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 2001/10/31 (水)  「緊急延期!」

いつもは月末の23時にはアップロードを終えている月刊GM研ですが、今月号は編集作業の遅れによって急遽発行を延期することにしました。時間にして23時間。11月1日の23時の発行となります。毎月楽しみにご覧いただいている読者の皆様に、深くお詫びを申し上げます!

言い訳している時間も惜しいという、てんぱった精神状態ですので、すぐに編集作業に戻ります。では!

 

 2001/10/30 (火)  「アクセス向上委員会6」

 1位 − 583 (+120) 少女ネム
 2位 − 227 (+  4) それはエノキダ!
 3位 ↑ 225 (+ 25) 素敵だね
 4位 ↓ 204 (+  4) 気分は形而上
 5位 ↑ 190 (+ 25) グランツーリスモ3
 6位 ↓ 187 (+  8) ティアリングサーガ
 7位 − 171 (+  8) 新しい歴史教科書
 8位 ↑ 163 (+ 27) 魁!クロマティ高校
 9位 ↓ 161 (+ 19) ファイナルファンタジー10
10位 ↓ 157 (+ 23) ガンパレードマーチ
10位 ↓ 157 (+ 20) トゥルーラブストーリー3
12位 − 153 (+ 27) 課長バカ一代
13位 ↑ 124 (+ 16) 御旗のもとに
14位 ↑ 120(+ 40) Missing Blue
14位 ↑ 120 (+ 10) トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!2
16位 ↓ 119 (+  6) PEPPY ANGEL
17位 ↓ 117 (+  6) AIが止まらない
18位 ↓ 114 (+  4) トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!
19位 ↓ 111 (+  9) サクラ大戦3
20位 ↓ 110 (+ 10) AIR
21位 ↓ 104 (+  9) その後のEVANGELION

【どうにも止まらない!少女ネム!】
ついに3回連続の1位をキープ。しかもあっという間に500ページビューを達成し、その勢いはとどまることを知らない。せいぜい3万部の単行本なのに…その計算で行くと、日本の約2%の木崎ファンが見たとことになる。いや、ネット普及率が40%、アクティブにネット活用できる人がその30%として計算すると…583/3600=16.2% …これって凄すぎる数字だと思うよ。はてさて、どこまで伸びることやら…

【1ヵ月後からが本番理論?】
実は、またしても奇妙なデータを統計の中から発見した。それは「1ヶ月後からが本番理論」である。その好例が今回14位に急上昇してきた「Missing Blue」である。掲載最初の8月ではわずか34ヒット。しかし、9月上半期で46ヒット。9月下半期で40ヒット。というように、突然コンスタントに増えているのだ。程度の差こそあれ、それはどのページにも同じ傾向が出ている。それは何故か? その秘密は、検索エンジンへの登録時間差にあったのだ!実際に調査してみると、Googleではコンテンツ更新の検知に約1ヶ月掛かっていた。やはり検索エンジンのチカラは偉大なのか?

【10月号の初動月結果】
 58 月姫
 47 はたらくまいきさん
 38 あずまんが大王
 35 所長講演「仮想と現実」
 32 魁!クロマティ大戦3
 31 ときメモ2MRO
 31 ひがしんが大戦3
 30 編集後記
 27 5121小隊第一次活動報告書
 19 僕らは虚空に夜を視る

(↑)の「1ヶ月後からが本番理論」にも書いたように、あまり当てにはなりませんけど一応10月号の集計結果を掲載しておきます。これはほとんど純粋に常連さんの反応とも言えるので、これはこれで非常に参考になりますけどね。さて、やはり「月姫」が来ましたか!今後どれだけ伸びるか楽しみです。全体的に好評でしたが、それにしても、小説レビューって人気が無いんですねぇ…

※次回の調査は11月15日の予定です。

 

 2001/10/29 (月)  「戦いの後始末」

夜行バスで朝6時30分に帰宅。行きの2階建てバス(近鉄バス)と違って、帰りは非常に乗り心地の悪いバス(西東京バス)であり、乗務員の態度も最悪。大切な本を満載した手提げ紙袋を乗務員がぞんざいに扱うので、全部手荷物で車内に持ち込んだら座席の足元が埋まってしまい、不自然な体勢で一夜を過ごす破目に…当然寝れる訳も無く、すでにこの時点で会社を病休することを決意。寝不足の上に昨日雨に打たれて風邪まで引いてしまった。安いけどやっぱり駄目だな、バスは…しんどいのは新幹線も同じだが、8時間耐えるのと2時間30分とでは全然違う。中途半端に遅く出て早く着くし、延着も当たり前。冬コミは新幹線にしよう…

夕方まで死んだように眠って、起きたらすぐに4日分の日記をまとめて書き上げる。そして月曜のギリギリまで締め切りを引っ張った週刊GM研vol.21の原稿を書き、さらに月刊GM研11月号の原稿も…(会社にいる時よりも忙しいような気がするのは何故?)月刊GM研11月号は史上最短の3日間の編集日程だけど、東京遠征中の空き時間にラフ原稿をすでに上げているので、意外と楽だったりする。問題なのは、むしろ冬コミの原稿である。12月1日を締め切りにスケジュール割りも出来ているのだが、肝心のネームがまるで駄目。どう考えても32Pに収まらない情報量(文庫本1冊くらいある)をさばき切れない。『前回の半分の日数で当社比3倍のクオリティを出す』という至上命題を達成するためにも、ひとつの決断が必要になりそうだ。(詳細については月刊GM研11月号の編集後記にて)

やはり、日記はまとめて書くものではないですね。

「今はこれが精一杯」(C)ルパン三世:カリオストロの城

今日はチャットもお休みして早く寝まーす。ZZZ…

 

 2001/10/28 (日)  「コミックレヴォリューション30」

早朝6時、東京は池袋、サンシャインビル方面の歩道を高速移動する集団の中に私はいた。怪訝な顔で不審な目を向ける散歩していた老人たち。朝帰りらしき茶髪の大学生が興味本位で私に歩きながら聞いて来た。Q「何かイベントがあるんですか?」、A「秋祭りですよ(ニヤリ)」(少なくとも私にとっては、ね!)

サンシャイン60ビルの周囲にはすでに行列が出来ていた。Cレヴォは「文化会館の2F、4F」と「ワールドインポートマートのA1・2、A3」の2会場4ブロックで開催され、それぞれ4ブロックに分けて行列を作るのだ。コミケのように巨大な行列用広場があるわけではないので、スタッフの誘導整理能力が問われるイベントなのである。私が並んだのは通称「みどりの間」。男性向けの創作や大手作家が集中する最大の激戦区である。迷路のように複雑な迂回路を進み、バスターミナルで行列。この時点ですでに1000人くらいがいました。…始発で来てこれか?徹夜組がいるとしか思えない。もしや、ここは徹夜&早朝組へのペナルティ行列なのかぁ!?

不安を抱えながらも10時30分の開場をひたすら待つ。すると、「徹夜&早朝の来場は本来禁止されていますが、今回は非常にマナーが良かったので、ペナルティは無しです」とのスタッフの声が。行列から巻き起こる拍手。ひと安心。でも一言だけ苦情を。じゃあ「何時からなら行列して良いのか」をハッキリ書いてください。ルールを守って始発できて徹夜組と道連れにされては納得できませんからね。(後日、これは30回記念の特例であることが判明。危なかった…)

10時40分、ようやく入場!せっかく前線にいるんだから大手まわりをしてみようと思っていたら…駄目です。この混雑ぶりは尋常ではありません!コミケよりも凄まじいです!デブオタ満載の満員電車状態であり、汗臭いし暑苦しいし余った肉が密着して窒息しそうだし…イベント慣れしている私ですら死にかけましたよ。

あっさり大手を諦めた私は、早々と「みどりの間」を脱出し、他の3館のチェックサークルの本を確保する作戦に移行。人波を掻き分けてお目当てのサークルを巡回。1時間後にはすべてのチェックを終了し、今度は作家さんへのご挨拶に伺うことに。月刊GM研の同人誌レビューでお世話になっている方へ、画像使用許可のお礼を兼ねてお土産(たこ焼きキーホルダー)を手渡す。皆さん快く受け取っていただきました。「トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!3」では巻末のスペシャルサンクスに私の名前がクレジットされていました。これを励みにして、これからもレビュー道を精進いたします。ちなみに、作家さんの印象は、以下の通り。

>大羽なお さん
 ハンサム!漫画描きにしておくのが勿体無いくらいです(?)「あぁ、あの目が慢性的ものもらいなのかぁ」などとマジマジと眺めてしまい、大変失礼しました!

