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 2006/09/30 (土)  「カナコミ」

祝!細川可南子中心同人誌即売会「カナコミ」開催決定!!
イベント公式ページはこちら


サークル「美術部」さんの夏コミ発行同人誌に「カナコミ」というネタイベントカタログがありましたが、このイベント開催告知はネタではありません。夢でもありません。本当に本当です。………(感慨のあまり気が遠くなる)………瞳子オンリーすら開催されたことがないのに、まさかまさかの可南子オンリーの実現ですよ! カタログに集った凄すぎる陣容からも、リアルイベントを開催してもそれなりの規模にできるのでは?と想像を膨らましていたので、このお知らせは本当に嬉しいものでした。本編での大逆転…の可能性は限りなくゼロに近いですが、これこそファンのパワー!これぞ同人の醍醐味!!GM研は今後もカナコミを全力で応援いたします!

※GM研がサークルとして参加できるかどうかは、夏冬のコミケで売り子をしてくれている友人との相談次第ですが、もしかすると特別編集版のGM研通信を本当に作ってしまう…かも。

 2006/09/29 (金)  「キミキス(星乃結美)その3」

星乃結美のナカヨシルートをクリアしました。地味でも誰かの役に立てるなら嬉しい。転校してしまうなら、このまま静かにお別れした方が誰も悲しまずに済むから…そんな彼女に訪れたのは、想い人(主人公)の励まし。勇気を出して明るく前向きにな自分になれるように頑張る星乃さん、という清く正しく、そして素直で清々しいシナリオでした。

2つのルートの存在意義:
シナリオとしては悪くないと思います。だが、スキルートと比較してしまうと…物足りなさは否めない。いや、本来は比較評価ではなく、どちらもヒロインの魅力を描いた可能性の一面として、2つのルートを「足し算」で評価すべきものなのだろう。しかし、それはフルコンプするゲームスタイルを前提としたものであり、ゲームである以上2つのルートを同時攻略することは叶わないのだから、どうしても印象の”紛れ”は起きてしまいます。幸運にも、私は祇条さんも星乃さんも「当たり」の方を先に選択することができましたが、残り6人でもその幸運が続くとは限りませんから…(何にしてもTLS時代を思えば贅沢な悩みなんですけどね)

ちなみに、川田先生が攻略対象ではないのは…TLSの伝統とはいえ残念無念ナリ。

 2006/09/28 (木)  「キミキス(星乃結美)その2」

星乃結美のスキルートをクリアしました。転校してしまう女の子という星乃さんのテーマは、これまでのTLSシリーズの遺伝子を継ぐべき存在として非常に重要なものでしたが、その大役を見事に果たしてくれる出来の良いシナリオだったと思います。序盤のよそよそしさはどこへやら、最後のアタックに至っては人目がある場所でもお構いなしでキス、夕暮れの学校のプールでもキス、という展開のダイジェストだけ書いてみると、なんとも大胆な子のようにも聞こえますが、実際にはその展開は「転校」というスパイスによって動機付けられ、必然として大きな切なさを伴うものとなっています。

言葉に出来ない想いがある。
キスでも伝わらないものがある。
それでも伝えたい気持ちがあるから…

まだナカヨシルートの攻略途中なので評価の決定稿ではありませんが、引っ込み思案の女の子が1年の時から想い続けてきた相手と過ごす最後の一ヶ月。転校することが決まってから始まった夢のような時間。これ以上好きになれば自分も相手も苦しむことになる。近づくほどに嬉しくて、でも悲しくて…引っ込み思案の女の子の一世一代の決意。TLSシリーズが男性側の論理で「離れ離れになるのを内緒にして」相手と親密になっていくという構図に常々引っ掛かるものを感じていた私としては、このシナリオが逆の立場でその切なさを表現してくれたことは素直に嬉しかったですね。

その他細かい芸:
一度下校デートを断られた後、その日のうちに再度アタックして約束を取り付けることに成功すると、「今日は急いで帰るっていってなかったっけ?」という主人公のツッコミに対して、「曜日を間違えていた」という焦ったリアクションが見れます。こんなマニアックな条件までフォローしてあるとは… あと、本命の子がいる状態で他の女の子にアタックをかけてその現場を目撃されると、とてつもない罪悪感に襲われます。「あなたを信じます」と言ってはくれるものの、当分の間は口も聞いてくれません。日数的にも同時攻略は難しい構造になっているようですね。もっとも、1人クリアするのに3時間もあれば十分だから、最初から何度もやり直しても全く苦にはなりませんけど。ちなみに、神風イベントの発生確率が異様に高く感じるのは気のせいだろうか?

