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 2002/10/31 (木)  「TLD仕様書公開微延期」

本日公開を予定していた、個人製作ゲーム「トゥルーラブダイアリー」最終仕様書ですが、現時点での内容に満足できていないため、11/4へと延期させていただきます。期待してお待ちいただいている関係者各位には大変申し訳ないと思っております。この3連休をフル活用して更なるクオリティアップを実現し、皆様にお披露目したいと思います。どうか、今しばらくの猶予をお許しください。

と、ここまではトップページに書いたので、日記ではもう少し詳しく説明しておきましょう。延期は私にとって今に始まったことではないので仕方がないのだが(←おいおい)、なぜ11/4をリミットにしたのか、それにはちゃんとした理由があるのです。少なくとも2度の延期はありません、というよりできません。なぜなら、冬コミケの同人誌製作のスケジュールが本決まりになったからです。

冬コミケ発行予定の新刊「実在同人講座」の印刷所の締め切りが12月7日(土)。製作に約1ヶ月かかると計算すると、どうしても11月の第1週には製作に入らないと間に合わないのです。そして、それが終ったらすぐに創作小説「e-Angel」の完全版と、コピー本「年鑑GM研2002」の製作が冬コミ直前まで行われ…冬コミ→年末年始の帰省…と続くため、実際にTLDの製作を開始できるのは2003年1月上旬から、ということになります。

製作をすぐには開始できないことは分かっていたのに、なぜ仕様書を先行して公開しようとしているのかというと、自分の退路を断つという意味合いが強い。個人レベルでゲームを作るのは、本当に大変な作業です。SEを本職とする私が弾き出した工数表によると、およそ900時間が必要です。毎日4時間作業をしても225日(7ヶ月半)かかる計算です。計算上では、次の夏コミに間に合うはずですが…そのような長期に渡って開発を続けるためには、自分ひとりの決意だけでは心許ない。

仕様書を公開してTLDを知ってもらうことにより、それがたとえ目に見えない不確かなものであっても「誰かのために作っているんだ」という実感が欲しいのかも知れない。私はずっとゲームに片想いをしてきた。一度は志したゲーム開発の道。だが、本当に私はあの時本気だったのだろうか?大人になり、当時の自分がいかに子供だったか、今ではよくわかる。でも、だからこそ、今ならできるかもしれない。片想いしてきた時間が無駄でなかったことを証明する。その時初めて、私は本当の意味でゲームを好きになれるのかもしれない。

 

 2002/10/30 (水)  「あー、やっと終わてくれたか」

あー、やっと終ってくれましたね、日本シリーズが。いや、本当に今回ほどつまらない日本シリーズは初めてでしたよ。日記にもまともに途中経過を取り上げる気になりませんでした。ストーレートで終ってくれて、むしろホッとしました。最後の意地も何もあったものではない。これ以上醜態を曝すくらいなら…というのうが、17年間西武ファンを続けてきた私の正直な思いです。

別に巨人が日本一になろうと今更何の感傷もありませんが、日本一ニュース特番で「松本紳助」の放送時間が大幅にズレ込むという実害に遭いました。こんな時でも時間通りに藤井隆の「マシューズ・ベストヒットTV」を放送するテレビ朝日に、ちょっとだけ感心してしまいましたよ。

せっかく1年かけてリーグ優勝したのに、日本一になれなかったら負け犬同然の惨めな扱いを受けるという、日本球界の悪しき構造はどうにかならないんでしょうかね? パリーグとセリーグの資金力の差が露骨に実力差として現れているのに、両リーグの雌雄を決する必要なんてあるのか?

そもそも、大リーグに毒されて「日本シリーズを楽しむ」という風潮があるのが気に喰わない。緊張感のカケラもない試合前のセレモニーとか大リーグ風の選手紹介とか、真剣勝負よりも真っ向勝負を美徳としたり…何か変だよプロ野球。中継するテレビの解説者の質の低さも深刻です。日テレの解説者は、清原のホームランの時「清原!清原!キヨハラー!」と連呼するだけだったし、なぜ長嶋一茂なんぞに解説されねばならんのか?芸能人をゲストに呼んでセコク数字を稼ごうとするな!

こんなことばかりしてるから、ファンの野球離れに歯止めがかからないのも当然の理だよなぁ…

 

 2002/10/29 (火)  「VS サポートセンター」

Q:↑の表題の元ネタが分かる人は、GM研読者にいるのだろうか?
A:小説「ブギーポップ」シリーズの「VSイマジネーター」

閑話休題

さて、昨日の日記で「明日はDCサポートセンターとバトルだ!」と期待を持たせる様なことを書いてしまいましたが、実際には血沸き肉踊るような舌戦などまったく展開する必要もなく、修理の申請は何の滞りもなく済んでしまいました。「クレーム対応」というと、どうしてもロクなイメージがないので思いっきり警戒して論理武装して望んだけど、完全に拍子抜け…いや、非常に丁寧で好感の持てる対応振りに感心してしまいましたよ。

が、唯一の問題はナビゲーションダイヤル料金があまりにも高いことである。最初のアナウンスで「8.5秒についき10円が必要です」って…会社の昼休み中に近場の公衆電話から電話していたのだが、2枚あったテレカはあっというまに底をつき、100円玉を3枚、10円玉も財布にあるだけぶち込んでも、みるみる残り時間が減っていく!そしてついに小銭が底をつき、通話終了。あと二言三言で全ての手続きが終ろうかという所まで行っておきながら… 

急いで先輩に100円玉を借りて再度電話を…だが、こういうサポートセンターでは誰が電話に出るのか分からないし、さっきの担当者の名前も聞いていなかったので、「さっき電話した「二台の修理の件」と言えばわかるはずです」と言って担当を捜してもらっているうちに最後の100円が尽きてしまう… 途方に暮れていると、携帯に着信が?

「DCサポートセンターの○○です。本来ならば折り返し電話することはないのですが、特例としてお電話させていただきました。手続きの続きですが(中略)では、よろしくお願い致します」

2号機の方がまだ保障期間内であったため、2号機の修理は無償とのこと。しかも、1号機も同封して送ればサポートセンターへの送料は着払いでOKということに。1号機の修理は実費だが、5000円を超える場合は修理の意思確認のため見積もりを出してくれるし、修理代の支払は修理後返送されたと時に着払いとして払うという明快なシステムも良い。こんなに対応がいいサポートセンターがあるとは、夢にも思わなかったなぁ…

帰宅後、さっそくエクセルで症例や製造番号を書いた修理依頼書を作成して、速攻で荷造りして近所のコンビニで発送完了。後は修理が終るのを気長に待つだけですが、問題はその間「ミッシングパーツ2」ができないことに耐えられるかどうか…今週末は日本橋に買出しに出かける予定が入っているので、3号機を衝動買いしてしまう危険は十分にあるのだが…

こんな時、近所にゲーム機を貸してくれるような友人が居ればいいんですけどねぇ…(仕事を追って旅カラスの派遣技術者稼業の辛いところですなぁ…)

 

 2002/10/28 (月)  「天中殺」

順調に攻略を進めていた「ミッシングパーツ2」でしたが、思わぬ落とし穴が待っていました。先月から実戦に投入したばかりのDC2号機が、突然起動しなくなってしまったのです!電源を入れてもディスクを読み込まないどころか、基本メニュー画面すら出てきやしない有り様…急遽、現役を退いた1号機を倉庫から引っ張り出してきたが、こちらは起動はするものの3分たりと持たずに強制リセットがかかってその後はブラックアウトするか永久ループに突入するかのどちらかであり…

どうやら、本格的にドリームキャストサポートセンターに修理に出さねばならないようです(しかも2台とも)。修理には早く見積もっても2週間、長ければ3週間くらいかかるだろう。これは非常にマズイ事態です。レビュー計画も大きく狂ってしまうし…そして何より、修理に出している間、解きかけの推理アドベンチャーゲームを中断せざるを得ないというのは、遊び手にとってこれ以上ない大変な苦痛なのです。

今日中に第3話をクリアして一段落つけてTLDの仕様書作成に専念しようと思っていたのに、思わぬ事態によってすっかり傷心してしまいました。あまりにも精神状態が不安定で、日本橋あたりで中古のDC(3号機)を衝動買いしてしまいそうな勢いです。しかし、今は冬コミの同人誌印刷資金に手を出すわけにはいかないし、中古なのにプレミア価格を払わねばならないというのはどう考えても賢い買い物ではないし…

故障の原因は修理に出してみないと分からないが、考えられる要因がひとつだけある。それは、この2号機が「北米仕様のDC在庫を日本国内向けに改造されたもの」であることだ。一時期小売店レベルで出回っていた自主改造版ではなく、セガ公式のルートで改造された最終販売分で入手したDCである。買ってから半年以上も開封していなかったので気付かなかったが、もしそこが原因だとすれば、とんでもない紛い物を掴まされたことになるのか?