>かつまれい さん
 見た目はGPMの田辺さん。さすがは1児の母!なぜか貫禄を感じました(良い意味で)。

>大神丈ノ助 さん
 想像通りの小熊系のパワフルなお人でした。サムシング吉松先生にも通じる何かを感じましたよ、本当に。

>しづきみちる さん
 夏コミで2度お会いしているので、すでに顔パスです。これからも末永くよろしくお願いします。

>GRAN さん
 ずっと画像使用申請をしていなかった「PEPPY ANGEL」さんのエヴァ本の原作の方。GM研レビューの存在は既にご存知でした。使用の件も快諾してくれたので、ひと安心。

>へにょぽん さん
 静かで控えめな物腰の中に秘めたる若い活力を感じさせる、そんな方です。

※90分15000円の宇奈無さんには、お会いすることができませんでした。私の単純なサークルチェックミスが原因です。レヴォ用のサークルリストを作成した時に見落としてしました。冬コミの時に、改めてご挨拶させていただきます。

さすがに1時を過ぎると大手が完売して歩きやすくなったので、恒例のサークル全チェック作戦に移行。だが、さすがに片っ端から見本誌を読みまくる気力も財力も残っていなかったので、足を止めさせるインパクトのあるものだけを吟味していく。その中にはものすごい大当たりもあったけど、それはまた後日紹介しましょう。

そうこうする内に、入場前にチェックしていた財布の中身のうち、22枚の千円札が底を尽きました。昨日の時点でとっくに予算限界を超えていたので、これ以上の出費は自殺行為にも等しい。しかし、金の無い即売会ほど辛いものは無い。読めば欲しくなるから見本誌を読むことすら出来ない。遠巻きにモノ欲しそうに本を眺める姿は、まさに子供。次こそは、後悔しないだけの資金を持ってリベンジを!…って、春のレヴォも行くつもりなのか?!

今回のイベントは、高い交通費を払ってまでして参加したが十分に満足できるものだった。お世話になっている尊敬すべき作家さんにもご挨拶できたし、意外な新規を開拓できたし、大阪では入手不可能なバックナンバーも手に入ったしね。さぁ、次は冬コミだぁ!(その前に、自分の同人誌原稿を描かないといけないんだけどね…というか、当選出来るかどうかも定かではないけどね)

 

 2001/10/27 (土)  「決戦前夜の悪夢の大散財」

夜行バスで朝6時に新宿高速バスセンターに到着。そのままJRで秋葉原入りして、駅前のファーストフードで10時まで時間を潰すことに。ここで持参したレポート用紙に月刊GM研11月号のレビューのラフ原稿を書くことにした。だが、どうにもこうにも気分が乗らない。モーニングセットだけで3時間も時間を潰す後ろめたさと、資料が手元に無いため細かいところが不明瞭だったりもするし、昨日あまり寝ていないので眠気もあって…結局、2本しか書けませんでした。締め切りは大丈夫なのか?

10時前に電気街中枢部に向うと、メッセサンオー前に小規模ながら行列を発見。MU-6さんもいるのかな?と思って捜したけど、みんな同じ顔に見えるのは、私の映像的記憶力が悪いからなのか、それとも皆が秋葉原色に染まっているからなのか? ともかく、まずは虎の穴新1号店へ。中古同人誌コーナーでいきなり物欲爆発!捜していたあんなバックナンバーやこんな希少本を続々ゲット。その後新刊コーナーには早くも明日のCレヴォ30新刊が並んでいた。…あの〜委託は大歓迎なんですけど、せめてイベントの翌日以降に店頭に並べてください。わざわざ遠方からイベントのために上京してくる人の立場が無いし、即売会自体の活気が失われる事にも繋がりかねない。なぜか虎の穴ではCレヴォのカタログを扱っていない。虎はレヴォが嫌いなのかな?

その後、メッセサンオー同人ゲーム館に寄ると「3000円以上お買い上げの方に月姫下敷きを進呈」とのこと。別に欲しいものはなかったけど、無理やり3000円分買いました。…旅先は金銭感覚が狂うので危険である。それからは、「まんが王国」「あきばおー」「Dカルト」などの同人誌屋を丹念に巡回した頃には、すでに両手の手提げ紙袋が一杯に…!

ここで、中古同人誌を買う上での注意点を紹介しておきましょう

・中古価格はお店や鑑定人によって違います、金額に妥協してはいけません!
・レアな本との出会いは一期一会!買わずに後悔するよりも、買って後悔しろ!
・ポイントカードや特価セールをフル活用しましょう!
・超大手のウルトラ希少本の値段は冗談なので真に受けないように!

マックで休憩しつつ、レシートの合計を計算してみると…!(鼻血)!…いかん、いかん、いかーん!完璧な予算オーバーだ!本番は明日なのに!さすがは魔界都市:秋葉原!ただいるだけで金が吸い取られて行く…私のような超級マニアにとっては、離れているくらいが丁度いいのかも。そそくさと秋葉原を後にして、予定を繰り上げて同期入社のE君の家にお世話になることにした。E君のネットを借りて明日の最新情報も入手し、作戦は万全!明日は始発で池袋だ!

 

 2001/10/25 (木)  「Cレヴォ休み」

28日のCレヴォに参加するために、明日の夜行バスで上京します。それにともない、HPの更新を28日までお休みさせていただきます。週刊GM研は29日(月)の23時に発行予定です。

一般参加とはいえ、今回は作家さんへの挨拶用のお土産や、一晩お世話になる同期のE君への土産の準備、即売会での戦闘備品の点検、サークルリストの最終調整、行動ルート設計、などなど…準備でてんてこ舞いです。行きも帰りも夜行バスで、月曜はそのまま出社。地獄の強行軍ですが、死なない程度に楽しんでこようと思います。

 

 2001/10/24 (水)  「日本シリーズは燃えているか?」

さて、早くもヤクルトが日本一に大手をかけた日本シリーズですが、個人的には非常に楽しく見ています。心情的には、一度も日本一になったことがない近鉄に優勝させてあげたいところですが、冷静に云うとあまりにも実力が違いすぎる、チームとしての完成度が違いすぎる。

豪快な野球と緻密な野球、どちらが良いのかはこの際関係ない。ハッキリいって、セリーグとパリーグでは野球の質が違う。チーム力を上げる事で勝利に執着するセリーグと、個人の力量を伸ばすことで結果的に勝利を目指すパリーグ。お祭りのオールスターではパリーグが強いが、真剣勝負の日本シリーズには滅法弱い。そもそも、日本一にならないとリーグ優勝の余韻が冷めるような仕組みに問題があると思う。

今回の日本シリーズは当日券が出るくらい客の入りが悪いらしい。視聴率も悪いらしいが、だからといって、「やっぱり長嶋じゃないとだめだ。巨人が優勝しないとだめだ」などと書きたてるマスコミ関係者には、1ミリグラムたりとも賛成できませんけどね。あんたたちが好きなのは、スポーツ野球?それとも、野球ビジネス?

みんな大リーグ大リーグと五月蝿いが、大リーグがどんな野球をするところなのか知っているのだろうか?あれは「スター」を作るための野球なのだ。だから、3年連続ワールドシリーズチャンピオンのヤンキースは、実は全米レベルでは全然人気無いんですよ。チームはあくまで地域的なものであり、勝ち負けよりも個人の活躍を褒め讃える。日本人とは正反対の楽しみ方をするのである。才能のある選手ならば、誰もが憧れる世界なのだ。

国民性の違いは、文化の多様性という意味でもあるのだ。違いに怯える前に、違いを認める勇気をもつべきだ。そうすれば、日本の野球の良いところも見えてくるはずだから。

 

 2001/10/23 (火)  「Memories Off 2nd -あれっ?-」

残すところあと2人となった「メモオフ2」攻略ですが、表題にもあるように「あれっ?」と思わずにいられない、妙な事態になりつつあります。「寿々奈鷹乃(すずなたかの)」さんのシナリオなんですが…今までの4人のシナリオの出来が良かっただけに、平凡さが不甲斐なく映ってしまいました。鷹乃さんはキャラクター的に嫌いではありませんけど…

私はこのゲームの主人公が死ぬほど嫌いですが、このシナリオで更に嫌いになりました。鬱陶しさを通り越して腹立たしさすら感じる1人称は見るに耐えず、メッセージの自動送り機能をOFFにしてボタン連打をしてしまいました。よくぞここまで嫌いになれたものだと、我ながら感心しますよ。それでもゲームを止めようと思わないのは、ゲーマーの意地か、レビュアーの義務感か、それとも短所以上に魅力的な長所があるから?

さて、残すは後一人!「メモオフ2」の明日はどっちだ!
※(実は「あしたのジョー」を読んだことがありませぬ)

 

 2001/10/22 (月)  「Memories Off 2nd -姉と親友-」

週末を使用して2人を攻略を完了。ひとりは「白河静流」さん、もうひとりは「飛世巴」。静流さんは主人公の恋人「白河ほたる」の実の姉であり、巴はほたるの親友である。どちらも微妙な関係であり、設定を読んだだけで明らかに修羅場の匂いが漂っています。さて、どんな修羅場が展開されるのでしょうか?(わくわく)…私はこのゲームにまったく自己を投影していないので、完璧に他人としてプレーしています。そうでもなければ、修羅場にわくわくしたりできませんからね。

まずは静流さんシナリオ。妹のほたるを溺愛している心優しきお姉さん。なんでも上手に出来る、ほたる自慢の素敵なお姉ちゃん。主人公をして「鉄壁のお姉さん」と言わしめる、理想のお姉さん像は、大好きなものを諦めるために彼女自身が作り上げた虚像だった。そんな彼女が隠しつづけてきた想い…それは、決して好きになってはいけない人への恋だった… バットエンドの方を先に見ることをお勧めしめす。その方が、修羅場の末に静流さんが悩み抜いて出した結論に、重みと幸せを感じることが出来ますから。

次に巴シナリオ。実はキャラ設定をまったく読まないでプレーを始めたので、ほたるの親友であることすら知りませんでした。それだけに意表を突かれて妙に印象深いシナリオになりました。最初は、「出会って3日でキスするか?」と思いましたけど、主人公が親友の彼氏だと知ったとき、彼女はその過ちを激しく後悔し、別れようとするけどそれでも嫌いになれなくて、友達としてでもいいから一緒にいたくて…でも、それがほたるをもっと傷つけてしまう。土壇場の修羅場はかなり強烈です。個人的にはノーマルエンドの大団円的な終わり方も「あり」だと思います。

さて、残りはあと2人。今週中にはなんとかコンプできるでしょう。評価は赤丸急上昇中!奇跡の起きない物語が、奇跡を起こすかも?