 2006/09/27 (水)  「キミキス(星乃結美)その1」

キミキス攻略二人目は、引っ込み思案で目立たないメインヒロイン星乃結美。公式サイトの人気投票でも3位に甘んじているという結果や、彼女をメインにした同人誌がほとんどないことに一抹の不安はあったが…メインヒロインの出来次第で評価の大部分が左右されてしまう、大多数のシナリオ分岐型のギャルゲーとは異なり、キミキスは「ゲーム型」のギャルゲーなので誰がメインである必要性は特に無い。もっとも、その後の商品展開や人気の持続性にはかなり影響は出るのだが…

まだ攻略の途中なのでメインテーマとなる「転校」については触れない(というより、星乃さんが隠している)が、第一印象としては序盤の「引き」の弱さと難易度の高さが目立ちました。マッチングしない話題が多く、アタックも人目がある場所だと成功しない。おそらく、攻略本なしでリトライなしの天然プレーをしていると、日数が足りずにバットエンドになってしまう確率が高いだろう。

「普通の女の子」というTLSの伝統的なテーマを表現する上で、敢えて地味な性格のヒロインをメインに据えて、転校という避け難い別れを前に積極的になる…これは実は、これまでのTLSの主人公の立場からの視点のものです。そう考えると興味深いチャレンジだと思います。(女の子の方が転校してしまうというテーマは、2002年の時点で私もTLDで提唱してましたし)

やはり平日だと攻略も日記も追いつきませんね。続きはまた後日(「つづき」と入力すると、「都筑」が第一候補で変換される私のパソコンの辞書って…)

マッチング会話システム:
その子の得意分野の話題だからといって、鉄板で盛り上がれるというわけではないのが面白い。時と場所によって・さらにランダムでいくつかのパターンがあるみたい。また、会話の結果が(はーと)と(♪)の2つで判定されるので、スキルートとナカヨシルートのどちらを狙うか、また、好感度レベルによって同じ話題でも判定結果が異なるので、「話題袋」のセッティングが必要になるのも奥が深いところ。個人的には、「カミカゼ」コマンドでいつでもカミカゼイベントを本人の目の前で回想できるバカバカしさが大好きなんですけど(^^)

 2006/09/26 (火)  「mixi日記との統合について」

今何かと話題のmixiですが、ご多分に漏れず私もつい最近mixiの利用を始めました。招待自体はものごっつい昔にエニシング大神さんにお誘いいただいていたのですが、本業が超多忙を極めていたことと、まだSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)の認知度も低く使い所が今ひとつよく分からないこともあり、ずっと放置していたのですが…1月ほど前から本格的な閲覧を、1週間ほど前から日記もつけ始めました。今まではなかなかタイミングが合いませんでしたが、ようやくmixi日記のコツを掴めてきたので、webの方でも正式にmixiのコミュニティへの参加と、web日記とmixi日記の統合を記載しておくことにします。

GM研のmixiトップページはこちら

なお、mixiは会員同士による「招待制」のコミュニティサービスですが、すでに会員数が500万人を超えており、もはやクローズドな世界とは言えない規模になっていますが、マイミクシィ(友人リスト)は承認制だし、個別のコミュニティは参加レベルの制限を設定次第でかけられるので、mixiに招待することのハードルはかなり低くても問題ないと思うので、GM研読者の方でmixiに興味がある方は、gmken■gmken.com(※スパム対策のため、■を@に変換してご利用下さい)までご用命下さい。 なお、読者証明の代わりとして、メールの本文中に、「GM研通信vol.5 A's」の裏表紙右下のバーコードの横にある「49」で始まる13桁の数字を記載して下さいますよう、よろしくお願い致します。

