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 2007/07/30(月)  「今月のきららキャロット」

休日出勤と原稿生活で時間が全然まったく少しもない中でも、このコーナーだけは特別です。さっそく今月も自分内番付を更新してみましょう。

 1 HR
 2 GA
 3 火星ロボ大決戦!
 4 ひだまりスケッチ
 5 雅さんちの戦闘事情
 6 教艦ASTRO
 7 とらぶるクリック!
 8 ラジオでGO!
 9 ハッピーとれいるず!
10 からハニ
11 ドージンワーク
12 アットホーム・ロマンス
13 ちびでびっ!
14 帝立第13軍学校歩兵科異常あり!?
15 CIRCLEさーくる
16 つくしまっすぐライフ

全28本中、単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは16本で、打率にして.571。ランキング常連の「ひめくらす」「まゆかのダーリン」の2本が単行本作業(多分)のため休載している中で、数字を伸ばしているのは賞賛に値する結果と言えるでしょう。ネタに無理したところが少なくなって安定してきた「謎部のアレ。」もあと一歩のポジションに控えているし、作品の性質上敢えてランキングには載せていない竹本泉先生の「バラエティも〜にん」は特別枠で除外していることも考慮すると、恐ろしくレベルの高い雑誌だなと改めて思ってみたり。

今月の首位は、かごめ先輩のかわいさが炸裂した「HR」が6月号以来の返り咲き。夏目さんといい、この作品の「本命以外のライバルの積極的な片想い」には反則的な魅力がありますなぁ…恋のライバルといっても三角関係ってわけじゃないし優柔不断ってわけでもない。今は時間はないので魅力を語りつくせそうにありませんが、是非オススメしたい作品です。最近影の薄い素子をクローズアップできれば完璧?

「GA」の夢美術ネタはさすがの一言。「火星ロボ」は今回エロ担当不在ながら新型メカでも相変わらずのオタンコナスっぷり(褒め言葉)。「雅さんち」は再びベスト5入りで安定感を増してきました。「戦闘事情」なのにまったく戦闘はありませんが(^^)自分よりよっぽど礼儀正しくていい人な敵役という設定が面白すぎる。「ラジオでGO」のラジオにあるまじき水着ネタで漫画として軌道に乗ってきた感アリ。「ふつおた(普通のお便り)」って単語は普通に使うものなのだろうか?「CIRCLEさーくる」のオタク特有の紳士(チキン?リアルに興味ないだけ?)ネタがツボだったり。

時間がないので駆け足ですが、今月はこれにて。

 2007/07/29(日)  「出口調査って…」

夜8時の投票時間終了カウントダウンとともに出口調査で大勢が判明。各局がウン十万人のスタッフを大動員して独自に予想した結果をもとにしているし、各局の予測を並べて平均を取ればブレは少ない。にしても…開票1秒で勝敗が分かってしまうとか、開票率0.1%で当確が出てしまうのは、どうにも得心が行かないものがあります。

選挙には毎回欠かさず行ってますが、出口調査に出くわしたことは一度もないし、1000万人以上が利用した期日前投票に至っては出口調査の手段がないではないか。清いかどうかは別として、投じた一票が全然及ばないところで結果が出たものとして、自民惨敗・与野党逆転だと各党幹部に答えられるはずもない質問を投げかけるテレビを観ていると…なんだか虚しくなります。どの党が勝った、誰が当選したしか言わない。政策とか公約とかは完全無視。政治への無関心にマスコミのゴシップ体質が与えている影響もあるのでは?

 2007/07/26(木)  「マリみてOVA最終巻」

原稿の息抜きに、マリみてOVAの最終巻「チャオ ソレッラ!」を鑑賞。ロサ・カニーナが洗礼堂で歌った即興の賛美歌のシーンは、まさにアニメならではの表現力ですね。ヴェネチアのシーンでは、つい先日のディズニーシーで乗ったゴンドラを思い出してみたり…どうせならゴンドリエの歌もアニメで再現して欲しかったけど、尺の関係上「お姉さまシックな祐巳ちゃん」に絞った配分ではベストと言えるものでしょう。

聖地巡礼というわけではありませんが、いつかイタリアには遊びに行ってみたいものです。そんな長期休暇が取れるような仕事ではないという以前に、パスポートを作ったこと自体ありませんが(^^;