 

 2001/10/21 (日)  「AFTER WORLD」

しばらく公開を停止していた予備研究室内の「お宝紹介コーナー」の再編成を実行。新たに須賀原洋行先生のサイン色紙をリストに加えていると、リストの中の「AFTER WORLD」という名前が目に止まった。ついつい懐かしくて、ゲーム箱を漁ってメモリカードを発掘すると、ついついやってみたくなりました。

ちなみに、「AFTER WORLD」とは、私が1998年に製作した「RPGツクール3」専用ゲームです。制作期間は丸1年、総製作時間は1000時間にも及びました。メモリカード4枚組、プレー時間は約4時間。RPGの仕組みを使っているのに、RPGを否定し「電脳紙芝居」を提唱。0.1秒の演出にまで拘った、まさに入魂の1作です。

導入部だけ、ちょっとご紹介しておきましょう。

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それは魔物亡き後の世界の物語…

旧き時代の封印から目覚めた魔王の圧倒的魔力に対して、人間たちはあまりにも無力だった。
世界は破壊しつくされ、人間たちは地下で息を潜めて怯えるだけだった…
絶望的状況に追い込まれた人間たちは、最後の賭けに出た。
失われし伝説の究極破邪魔法の復活…
いがみ合っていた異種族が一致団結し、12人の勇者が名乗りをあげた。
彼らは究極破邪魔法「極大六芒星」を発動させ、魔王の打倒に成功した。
世界は彼らを12英雄と称え、世界復興への全権限を彼らの手に委ねた。
英雄たちの強力な指導力の元、世界は焼け野原から奇跡的な復興を遂げた。
統率を失った魔物は掃討作戦により絶滅し、世界からは闇の影すらなくなった。
新しい秩序、新しい産業、新しい価値観…
剣と魔法の時代は終わり、学問と科学の時代が到来しつつあった。
人々は戦後の新しき世界をこう呼ぶようになった。
「After World」と…

新世界暦15年、
主人公の住む田舎町にも時代の変化の波が確実に押し寄せていた。
激化する学歴競争社会…しかし、主人公には夢があった。
それは…冒険者である。
あの動乱の時代、多くの若者が一介の冒険者からチャンスを掴んだ。
12英雄を筆頭に多くの元冒険者が、現在の世界権力機構の中枢にいるのだ。
しかし、危険をかいくぐる事を生業とする冒険者という職業は、
太平の世には無用の長物であり、商売として成立しないのだ。
ただ遅れて生まれてきたというだけで、
なぜ自分にはそのチャンスすら与えられないのか?
主人公は鬱屈した思いを抱きながら、
穏やかだが退屈で何も無い平和な日々に流されていた…

進路決定を数日後に控えたある日、
主人公は幼馴染にはっぱをかけられて冒険者を目指すことにした。
家出して都へ…そこで主人公は冒険者のあまりにも悲惨な現状を目の当たりにする。
夢も帰る場所も失った主人公…
路地裏で浮浪者に混じって雨に打たれていた主人公に、老紳士が声をかけてきた。
「冒険者になりたいのかね?」
それがすべての始まりだった…

かけがえのない仲間達との出会い、そして地道な営業活動
そんなある日舞い込んできた謎めいた依頼
そこで主人公は運命の出会いを経験する
紅の翼を持つ囚われの王女…
彼女の政治的価値と、秘められたチカラを巡って繰り広げられる陰謀
12英雄の再集結、そして決裂
やがて世界は人類VS多種族の大戦争へと突入していく…
絶望と激情の中で覚醒する、紅の破壊の女神…
誰も止められない運命の激流の中で、
世界の命運を委ねられた「持たざる者」の主人公の決断とは?

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久々にプレーしてみることに… あぁ、昔は気付かなかった誤植が大量に見つかって恥ずかしい… でも、でも… すげぇよ、これ!誰が作ったの?…と、本気で自分自身を疑ってしまいました。5.1chスピーカーで奏でられる見せ場に鳥肌が立つ。「いいスピーカーだと、こんな風に聞こえるんだ」と感動。そして、最後の見せ場…涙で前が見えませ〜ん! …自分で作ったゲームで泣くとは、思いもよりませんでした。昔の自分に驚かされるとは…若いって素晴らしいですね!

この作品はあくまで「ゲームだから面白い」のであって、小説や漫画に直して復活させる気はまったくありません。しかし、ゲームとして作り直すには時間も気力もありません。誰か代わりに作ってくれないかなぁ…

 

 2001/10/20 (土)  「セガのゲームは世界いちぃぃぃ!2」

ソフトバンク通販部に注文していた「ドリドリキャス子さん セガのゲームは世界いちぃぃぃ!2」が届いた。送料が280円かかったけど、予約特典の販促ポスターがもらえたし、発売日から2日で届いた。地方在住の人にとっては単行本は2日遅れが標準だから、結構使いやすいサービスなのでは?(私の場合はソフマップVISAカードでルピーポイントも貯まるしね。)

さて、本の方は、とてつもなくインパクトのあるデザインと色使いの表紙です。体調の悪い時に見たら気分が悪くなりそうです。ん?なんだか紙の質が落ちているような…紙の色は本誌に近づいたけど、黒の表現力はむしろ遠のいた気がする。内容的には今年の10月12日号掲載分まで収録されているし、「WEBセゲいち」や週刊プレイボーイの4コマ漫画も収録。その上、おまけシール&カード、書き下ろし&ゲスト企画も大充実!至れり尽せりの一冊です。

個人的には、69Pの「トラいち」へのコメントがそのまま載っていたことに、ホッとしました。多分、ebだったら修正を強要されていたかも。…まぁ、セゲいちの存在自体がギリギリのグレーゾーンなんだけどね…10月28日のCレヴォ30には「トラいち3」も出るので、元ネタが分かるようにしっかりと読み込んでおくとしよう。原作と同人誌の史上最強タッグ!今年の最優秀漫画&同人誌部門の同時制覇は確実か?

 

 2001/10/19 (金)  「教育崩壊」

小学校以来の友人KO君のHP日記で、私が卒業した中学校の荒廃ぶりがYahoo掲示板で議論されている、との情報を得ました。さっそく覗いてみると…

『窃盗、怠学、多勢と合わせるためにしかたなく化粧して笑っている女子中学生たち。親のせいにして何も改善しようとしない校長。おざなりな受験体制で教育現場を放棄する教師たち…』というような内容でした。

…思わず溜息が出ました。私にとってあの中学校は理想的な教育現場でした。「自主・自立・自治」の三原則を掲げて、生徒の自主性で授業を運営する「自主自立学習」というユニークな授業がとても好きでした。「自主自立学習」とは、授業前の休憩時間に生徒たちが黒板に次の授業の予習成果を書き込み、そして授業はその発表から始まり、それに対して生徒たちの質問や先生のフォローが入る…という授業形態である。生徒たちは熱心に予習をしてくるし、先生にはいかなる質問にも対応できる幅広い知識と、生徒の向学心を喚起する話術と、信頼される人格が必要でした。そういう授業形式に慣れていたので、高校以降の単なる垂れ流し授業に激しいカルチャーショックを受けました。だから私は勉強が嫌いになってしまったのかも。不世出の天才、ここに埋もれる…

私は中学生時代、決して模範的な生徒ではなかった。勉強はとても良く出来て成績は市内のトップレベル、授業にも熱心で、教師たちの信任も厚かった。その反面、次々と自作ゲーム(演算式のボードゲームのようなもの)を作ってきては妙な遊びを学校に持ち込む問題児でもあった。一歩間違えばイジメと解釈されてしまうようなこともやっていた。本人にとっては、悪意は無くて良かれと思ってやったことでも、他人にとっては深く傷つくこともある。当時の私は、そう想像することもできないガキでした。

でも、叱ってくれる教師がいたから道を誤らなくてすみました。男性教諭に拳で殴られたこともあります。女性教諭に平手打ちされた後で泣き倒されたこともあります。そうやって私は「ああ、これはいけないことなんだ」と知ることが出来ました。彼らは決して優秀な「教師」ではなかったけど、とても熱心な「教育者」でした。教育に情熱と信念を持っていました。今なら素直に感謝することができます。