 2006/09/25 (月)  「キミキス(祇条深月)」

カミカゼ扇子のお蔭でようやっと重い腰を上げて攻略に着手したキミキス。正式レビューはそのうち書くとして、攻略時間を確保するためにも日記の執筆の推敲に使える時間も限られているので、まずは叩き台となるメモ形式で書き残しておきます。校正も何もしていないので、他人目には何の参考にもならないかもしれませんが…

システム:TLSの正統進化系というイメージ通りであり、個々の要素は新機軸というほどのものでもない。ただし、全体の流れや雰囲気を崩さない快適さのある良くまとまったシステムになっている。多彩な新要素に対するチュートリアルも見事。下校会話ではなく学校の会話すべてが下校会話に匹敵するボリュームがあるので、むしろ喜ばしい変化と言える。「どこでもキスができる」システムを売りにするような話を聴いた覚えもあるが、それはどこでもアタックできるシチュエーションフリーという意味であって、「キス」に相当する行為はある程度限定された「大切なもの」として扱われている。このゲームにおけるキスはシステムというよりテーマに近いものと言えます。まだ1人目なので確たることを言えるわけではありませんが…(二見さんのように、ファーストステップのアタックで、いきなり「実験」と称して唇を奪ってしまう人もいますから…)

初回プレーは誰を目指すともなく天然プレー。二見さんや摩央姉にも惹かれるものがあったが、清楚可憐で従順なお嬢様:祇条さんの「ご主人様」声撃(誤植ではない)にぐらりと来てしまい、そのまま一気呵成にスキルート・ナカヨシルートをクリアしてしまいました。シナリオそのものはネタバレになってしまうのでここでは触れませんが、初回であればナカヨシルートが断然オススメです。勘違いだと薄々気づいてはいても、ただ側に居られるのならこのままでいいと願った。決して言ってはいけない言葉…溢れそうになる想いに息が詰まって…そして初めて心からその名を…ぐすん、えぇ話や… ちなみに、スキルートのプレー後に、STパルスさんの同人誌「春が来る前に」を読む事を強くオススメします。あのロングショットでの雨宿りのキスに込められた想いとか…祇条さんファンなら必泣ものです。

最初のボタンの掛け違いでこうも物語は変化するものなのか、そしてそのキャラの必然が辿り着くのはほぼ同じ着陸地点であること。設定の違いを楽しむ構造が瞬時に頭に浮かびましたが、ただし、正直言って2回プレーすることによって引き出される効果には一抹の疑問があります。まだ1人目なので、複数回プレーの質的なものが同じような展開になるとは限りませんが…高評価であるだけに注文もハイレベルなものになってしまいますが、そうして向き合うだけの価値のあるゲームである、という時点でまんまとこのゲームの術中にはまっているような気もしますが、悪い気はしません。これぞゲーム!これぞギャルゲー!というものを存分に楽しませていただくとしましょう。

 2006/09/24 (日)  「風は幕張には吹かず、されど神風は心に吹きぬ」

本日は、東京ゲームショーに人生初参加…して来ませんでした。前日にローソン前売り券と行列対策アイテムをリュックに満載し、朝6時の目覚ましで起床。いざ幕張へ!…と身を起こした瞬間、ブッブーという不吉な効果音とともに「腰に爆弾を抱えてしまった」というメッセージが脳内に表示されました…(C)パワプロ

お目当ての神風扇子は、すでに前日のmixiで有志の手により確保済みと知っていたので、使命感が薄れて油断が出てしてしまったのかも知れない。やはり10年かけて積み上げた(?)不参加の習慣を打破するのは容易なことではありませんね。来週のサンクリに響いたら本末転倒なので、今日は静養に徹することにしました。

とはいえ、これも何かの縁だろうと思い立ち、今更ながら「キミキス」本編をプレーしてみることにしました。
(30分後)祇条さんの「ご主人様」声撃にグラリと揺れる
(3時間後)バットエンドにめげてる場合じゃない!
(6時間後)祇条さんナカヨシルートクリア!

