「サイバリア」を模したものになっており、FOG作品の思い出を熱く語っていました。さすがに危ないので菜々子の殺人料理の再現とは行きませんが…「FOG同人大集合」のコーナーでは、貴重なFOG作品同人が展示されており、私ですら読んだことのないレアな本が目白押しで、ついつい全巻に目を通してしまいました。眼福です。かつてカナコミで読書コーナーをディレクションさせていただいた身としては、事前にサークルさんに使用許諾を取っていたり、奥付の個人情報にあたる部分はシール貼りで隠してあったり、と細かい配慮がなされているところがとても参考になりました。それに、100冊近い本を展開するならそれ相応の広さが必要であることも実感しました。長机2つに179冊を詰め込んだカナコミライブラリーが、いかに詰め込みすぎだったことか良く分かりました(^^;

アフターイベントのジャンケン大会、そして非公式打ち上げのカラオケにも参加する予定でしたが、悪い予感がして仕事場に電話を入れてみたところ、単に報告がなかっただけでトラブルが発生していたことが発覚。仕方なくカラオケを断念して火消しに急行。どうやら即売会の神様は即売会タイムの間しか保護してくれないらしい…カラオケは、またいつか関西に遠征した時にでも、ということで…

コミティアのオススメ本は後日の日記で。

 2008/05/03(土) 「都産祭2008」

5/3は都産貿浜松町館で開催された、同人誌即売会大合同イベント「都産祭2008」に一般参加してきました。11ものオンリーイベントが共通パンフレットで入場できる複合イベントの代名詞的な存在として、すっかり認知された感のある名物イベントで定着した都産祭ですが、成年向けに対する対応の変化など、昨年とは状況の変化が多々あったわけであり、その辺も含めてどんな感じだったのか、ざっとレポートしてみましょう。

朝、小雨の降り続くあいにくの天気だったため、現地入りは10時半とかなり遅めに。先週のcomic1☆2といい、最近の即売会は天気に恵まれない印象があるのは気のせいですか?3〜5Fをフロア別に一般待機列を作っていましたが、私のお目当ては「しまけっと」と「ARIA CARNIVAL 5」だったので迷わず4Fの列に着列。すると、ちょうどマリみてイベントでよく(というか必ず)お見かけする方とバッタリ出くわしたので、アレコレ楽しくお話させていただきました。普段はお互いに作戦を遂行すべく慌しく会場という名の戦場を駆けている身の上ゆえ、落ち着いて同人について深いお話をする機会には恵まなかったので、短時間でしたがとても充実した時間を過ごすことができました。こういう偶然もあるなら雨の憎らしさも薄れる…かも。

浜松町館系イベントで標準装備になりつつある年齢認証リストバンド(通称:エロい人バンド)は、今回も一般待機列とカタログ販売時に身分証明書チェックの上で配布されていました。私は運転免許証を持参しましたが、生年月日を確認するまでもなく「あ、ゴールドなら誕生日を確認するまでもないです」とのことで一瞬でチェック完了でした。チェックする方のスキルも上がっているようです。18禁ゾーンはサークルの配置図の上では列単位で区分されていましたが、だからといって購入時にリストバンドを確認をしているようには見えませんでした。もっとも、私はガチの18禁本を滅多に買わないので参考データにはならないかも知れませんが…ちなみに、2Fで開催されていた「帝國メイド倶楽部」は都産祭とは別運営・別カタログであり、成年向けのチェック方法も別方式(リストバンド式ではなく、ゾーニングエリアを机の仕切りで隔離する方式)が採用されていました。いずれにしても、スタッフさん各位の尽力もあって、大きな遅滞も混乱もなく運営されており、成年向け問題は沈静化に向かいそうな様子で一安心です。