学校の荒廃の責任の所在がどこにあるのかを議論することには、まったく意味が無いと思う。「誰」が悪いのではなく「全員」が悪いのですから。ただ教育学部を卒業しただけという公務員教師たち、放任と個人主義を取り違えている親たち、権利を振り回すだけで世の中をなめきった生徒たち… 三身一体となって教育を破壊してしまいました。それがどれほど罪深い歴史的蛮行であるかも知らずに…

とっくの昔に日本を見捨てている私ですが、こんな若(バカ)者たちがこの国の未来を背負って立つと思うと…眩暈がしてきます。私が予想した最悪のシナリオは、更なる下方修正が必要のようだ。日本が滅びるのは勝手だが、日本の娯楽芸術(ゲーム、漫画、アニメーション)まで道連れにしてもらっては困る。それは人類にとって大きな損失になるのだから…

 

 2001/10/19 (金)  「Memories Off 2nd -騙された!?」

なんだかんだと文句を言いつつも、3日連続で日記に話題を取り上げている「メモオフ2」。客観的に観れば十分にハマっているんでしょうね。快適すぎるくらい快適なスキップシステムを活用して、ネットで拾ってきた攻略チャート片手にサクサク話を進める。2週目の狙いは「南つばめ」先生。敢えてこの人を2番目に選んだ理由は特に無い。ただ単に公式のキャラ紹介の順番に選んだだけ。しかし、まさかあんな罠が待ち受けていようとは、彼らは知る由も無かった!(電波少年風)

「つばめ編」終局間際…何かがおかしい。そんな違和感を感じていた。「ちょっと待て、ここでENDとか出たらどうする?」と怯えながら画面を見守る…救いようの無い破局、そして背景無しで流れるスタッフロール…もしかしてバットエンド? エンディングリストで確認すると、確かに「つばめバットエンド」の文字が………!騙された!!

すでに時間は深夜25時。6時45分起床の私にとっては、すぐにでも寝ないとヤバイ活動限界時間である。しかし、このまま終わってしまったら、気になって仕事が手につかなくなるは必定。そこで、ひとつだけ気になっていた選択肢だけをやり直してみることに…すると、ものの見事にベストエンドに到達できた。ネットで拾ってきた攻略チャートに誤植があったわけです。

まぁ、あくまで個人が勝手に作った攻略チャートに完璧を求めることはできないし、最初から攻略チャートに頼るのはゲーマー失格だと非難されも反論は出来ない。騙されたおかげでバットエンドを観ることが出来た、バットエンドを先に観たからこそベストエンドの良さが引き立った…と考えることもできます。怪我の功名?(もしかして、攻略チャートの作成者はそこまで考えてわざと誤植を入れた…そんなわけないか…)

 

 2001/10/18 (木)  「Memories Off 2nd -逆転ホームラン?-」

昨日さんざん文句を書いた「Memories Off 2nd」ですが、一夜明けるとその評価は一変していました。昨夜も「まぁ30分くらいならやろうかな」と思ってDCの電源を入れたのですが、3時間もやってしまいまい、とりあえずメインヒロインの「白河ほたる」のベストエンドに到達。とてつもなく恥かしいエンディングエピソードの途中で自然に口から出てきた言葉は…「逆転ホームラン?」でした。

はっきり言って、ラストの直前まで私はこのゲームが「大嫌い」でした。鈍感なくせにウジウジ悩んで勝手に誤解して周りを傷つける主人公…歯痒さを通り越して怒りすら覚えます。感情移入は0.1%もできませんでした。ゲーム中、何度コントローラを投げつけてやろうか…とすら思ったし、何度か実行もしました。一人称主観のゲームで主人公に共感できないというのは、ある意味致命的な欠陥だと思う。

しかし、終局での怒涛の伏線解明は見事だったし、何よりヒロインの健気さが痛いほど伝わってきました。「あぁ、このシナリオは主人公が情けないダメ人間じゃないと書けなかったんだ」と納得すれば腹も立たなくなりました。他人として、観客に徹すれば、メモオフ2は確かに上質なサウンドノベルであると言えるでしょう。

ただし、初回エンディングまでに9時間30分もかかる冗長すぎる展開はどうにかならないのでしょうか? 無駄も演出の一部ではあるけど、無駄を無駄と感じさせているようでは、本当にただの無駄になってしまいます。もう少し遊び手の感覚を考えて設計して欲しいものである。

結局、今回もなんだか文句ばかりですが、最終的には+の評価をしていい作品だと思っています。「泣き」でも「萌え」でも「感動」でもなくて、普通にノベルとして評価していいと思う。名作でも野心作でもないが、丁寧な良作と呼ぶには十分であろう。

正式レビューまでには、なんとか全キャラをクリアしておきたいと思います。

 

 2001/10/17 (水)  「Memories Off 2nd -中間報告-」

当HPは「Game Manga 研究所」を名乗っているくせに、最近まったくゲームの話題を日記に書いていません。なぜなら、今手懸けているゲームがまるで進まないからです。そのゲームの名は「Memories Off 2nd」。購入から3週間で7時間しかやっていません。(当然まだ1回もクリアしてません)

なぜこんなに進行が遅いのかというと、やる気がしないからです。しかしこれは「面白くない」という意味ではありません。ゲームシステムは「これでもか!」と言わんばかりに充実してるし、シナリオも演出も丁寧だし、声優サンの演技も悪くない。派手さの無い落ち着いたキャラクターデザインもかなりお気に入りである。

でも、「ゲームをしている気がしない」のです。メッセージの自動送り機能があるのでボタンを押すことすら滅多にありません。選択肢も恐ろしく少ないので、もっぱら布団に転がりながらゲームを「観て」います。感覚としては「テレビ番組」と同列なので、他に見たいテレビ番組の時間になるとチャンネルを変えてしまいます。だから、1日30分〜1時間くらいしか進まないのです。先月の「月姫」のように、時間を忘れさせるほどの魅力がないんですね。

恋愛アドベンチャーゲームというものは、ユーザーの想像力を如何に喚起できるかが勝負だと思います。最近の恋愛アドベンチャーゲームは絵もきれいだし声優サンの声も入っていてとても豪華だが、それを現実感覚へ変換する遊び手の想像力が無ければ意味が無い。誰にでも楽しめるものではなく、むしろゲームとしては並以下なのだから。

正式なレビューは月刊GM研11月号に掲載しますが、そこでは「作品」として評価するので、今回のような「方法論」で評価を決するようなことはしません。ただ、私は必ずしもホメ殺しのレビュアーではないことをご理解いただきたい。基本的に私はネガティブな人間です。でも、だからこそ、「憎さあまって可愛さ100倍」という現象も起きるわけです。メモオフ2の大逆転はあるのかな?

 

 2001/10/16 (火)  「IRCチャット常設開始」

約2年ぶりにチャットの世界に復帰しました。IRC(Internet Relay Chat)を使用し、チャンネル名は「#gmken」、開設時間は「23:00〜25:00」、サーバーは「irc.kyoto.wide.ad.jp」、ポート番号は「6669」です。IRCの導入と設定解説については、以下のHPを参照してください。

【IRC普及委員会】http://irc.nahi.to/

さっそく大学時代の研究室の常連2人が訪問してくれて、ちょっとした同窓会気分でチャットをしました。相変わらず深夜族な人たちである。朝8時まで研究…と称してダウンロードやLAN対戦で遊び倒す毎日。あぁ、うらやましい!時間の浪費は最高の娯楽なのだと、社会人になってから気づくのだよ。彼らもそのうち分かることでしょう。明日も早いので1時前に閉会しました。

一応、毎晩23:00〜25:00までチャンネルを開く予定です。週末ならば時間延長も可能です。IRCは導入までが少し面倒ですが、WEBチャットに比べてはるかに軽快だし、機種にもOSにも依存しません。掲示板のように不特定多数に曝されることもありませんしね。どうぞ、お気軽にお立ち寄りくださいませ。

※私がオンライン状態であるかどうかを確認するには、ICQを使うと便利です。ICQナンバーは「38535962」、ニックネームは「gonta」です。リスト登録には認証が必要なので「GM研みてます」などのメッセージを必ず添えて認証申請をしてください。なお、ICQは接続状況の確認とチャットへの呼び出し以外には使用しないで下さい。ICQチャットやファイル転送は受け付けませんので。ちなみに、ICQの導入と設定解説は以下のHPが便利です。

【ICQ道場】http://pocketstudio.jp/icq/

 

 2001/10/15 (月)  「アクセス向上委員会5」

 1位 − 467 (+231) 少女ネム
 2位 − 223 (+  9) それはエノキダ!
   3位 初 200 (―――) 気分は形而上
 4位 ↓ 188 (+ 33) 素敵だね
 5位 ↓ 179 (+  6) ティアリングサーガ
 6位 − 165 (+ 16) グランツーリスモ3
 7位 ↓ 163 (+  7) 新しい歴史教科書
 8位 ↓ 142 (+ 18) ファイナルファンタジー10
 9位 初 137 (―――) トゥルーラブストーリー3
10位 初 136 (―――) 魁!クロマティ高校
11位 ↓ 134 (+ 15) ガンパレードマーチ
12位 初 126 (―――) 課長バカ一代
13位 ↓ 117 (+  7) トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!2
14位 ↓ 113 (+  3) PEPPY ANGEL
15位 ↓ 111 (+ 11) AIが止まらない
16位 初 110 (―――) トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!
17位 初 108 (―――) 御旗のもとに
18位 初 102 (―――) サクラ大戦3
19位 初 100 (―――) AIR
20位 初  95 (―――) その後のEVANGELION

【独走!少女ネム!】
 もはや違う世界に繋がっているとしか思えないような圧倒的な伸び方です。2週間で倍増の231ヒット!Googleで「少女ネム」を検索すると一番目にこのレビューがヒットします。検索エンジンの力は偉大なり。でも、直リンクで来る人が多いので全体のアクセスにはあまり貢献はしていません。あと、影響力が大きくなりすぎるとコミックビーム編集部から文句をいわれる恐れも。あれはレビューというより追悼文なんですけどね…

【再集計組の大躍進】
 カウンタ機能を搭載してしなかった過去分の月刊GM研コンテンツの集計結果を、今回から加えることにしました。再集計へのご協力ありがとうございました。再集計演算方法は以下のとおりです。隠れ有力コンテンツが一気に上位入りしてきて、ベスト20は大混乱!吹き荒れる野中英次旋風(クロマティ&課長バカ)! アクセス向上委員会に戦国時代到来か?!

