過去ログ
2008年   1月x  2月  3月  4月<  5月  6月  7月  8月
2007年   1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2006年   1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2005年   1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2004年   1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2003年   1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2002年   1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2001年   1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月

    

 2007/05/31(木)  「今月のきららキャラット」

あの人も読んでいる!(かもしれない)きららの自分内番付。最近はフォワードやMAXからのゲストも多くて新人チェックにも一苦労で、きらら本誌とキャラットの2誌だけでは分析としての信憑性に欠けるのではないか?とのご指摘いただいていますが、そこは時間を自由に使えないサラリーマンの辛いところで…それでメシを食べれるほど大層な書評を書いているわけでもありませんし…なやみんぐ。

 1 教艦ASTRO
 2 HR
 3 火星ロボ大決戦!
 4 GA
 5 ひだまりスケッチ
 6 ドージンワーク
 7 雅さんちの戦闘事情
 8 とらぶるクリック!
 9 ひめくらす
10 ラジオでGO!(新連載)
11 ハッピーとれいるず!
12 ちびでびっ!
13 からハニ
14 アットホーム・ロマンス
15 つくしまっすぐライフ!

全29本中、単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは15本で、打率にして.517。久々に5割の大台を突破しました。「まゆかのダーリン」と「帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!?」の2本が単行本作業のため休載していたにも関わらず、C点突破が1本増えているのは、中堅どころの連載陣の地道な評価上昇と、新連載「ラジオでGO!」によるものです。

今月は「トリプル新連載スタート!」と銘打って3本の新連載が始まりましたが、そのうちの1本「ラジオでGO!」がC点を突破。春先から盛んにテコ入れを図ってきた新規開拓がようやく実った形。「ラジオでGO!」の「なぐも。」さんとは、主にToHeartやキミキス系の同人誌で活躍されている「なぐもカレー部」のなぐもさんのことであり、絵柄で誰なのか一発で分かりました。同人時代からの作風を知る者としては、オリジナルでもその作風がのびのびと発揮されていること、初回ならではのキャラの多くて密度が薄くて説明がちになるようなこともなく、ネタもキャラも新人とは思えないほど高いレベルに仕上がっています。後は毎月量産が効くかどうかが焦点ですが…期待して今後の成長を見守って行きたい1本です。

今月の首位は「教艦ASTRO」。珍しく先生らしいところを見せた牧やんの”牧やんらしい体育教師像”と、PTA夫妻の「いないなら作ってしまおう高校生」とさらりとスイッチの入ってしまうオチが、なんともいえないほんわかしたいい味を出しています。先生が主役で生徒は1コマたりと出ないのがほとんど。顔と名前が一致するような生徒キャラは皆無。でも、これは紛れもなく学園漫画。こんな学園漫画もアリなんだと、目からウロコが落ちる逸品です。

高校生編2話目の「HR」は、新ライバル上級生「森かもめ」の伏線とともに、「断らないのが断らない理由」だった北原くんの脱・優柔不断宣言(助っ人部の創設)でますます面白くなってきました。千夜の「彼を誰だと思ってるの?北原くんよ?」という信頼の台詞にもぐっと来た。これから彼らの3年間を見守れることが中学生編からのファンとしてはとても嬉しく思える、最高のリスタートを切れたと思います。

「火星ロボ大決戦!」は珍しく本格的なロボ戦闘!…んなワケがなく、いつものようにオタンコナスな勢いボケの応酬。だが、ファンにとってはそれが心地よさに変わってしうから不思議なものだ。「GA」は毎度のことながら美術ネタとキャラの特性が上手くマッチしている。「世界が嫉妬する髪」とか表題にもセンスが光る。「ひだまりスケッチ」はゆのの両親が登場。男親の微妙な心理に感じ入るところが多くなってきたのは、自分も年を取った証拠?「ドージンワーク」は二道かねるのダメOL風景を描いた外伝でしたが、個人的には4コマばかりではなくキャラ中心の外伝をもっと読みたいところ。

単行本も出て「ぱんつ漫画」として認知度が一気に上がった「雅さんちの戦闘事情」は、女巨人三姉妹の三者三様のオタンコナスっぷりが明らかになり、第2部の今後の展開に大いに期待できます。それと反比例して主人公のヘッポコっぷりが増しているように感じるのは…気のせいではないが、それでもギャグとストーリーが成立してしまうコンバット漫画ってところがミソなのかも知れない。


※言及しなかった新連載については、今後面白くなる可能性がないわけではないので、現時点では敢えて触れません。なお、兄弟誌からのゲストはランク対象外としています。

 2007/05/30(水)  「フィギュア魔道」


注文した事をすっかり忘れていましたが、ガイナックスとドリマガからフィギュアが届きました。ひとつは、エヴァストア限定の惣流・アスカ・ラングレー(白ワンピースver)、もうひとつは、ゲーマガ誌上企画の小牧姉妹ペア

いずれも一般流通には乗らない限定品であり、大量生産される製品に比べて高コストに関わらず既に完売しています。確か、ワンフェス冬の熱気の余韻に流されるように注文した記憶がおぼろげに…何ヶ月もしてから届くホビー類は予定外の出費になるのが難点ですな。ホビージャパンの誌上通販で制服セイバーも発注していた記憶もあり…他に忘れているものはないだろうか…びくびく。

で、肝心の出来の方ですが、さすがに数を絞って高い金を取るだけあって、造形センスも彩色クオリティも申し分ない。アスカには別バージョンで黒ワンピ&バラverもあったが、ここは個人的な趣味で白ワンピverを選択。”エロくない露出の多さ”があり、アスカの外人ならではの長い手足のバランスに好感が持てる。”様々なアングルで色んな表情が楽しめる”という立体化の本分を改めて思い出すいい買い物になったと思います。一般流通されないのが残念ですが…

小牧姉妹ペアフィギュアについては、2体セットのフィギュア自体が珍しいこともあるが、肩に乗せる手への体重の掛かり方や、天然なのに自然とエロく見えてしまう委員長のらしさと、郁乃の控えめな発育とか…製作者のこだわりが良く分かる逸品に仕上がっています。伊達に2体分の価格(12000円)をつけてはいない、ということでしょう。これでTH2でまだフィギュア化されていないのは、ちゃるとよっちのコンビと、ミルファ・シルファの4名だけか…AnotherDaysが出ればまだチャンスはある…のだろうか?(ちなみに、雄二って選択肢はないでしょう、多分(^^)

ちなみに、フィギュアとは何も関係ありませんが、TH2のロボット三姉妹好きの方にオススメなのが、「イミシん☆」です。18禁じゃないけどある意味それ以上にエロいし、エピローグ「悠久の唄」には真面目にぐっと来るものがあります。機会があれば是非読んでみて欲しい隠れた逸材ですぞ。

 2007/05/29(火)  「ろくでもないwebニュースたち」

“漫画専攻”新設 帝塚山学院が来年度から
…何が悲しゅうて漫画のために高い授業料を払ってまで名門校に通わせなアカンのか…授業で漫画史を習って面白い漫画が描けるというなら苦労せんわ!!そもそも、そんなツブシの効かないコースに入って、芸大か専門学校しか選択肢の無い「ドーリーム人生ゲーム」でそのうち9割以上が脱落する現実をなんだと思っているのだろう?恵まれすぎた制作環境から、人間の深層心理と真相真理に迫るテーマも持った作品が生まれる土壌となるような人生経験なんて生まれるのか?