日本シリーズはつまらないし、DCは2台とも壊れるし、ネットからの侵入攻撃は受けるわ、急に寒くなって風邪の引き始めで喉が痛いわ… 最近ロクなことがありません。無神論者の私が、お祓いでもしてもらうべきだろうか?と弱気になっているほどです。ああ、だめだだめだ、こんな時は文章を書いていてもどんどん気が滅入る。今日は何もかも忘れて不貞寝してしまうことにしよう。明日のDCサポートセンターとのバトルの行方はいかに?

 

 2002/10/27 (日)  「探偵、日本シリーズ、撃退」

昨日買ってきた「ミッシングパーツ2・ザ・探偵ストーリーズ」の攻略を開始。ああ、やっぱり良質なゲームのある生活って本当にいいですねぇ〜ついつい一気に7時間もやってしまいました。今度の事件はかなり手強いし、相変わらずのキャラクター達のセリフの掛け合いも楽しくてしょうがない。第3話「託されたペーパーナイフ」ももうすぐ大詰め。明日にはファーストインプレションが書けるかな?

いやはや…今年の日本シリーズほどつまらんものはありませんな。日テレの巨人大本営実況が五月蝿くてしょうがないので、消音機能をONにして映像だけ仕様書を書きながら横目で見ていましたが、目立つのは西武の不甲斐なさばかり…パリーグを牛耳った試合巧者ぶりはどこえやら、完全に浮き足立ってしまっている。巨大戦艦に正面から突撃して勝てるわけがなかろうに…カブレラの2試合連発もむなしい空砲。あーもー、どうでもいいやー

NIS2003(Norton Internet Security 2003)が私のマシンへの攻撃を検知して撃退に成功。逆探知により相手のIPアドレスとアクセス元も判明。最近のセキュリティソフトはすごいね!こんなことまで分かってしまうんですねぇ…攻撃元はフランスからでしたが、おそらくそのIPは踏み台にされた2次感染によるものだろう。まぁ、私のような.comドメイン保持者やYahoo!BBのようなメガプロバイダと契約している者にとっては、無作為による攻撃の対象になる危険性は十分にあるのだから、自衛のために金は惜しむべきではない。

ネット攻撃でもっとも厄介なのは、無防備のまま何の対策も講じないで進入を許して攻撃の踏み台にされるマシンが、あまりにも数多く存在するということだ。専門的な設定をしろとまでは言わないが、せめて市販のセキュリティソフトの導入と、定期的なWindows Updateの実行くらいはやっておいていただきたいものである。それがひいては、ネット全体の安全性向上に繋がるのですから…

 

 2002/10/26 (土)  「今週の買出し紀行」

さて、今週もいつものように日本橋へと買出しに出かけようとしていたのですが、近鉄の駅で切符を買ったら見慣れない硬貨がおつりで出てきました。一瞬「変造500ウォン硬貨?」かと思いましたが、ちゃんと昭和40年・日本銀行と彫ってあるし…調べてみて分かったが、どうやら現在の1つ前のデザインの100円玉らしい(ギザつき10円玉みたいなもの?)。当然、自販機には通らないし、薄汚れているので古銭としての価値もない。(なぜ自販機を通らないはずの硬貨が、自販機からおつりで出てきたのかどう考えてもおかしいと思うのだが…)

気を取り直して、日頃のストレスを買い物で物欲を満たすことで解消するとしよう。まずは、アニメイト阿倍野ベルタ店で「Kanon オリジナルサウンドトラック」を入手。そしていつものように、アニメイト漫画書籍部の品揃えの悪さに辟易。金券ショップの図書券(4%OFF)+アニメイトカード(実質6.7%OFF)という最強の割り引き組合せも、肝心の買いたい商品がないのではどうにもならない。それとも、私が好んで買う漫画がマイナーすぎるのがいけないのか?

日本橋に移動して、まずは中古グッズ屋「らしんばん」に寄って不要なテレカを売却。この店ではどんなテレカでも50度数未使用なら350円で買い取ってくれるので、何かと物入りな年末に備えて少しでも資産を現金化しておこう、という狙いだったのだが、ふと目に入ったアージュの君望オフィシャル同人誌を衝動買いしてしまい、収支決算はマイナスに!(だめじゃん!)

その後、階上のメロンブックスへ。最近はとらのあなの見本誌が数ページのコピー部分しか読めなくなったし、ポイントによる現金還元もないので、最近は両方で買える同人誌なら極力メロンで買うようにしています(GM研の同人誌の委託でもお世話になっていることですしね)。この日、初めて自分の本が店頭に並んでいるのを目撃しました。なんとも妙な気分ですね。店頭で見本誌を読んでみると、なんだか自分で描いた本じゃないような気さえします。でも、そうやって客観的に見てみると、やっぱりパワー不足の感は否めない。まだまだ修行が足りませぬ…

ソフマップで「ミッシングパーツ2」の予約引換えとともに、新たに2件ゲームの予約を入れたのだが…12月26日に4本も発売日が集中してしまうことになりました。内訳は、「君が望む永遠(PS2)」「みずいろ(PS2)」「My Merry May(PS2)」「Wind(PS2)」…なんだかギャルゲーばっかりですね。しかも、全部移殖版なので不毛さが更にアップしています。MMMはDC版の増補改訂版みたいだし未体験なのでそれなりに意義はあるけど、君望とみずいろは単なるマニア買いだし、Windに到っては「どれほどダメなのか確かめたい」という野次馬根性が動機だし… こうして、ギャルゲーは1つの作品で繰り返しマニアの財布を圧迫するから、他のゲームにお金が回らなくなってしまんですけどねぇ…

 

 2002/10/25 (金)  「HIGH and LOW」

「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」とはよく言ったものですな。すっかり「ヤングアニマル」の顔になってしまったグラビアアイドル小倉優子ですが、TLSとeb!に最悪のカタチで関わってしまったがゆえに、ファンから一転、今では鬱陶しさすら感じてしまう。人間の価値観なんて、立場次第でいとも簡単に変わってしまうものなんですねぇ…(遠い目)

TLDの仕様書作成は絶好調! でも、好調すぎるのも考え物です。どんどん仕様が強化されていくに従って、「これを本当に個人で作れるのか?」と不安になってきました。おそらく、私がこれまで考えてきた企画の中でも、最高の企画になるだろう。だが、それを十分に表現するだけの技術力が自分にあるのだろうか? 仕様を公開して、誰かに盗作されたりしないだろうか? いっそのこと、オープンソースにしてTLS系サークルに呼びかけてみるのはどうだろう? まだまだ暗中模索の日々は続きそうです。

 

 2002/10/24 (木)  「レビューお休みのお詫び」

今週のレビューは、TLD仕様書作成のためお休みとさせていただきます。コミケ遠征や帰省等の外的要因以外で週1本のレビューをお休みするのは、多分今回が初めてです。今から漫画レビューを1本速攻ででっち上げることは造作も無いことですが、それは作品に対しても読者に対しても失礼にあたる行為だと思います。今のこんな不安定な精神状態では書けないし書きたくない。だから無理にでも休息を取ることにします。読者の皆様、どうかご理解くださいませ。

このところ、TLDの仕様書作成にかかりきりなのですが、どうやら、創作とレビューというのはとても相性が悪いらしい。「作り手」と「遊び手」では立場が180度違うものであり、なかなか自分の中で上手くスイッチが切り替えられません。レビューが「外に対して内なるものを解き放つ」行為だとすれば、創作は「自分の中に内なる世界を構築する」行為だと思う。別に言い方をすれば、レビューは「終わりを確認すること=ゴール」であり、創作は「これから始めること=スタート」であるとも言える。