…面白い!実に面白い!気がつけば連続6時間。摩央姉や二見さんがエロ方面で人気が出る理由も良く分かったし、全キャラクリアで妹の菜々も攻略できると知って、ゲームリハビリ中の私に早くも全クリアを誓わせてしまいました。こんなに求心力のあるギャルゲーに出会ったのは久々です。キミキスについては明日以降の日記でポツポツ書いていきます。

風は幕張には吹きませんでしたが、私の心には神風が吹いたようです。(←恥ずかしい台詞禁止!(c)ARIA)

 2006/09/22 (金)  「風は幕張へ?」

唐突ですが、日曜日に東京ゲームショーに一般参加することになりました。今年で10周年を迎えるTGS。実は、私は今回が初参加です。直接は関係ないにしても比較的近い業界にいて、日頃ゲームについて偉そうにあーだこーだ言っている割には、なぜかゲームショーには縁がありませんでした。その主たる原因は「同人誌即売会の日程と被るから」でしたが、今年はサンクリが10月開催のため、エアポケットのようにお目当てのイベントが全く無い週末が…

しかし、それでも昨日まではゲームショーに行く気は全く起きませんでした。PS2の電源を半年以上入れていない人間に、早起きして地の果て幕張くんだりで試遊台に何時間も並ぶような甲斐性が出るわけがない。私をその気にさせたのは、PS3の超美麗映像体験でもなく、Xbox360のアメリカンな豪快ソフト群でもなく、夏コミで瞬殺されたコスパのキミキスグッズ「カミカゼ扇子」でした。なんとも業の深い私らしい動機ですなぁ…

キッカケは日頃からお世話になっている方への恩返しのつもりでしたが、多数の有志の名乗りもあって確保は万全の模様。私の出る幕はないかもしれませんが、前日夜には戦果も判ることだし、ここはひとつ、自分用に1本買ってキミキス本編をプレーせざるを得ない環境に自分を追い込むきっかけにしてみましょう。ついでに、PS3の映像も眺めてブラブラしてきます(ついでかよ!)

追記:
PS3の値下げ発表には感慨は特にありません。発売前に値下げって言われてもなぁ(^^) Wiiは大人気で入手困難。PS3は出荷過少で入手困難。結果として年末商戦の主役はDS、というオチになりそうですが…

 2006/09/21 (木)  「ハチミツとクローバー レビュー」

漫画レビューに、「ハチミツとクローバー」を追加しました。

マンガ原作版もアニメ版もほぼ同時期に完結するという、非常に良いタイミングでレビューを書くことができました。「美大生たちの青春恋模様」と紹介されるとイメージが固定されてしまいそうなので、「気恥ずかしいと感じられること自体がギャグになっている作品」という斬り口で構成してみました。執筆に入るまで8時間悶え転がり、実執筆にも3時間かかる結構難産なレビューでしたが、手応えのある(恥ずかしい)内容になったかと。詳しくはレビュー本編にて。

アニメ版は「I」も「II」も、よく作品の本質を理解した、こそばゆい演出が徹底されていて好感が持てます。実は私も「I」を見て単行本を買いに走ったクチですから。残念ながら、今回はアニメ版のレビューを書く予定はありませんが…野宮・山崎・美和子の藤原デザインの愉快な3人組が個人的にはお気に入りですが、レビュー本文では割って入る余地が無かったので割愛。GM研通信vol.6のキャラ選評は1ページでは収まらないかも?(ちなみに、映画版は観ていないので評価のしようがありません)

 2006/09/20 (水)  「夏コミ備忘録(5)」

SWEET SWEET SWEET (走れ!
UnlimitedBladeWorksルートのGODD END後の世界が舞台で、セイバーとともにロンドンで生活している凛と士郎による、タイトルの通り甘いラブストーリーです。バレンタインデーとホワイトデーにまつわるweb漫画を全面書き直し&書き下ろし。18禁漫画よりも気恥ずかしい恋愛偏差値ゼロの二人の初々しい恋の行方は、ちょっぴり大人になった士郎と、やっぱり凛らしい行動と返事に、自然と頬が緩んでしまいました。

りりかる上等! (茶々組
あとがきにもあるように、まさに好きが高じて勢いで作られた本であり、それこそ同人誌の原点だと再認識できる斬れ味の一冊に仕上がっています。いろいろと勢い余って暴走気味に溢れる作品へのパッションが、なのはラブなフェイトの愛しいまでの・孫子の代まで語り継ぎたくなる不器用さとシンクロ。また、ボケずにはいられないお笑い魂が、はやてのボケ振りセンスとマニアックなネタとシンクロ。次回作にも期待大です。