確かに勉強は社会に出てこれっぽちも役に立たない。因数分解も微分積分もフレミングの左手の法則も年号語呂合わせも日常生活には必要ない。だが、不条理な抑圧への反発が趣味へのバイタリティを掻き立てる原動力でったことと、半強制的とは言え学び舎に集うことで友達と接する機会がいくらでもあった。部活動や同好会で自主的に趣味を選んで活かす場はどこにでもあるはずだ。すべてを容認されて親の脛をかじって1日中漫画のことだけ考えていればいい…そんな甘ったれた環境を与えてしまって、彼らがいざ社会に出て生活も困難なほどの薄給激務のアシスタント修行に耐えられるとは思い難い。不自然に高い就職率表記をしているどこぞの専門学校の方が商売と割切っているだけまだマシに思えてくる。これを教育と呼んでいいなら、随分安い時代になったものですなぁ…はぁ


ゲマズ本店の声優CDランキング 社長が猥褻行為を認めた事務所は3人
事件そのものが言語道断なのは勿論だが、輪をかけて問題なのはwebニュースの報じ方です。アキバblogは私も日常的に利用している情報ソースであるだけに、今回の事件に対する愉快めいた過剰な報じ方は至極残念だと感じてしまいました。何の関係もないのにランキングを画像ソースに使われたゲーマーズにとっても迷惑だし、ネットの噂レベルで裏の取れてない文言を要約主題文に入れてしまうのは、文章書きの端くれとしてどうかと思います。意味上では肯定も否定も決め付けもしていない文言でしかないが、それをそうとしか見えないように書くのは、スポーツ新聞か週刊芸能誌と何ら変わらないではないか。もっとも、今のアキバのカオスな世相を反映しているとも言えなくもないですけど…アキバBlogが商売として成り立つほど巨大なメディアになった今だからこそ、その強すぎる影響力がマイナスに作用することもあることを、どうか冷静に見極めていただきたいものです…


なのは公式サイト グッズ追加
…またこんなのですか…何を基準にグッズの許諾を出しているのでしょう?「製作委員会」というものは組織でも会社でもなく合弁出資で人・物・金を集めて作られた即席チームであり、主体となってプロジェクトを統括する存在が空位の場合がほとんどだという。なのはプロジェクトがどのような組織形態なのかは知らないが、資本を動かすほどの決定権のある存在があるとは思い難い。なのはが人気のわりにグッズ化の動きが鈍いのは、特定の担当にしか窓口が無い、もしくは毎回微妙に異なる権利関係のめんどくささを、メーカーが敬遠しているからではなかろうか?何年も経って「なんで今更フィギュア化するんだ!」と思わせるフィギュアが後を絶たないのは、この権利関係によるところが大きいのかもしれない。ローラーブレードメーカーと提携してマッハキャリバーとか、クロスミラージュの光線銃とか、1/1リインII(30cm)とか、iPod nanohaとか、やり様はいくらでもあると思うのだが…そこまでケツを持って商品化するだけの提案力がメーカーにないことが問題なのか、自前でコミケ会場で限られた人だけに物販することがファンの声に応えることだと思っていることが問題なのか…オタクであると同時にビジネスマンでもある私としては、この商売面での甘さが残念でならないのです…

 2007/05/28(月)  「春季アニメ番付ver5」

−(85%)・おおきく振りかぶって
↑(85%)・らき☆すた
↑(80%)・魔法少女リリカルなのはStrikerS
↑(70%)・のだめカンタービレ
−(65%)・ハヤテのごとく!
−(40%)・DEATH NOTE
−(30%)・エマ第2幕

「らき☆すた」は演出面でもすっかり安定感が出てきましたね。エンディングが「みゆき」つながりの地上の星とは意外でしたが…「マリみて」にはまったこなたがお嬢様口調になる下りは、平野綾の芸幅の広さもあるがリアルでやられると違和感があるところまで表現できているように思える。ラッキーチャンネルのでのツインテール「ドリル」発言は瞳子を意識したものだし。ネタに走りすぎずに原作に忠実にまったりと密度薄めなゆるい展開もたまにはいい。ネタばかりだとラッキーチャンネルのようになりがちだし。同じクラスになりたくて文系を選んだことを揶揄される、かがみんのツンデレっぷりに萌え。萌えという言葉は極力使いたくない私だが、こればっかりは認めざるを得ないだろう。ちなみに、ゲーム版では「かがみのノート」を装備するとゲームバランスが狂うほど知力(攻撃力)が上がってしまうので要注意です。

「なのはStS」は物語がいよいよ動き出した第7話と何かと話題の第8話。ホテル内での潜入警備のためとはいえ、ドレスアップした3女神の描写に「描き慣れなさ」が見え隠れするのがちょっぴり残念。出番なしだったユーノが考古学の先生としてようやく登場。チョイ役止まりかと思いきや、なのはといい雰囲気だったりと…すめらぎさんの本で、またフェイトが黒い考えを巡らせそうな予感。「管理局の白い魔王に昇格」と呼ばれることになった、なのは「さま」の容赦のない”指先ひとつでディバインバスター”ですが、私の解釈ではあのシーンは単体ではなく、その行動につながる過去の事件で味わった苦い経験と対にして考えるべきものだと思います。「次回予告」を観なかったら相当印象が変わってしまったかもしれない。次回予告に映っていた壊れたレイジングハート、そして流れる鮮血…物語のペース配分に疑問が無いわけではないし、このハードな展開を予感させるものが、必ずしも熱い展開とイコールになるとは限らないわけですが…それはそれだけ作品として注目されているということの裏返しでもある。シリーズが終わってからでもいいから、シリアスものの同人誌を誰か描いて欲しいと思うのは気が早すぎですか?

「のだめ」のRSオケ公演での演奏シーンは絶品。オーボエ協奏曲のソロパートが数回前の演奏から音レベルで劇的に「色気」を増しているのが良く分かる。指揮棒の動きや演奏のリアリティではなく合えて止め絵を使って音の雰囲気を重視している作りが心地いい。ドラマ版とは違った意味でいいアニメになってきましたね…海外編もやって欲しいなぁ…「エマ2」はようやく下げ止まり。ここまでオリジナルでやっておきながら半端に所々原作につなげるから違和感が大きかったのだが、「エマの奉公先がロンドンに引っ越す」というこの先の展開が明確になったことで、静かに熱い手紙のやり取りもハワース来訪での駆け出す抱擁も無い、と分かれば原作と同じシーンでもモチベーションの違いにガッカリすることはなく、完全に別物と割切って観ることができますから。ドイツ式のクリスマスがちょっと勉強になったところとか、時代考証をする上での副読本程度には使えないこともない…かな?

 2007/05/26(土)  「カナコミ・ライブラリー」

GM研は、「マリア様がみてる」細川可南子中心同人誌即売会「カナコミ」を全力で応援しています!

もうカタログの書店販売も始まったことですし、この日記の中で何度か伏線を張っていた企画について、正式に発表しておきましょう。カナコミ企画のひとつとしてカタログにも載っている、可南子同人誌読書コーナー「カナコミ・ライブラリー」、実はこれはGM研の持込企画(押し掛け企画?)なのです!

数ヶ月前、しづきさんからオンリーイベントならではの企画についてご相談をいただいた際に、「1コマでも出演していたら、それは可南子本ですよ!179冊の可南子本を集めた見本誌読書コーナーとかあったら面白いですね」…と冗談半分で言ってみたところ、実際に家の書庫を調べたら179冊どころか247冊もありました!むしろ、179冊に絞るのが忍び難く悩ましいところであり、現在、184冊まで絞り込んでそこから停滞中です…(悩)リストは近日中に公開予定です。

小さなイベントでも閉会まで参加者が退屈しないで、会場の設備に依存せず場所も取らない企画…見本誌読書コーナーはある意味理想的な企画ですが、コミティア以外の即売会では終ぞ見かけたことがない。それは、個人が本を読書用に提供するということは、本の折れや汚れが出ることは避けられないし、あまり考えたくはないですが、ファンにとっては入手困難な貴重品であるがゆえに「盗難」のリスクも負うことになる。そうなると、監視員としてスタッフから要員を割く非効率だし、監視されていると思うと落ち着いて読めない面もあって…運営上の難しさがある企画だということは想像に難くない。

私は美品にこだわりはないし、同好の士に楽しく読んでもらえるなら、多少の折れも汚れも気にしない。一応、透明のブックカバーで全巻コーティングしてあるから、よほどぞんざいに扱わなければ破損率は上がらない。監視が不要で盗難が絶対に起き得ない仕組みについても考案済みです。ただし、これは100%私物提供だからこそできる手法なので、他の見本誌読書会の運営には全く参考にならないと思いますが… イワえもんを目標として同人バカ一代の道を突き進んできた者として、長年「あったらいいな」と思い続けてきた企画なので、是非とも成功させたいものです。

さて、あと5冊…減らせないなら別の解釈で強引に乗り切る?