さて、原稿に戻るとしましょうかね…

 2007/07/25(水)  「サンクリとコミティアの日程重複」

2008年2月10日、サンクリとコミティアの開催日程がバッティングを起こしていることが判明しました。これはサークルさんにとっても読者にとっても非常に悩ましい事態であると言えます。

池袋と有明を最速で移動しても乗り継ぎや徒歩を考えると1時間は見なければならないので、掛け持ちでまともな戦果を期待するのは現実的な話ではないし、趣味嗜好まで完全に把握した上で協業できるお友達が誰にもでいるわけではありませんしね…

最新のコミケカタログのモロー先生の穴埋め漫画にもあるように、「大きすぎるイベントの開催日は消去法で自分たちで選べない」とあったが、サンクリやコミティアにも同じようなことが言えるのかもしれませんね。

ただし、この日程重複は順調に拡大基調に乗っていた両イベントの曲がり角になりかねない、という懸念がある。そもそも2月のサンクリとコミティアは、冬の余韻と春の足音の”谷間の季節”にあたるものであり、それゆえに「どうしても今出したい本があるから」「そのイベント自体が好きだから」という純度とレベルの高い作品とサークルと読者が集う場になっているという面もある。

日程が1週間ずれていたとしても、両方のイベントに参加して両方に本を出せるというわけではないけど、「そこでしか出会えない価値」を最も大切にしている大多数の同人者にとって、「選ばない」ことと「選べない」ことは全然意味合いが違います。機会の損失は単純な引き算だと気持ちを割切れるようなものではないと思います。

決まってしまったものは仕方がありませんが…ん〜

 2007/07/24(火)  「ゲーム内容には興味はないが…」

■『涼宮ハルヒの戸惑(超限定版)』

ゲーム内容には興味はありませんが、ゲームソフトの特典にしては妙に出来のいいハルヒ・アクションフィギュアには期待できるかも。Amazonの予約もいつまで持つか分からないので、興味のある方はお早めに〜

アクションフィギュア「超勇者ハルヒ フィグマ」

 2007/07/23(月)  「シグナム!…む〜」

魔法少女リリカルなのはStrikerS シグナム
http://www.hobbystock.jp/item/view/HBY-GCF-00001241

まさか、主はやてよりも先にシグナムが製品化されるとは…シグナムファンの所長さんもさぞ喜んで…喜んでません!!1ショットだけでは判断しがたいが、このクオリティの低さはなんとかならんものかと…一部関節可動といっても、これだけ似てないとありがたみもないってもんだ。止め立ちんぼでもキャラの特徴をよく捉えてリーズナブルな価格で提供してくれるコトブキヤを見習って欲しいものだが…

それにしても、SrtikerSフィギュアのレベルの低さは嘆かわしい限りです…A'sの頃はなのはとファイトばかりだったのは食傷気味だったが、アルターとグッスマモデルは相当良い出来だった。どんな基準でライセンスを出しているか知らないが、どうせやるならクオリティに至るまでしっかりと監修していただきたいものだ。プロダクト・クオリティを管理する人物がプロジェクトにいるとは限らないが、コミケで並ばせて限定グッズを手売りすることがファンの期待に応えることだと思っているならそれは大きな間違いだ。拡大するチャンスをフイにした作品の進化は必ず内向きのものになる。私が第三期に感じる違和感の根底には、少なからずそういった不信があるのかもしれないですね…

話が逸れましたが、どうせやるなら似て無くてもいいからリボルテックシリーズ化を希望!


すっかり存在を忘れていましたが、web拍手レスです。

>>今月のきららですが私もアンケートをコピーして二度とこんなことするな!と書いて送りました
やはり同じように不便に感じた方が結構いるみたいですね。毎号欠かさずハガキ代を出してアンケートを送っているファンにとっては、こういう細かいところへの気配りも大事にして欲しいものです。リレーコラムは単行本に収録されない貴重なコーナーですしね…声が届いて次回以降の改善につながることを期待しましょう。

 2007/07/21(土)  「マリみてサイン会→はじめてのディズニー」

本日は、津田沼の芳林堂書店で開催されたマリア様がみてる「フレームオブマインド」発売記念:今野先生&ひびき先生Wサイン会に参加してきました。奇しくもこの日は所長こと私の31歳の誕生日。普段は土曜日に集中しているサイン会には勤務シフト上参加できないのですが、誕生日と重なるこんな偶然は二度と来ない!…ということで、滅多に使わない(部署No.2の立場上使えない)有給休暇を誕生日名目で強引に取得して、いざ津田沼!