私も曲がりなりにも同人誌の世界に身を置く者として感じていることですが、最近は特に「プロのアマチュア化」と「アマチュアのプロ化」という傾向が顕著になっています。ジブリが「ギブリーズ」などの短編を作ったり、押井守が「ミニパト」を作ったりするように、大手でさえも自分の巨大さによって自らを支えられなくなってきている。逆に、「月姫」や「ほしのこえ」のようにアマチュアからプロ顔負けの才能が出現している。今はまさに、作り手と受け手がその関係を見直す大転換期にあるのかもしれません。

せっかくお休みを貰ったのだか、今夜くらいは早く寝て英気を養うとしましょうかね…(でも、就寝寸前に限ってアイディアが次々と出てきたりするものなんですけど…)

 

 2002/10/23 (水)  「TLD計画進捗」

水面下で密かに進行中の「TLD計画」の影響からなのか、最近はとあるキーワードに過敏に反応してしまいがちです。今週号の週刊少年マガジンで連載が始まった「スクールランブル」が転校をネタにしているのにピクっと反応したり、マイクロソフトのゲーム「トゥルーファンタジーライブオンライン」を「(トゥルー)ファンタジー(ラ)イ(ブ)オンライン」→「トゥルーラブ」ええっ?と読み間違えてみたり…重症ですね。

昨日の日記で「渇き」を取り上げたばかりですが、どうやら私はTLSに対してのみは、本当に渇きを感じているようです。しかも、この渇きがTLSによって満たされることは、この先絶対にありえないとが分かってしまっているので、それはもう「渇き」というより「絶望」と言ってもいいかもしれない。

だが、私はまだ諦めてはいない。いや、今こそトゥルラーが一致団結して立ち上がる好機だとさえ思う。ゲームをユーザーの手に取り戻すために… TLDがどこまでやれるのか、それは私には分かりません。自分で自分の作品を評価することは、レビュアーとして出来ませんからね。これは、ささやかな抵抗かもしれない。でも、もうじっとしていられない。せめてカタチだけでも何か残しておきたいから…

仕様書HTML版のトップページが完成。今月末の公開に間に合うかは微妙な情勢ですが…今は、この気持ちが熱い内に書くべし書くべし!

 

 2002/10/22 (火)  「君の行く道は果てしなく遠い」

最近、本業のSE(システムエンジニア)の仕事が忙しくなってきました。私のような派遣技術者が現場で仕事を任されるというのは、技術者としての実力が認められたということであり、当然喜ぶべきことなのですが… 実力を認められるということは責任も重くなるということであり、同じ労働時間であっても精神的疲労は比較にならない。謹厳実直な私は手の抜き方を知らないですしねぇ…

そんなこんなで、頭脳能動で疲れ果てた状態で家に帰って来るので、家のパソコンに向って趣味の作業をする時間も意欲も必然的に減ってしまいます。パソコンの電源は帰ってくるとすぐ入れるけど、メールをチェックして、行きつけの知人のHPと掲示板を巡回して、ニュースサイトからネタを拾って…そこで終り。それからは、ぼーっとパソコンの前に座って何もしていない時間がすごく長くて、気がつけば日付も変わり日記を書く時間に…

昨日の日記で「エアポケットにはまってる場合じゃない」と書いたように、確かに私は現在の状態に焦りを感じているし、苛立ちも感じている。だが、決定的な何かが欠けているような気がする。それが何なのか、私には良く分かっているつもりだ。それは「渇き」だと思う。

社会人になって経済面では自分の裁量の許す範囲でなら望めば何でも買えるようになったし、同人誌活動でもマイナーながら熱心な読者様から支持して頂いているし、GM研もレビューサイトとしてそれなりのものになってきた… 満足と言うには程遠いが、全く満たされていないわけでもない。めざしていた目標はもう雲の上の存在ではない。だが、それは、そこに到るまでの道のりの遠さが明確になるということでもある。

ここから先は、「一歩踏み出す勇気」だけではもう進めない。たとえどんなに遠くても「歩き続ける覚悟」がなければ進めないと思う。今見えている目標は決してゴールではなく、辿り着いてみればそこは通過点に過ぎなくて、その先に新たな目標ができてしまうものだ。それでも歩き続けようという強く重い覚悟が、今の私にあるのかどうか…

今は思う存分悩んでみようと思う。たとえ答えが出なくても、悩んだ時間は無駄じゃない。その悩んだ時間こそが、それが自分にとって真剣に考えるに値する命題でるという証拠に他ならないのだから…

 

 2002/10/21 (月)  「エアポケット」

君望のレビューが片付いてしまってからというもの、すっかりゲームをやる気力が沸いてきません。あの苦しく激しく心を掻き乱された日々が、なんだかもう遠い昔の出来事のような感じがします。人間の記憶というものは、本当に都合良く出来ていますね。でも、忘れることができるから、想い出をいつまでも美しく保つことが出来る、とも言える訳であり… AIがこのような人間の非論理的な本能を理解できる日は来るのだろうか?

閑話休題

話が逸れましたが、年内のゲームの予定を確認しておきましょう。

10/24「ミッシングパーツ2」
10/31「トルネコ3」
11/28「想い出にかわる君〜Memories Off〜(DC)」
12/19「メタルギアソリッド2サブスタンス」
12/26「君が望む永遠(PS2」
12/26「みずいろ(PS2)」

年末は冬コミの同人誌製作があってゲームをする時間が取れないので、買いたいゲームだけが多くても困ってしまいます。ゲームをやる時間がないと当然ゲームレビューも書けないわけであり… 年末の3本はリメイクや移殖版のマニア買いなので未開封のまま積みゲーにしても構わないが、「ミッシングパーツ2」と「想い出にかわる君」は読者様の需要も強いので、なんとか時間をやり繰りしてレビューまで漕ぎ付けたいと思います。

その他にも、水面下でジワジワ進行中の「TLD計画」も抱えているし、「e-Angel」後編の執筆もそろそろ始めないとマズイのだが… ぐはっ!冷静に考えてみると、エアポケットにはまっている場合じゃないですね。

 

 2002/10/20 (日)  「コミックコミュニケーション4」

「西のレヴォ」とも呼ばれる同人誌即売会「コミックコミュニケーション4」に一般参加してきました。初めての年2回開催となり、会場も再びグランキューブ大阪に戻ってきたわけだが、会場のキャパシティが単純に半分になってしまったため、サークル数も1000→500に半減。蘇るコミコミの「込み込み」伝説(恐怖のエスカレータ渋滞で一般入場完了に2時間以上かかった)…

今回はカタログに「○○時以前の来場禁止」という表記こそなかったが、前回と同じ8時がペナルティの境界線になると予想して、7時45分に会場に到着。一般列待機はわずか3列(約150名)だけだったが、タイミングを見計らっている一般参加者が遠巻きに様子を伺っていた。やはり、前回のペナルティが相当効いたらしい。スタッフに「ペナルティの境界線は何時ですか?」などと聞いても答えてくれるわけがないので、私も静かに様子を伺うことに。

8時ジャストになると、一般待機列の前にワラワラと人が集まってきたが、なぜか列に並ぼうとしない人が続出。その妙な雰囲気を敏感に察した私が瞬時に諒解したのは「列単位でペナルティを区切る恐れがある」というもの。案の定、列が折り返すと一斉に周囲が動き始めて列を形成。結果的に、この駆引きが明暗を分けることになった。

10時30分、開場30分前になって早朝・徹夜組へのペナルティが発表に。ちょうど私のすぐ隣の列までがペナルティ対象となり、私は限りなく先頭に近い好位置で3Fの会場入り口への誘導移動を開始。気の毒なのは、8時を過ぎてから並んだのに、列単位でペナルティの対象となってしまった方々である。来場時間を明記しなかった主催側にも問題があるし、時間になっても列に並ぼうとしない方がよっぽど迷惑だと思うのだが…

11時、遂に開場!人が少ないとグランキューブの赤絨毯がよく見えて眩しいぜ!まずは大手詣出から開始! 「Ambivalence」でCレヴォで買い逃した君望本「Blind Actress 2」をさくっと購入。続いて「家族ムック」で大阪イベント初参加記念コピー本を入手。以上、開始1分で大手詣出は終了〜(早っ!)