 2007/05/24(木)  「真らき☆すた 萌えドリル〜旅立ち〜」

単行本を読み倒してアニメもバッチリ楽しめるようになり、自分内株急上昇中の「らき☆すた」。「ハレ晴れユカイ」よりも初動がいいと評判の主題歌「もってけ!セーラーふく」は別口で頼んでいるのでまだ手元に現物ありませんが、今回はとらのあなもオリコン集計対象店舗になっていることもあり、同時発売の一般曲次第でボーダーは変動するが、オリコン1位になる可能性は十分にあり得る。毎度そういう煽り方をするプロモーションとか、オタクソングがランクインすることを一々騒ぎ立てることとか、その是非についてはここでは敢えて触れませんが…

それはさておき、DSのゲーム「真らき☆すた 萌えドリル〜旅立ち〜」の限定版(DXパック)を入手しました。(通常版はこちら)。アキバ界隈では軒並み予約完売。ヤフオクでは1万円近い相場で取引されており、「所詮キャラゲー、どうせ脳トレの亜流」だと思い込んで予約し損ねた私としては、珍しくゲームのために開店前からアキバ入りして当日販売分に賭けていたわけですが…

ちなみに、特典が満載のDXパックですが、欲しいと思った最大の要因は、これ。何気に声優さんが小清水亜美さんだし…わかりやすい属性ですな>自分。されど、部屋に飾る度胸があるかどうかは謎なり。

事前の店頭聞き込み調査では、ソフマップ・とらのあな・アニメイト・メッセサンオー・ゲーマーズ、など特典が付く店舗については「当日販売は未定」とマニュアル回答。まぁ「ある」と言って無かったら信用問題に関わるし、口コミで入荷情報がネットに流れると混乱の元だから正当な対応でしょう。とはいえ、よくよく調べてみると各店のテレカの絵柄はまったく食指が動かないものだった(もし、かがみ様の絵柄だったら話は別だが…)ので、予約を受けてなくて当日販売のみで、もっとも入手確率とコストパフォーマンスのいいヨドバシakibaに狙いを絞る作戦を立案。その行動力をもう少し本の制作にも回していただきたいものです…

さすがに行列はないだろうと思いつつ、開店1時間前に到着。案の定それらしき人の姿はないので、隣接の「VIE DE FRANCE」でやけにコストの高い朝食を取りながら入り口付近を監視。30分前くらいからパラパラと人が集まり始めて、開店時には50名くらいが遠巻きに開店を待つ状況に。そのうち半分くらいが6Fゲーム売り場に直行。新作コーナーのパッケージ見本がタッチの差でなくなってしまい焦りましたが、レジで口頭で言えば買える状態だったので一安心。開始5分であっさりとミッションコンプ。他店の当日販売分がどんな状況だったかは不明ですが…

で、肝心のゲーム内容についてですが、正直よく分かりません。いや…これは決して「面白くない」という意味ではなく、「どう評価していいか判断が難しい」という意味です。キャラの特性をよく掴んだ小気味いい演出だし、脳トレになるかどうかは疑問だがミニゲーム集としても良く出来てると思う。とらのあなやアニメイトなどの実在ショップが登場し、実在キャラクター(アニメ店長など)がドラマモードに出演しているのも面白い。だが、装備アイテム次第で圧倒的に能力値が左右されてしまったり、使いどころの良く分からない必殺技など、バランスの面で相当難があるのが残念だし、瞬間的な判断を行うにしてはフォントが読みにくいのも難点だ。Wi-Fi対戦をしないとコンプできない仕様なのもネトゲ初心者の自分にはハードルが高いですね…まだ2時間程度しか触っていないので結論はまだ出せませんが、過剰な期待さえしなければキャラゲーとしては出来のいい方だと思いますよ。脳トレのように出先や通勤中で「ちょっと遊ぶ」に適したシロモノなのかとうかは疑問ですが…

 2007/05/20(日)  「コミティア見本誌読書会」

本日は、王子駅前の北とぴあ(ほくとぴあ)で開催された、「コミティア見本誌読書会」に参加してきました。見本誌読書会とは、即売会当日にサークルが頒布する本を1部「見本誌」として準備会に提出するものであり、主に過度な18禁表現がないかどうかをチェックするためにある制度ですが、コミティアでの見本誌の使い方は一味違います。まず、即売会当日会場内に「見本誌読書コーナー」スペースを設けて、動き回らなくてもお気に入りの本を探せることと、完売してしまった本でも内容を確認できること。さらに、日程等の関係でコミティア会場に足を運べなかった読者のために、半月後くらいに見本誌読書会を開催した際にも利用されていること。この3点の独自のメリットが着実に発展してきたコミティアの歴史に寄与してきたことは間違いないと思います。

小さな即場会なら開けそうな会議室を借りて、2500冊近い見本誌がブロックナンバーごとに机に積まれており、朝10時から夜8時までただひたすら本を読みまくる…ただそれだけのシンプルなイベントですが、朝10時半に現着した時点で、すでに5名が戦闘を開始しており、お昼過ぎには50名程度になってどの机も4人掛けでほぼ満席(実際は6人掛けだが、本の山の回転から考えて4人がベスト)。入れ替わり立ち代わり出入りがあったので総計参加者数を目視で確認するのは困難だが、少なく見積もっても100名くらいはいたと思われる。男女比は8:2くらいで男性が多かったが、じっくり本を読む比率は女性の方が高かったのは興味深いデータかもしれない。さすがに読書会に参加するだけあって、歴戦の強兵がそこかしこに見受けられました。読書会側が用意したアンケート(兼入退場証)への書き込みだけではなく、自前のノートを持参して作品のレビューをその場でびっしりと書き込む者もいて…評論書きの端くれとしてそのパワーには大いに刺激を受けるものがありました。

さて、5/5のコミティア80には残念ながら休日が合わなくて参加できなかったので、私にとってはこの日が事実上のコミティア本番。友人に無理を言って「どうしても!」というサークルさんの本は確保してもらいましたが、サークル持ちの方にスペースを空けてまでしてお願いできる件数は限られているし、自分の足で探し目と感性で選び抜く新規開拓に至っては望むべくもない。今日ここでチェックしておけば、運が良ければ次の8月コミティアでまたその本に出会えるかもしれないし、たとえその本そのものが無くても、そのサークルさんの新刊に作風がより進化した形で続いて行くものなのだから…「物より思い出」というCMコピーではないけど、物欲を突き抜けた先の世界が本当にあることを、見本誌読書会の静かなる真剣な空気は教えてくれます。

読み始めてからやっと総数の半分を消化した頃、あまりにもお腹が減って我に返る。今13時半くらいだろうか?中座して腹ごしらえでもしてこうようか…と思い携帯の時計を見ると…「16時半」…ふぉぉぉぉぉ!こ、これが時を忘れるというやつですか!6時間読みっぱなしの集中力もさることながら、即売会終了の時刻前後にタイマーセットしたかのような胃腸にも呆れますが… 私はコミティアではいつも会場を隈なく歩いて全サークルの総チェックをしていますが、すべての見本誌を手にとって読みふける余裕は時間面でも体力面でもないので、絵柄に惹かれるかインスピレーションを掻き立てる「何か」があるものだけをチェックする「流し見」をしています。見本誌読書会では移動による疲労がない分、純粋に本を読むことに集中力のすべてを使えるので、ついつい時間を忘れて読んでしまいますね。

結局、すべての見本誌を読み終えたのは18時半…トイレ休憩を2回入れただけで、それ以外では飲まず喰わずで連投8時間…こんなに高い密度で読書をしたのは初めてかもしれません。その甲斐あって、最近は頭打ちになっていた新規発掘対象サークルが一気に増えました。あまりにも多すぎて次回の作戦立案が困難になるくらいに(^^; 創作は感性に拠るトコロが大きいので万人の好みに合致するものではありませんが、新規発掘サークルを下記にメモしておきます。このメモで競争率が上がると個人的には困りますが(^^; ウチにはそこまでの影響力はないし、そうなったらなったで新しき才能を支援できたと思うことにしましょう…

★★★
Kaned Fools 「ワイアードテイルズ」

★★
トラツグミ 「公園カフェにいらっしゃい」
HAPPINESS 「nosebleed」
Studio FZ 「毒が降る街」
ザクロ伝説 「魔女が空を飛んだり飛ばなかったり」
みどりのゆび 「インスタントプリンセス」


12-Knight 「comix」
成沢発電所 「カーナビちゃんと僕」
まり王 「やわらかライフ」
池猫屋騒動 「DearーDearーDear 恋愛の教科書があったら」
CHOC★HEAVEN
るーめんるーなえ。+らいちぐみ 「明日に歩こう」
帝都高速度創作集団
黒電話 「俺の部屋にはウサギが居る」
おざわ渡辺 「邯鄲の花」
Purple-M 「Strawberry Cream」
極甘党
うめだきふゆ
SECRET+DOORS
液酸/液水 「ロケット紀行」
出版評論社
麻雀サークルS&C
おいしい時間
時空特捜 「マジカル奥様劇場3」
ヤイ企画
eins 「魔法少女のつくりかた」
夜間見聞録 「先生の血の匂い」
幻想旅団 「コンビニシンドローム」
HAMU-studio 「ham studio channel」