「フレームオブマインド」は発売直後に来店して購入済みだったので、約1時間前に現地入りして、コバルト8月号を追加購入。整理券番号は230番以上発行されているとの情報もあったし、当日券も受け付けていたので、少なくとも250〜300人くらいは参加していた模様です。階段を使った予約時の整理券順での整列も手際が良く、待機中にアンケート記入に使ったりと退屈しないようになっていて、書店さんも編集さんもイベント慣れしてる印象がありました。ファンの方々も薔薇の花束をお土産にしていた方は目視で確認しただけで5人以上いて、ファンに愛されてるイベントなんだなぁと実感。

私の整理券番号は12番で、この前後にサイン会の常連さん(マリみて作家さん)の番号が固まっていたこともこともあったし、なによりスーツ姿での参加が珍しかったのか、両先生から「初めての参加ですね」と声をかけていただけました。ひびき先生は即売会で何度かお見かけしていましたが、今野先生をお見かけするのは全くの初めてでした。緊張しっぱなしだったので、誕生日ネタ以外に特に何もお話できませんでしたが、ネタ的なことはベテランのマイミクさんにお任せということで(^^;5年来の愛読書の作者様に誕生日にサインをいただけたことは、本当に良い記念になりました。

その後、サイン会終了時のお見送り再集合のタイミングを待つため、近くのジョナサンでマイミクさん御一行と談笑。思いがけず誕生日記念にと色紙をいただいたり(絵の内容はその場にいた方だけのヒミツ)、アメリカのオタクエキスポ事情から同人と著作権のあり方について真面目な話をしたり、カナコミの打ち上げメンバーの大多数が一同に会して6/10のことを思い出してみたりと…非常に充実したひと時と過ごすことができました。無理して休みを取って参加した甲斐があったというものです。

5時前くらいにサイン会の終了を拍手で見送って、さて、この後どうするのかな?と思っていたら、舞浜でゴンドラに乗る!とのこと。事前にmixiで話題に上っていた時には何のことかよく分かりませんでしたが、要するにディズニーシーで遊ぶということだったんですね。よく考えてみたら、自分にとっては人生初ディズニー!こういう機会でもなければ一生行くことも無かったであろう場所でしたが、約2名のディズニー大好きっ子さんの先導のおかげもあって、18時からの「アフター6パスポート」でも効率的に回って閉園まで存分に満喫させていただきました。

この日はお誕生日シールをもらって胸ポケットのところに貼り付けていたのですが、夜になってもしっかりと見分けて声をかけてくれるスタッフさんはすごい。特に印象的だったのはゴンドラ。陽気なゴンドリエ(船頭さん)によるトークで、下船する頃には皆すっかりイタリア人に(^^)ハーバーに出た時にちょうど人気の無い場所で熱愛中のリアルカップルを目撃、なんてミラクルもありましたが…願い事が叶う橋で何をお祈りしたかは内緒です。

遊園地ブランクが長すぎて絶叫系への耐性はあるのかないのか不明でしたが、エレベーターで急上昇と急降下を繰り返すフリーフォールの無重力とか、久々にエキサイティングな体験ができました。あ、でも、一番怖かったのは、センター・オブ・ジ・アースでお隣さんのウエストが違いすぎるため、身体を固定するバーと身体に隙間がありすぎて、急降下時に腰が浮いて命の危機を感じたことだったりしますが(^^;シーは御伽の国というより異国情緒といった感じですが、とにかく他の遊園地とは金のかけ方もスタッフの質の半端ではない。なるほど、なぜディズニーにはたくさんのファンがいて何度も通いたくなる場所なのかがよく分かった気がします。今度はねずみさんがいる日中にも行ってみたいものですね。

かくして、近年稀に見る幸せな誕生日はくたくたに遊び疲れて幕を閉じました。皆様楽しい時間を本当にありがとうございました。このご恩はいつかまたの機会にお礼返しさせていただきますね。それと、vol.6をお届けしたいという思いを新たにするパワーもいただきましたので、少しでもいい本に仕上げられるよう頑張ります!

