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 2003/08/31 (日)  「反論」

今日は不自然なくらいカウンタが良く回っていますが、これはどうやら、どこぞの有名掲示板あたりで晒し者にされていたからのようですね。そんなもの好き好んで調べていちいち具体的にどんなものなのか確認しようとは思いませんし、こちらから出向いて行って何らかの反論をしようなんて思いませんが、今回のケースはちょっと特殊だったみたいですね。なにしろ、わざわざGM研の掲示板にも「ここの管理人は何もわかっちゃいない!」と書き込んでくれているわけですから。

誤解のないように先に行っておきますが、こういう気骨ある反論というものは、それがどのような性質のものであれ、私は好きですよ。影でこそこそ井戸端会議で悪口を言われるよりも、直接殴りこみを掛けられた方がよほどスッキリするというものです。誰でも閲覧できるWEBにレビューを掲載しているわけだし、誰しもが私と同じような感想を持つとも限らないわけだし、自分が好きな物を悪く言われたら気分を害するのも当然というものです。それを十分承知した上で私はレビューを書いていますし、反論なきところに議論なんて成立しないわけですから、こういう意見が出てくることはむしろ喜ばしいことです。

今回の書き込みをした人の真意が「荒らし」にあるのか「討論」を望んでいるのか、そもそも、このタイミングでこのようなアクションに至った経緯については私の方からは判断できませんが(おそらく、別件の方が主要因だと思いますが)、提起された問題に対してはバカ正直に対してお答えしたいと思います。(ペンネームが匿名になっているのがちょっと残念ですが)

(以下、掲示板への返信)

恋愛経験については、少ないですがあるにはありますよ。その良し悪しについては他人にとやかく言われる筋合いのものではないので、これ以上は何も言いませんけど。もっとも、一般的な意味での「豊富な恋愛経験」というものには程遠いものですから、現実の恋愛経験に基づいて恋愛論を語ろうとは思いません。

現実の恋愛を引き合いに出してゲームの中の恋愛を語ることには多少の無理を感じます。ゲームの中でまで現実のドロドロした恋愛を持ち込みたくないというのがギャルゲーを愛好する多くの人の認識だと思いますが、時には「君望」のように現実の痛みを持ち込むことで大きな効果を引き出すこともあります。しかし、メモオフシリーズの「想い出にかわる君」でそれをやる必要があったのかどうか、一般論でもその手法が及第点だったかどうかは大いに疑問ですが。

良かったか悪かったかという評価は主観的なものですが、そう言い切ってしまったら批評なんて成立しませんし、当たり障りのないレビューなら上手く書ける人はいくらでもいますからね。どう受け取るかは読み手の方次第ですし、このレビューが購買意欲に直結するほどの影響力があるとは思いませんが、好みの合う合わないについては「ここの管理人はそういうモノの見方をする人だ」と思ってもらうしかないですね。嫌な人は騙されるかどうか以前に、読む気を無くすでしょうから。

しかし、特命さんがこうして表立って反論してくださったことはありがたいことだと思います。この返信が十分な説明になっているかどうか自信はありませんが・・・

今後も、忌憚のないご意見を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 2003/08/30 (土)  「不調2」

いつものように週末の日本橋で買い物をしていても、一向に気分が晴れません。家に帰っても何も手がつかなくて…でも、何もしないでいるともっと駄目になってしまう気がして、体にムチ打ってミニレビューを書き上げました。まだ正式な発表はできませんが、「次」への準備のために諸方面への打診でしっちゃかめっちゃか状態です。せめてこの残暑が収まってくれればもう少しマシなコンディションで万事に当たる事ができるのですが…

今しばらく弱気な日記が続いてご迷惑をおかけするかと存じますが、あまり深刻にならずに完全復活する日をお待ちくださいませ。

 

 2003/08/29 (金)  「「トゥルーラブ・ダイアリー」製作無期凍結のお知らせ」

TOPページで告知した通り、GM研が冬コミ発売を目指して製作中だった同人恋愛シミュレーションゲーム「トゥルーラブ・ダイアリー(以下、TLD)」の製作を、無期凍結することになりました。告知の中だけの謝罪ではとても足りないし、本当はいくら書いても書き尽すことなんてできないのですが、せめて日記の中だけでも公人としてではなく私人として説明の責任を果たしたいと思います。

実は、今回の製作凍結の決断は、夏コミ終了の翌日:8月18日の時点で下されていたのです。次回の冬コミの参加ジャンルを記入する際に、私は「同人ゲーム」と書くことはできませんでした。「TLS-S」を全クリアして私の中での評価は「良作」で定まっていたし、夏コミ会場の現場で筋金入りのTLSファンの方々からTLS-Sに対する好意的な生の声を聞いて…今ここにはTLDが想定したような政治的意義は失われてしまった、そう私は痛感したのです。もし、夏コミに落選せず製作のピッチを落とさずに走り続けていたら、どんな結末を迎えていたのか…いや、たらればの話はやめておきましょう…

次回申し込みに同人ゲームと書かなかった時点で、もう後戻りはできなくなっていたのですが…それから10日あまり…告知の草稿はとうの昔にできていましたが、私は発表することを何度も何度も躊躇いました。26日には心労のあまり体調を崩して寝込んでしまったほどです。目聡い読者の方は、数日前からトップページのHTMLの非表示タグの中にこの発表がコメントアウトされて掲載されていたことに気がついたかも知れませんね…

すべて発表してしまった今でも、肩の荷が下りたという実感は全く無くて、本当にこれで良かったのか?そんな自問自答と、読者の方々からの反応に怯える日々が続く事になるでしょう。何を言われても仕方がないし、いかなる罵詈雑言も甘んじて受けましょう。当然それだけの覚悟をした上での発表なのだし、それに、ここで私自身が駄目になってしまったら、それこそTLDが浮かばれませんからね!

すでに次回の企画に向けて動いていますが、諸方面への根回しが必要な企画なので、すぐには発表できないのですが…正式な発表が出来るまで、いましばらくお待ちくださいませ。

 

 2003/08/28 (木)  「ミッシングパーツ3レビュー」

http://www.gmken.com/review/missingparts3.html

昨日の日記で「日程はまだ立ってない」と書いたばかりの「ミッシングパーツ3」レビューですが、急転直下、一気に書き上げてアップしてしまいました。FOGへの画像使用許諾申請については間に合わなかったので、画像のスペースだけを確保しておいて画像ファイルをアップしない形式にして、許諾が取れてから改めてパッケージの画像ファイルを表示できるようにする予定です。

詳しい内容はレビューの方を参照していただくとして、昨日の今日で前言撤回して順番も無視して書いてしまっただけあって、この作品は私にとって相当の思い入れのある作品になりました。DCの生産中止以後に始まったシリーズなので、一般のゲーマーの方には作品に触れる機会はなかったわけですが、まだ発売日未定ながらPS2への移植も決まったことだし、読者の方の記憶の片隅にでもこの作品のことを気に止めておいていただければ幸いです。

>FOG様への要望 ミッシングパーツのサウンドトラックって出ないのかなぁ…「久遠の絆」や「風雨来記」は自社通販やコミケなどのイベント売りのみとはいえサントラCDも出ていたけど、ここんとこイベントへの出展もご無沙汰だしなぁ…できれば、携帯電話サービスで「Painful Rain」の着信メロディを配信してくれると嬉しいんだけど…(電話が鳴るたびにあのシーンを思い出すのは一般的にはちょっとナニかも知れないけど)

 

 2003/08/27 (水)  「ミパたん3(2)」

流行らないと知りつつも、しつこく使い続けているこの略称。でも、私の中ではすでに、だんだんこれが普通に思えてきてしまうのだから、人間の適応能力というのは恐ろしいものですな。

さて、そんな「ミパたん3(ミッシングパーツ3)」ですが、背中に嫌な汗をかくような息苦しい展開から目が離せないし、探偵として鳴海誠司と同じ場所にたどり着いた真神恭介(主人公)には高度な推理の連続を要求され…何もかもそっちのけで、一気にクリアしてしまいました。すべての謎が解けていく気持ちよさよりも、すべてを知ってしまったことで信じたくない現実と向き合う事になり…構えた銃の重さに戸惑い、撃鉄を起こす音に驚き、銃口の先に対峙する(自主規制)現実感のなさ…警察もマスコミも操る巨大すぎる組織の黒幕を追い詰めるが、それでも、最後まで「真神恭介」であることをやめなかった。その結末は…どうぞご自分で確かめてください。

「ミパたん3」のレビューは、FOGへの画像使用許諾申請の根回しが必要なので、何日にアップできるか正確な予定は立てられないのですが…シリーズ完結にふさわしい入魂の1本に仕上げたいと思います。

 

 2003/08/26 (火)  「不調」

この日記は公開を前提に書いているとはいえ、やはり仕事場で顔を合わせる人間には知られたくない事もあるわけですよ。別に私は「会社の人間に自分の趣味を知られてはならない!」などという強迫観念は持っていないし、現状の職場では「同じ目をした」人もいないので、匂いをかぎつけてその手の質問をしきたりされないんですよ(というか、そんな世界があることさえ知らないオジサンばかりだし)それに、派遣法の守秘義務もあるので仕事上の機密に触れるような事は書けないのですけどね…

しかし、どうも最近、何かすべての歯車の噛み合わせが狂ってしまっているような気がします。職場の人間関係もとてもいいし、仕事も比較的楽チンだし、年齢比ではいい給料をもらっているし…でも、日を追うごとに「これでいいのかなぁ…」という漠然とした不安は強まる一方で、蓄積されたストレスはある日唐突に爆発して使い物にならなくなってしまうのです。もちろん、社会人としてはそんなことではイカンので、自己にさらに強力な強迫観念を課して騙し騙し体裁を繕ってきたわけですが…それもそろそろ限界かもしれません。

根本的な解決策は1つだけあります。しかし、その決断をすることは現在の多くのものを捨てる事になるでしょう。99のことごとくを捨ててでも、新しい1を選ぶことができるのか?できるかどうかが問題ではなく、やろうとするかどうか、その覚悟があるのかどうか、それが問題なのでしょう。