■再集計結果算出方法
 カウント={(不確定回答数x不確定読者率)+(常連定数x常連支持率)}x掲載期間補正率+α

  常連支持率………再集計回答のうち何%が見ていたか(例70%→70%アップ)
  掲載期間補正率…掲載期間による閲覧機会の補正
    5月号→4ヶ月(20%アップ) 4月号→5ヶ月(25%アップ)
    3月号→6ヶ月(30%アップ) 2月号→7ヶ月(35%アップ)
  推定最大読者数…467名
  推定常連読者数…30名(6.42%)
  不確定読者率…・・93.57%
  α…不特定修正値(読者傾向分析から概算した類推補正)

【10月号コンテンツは並で推移】
 43 はたらくまいきさん
 37 月姫
 30 所長講演「仮想と現実」
 26 魁!クロマティ大戦3
 26 編集後記
 25 あずまんが大王
 22 5121小隊第一次活動報告書
 21 ときメモ2MRO
 20 ひがしんが大戦3
 17 僕らは虚空に夜を視る

 10月号のコンテンツには、これといって目立った動きはありません。可もなく不可もなく、といったところでしょうか? 作家さんのHPで話題をとりあげてもらったレビューは、さすがに良い伸びを見せています。誤植のおかげ(?)で2度日記で取り上げてもらった「はたらくまいきさん」がトップ!…作品知名度から考えたら絶対にありえない現象が起きています。怪我の功名?

 ゲームレビューはゲームの知名度に比例するのはいつものことです。「月姫」は同人ゲームというハンデを感じさせない健闘をみせています。意外と伸びてないのが「あずまんが大王」。やはり、まだまだ局所的な人気なのか?編集後記に負けるとは、レビューを書いた当人としては複雑な心境です。でも、全体的には9月号よりも出足は良く、力を入れて書いた甲斐があったというものです。

※次回の集計発表は10月30日を予定しています。

 

 2001/10/14 (日)  「フェスタ520秋」

コスプレ専門イベント「フェスタ520秋」に行ってきました。このイベントはアニメイトの協賛によって今年の5月20日に第1回が開催されたため、520という名前が付いています。会場はスウィングよしもと地下1階マザーホール。関西にはこういうコスプレイベントが皆無なので、たまにこういうイベントがあると関西中のコスプレイヤーが集結します。数少ない晴れ舞台にみんな気合入りまくりなので、クオリティが妙に高いです。

さて、前売り券入場をして早速カメラを登録。使い捨てカメラ以外は登録料500円が必要なのだ。今回はデジカメ「FinePix50i」を使用。実は対人撮影にデジカメを使うのは初めてだったりする。登録を済ませて入場すると、すぐに目に付いたのは「あずまんが大王」の「ちよちゃん」。ツインテールも制服もカバンもすべて完璧!撮影をお願いすると「どんなポーズにしましょうか?」とノリノリでOKしてくれたので、こっちも「じゃあ2巻の表紙でお願いします」と、マニアックな要求を…いともあっさり通じました。このちよちゃんとはその後も何枚か撮らせてもらい、最後には勢い余ってツーショットで撮ってもらいました。…さすがにこれは誰にも見せられません。(木村先生のコスプレをしてくれば良かった…と真剣に後悔)

今回のイベント司会は前回に引き続き、神戸FM「青春ラジメディア」の岩田さん。なんと!慎吾ママのコスプレをして登場!うわっ、身体張ってるなぁ…まったくもって、シャレのわかるナイスなおじさまである。最初はかなり恥ずかしそうでしたが、何百枚も撮られているうちに次第に快感に…いい笑顔でしたよ、岩田さん!(でも、私はラジオを聴く習慣がありません)

その後は撮りも撮ったり40枚!2Mノーマルという高画質設定にも関わらず、まだ100枚以上の残量がありました。128MBメモリってすごいね!問題なのはむしろバッテリー残量かも? 家に帰ってパソコンで画像を見てみるが…どうもおかしい。ピンボケが多いし、ライティングが妙だ。会場が暗かったからフラッシュを使ったため赤目になってたりする。それと、デジカメの液晶の色使いと、パソコン上で見たときの明度と輝度の差がありすぎる。いちいちデジタル修正を加えなくてはいけないのか?それはデジタルの不便なところである。私のような怠け者にとっては、「The Best ONE」を出してくれるアナログのほうが好きだ。まぁ、それは後日どこかでまとめましょう。

他にも、素朴なメル(サクラ大戦3)とか、ウェディングドレスのユウナ(FF10)、シンプルなエルオーネ(FF8)、セーラー戦士たち…などなど撮りました。個人的にはコスプレ撮影熱が冷めつつあったんですが、やっぱりコスプレする人たちのエネルギーはスゴイです。熱気に煽られて無気力状態の私には良い刺激になりました。冬コミでは撮影班復活か?本人がコスプレに目醒めるのも時間の問題かも?

※女装だけは絶対にやりませんよ!

 

 2001/10/13 (土)  「Cレヴォ予算成立」

GM研経理部に提出していた「Cレヴォ特別予算」が経理審査を通過し、正式に認可されました。認可された予算は5万円。これは交通費・食費・宿泊費すべてを含めた金額であり、これを超えた場合は名古屋の時と同様に特別損益として資産売却を迫られることになります。

交通費は高速バスを使えば15190円で済みます。食費や都内の移動費で約2000円。宿は知り合いに頼ることに。よって、約3万3千円が本代として使える計算です。普通の人にとってはこれでも十分すぎる金額だと思いますが、私にとっては全然まったく少しも足りません。Cレヴォのレベルを考慮すれば、最低でも5万は必要なのだが…

それでも、今回の5万円という予算がギリギリの数字であることは、そろばんを弾いた自分が一番良く分かっています。これ以上の赤字を出せば、冬コミの印刷代すらままなりません。食費はすでに限界まで切り詰めています。これ以上やると健康に重大な支障をきたす恐れもあります。げに憎きは交通費の高さ。誰か都合良く東京までクルマに乗せていってくれる人はいないかなぁ…?

行くと決めた以上、やれることはすべてやってしまおう。綿密な作戦を立てて狙った獲物をゲットすると同時に、レビューでお世話になった作家さんへのご挨拶&お礼もしなければ。イベントの難易度はコミケよりも遥かに高いが、やるしかない!

ちなみに、29日月曜日は朝6時に大阪に帰ってきて、そのまま出勤です。倒れるかも…

 

 2001/10/12 (金)  「Cレヴォカタログ」

メッセサンオー通信販売部からCレヴォのカタログが到着。は、早いぞ!水曜の深夜に発注してもう到着!メッセの店員は働き者なのか?まぁ何にせよ、送料と代引きで1500円もかけて買った甲斐があったというものだ。(イベント会場売りの実に3倍の値段けどね)

さて、さっそくサークルチェックを…おおっ!凄まじいヒット率です。50音順リストが瞬く間に蛍光ペンで塗り尽くされていく!ヒット率ならコミケ以上かも? あの人もこの人も出るのか! ネットでイベントレポートを読んでみると、恐ろしく混雑するイベントのようだ。さもありなん。これだけレベルの高いサークルが一堂に会するのだから(しかも1日のみの開催)

さて、困ったぞ。カタログを見たら、ますます行きたくなってしまった。チェックを入れたサークルさんのほとんどは、虎の穴の委託で開拓したところなので、後日委託で買えないことも無い。だが…行かないで後悔するよりも、行って後悔するべし!それがマニア道!

高速バスを使えば15190円で往復できる、という情報を入手。これは行くしかないか? 結論は14日に発表!

 

 2001/10/12 (金)  「年末商戦という名の地獄」

東京ではゲームショーが開催されていますが、大阪在住の私にはとんと縁のない話です。まぁ、新作ゲームの試遊に2時間並んだりする気なんてないし、交通費を考慮したら物販も割に合わないしね。ソフトバンクでの「セゲいち2」先行販売には行きたかったが…

さて、そろそろ年末のゲーム購入スケジュールと予算を編成せねばと、リストを作ってみましたが…(思考停止)…これはいくらなんでもヤバイです(吐血)!金額的にも、体力的にも!限定版の多さが追い討ちをかけて大変なことになってます(眩暈)!