その後、ゴジラの模型があいかわらず独特の雰囲気を醸し出している「泥の沼組」へ。毎度ご贔屓にしていただいている田亜湖さんにご挨拶して、特撮本「ゴジラぬりえ」と「風雨来記」の監督:浅野公一氏も寄稿している委託品「私的風雨来記」を購入。しばし雑談の後、500サークル全チェック作戦に移行。衝動買いに走るような作品は見つからなかったが、思わぬ所に思わぬ人の本が委託してあったりするのを見つけることが出来たのは面白かった。

12時ジャストに「星狩座」のコピー本「みずパニ3.5」をゲットして、すべてのミッション終了〜 買った本は計19冊、使ったお金は約5000円でした。コピー本が多かったので冊数の割りに金額は抑え目になっています。私のようなマニアにとっては、即売会でしか買えないコピー本やβ版の方が嬉しかったりするので、それなりに満足できる収穫があったイベントだったと思います。

会場全体の入りとしては、「それなりに多い」という程度で、通路が通れないとか一方通行規制とかはまったく無くて、一般入場終了のアナウンスもありませんでした。やはり、Cレヴォから日が浅くて新刊が間に合わないサークルがほとんどだったし(新刊落ちました、と掲示しているサークルも多かった)、会場規模の半減によって大手の数も半減したのが大きく響いたようです。

待機列で漏れ聞こえてきた情報によると、今回の抽選はパソコンの乱数プログラムを使って完全に無作為に選んだものらしく、意外な有名どころが大量に落選するハメになったとか…これは、他のイベントではまず考えられないことです。公平であることは大前提としてとして必要だが、主催者側にとっても参加者側にとっても有益な作為であれば文句をつける人はいない。参加者あっての即売会であり、サークルあっての即売会であり、時には理を曲げてでも成さねばならぬことがあるのではなかろうか?

次回のコミコミ5は、再び会場をインテックス大阪に移すため規模は1000SPに戻るわけだが、今回の規模縮小で離れて行ってしまった一般参加者とサークルが帰ってきてくれるかどうかが焦点になりそうである。

 

 2002/10/19 (土)  「継続は力なり」

発売から3ヶ月…毎日10分ずつ続けてきたパワプロ9の「ホームラン君」モードを遂にクリアしました!ホームランの飛距離だけで東京から福岡まで球場めぐりをしようという、あまりにも無謀な試みと思えたこのモードでしたが、人間やればできるものですねぇ… プレー時間26時間、総距離1300km、総本塁打9612本、本塁打率.799、連続ホームラン106本で、称号は「連打者」でした。

週刊GM研vol.68を入稿。毎週毎週、我ながらよく続いていると思います。ネタはその週に仕入れた本や雑誌・ニュースなどからいくらでも拾えるけど、コラムのネタ出しにはいつも四苦八苦しています。WEB日記の論理を拡張するのが質的にも良いし作業も楽なのですが、今週のようにゲームの攻略日記ばかりが続くとネタ不足に悩むことに…まぁ、基本的には常日頃思っていることを文章にするだけなので、ネタというものはあくまで「きっかけ」に過ぎないのですが…

最近は打ち込みのスピードが上がっているので、編集作業は2時間ほどでできるようになりました。もう完全にキーボードと発想が同化してしまっているので、たまにペンを持つと手が震えるわ漢字が書けないわ物は考えられないわで…まるで使いものになりません。「継続は力なり」とよく言いますが、それはある意味では恐ろしいことでもあるんですね…

あ、もうじき冬コミケの同人誌のネタ出しに入らないといけないから、ペンを持つリハビリもしておかないと…いっそのこと、キーボードで絵が描ければいいのに、とさえ思ってしまう。うむ、無理な注文ですなぁ。何10年後になるかわからない技術をあてにするよりも、自分の技術を磨いた方が遥かに速いし充実感もあるだろう。継続する強い意志を持つこと、まずはそこから始めなくてはなるまいて…

 

 2002/10/18 (金)  「ノートン先生ご乱心?」

すっかり日記の更新が遅れてしまいましたが、これは表題の通りノートン先生のご乱心が原因です。ノートン先生とは、シマンテック社製のウイルス対策ソフトの愛称(あまり一般的な愛称ではないが)であり、先日発売されたばかりの新バージョン「Norton Internet Security 2003」と「Norton SystemWorks 2003」を、シマンテックのオンラインストアでユーザー特別優待パックを購入。君望のレビューも終わったことだし、さっそくインストールしましょうかね♪

ダンボールを開けると、例の無意味にデカイパッケージが2つ。いつも思うのだが、なぜパソコンソフトの箱は無意味に巨大なのだろう?その割りに、ソフト本体のディスクは紙袋入りだし、マニュアルは分厚いくせに読みにくくて肝心なことに限って書いてないし…これを並べるお店側も流通側も大迷惑だと思うのだが…

ソフトの箱とは別に、コピー用紙の注意書きを発見。インストール方法に特別な手順を踏む必要がある…らしきことが書かれており、不吉な予感がしていたのだが…案の定、インストールに失敗! 普通にインストールが失敗するだけなら、エラーの起きた箇所を調べて対策を施せば済む話だが、「インストールすら開始しない」状態ではどうしようもない。エラーの種類が何なのかすら分からないのだから。

夕方から始めて深夜にまで及んだ原因究明作業の末、それらしき原因を特定。どうやら、旧バージョンのSystemworksが正常にアンインストールされていなかったのが原因らしい。しかし、ちゃんとコンパネのアプリ削除メニューから正規の手順でアンインストールしたし、製品に添付されていたプログラムではインストールエラーの障害になっている旧バージョンを検出できなかった。それでもプログラムメニューには消えていない旧Systemworksが…

ど根性で調べ上げた結果、これは旧Systemworksがインストール失敗時に生成したプロテクトファイルが原因だと判明。プロテクトファイルを手動で削除してから旧Systemworksで上書きインストールして、旧Systemworksを削除して、新Systemworksをインストールして… という、恐ろしく時間のかかる面倒くさい作業をするハメに…ああ、疲れた…

アップグレードパッケージのくせに、以前のバージョンを正常に削除してくれないというのは、プログラマの世界の常識では考えられない失態だと思う。PCをクリーンで安全な状態に保つために高い金を出しているのに、かえって心配事が増えている気がするのはなぜ?(そもそも、以前のバージョンを自分で削除しないとインストールできないのに「アップグレードパッケージ」と名乗ることが間違っていると思うぞ)

 

 2002/10/17 (木)  「君望レビュー微延期」

23時48分現在、「君が望む永遠」レビューで死闘の真っ最中ですが、どう考えても0時のアップには間に合わないません。いつもの通り(?)、締め切りギリギリの18日当日の23時59分まで執筆時間を延長させていただきたいと思います。

実は、もう本文は完成しているんですよ。でも、まだ恒例のキャラクター選評が残っていて、これがとんでもない文量に… 「EVER17」の時から始めた「ネタバレ白文字反転」という技法のせいで、ますます仕事が増えてしまったようです…

さぁ、今夜は就寝まであと2時間、バリバリ書きまくりましょう!