※ただの愚痴になってしまってすみません…

 

 2003/08/25 (月)  「テレビよろず」

あーつーいー

もう9月も目前だというのにこの熱帯夜…たまらんち会長(ふ、古い!)。気象庁は「今年の秋は気温が高くなる」などと懲りずに先走った予報を出していますが、どこまでホントなのやら…

たまにはテレビの話題など。ニュースステーションの名物(迷物?)キャスター:久米宏が、2003年度いっぱいで降板することを発表しましたが、その後釜は古舘伊知郎になると発表。番組名も出演者も白紙状態でこれから決めるらしいが、角沢アナと川平慈英のスポーツコーナーのないNステなんて、ただの朝日お得意のDQN番組。キャスターとアナウンサーは違うんだと、なぜ分からんかなぁ…(古くは、日テレの福留時代から…)

私はTVドラマが死ぬほど嫌いなので本当にどーでもいいのですが、最近のTVドラマの視聴率の凋落ぶりといったら酷いものですね。20日に放送された女優、上戸彩(17)主演のTBS系ドラマ「ひと夏のパパへ」(水曜午後10時)は、関東地区で3.6%という低視聴率を記録。って、あんた、昼ドラや深夜番組じゃないんですから。今週あたりの「たかじん1MAN」で大いに叩かれそうですな。

回を重ねるごとにネタ切れ感の激しくなる一方の24時間テレビ(日テレ)ですが、24時間テレビと世界陸上のお陰で週末の深夜枠が総崩れで大迷惑。こんな時に何かオモロイ裏番組があれば喜んで飛びつくのになぁ…「24時間インターネットラジオ・悪は地球を笑う(悪代官)」とか。駄目?

Yahoo!BBのテレビCMで素っ頓狂な「やふー」を連呼している広末涼子…いや、もう何も言うまい。広末にもYahooにもツッコミどころが多すぎてねぇ…無駄金使う暇があったら、さっさとオリックス(球団)を買収して再建してあげようよ(200億円を越える空前の大補強を行ったチェルシー(しかもレアルのマケレレをも狙っているとか…)並とまでは言わないまでも)あの阪神でさえ20年に1度くらいは奇蹟を起こせるんだから。

こうも暑いと頭が回りませんな。来年こそはきっと冷房のある文化的生活を…と意気込んでみるも、こうも激しい趣味の生活をしていると金は貯まらないからなぁ…オクタの絢爛舞踏への道はまだまだ遠い?

 

 2003/08/24 (日)  「ミパたん3(1)」

ここしばらく、帰省とか夏コミの戦後処理とかTLS-Sのレビューとかでコントローラを握る時間さえなかったけど、ようやく「ミッシングパーツ3」の攻略を開始しました。ちなみに、タイトルの「ミパたん」とは、ミッシングパーツ・ザ・探偵ストーリーズの略称です。かなりユニークな略称なので個人的には気に入っているんですけど、他所で使っているのを聞いた事はないなぁ…(当然ながら、考案者は私ではありませんけど)

さて、3部作のシリーズ完結編となる今作ですが、前作「2」から10カ月近く経っているので、かなりいい感じにストーリーを忘却していました。でも、ゆったりとした導入部でそれとなく思い出させてくれたし、独立型でも楽しめる設計だから過剰すぎる説明もないけど、その塩梅がちょうどいい。奈々子の最終兵器料理の破壊力は健在だし、哲平も成美さんもあいかわらずだし、森川も氷室さんもあいかわらず。ああ、やっぱり落ち着くなぁ…

第5話の3日目の段階なのでストーリー的なことはまだ全然見えてこないわけですが、プレー時間は既に3時間半を越えています。結構腰をすえて掛かる必要がありそうですね。完結編ということでストーリーに関することは全力で自粛しなかればならないので、レビューの方はかなり苦労する事になるかも…(それに、FOG作品は家庭用メーカーでは珍しく、許諾を取れば紹介用に画像も使えるので、使用許可申請もしなければならいないし…)

さて、来週からはHPも通常更新を再開するとしましょうかね。

 

 2003/08/23 (土)  「日本一ソフトウェア10周年コンサート」

今日は、「マール王国の人形姫」「ラ・ピュセル」「魔界戦記ディスガイア」などで知られる、日本一ソフトウェアのホームタウンである岐阜県各務原市で開催された、会社設立10周年を記念したチャリティーコンサートに参加してきました。

16時開場・17時開演というタイムスケジュールなので、朝イチで名古屋入りして同人誌ショップめぐりをすることに。近鉄特急で名古屋入りして、複雑怪奇な名古屋地下街を縫って桜通線で久屋大通駅前の「とらのあな名古屋店」へ。さすがに「最大店舗」と豪語するだけのことはあって、ゆったりとした売場面積約300坪・6階建てのビルも場違いなくらいピッカピカ。売り場は夏コミ新刊で賑わっていたけど、この店舗の魅力は広大な売り場面積を生かして「回転してない本」が残っている事であろう。商品の回転が速すぎるというとらのあなの弱点をカバーできている。古物(中古)ではさっそく夏コミ新刊が出回っていたが、私の狙いは「その他200円〜400円」の棚漁りなので無問題。さすがに初めての手入れの割にはこれといった大発見はなかったのは、同じとらだから中古も多少は品揃えを店舗間で揃えてあるからなのかな?

名城線で上前津駅に移動して、徒歩で名古屋の電脳街:大須のDカルトへ。高い・遅い・態度が悪いの3拍子が揃っているのがDカルトなのだが、名古屋店に限って言えば店員さんはすごく物腰が柔らかくて好感が持てました。いや、日本橋とか秋葉原の店員が悪すぎるだけんだろうけど…とりあえず、いつものように特価本の箱を全部チェック。さすがにこれだけ捜し続けていると、あれもこれも既に発掘済みのものばかりで、新規発掘の確率は低くなるばかりですな…まぁ、捜すのも楽しみのうちといえばそうなんだけど…

再び久屋大通に戻ってきて、東急ハンズ横の「まんだらけ」へ。なんと9階建てのビル全部がまんだらけ!(各階の坪面積はかなり狭いんだけど)男性向け同人誌を扱っている9Fにはエレベータしか登る手段がなく、もし今火事でも起きたりしたら同人誌と一緒に焼け死ぬ事になるのでは…と不安になったり(萌える…ではなく、燃えるものが大量にあるし)。何冊かバックナンバーを発見したが、もう少し棚の分類に気を配っていただきたいものだ。どう考えても「これは違うだろ」という本が続出…値段も付け方もなかりテキトーな気もするし…それと、たんなる新入荷の棚を「夏コミ新刊」などと紛らわしい書き方をしないで欲しいもんですな。

活動限界時間ぎりぎりまで粘ってから、新名古屋駅から名鉄で犬山を経由して各務原市の最寄り駅となる三柿野駅に移動。名鉄には初めて乗ったのだが、私が乗った快速車両はスピード表示がされるんでよ。他の列車が何kmくらい出るのか知りませんが、この名鉄はMAX109kmを記録。そういうものなの?

三柿野駅に到着後、会場となる各務原市民会館まで徒歩20分くらいかけて移動。かつては日本一ソフトウェアの面接を受けるために、山奥のテクノプラザまで歩いた事があるので市民会館まではあっという間でした。あの日から4年…残念ながら縁には恵まれなかったが、その後も私が日本一ソフトウェアの作品を好きであり続けたし、最新作の「ディスガイア」は12万本を突破。私の先見の明には狂いはなかったことが証明されたわけである。

市民会館にはすでに100人ほどの参加者が自主的に列を作っていた。ソフトバンクゲームズでも100名ご招待ということで参加の呼びかけを行っていたが、何しろ場所が場所だけに、ネット枠の100人が本当に埋まったのかどうかさえも怪しいものだ。参加者の規模は200〜300人くらいだろうと予想していたが、会場が思いの他本格的で700人くらい収容できるホールだったので、これは多いと見るべきなのか少ないと見るべきなのか…当日参加として地元住民にも広く門戸を開いていたけど、まったくの一般市民にこういうイベントがどれだけ楽しめるかどうかは謎ですが…

しかし、開場の16時を過ぎてもまったく列が動かない。準備が遅れているということだったが、スタッフが右往左往するばかり。スタッフのほとんどが自社の開発スタッフだからイベント慣れしていないのもしょうがないが…結局30分遅れで開場。開場から開演までの時間をチャリティー物販に当てていたため、物販コーナーはとんでもない混雑状態に。誰も行列を仕切らないので、普通に並んでいる人が割りを喰う展開となり、横入り上等の無秩序状態のコミケ企業ブースみたいなものである。あまりの混雑とチャリティーという大義名分が後押しして、ついつい買いすぎてしまいました。うーむ、思うツボ?