11時に開場時間を迎えると、特に待つこともなくスムーズに入場開始。しかし!そこに待っていたのはかつて無い規模で繰り広げられていた会場コピー本製本!休憩スペースが臨時製本会場になっているくらいで…そして遅刻されているサークルさんも多数!用意していた作戦の大半が宙に浮いてしまったので、以後の作戦はすべてアドリブで行動することに。普段は開幕で列が出来ることのないサークルさんに予想外の列が出来ていたり、事前情報は何もなくて何があるかも不明なのに突然最後尾札が出現したサークルさんがあったり…しかも、大変恥ずかしいお話ですが、この日朝の私の所持金は1900円しかなくて、序盤戦が終わったら資金調達のために1時間ほど会場を離れなければならない、という非常に悩ましい縛りもある限られた時間と限られた資金の状況下だったので、会場に戻って来たときに遅刻していたサークルさんがちょうど販売開始だったとか、運の良さにも随分助けられたミッションだったと言えます。ただし、これは結果オーライだっただけで、補給線の確保に失敗している時点で参謀としては落第かもしれませんが(^^;

会場に戻ってきたところで、2Fの帝國メイド倶楽部に立ち寄って、今回のカタログ注意漫画を担当されたシャーリーサークルの「花楠」さんにご挨拶。特定原作のあるオンリー以外で、キャラ物の注意書き漫画は珍しい(しかも、3Pの依頼のところを5P描いちゃった、という裏話も)。メガネウサギ本のオフセ化計画も再プッシュ(そそのかしともいう)しておきました。あ、でも、作家さん達の間で評判がいいのは本当ですよー。その後、4Fに復帰してARIAスペースをじっくり見て回ることに。ARIAにはまった時期がごく最近だったことと、オンリーイベントの日程が被ったりすることもあり、ARIAイベントへの参加は実質これが初めてでしたが…想像以上にいい感じの盛り上がりあるイベントだと感じました。初見のサークルさんが描くそれぞれのARIA観は新鮮だったし、コスプレさんも多かったし、グッズにも工夫を凝らしたものが多かった。TUGUMIXさんの缶バッチガチャガチャとか、皮を加工してキャラ絵デザインを施したお財布とか…高額すぎて金欠の私には手が出ませんでしたが(^^;作家さんも一部被っていますが、ジャンル的にはマリみてとかなり近い感じです。マリみての作家さんも最近になってARIAにはまる人が増えてきているので、原作の供給がこれから先は望めませんが、うまく相乗効果を出せれば長続きするジャンルになれるかも。個人的にはあの方やこの方やらの解釈でのARIA本を是非読んでみたいところですが…

この日の人出については、他のフロアの序盤戦の状況は把握していませんが、1時頃でも5Fの大半を占めるアイマスには多くの人で終始賑わっていてジャンルとしてまだまだ元気なところを見せ付けてくれたし、3Fは初音ミク以外は多少まったり感はありましたが共通カタログ効果なのか行き交う人は常にいた。2Fの帝國メイドは別カタログでしたが、かといって閑散としているわけではなく、常連さんを中心としたゆったりとした雰囲気でした。単独では成立し難いマイナージャンルにとって、共通カタログによる絶大な集客効果は大きなメリットですが、イベントならではの独自色は出しにくくなるデメリットもあります。アフターのじゃんけん大会には参加していないので確かなことは言えませんが、連携企画方面での充実が今後より求められてくるかもしれませんね。

この日の収穫は47冊でした。そのうち8割方がARIA本です。久しぶりに「全部1冊ずつお願いします」と言える新規開拓ができて、非常に充実度の高いイベントでしたが、金欠だってのに5/5にはコミティア(とFOGイベント)が控えてるってのに…と財務担当泣かせなイベントでもありました。ご利用は計画的に行きたいものです(^^;

 2008/05/02(金) 「今月のきららキャラット」

 1 ラジオでGO!
 2 ひだまりスケッチ
 3 火星ロボ大決戦!
 4 雅さんちの戦闘事情
 5 かみさまのいうとおり!
 6 CIRCLEさーくる
 7 アットホーム・ロマンス
 8 ちびでびっ!
 9 とらぶるクリック!
10 ひめくらす
11 謎部のアレ。
12 Cherry☆Berry
13 からハニ
14 ハッピーとれいるず!