 

 2002/10/16 (水)  「アクセス向上委員会(18)」

 1位 −( 1) 1835 (+220) 「遠い約束」
 2位 −( 2) 1797 (+537) 「魁!クロマティ高校」
 3位 ↑( 5) 1378 (+324) 「最終兵器彼女」
 4位 ↓( 3) 1271 (+ 33) 「少女ネム」
 5位 ↓( 4) 1224 (+149) 「ファイナルファンタジー10」
 6位 ↑( 19) 1113 (+566) 「鳥の詩」
 7位 ↓( 6) 1040 (+ 48) 「素敵だね」
 8位 −( 8)  978 (+210) 「かまいたちの夜2」
 9位 ↓( 7)  853 (+ 22) 「御旗のもとに」
10位 ↓( 9)  803 (+100) 「月姫」
11位 ↓( 10)  778 (+149) 「MONSTER」
12位 ↑( 13)  763 (+133) 「AIR」
13位 ↑(115)  759(+655) 「EVER17」
14位 ↓( 12)  703 (+ 92) 「ガンパレードマーチ」
15位 ↑( 17)  687 (+124) 「ファイアーエムブレム紋章の剣」
16位 ↓( 11)  679 (+ 91) 「メタルギアソリッド2」
17位 ↓( 15)  660 (+ 72) 「ときめきメモリアル3」
18位 ↑( 14)  656 (+ 66) 「ひがしんが大戦3」
19位 ↓( 16)  653 (+ 73) 「Missing Blue」
20位 ↓( 18)  628 (+ 69) 「トゥルーラブストーリー3」

前回の調査は2か月分の集計でしたが、今回はきっちり1ヶ月分。そう考えると、今回の上位陣の増加量がいかにとんでもないものであるか、よく分かると思います。そんな今月の調査では、TOP20に劇的な変化が起きました。655票を獲得して115位から一気に13位入りした「EVER17」、AIRのサウンドトラックCDの発売によって566票を獲得し19位から6位へと急伸した「鳥の詩」、講談社漫画賞を獲得してますます勢いに乗る「魁!クロマティ高校」が再び首位に肉迫…というように、大変活気のあるランキングになっています。

「EVER17」が公開から僅か1ヶ月弱で759票を獲得できたのは、レビューリンクサイト経由のアクセスによるところが大であり、今後検索エンジン経由でのアクセスが始まれば、どこまで伸びることやら想像もつきません。ゲームレビューは攻略も執筆も非常にしんどいのですが、こうして多くの方の需要があることが確認できると疲れも吹き飛んでしまいます。レビュー活動は、自己満足だけでは続けていけない過酷な趣味だし、自己満足に止まらずに常に何かを志向していなければ無意味だと思う。そして、あくまで読み手あってこそ成り立つものなのですから…

20位以下をざーっと眺めてみると…

62位 247 悪代官
64位 240 シスタープリンセス

おお!ついに「悪代官」が「シスプリ」を抜いてしまいました!あまりにもベクトルの違うこの2本のゲームですが、「極限の萌え」に「愛すべきバカゲー」が勝ってしまったというのは、ある意味事件です、姉さん!(いや、むしろゲームユーザーの健全性を証明する結果なのかも)

 

 2002/10/16 (水)  「君が望む永遠(終)」

12回にも渡った「君望日記」も、今回でとうとう最終回を迎えました。では、最後のに残った「星乃文緒」シナリオの攻略を開始しましょうかね………ん?なぜ攻略チャート通りに進めているに分岐が発生しないんだ? もしかして、DCへの移殖際にシナリオを修正したのかな? 選択肢からも容易に類推できるのだが、「行きずりの不倫がバレてバットエンド」という非常に短絡的でロクな展開にならないことは目に見えているからなぁ…せっかく蛍シナリオで「いいひと」を好演していたんだから、その印象を崩したくないんだけどなぁ…

そう思いながら、ネットで他の攻略チャートを物色してみたものの、PC版の攻略には特に誤りは見つからなかったし、まだDC版の攻略は検索エンジンにはひっかからないので捜しようもない。そこで、君望マニアの集まる掲示板での探索に切り替えてみたところ、それらしき記述を発見しました。

『DC版には、星乃文緒シナリオは存在しない』

あ、確かに、ゲームメニューでエンディングリストを表示させてみたら、すでに13個のエンディング欄がすべて埋まっていました。まぁ。もしあったとしてもプレイヤーを不快にさせるだけだっただろうし、結果的に星乃さんの評価を落さないで済んだわけですが、なんか拍子抜けしてしまいました。これにて君望攻略はすべて終了〜 さぁ、ぼちぼちレビューにとりかかりましょうかね…

いや、その前にもう一度、遙シナリオを一章から読み返しておきたい。あの時流した涙は嘘ではなかった事を確かめておきたい。ゲームであることを憎み、作品であること愛する…そんな矛盾したレビューに挑もうとしている私の背中を押して欲しい。もしかすると、このレビューはGM研レビューのひとつの転機になるやも知れない。そのくらいの覚悟を持って臨みたいと思います。

 

 2002/10/15 (火)  「君が望む永遠(11)」

ファーストインプレッションのバブルは今は昔…その後、戦後最安値(?)を更新し続けていた「君望」の評価ですが、天川蛍シナリオで回復の兆しが? 前回、レビュアーとして事実上の決別宣言を行った私ですが、蛍シナリオの影響により、またしても再考を迫られることになってしまいました。日替わりで状況がコロコロと変わってしまい大変の見苦しいとは存じますが、これは正式レビューでは絶対に書けない”生の声”としてお楽しみいただければ幸いです。

蛍シナリオに臨む前、私の心は冷え切っていました。ただレビュアーとしての義務感だけで進める攻略…どんな最低な展開であっても驚かないために何も期待しないように、心をもっと硬く、冷たく、強くして… しかし、いざ攻略を始めてみると、意外なことに、もう枯れ果てたと思っていた涙が、また溢れてきました。

蛍シナリオには、他のあらゆるシナリオとは全く異なる存在意義がありました。好いた惚れた、誰を選ぶだの誰とくっついただの、そんな事に終始するだけで何処にも辿り着けなかった他のシナリオとは違い、蛍シナリオは確実に未来へと前向きな一歩を踏み出している。詳しくはネタバレになるので、これ以上はここでは書けません。この攻略日記ではこれまでネタバレについてあまり考慮していなかったのですが、このシナリオの結末だけは軽々に語るわけにはいきません。なぜなら、このシナリオこそが、ゲームの主題である「君が望む永遠」そのものなのですから…

さて、残すシナリオはあと1本。さくっと攻略を終らせて論理を整理して、レビューの執筆に取り掛かりたいものです。

 

 2002/10/14 (月)  「君が望む永遠(10)」

「君望日記」も、とうとう10回目を迎えました。GM研のゲームの攻略日記では最長不倒記録を更新中ですが、そのめでたい10回目なのに、こんなことを書かねばならないのは非常に残念です。攻略を重ねるほどに募っていったこの作品への不信感は、やがて嫌悪へ、そして遂に憎悪になってしまったのですから…

穂村愛美シナリオの攻略を終えた私は、すぐさまこの日記の執筆を始めました。その原動力となったのは、腸煮え返るような激しい怒りでした。悩みから逃げるために穂村さんの優しさに甘えて浮気し、都合が悪くなって別れようとしたら階段から突き落とされて両手両足骨して監禁されるという… 極悪非道な主人公には天罰テキメンな恐怖シナリオですが、さすがにこれはちょっとやりすぎだと思います。しかも、あんな…あんな終り方なんて…許せない!

不愉快を通り越して、情けなさすら感じてしまいます。この歪み切った狂ったシナリオを容認してしまう作り手の神経が全く理解できません。ソフ倫のエロ基準がどうのこうのではなくて、こんなシナリオが入っていることの方がよほど問題です。アージュという新興ブランドの底の浅さが見えてしまいました。本当にがっかりです。

残りのシナリオはあと2本ですが、君望レビューの方針は、今回でほぼ固まりました。絶賛も批判もしません。紹介者としては、私と同じ過ちを繰り返して欲しくない。ただ、そのためだけに書きたいと思います。それが、結果的にゲームとして正面から否定するものであっても致し方無い。真実を書く、それがレビュアーとしての義務であり、そして、この作品を愛し憎んだ私の最後の意地なのですから…

 

 2002/10/13 (日)  「君が望む永遠(9)」

「君望日記」第9回の開始に先立ちまして、まずは我が家のDC初号機の告別式を行いたいと思います。数日前から頻繁に強制リセットが掛かるという前兆はありましたが、本日夜半に容態が悪化。遂には強制リセットの永久ループ状態となり、医療チームは延命処置を断念し現役引退を勧告。今後はサムシング吉松先生のサイン入りオブジェとして静かな余生を送ることになりました。1999年の11月に購入してからというもの、通算推定稼働時間:約500時間… これは我が家のPS2の稼働時間をはるかに上回る数字であり、そして今なお現役バリバリです。長い闘いを終えた初号機には、心の底から「ありがとう」と言いたい。

2002年3月に行われたDCの最終抽選販売で新品をもう1台確保してあったので、今日からは心機一転!2号機での攻略開始です!で、ここからが本題。今日は「玉野まゆ」シナリオについて。前回の大空寺シナリオで重複する部分が多いし、キャラクター特性もほとんど把握済みだったので、別に何の不安もなくシナリオを選択したのですが…油断していたのが悪かった(本当に悪い意味で)。

「最ッ低!」

まゆまゆシナリオの展開を形容するとしたらそうとしか言いようが無い。前回は「もう主人公に何の感情も抱いていない」と書きましたが、改めて訂正させていただきます。やっぱりダメだよ、この主人公!(怒) ただ状況に流されて自分が何もかも決められないままに周囲を傷つけていることに気付かずに、ただむかっ腹を立て周囲に当り散らすだけ。本当に簡単なことに気付けなくて、寄せられる想いを、離れていく想いを踏みにじっていく… 結局、遙や水月との決着も曖昧のままで、まゆまゆを好きになって…それでいいのか?