11月15日 PS  東京魔人学園外法帖(限定版)
11月22日 PS  ドラゴンクエスト4
11月29日 PS2 メタルギアソリッド2(限定版)
12月13日 DC  サカつく特大号2
12月20日 PS2 ときめきメモリアル3(限定版)
12月20日 DC  風来のシレン外伝 アスカ見参!
12月20日 PS2 ヘルミーナとクルス
12月20日 DC  サクラ大戦オンライン〜帝都の長い日々〜(限定版)
12月20日 DC  サクラ大戦オンライン〜巴里の優雅な日々〜(限定版)
1月 PS2 ラ・ピュセル(限定版)
2月 PS2 Xenosaga(限定版)

金銭的には冬のボーナスがあるのでどうにかなるけど(社会人としてそれもどうかと思うが)、問題はゲームをこなす気力と体力があるのか?ということ。ほとんどが「本気のゲーム」なので時間が相殺されてしまう、もしくは未開封のまま旬を逃してしまう可能性が高い。それだけは何としても避けたい。ゲームに対して失礼だから。

冬コミ合わせの同人誌原稿は11月22日の入稿なので問題はない。むしろ問題は月刊GM研の原稿である。入稿の解放感とあいまって遊び狂ってしまうことでしょう。でも、しっかり遊ばないとレビュー書けないし…やれやれ、我が事ながら、なんともやっかいな趣味ですねぇ…(好きでやってるんだから仕方ないけど)

 

 2001/10/11 (木)  「Cレヴォどうする?」

昨日に引き続き悩んでおります。10月28日に池袋で開催されるコミックレヴォリューション30(以下Cレヴォ)に、行くべきか行かざるべきか… 公式HPの参加サークルリストを見ていたら、同人誌リストの上位ランクサークルさんが軒並み参加しています。このレベルの高さはCityやライブなんぞとは比較になりません!

しかし、ネックになるのは交通費。往復2万4千円の新幹線代は痛すぎる。サンクリの時のようにコミケ仲間に代行を頼むわけにもいかない。今回は回る件数が尋常ではないので、高校生の彼ではとても軍資金が保たないだろう。総額いくらになるかも分からないのに、事前送金はできないし… レビューでいろいろとお世話になっている作家さんにご挨拶もしておきたいし… やはり行くしかないのか?

とりえあず、メッセサンオーからイベントのカタログを通販で取り寄せてから冷静ももう一度考えることにしよう。いや、もっと行きたくなるだけかも?

 

 2001/10/10 (水)  「特別損益償却大作戦」

今回の名古屋遠征で生じた赤字を、GM研経理部は特別損益として処理することにしました。交通費+スペース代+コピー代−売上=約12000円、ストレス解消に買い込んだ中古同人誌24000円、合計36000円。これを、3ヶ月に分割して年内の返済完遂を達成する計画です。

これは家庭内借金なので金利は一切かかりませんが、今回の作戦は単なる倹約ではありません。一般支出の抑制による返済は一切認めません。現有資産の売却などによる不確定現金収入によってのみ返済対象として認定されます。

さっそく、ある程度金になりそうなゲームを売り飛ばすことに。やりもしないGBAのゲーム3本と、無用の長物と化したGT3とGTフォースのセット、ワンダースワンのゲーム2本などなど…17600円で買い取ってもらいました。同人誌も7冊ほど売却し、2100円をゲット。合計19800円也。

いともあっさり今月の目標を達成してしまったが、来月以降は苦しくなるぞ。ゲームは売りたくても売れない(もしくは二束三文)ものばかりだし、漫画は売っても単価が低い。1点ものの同人誌は手放せるわけがない。有力な金脈になりそうなのはテレカの売却だが、金券として使ったほうが利益率が良い場合もあるので判断に困る。

その上、10月28日のCレヴォに行きたくなってしまいました。準大手の実力派作家さんが軒並み参加するこのイベントは、個人的にはある意味でコミケよりも熱いイベントかもしれません。問題は東京までの交通費をどうするか?である。あぁ、げに悲しきは金の無さよ…

 

 2001/10/09 (火)  「休筆宣言?」

今日、初めて会社を早退しました。朝からどうにも調子が悪かったのですが、低血圧はいつものことなので騙し騙し仕事をしていたのですが、昼休み前になると一気に体調が悪化しました。頭の奥がじんじん痛み始め、目がかすみ、耳が遠くなり、全身が痒くなり始めた。熱も無いのに、じっとりと発汗。見るに見かねた先輩が早退をすすめてくれて、午後半休を使うことにしました。

帰り道の記憶も曖昧で、家に帰るなり真昼間から熟睡。目が醒めたら6時30分、FFのテレビアニメ第二回を見るが、やっぱりつまらないので10分持たずにまた就寝。起きたら23時になっていました。ようやく頭がクリアになって、今回の原因不明の体調不良について色々考えてみました。

今回の体調不良はガス欠のようなものだと思う。体力面のマイナスを補う精神面のエネルギーが涸渇していたのです。望外の夢を実現してしまった達成感と、その後に襲ってきた虚無感。爆発的なアイディアの噴出に悲鳴をあげた頭脳。そして、俄かに再び顕現した心の闇を再構成するために…莫大な精神エネルギーが必要だったのです。自分でも気付かないうちに、その残量はとっくに尽きていたんですね。

充電にはなお数日掛かると思いますが、仕事を休むわけにはいきませんし、こんな状態で質の低い文章を書くわけにもいきません。しばらくは創作から一歩離れて静養したいと思います。

 

 2001/10/08 (月)  「非常事態宣言の真相」

大変ご心配をおかけしましたが、事件は無事に解決しました。この事件によって日記の更新が遅れてしまいましたが、本当にのっぴきならぬ大事件が起こってしまったのです。もし事件が解決されてしなければ、私はこの世にいなかったかもしれません。死んでいなくても、少なくとも堅気の世界にはいられなかったでしょう。(これは大袈裟な話ではなくて、本気です)

7日の23時15分に帰宅し、疲れきった身体を癒すべく、3ヶ月ぶりにお風呂に湯を張ることにしました。風呂を溜めながら、サッカー日本代表の試合を観ながら荷物を片付けていると…違和感を感じました。あれ?サインがない?何か忘れていないか??


……
………!

あぁぁぁぁぁ!!!リュックサックを電車に忘れてきたぁ!疲れ切って油断したのか、帰りの最後の電車:地下鉄御堂筋線で、リュックを網棚に載せたまま降りてしまったのである!重いキャリアに気を取られていたし、慣れ親しんだ通勤経路なので肩に荷物を背負うという習慣自体がなかった。忘れてしまうのも無理は無い…なんて、納得してい場合じゃない!あの中には運転免許証も保険証も登録実印すら入っているのだ!

すぐさま長居駅に自転車をかっ飛ばし、終電を送り出して帰ろうとする駅員を捕まえて「忘れ物の捜索」を懇願するが、すでに帰るモードの駅員はぞんざいで要領を得ない説明に終始。普段は虫も殺さぬ温厚な私がとうとうブチ切れてしまいました!

「朝イチで荷物が見つからなかったら、市営地下鉄を相手取って民事訴訟を起こしてやる! 最高裁まで10年でも20年でも争って億単位の賠償金を払わせてやるから覚悟しやがれ!」

…と、口には出しませんでしたが、本気でそう考えていました。警察と検事と弁護士の親戚に連絡を取る準備をし、訴状も本当に書きました。こんな心配事を抱えて安眠できるほど、私の神経は逞しくありませんからね。どうせ眠れぬ夜なのだから、不安を紛らわすために謀略のひとつやふたつやみっつやよっつ………考えますよ。追い詰められた人間は何をしでかすか分かりません。

そのまま一睡もできないまま朝6時を迎え、再び長居駅に赴き、駅長室に殴り込みをかける。忘れ物をコンピュータで検索してもらいながら…懐にはプリントアウトした訴状を忍ばせて。不安と不安と不安でいっぱいの数分間の後、それらしき荷物を発見!「なかもず」駅に保管されていました。緊張が一気に緩んで、強烈な眠気が襲ってきたけど、なんとか無事に荷物を引取り帰宅。そのまま泥のように眠りこけました。自分では寝顔は見れませんけど、さぞかし安心しきった寝顔だったことでしょう。

ああ、荷物が見つかって本当に良かった。それにしても、今日は自分の中の闇の部分の凄まじさに改めて脅威を抱きました。強靭な理性で抑えて来たそのチカラが解放された時、人を憎むことも自分を憎むことも何とも思わなくなってしまう。それが私の本来の姿であったとしても、そんな自分は嫌いだ。例え今の自分が理性で塗り固めた造り物であったとしても、今の穏やかな自分が好きだ。世界を滅ぼすチカラよりも、世界を受け入れる優しさが欲しい、世界を楽しめる広い心が欲しい。真剣にそう思う。