※この一覧は新規開拓のみです。その他に常連が70以上あります。

 2007/05/19(土)  「vol.5 A's 書店分完売御礼」

メロンブックスに残っていた「GM研通信vil.5 A's」の通販在庫がいつの間にか無くなっていました。つい先日の月例報告書での在庫から推算するに、おそらくこれですべて完売したものと思われます。お手にとっていただいた皆様、誠にありがとうございました。そして、発行から10ヵ月も経つのに返本せずに、評論本というドマイナーなジャンルなのに、辛抱強く販売を継続してくれたメロンさんにも感謝したいですね。vol.6でもご縁がありましたら、その際はよろしくお願いいたします。

現在、手元には昨年冬コミで増刷した分がまだ100冊ほどありますが、いまさら書店さんから追加発注が来るとも思えないので、vol.5 A'sの書店委託販売はこれにて終了の運びとなりそうです。今後のイベントの折に地〜味に既刊頒布で在庫を消化することにしましょう。6/10のカナコミは特例として、それ以外では基本的に夏冬のコミケにしかサークル参加しないので、一体何年掛かるやら分かりませんが…

vol.6については夏のボーナスを既に全額差し押さえているので、よほど狂った冊数を作らない限りは資金的には問題ないのですが、価格設定は原価率を大きく左右することになる書店さんからの事前発注がどれだけ取れるかに掛かっています。vol.5 A'sの実績があるとはいえ、毎回生まれ変わりすぎるこの本に限っては前回の実績はアテにできないし、書店さんが「なのはパワーがあったから」と追い風参考記録を折り込んだ数だしをされるかも知れない…

現状の台割だと総ページ数は196P。同人レビュー特集だけで144Pを消費してしまうので、ページ数を減らすことは考えにくいし、即売会価格1000円のラインは何としても死守したい。いくら出来のいい評論本であったとしても、さすがに1000円以上になると割高感があって、自分でも買いたいとは思わないので…あ、売上の8割を占めている書店委託での手数料(30%)も計算に入れると…さすがに苦しいかも。

まぁ、何にしても、まずは本を無事に完成させることが大前提! 仏の顔も3度まで。今は余計なことは考えずに原稿を書き貯めるとしましょう…

 2007/05/18(金)  「春季アニメ番付ver4」

地方によってはアニメの放送日が異なるので、このアニメ選評も「何話まで見た感想なのか?」を曖昧にしたままだと何かと不都合があるかも知れませんね。何気に東京は遅い放送地域だったりしますから…もっとも、遅い方がネタバレにならないで済む、というメリットもあったりしますが…

−(85%)・おおきく振りかぶって
↑(80%)・らき☆すた
↑(75%)・魔法少女リリカルなのはStrikerS
−(70%)・ハヤテのごとく!
−(60%)・のだめカンタービレ
−(40%)・DEATH NOTE
↓(30%)・エマ第2幕

今週ポイントを伸ばしてきたのは「らき☆すた」と「なのはStS」。「らき☆すた」はようやく手元に原作単行本が届いて一気読みしたところだっただけに、原作の面白さのエッセンスをどう再現してどう膨らませているのかが、とても良く分かりました。原作では具体的に描かれることのなかった、ゆい姉さんの「ハンドルを握ると暴走する」という下りを、頭文字Dのパロディで超絶ドリフトバトルをFDと繰り広げたのは…さすがは京アニ、いい仕事をする。ネタに走りやすかった序盤とは異なり、ネタはさりげなく仕込み程度にして設定を違和感なく膨らませた構成が増えているのは、監督交代による作風の微妙な違いなのだろうか…?それより、4巻まで原作を読んだのに、未だに役割や関係性が良く分からないキャラがいるのはどういうことだろう?うーん

「なのはStS」は第6話「進展」までを鑑賞。すでに先行して第7話が放送されている地域の方とは評価がかみ合わないところもあるかも知れませんが…ハイレベルな訓練と、明らかになる事件の黒幕。ボロボロになるまでしごく鬼教官なのは「さん」に、見た目は変わらないけどちょっとだけオトナになったヴィータのなのはに対するツンデレっぷりに、シグナム姐さんの武士発言に…前作からのファンはほっとするやらニヤニヤするやらで、ようやく今後の展開への期待感も盛り上がってきました。悪の科学者の身元は判明したけど、メインになりそうなルーテシアのスタンス次第でこの先の展開とテーマがある程度見えてくる…と思っておこう。月末にはサウンドステージとコミックスも出るけど、メディアミックスはあくまでも本編に対する補完的・外伝的要素のひとつであるべきだ、と考える私は頭が旧いのだろうか…?

「エマ第2幕」は視聴終了ギリギリのゾーンに突入。外伝で使われたヴィクトリア朝の海水浴シーンを使いたくなる制作側の心理は分からないでもない。エマがロンドン行きを渋ったことで巻き込まれた騒動も悪いとは言わない。だが、そこまでオリジナルでやっておいてなぜ「そこで本編の流れにつなげるのか!」というつなげ方になってしまうのかが理解に苦しむ。興醒めしたハキムの「帰る」発言は個人的には重要な台詞だったがそれもカット。とにかく、原作との比較以前にアニメから伝わってくる「密度」が希薄なのだ。私は前作のレビューの中で、「過剰な動きも印象的な音楽も要らない。ただそこに静かに流れる時間と、ゆっくりと揺れ動く想いを描き出す、ただそれだけのためにすべてがある。」と評していたが、「アニメの論理」で作られているようにしか見えない今作にはそれが微塵も感じられない。それが残念でならない…

今週はここまで。

 2007/05/17(木)  「たくらみ」

クリックすると拡大

GM研の同人書庫(通称:無限書庫)から、とあるテーマでピックアップした本を、五十音別に分けてみたこの本の山…一体何に使うかについては、先方の企画がオープンになる(5月下旬)まで待つことになりますが、とりあえず237冊→179冊への絞込みから始めます。冗談で提案してみた企画でしたが、まさかこんなに冊数があろうとは…作業的には結構な負荷ですが、いつかはやってみたいと思っていた企画なので、寸暇を惜しんで付箋貼りをちょっとずつ進めて行きますね。

マイミクさんに頼まれて、2年半ぶり(GM研通信vol.3の表紙以来)にタブレットペンを握ることになったゲストカットも脱稿しました。わすか1カットに5時間…満足な曲線が引けなくなっていた我が手の不甲斐なさを嘆きつつ、技量の不足をネタでカバーしようと「笑い」に走った自分のカットが、絵描きさんたちのカットと並んでいいのだろうか…と悩んでみたり。やはり日々の積み重ねは大切なのだと改めて実感。

vol.6の同人誌大レビュー特集で使う予定の論文初稿ラフを書き上げました。………うん、あとはこれをこのまま書ける覚悟があるかどうか次第だね。この本が理想どおりの出来になれば、味方は3倍に増えるだろう。だが、敵も3倍に増えるだろう。趣味のレベルを突き抜けてしまうことに対して、変わらずに謙虚な自分のままでいられるかどうか…そして、すべてを変えることを畏れず「その時」に決断を下せるかどうか…

示唆的な内容ばかりで申し訳ありません。
明日からはいつもの日記に復帰します。

 2007/05/14(月)  「なのドン レビュー」

同人誌レビューに、「「魔砲少女りりかる なのはA's」カードドンジャラACS(なのドン)」を追加しました。約一ヶ月ぶりとなる正規レビューは、美月亭さんによるカードドンジャラ「なのドン」です。詳しくはレビューの中で暑苦しいくらい過剰に熱く語ってしまったので、ここでは特に何も書くことがないのですが…とにもかくにも、一人でも多くの方にこの遊びの面白さを知っていただければ幸いです。

書店委託情報:

■とらのあな
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/12/30/040010123048.html
5/14付けの出庫情報によると、秋1・名古屋・なんばに出庫された模様。店頭と通販での販売開始は5/15からみたいです。美月亭さんの既刊もまとめて再入荷しているので、この機会に逃さずゲットしましょう!→5/15付けで通販が開始になりました。通常どおりの5限なので、かなり早く完売してしまうかも?

■メロンブックス
http://shop.melonbooks.co.jp/tsuhan/system/detail.php?RATED=18&FROM=%2Ftsuhan%2Fsystem%2Fmain.php&ITEM_ID_FULL=212001006190
5/13には通販が始まっていた模様。出庫店舗は不明だが、通販中心の配分で店舗配分は多くないみたい。日数がかかってもいいなら@めろんで店頭受取を利用するのがいいかと…2限がかかっていますが、漢なら対戦用・保存用は必須?