遊び手の属性を考慮したりゲームのボリューム感を出すためだけに、攻略可能キャラを増やしてシナリオを水増した、と思われても仕方がないですよ。同じゲームのシナリオとは、とても思えない。キャラ本位の魅力と勢いで押し切る大空寺シナリオの手法は、反則チックだが番外編としては最高だった。しかし、まゆまゆにはそこまで強烈なパワーがないため、このゲームでもっとも脆弱な部分=主人公を前面に出さざるを得なかった。ただの自己完結で終ってしまったこのシナリオの存在意義ってあるんでしょうかね?

あーもー、なんだかなぁ…攻略を進めれば進めるほど、どんどん評価が落ちていく…攻略序盤に抱いた予感「いくらゲームだからと言っても、他のヒロインを選ぶのは躊躇われるべきではないだろうか?」は正しかったのかもしれません。しかし、作品評価の純度を保つためとはいえ、「ゲームとして」遊ぶことを放棄しろとは、レビュアーとして決して言ってはならない言葉だと思っています。いや、そう思いたい…

果たして、君望レビューは絶賛になるのか?それとも糾弾になるのか? それはまだ決めかねていますが、残された時間はもう多くはおりません。どうなることやら…

 

 2002/10/12 (土)  「君が望む永遠(8)」

最近、我が家のDCの調子が悪いです。頻繁に強制リセットが掛かるようになりました。通算稼働時間はPS2よりも長いですからねぇ…そろそろ寿命でしょうか…(もう1台新品のDCを確保してあるので最悪の事態は回避できるんですけどね)

さて、「君望日記」第8回は、大空寺あゆシナリオについて。茜シナリオでは怒り心頭で思わず取り乱してしまいましたが、大空寺シナリオを経て評価はまたしても一変しました。「あんですと〜〜〜」「うがああああ」「お前なんか、猫のうんこ踏め!」絶好調で冴え渡る強烈な大空寺ワールドの前では、遙のことも水月のことも茜のことも、何一つ考える暇を与えられない。

何をどうやってもハッピーエンドにはならないこのゲームでは、綺麗サッパリ・バッサリと過去も悩みも豪腕で斬り捨ててしまう大空寺シナリオの存在は唯一の救いなのかも知れない。すべてを水に流してしまうことが正しいとか間違っているとか、良い事か悪い事かとかはこの際置いておきましょう。実際、私自信がどう思っているのかよく分からないのですから。

主人公の悩みや心情を理解できていた頃なら、水に流すことを裏切りだと強く非難したことだろう。だけど、茜シナリオによって主人公に対する私の感情は峠を越えてしまった。もう完全に他人としてしか見れなくなってしまった。だから、もう主人公はどうでもよくて、完全にヒロイン本位でシナリオを見ることができるようになり、大空寺の強烈なキャラクターを素直に楽しむことが出来たわけです。

だからといって、これまでのシナリオで抱いてきた感情を否定するつもりはありません。同じ物差しで計る事はできないと思います。プレイヤーの心そのものが移ろってしまう、それをゲームの中で自覚してしまうことは大変珍しく、そして辛いことです。醒めてしまった心と、忘れられない記憶。その両方の気持ちを持ちながら攻略を続け、レビューを書かねばならないのですから…

まったくもって、本当にイロイロなことを考えさせられる、困った作品ですなぁ…

 

 2002/10/11 (金)  「大入り御礼」

皆様、GM研をいつもご来場いただき誠にありがとうございます。ここ数日は軒並み100ヒットを超えるアクセスをいただいており、本当に励みになります。忙しい日々と更新作業に追われていると、時々「なんでこうまでしてHPやってるのかなぁ」と思わないでもないのですが、こうして具体的に数字で反響が返って来ると、GM研もようやくレビューサイトとして認知されてきたのかなぁ…という実感がおぼろげながら沸いてきます。

毎月初めに決まってアクセスが急増するのは、ゲーム系サーチエンジン「ゲーマーズターミナル」の登録内容更新によるものであり、一時的には200ヒットを超えることもあります。ですが、いつも読者の定着にはなかなか結びつかなくて、数日後には定常のアクセス数(50〜70)に落ち着くのが慣例でした。しかし、今月はその減衰曲線に大きな変化が現れています。いつもより減衰曲線が緩くなり100ヒット超えの連続記録も更新中です。

この要因として考えられるのは、ここしばらくのゲームレビュー重視路線の成功が挙げられます。検索エンジンに引っ掛かる偶然ではなく、同好の士の手によるリンクによってレビューの目的と対象がより明確な訪問者の急増に繋がりました。いつもご贔屓にして頂いている掲示板の同志諸兄、GM研発行の同人誌をきっかけに訪問してくださる方々、旧くからの友人・知人諸氏… 本当にありがたいことです… 

やりたいことは山ほどありますが、現状では現状維持で手一杯というのが現実です。周囲の期待に応えることと、自分がやりたいことは、必ずしも一致しません。いや、むしろ一致しないことの方が多いものです。何が正しくて何が間違っているか、そこには絶対的な基準も答えも無い。迷うことも決めることも本人の自由ですが、大切なのは後悔しない事だと思います。

さぁ、明日からは全国的に3連休。でも、私は会社の技術研修のため出勤です。これも自分の明日のためだと思えば苦にはなりません。ええ、なりませんとも!(とでも思わなければやってられない、それが現実の世の世知辛い所よのぅ…)

 

 2002/10/10 (木)  「君が望む永遠(7)」

「君望日記」第7回目は、涼宮茜シナリオについて。攻略チャートを見た段階で辛いシナリオになることは十分に覚悟していたのですが、実際には心の準備が出来ていたとしても、あまりにも辛すぎる内容でした。実は、昨日の段階で茜シナリオはクリアしていたのですが、気持ちの整理がつかなくて1日様子を見たのですが、一向に気が晴れそうにありません。よって、このままのノリで評価を下すことにしましょう。

これまでの「君望日記」でも何度か書いてきましたが、このゲームでは主人公に感情移入することは禁句です。ギャルゲーに自己の投影を望む人は、不快な思いをするだけなので決して手を出してはいけません。それに、すべてのシナリオが痛すぎて辛すぎるので、優柔不断で自分で自分を勝手に傷付けていくダメダメな主人公を「憎む」ことでしかストレスを発散することができないので、このゲームでは主人公に感情移入することは大変精神衛生上よろしくないわけです。

これまでは、曲がりなりにも主人公の立場や考え方に一定の理解を示していた私ですが、茜シナリオを迎えるに到って、ついに我慢が限界を超えてしまいました。その怒りの対象は主人公のみではなく、こんなシナリオと演出しかできなかった製作者にまでぶつけたくなってしまった。…こんな破綻状態で、残りの「すかいてんぷるコンビ」と「ナーストリオ」の攻略が残っているかと思うと、気が重たくなります。どう考えても、先に進めば進むほど評価を落としてしまいそうで…それがとても嫌なのです。

ファーストプレーで感じた、あの胸を締め付けられるような痛みと愛しさは、間違いなく本物だった。その想いを、可能性という逃げ道によって自分の手で薄めよう・忘れようとしているみたいで…いかにレビューのためとはいえ、これ以上前に進みたくない、これ以上失いたくない、そう考えてしまいます。つくづく、私は甘い人間ですね。でも、ゲームに対してだけは真剣でありたいとも思っています。だから嘘だけは書きません。レビューの執筆の可否を再び白紙に戻して、もう一度気持ちを整理してみようと思います。

 

 2002/10/09 (水)  「眼精疲労」

め、目がぁぁぁ〜!!!!(ムスカの声で)

最近、公私共に目を酷使しているためか、急性の眼精疲労に襲われてしまいました。とりあえず強制的にビタミンを摂取して、ひたすら目を休めることに… 夜半にはなんとか日記を書けるまでに回復しましたが、「ほしのこえ」のレビューも「TLD最終仕様書」も「君望」の攻略も…やらなくてはならない事が山積みのこの時期に、やっかいな爆弾を抱えてしまったものです…

なくして気付く、健康の有り難さ哉…

 

 2002/10/08 (火)  「憤慨、失意、そして決意」

http://www.joqr.co.jp/ag/
MON 21:00-21:30
小倉優子のRADIOトゥルーラブストーリーウキウキりんこだプー!