 2007/07/20(金)  「今月のきらら」

 1 ふおんコネクト
 2 三者三葉
 3 ドージンワーク
 4 棺担ぎのクロ
 5 うぃずりず
 6 かみさまのいうとおり
 7 姉妹の方程式
 8 あねちっくセンセーション
 9 ふーすてっぷ
10 TW2
11 猫耳のミコ譚
12 まーぶるインスパイア
13 -そら-

全28本中で、単行本購入基準を満たしていたのは13本で、打率に換算すると.464。久々に打率が上昇に転じました。休載は「ねこきっさ」1本で、その代わり「棺担ぎのクロ」が復帰したのでプラマイゼロ。前作「ROM-レス」が好きだった反動でしばらく様子見に徹していた白雪しおん先生の「-そら-」をC点クリアリストに加えたことが打率上昇の直接的な要因になっています。2回連続ゲストの「脳内彼女のいる生活」はあと一歩。もう少し様子を見たいところ。「TW2」は終了リーチ?

不動の上位陣にあっては、「ふおんコネクト」が3ヶ月連続首位をキープでこの統計では新記録を達成しました。設定の細かさとゲーム的な仕掛けと演出を楽しめるざら先生作風が如何なく発揮された体育祭ネタととにあったこの3連覇で、私にとっては既にきららの看板漫画と言えるほどの存在感があります。ちょうど今回から始まった、作家さんのリレーコラムでもざら先生が登場しているので、興味のある方はそちらも要チェックです。

が、しかし!この作家さんリレーコラムに重大な問題が!それは、このページの裏側にアンケートハガキに貼る用紙が付いているので、切り取ってしまうとせっかくのインタビューが台無しになってしまうことです。まさか「もう1冊買えばええやん」などとのたまう気ですか?どこにも「コピー不可」とは書いてなかったので、抗議の意味を込めて今回は敢えてアンケート用紙をコピーして応募しましたが…次号から直るかどうかは時間的にもう難しいかなぁ…

 2007/07/15(日)  「苦渋の決断」

大変残念なお知らせですが、「GM研通信vol.6 愛と煩悩の無限書庫」の夏コミ発行を断念することなりました。お世話になっている作家の皆様にも読者の皆様にも「今度こそ出します!」と春先から言い続けてきた身としては、またしても約束が守れなかったことを何より心苦しく感じております。

この1週間、ほぼ毎日つけていたweb日記も書かず、睡眠時間を3時間に削り、通勤中も食事中も校正に費やして、今までの限界を遥かに超えた異常なペースで原稿を量産してきましたが、限界を超えすぎたからこそ解ってしまったこともありました。それは、このままのペースで量産すればページ数を埋めることは出来ても、クオリティを保証することは決して出来ない、ということです。

時間に追われて知恵熱が出っぱなしの脳みそで書いたレビューを、翌日校正してみると赤ペンチェックで紙が真っ赤に染まり、実に4割近くが書き直しになります。いかに時間がなくて疲れているとはいえ、一瞬でも「これでいいや」と妥協してしまう自分がいるという事実は…正直ショックでした。こんなモノを認めるわけには行かない。期待していただいている作家の皆様に失礼だし、お代をいただく読者の皆様に失礼だし、紹介させていただく作品たちに失礼だし、それになにより、これが自分の限界だと認めるわけには行きません。

陶芸家が焼き上がりに満足できなくて何度も作品を叩き割るように、その違いは他人目には何が悪いのか何が気に入らないのか理解できないだろうし、やっている当人ですら論理的には説明できないだろう。基準のないものに完成などというものはないし、何をもって満足とするかは人それぞれだろう。だが、世に出した作品が妥協の産物であるかどうかは読者は知るよしも無いことであり、知る必要もない。たとえアマチュアであろうと結果がすべてなのですから…

先週の日記では「断筆も辞さず」と書きましたが、今のところそのつもりはありません。「延期」であって「中止」ではありませんから。私一人が責任を取って辞めて楽になるのは簡単なことですが、嘘と恥辱にまみれた焼け野原からの再出発であったとして、期待に応えて結果を出す困難な道を選びたいと思います。vol.6の発行が遅れている間にもいくつもの「やらなければならにこと」が企画待ち状態にあるし、公人としてもさらに重大な局面の戦線で指揮を執らなければならないし…この1冊終わるわけには・終わらせるわけには行かないのです。