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

全28本中、単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは14本で打率に換算すると.500。表紙の修正が間に合わないほど急だった「GA」の休載以外は、単行本作業による定期休載もなく、ほぼベストに近い布陣となった今月号は、数字だけを見れば手堅く5割をキープして変化に乏しく見えるかも知れませんが、その5割の充実ぶりには目を見張るものがあります。TOP5の常連である先頭グループのレベルの高さだけではなく、6〜11位あたりまでの第2グループの底上げがここ数ヶ月で顕著になっています。正直言ってお気に入りの順番を付けることが忍びないくらい、同時多発的にスイッチが入ってしまった作品が…雑誌ウォッチャーにとっては、とても贅沢な悩みだと思いますけど…

そんな風雲急を告げる6月号を制したのは、なぐも先生の「ラジオでGO!」です。ここしばらくは安定したクオリティでTOP5の常連になっていましたが、ついに初登頂を果たしました。同人時代から作風を知るファンとしては「ついに来たか!」と感慨深いものがあります。しかも、大御所「ひだまりスケッチ」と最終決戦を展開する「火星ロボ大決戦」を押しのけての首位獲りです。では、何がそんなにすごいのかというと…ちょっと抽象的かもしれませんが、その作品で伝えようとしている(と思われる)ものが伝えられたと感じられること、描きたいと思っていたものが描けた(のではないかと想像できる)こと、その2点において、今月のエピソードは確かな手応えが感じられた。そういう意味での首位です。よく誤解されますが、このランキングは比較論で作品に優劣をつけているわけではありません。笑いを数値化することができないように、面白さのツボも十人十色です。その前提を承知の上でそれでも私がこの集計を続けているのは、作品に対して真剣にありたいと、出来る限り客観的でありたいと考えているからです。そうして理論で完全武装をしていてもなお、ガードの上からノックし続けて本気を引きずり出して欲しい。「きらら」はそれができる数少ない雑誌だと思います。

話が逸れましたが、簡単に「ラジオでGO!」の魅力を語ってみましょう。この作品はラジオ漫画でありながら、ラジオの収録風景ばかりが描かれているわけでありません。ラジオ製作という仕事に携わる人々の人間模様であったり、ラジオ越しにいるリスナーであったり、様々な場所・職業・生活の中でのラジオという存在の面白さが感じられることの嬉しさを、ちょっとした何気ない日常の中でナチュラルに描いているということ。これはやろうとしてなかなかできるものではないと思います。私と同人の趣味が近い人には是非オススメしたい作品なので、そのうち単行本にまとまったら読んでみてはいかがでしょう?

ラジG語りにパワーを使いすぎたので、2位以下は駆け足でまるっとまとめて解説。「ひだまりスケッチ」は遂に1年生編が終了。春の別れはなんともうめ先生らしく穏やかなものでした。2年生編ではひだまり荘に後輩新キャラが入ってくる…かも(願望)。「火星ロボ大決戦!」は遂に最終決戦に突入!もちろんエロバカ度もクライマックス!ロボバトルの割合が低いのは仕様なので諦めてください(褒め言葉)。「雅さんちの戦闘事情」は久々に主人公が登場!(久々なのがデフォになっている主人公って一体…)出番があったらあったで笑いが取れるのは芸人としてはおいしいわけですが、敵も味方も第三勢力も全方位ボケっぱなしなのに、なんとなーく物語が進行している不思議。

「CIRCLEさーくる」は奥手なオタク男子にとってはあるあるネタの宝庫です。例えるなら「げんしけん」のようにオタクの業とかではなく、ライトな視点でオタク学生サークルの日常を描いたもの。そこが魅力でもあり、好みは別れるところなのかも。「アットホーム・ロマンス」は集計開始最高順位を獲得。今まで姉萌えやママ萌えの変態漫画(褒め言葉)道を突き進んできたこの作品でしたが、ここに来て「求められる側の本音」が語られて完全にスイッチが入ってしまいました。ママ喫茶マーミヤンって、ネーミングセンスは…「ちびでびっ!」は不憫の代名詞だった店長さんにようやく春が?「謎部のアレ。」は今までのおバカっぷりとのギャップの激しいええっ!な展開に驚きつつ今後を見守りたい。今回もゲスト扱いの「Cherry☆Berry」は早いところ連載になってくれないものかと…やはりこの手の作品は軸になる男の子キャラがいると展開が締まりますね。

とりとめなく書き散らしましたが、今月はこの辺で。