17時20分、予定を遅らせていよいよ開演。マール以降の日本一作品の音楽のすべてを手掛けてきた佐藤天平さんが、弾けまくりのノリで登場。はて?佐藤さんってこんなファンキーなおっさんだったのか?初耳の佐藤バンドが続くと、どう反応すればよいものやら不安だったが…そのうち、クルル役の川村万梨阿さんが登場して会場の空気も温まってきた。川村さんは黒いゴシックロリータのフレアスカートという衣装で登場。最初は大谷さんと合わせでタトゥーにするつもりだった(というか、チェックのミニスカートは購入済みだった)らしいが、こっちの方がマールらしいということでこの衣装にしたとのこと。前から5列目でステージから5mと離れていないので、表情まで良く見えましたが、照明って大事ですね…大型スクリーンに映った画像よりも格段に美しく見えます。え?見えるだけで実態は?…だめですよ、そんな無粋なことを言ちゃあ…

何曲か川村さんのソロが続いて、クレア役の大谷育絵さんが登場。これまた白のゴスロリ。最初は着るのに度胸が必要だったけど、今では「ちょっと地味かな?」とさえ思えるから慣れというものは怖いものです、とのこと。大谷さんと川村さんとのトークでは、ピカピューやチョッパーの声も聞けてオトクな気分に。ゲームやドラマCD収録時にも実現したことがなくて、5年越しで始めて実現した川村さんと大谷さんの二人の生デュエットは、二人の声の乗せ方に思わず鳥肌が立ちました。この凄みは調律されたCD音源では絶対に再現できないだろうなぁ…マールのショートドラマの生アテレコでは、プロの声優さんの実力をまざまざと見せ付けられました。いや、ホントに息の合った二人でしたね…

アンコールはプログラムには書かれてはいなかったけど、当然のように折込済。最後は名曲「ありがとう」の合唱で締めてくれました。川村さんがステージを降りて通路を歩き始めると(予定外?)、大谷さんも佐藤さんもステージを飛び出して大盛り上がり!ファンに愛される作品というものは、こういうものなのだ。すべては遊び手のために、サービスとして還元する。その姿勢が地道ながらも着実なファン層の拡大につながっている。ゲームのプロモーションかくあるべし、その基本を再認識することができた、非常に有意義なイベントだったと思います。

ちなみに、このライブの模様は後日CDに収録されて一般販売されるそうなので、イベントに行けなかった日本一ファンは、そっちの方でお楽しみください。

 

 2003/08/22 (金)  「日帰り遠征準備」

明日は、日本一ソフトウェア創立10周年チャリティーコンサートに出席するため、岐阜県まで行ってきます。ついでに名古屋市内の中古同人誌探索を目論んでいるため、明日は早朝から名古屋入りする予定です。その準備として、夏コミ新刊の重複買いを防止するためにリスト作りをしていたら…もう23日のAM3:00です…明日は7時起きです…

なんとかTLS-Sのレビューも間に合わせたけど、また今週もニュースもコラムも書けなかった…ら、来週こそは通常更新に復帰させたいものです。ああ、んなこと書いてる場合と違くて、はよ寝んかい自分!

 

 2003/08/21 (木)  「素晴らしき本(中間メモ)」

226冊にも上る夏コミ新刊の山。まだ全部読んだわけではありませんが、気に入った作品をいくつか取り上げてみましょう。(メモ代わり程度のことしか書けませんが)

・「GOGOウ碁ォ 碁ジャス」90分15,000円
北斗杯などという中途半端なところで連載を終了させてしまった「ヒカルの碁」に対して、パロディの鬼:宇奈無英雄氏の怒りが大爆発!もしジャンプ文法で描き続けたらどんな展開になったか?この大胆な仮説をぶち上げて「悔しかったら正統な続きを描いてみやがれ!」と激しく挑発。面白すぎです!危なすぎです!冬コミ予定の完結編が今から楽しみです。

・「Erinnerung」KAMIPASA
2002年のGM研ゲーム大賞で最多4部門&最優秀作品賞に輝いた、傑作SFアドベンチャー「Ever17」の解析本が登場。怒涛の120ページに、全126シーン・225の選択肢のすべて・さらに数々の謎に関する考察を詰め込んだ、市販でもありえない究極の解析本に仕上がっています。ただし、本書はあくまで解析本であって攻略本ではありません。Ever17をフルコンプリートした方以外は「絶対に」読んではいけません。このような途方もない本をファンが作ってしまうほどの知的好奇心を喚起してくれるゲームなんてそうそう現れませんからね。「ゲームすること」を横着して本書を先に読んでしまい、たった一度しかできない体験を損ねるようなことをしないよう、くれぐれもご注意ください。

・「はたらくまきさんFOG縛り篇」泥の沼組
「まいきさん」と聞いて、何のゲームのキャラクターなのか分かる人はどれくらいいるんでしょうねぇ…GM研の常連様100人のうちでも3人くらいでしょうか(私を含む)。そう思って1ページをめくってみると、なんと!「はたらくまいきさん」の解説としてGM研レビューのアドレスが載っているじゃあーりませんか!(チャーリー浜風に) 私にとっては、あのレビューの無料本が田亜湖さんのファンになるきっかけになった特別な本であり、まいきさんは特別なキャラクターなので、こうして微力ながらお力になれるのはファン冥利に尽きますね。

・「マツバラ様がみてる」となみHOUSE
私は基本的に「マリみて」の18禁本の存在は認めていないわけですが、今回のように作家買いで新刊を1冊ずつ買った場合、18禁が混ざってしまうこともあります。しかし、これが思わぬ発見でした。あ、もちろん、本編のエロ部分のことではなく、4ページ目のまえがき下の穴埋め漫画です。Dr.モロー先生のコミケカタログ漫画を、マリみての冒頭のいつもの説明文に置き換えたものですが…大爆笑。この3分の1ページ・5コマの一発芸のためだけに読んでみる価値はあるかもしれません。

ふー、まだまだ紹介しきれない良い本がいっぱいありますが、正規レビューとして扱えるのは多分2〜3本が作業量の限界だからなぁ…ミニレビューで同人特集でもしようかな?(その前に、早くTLS-Sのレビュー原稿を上げようよ→自分!)

 

 2003/08/20 (水)  「TLS-Sレビュー難航?」

ようやくコミケ遠征期間中の日記を書き上げて、通常更新再開の目処が立ったわけですが…肝心のレビューがなかなかまとまりません。TLS-Sは全エピソードをコンプリートしたし、レビューの基本方針も固まっているわけですが、ゲームレビュー恒例のキャラクター選評が「6人(2エピソード)+隠し1人+るり姉」というふうに量が多すぎて困っています。なんとか今週中にはアップしたいんですけどねぇ…

ついでに、TLS関連で1つ近日中に発表しなければならないことがあるのですが、文章を作成したものの、記事をアップする踏ん切りがつきません…しかし、これをやらないと「次」が始まらないわけであり…(謎悩)

 

 2003/08/19 (火)  「冬コミ申し込み完了」

「次回申し込み完了までが夏コミです!」という合言葉があるほど、冬のコミケの申し込みは慌しいのです。先日の夏コミではサークル結成以来初の落選を喰らったGM研ですが、今度こそ当選してくれる事を八百万の神に祈りつつ投函。参加ジャンルは…すみません、まだ内緒です。その辺を含めて近日中に発表する事になるので、それまでお待ちくださいませ。

 

 2003/08/18 (月)  「戦後処理」

コミケ会場から発送した荷物の受け取り。最大サイズのダンボールで4箱。0日目が36冊、1日目が28冊、2日目が44冊、3日目が118冊。買いも買ったり合計で226冊。総額で約14万円くらいでしょうか?

しかし、私言わせれば今回は結構抑えた方だと思いますよ。特に、3日目には特別にガマ口財布に実弾(政治用語で現金のこと)として、千円札を10束=100枚=10万円用意して、全部使い切るつもりだったのに、2万ほど余ってしまったくらいですから。でも、金額云々以前に、個人で買う物量としてはとっくに限界を超えてると思うんですけどね。

ちなみに、即売会のマナーとして1万円で会計などしてはいけません。小規模サークルさんは両替に何度も対応できる準備はしていないし、行列ができる大手サークルでは後ろに並んでいる人にも迷惑が掛かります。30分並ぼうと1時間並ぼうと、順番が来たら「新刊1冊お願いします!」で速攻明朗会計。戦場だからこそ守らねばならぬ暗黙のルールがあるのです。

さて、この膨大な本を読み終わるのはいつのことやら…(しかも、週末にはショップ委託をあてこんでスルーした本が補完されて、さらに増加することに…)

 

 2003/08/17 (日)  「コミケ64(3日目)」

さて、とうとうコミケも最終日、男性向けジャンルが集中する「死の3日目」を迎えました。今回は、サークル「Escape Power」代表の二木さんに代行の買出しを依頼されていたため、風邪から復活した相方のI氏とともにサークル入場することができました。まずは、東5のスペースで設営中の二木さんに、相方のI氏とともにご挨拶に伺うことに。すでに設営をすべて終えておられたので何もお手伝いできませんでしたが…その分、ご依頼のブツは確実に入手してご覧にいれましょうぞ!

今回はせっかくサークル入場できたのだから、以前「がんばれ美月さん」の同人誌レビューでお世話になった、サークル「美月亭」の美月さんに思い切ってスケブを頼んでみることにした。同人読者歴4年目にして、初のスケブ依頼にかなりドキドキしていたわけですが…スペースに伺った時には、ちょうど美月さんは挨拶回りで席を外されていたので、売り子の方にお土産とスケブを預かってもらうことに。でも、「あの」丘野先輩にお会いできたのはラッキーでした。

西館のシャッター待ちというものも初めて体験しましたが、西館はシャッターの外に出す前にあらかじめ「○○に並ぶ人」とスタッフが声をかけて目当てのサークル単位で誘導する方式のようです。今回の西館は、月姫と葉鍵系が配置されている上に、コピー本が多くて難易度が高いと予想されていたけど、TYPE-MOONや渡辺製作所のような超大手があるわけでもなく、オープニングラッシュは意外すぎるほどのどかでした。

「星狩座」「膝枕の終末」のコピー本も並ばずに入手できたし、半ば諦めていた「琴村屋」も「CUTIE KIDS CLUB」も楽勝だったし…「美月亭」では買出しを頼まれていた分を含めて新刊を2冊ずつ購入&丘野先輩の委託CD画集も購入。「大羽なお」さん久々の復活となる「チキンなげっと」では、新刊+コピー本+二木さんに頼まれていたバックナンバーも全部買えたし、これまた久々の復活となる「かつまれい」さんのコピー本もゲット。

わずか30分で西館の第一次攻撃を早々に切り上げて、まだまだ一般入場が続く東館に人並みを縫って移動。東3→2→5→4の順番に、優先攻撃目標サークルの新刊をゲットしていく。でも、頼まれモノのサークルさんを捜すのって結構大変ですね。なにしろ絵柄で誰の本のなのか判別できないから…その道すがら、東5で二木さんのスペースに寄って、買った本を置かせてもらうことに。この時点ですでに紙袋がひとつ一杯になっていました。こんな大荷物を抱えて高速移動を繰り返していたら、それだけで疲れてしまいます。快く荷物置きの場所を提供しく下さった二木さんには、重ね重ね感謝しいたします!