 2007/05/13(日)  「リリマジ2、帝國メイド8、SDF0513 レポート」

クリックすると拡大

本日は都産貿浜松町館で開催された、複合型同人オンリーイベントに一般参加してきました。この日の都産貿は、2FでBrandNewLeaf19、3FでSDF0513、4Fでリリカルマジカル2、5Fで帝國メイド倶楽部8…というように全フロアを使用して多種多様のオンリーイベントが同時多発的に開催されていました。5/3の「都産祭」でもあったように、同様に集合効果を狙ったオンリーイベントの合従連衡の流れは今後も活発に行われて行くようです。

ちなみに、SDFという名称にはあまり馴染みがないと思うので簡単に解説しておくと、SDFとは主にKey、TYPE-MOON、ラグナロク、ひぐらし、ハルヒ、アイマス、キミキスなどの各種オンリーイベントを扱う同人イベント団体の名称であり、かねてから凋落傾向にあった少数オンリーブランドの打開策として、共催効果を最大限に活かす「共通カタログ入場制」を提唱し、昨年10月にPioで行われた「SDF祭1008」からは団体名を冠したイベントとしてスタートしました。非常識なほどの集客効果を発揮して随所に一方通行が発生するほどの混沌とした前回の熱気…果たして、第2回開催はどのような結果になったのだろうか?

いつものように朝8時に現着してみると、そこにはすでに300名以上の一般参加者が集っていて、恒例のスタッフによる肩叩き整列の開始を待っている状態でした。ひょんなきっかけで本日のミッションをご一緒することになったYさんと合流して、まったりと列の仕分けを待っていると、運良く比較的前よりのポジションを確保できました。8時開始組みのうち実に8割以上がなのはオンリーの「リリカルマジカル2」狙いだったという恐ろしい偏りは、5/3のなのはカーニバルとは桁違いのものであり、開場後に「大手パワー」を久々に思い知ることになったわけですが…

というわけで、前フリでSDFのことを書いたばかりですが、本日の私のメインイベントは「なのは」であり、第二攻略は「帝國メイド」であり、「SDF」は第三目標…というわけで、まことに申し訳ありませんがSDFに関する詳しいレポートは今回ほとんどと言っていいほどありませんので、以後のレポート内容にその方面での過剰な期待はしないで下さいね。

いつもは単独ミッションなので黙々と開場を待つ無為な一般待機時間も、今回はYさんとアレコレ話しているうちにあっという間に時間が過ぎて、館内誘導で4Fに…あれれ?なぜか11時までまだ15分もあるのに、列が会場内に入って行くのだ?多少混乱しつつ、最優先攻略目標の「ぱるくす」さんのラミカ配布に整列。どうやら、会場前に列を収容して行列のできるサークルの列整理をしてから、11時の開場を待つという方式らしい…販売が始まってしまってから行列による混乱を収拾するよりも、流れが動いていない状態の方が遥かに御しやすいし、イレギュラーな事態にも対応するまでの時間的余裕もある。ある意味斬新な方式だが、私のようにファーストミッションを速攻で終わらせて、タイムロスなくセカンドで列形成中の重めのトコロに突撃する作戦を常としている者にとっては、混乱が大きい仕組みでしたね…

リインIIのラミカをゲットしてから向かった、本日の共同ミッションのひとつでもあった「うつらうららか」の最後尾は、階段を降りて降りて降りて…たどり着いたのは1Fの駐車場!お隣の「ELHEART'S」に至っては開場直後に突撃したYさんが並ぶことすらできない状態だったという…久しく忘れていましたが、こ、これが大手パワーというやつですか!この日のリリマジは、比較的広い都産貿の半面をもってしても危うく入替制が必要じゃないかと思ってしまうくらいの人口密度と熱気がありました。大手パワーによる開幕の混乱があったものの、午後になってからの「引け」が早いわけではなく、そこかしこで歓談の輪ができ、ぷにけ系名物のオリジナルDDRに長い行列ができるなど、なのはイベントが交流の場として完全に定着したことを実感しました。カタログの注意事項で「所定の場所以外でのカードゲーム等の禁止」の条項でひそかに「なのドン」のゲリラプレーが規制されていたりもしましたが、それもある意味面白さの証明と言えるかも。※アフターイベントの横で行われていた「プチなのドン大会」は、主催さんに許可を取って行われたものなので誤解のなきように。

追記:
美月さんにも校正してもらった「なのドン」の正規レビューを、5/13夜にweb公開しました。書店での委託販売も順次始まるので、イベントで入手する機会に恵まれなかった方は、是非この機会にゲットしてください。そして、仲間内に布教して対戦相手をどんどん増やしましょう!

その後、帝國メイド倶楽部8にフロア移動。いつものことながら帝國メイド倶楽部でのメイドさんコスのクオリティの高さには脱帽です。そして、この見晴らしのいい広々とした通路…和みますね。決して閑散としていたわけではなく、コスカとは違って元々まったり系で「メイドさんを楽しむこと(眼福)」を主眼としたイベントですし、他の階の賑わいというか混雑の方がおかしいのです。主催さんからすれば、カタログが完売できなかったことと、5階全面使用というあたりに多少読み違いはあったようですが…「花楠」さんとエマ2について本音トークをしたり、いつものように「ティンクルスター」さんのところで某シャーリーさんと某執事さんを交えて話し込んだりと…こういう我が道を行くイベントもアリだと思いますよ。

SDFにはあまり長い時間いなかったので詳しいことは書けませんが、今やSDF内最大の勢力となったアイマス、女性コスプレイヤーから根強い支持を持つラグナロク、安定したひぐらし、古豪に支えられたBSと蒼月…キミキスとハルヒは正直言って立ち居位置が微妙です。集合効果で個別の賑わいを分析しづらい状況にあるとはいえ、新刊をこの日のために用意しようというサークルさんのモチベーションにつながっていないのは…ジャンルの先行きに不安を覚えてしまいます。コスプレゾーンは身動きのできないほどの大盛況で、アフターイベント恒例の色紙オークションにも多数の出品があったようですし…SDFという括りが定着していくことでオンリーイベントが活性化されるのは好ましいことですが、集客と引き換えに「オンリーの特色」が薄れかけていることへの危機感も忘れないで欲しいですね。


この日の収穫は、リリマジ25冊、帝國メイド11冊、SDF17冊で、計53冊でした。なのはがメインの割りに冊数が意外と少ないのは、主に大手さんのミッション失敗率が高かったこともありますが、2週間で3つのなのはオンリーが開催される過剰なスケジュールによる疲弊もあったようです。むしろ.760というオフセット率の高さから、この日を本命に考えていたサークルさんが多かったとも言えます。GWから続いたイベントラッシュもこれで一段落というサークルさんも多いことでしょう。私の場合は、むしろこれから一ヶ月が本番なんですけど(^^;

今日は珍しくアフターイベントには参加しないで、早上がりして汐留でなぜか男装の凛々しい女性ウエイターがいるお店で小龍包をつつきながら打ち合わせ。内容はまだ秘密ですが、今月末あたりにはお知らせできると思います。

 2007/05/10(木)  「今月のきらら」

毎回説明するのがめんどくさくなってきましたが、今月のきらら本誌の自分内番付を更新しておきましょう。単行本購入基準をみたしていたのは、全27本中12本で打率にして.444。4割を切ってしまった先月号からレギュラー陣が2本復帰して順当なラインナップと言えますが、新連載陣にランキングに食い込んでくるほど抜きん出たパワーがないのもまた事実です。表面的な絵の上手さではなく、媚びるような萌えではなく、「これを描きたいんじゃぁぁぁ!」という不器用なパワーを!…そんな新人がホイホイ見つかれば苦労しませんよね。同人界の青田刈りも苛烈を極める昨今、まだ見ぬ才能を見つけるのはますます困難になるかもしれない。

 1 ふおんコネクト
 2 三者三葉
 3 ドージンワーク
 4 かみさまのいうとおり
 5 うぃずりず
 6 姉妹の方程式
 7 棺担ぎのクロ
 8 あねちっくセンセーション
 9 まーぶるインスパイア
10 TW2
11 ふーすてっぷ
12 猫耳のミコ譚

今月の首位を獲得したのは、二年生編に突入した「ふおんコネクト」。二年生と一年生をペアにして、それぞれのキャラクターを活かして後輩たちの指導で接する姿は、いかにこの作品が設定的に良く出来ているかの証明と言えるでしょう。生真面目に後輩に頼れるところを見せようと頑張る元巻さんの姿に、完璧な答えをポンでは交流は生まれない・過程も大切なんだと反省したりと…上級生にとっても人間的な成長になっている。タイトルにもあるように、コネクト=つながる、実にいいテーマの回だったと感じました。