こういうことを日記に書くと、多くの人には誤解されてしまうだろう。しかし、誰しも心に闇の部分を抱えており、知らず知らずのうちに共棲しているのです。普通の人は気付かない闇を、私には意識できる、ただそれだけのことです。意識できるから厄介とも言えます。闇の部分を否定するということは、自らの半身を切り捨てるようなものなのですから。私は自分の闇の部分を否定しません。強すぎる光は闇をより深くするだけですから。私は光と闇のバランスをいつも保つようにしています。白でも黒でもないグレー。だからこそ、同人誌という著作権のグレーゾーンに強く惹かれたのかも知れませんね。

(この続きは、いつか所長講演でまとめてみたいと思います)

 

 2001/10/07 (日)  「記念すべき会談inファミリーオクトパス」

15時30分、新瑞橋のたこ焼き屋「ファミリーオクトパス」に到着。このお店はS先生の漫画キャラをイメージキャラクターに起用してFさんという方が事業を起こしたものであり、S先生漫画ファンにとっては聖地のようなものです。住所だけを頼りにお店を捜すと、一度も迷うことなく到着。さすがは人間GPSを自称する地図マニア!でも、名古屋は電柱や表札に住所が描いてないので現在地の把握が困難です。道は意味も無く広いけど、路上駐車もひどいので相殺されてしまっている。

7日のファミオクは改装作業の真っ只中であり、6日のオープン予定が作業の遅れで延びており、明日8日の新装開店予定とのこと。さっそくたこ焼き板の慣らしをしていた店長のFさんにご挨拶。うわっ!本当にイラストそっくりだ!Fさんは「須賀原洋行先生の部屋」の管理人でもあります。色々なお話をしながら、Fさんが焼いてくれたお好み焼きをご馳走になりました。具の質は大阪の有名お好み屋よりも上かも。たこ焼き板はまだ慣らしが終っていないので作れませんでしたけど、お客さんがお好み焼きもタコ焼きも自分で焼きながら食べられるのは斬新なアイディアだと思う。自分で図面を引いて特注したテーブルは、膝の辺りに熱が溜まるなど、いろいろ問題点があって、今後改良するそうです。

16時すぎ、S先生が到着。改めてゆっくりとお話する機会をいただきました。まずは同人誌の感想。徹夜の取材やコミケの様子、印刷原価やコミケでの販売状況などなど、色々な質問にお答えしました。そして話は構成力の話題に。「絵だけが上手いそこいらの新人賞応募作品よりも、よっぽど構成力と説得力がある」と、S先生から最大級の賛辞をいただきました。「著作権問題さえなければ、このネタで一般誌に載っていてもおかしくないレベルだ」とまで言っていただきました。「同人読者の神」とも言われる【岩田さん】の目にも触れているかも?ともおっしゃっていました。

あぁ、15年来S先生漫画のファンをやっていて本当に良かった… 構想から取材そして執筆まで実に1年がかりで同人誌を描いて本当に良かった… 25年と3ヶ月、生きてきて本当に良かった… 今回、S先生との会談という望外の夢を叶えてしまって、目標を見失ってしまうのではないか?と、自分自身に不安を抱いていたのですが、まったく逆の結果になりました。この恩を返すためにも、もっともっと良い本を書きたい!もっともっと高みを目指したい!と思えるようになりました。

その後、自然と掲示板での議論の扱い方の話に入りました。FさんとS先生の間でほぼ共通の認識が出来ており、その方向性は私の提言とほぼ同じ性質のものでした。話の中で、一般読者レベルでは知りえない裏事情を色々お聞きすることができました。本当に裏事情なのでここに書くことは出来ないのが残念です。しかし、ひとつだけ言えることは、この問題が高度に複雑で病根は深く、根本的な解決方法はありえないということです。

16時40分、アシスタントの吉村氏が到着。これまたイラストそっくりでした。まるで建築現場の現場監督のような貫禄のある強烈なキャラクターの立っている「オイシイ」顔ですが、人柄はいたって素朴な方です。S先生とFさんが掲示板の具体的打ち合わせに入っていたので、私はしばらく吉村さんと歓談。真剣にプロを目指している方とお話できて、非常に良い刺激を受けました。ちなみに、掲示板改革会議の内容については、知っていますがお答えすることはできません。改革案を提言した者のひとりとして無関係ではありませんが、それは私の口から言うべきことではありません。近日中に公式に発効されるルールがすべてですから。

18時、明日の新装開店に間に合わないと一大事なので、そろそろお暇することに。帰り際に、持参した色紙にS先生のサインをいただき、デジカメで記念撮影をさせていただきました。サイン本・テレカ・ステッカーもいただきました。すべて家宝に致します! 25年の人生の中で、間違いなく最も充実した究極かつ至高の2時間でした。

帰りの電車の中で、次々とあふれ出てくるアイディア。どう考えても32Pに収まらない大量のネタ。そして、冬コミ以降の秘密プロジェクトの具体的構想と戦略。ゲームの新企画、ホームページの全面リニューアル案… どこかスイッチが入ったかのようにノート1冊分を埋め尽くしたこの貴重な時間が、いつか奇跡を生むかも知れませんよ。

しかし、23時15分、家に帰り着いた私は驚愕の事実に凍りつき、着の身着のまま家を飛び出したのでした!(つづく)

 

 2001/10/07 (日)  「記録的大敗in名古屋コミックライブ」

同人誌即売会「コミックライブin名古屋秋祭り2001」にサークル参加してきました。もちろん名古屋初売り、それどころか名古屋初下車です。朝イチの近鉄特急で名古屋入りして、地下鉄と市バスを乗り継いで、名古屋国際展示場:ポートメッセなごや3号館に到着。そこで名古屋で働いている同期入社の同僚S君と合流。

さっそく設営開始。が、ブロック番号が書かれていないので捜しにくいぞ!今回の搬入物は夏コミ発行の「それはコミケだ!」(80冊)と、無料コピー本「増刊GM研vol.2」(100冊)。ダンボール1箱分の本と備品用にもう1箱、計2箱をキャリアーで運搬。いよいよ同人誌サークルらしくなってきた。(でも、服装はスーツ姿なのだが…)

今日のお隣さんは、ヨコハマ買出し紀行本の「紀行通信社」の方でした。わりとベテランさんで、今回のイベントを最後に同人誌サークル活動を休止するとのこと。お隣になったのも何かの縁、1冊買わせて頂きましたが、美麗なフォトコミックで原作の魅力が活きています。一般参加は続けられるそうなので、いつかまたどこかで会えることでしょう。

さて、11時に開場したはずなのに、30分たっても誰一人足をとめることすらありません。それもそのはず、私とお隣さん以外は9割以上が女の子ばっかり。通りかかるのは女子中学生・女子高生ばかり。当然、絵を見て元ネタが分かるわけがありません。カタログを見てみると、見事なまでに女性優位のイベントでした。客層は女7:男3、ジャンルは女9:男1。男性客のほとんどがコスプレ撮影が目当てです。600冊を誇る私の同人誌リストをもってしても、1サークルもヒットしない、あまりにも寒いレベルのイベントである。確率0/4000!最低記録の更新である。

11時35分、ようやく男性客がひとり足を止めるが、本を手にとることすらなく通り過ぎた。11時46分、ようやく1冊目が売れました。3人家族の奥さんで、いわゆる主婦層のS先生ファンの方でした。12時…あまりにも暇なのでお店をS君に任せて、少し会場を見て回ることに。数少ないKEY&リーフ系を眺めてみるが、本を売っている所はほとんどない。収益率の良いCG集やラミカやグッズばかり。そしてエロばかり。あぁ、名古屋は噂どおり同人誌不毛の地なのか?

12時15分、散歩から帰ってくると、1冊売れていた。やっと2冊目。かなり濃い男性ファンだったようで、かなり突っ込んだ感想を言われてS君は困惑してしまったそうな(S君はいたってノーマルな一般人ですので)。閉会前にその人はもう一度たずねてきてくれたので、色々と雑談しましたが、やっぱりS先生の漫画は単行本サイクルの人が多いみたいです。その方はエノキダの連載が終っていたことも「よしえサンち」の復活も知らなかったし。

13時、無料本を手に取ってくれた人が無料本を持ていかなかった。かなりブルーになる。無料本は内容が重過ぎると敬遠されるかも。ハァ…なんだか人通りもまばらになってきたぞ?13時30分、ようやく3冊目が売れる。5分ほど前に一度は手にとって買わないで通り過ぎた人が、えらい勢いで戻ってきて買っていってくれました。でかいピカチュウのぬいぐるみが印象的な男性客でした。

14時、S先生ご来店!単行本に写真が何度も載っていたのでよく存じ上げていたのですが、見た目はその通りの方でした。「フランス人みたいなモゴモゴな発音」は、意外と聞き取れましたよ。オタクを相手にしていると、もっと発音の酷い人はいますからね。まだモーニング編集部経由の本が届いていないらしく、知り合いの分を含めて2冊お買い上げいただきました。元々人ごみが苦手な方ですし、今回のイベントの客層のキャピキャピぶりに困惑されていたようで、足早にお帰りになられました。

その後は、完全に客足が遠のき、14時35分、バスの混雑を避けるため予定を25分繰り上げて撤収。帰り際にお隣さんに1冊お情けで買っていただきました。さて、今回の販売冊数は…

6冊

です。しかも、そのうち3冊がお情けで買っていただいたようなもであり、実売は3冊! 完璧な赤字であり、記録的大敗です。この数字では興行として成立しないので、冬コミ後のフォローとして計画していた第二次名古屋遠征計画は白紙撤回になりそうです。

今更ながら、コミケの偉大さを改めて思い知りました。オールジャンルが本当の意味を発揮できるのは、10万人規模のコミケでしかできないことなのです。10万人いれば100人くらいの物好きはいるから、弱小ジャンルでもなんとかやっていける。だが、客層のずれた中小イベントでは、私のようなマイナージャンルは存在すら許されない。あぁ、どこかにマイナージャンルオンリーイベントを開催してくれる奇特な人はいないのか?(いざとなったら、自分で主催する?)