今後、製作ペースは生命活動に支障が出ないレベルまで多少落としますが、どのイベントに延期するというわけではなく、「出来次第発行」として具体的な発行時期は明記しません。どんなに早くても9月になると思いますがイベントで頒布するアテはありません。最大の「旬」を逃した評論本に対して書店さんの発注量も相当控えめなものになるでしょうし…

この苦渋の決断はかつてない重くて痛みを伴うものです。だからこそ、そのマイナスを帳消しにするに見合った内容に仕上げなくてはなりません。夏コミには立ち読み用見本サンプルとして「途中版」を製作して展示予定です。あまりにもページ数が多いため頒布できるコピー本として量産することは不可能なので、展示用サンプルと私的に配る数冊しか作れませんが…1日でも早く本編を出すための措置としてご理解いただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。


最後に、改めて発行延期について心よりお詫び申し上げます。そして、1日でも早く新刊をお届けできるよう、全力を尽くすことを改めてお誓いいたします。

 2007/07/08(日)  「…が足りん。」

時間が足りん。
体力が足りん。
気力が足りん。
資金が足りん。

ガンパレの善行指令のごとく悩ましい日々が続いております。45分に1本のレビュー清書をアップするという、1本あたり1週間かけている通常のペースでは考えられない異次元のスピードで製作は進行していますが、それでもまったくもって全然時間が足りません。いつものことながら後の祭りですが、もっと計画的に日々の更新をしていればこんなことにならなかったのに…製作発表から10ヶ月もかけておいて何をしていたんだか…と過去の自分に罵詈雑言を吐いていても時間は戻りはしないので、足りない分はどこかで強引に埋め合わせるしかありません。

このクオリティを保ったまま130本書き上げることができれば、確実に伝説に残る1冊に仕上がる予感はある。これは過信でも何でもない。この本は自分的に面白いものなのか?長く製作しすぎたためか、もはや主観的に考えることができなくなっている。完成したものを一人の読者として読んでみたときに、私自身がどのような感慨をもって迎えるのどうか、それすらもうよく分からない。1万冊近い本を読みまくって気が変になってしまったのかもしれない。今の私の頭の中にあるのは、ただその作品の面白さを少しでも正確に伝えたい。ただそれだけです。

だが、そのためにはこれからの1週間を重大な決意を持って臨まなくてはならない。この1週間で130本のレビュー清書を終えなければ本は落ちる。この1週間で間に合わなくても、ページ数は埋められるかもしれないが、それはクオリティを保証した上でのものではない。不完全な本に40万円近い制作費を投じるわけにはいかないし、それになにより紹介させていただく作品たちに失礼というものだ。もし出来なければ筆を折る(私の場合はキーボードをぶっ壊すと言うべきか?)覚悟はできている。いかなる博打も受けて立つ。賭ける代価は元からこの命ひとつと決めているのだから…

まず、自らに禁じていた「ブラックコーヒー」を解禁します。砂糖入り甘口コーヒーですら一杯飲めば12時間以上眠れなくなる私がブラックを飲むと、24時間以上眠れなくなります。その上、喉と胃を焼き、腸はゆるゆるになる。腰も膝も肩凝りも整体が必要なほどボロボロな状態なので、不眠不休で突っ走ることでいつ爆弾が爆発するか知れたものではない。しかも本業も疎かにするわけにはいかない…だが、やるしかない。これほどの困難に直面してもむしろ興奮しているのは、私がドMだからだろうか?それとも、長い間眠っていた本作りの喜びに再び目覚めつつあるからだろうか?

おそらく、情熱だけで限界を超えて突っ走れるのは今回が最後になるだろう。いやいや、最後にしてもらわないと身体が持ちませんって。だからこそ、できることはすべてやっておきたい。何事にも理性的すぎる私は、自分の全力全開がいかなるものなのかを本当の意味ではまだ知らない。壊れることを恐れている者に、限界の向こう側にたどり着くことは絶対にできない。重要なのは限界の向こう側を覗いた上で「戻ってくる」意志を強く持つこと。私には公私共にオタク産業に関わる者として未来を見届ける義務がある。この本がそのための一石を投じるものになるわけではない。そのくらいとても小さなものだけど、でも私にとっては大きな一歩であり「始まり」なのです。