休憩もそこそこに2回戦へとGO!TLSブロックの「はプロン団」で大神隊長を発見。20万ヒット御礼の巨大ノボリがものすごく目立っています。前回のコミケではスタッフに睨まれた覆面も、今回は目元を大きく開いた改良バージョンで見事にリベンジを決めてくれました!他のTLSサークルも結構活気があって嬉しい限りです。

その後、再び西館に戻って、第2攻撃目標をすべて潰して、また東館に戻って買って荷物を置いて、今度は第3攻撃目標を東へ西へ…合計すると、東と西を4往復していました。歩数は一体何万歩になったことやら…全速力で歩き続けたので、消費カロリーは想像も出来ません。この間、一度もトイレにも行ってないし、水分補給もアクエリアス2本だけ。スポーツ飲料水がこんなに上手く感じるのは、ちゃんとスポーツ並に激しい運動をした後にしか分からないことなんですね。

手提げ紙袋で4袋+トートバック1。I氏をもってして「想像を絶するね、君は」と言わしめた壮絶な大漁とあいなりました。今日の作戦行動は綿密な計画が功を奏して99%成功したと言っていいが、ただ1%の後悔は、「あーとくらぶ」のコピー本の情報を仕入れ損ねていたいたことです。しづきさんのHPに3日目のコピー本については何も書かれていなかったので、てっきり昨日と同じ出し物だと思っていたのですが…秋レヴォで再販予定なのが唯一の救いですが…

3時20分頃、再び西館に舞い戻って、スケブの受け取りに行くと、またしても美月さんとはすれ違いになってしまいました。結局、今回は会えず終いでしたが、無茶な戦闘プランで憔悴しきったこんな状態の私では、もしお会いできても気の利いた小噺のひとつもできなかっただろうから、今回は会えなくて良かったのかもしれない。お願いしてあったスケブは、期待を遙かに上回る良い絵をいただいてしまいました。額に入れて大切に保管させていただきます!

閉会間際、再び東館に戻り、大神隊長にご挨拶。なんと新刊「トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!6」は完売したとのこと。TLS-S効果でジャンル復興の兆しが?とにもかくにもめでたい事です。トゥルラーの粘り強さと本家を厳しく見守る野党精神の結実か?毎度のことですが、いつも憔悴しきった状態でお会いしているので、言いたいことの百に一つも言えませんでしたが、この想いはいずれレビューという形でお返しさせていただきます。

16時30分発の新幹線(ひかり)京都経由で、20時に奈良の自宅に帰還。3時間30分で着いてしまう日本の高速鉄道は優秀だなぁ…東京駅で買った「O-bento」のウナギ丼も、崎陽軒のシュウマイも美味しかったし。しかし、帰ってきてTVをつけてすぐに目に入ったのが、「笑う犬」に出演中の小倉優子というのは…もしかして呪われてる? 持ち前の芸人殺しでコーナー大崩壊。お祭り気分もどこへやら…くはぁ(精神的ダメージ)

はてさて、明日は体動くなぁ…

 

 2003/08/16 (土)  「コミケ64(2日目)」

昨日と同様に、朝4時42分発の横浜線で町田を出発。しかし、昨日から降り続く雨の影響で京浜東北線が遅れてしまい、りんかい線の始発への接続に失敗。約10分遅れで国際展示場駅に着いたが、車内は余裕で座れるほど空いていたし、西側の一般参加行列のポジションも、陸橋に続く階段の後方約30mの好位置。このことからも、いかに1日目の企業目当ての徹夜組パワーが凄まじいかが良く分かるというものだ。

今日も町田の相方が風邪でダウンしているので単独作戦となったわけだが、昨日のエネルギー切れの反省を活かして、今日はあらかじめ食料と飲み物を用意しておいた。カロリーメイト(フルーツ味)とリポビタンD…なんともファイト一発な朝食である。ついでに、パブロンSを2錠飲んで抵抗力の落ちている体を誤魔化す。2日連続で長時間雨に打たれ続けていて疲労はレッドゾーンに突入しているが、すでに精神が肉体を凌駕しているので気合でなんとか持ちこたえている状態だ。まぁ、病は気からとも言うしね。

9時20分頃、一般参加行列の館内誘導が始まった。今日の第一攻撃目標は東館1なので、渡り廊下の右サイド寄りにポジションを取る。本日の攻撃目標は58。昨日の3倍近い数だが、2時間雨の中企業で並ばされたあの無為な時間と比べれば数を回る方が遙かにマシである。右サイドのエスカレータが1本故障するというアクシデントがあったものの、10時の開場放送を聴き、その5分後に列が動き出して順調に入館を果たす。

さっそく第一攻撃目標の「美術部」へ。しづきさんの君望コピー本「君望倶楽部」+「HAPPY END OF EVANGELION」の総集編をゲットし、お隣の「PEPPY ANGEL」で本編新刊「新約:文書R」と電波塔委託新刊「LOST MEMORIES 3」を入手。その後、90分15,000円、サークル岩田次男、サムシング屋さんを攻略してから東4に移動。その後、本日唯一の大手である「UGO」へ。雨は小雨になっていたものの、外周行列はかなりきつかった。今回の目玉商品は「マリみてトートバック」だったけど、実際に順番が回ってきて「7500円です」と言われて一瞬躊躇ってしまった。

むぅ、しかし…ここまで高額な品はショップ委託には出回りそうにもないし、せっかく雨の中並んだんだし…結局買ってしまいました。しかし、これって、どこがどう「マリみて」なんでしょう?どこにもイラストもマークのひとつも見当たらないし…あっ!もしかして、イラストのどこかに出てきたアイテムを具現化したものなのかな?素材はかなり良い物を使っているし、デザインも地味すぎるくらいシックなので実用性は高いからいんだけど。

いつもは赤松健先生の「LEVEL-X(レベルテン)」にも並んでいたけど、今回はサークル入場のアドバンテージがないし、出展物もネギまの研究本で魅力薄だったし、この雨では外に並ぶ気になれなかったので、スルーすることにした。どうせすぐに中古市場に大量に出回るだろうし…(100円本に1000円出すのは癪に触るが、コミケの1時間は900円では到底買えないからなぁ…)

行列といえば、CCさくら健全系のサークル「青色惑星」が普通の島中配置にもかかわらずえらい行列ができていて驚いてしまった。一体、あのサークルに何が起きたのだろう?昔からのファンとしては、人気が出るのは嬉しいけどそれによって並ぶ事さえ難しくなってしまうのは…複雑です。

仕上げに、西館の三国志系サークル「佐藤製薬」に寄ってみたが、すでに新刊の三國無双本は完売していた。ちょうどそこにメロンブックスの営業さんが来ていたので、もしかするとショップ委託されるかもしれないが…その周囲には、無双のコスプレをした「女性」の集団が!きらびやかな甲冑に付け髭まで再現してノリノリです…時代は変わったもんですなぁ…

13時30分、ミッション終了。終了時刻は昨日と同じだが、充実度は昨日の比ではない。アニメイトのショッパー(手提げ紙袋)がパンパンになり、重さも半端ではない。掌の皮はズル剥けそうになり、重みで肩が抜けそうです。常人の3割増しのスピードで動き続けるのは、ほとんどマラソン並にエネルギーを消耗します。汗をぬぐう暇もない。とっくにエネルギー残量はゼロですが、燃えてはいけない「何か」まで燃えてしまうので、むしろ疲れも無くなって行く気がする。でも、あくまで感覚が麻痺してハイになっているだけなので、ギリギリのラインを見切らないとエライ目に遭うことになりますけどね…

町田に帰還後、いつものようにめしや丼で3杯飯をかっ喰らい、風呂に入って疲れを強制除去。そして、相方のPCを借りて最後の情報収集にあたる。この時大活躍してくれるのが、GM研HPのリンクコーナーにある同人誌サークルリスト。いわば、「どこでもコミケカタログ」3日目226サークルという人間離れした作戦を遂行するためには、完璧な順路設計と情報収集は欠かせない。新刊の有無・コピー本の有無で作戦の難易度は大きく変化する。特にコピー本情報は前日のギリギリまで情報が確定しない場合も多いので、出先からでもチェックできる環境は必須!…もしかして、このコーナーを一番有意義に使ってるのは私ではなかろうか?

(3日目)に続く

 

 2003/08/15 (金)  「コミケ64(1日目)」

朝4時42分発、町田→東神奈川→大井町→国際展示場というルートで可能な限り最速で朝5時55分に現地入り。朝から激しく雨が降り続いていたが、そこは準備万端の私のこと、レインジャケット+レインパンツ+折りたたみ傘+荷物保護用ゴミ袋、で完全武装。しかし、今日の雨はそんな万全の備えさえも無力化してしまう凶悪なものであった。

何しろ、まったく降り止む事も無く1日中振り続けたこの雨は、大雨洪水注意報が発令され、総武線が止まったり京浜東北線が快速運転を取りやめたり、横浜線が35km以下の徐行運転をしたり…1日の総雨量が176ミリを記録。そんな大雨にも関わらず、りんかい線の始発(身動きできないほどの満員電車)でついた私でさえ、サンクス後方約50mの2大列目という酷いポジショニング。こんな大雨でさえ徹夜組への抑止効果はまったくなかったらしい。

今回、私は1日目にはオープニングラッシュを必要とするような大手まわりの予定はないので、企業ブースに行ってみるとにしたのだが…これが失敗の元だった。9時20分過ぎに一般参加列の館内待機誘導が始まったのだが、企業ブース参加者は雨のコスプレ広場に誘導され、行列は広場一杯にとぐろを巻いて埋め尽くす。朝10時、開場放送後、15分かけてようやく館内に入場。お目当てはminoriの(というより相田裕の)BSF下敷き。これを求めて並ぶも、途中から列が伸びすぎて列を雨降りしきる外周に再構築することに。カッパを仕舞ってしまった人たちは大打撃!しかも、今回のminoriは品揃えが多すぎるためやたらと会計に時間がかかる上に売り子さんも少なくて列の消化が異常に悪かった。毎度毎度思うのだが、列の整理にスタッフ人員を割くくらいなら、1人でも売り子さんを増やして回転数を上げるべきなんじゃないじゃないの?