敗北感に打ちのめされながら、私は本日の真のメインイベントのために、市バスと地下鉄に揺られて新瑞橋へと向うのでした…(つづく)

 

 2001/10/06 (土)  「コピー地獄」

5円コピーのお店で「増刊GM研vol.2」の印刷を行う。A4を2枚並べてA3の6枚にして、A4に縮小コピー、そして2つ折にしてホッチキスで止める…という工程である。100部発行なので、計600枚をコピーする計算になる。当然紙切れを起こすので、店員に厭な顔をされたりもしたが、40分近く掛かって印刷完了。ちなみに、5円コピーのお店の場所は教えられません。教えてしまうと、大阪中の同業者が殺到して、イベント前の印刷が困難になってしまいますすからね。

600枚のコピー原稿を一枚一枚2つ折りにして、6枚綴りでホッチキスで止めていく…1時間半ほどかかって100部を完成させました。指がかさかさで痛いっす。どんなに作っても無料本なんだよなぁ…と考えると、なにげに気合が入りません。すっかり関西人の商魂に染まってしまったのか? でも、出来は100円でも安いくらい良い出来映えですよ。

さて、明日はいよいよ須賀原洋行先生とお会いできます! …もとい!名古屋同人誌即売会初売りです!さて、どんな1日になることやら。

 

 2001/10/05 (金)  「名古屋用限定本完成!」

10月7日に名古屋で開催される「コミックライブin名古屋秋祭り2001」に出品する「増刊GM研vol.2」が、たった今完成しました!明日、5円コピーのお店で印刷して、黙々と製本作業をいたします。ちなみに、発行部数は100部で、全12ページ、値段は名古屋初進出記念価格の「無料配付」です!

内容のほうは、事前予告とまったく違うものになってしまいました。「それはコミケだ!2(体験版)」を製作する予定でしたが、2ヶ月ぶりにペンを持ったところ、ただでさえ下手くそなのに更に悪化していました。しばらくリハビリ(修行)期間が必要と判断し、「2」に関するものは表紙の下書きのみを掲載することにしました。

今回のメインの記事は、公式ファンHP[須賀原洋行先生のお部屋]で実際に起きた事件に対する論文として、GM研所長特別講演「ネットワークにおける議論の在り方」と、月刊GM研に掲載している須賀原洋行先生の作品レビュー3本の再収録版「月刊GM研オフライン」です。

コスト意識を大切にする私にとって、今回の無料本の発行は異例中の異例といえる決断です。5円コピーを使っても、確実に3000円の赤字になるのですからね。しかし、何の勝算も無く無料本を出すわけではありません。損して得すれ。ここで新規読者を開拓できれば、「2」の部数も増やせるし、GM研HPの更なる訪問者増加も見込めます。3000円で広告を打ったと思えば安いものです。

個人的にも、今回の論文には満足しています。普段の所長講演よりも良い出来かもしれませんよ。では、後はイベントで会いましょう。

 

 2001/10/04 (木)  「絢爛舞踏章×2」

昨日の日記にもちょっとだけ書きましたが、私が個人的に買っている同人誌の累計が600冊を越えてしまいました。記念すべき600冊目の同人誌は…不明です。同人誌管理用のエクセルファイルの集計機能を使ったら、いつのまにか600冊を越えているのに気が付きました。初めて同人誌を買ったのが昨年の7月だったから、15ヶ月で600冊=月平均40冊=日平均1.3冊!

こうして改めて数字にしてみると、我ながらすさまじい狂いっぷりですなぁ。金額に換算してみるといくらになるんだろう?1冊平均500円として計算してみると…30万円?いや、これにコミケの交通費や宿泊費などの諸経費を計上すると…40万円以上??いやいや、これに更に同人誌印刷費用を計上すると…50万円以上??? =月平均3万3000円=日平均1100円!

………
……

さすがに、この金額を前にしては冷静にならざるを得ません。というより、今までよく生活できていたな、と不思議にすら思えてきます。この他にゲームも漫画もCDもDVDも買っているんですよ?まともに考えたら、25歳の会社員に払える金額ではありません。でも、借金はないし、ローンも組んでいない。貯金もそれなりにあったりします。なぜに?

その秘密は、社宅なので家賃が格安であり光熱費が無料であることと、極限に抑えられた食費と衣類費にあります。金券ショップやポイントカードなどの割引サービスを最大限に活用し、あの手この手で倹約する体質が身についてしまっているのです。ただし、浮いたお金で「別のことをする」のではなく、浮いたお金で「もっと買う」ので、結果的には全然倹約にはなっていないのですけどね。

さて、この人間離れしたこの買いっぷりだと、今年中に3度目の絢爛舞踏章(900冊)達成は間違いないだろう。(ある意味では「傷ついた獅子章」か「極楽トンボ章」だけどね)

※ガンパレネタばっかりですみません…

 

 2001/10/03 (水)  「また、やっちゃった(恥)」

またしても失礼極まりない誤植をやってしまいました。月刊GM研10月号の同人誌レビュー「はたらくまいきさん」の作者名を間違えてしまいました。(既に修正バージョンはアップ済みです)

(誤)田湖亜
(正)田亜湖

まったくもって、恥ずかしい間違いです。唯一の救いは、田亜湖さんが誤植を笑い飛ばして放置しておいてくれていたことです。今回の間違いの原因は、私の同人誌管理リスト(600冊が登録されているエクセルファイル)のデータが間違っていたためです。そもそも、名前の正確な読み方を知らないので、名前を記号的に扱って記憶していたのも問題があったようです。聞くは一時の恥じ、聞かぬは一生の恥じとは、まさにこのことです。

いくら校正をしても、覚え間違いの誤植だけは本人では発見できません。読者の皆様、どうぞビシバシ指摘してやってください。指摘される一時の恥じよりも、気づかないで長期間曝されている方がよっぽど恥ずかしいですからね。

改めて、ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

 

 2001/10/02 (火)  「!」

昨日の日記で、10月7日にサークル参加する同人誌即売会「コミックライブin名古屋秋祭り2001」について、かなり弱気な発言をしてしまいましたが、今日になって俄然ヤル気が出てきました。むしろ興奮しすぎて夜も眠れない状態です。「これは夢か?と疑って頬をつねる」という漫画みたいな行動をして、しばし放心状態に…(仕事開始前の会社でなにやっているんだか…)

何をそんなに興奮しているのかというと、この即売会に須賀原洋行先生が来て下さることになったのです!これはもう、私にとっては大事件ですよ!いわば、巨人ファンが長嶋茂雄に会うようなもの、サッカーファンがジーコに会うようなもの、アニメファンが宮崎駿に会うようなもの………とにかく、ファンにとってはそれらに匹敵するような大事件なのです!

あぁ、同人誌書いていて、本当に良かった…
同人誌ってわんだほ〜!((c)トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!)

うっ!…ということは、今回のコピー本も恥ずかしい出来にはできないぞ!昨日までは「どうせ無料本なんだからテキトーでいいや〜」と思っていたのですが方針大転換。「命を削ってでも満足の行くものを書くべし!」

 

 2001/10/01 (月)  「脱稿、そして、着工」

月刊GM研10月号の入稿も終って、いつもなら抜殻のように自堕落モードに突入するところですが、今月はそういうわけにはいきません。10月7日に迫った同人誌即売会「コミックライブin名古屋秋祭り2001」合わせで発行する本の準備に入らなければなりません。週刊GM研をお休みしてまでして作った時間を無駄には出来ませんからね!

今回は時間も気力も無いので、オフセット印刷の新刊ではなく、コピー本の無料配布本「それはコミケだ!2(体験版)」を作ることにしました。コピー本の良いところは極端な話、イベント当日の朝まで締め切りが延ばせる事である。今日と明日でネタ出しをして、残り4日で書き上げて、おそらく土曜日の最終で刷って、名古屋に向う列車内で製本することになるでしょう。悪い意味で計画的なスケジュールですなぁ。

実際問題として、今回のイベントはどの程度の販売が期待できるのか未知数です。地元という事もありS先生のファンが名古屋には多いけど、その人たちは普段同人誌などには縁もゆかりも無い堅気の人たちである。それに、今回は当選通知がほんの10日前に届いたので、コミケのときのように全国誌宣伝なんて芸当は不可能でした。せめて交通費分くらいは回収できればいいのですが…販売目標は、かなり弱気の20冊です。(だからこそ採算を度外視して、敢えて無料本の配布で顔を売る戦略を取ったのですが…)

さて、日記を書いている時間も惜しい! 書くべし!!書くべし!!!