タイトルを読んだだけで気を失いそうになるこの劣悪なセンス…ebと杉山Pはチェックしていないのか、それともチェックしてこれなのか… 放送開始直後から、全国約3万人(リアルな数字)のトゥルラーの怒りが大爆発!2chでは放送とリアルタイムで盛大に非難轟々の憤慨スレッドが立ちまくり、TLSシリーズのプロデューサーの杉山(別名:杉ポネ)は、慌てて自分のHPでラジオの番組内容を変更するテコ入れを発表するという異常事態に…

早速、私もアレでナニな某ルートからデータを入手して聴いて見ましたが… 嗚呼、情けなくて前がよく見えません。ココロが…ココロが寒いです。まだ10月上旬だというのに凍死してしまいそうです。聴き終ったあとに残されたのは、ただ虚しさだけでした…

聞くところによると、杉ポネの野郎(どんどん呼び名が酷くなってるなぁ)は、「『4』は必ず出しますよ!ちょっかいかけないでくれ」などと発言しているそうです。どうやら、あの御仁の中では「今までTLSシリーズを支えてくれたファン=口やかましい小姑」という図式が成立している模様です。プロデューサーとして、これほど見識の欠けた認識が許されるとは、ebって一体なんなんでしょうか?(アスキーのゲーム部門が潰れるのも当然の理です。そしてebも同じ過ちを繰り返すのか…)

あーもー!(怒)! あまりにも情けなくて本気で腹が立ってきました!

新作の発表を期待しながらずるずると引き延ばしにしてきた「トゥルーラブダイアリー最終仕様書」ですが、近日中に完成させて公開に踏み切ることを決意しました。しかも2つのバージョンで。1つは、完璧なビジネスモデルと最高のシステムを示すものであり、もう1つは、その企画を同人ソフトにコンパクト化したものです。

現在、Nscriptなどの様々な製作ツールを研究中ですし、次回の春レヴォにTLS系ゲームサークルとしての参加も検討中です。ええ、そうですとも、私は本気です。誰もやらないなら自分でやるしかないだろう!商標や著作権の関係上、トゥルーラブストーリーの続編を作ることはできないが、真に大切なのは作品の名を継ぐ事ではなく、作品の精神を継ぐ事ではないだろうか?

近日公開予定の「トゥルーラブダイアリー最終仕様書」、どうか今しばらくお待ちあれ!

 

 2002/10/07 (月)  「君が望む永遠(6)」

さて、Cレヴォ遠征も終わったことだし、一時休止していた「君望日記」も再開です!…と意気込んでみたものの、茜シナリオがまだ終っていないので、今日は日記にするほどネタがありません。いや、強いて言うならば、「ネタがないことがネタ」なのか?

日頃、論理立った正式レビューばかり書いていると、たまにはこんな風に何も考えずに文章を打つのも楽しく思えてきます。私はレビュアーとして「結果」に対して真剣であるべきだと自分に言い聞かせていますが、やはり1ユーザーとして「プロセス」を大切にすることを忘れたく無い。失敗も成功も、過ごした時間の重みは変わらないはずだから。それを否定することは、今の自分自身を否定することなのだから。

そういう意味では、「君望」というゲームはとても厄介なゲームです。プロセスを重ねれば重ねるほど、罪悪感は募り心は掻き乱されてボロボロになっていく。「もうもどれない」時間と人間関係が主題なのに、ゲームであるが故に「選択」という残酷な可能性を強いられます。それは「if」ではなく「another」。もしも、ではなく、もうひとつの現実。そして、その現実の数だけ心は傷ついていく。その痛みに耐えられない人には、絶対にオススメできないゲームです。

君望のレビューは予定を1週間遅らせました。攻略が遅れているのもありますが、最大の理由は、未だにこのゲームをどう評価してよいのか決めかねていることです。どうなることやら…

 

 2002/10/06 (日)  「コミックレヴォリューション32」

池袋サンシャインシティで開催された同人誌即売会「コミックレヴォリューション32」に参加してきました。前日の夜行バスで夜9時出発、朝6時に新宿入りして、山手線で池袋へ。その日の19時には新幹線で東京を発つという、0泊2日不眠弾丸ツアーです。

春のレヴォの時は行き帰りともに夜行バスを利用して死ぬ思いをしたので、今回は行きだけ夜行バスで帰りは新幹線を使用することにした。この夜行バスは、大阪→新宿を4800円という爆安路線なのだが、その分サービスも値段なりのものである。座席独立型の寝台用夜行バスではなく、2人掛けの観光バスを改造してトイレを付けただけ。途中トイレ休憩で降りることも許されず、しかも運転手が仮眠を取るので余計に時間が掛かる…などなど不満は山積みだが、この安さの魅力には敵わない。

しかし、人間の適応能力はすごいですね…さすがに3回目ともなると、こんな窮屈な座席でもちゃんと眠れてしまうから不思議です。今回、私の隣に座っていたのは、なんとインド人!(でも日本語はベラベラ)夜食にアルミホイルから取り出した手作りナンを食べていました。さすがはインド人、夜食もカレーなのか!御香と体臭のダブルパンチでえらい迷惑でしたが、消灯時間になると空いている席に移って寝てくれたので事なきを得ました。

そんなこんなで、朝6時、新宿に到着〜 脇目も振らずに最短ルートで山手線に乗り込み、6時30分には会場となる池袋サンシャインシティに到着。Cレヴォに徹夜・早朝組へのペナルティがあることはよく知られているが、では「何時からならOK」なのか明確な時間が示されていない。実際、会場に向うまでの道筋には、ペナルティを警戒して不自然にたむろしている参加者が大勢いた。列の誘導路も裏手口に回されて「やばいかも?」と思ったが、裏から階段を上って結局はワールドインポート前の広場で列を形成。最激戦区の2日目の間にしては上々の好位置につけることができました。

列も確定したので、じっくりとカタログの最終チェックを開始。カタログに標準添付されているサークル配置の白地図に、蛍光ペンでチェックサークルをマークして、優先順位・攻略順序まで細かく書き込む。サークルの規模、事前にネットで情報収集しておいた新刊の有無、委託に出る可能性、予想外の大行列だった場合の見切りの基準…あらゆる要素を加味して弾き出します。そう、戦略は完璧だったのです。だが、予想だにしないハプニングが…

さぁ、いよいよ開場!最大手サークル「CorkBoard」の本を僅か10分で入手!幸先の良いスタートを切ったかに見えたが、2件目のサークルを回った時に、手塩にかけて書き込んだサークルチェックリストを紛失していることに気がつきました。ま、まずい(汗)100以上のサークルをリストも戦略もなしに1人で回るのは、あまりにも無謀である。だが、時間は刻々と過ぎていく…

えーい!やったろうじゃないか!サークルの配置は頭に叩き込んである!いざ、突撃〜!!