魔王:葉山照のメイド服が痛…いや眩しい「三者三葉」は、まだまだ続く薗部さんのケーキ屋さんネタ。葉子様の代理でやはりというか予想通りメイド服を着せられた葉山照の、背景まで変えてしまうほど定評のある外面の良さと、天然迷惑兵器:葉山光とのファーストコンタクトで、辻妹も葉子様も被害甚大。山路さんのあの微妙な表情を笑えるかどうかというと、ちょっと難易度が高いかもしれませんが…まだまだこれからも薗部さんネタで楽しませてくれそうです。

「ドージンワーク」の展開は先月号での私の予想通りすぎて、逆に驚いてしまいました(4/12の日記参照)。変態さんなのに自分で同人誌を描くとなると羞恥心を捨てきれない星くんとか、自分では出来に全然満足していないのに表面的な上手さだけで本が売れてしまうことへの葛藤とか…何気に深いテーマに仕上がっています。アニメ版でもこの作品の変態的なパワーが正しい方向に発揮されることを期待したいところですが…このテーマはやりすぎるとタブーに踏み込むことと紙一重であり、パロディ色が強くなりすぎるとテーマ薄くなるので、バランスを取るのは非常に難しいでしょうね。

日記に時間をかけられないので、今月の書評はここまでということで。

 2007/05/09(水)  「GM研通信vol.6 進捗報告」

制作進行度:32%

5/1に進捗報告をしてから続報のないまま10日が経過。傍から見ているとイベントレポートばかり書いているようにも見えるかもしれませんが、計画は着々と進んでいます。レビューは完成稿が35本。ラフまで終わっているのが41本。1日1本仕上げれば余裕で間に合うスケジュール!…のはずです。もっとも、レビューだけで本の全記事を構成できるわけではないし、新たに企画面であれもこれもやりたいと無責任に思いつくもうひとつの人格を私は全く信用していないので、制作進行を担当する素面(しらふ)の私としては、不確定要素の出現を吸収できるように、1日でも2日でもリードしておきたいところです。

あと、発行まで3ヶ月以上もあり他の方のネタを被ってマネだと言われるのも癪なので、とりあえず演目だけは先に公開しておきますね。


「魔法少女リリカルなのは ifネタ劇場」に収録予定のネタ
※これらはすべて筆者の願望込みの嘘企画です。ただし、実現すれば確実にヒット商品になるビジネスモデル付きの企画ですので、本気にして商品化していただいても一向に構いませんよ。

●iPod nanoha
Appleとなのはプロジェクトの全面提携でお送りする新型iPodモデル「nanoha」には、インテリジェントデバイスを模した最先端の学習型音声認識技術を搭載。初期モデルは「レイジングハート」「バルディッシュ」「リインフォース」の3種類。単なる音楽再生機を超えた”音楽のパートナー”という日本独自の発想に、アニメファンのみならず海外からも注目を集めている。

●リリカル・オーケストラ コンサート2007
iPod nanohaの購入特典として2000名限定で優先購入権が与えられたレアイベント。プロアマを問わず「なのは好き」の演奏家が集結して、一夜限りで特別編成されたSオケならぬ「Nオケ」。全編にわたってオーケストラアレンジが加えられた生の大演奏はまさに圧巻。サプライズゲストで登場した水樹奈々さんの「ETERNAL BLAZE(オーケストラアレンジ)」は、伝説のステージとしてDVD化待望論が早くも沸騰中。

●アルターFA05 魔法少女リリカルなのは トレーディングフィギュア
フィギュアのライセンス面での偏りに対して厳しい評価を受けていたなのはプロジェクトが、異例のメーカー逆指名で本気モードに!史上最高のトレーディングフィギュアと言われた、FA04 TYPE-MOON Collectionのチームによる、新シリーズFA05「なのはシリーズ」が発表された。かねてから要望の高かった、ヴォルケンリッターや時空管理局の面々などのサブキャラ立体化の要望にも応えた本作は、メーカー任せだった企画面でも革命的なシリーズになりそうだ。リボルテック化の噂もあるとかないとか?

●大乱闘!魔法少女リリカルなのは
ゲーム化の噂が絶えなかったなのはだが、驚愕の新展開が発表!それは、任天堂唯一にしてミリオンヒットを出し続ける格闘ゲーム「スマッシュブラザーズ」との夢のコラボレーション!桜井正博氏をディレクターに迎えて、これまでの常識を覆すスピード感と戦略性に溢れた、こだわりの4人同時対戦魔法バトルシステムが注目を集めている。キャラ性能頼みでは足元をすくわれる絶妙な駆け引きとゲームバランスを信条とする桜井氏だけに、その完成形がどのようなものになるか、今後の続報に大いに期待しよう。

 2007/05/08(火)  「今月のきららキャラット」

今月のきららキャラット番付を更新するのをすっかり忘れてしまい、あやうく次のきらら本誌が出てしまうところでした。誰か似たような事を書いてくれる人が他にいるなら、わざわざ自分が書く必要はないんですけどねぇ…(私は物書きの端くれとも思えないくらい自分の文章というものには執着心がないみたいで、たまにお叱りをいただくこともあるのですが…)それはさておき、今月のランキングイは以下の通りです。

 1 HR
 2 火星ロボ大決戦!
 3 GA
 4 教艦ASTRO
 5 かみさまのいうとおり!
 6 ひだまりスケッチ
 7 とらぶるクリック!
 8 ひめくらす
 9 雅さんちの戦闘事情
10 まゆかのダーリン
11 ハッピーとれいるず!
12 ちびでびっ!
13 からハニ

全28本中、単行本購入基準を満たしていたのは13本で、打率にして.464。「ことゆいジャグリング」の最終回と「ドージンワーク」の休載があって、実質的には先月とほぼ変わらないレベルを維持できていると言えますが。先月の休載も単行本作業の関係だったみたいなので、常時2本ずつくらいは抜けてもフォローできる体制ができているのは好ましいことです。※兄弟誌からの単発ゲスト参加は基本的に番付には入れないようしています。

今月のマイベストは第二期(高校生編)がスタートした「HR」。今まで無風ゆえに進展もあまりなかったハナと藤村君にも、写真部の先輩の登場で大きく動きそうだし、イメチェンした島崎君が報われないのは今に始まったことではありませんが(^^;中学生らしい友達としての感情と恋人としての感情の境界線が曖昧な日常風景から、高校生らしい恋愛を徐々に意識していく、「旧き良き学生生活」で他の萌えマンガとは一線を画するこの作品らしい、とてもいいリスタートが切れたと思います。

「火星ロボ」のおバカさんぶり(褒め言葉)は最早説明不要でしょう。新キャラのオタンコナスっぷり(褒め言葉2回目)といい、デザインしか言及されない珍妙な新ロボ(褒め言葉3回目)といい…この笑いはクセになる。「GA」は2回に渡った闇鍋エピソードの完結編。ラストには何気に上級生組との初絡み会話がさらりと入っていて、今後の展開がますます楽しみです。「教艦ASTRO」のさりげないエロさ加減は一般誌ギリギリだと思う。単行本には巻中カラーは再現されないので、これを機会に連載誌を買ってみるのもいいかも。「かみさまのういとおり!」はまりあの出自が明らかになってもいつもの誤解エロネタの復活で安心しました。

日記にあまり時間がかけられないので、今月は短めでご容赦を…

 2007/05/07(月)  「春季アニメ番付ver3」

需要があるかのかないのか、そこんところイマイチ分かりませんが、週に一度の春季アニメ番付を更新しておきましょう。

↑(85%)・おおきく振りかぶって
↑(70%)・魔法少女リリカルなのはStrikerS
−(70%)・ハヤテのごとく!
−(70%)・らき☆すた
−(60%)・のだめカンタービレ
↓(40%)・エマ第2幕
−(40%)・DEATH NOTE

全体的に現状維持の作品が増えているのは、アニメの出来と期待値の釣り合いが取れてきたから…なのだろうか?そんな中だからこそ、いきなり30Pも評価を急落させた「エマ2」の立つ瀬がない。別にアニメ版が原作に忠実であるべきだとは思わないし、その辺は私の中でも割り切っていて原作との違いを読み比べることもしようとは思わない。オリジナル路線でやるならやるで別モノとして評価したい。だが…これはあまりにも酷い。脚本を変えるのは構わないが、原作のいいところを上手く活かしてつなげてみせるのが、アレンジャーの腕の見せ何処ではないのだろうか?エマへの未練を引きずりっぱなしで仕事にも身の入らないウイリアムが、なぜかエレノアの手を握るシーンに…すごい違和感。「階級がそれほど大事だというなら、誰もが認める上流階級として生きてやる」と、エマへの未練を振り払うように仕事に打ち込むウイリアムの意地、それがベースになっているからこそのエレノアへの求婚があり、そしてその決断がエマとの再会での深い苦悩と狂おしい慕情をかきたわけであり…今の脚本でやがて訪れる再会の抱擁と駆け出す心に涙できるとは到底思えない。原作のファンであり、第1期アニメのファンでもあったからこそ、敢えて厳しく評価したい。作画ならDVD化までに手を入れられるからともかく、脚本だけはもう取り返しはつかないのですから…