結局、ミッションが終わったのは12時…「初日の企業は凶」よく覚えておこう。どうせ、売り物は2日目と3日目の分も確保してあるんだし、コミケで2時間のタイムロスするくらいなら、後日に高い金を出してでも中古ルートで買い叩きたくなるのも無理からぬことで…いや、だからこそ、転売目的のバイヤーと徹夜組がのさばる悪循環を生んでしまっているのだ。それに、同人誌即売会で大行列を作って狭い世界で王様気取りのエセブランドを神格化するなんてアホくさ(by 蔦子さん)。企業パワーを使わないとどうにも作れないようなグッズの存在価値を認めるにはやぶさかではないが、企業ブースで金と時間を使いすぎて本来の同人誌に割くパワーがなくなってしまっては本末転倒である。今回のコミケットプレスにも企業ブースの存在意義と問題点について考察されているので、機会があれば是非読んでみて下さい。

並び疲れた徒労感の中、東館に移動。外はいまだに激しい雨。もう外の行列はこりごりだ…そう思っていたけど、「モロモロ」も「皆既月食(皆既日食)」も5分程度並んだだけで買えてしまった。あれれれ?盛大なのは企業ブースだけで、一般参加の出足は雨によって深刻な影響が出ているのだろうか?この雨では外周大手もトラックヤードに行列を形成できないのに…そう思っていたが、「UNI*SEX」のように「ここは最後尾ではありません」札が5ブロックにも分けて連なっているのを発見。私はUNI*SEXさんのガンパレ本が欲しいだけなのに、RO(ラクナロク・オンライン)のとばっちりを受けて並ぶ事さえできず。むー

今日の攻撃目標はわずか20。その中でキラリと光る作品をいくつか紹介しておきましょう。

・「Cherry Pearl」(南真珠) 青い玉砕エステル(単行本) PSO A5・180P
・「GIMMICK」(ちょーぼ) エクレールの憂鬱3 ラ・ピュセル

オンラインゲームを自らに禁じている私にとっては、南真珠さんが描くPSO(ファンタシースターオンライン)本は、その世界の楽しさを存分に味あわせてくれました。シリーズ完結そして商業誌にもできない豪華な単行本になったことを、心よりお祝い申し上げます。ちょーぼさんのラピュセル本は、ショップ委託には流れていないため知っている人はものすごく少ないと思いますが、ラピュセル好きなら絶対にハマりますよ。それにしても、フルカラーB5で会場頒布価格200円って…いくらなんでもサービスしすぎだと思うんですけど…

13時30分、ミッション終了。というより、エネルギー切れです。開場まで4時間雨に打たれ続け、町田の相方が風邪でダウンして単独作戦になってしまい、トレイにも行けないので水分補給もできず食料の調達もできず…さらに、企業で2時間並んで気を揉んでいたのが悪かったらしい。閉め切った館内は空調も効かず湿気が充満し、ジーパンは汗を吸って張り付いて気持ちが悪いし、靴はすでに芯までグッチョグチョ。あまりにも消耗が激しかったので、早々と撤収することにした。

しかし、帰りのりんかい線の車内で、今日買ったばかりの本を読んでいる人の本がチラリと見えた時…激しく後悔。ああ、ディスガイア本は今日だったのか!疲れすぎてゾーン攻撃(ジャンル別絨毯爆撃)に思い至らなかったのだ。他人が読んでる本は面白そうに見えるのが人間の心理とはいえ…あまりにも私の好みストライクな内容である。どうする?今から会場に取って返してでもゲットするべきなのか…そのとき、チラッと作者名が見えた「AKIRA TAGUCHI」。今回は自分の作品を見る目を信じてみよう。これほどの絵を描く人が無名であるはずがない。まだチャンスはあるはず!…帰宅後ネットで調べてきたら、サークル「銀の月」の「田口朗」さんだと判明。実はコミティア系の作家さんで、今回のように普通のゲーム漫画を描く方が珍しいことのようです。3日目にも他サークルに委託で出しているとの情報をキャッチしたので、是が非でも入手しておくことにしよう(まだ全編を通して読んでいないので最終的な評価は出せませんけど)。でも、こんなカタチでの出会いもあるのだから同人はやめられまへんなぁ…

ベースキャンプの町田に帰還後、めしや丼で3杯飯をかっ喰らい、水でふやけた体を暑い風呂でほぐす。明日はこの雨がやんでくれますように…(2日目につづく)

 

 2003/08/14 (木)  「コミケ64(0日目)」

夏のコミケは3日間。では、「0日目」とは一体何なのか? 日時は夏と冬のコミケ前日。会場は秋葉原の中古同人誌店。参加者は1名、つまり私だけ。夜行バスで超早朝に秋葉原入りして、マクドナルドでコミケの作戦を練りながらコーラS1個で朝10時まで粘り、開店と共に中古同人誌の棚「全部」に目を通す、ある意味では「死の3日目」に匹敵する過酷なイベントなのです。

まずは、旧とらのあな本店、現とらのあな中古タワーへ。ちょうどタイミング良く、B級(キズもの)100円均一(しかも5冊買うと6冊目は無料)セールをやっていたので、チェックしてみると…出るわ出るわ宝の山。こと中古同人誌というものは世間一般の市場価値なんて何の指針にもならない。大手サークルや同人からプロになった人の本はアホみたいな値段がついたりもするが、基本的にそれ以外では「古い=貴重」などという概念は存在しない。セールにかけても売れなければ倉庫行き、もしくは廃棄処分されてしまう。そもそも、ジャンル分けさえ厳密には行われていないので、本気で求むる一冊を掘り当てたいと考えるならば、手間隙を惜しんではいけない。お金では買えないものがある。買えるものはマスターカー…って、それは違うか。

※中古探索はコミケの開催当日に行う事はオススメしません。転売目的のバイヤーどもで店内が満員御礼になってしまい、じっくりと探索できないので…

続いては「まんだらけ秋葉原店」へ。私は個人的にまんだらけの作家を軽んじると思われかねない営業方針が好きではないのだが、本には罪はないので私心を排して探索開始。委託同人誌コーナーも探索。まんだらけでは「佐藤製薬」のようにそこでしか委託に出していないサークルの本が置いてあったり、買い切り形式が多いためか無茶な値引きセールも頻繁に行っている。ポイントとかのサービスは皆無だが、他店より価格は確実に安いのが特徴。でも、同じ本なのに100円〜600円まで幅があったりするなど、管理はかなりいい加減のようだ。

続いて「あきばお〜」へ。同人音楽CDや同人グッズにチカラを入れている店なので、他店とは一風変わった品揃えが楽しめます。扱っているサークル数は少ないけど、思わぬバックナンバーが委託のまんま置いてあったりもするので、思わぬ発見もあるかも。次「まんが王国」は非常に入り口も階段も狭くて初心者が入るにはかなり度胸の必要なお店です。入店時に荷物をレジに預けなくてはいけないシステムが非常に面倒臭かったんだけど、今回行ってみるとそのシステムはなくなっていました。そこは便利になったけど、以前の雨の日割引がなくなってしまったので利用価値は半減。唯一の利点は、エロと非エロをちゃんと分けているところくらいか。

続いて「Dカルト東京2号店」へ。昭和通り方面に1号店があるにはあるが、そっちの方は紹介する価値も無いので割愛。2号店は高額同人誌を本当に高額で売る「ショールーム」なる専用階があることからも分かるとおり、同業他店比で値段の面ではかなり見劣りします。作家分けされた本の品揃えはそれなりに充実しているが、それ以外は本当にテキトー。高額でも金に糸目をつけずに手に入れたい、そういう風に割り切って考えられる人にしかオススメできません。分類が悪いのでここの棚を漁るのは労力の無駄というものです。

続いて「K−BOOKS」。秋葉原駅前すぐそこのラジオ会館3Fという立地条件の良さと、広い店舗面積を活かして品揃えはかなり充実しています。同人誌だけでなく、トレカもテレカもフィギュアも、予約特典で付いて来るポスターもクリアファイルも下敷きも設定資料集も…とにかくなんでもかんでも売っています。どんな種類のオタクさんでも退屈はしないことでしょう。同人棚は作家別・サークル別と分けてあるので、捜しやすいといえば捜しやすいのだが、一方にはあって一方にはないという現象もチラホラ。また、立地条件が良すぎてイベント時期には客が多すぎてじっくり探索できないし、商品の回転が良すぎるので思わぬお宝に遭遇する確率も低い。比較的新しめの中堅どころの本を捜すにはいいでしょうけど。

※イベント前に荷物が増えてしまうのは好ましくないので、旧東京三菱キャッシュコーナーの裏手にあるクロネコヤマトの集配センターで、その日のうちに本を自宅に発送してしまいましょう。

今回は春レヴォの時に全棚捜索を終えていたため、かなり効率良く全チェックすることができ時間が余ったので、仕上げに下北沢のコミケットサービスに寄ってみることにした。ここはコミケット準備会と関連の深いコミケットサービス直営のお店であり、カタログが書店利益なし+数日早く手に入ることで有名だが、実際に行ってみたことのある人は少ないだろう。在庫20万冊といっても、そのほとんどが箱に入ったままで未分類の物が多くて、山のように積まれた本の壁で通路も死ぬほど狭い。分類も女性向けの分類が多いし…しかし、根気良く捜せば思わぬお宝が埋まっているとも言える穴場でもある。どこかで見た事があるような某有名同人読者(らしき人)と並んで棚を漁る事小一時間…大変貴重な本を次々と発掘。嬉しいやら、予定外の出費で痛いやら…

予定通り、7時過ぎに本日のベースキャンプの町田に到着。しかし、外の雨は一向に止む気配がない…雨の行列は大変なだけどなぁ…(つづく)

 