長々と決意表明を書きましたが、そういった状況ですので、今後しばらく日記の更新がなくてもご心配されませんようお願いいたします。

 2007/07/05(木)  「原稿進捗4」

しばらく音沙汰のなかった夏コミ新刊の原稿進捗ですが、130本の同人レビュー特集を構成する基礎要素をひたすら書き込んだエクセルデータの作成が今ようやく終わり、進行度は40%に到達しました。テキストオンリーなのに2MBを越えるとんでもない文字量になってしまいましたが…あとは、このデータから正規レビューの形に整形していく量産と微調整作業を時間の赦す限り行うわけですが…このデータが万が一消えたりしたら本気で再起不能に陥るかもしれません。

企画面では時間の都合上大幅に内容を絞ることにします。まず、今回収録するレビューは同人のみとし、それ以外のレビューはすべてvol.7に持ち越しとします。その分、次の冬コミに何が何でも新刊を出さざるを得ないわけですが…3年連続コピー本の憂き目に遭うくらいなら、このくらいプレッシャーを賭けておいた方が丁度いいのかもしれない。

収録する特集は表紙のイラストとのイメージ統一の兼ね合いもあるので、「同人レビュー大特集」「魔法少女リリカルなのは 没ネタ劇場」「キミキスは本当に成功作だったのか?」「所長特別講演:さよならはいわない/ありがとう・おめでとう」、以上の4本立てになります。ページ数は予算との兼ね合いもあるので、なんとか初期の台割通り200P以内に抑えたいところです。

初回発行部数は、ボーナスの支給日にもよりますが、最悪の場合で260部(進呈分を最優先で確保するので、実売可能なのは130部)この場合書店委託は増刷がかかるまで不可能です。資金面での問題がなければ、書店発注数にも左右されますが、800〜900部が有力です。これ以上になると、どう考えても資金面でオーバーフローを起こしてしまうし、増刷が必要になった時に初回が多すぎると対応しにくくなるという面もあるし…

さて、これからのノルマは平日5本、休日30本!鼻血も枯れ果てるような鬼スケジュールに眩暈がしそう…「この戦争が終わったら、俺○○するんだ」とか考えるのは死亡フラグ確定らしいので、逃避はほどほどにして、これ以上スケジュール帳の紅の濃度を上げないようにコツコツ原稿に励むとしましょうかね…

 2007/07/02(月)  「難航」

懸念その1:
デジカメのクレードルがぶっ壊れてしまったので、写真付きでご紹介できないのが残念ですが、今所長の研究室(居間)は酷い有様です。「俺が積もう、肘の高さまで!」どころの話ではなく、肘までの高さの「壁」ができています。同人レビュー大特集に収録するのは130本ですが、シリーズものは全巻用意するのは当然のこととして、シリーズ以外でもその作家性を語る上で欠かすことのできないバックボーン(背景)となる作品もピックアップしてあるので、レビューのために再読を課した作品は500冊を優に越えています。これを1日100冊ペースで再読してキーワードをエクセルに打ち込んでいくわけで…まったくもって、どうかしているとしか思えない。ドSの企画屋とドMの作家による死のハイブリッドの行き着く先はどこになることやら…

懸念その2:
夏のボーナスをあてにして製作を続けてきたvol.6ですが、現段階でボーナスの支給日が未だに知らされていない事実に、さすがに不安は隠せません。支給日が定まらないのは毎年のことですが、いくらなんでも入稿を迎える7月末までには出るだろうと楽観視していたのですが…もし間に合わないようであれば、事と次第によっては初版の発行数を大幅に絞る事態も想定しておいたほうがいいかもしれない。しかし、だたでさえマイナーな評論本が繁忙期補正を逸することは、コストの焦げ付きが大火事に発展しかねないのだが…

懸念その3:
画像の使用許諾の取れていないものは現時点で11本。最後の打診はダメ元で出しましたが、奇跡をアテにしていても始まらないので、「no image」で作業を進めることにします。これが今の自分の実力だ・限界だと謙虚に受け止めて、5年後・10年後にもしまた機会があるようなら、もっといい条件で本を作れるようにすればいいだけだ、と前向きに考えよう。5年後・10年後も元気に本を書いていられるかどうかは、神のみぞ知る…

修羅場中でまとまりのない文章ですが、これにて御免。