「おお振り」は試合シーンになって面白さらにアップ。阿部君の冴え渡るリードの心理描写も絶妙だが、敵方投手の叶君が三橋のことになると熱くなる意外性の描写が、才能の田島に対してプライドで張り合うのが自分の役目ではないとモモカンに諭されて素直に聞ける花井君、というように単なるヒーロー野球マンガとは一線を画する雰囲気を持つ原作のいいところを上手く引き出しているように感じる。「なのはStS」については、5/5の日記でも書いたので割愛します。

突然の監督降板告知でも話題になっている「らき☆すた」。噂が噂を呼んでいてその真意は計りかねるので言及は避けますが、先の放送回のノリは少々悪ノリが過ぎるようにも感じた。ネットで注文している既刊単行本がまだ手元に届いていないので正確な検証はできませんが、「ハルヒ」の一部を作中で流したセルフパロディや、深夜アニメを観て「さっそく叩かれてるよ」と掲示板をチェックしたりと(制作スケジュール的にガイナ問題を意識して入れたとは思いがたいが)…飛び道具ネタを入れないと持たないネタってのはどうかと思う。2クール、本当に大丈夫なのだろうか?

今週は〆切がいっぱいなので短めに終わっておきます。この本数を視聴継続するも危うくなりつつあるので、何本か減す…かも。

 2007/05/06(日)  「第1回なのドン大会レポート」

本日は、都内某所で開催された「美月亭」さんプレゼンツ:「第1回なのドン大会」に参加してきました。GWのイベントラッシュには5/3のイベントにしか参加できなくて、comic1にもコミティアにも行けなかった私にとっては、GW最終日のこのイベントこそが最大かつメインのイベントと言っても過言ではありません!

ちなみに、「なのドン」について詳しくは「なのドン公式ページ」をご参照下さい…と書くのも無責任なので私なりに簡単に解説しておきましょう。なのドンの正式名称は「魔砲少女りりかるなのはA'sカードドンジャラACS」であり、有り体に言えば「なのは」を題材にした「トランプドンジャラ」です。特筆すべきは、このネットの時代でもアナログ対人対戦での駆け引きへのこだわりと、コストを度外視したハイクオリティのカードであることと、そして入念なテストプレイで調整されたゲームバランスにあります。さらに詳しくは、今日美月さんに「そのうち正規レビューを書きます」と口約束してしまったので、後日そちらでも改めて語らせていただきますね。

さて、当日の様子についてですが、30名の公募開始からあっという間に20名以上が応募し、最終的には30名だった枠を32名に拡大して当日を迎えました。10時の開会に先駆けて9時から「都合の合う方は設営にご協力を」と呼びかけられていたが、9時時点ですでに10名以上が集結していて、ものの数分で設営完了。GWということもあって、広島や岡山から参戦している方もいたし、このアイテムのために神戸のなのフェスに駆けつけて、その魅力の虜になった私としては、同好の士たちの高い参加意識にぐっと来るものがありました。明日〆切の原稿も抱えている主催の美月さんが一番てんぱっていましたが(^^)、それさえも笑いのネタにしてさりげなくフォローしていた、なのドン制作メインメンバーの守護騎士の皆さんの運営にも感服。テキストではその雰囲気を伝えることは中々難しいのですが…

午前10時の開会から2時間はフリー対局。まだルールに精通していない方もいるし、色んな人と対局することで名前を覚えて交流のきっかけにしてもらいたいという計らいでもあります。神戸なのフェス2での初プレーでは3戦して上がりゼロと散々だったので、今度こそは初勝利を!と意気込んで臨み、結果としては4戦中2戦でトップ獲りに成功。そのうち1回はオールマイティカードを2枚入れたままなのに気付かずに上がってしまったので、大会本対局だったら無効モノでしたね…2時間で4戦をこなせる時間バランスも絶妙でした。さすがに、この短時間で打ちスジを読むまでには至りませんでしたが、勝ち負けに関係なく純粋にこのゲームを楽しもうという雰囲気が、午後のトーナメント対局になってもピリピリしすぎずに変わらずあったことは、とても価値のあることだと思います。

午後からは、4人8組に分かれて各組の上位2名勝ち抜け方式のトーナメント大会を開始。私も午前中の勢いで…と行きたいところでしたが、「3順目リーチ&一発ツモ」の鬼引きで一気に瀕死に追い込まれて、次節で何もできないままハコテン。あっさりと一回戦ボーイで散ってしまいました。その後は、2回戦の点数記録員を兼ねて「みはるワークス」のOOEさんの観戦に回りましたが、他人の打ち回しを見ているのも案外面白いものですね。正確な牌符は記憶していませんが、「バインド蒐集した上に、上がり待ちもバインドセットアップ」というえげつない待ちとか、「2位通過のためには15P上がりテンパイは放棄せざるを得なかったが、奇跡的な引きで60Pテンパイまで再びたどり着いた」とか、勝敗以外の部分にも熱いドラマがありました。

勝敗以外の部分といえば、なのドンスタッフによる恒例の「罰ゲーム付き頂上決戦」もギャラリーを大いに沸かしてくれました。勝利の女神の加護よりも、笑いの神様の寵愛めでたい美月さんが、期待通り(?)の連敗で即興うろ覚えスケッチの羞恥プレイを敢行。作家生命を左右しかねない某光鼠の一枚に異例の「描き直し」があったりと…詳しくは画像付きでwebにその模様がアップされると思います。

決勝戦は通常の2倍の200Pの持ち点で競われ、さすがに3回戦を勝ち抜いてきた猛者だけあってアグレッシブでスピーディーな手作りを連発。激戦を制した優勝者には「さうんどすとっく」さん提供の特注「リインIIクリアプレート」が進呈されました。決勝に残った2〜4位の方には「ぱるくす」さん提供の復刻イベントラミカを進呈。そして、主催の美月さんからは参加者全員にお土産として、特製なのはさん&フェイトさんverカードが配布されました。アンケート回答率もほぼ100%。第2回開催や西日本大会開催を熱望する声も多く、私もつい勢いで「なのドン正規レビュー書きますよ〜」と口約束してしまいました。5/13のオンリーイベントでの再販と、5月中旬以降には書店委託も始まるそうなので、この素晴らしき遊戯の布教に多少なりと貢献できれば幸いです。


番外編:本日の名言
「昨日は寝た日だったから、今日は寝なくてもいい日だよね?」
「ボクたちは今日これから原稿地獄だから、○○さんも一緒にどう?」


さて、明日からは仕事もいっぱい!ネタ出しやゲスト寄稿の〆切もいっぱいです!望み望まれる忙しさほど幸せなものはないので、今はとにかく前に進み続けるとしましょう。

 2007/05/03(木)  「都産祭レポート」



本日は、都産貿浜松町館で開催された11イベント合同の同人誌即売会「都産祭」に一般参加してきました。11個のイベントを列挙する暇(いとま)はないので割愛しますが、主だったところでは、最大勢力のなのは、安定勢力のマリみて、のいぢ&ライトノベル(実質的にハルヒ)。その他、マジアカや神羅万象やアイマスのキャラ限定など、単独オンリーでは集客の難しいイベントも共通カタログによる共催効果で大いに賑わっていました。5/13にも複合イベント「SDF」の開催が控えており、今後もオンリーイベント統合の波はますます加速していくのかも知れませんね。一般参加者には優しい仕組みだしサークルにとっても集客効果が上がる仕組みだけど、複数ジャンルを掛け持ちしている作家さんにとっては、売り子さんの人員面と交流に使える時間面で悩ましいところでもありますが…