コハクリコ9 (経験値ランド
「ノーモアげったん」「Fateのアニメは微妙にケチがつけにくい出来」など毎回ギリギリな発言を繰り返しながら、なんだかんだで「コハクリコ」シリーズも9巻目です。月姫以前の活動も知っているファンとしては、応援しているのか茶化しているのか分からない、大胆な余白でシュールさえ醸し出す経験値さんの芸風が、今なお変わらず読めるのは貴重なことだと思います。「せいばりん」との交換ネタも健在。でも、やっぱり最高の奇人は琥珀さんですね。そこが家庭用移植の最大のハードルでもあったりしますが…

まだまだ続くよ〜

 2006/09/19 (火)  「夏コミ備忘録(4)」

ロシナンテ Go☆Ahead (大黒堂
聖祥大附属小学校の運動会で、ご家族対抗騎馬合戦に特別参加することになった八神ファミリー。娘の前でいいところを見せようと張り切る父、昔の血が騒ぐ兄と姉、そして勝負ごとには手加減できない全力全開のなのは、という最強を誇る高町家を相手に、クロノとフェイトのコンビネーション、そしてはやての頭脳プレーで八神ファミリーが挑む! 騎馬戦というにはかなりアレな戦法の応酬ですが、そこに至るまでを繋ぐ間の作り方がとにかく上手い。30Pの漫画として1本読ませる力は相当なもの。この躍動感と爆笑のオチは、なのは同人好きなら必見です!

D.C.B.S. 3 (RAKUKINE
D.C.B.Sとは、D.C.BATTLE SITUATIONの略であり、「きらら」でも連載をしている「音木らく」さんの手による、多分同人唯一の燃えるD.C.ハードバトル漫画です。萌えカットは最初の1ページのみ。以後は熱血少年漫画もビックリの熱い拳の語り合いの連続ですが、ただ熱いだけではありません。戦う理由はその想いの強さゆえに。DCのキャラ設定や世界観も、伏線として上手く絡めてあります。過去・現在・未来、そして絆…その戦いの果てに明らかになる最強の存在…多分「4」に続きます。商業誌もあるので時期は読めませんが、気長に待ちましょう。

さつきそら (ひなたぼっこ倶楽部
私にとって月姫の弓塚さつき同人誌といえば「ひなたぼっこ倶楽部」が真っ先に思い浮かびますが、メルブラさっちん本シリーズの総決算と言うべき一冊が「さつきそら」です。二十七祖にも匹敵する力を持ちながら、人であり続けようとした。たとえそれが果て無き渇望と崩壊とともにあったとしても…遠野志貴の隣に相応しいと自らに確信を持つために戦い続けるさつきに、シオンは…戦いの果てに、さつきが辿り着いた結末は…とても悲しいけど、どうか幸せにと笑っていたいと思える結末でした。10月のさつきオンリーで番外編が出るようなので、シリーズとは別にこちらも楽しみにしておきましょう。

ギャルゲーム墓標 (O山出版
毎年冬コミ発行のギャルゲーム批評とは別に、夏コミでは毎回ネタメインの別冊発行が恒例になっているこのシリーズ。ちなみに、昨年は「ギャルゲームうひょう」でした。今回はかつてギャルゲーバブルの時代の栄枯盛衰に忘れ去れ、今や激安ワンコインとなった古典を紐解いてみようというこの企画。「ヒロインドリーム」が選者によって評価が真っ二つだったことと、「2」がどうにもならん出来だったことに、深く頷いてみたり。完成度はともかく、ゲーム性の志は温故知新で片付けられるものではない。挑戦と失敗に学ばなかったこと、それがギャルゲーの過ちだったのかも…(遠い目)

まだまだ続くよ〜

 2006/09/18 (月)  「夏コミ備忘録(3)」

みずパニ7.5 (星狩座
今ではすっかり星狩座のマスコットキャラクター(珍獣ともいう)になったエリートポテトですが、彼?がしゃべるようになったエピソード「ポテト誕生2006」がアンソロ版から改訂新録されています。マニアックな方は両方見比べてみましょう。どっちのポテトも珍獣であることに変わりありませんけど。秋をテーマにした新作は、いつ通りの珍獣たちの変態ぶりと脱線ぶりがステキです。次回のコミケで最終話を含めた総集編2が出る(予定)であり、レビューも書いた長年のファンとしては一抹に寂しさもありますが、最後の笑いを楽しみに待つことにしましょう。