 2003/08/13 (水)  「それは、ハードな1日だった」

帰省最後の1日は多忙を極めることに。

鳥取県にも回転寿司なるものが存在します。しかし、都会によくある100円(もしくは120円)均一の回転寿司とはちょっと違います。(違いその1)絵皿によって金額が異なり一皿500円なんてものも混ざって回転しています。(違いその2)漁港からその日水揚げされたものだけを厳選。もちろん、冷凍したものを再解凍したようなケチな品はありません。よって、日によっては握れないネタも結構ある。(違いその3)ネタがとにかくデカい。もう1個握れるんじゃないのか?刺身にして喰った方がいいんじゃないのか?と思えてきます。(違いその4)通は回転してる寿司なんて食べないで、当たり前のように全部口頭注文して握ってもらう。…とまあ、都会と地方では回転寿司でさえかくも違うものなのです。10皿アベレージの私でも7皿が限界でした。

腹ごなしに墓参りへ(失礼な子孫たち)。寿司屋で父が酒を飲んでしまったので、私が8ヶ月ぶりに父の車を運転。私は年に2回しか車を運転しないペーパードライバー(ゴールド)だが、AT車なんだから走って曲がるくらいなら誰でも出来るから何の自慢にもならない。速度感覚や車体感覚、安全意識や集中力、こういったものは、運転経験の有無よりも運転者本人の向き不向きが強く影響していると思う。適性検査を厳しくすれば、交通事故は半分以下にできると思うぞ(本当にそうだとしても、そんなことは自動車大国ニッポンの産業界も政界も警察も許しちゃくれないだろうけど)。

墓参りに行ったその足で松崎温泉の龍鳳閣(要する健康ランド)へ。いつもはコミケで疲れ果てた体を、この温泉で湯治して疲労回復を図るパターンだったけど、今回は日程が逆になってしまったので、いまいちありがたみがない。サウナもあまり好きじゃない。私はこう見えても負けず嫌いで意地っぱりな男なので、自分より後に入ってきた人間よりも先に出る事をよしとしない傾向があり、無理しすぎて気分が悪くなったりすることも。唯一のお気に入りは露天風呂。湖畔の風で火照った体を冷やしながら、半身浴を繰り返しながらダラダラと過ごすのが好きだ。しかし、ここは男女混浴の健康ランドなので水着着用が義務付けられているのが難点だ。まぁ、私の場合はどっちにしても、眼鏡がないと何にも見えやしませんけど。風呂上りにはお約束の左手を腰に当てて牛乳一気飲み。ああニッポンの風物詩!

東京行きの夜行バスは鳥取市からしか出ていないため、汽車(電車なんてハイカラなものは存在しない)で68分もかけて移動する破目に。久しぶりにJR山陰本線の各駅停車に乗ってみたが…駅自体がディーゼルエンジンから洩れるオイルで臭いです。整備の悪い線路の上に鈍行なのに物凄いスピードを出すので、車両が「縦」に揺れるので乗り物酔いに弱い人は一発KO。防音など皆無の設計なので、うるさすぎてウォークマンなんて聴けません。あと一駅なのに「列車通過のため15分停車いたします」って…よくもまあ、こんな環境で学生時代の1年間を通学して過ごしていたものだ。

鳥取→東京の夜行バスは、20:30発 6:30着。10時間で着く計算になるが、どうせ新幹線を乗り継いでも7〜8時間かかってしまう陸の孤島なので、片道10200円(税込み)の夜行バスの方が断然お得なのです。しかし、夜行バスというものはよほど慣れていないと眠れるものではない。高速道路でも結構揺れるし、エンジン音も煩いし、他の乗客のいびきも気になるし、誰かがトイレに立つと起きてしまうし…デリケートで神経質で眠りの浅い人にはオススメできません。今回はテンピュールの旅行用枕を買って持っていったのだが…すまん、これは使えない!だって、首が暑くて眠れないんだもの!大抵の夜行バスは消灯と共に冷房が緩められるから尚の事暑くてしょうがない。ああ、高い買い物だったのになぁ…

そんなこんなで、眠れぬまま朝の東京へ…(つづく)

 

 2003/08/12 (火)  「読書百遍、義自ら現る」

長い間放ったらかしにしていた地元の銀行の通帳記入に行ってみると…用件があまりにも多すぎるため「未記入一括」として処理されてしまった。明細が欲しいなら窓口に行けばちゃんと打ち出してくれるらしいが、問題とすべきは個々の取引明細よりも、むしろ、すべての取引収支額であろう。

お預かり金額 :460万円
お引き出し金額:440万円

うーむ…こうして数字で示されてしまうと、我が事ながら思わず引いてしまいますね。出費のうち8割以上が趣味への出費、つまりゲームや漫画やCDや同人誌へと消えていったわけです。総計するとベンツのCクラスが買えてしまうかもしれないなぁ。

これは価値観の違いと言ってしまえばそれまでだが、私の場合は、車を1台買うよりも、数年間趣味に存分に金を使える方が性に合っていると思う。よく「○○万円あったら何に使うか?」という与太話をする人がいるけど、この質問への答えからは、その人の価値観の基準や最優先の趣味が何かを推し量ることが出来る。

私の場合、1万円程度なら「本が何冊買えるか」と考えることが多いですね。5万円程度なら「Cレヴォ1回」、10万円程度なら「コミケ1回(やや不足)」。なんとも嫌な単位ですね。でも、100万円となると実際に見たことがないので想像もできません。何しろ、酒もタバコも車も女も捨てて、修行僧のような極限の知的探求心を支えるためには、常に絶やすことなく心の栄養を与え続けなくてはならないわけであり、そんな生活をしていれば金がたまるはずもないのも当然ですな。

しかし、私はただ自分の物欲を満たすためだけに金を使う浪費家ではない。趣味をただ広げるのではなく良い物を見極める審美眼を養う、いわば自己投資なのです。この莫大な投資は、今はまだレビューという形でしか作品から得たものを還元できていませんが、決して無駄にはなっていないと思う。「読書百遍、義自ら現る」という諺にもあるとおり、蓄積された知識は着実に血となり肉となる。相対なき絶対はなく、また絶対なき相対もない。その塩梅を見極めること、それが私が追い求めている究極のカタチなのかもしれませんね。

 

 2003/08/11 (月)  「暇ヒマ星人」

ごろごろごろ…
実家でダラダラと寝て過ごす。

5月に飼い始めた柴犬とも始めて面談したが、おとなしい犬なので吼えられたりはしなかった。本能的に身内の匂いを嗅ぎ分けたのか?でも、番犬としては役に立ちそうにない。もらってきた当時の写真をみせてもらったけど、たったの3ヶ月でこんなにデカくなるものなのか?子犬の頃はそれこそ「どうする、アイフル〜」並の可愛さオーラをかもし出していたが、今ではすっかり普通の犬に…なんだか詐欺みたいだぞ。でも、見た目は成犬でも中身は子供のまんまなので、夜鳴きもすればお漏らしもするらしい。還暦目前の両親にとって、初めて飼う動物は本当に子供みたいなものなのだろう。溺愛パワーが犬の方に注がれているので、私に対して「早く彼女を連れて来い」とか見合いの世話を焼いたりされなくなったので、助かってるんだけどなぁ…

あまにりも暇なので、暇つぶしに持ってきた文庫本、ブギーポップシリーズ最新作「ビートのディシプリンSIDE2」を読破。ブギーポップといえば、あの躁鬱の激しい独特の台詞廻しと世界観で有名だけど、この「ディシプリン」は「この試練に死神は現れない」と銘打ってある上に、ほぼ全編アクションづくし。その上、文庫本とは思えない分厚さのSIDE2でも完結せずにSIDE3へ…どこまでも型破りな作家だよなぁ、上遠野浩平は…

それにしても、このブギーポップという作品は、読み手の心理状態によってはものすごく危険な作品なのではないだろうか?登場人物たちに総じて言える要素は、達観であり諦念であり退廃であり虚無である。そういう境地に行き着いてしまうからこそ、彼らは世界の敵となりうる強力な存在となりえるし、死神の手にかかることを解放として受け入れることが出来るとも言える。読み手の心が弱っているときにこんなパワーのある作品を読んだら、毒気にあてられて悪い方向に作用してしまうかもしれない。もっとも、それほど高いレベルで共感できる精神的な下地を備えている人間はそう多くはいないと思うが…

 

 2003/08/10 (日)  「日本の車窓から」

ブチ切れ期限とされていたDNS更新から1週間目…BBテクノロジーの説明どおり、YahooBBでもちゃんと新サーバーが表示されるようになりました。とにかく、これで戦争勃発という最悪の自体だけは免れたわけですが…しかし、一難去ってまた一難。今度はCGIスクリプトの誤動作問題が発覚しました。

しかし、実家への帰省バスの時間が迫っていたので、この問題は盆休み明けまで一時棚上げとさせていただきます。考えられる原因は、ファイルをアップロードした際に、改行コードが正しく認識されないことにあるようです。所長日記が空白改行単位で記事分割されてしまっているし、名言集のSSIもテキストファイルの読み込みに失敗しているだけのようだし…皆様にはご迷惑をおかけしますが、今しばらくのご辛抱下さいますよう、よろしくお願いいたします。

ちなみに、今日の日記は実家のパソコンから書き込みを行っています。鬼が居ぬ間になんとやら、親が居ぬ間に更新。もちろん、ご丁寧に履歴もネットキャッシュも消去して証拠隠滅にも余念がない。しばらくはこういう更新形態が続くので、アップロード時間がまちまちになりそうです。

帰省バスで見かけた風景をちょっとピックアップ

・HOTEL あぱっち☆とまほーく(岡山県院庄IC付近) えらい攻撃的な名前ですなぁ…攻撃ヘリに巡航ミサイル…どんなラブホなんだか・・・

・店舗の10倍以上の駐車場を持つセブンイレブン(岡山県院庄IC付近) 郊外型のコンビニは駐車場が生命線だといっても、あれは明らかにデカすぎです。野球が出来そうな広さです。いくら土地が安いといってもなぁ…

・いろは坂もびっくり?人形峠 鳥取県と岡山県の県境にある人形峠は、かつては恐ろしい難所でした。走り屋の聖地といわれる「いろは坂」よりも凶悪だったかもしれない。軽自動車でさえすれ違うのがやっとの道幅、ガードレールすらまともになくて脱輪→谷に転落。照明なんて皆無。夕闇迫るワインディングロードは、「何か」が出てきても不思議じゃない…乗り物酔いに弱い人は確実にKOされる、そんな名所もあまりの不便さゆえ20年計画の大工事で大きく変貌してしまいました。一部の未完成区間に昔の名残を残すだけで、すっかり楽な道になってしまっていました。死にそうな道だったけど、景色も絶景だったんだけどなぁ…(自分で運転しない人の勝手な言い分)