さて、ここからは個人的な参戦日記に入ります。GWとは無縁のヤクザな仕事を生業とする私にとっては、GWのイベントラッシュで唯一参加できる即売会であり、自ずと気合が入るというものです。いつものように朝8時に現着するタイムスケジュールで来場してみると、ちょうど列形成の真っ最中でした。フロアごとに待機列を分けることは図解入りでカタログにも記載してあったので、特に混乱もなく整然と列形成が…あれ?なぜ3Fがコールされないんだ?…実は、この時点で3Fの導線は道路裏手に誘導済みだということを察して急いで着列。ポジションは60番目くらい。11時の開場前には、裏手の道路をさらに建物を取り囲むように曲がって続いていたらしく推定で300名以上はいたかも。神戸のなのフェス2には及びも付かない小規模ですが、なのはメインの3Fは参加サークル数に対する比率としては相変わらず競争率の激しいジャンルですな(他のフロアの列規模は未調査です)

特にこれといったネタにするような混乱もなく11時の開場を迎える。私の作戦は、3Fでなのはの難易度の高い場所を10分程度で走破して、4Fのマリみてにフロア移動するというもの。一般待機列の収容を完了するまでのタイムを考慮すると、これ以上早く動いても無駄が生じるリスクもある。そこまで考えた上での10分初手作戦で、まずは「ぱるくす」さんの恒例の「ラミカ鬼の2択」に直行してリインII(ツヴァイ)を確保。読者にはリインIIが圧倒的で、作家さんにはヴィータが人気だったのは、とても面白い傾向だと思います。窓際におそらくこの日最大の列ができていた「あとりえ雅」さんのプレ折り本は、意外と数が多く作っていらっしゃったようで、午後でも並ばずに普通に買えました。この辺りは次回以降の作戦立案に活かすことにします。

順路で見かけた思わぬコピー本をいくつか確保したこともあって、2分オーバーの所用時間12分で4Fにフロア移動。一般待機列の収容もすでに完了しており、タイムロスなくコピー本情報のあったサークルさんを難易度順に訪問。当日製本のサークルさんも多かったので初手の12分を外したのは結果オーライでした。ただし、遅刻などで販売準備を待っている間に買い逃してしまうリスクもあるので、こういう戦況は状況判断だけではなく「運」も必要です。ただし、たとえ完売していたとしても悲嘆に暮れるべきではありません。大抵の場合は立ち読み用の見本誌を1冊残してあるものなので、その見本誌を熱心に読んだ上で「ぜひオフセットに収録して下さい!」とお願いしてみること。これはすごく重要なことです。作家さんにとってコピー本は「苦肉の策」であって、時間がない中で作ったものであるという「後ろめたさ」でもあり、オフセット化することには描き直す時間もお金もかかるものです。そういうハードルを乗り越えるパワーをくれるのは・背中を押してくれるのは、読者の生の反応なのですから!

その後は3Fと4Fを行ったり来たりしながら、12時30分頃にはチェックサークルのオールミッションコンプリート。買い逃しは2件発生しましたが、1件は書店でカバー、もう1件は先のオフセット化おねだりでエピソードの補完はできそうです。ちょうど示し合わせかのたようにバッタリと友人と出くわしたので、コミティアのご依頼分情報とか近況報告とかでしばし歓談。次にお会いできるのは8月のコミティアか…せっかくなので他のイベントも観て回ってみましたが、「のいぢマニアックス」と「ラノベマニアックス」は実質的に「ハルヒ」で境界線も曖昧な感じでした。アイマスの「伊織フェスティバル」はキャラ限定とは思えないほどの盛況ぶり。事務員(小鳥さん)のオンリーが予定されているくらいだから、アイマス系も安定した勢力を確保できているみたいですね。フルフェイスの全身タイツ(審査員)衣裳で振り付けを完璧に踊るコスプレさんには驚きましたが…5Fはカタログではノーマークでしたが、メガネオンリーで「volunteers」さんの佐々木さんネタを拝めたのはラッキーでした。午後には即売会としてはほぼ機能しなくなっていましたが、コスプレとクイーンズブレイドの対戦は賑わっていたので、成功といえば成功…なのだろうか?

残りの全部の時間はご挨拶やらトークタイムに。comic1で代打ちをお引き受け下さった「ティンクルスター」さんに御礼のお土産+視聴できないエマ2のDVDを貸し出し(地デジ録画なのでコピーできなかった)。無茶振りされていた「四角目可南子イラスト寄稿」についても、画力が無いのでネタに走った私が今朝の行列中に描いたラフがウケたので、そのまま作画に入ることにします。さすがにこのネタは誰とも被らないでしょう(^^;

本日のスケブは写真にもあるように、乃梨子とレイジングハートさんです。「HONEY DROP」さんは5名限定のところをギリギリ滑り込みでしたが、1年半くらい前に描いていただいた瞳子とセットで飾らせていただきます! レイジングハートさんは「まじっく・すくえあ」さんのオリジナルキャラですが、他の依頼もほとんどレイジングハートさんだったとのこと…今や代名詞的なキャラに? もう一件のご依頼については作家さんの体調が思わしくないこともあって、5/13の帝国メイドまで延期ということに。そういう時は頻繁に会っていて融通の利く知り合いの分から減らすのが道理ですので、時間や体調が厳しい時はどうぞ遠慮なく言っていただければ幸いです。ファンとしては描いていただけるお気持ちだけでも幸せなのですから。

ちなみに、「マズルカSTEP」さんの新刊・瞳子おめでとうフライング本「明日になったら」に、GM研もコメント寄稿で参加させていただきました。私の駄文はまぁともかくとして、素敵なイラストとレイアウトをしていただいて立派な「読み物」になっています。瞳子スキーの作家さんたちの「待ちきれない想い」に溢れた熱い1冊です。本番のおめでとう本の参加表明者は既に70名を越えています。発行時期はロザリオ授受のタイミング次第ですが…(個人的には夏コミ希望ですが、秋サンクリになるかも?)


さて、この日のある意味では最大の見所だったのは、37Pにも及ぶ突発開催記念コピー本でした。サークルさんに描いてもらった絵をその場で取り込んで印刷して製本。これは決して珍しい手法ではありませんが、37Pもの規模で作るのはあまり例がないことです。当初はスタッフさんが4名くらいで机に並べた紙を1枚ずつページごとに集めて回っていく方式でしたが、さすがにそれでは何時間かかるか分からなかったので、「皆暇そうだから一般参加者にも手伝ってもらったらどうですか?」と提案してみると、皆同じ思いだったのか凄い数の志願者が!この時点ではお手伝いしたからといって本がもらえるとか有利になるとかいう条件は一切合切無かったのに、60名以上もの奉仕志願者がいたことは「ちょっといい話」として語り継がれる…かも?

先述の開催記念本は、寄稿してくれたサークルさんに優先配布をした上で、残りの70部+落丁だけどカラー表紙でごめんね12部を、アフターイベントのジャンケン大会の最後の景品として競うことになりました。まずは製本に協力してくれた約60名へのお礼として、40名の枠への第一次ジャンケンに参加してもらい。残りの30部は全員参加。最後に落丁本という3部構成に。ジャンケンには滅法弱い私ですが、ここで敗退するわけにはいかない…幸運にもこの時限りで変更された「あいこでも勝ち残り」方式により、一発で40名が確定(実際に整列してみたら41名でしたが…)。かくしてやたらと豪華な記念本をゲットできました。今回の教訓:情けは人のためならず。良かれと思って行動したことは巡り巡って還元されるものなのですね。


アフターイベント後には、会期中はカナコミ関係の挨拶回りでお忙しくされていてお話の時間の取れなかった、「美術部」のしづきさんとアレコレご相談。未確定なものが多いので内容はまだ秘密ですが、カナコミはまさに千載一遇のイベントなので、少しでも良い思い出を作れる時間と場にするために、無駄に量だけは多い私の知識と経験をお役に立てられれば幸いです。


本日の収穫は66冊でした。内訳は、マリみて37冊、なのは15冊、その他(ハルヒ、アイマスなど)14冊。そのうちコピー本は25冊で.378。コピー本率の非常に高いイベントでしたが、競争率の高いガツガツした雰囲気がなかったのは珍しい傾向なのかも知れません。サンクリとcomic1の連戦や、GWのイベントラッシュで大手さんがほとんど参加していなかったこともあるかもしれませんが、「オンリーはオンリーとして楽しむものだ」という主旨がサークルさんにも一般参加者にも浸透しているからだとも感じています。「11イベント合同!」というと景気のいい言葉ですが、実際のところはだからといって全員が全部を回るわけではない。ただ、昨今のオンリー乱立によって会場確保の難易度上昇や日程の衝突が頻発している中で、マニアックな括りの保護と「オンリーがそれぞれの特色を出すこと」に集中・特化できる環境を作ることは、目には見えにくいけど十分に意義のあることだと思いますよ。

さて、私のGWの即売会参加は早くも打ち止めです。皆さんは私の分も楽しんできてください。