きのうの島本さん1 (ウラシマモト
熱血漫画家の代名詞とも言える島本和彦先生が、今流行バカ売れの「スローマンガ」に挑戦!…すぐに盛り上がってしまう島本漫画には、明らかに無理のあるテーマにもチャレンジできるのも、同人誌ならではの魅力です。手探りで描かれた初スローマンガは、不安一杯で普通のタッチの漫画も収録されています。で、最後はやっぱりいつもの島本節熱血コマぶち抜きオチに。こんなに熱いスローマンガは初めてで、それ自体がギャグになっています。ナンバリングが「1」となっているけど、続刊は…?

ひがしんがカメハメハ大王 (ラピュタ帝国
あずまんがパロディ「ひがんしんが」シリーズの最新刊は、いつもの面子でどこかに行ったらシリーズ第2弾「ハワイ編」です。大学生になった一行が、ちよちゃんの招待でハワイで合流。オリジナルネタながら、作者のハワイの現地取材の経験も生かして、しっかりいつもどおり「あずまんが」しています。何気に隠れキャラトして登場しているジャンボさん(よつばと!)とのコラボにニヤリ。長年続いた同人シリーズが、こうしてごく自然に新ネタで続いて行くのは、ファンとして嬉しい限りです。

まだまだ続くよ〜

 2006/09/17 (日)  「+400冊」

夏コミから約一ヶ月が経過して、ようやくすべての同人誌を読み終わり、エクセルへのリスト登録も完了しました。夏コミ分登録以前(8/20)の集計時点では7305冊だったものが、今集計してみると7704冊になっていました。要するに、約400冊増えた計算になります。推定支出は約25万円也…どおりでいつも金がないわけですな(^^; これでも、約2割程度のサークルを見切っての数字なんですけど…新しい驚きの出現を前にして買い控えることなんてできませんから。2007年末を予想していた1万冊突破は、さらに早まるかも知れません。

さて、そんな大量の本を前にして、正式レビューの候補はいくつか挙がっていますが、実際に現時点で書いたのは6月発行の「A.C.E AAA children episode」のみ。レビューの元にしようと思っていた夏コミ備忘録も、めっさ間隔が開いてしまい今更感もありますが、1日何冊かずつかでも積み重ねて行く事にしましょう。

チャージ!ふたば Hop-up@ (ゆ〜のす通信
「チャージ!ふたば」のシリーズ番外編であり、おっぱいへのこだわりに溢れた「おっぱい」漫画です。といってもエロ18禁ではありません。おっぱいへの愛と優しさに溢れたギャグ漫画です。GM研通信vol.5 A'sにも収録されている、ゆ〜のすさんのインタビューひとこと「おっぱい!」は、まさにこの本の制作中に出たものだったんですね。8割がやさしさでできている、おっぱい道の奥深さに小宇宙を感じられる一冊です。

なのはのは (タマゴ屋
SD糸目キャラで御馴染みのタマゴ屋さんの「なのは」シリーズ第3弾は、いつにも増して魂抜けまくりです。クロノとエイミィとのなりたてホヤホヤ家族っぷりは読んでいて和み笑い。ヴィータとアリサのコンビネタは珍しいけど、そうあって欲しいと思えました。微妙にキャラが被ってるようでそうでもないし。タイトルのネタ的には「な」「の」「は」で一段落してしまい次回は未定とのことですが、サークルHPではweb漫画の連載が続いているので、何らかのタイトルで続刊はあるかと。

PV10 (ぱるくす
PVシリーズのカウントは10ですが、なのはシリーズはPV5からなので6冊目。第三期も決まったことだし、このシリーズもまだまだ続きそうでファンとしては嬉しい限りです。見所は、もはやシリーズ化している「なのは&ヴィータ」の撫で撫でネタと、ナチュラルダークなフェイトさんネタです。なのはラブが高じて邪魔者を排除しようとする危険な思考に走るフェイトの気を逸らせて、クロノの身の安全のため孤軍奮闘するエイミィさん…大変ですなぁ…