 

 2003/08/09 (土)  「荷造り」

夜を徹して帰省&コミケ遠征の荷造り。なんだか遠足前みたいで楽しいなぁ…それにしても、今回は帰省とコミケの順番が初めて逆になってしまったので、家族の目に怪しすぎ携行品が見つからないように気をつけなくてはないので、肩が凝りそうです。え?肩が凝るのはコミケカタログのせい?…確かにそうかも…

・コミケカタログ(本)
・2223冊にも及ぶ所持同人誌リスト
・3日間226サークルに及ぶ新刊チェックリスト
・チェックサークルの会場マップ
・千円冊に両替した実弾(現金)
・パスネット、イオカード
・秋葉原ショップの各種ポイントカード
・スケッチブック
・サークル「美月亭」の美月さんへの御進物
・ショッパー(手提げ袋)
・テンピュールの移動用携帯枕
・iPod
・ゲームボーイアドバンスSP
・各種充電器(携帯電話、iPod、GBA-SP)
・同人誌リストの入ったフロッピーディスク
・ノート(紙)
・髭剃り
・正露丸
・パブロンS
・タオル
・日焼け止め
・帽子
・うちわ
・折りたたみ椅子
・折りたたみ傘
・レインコート&レインパンツ
・ゴミ袋(防水用)
・3日分の着替え
・実家への奈良土産(奈良漬)

むー、毎度のことですが、まるで登山にでも出掛かるような重装備になってしまいました。さて、今度はどんな言い訳で家族を騙くらかそうかいのぅ… 「ウソをつかないことは良い事だが、ウソをつけないことは悪い事だ」と、Memories Off 2ndの伊波健(ダメ主人公)も言ってるくらいだし、世の中には知らないでいた方が幸せなこともありますからね…

では、今日のところはこの辺で。
(どうやって実家のパソコンからこっそり更新するのか、まだ何も考えていなかったりして)

 

 2003/08/08 (金)  「やる気10%未満」

※現在、レンタルサーバーのサーバー移行によるトラブル継続中のため、この日記はCGIのログファイルを編集したものをアップロードして更新されています。

明日の昼には実家に帰省してしまうので、今夜のうちにコミケのサークルリストの作成、及び新刊情報の入手、行動ルートの設計、装備品の確認、ご進物の用意、リニューアルプレゼントの発送、メール連絡が滞っていた件について各方面への謝罪告知…そんなこんなで、いろいろありすぎて疲れました。大変申し訳ありませんが、今週はコラムもニュースもミニレビューもお休みさせていただきます。

現状では、原稿を書いてアップロードすることはできても、それを私の通信環境(YahooBB)ではブラウザ上で確認できません。どのような反響あるのかを知ることが出来ない。誰かに読んでもらうという前提があるからこそ、頑張れるんだ。そんな創作意欲の基本を痛感させられました。他人目にはそういう考え方は「独り善がり」と映るかもしれないが、実態はどうあれ「期待されている」そう考えることで少しでも良いものを作ろうという意欲が湧くなら、それもまたひとつの真実の形だと思います。

それにしても…YahooBBのDNS情報の更新頻度の遅さというものは、通信品質という面で致命的な問題だと思いますよ。極端な例を挙げるとすれば、朝刊を夕方に配達するようなものです。インターネットはただ情報を発信したり情報を引き出すだけの道具ではなく、情報を共有することにこそ真の目的があるわけです。にも関わらず、プロバイダの怠慢によって情報の共有レベルにタイムラグが生じるなどということは、あってはならない大問題なのです。しかもそれは200万回線を超える日本最大の常時接続プロバイダによるものなのだから…ばら撒き戦略でどんなに会員数だけ増やしても、中身の実態はサービス開始時の混乱期から何一つ変わっていないということだ。それでも使い続けるような理由は「今さら変更するのは面倒だ」という日本人の特質によるものなのだが… 盆休み明け以降、この問題が解決されないようなら、本気でYahooBBを解約します。変更に何ヶ月かかろうが知ったことではありません。不買運動などの地下活動に参戦することもやぶさかではありません。私も曲がりなりにもIT産業に関わるシステムエンジニアですから、同じ技術者としてこのような問題を放置しておくわけにはいきません!

さーて、どうなることやら…

 

 2003/08/07 (木)  「業務連絡(サーバートラブル半解決編)」

ここ数日のサーバートラブルについて、レンタルサーバー会社側の調査報告によると…

「DNSの変更が日本中にまだ行き渡っていない」

これが諸悪の根源だったようです。つまり、私はサーバーが移行した8月3日以降も旧サーバーにせっせとFTPして更新していたわけです。そりゃあ、カウンタが動くわけがないし、新規レビューを誰も読んでくれないわけだ…とりあえず、新サーバーのFTP先のIPを教えてもらって、差分をアップロードしてみると…ものの見事に問題は解決しました。滞っていたメールの受信も、新POP3サーバのIPを教えてもらって解決。関係者各位に連絡が遅れてしまった事を、深くお詫び申し上げます。

しかし、これで全てが解決したわけではありません。新サーバーにFTPはできるようになったものの、どういうわけか、私のパソコンからは未だに旧サーバーに繋がってしまうんですよね…私の契約コースではIP直指定のアクセスは出来ないので、DNSが切り替わらないことには、いつまで経っても新サーバーにアクセスできないわけです。すでにアクセスの95%が新サーバーに入れ替わっているとの報告も受けているので、これはYahooBBのキャッシュシステムが悪いのか、私のWindowsXPが裏で余計な事をしてくれているのか定かではありませんが…

どなたか、YahooBBを使っていて、ちゃんと新サーバーにアクセスできているという方はいらっしゃいませんか?(新サーバーでは、8月8日のこの日記が読めるはずです)

 

 2003/08/06 (水)  「雑記」

業務連絡

トップページのカウンタの誤動作についてですが、レンタルサーバの協力を得て調査を行ったものの、これといった原因を特定する事ができませんでした。どうやら、IP重複チェックが正しく機能しなくなった(IPアドレスを取得できなくなった)のが原因のようなのですが…さすがにそこまで要求するのは気が引けるので、代替案として、IP重複チェックを解除して、トップページにのみカウンタを表示する仕様に変更しました。その他にも何か問題があれば掲示板、もしくはメールにてお教え下さると非常に助かります。

雑記(1)
日本一ソフトウェアから往復ハガキが返って来て、8月23日に開催される「日本一ソフトウェア10周年記念チャリティーコンサート」への参加が確定しました。GM研読者の方で万が一このイベントに参加されるという奇特な方がいれば、現地でお会いできるかも。ただし、ネックになるのが会場が岐阜県の各務原市だということ。私も19時終演で奈良の自宅までたどり着けるかどうか心配です…

雑記(2)
GM研の定常更新の中に、月曜:TLD進捗報告、火曜:データ分析、とあるのに何もやってないんじゃないのか?とツッコミを入れられそうなので先に言ってしまいますが、記事にしていないだけで作業自体はちゃんとやってるんですよ。累計127,622件もの膨大なレビューへのアクセスから傾向を弾き出した分析結果は、そのうち発行予定のオフセット同人誌「GM研通信総集編」にて収録予定です。また、TLDについては夏コミ終了直後まで何も言えない状況なので、今しばらくお待ちください。

 

 2003/08/05 (火)  「TLS-S(8)」

業務連絡

GM研が契約しているレンタルサーバーが新サーバーに移行した際に、カウンタCGIの参照先IPアドレスが変わってしまったため、カウンタが正常に動かなくなっていたようです。止まっていた間のアクセスは前日比並ということで大雑把に補完しておきました。

10周目 神谷菜由(わがまま編)
 初めて出会う時に、休み時間に家庭科室(美術室でも可。第二校舎の特別教室なら全部OK?)をうろついていると、副部長から逃げ回る神谷さんと出会うイベントを発生させると、「わがまま編」が始まります。主人公の色が出すぎてしまった「るり編」があまり気に入らなかった私でしたが…この「わがまま編」を終えてみて…神谷さん株急上昇!普段の行動がアレなだけに、ちょっとだけ素直になって見せる一面がより映える。悩んだりせず最後までゴーイング・マイ・ウェイを貫いたのもすがすがしかった。(相変わらず、パソコン部の部長になった本当の理由は何の説明もなかったけど)トゥルラーの間でも結構人気上位に来るやも? でも…エピローグのCGが別ルートと同じたぁどういうこったい!べらんめぇ!(悪代官2の影響で江戸弁に?)