ここでCレヴォの恐ろしさを知らない人のために、いかにCレヴォの混雑が凄まじいか説明しておきましょう。何しろ、一般参加者の約99%が男であり、人口密度が高まる→室温が上昇→デブオタ発汗→不快指数がさらに上昇。冗談ではなく、本当に酸素濃度が下がって「空気が薄くて息苦しい」という状態になってしまいます。通路に立ち止まれば人の波に押し流され、汗まみれの体が密着、足を踏まれ、荷物はボロボロに…

ヘロヘロになりながら、なんとか2日目の間を制覇し、1日目の間→設営日の間→3日目の間と、無難に攻略。うん、人間やればできるじゃないか!リストを紛失した怪我の功名で、予定外のコースを回ることになり、タイムロスにはなったが新規発掘にもなったのでよしとしよう。ちなみに、今回買った本は全部で53冊、金額は約2万5千円でした。

あらかた回り終えたところで、サークル「ゆ〜のす通信」さんのスペースへご挨拶に伺うことに。以前「あずかんな大気」のレビューを書かせてもらったお礼にと、奈良土産を贈呈。普通では「ありえない」タイプのお土産なので、喜んでいただけるかどうかは微妙ですが、ウケは確実に取れるかと。味のほうは…意外と美味いらしい(って、私は食べたことなんですけど)

12時30分、疲れ果ててミッション終了〜 資金的にも時間的にもたっぷり余裕があったが、もう1歩たりとも歩く気がしなかった。レヴォの激しい消耗は、20代後半に片足を突っ込んだ私には厳しいものになりつつあるようです。次回からは広いビッグサイトに移転するので、混雑は解消されるだろうけど、交通の便が悪くなるので一概に喜べないのですが…(今回の総申し込み数を越える4000サークルの募集とのことなので、GM研もサークル参加を検討してみようかな?)

 

 2002/10/05 (土)  「いざ、レヴォへ!」

明日開催の「コミックレヴォリューション32」に一般参加するために、21時10分発の夜行バス(片道4800円)に乗り、明日東京池袋入りします。そしてその日の最終の新幹線で奈良まで帰ってきて、翌日は出社という鬼のようなスケジュールですが…

では、行って(逝って)きまーす。

 

 2002/10/04 (金)  「食と酒の話」

ちょっと遅めの上半期打ち上げで、焼肉を食すことに。奈良市中心部の繁華街からはちょっと離れた裏路地に佇む鄙びたお店だが、肉の質は絶品!厚切りのハラミに舌鼓を打ち、珍しい「ブタトロ」の食感を楽しみ、生中をぐびぐび飲み、肉汁とタレで白米をかっこむ… ああ、幸せ。

私はこう見えても大飯喰らいである。社員食堂ではご飯がセルフサービスなのをいいことに常に山盛り、外食に行くと必ず「大盛りってありますか?」と聞くし、吉野家ではいつも「特盛りつゆだく」。酒にもかなり強い方だと思う。生中2杯くらいではまったく顔に出ないし、飲んで30分以内に速攻で分解して尿になってしまう。2日酔いになったこともありません。

でも、基本的に私は日常的にお酒を飲む習慣はないので、あまり飲み慣れているわけではありません。こういう宴席で数ヶ月に一度飲めばいいほうです。家には1本たりともお酒の類は置いていません。これには何かコダワリがあるわけではなく、ただ単純に「酒を買う金があったら、一冊でも多くの本を買いたい」「酒に酔っている暇があったら、1分でも多くゲームをやっていたい」と思っているだけです。

「酒の楽しみを知らない人は、人生の半分を損しているようなものだ」という格言がありますが、だったら私は「その人が知らない、もう半分の楽しみ」をもっと知りたいと思う。ああ、本当にひねくれ者ですねぇ…

 

 2002/10/03 (木)  「君が望む永遠(5)」

すっかり日記を占拠してしまった「君望日記」ですが、今日の攻略は「天空の城ラピュタDVD発売記念」レビュー執筆のため一休みです。(本当の理由は、茜シナリオを開始する覚悟ができていないだけなんですが…)

電撃オンラインの週間売上ランキングによると、DC版の「君が望む永遠」の初週販売本数は、「11,311本」でした。DCのギャルゲー市場で、しかも移殖なのに7400円という価格設定で、特別な予約特典もないというのを考慮すれば、まずまずの健闘と言ってもいいだろう。

でも、発売直前になってPS2版の発売日が12月26日に決まり、しかもあまりにも予約特典に差がありすぎる内容では、DC版の買い控えが起きても不思議ではない。(私のように問答無用で両機種版を買うような強兵(つわもの)には関係ない話ですが)

君望の攻略には、ネットで拾ってきたPC版の攻略チャートを使用していますが、選択肢のニュアンスにかなり手が加えられているのに気がつきました。PC版には、18禁エロゲ特有のとんでもない選択肢がいくつかありますからねぇ…

ひとつ疑問なのは、DC版とPS2版の「倫理表現の線引き」は同一なのだろうか?移殖担当のメーカーが違うという非常に珍しいケースなので、差異が出ることは十分に予想される。DC版の表現ラインと「ソニーチェック」の違いを見極めるのも、また一興かもね。

 

 2002/10/02 (水)  「君が望む永遠(4)」

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…

堅気のGM研読者の皆様、最近こんなんばっかで申し訳ありません。改めて冷静にこの「君望日記」を読んでみると、なんだか危ないヒトみたいですな。たかがゲームごときに何トチ狂ってんだか…と、呆れているヒトもいることでしょう。でも、私は恥ずかしいなんてこれっほっちも思いません。対象が二次元だろうと何だろうと、この涙と気持ちは決して嘘じゃないから…

さて、なぜ冒頭で謝り倒しているのかというと、これまであれほど「もう攻略は進められない」と書いてきたのですが、特番シーズンで見るテレビもなくて暇を持て余してしまったので、ついつい好奇心の誘惑に負けて「速瀬水月」シナリオを始めてしまったのです。何の前触れもなく前言を撤回したことを読者にお詫び。それが謝罪の理由の1つです。

謝罪の理由その2は、あれほど固く想いを誓ったはずの遙に辛い選択をさせてしまったこと。想いを押し殺して現実を認めて身を引いて一人で強く生きていこうとする気丈な遙の一面。でも、それが逆にどうしようもなく痛々しくて… 謝罪の理由その3は、そこまでして辿り着いた水月との結末を喜べなかったこと。エンディングでの私の涙は、水月のためのものではなく、遙へのものだった。主人公の優柔不断さを憎まなければ正気でいられないのに、真剣であろうとすればするほど何も選べなくなってしまう。本当に厄介なゲームですよ、これは…

さて、この先はどうしよう?攻略を進めるとすれば、涼宮茜シナリオを選択するのが筋というものだろう。水月シナリオで垣間見えた茜ちゃんの孝之への想い…その先を見てみたい気もするが、これまでの2本とは比べ物にならないほど相当な覚悟が必要になるのは明白だし…

ああ、本当に、
もう、もーどれーなーい♪

 

 2002/10/01 (火)  「君が望む永遠(3)」

さて、君望日記もすでに3回目ですが、攻略はまったく進んでいません。進める気になりません。でも、こんな時に限って暇だったりするから不思議ですな。なんとなーく、遙シナリオのセーブ&ロードで回収可能な「遙伝説」のCGを回収し、ついでに「水月バットエンド」を見てみることに…………

ああ、やめときゃよかった…
水月を嫌いになりたくなかったのに…水月シナリオをクリアすれば水月を幸せにできるかもしれないが、それは遥への裏切りであり…ゲームでこんなに真剣に悩まされるとは、思っても見なかったなぁ…誤解のないように言っておきますが、だからと言って「君望」が名作だとは思いません。むしろゲームとしては”迷作”なのかも知れない。

そういえば、私のコミケ仲間のI君と夏コミ前に会った時に聞いた話を思い出しました。PC版の「君望」の感想を聞いてみると、「○○のシナリオが辛すぎて先に進めなくなった」と言っていました(○○の部分はど忘れしてしまいましたが…)。今ならその気持ちが良く分かります。ネットで拾ってきた攻略チャートをざっと見ただけでも、遙の妹の「涼宮茜」シナリオの修羅場っぷりの凄まじさが伝わってきます。とてもじゃないが今の私にはそのルートを選ぶことなどできないでしょう。

ただ、私はレビュアーとして、ゲーム全体を通して製作者の意図・真意を知りたいという好奇心があるのも事実です。今、私が抱いている不安や葛藤すら製作者の計算通りだと言うのならば、踊らされていることすら楽しいと感じられると思う。だが、もしこの哀しい物語が製作者の個人的満足に過ぎないものだとしたら…きっと許せなくなってしまう。作品も製作者も自分自身も…

どうする?どうなる?君望レビュー?