 

 2003/08/04 (月)  「TLS-S(7)」

すでにオールキャラクリアしたTLS-Sですが、別パターンのシナリオもクリアしてみないと、シナリオとキャラクターの最終的な評価ができないため延長戦に突入しました。

8週目 楠瀬緋菜(告白編)
 初めて会う時に、放課後の廊下をうろついていると、いきなり告白されるところから始まる「告白編」パターンのルートになるようです。さすがに正ヒロインだけあって、別パターンのシナリオも遜色なく「これはこれで」という風に楽しめました。キャラクターを純粋に楽しむためには「やらされてる感」の強いシナリオなんて必要ない、これこそTLSの原点ですな。しかし…エピローグで「実は幼なじみでした。それはまた別のお話」という風に、軽く流してしまうのはどうかと思うぞ?先に「幼なじみ編」をクリアしてしまう人が大多数なんだから、最後の最後にこんなにあっさり終わられるとガッカリ感が…(どういう順番でみせたいのか、製作側の意図が理解できない…)

9週目 篠坂唯子(憧れの人編)
 初めて会う時に、休み時間に美術室あたりをうろついていると、すべって転んでお尻に突撃!から始まる「憧れの人編」ルートになるようです。この「憧れの人」ルートは、「メガネメガネ…」で普通に遭遇する「コンプレックス編」とは比べ物にならない好シナリオです。男性恐怖症という篠坂さんのキャラクターも魅力的に描かれているし、「私に男の人のこと教えてください!」という台詞には大爆笑させてもらったし、憧れの人に告白する練習相手だったはずの主人公を好きになってしまうという恋愛構造も面白かった。(ただし、そこまで想っている人が突然いなくなってしまったことをアッサリと流してしまいすぎとも思えるが…)エピローグが別ルートと同じでCGまで同じなのには憤慨!もしかしてバグ?それとも手抜き?むー

 

 2003/08/03 (日)  「悪代官2」

あ”あ”暑い…
自宅の鉄筋マンションが最上階の8Fに位置しているため、カンカン照りになった屋上の熱が直下に伝わって来て、室内は異常な暑さに…その熱は夜になっても引かなくて、フローリングの床が未だにホカホカ状態…我が家には室温計がないから正確な温度は不明だけど…数字を見たら卒倒するかも。でも、今からクーラーを買うのは何かに負けたような気がして癪だし…

そんな暑い日は、なるべく動かないでゲームをして過ごすに限る。昨日買って来た「悪代官2」を開始して、ノンストップでクリアしました。正味2時間くらいかな?一応クリアはしたけど、ゲームとしてはまだまだ遊べる要素のあるから、しっかりと遊び倒した上でレビューを書きたいと思いますが…とりあえず、メモ感覚で初感を綴ってみる事にしましょう。

・ゲーム部分の大幅改善
まず、前作で大変不評だったトラップアクションとしてのゲーム部分についてですが…これは大幅に改善されています。部屋の出入り口が分かりにくかったのは、出入り口を点滅強調表示することで改善。視点切り替えの不自由さは、L1ボタン+十字キーの操作系統にしてスムーズになっている。それに、各ステージにレベルを設けて、連鎖を組んで☆を集めることに意味を持たせ、称号をビンゴ形式にし、罠もカスタムを可能にするなどなど…本編だけだと2〜3時間もあればクリアできてしまうゲームなんだけど、その後のやり込みの余地を持たせるという意味で、本作は後継作の役割を十分に果たしたと思います。

・大充実の新ミニゲーム
前作のミニゲームのぶっ飛び具合も素晴らしかったが、今回はさらに内容が充実!2ステージごとに1個の割合でミニゲームが挿入されているので、おとなしめの演出が多い本編よりもミニゲームが楽しみでゲームを進行させて行く原動力になったような気がする。(遊戯1:おび回し2)今回は「流れる射的ゲーム」感覚なので、前回のように回転速度を上げすぎると「しばらくお待ちください」の画面が出たりはしません。ゲーム的には今回の方が面白いけど、爆笑度は前回のほうが上かな?(遊戯2:問答百万石)思いっきりクイズミリオネアですな。問題は江戸時代に関する「まともな」問題でしたが、ライフラインやアルティメットアンサー?(ファイナルアンサー?)などの細部までこだわってフザケ倒しています。(遊戯3:くの一取調べ)ある意味でギリギリです。まさか拷問をギャグにしてしまうとは…神経衰弱のおまけで「拷問ギャグムービー」が見れるという仕組み。痛快なり。(遊戯4:願仏射撃)…き、危険すぎます。どこをどう取ってもガンダムです。シューティングは意外すぎるほど難易度が高い本格派です。さすがは「超兄貴2」を作っている会社だけの事はある…

・妄想爆発!もっとも危ないパクリ!
今回は「前作の40年後の幕末っぽい時代」という時代設定を生かして、ペリーから西郷隆盛、乙姫に武蔵に弁慶にモアイ像…あいかわらず時代考証や時代劇の枠組みを放り投げた、とんでもないキャスティングになっています。一応、今回は確固たるストーリーラインがあるんだけど、それがもう危険なネタのオンパレードです。ファーストガンダムをパクリ、スターウォーズをパクリ…でも、ただパクルだけじゃなくて徹底的に時代劇風にアレンジして笑い飛ばしてしまう「お笑い精神」は健在です。

・余計な一言が足りない?
続編として概ね満足しているのですが、ただひとつ残念なのは…笑いの面で煮詰め切れていない部分がチラホラ見受けられることです。正義の味方の名乗りの後に「返り討ちにしてくれる!」この台詞が毎回同じで、前作のように「いきなりビックネームが出てきやがって!」「もう時代劇じゃないだろこれ!」などの「余計な一言」がないんですよね…この決め台詞があるとないとでは大違いです。悪代官と弁天堂のコントがシュール路線の笑いで構成されているだけに、わかりやすく弾けるような笑いを散りばめておいて欲しかったのだが…(※これはゲーム論というよりお笑い論ですか?)

GM研はGAEの非公式サポーターなので、今回のレビューには相当力を入れていますが…はてさて、どんなレビューになることやら…

 

 2003/08/02 (土)  「日本橋「夏」紀行」

あ、暑い…
今日の大阪は、冷夏から一転して34℃の猛暑なり。なのにーなぜー君は逝くのかーそんなーにしてーまでー(という妙な脳内BGMを背景に)今週も日本橋に買出しへ。「gontaさん、脳味噌とけてるよ」と島津由乃さんのツッコミが聞こえてきそうです。夏コミ前で1円でも惜しいこの時期だというのに、また散財してしまいましたとさ…

本日の購入物件
・悪代官2
・悪代官(ベスト版)
・まほろまてぃっく(PS2)
・戦え!アナウンサー(6)
・ニコパチ(坂本真綾)
・PALETTA vol.8
・新刊同人誌5冊
・中古同人誌3冊

GAE独自の先行予約キャンペーンに参加した手前、普段は予約に使う事のない「ビックタイガー」にて「悪代官2」を購入。なぜか、取扱説明書がゲームの箱の外に袋入りで添付してあったけど…(説明書のサイズは普通に収まる厚さ)。もしかして、ギリギリで説明書に訂正を入れて印刷が間に合わなかったのかな?ついでに、GM研リニューアルプレゼントでPS2が当たった方へのオマケとして、ソフマップで「悪代官(ベスト版)」も購入。でも、全体的な印象としては、昨年のようなインパクトのある広報活動には及ばないような感じがした。等身大POPが置いてあるお店も少なかったし、出荷本数自体も少なそうだし…グループ元締めのコナミが乗り気じゃなかったのかも…(続編は放っておいても売れると考えてしまうのがコナミの悪い癖なんだけどなぁ…)

「悪代官2」と並べて売られているとすごい違和感がある「まほろまてぃっく(PS2)」(同じグループ会社なんだけど)。いくら日本橋といえども限定版はどこで買っても定価なので、夏のAVまつりのポイントカード欲しさにアニメイトに予約していたのですが…なぜか店員は限定版を2個レジに持ってきて「2個お買い上げですね」とのたまう。………はい?いくら私が(原作の)まほろファンだからと言っても、やりもしないゲームを2個買うようなゲーマー仁義にもとるような事はしませんよ。何をどう勘違いしたのか…(内金を2回に分けて払ったのが珍しいケースだったから?)。

暑くて食欲もないので、昼飯は何にしようか迷ったが、「ちょいめしあさちゃん」でカレーライス(大盛り)を注文。わずか100円増しで量が2倍になるという大飯喰らいにとっては素敵なお店であり、トッピングなしの素カレーならどんなにお店が混んでいても速攻で料理が出てくるのが嬉しい。辛さ控えめの家庭カレーだが、香辛料で食欲を刺激されてほどよく汗をかいて、なんとか完食。その後12時間経っても腹が減らないというから、大変お得な一品である(栄養学上では、一点集中型の食事法は体に全然良くないんだけど)。

帰宅後、買って来たブツを吟味しつつ、ミニレビュー執筆。しかし、あまりの暑さに原稿が進まない。リニューアルプレゼントの結果通知のメール書きもはかどらない。むー、こんなことでは「火の3日間」を乗り切れないぞ!このまま冷夏が続くかどうかは分からないけど…神頼みする前に、できることはやっておこう。倉庫からDDRを引っ張り出してきて、心肺機能のビルドアップから開始?

 

 2003/08/01 (金)  「TLS-S(6)」

中庭で発生する超低確率イベント「吹けよ神風!」で、神谷さんのパンチラゲットだぜ!…と思ったら、いつもよりスカートがまくれ上がって太腿が露出してるだけで、全然全く少しもパンチラではありません。…いくらソニーチェックが厳しいといっても、これはチト自粛しすぎではなかろうか?「○○さんのブルマ姿…」とか「(エッチな話を振って)篠坂「私、そういう話題にはうとくて…」主人公「じゃあ、僕が教えてあげようか?」」とか「水着バンザイ!夏バンザイ!」とか…主人公の日頃の言動自体がスケベ全開なので、イベント絵がこれではガッカリ感もなおさら…

あ、そうそう。隠しキャラの名前を「鈴木昭子」と書きましたが、実はこの隠しキャラには3種類の苗字「鈴木、佐藤、田中」、3種類の名前「昭子、恵子、宏子」の組み合わせで9パターンが存在するようです(実際に全部確認したわけじゃないけど)。どう呼んでいいのか分からないので、今後は単に「隠しキャラ」と呼ぶ事にします。

7周目 篠坂唯子(コンプレックス編)
 トゥルラーの間で結構評判の良い篠坂さんですが、この「コンプレックス編」はどうにもいただけない…やはり、篠坂さんはぶっ飛び系お色気&お笑い担当であるべきで、こんなシリアス(風味)な展開なんて要らないんだよブラザー!(?)唯一の笑いどころは、下校会話「世間話」で「エルニーニョってかわいいわね。「にょ」ってことろが」…ゲーマーズからいくらかもらった方がいいのでは? 「メガネメガネ…」の出会い方だとこのルートになるみたいですね。昨日攻略した桐屋さんシナリオも、別ルートは評判がいいみたいだし…どうも、ルート間のクオリティに激しく差があるようですね。こんなことなら、潔く1本に絞った方が良かったのではなかろうか…オールクリアしたご褒美がCG(販促パンフに使われていたプールサイドで脱いだ靴を両手に持った楠瀬緋菜)1枚だけとは…味気なさすぎ…