まだまだ続くよ〜

 2006/09/16 (土)  「封じ手」

後付とはいえ、今週は日記を毎日つけることができました。当たり前といえば当たり前のことですが、時間的にも精神的にも肉体的にも全く余裕の無かった最悪の時期は脱した感があります。やはり、素人とは言え人様にお見せする文章を書いているという自覚がないと、クオリティを高め続ける明確な目的意識を持つことは難しいですからね。ただ続けるだけでは長続きしないのは、ダイエットや生活習慣と同じです。ダイエットには痩せた結果によって得られるもの(成人病の予防やモテ効果?)があるから頑張れるものですから。

話は変わって、以前日記で何度か書いていた、なのはSSの「The Last Logia #それが最後の願いなの」のプロット第三稿が完成しました。初期構想時には「皆殺しの田中」もびっくりのハードシナリオでしたが、情が移ったか人死の価値を薄めるのも得策ではないと判断し、中盤以降の構成を大幅にやり直してみたところ、死ぬのは一人だけになりました。その分、とてつもなく重くて辛い別れとなるわけですが…このシーンを書く度胸が私にあるのだろうか… 普通に小説形式のSSであればいつでも書ける状態にありますが、このネタはなのは第三期の放映が終了するまで制作には着手しないことにしました。将棋の封じ手のようなもので、しばらく…多分来年夏までは、自分自身も忘却してしまいことにします。ネタ的には多分第三期が終わった後でも全く問題ありません。第三期で登場するという新キャラがどのような立ち位置になるかと、放映時期が来年の夏コミ本の制作期間に間に合うかどうかが、目下最大の悩みになりそうですが…

 2006/09/15 (金)  「覇権交代劇の始まり」

9月14日に行われた戦略発表会「Wii Preview」にて、任天堂の次世代ハード「Wii」の発売日と価格が正式に発表されました。記事の詳細はファミ通.comや電撃オンラインなどのニュースサイトにお任せするとして、とりあえず私の所感をメモっておきましょう。

■発売日について
北米は先行発売で11月19日、日本発売は12月2日(土)
なぜ北米先行発売なのかというと、これは北米での年末商戦の概念が日本とは異なるためです。北米では11月下旬の感謝祭(サンクスギビングデイ)からクリスマス・新年にかけてが年末商戦とされていますが、日本では12月第2週の冬のボーナス支給からクリスマス・お正月にかけてを年末商戦と捉えるのが一般的です。無理にゴロ合わせだけで発売日を決めたり、世界同時発売とするメリットよりも、それぞれの市場に潤沢な初回供給量を確保することと、いかにヘタレ具合が酷いとはいえPS3と話題が被らない(むしろ足を引っ張られない)ようにすることのメリットを選択した結果だと言えます。

■価格について
日本は25,000円(税込)、北米では249.99ドル
SF以来続いてきた任天堂のハードの伝統的価格25,000円をキープする形となりました。北米の250ドルは数日前に流出した情報の通りだったが、ドル建て換算だと29,800円になるのでは?という憶測もあっただけに、これは予想以上の割安感のある価格だと言えます。少なくとも、PS3に対して廉価版の半額以下というインパクトのある価格を提示できたことは、消費者に与えるイメージ面で大きなリードを奪うことになるでしょう。ちなみに、北米版にはゲームソフト「Wii Sports」が1本同梱されているので、別に日本版が特別に安いというわけではありません。

■同時発売ソフトについて
任天堂の据え置きハードの伝統であった「切捨て上等・新機軸しか認めない」いつもの駒不足ロンチ(立ち上げ)とは異なり、今回はゲームキューブとの下位互換性があり、バーチャルコンソールで旧ハードの作品も遊べることもあって、たとえ同時発売のタイトルに駒が揃っていなくても十分に購買動機が成立する下地があるのですが、特に北米では信仰に近いほどの大人気を誇る「ゼルダ」が同時発売に名を連ねたことで、日米共にかつてない万全のスタートダッシュが可能な状態であると言えるでしょう。今後の発売予定タイトルも、各メーカーの”本気度”はゲームキューブの時とは雲泥の差ですから…

■バーチャルコンソールについて
Wii最大の目玉と言っても過言ではない、過去のハードの作品をダウンロード購入して遊べるバーチャルコンソールについては、FCが500円、SFが800円、N64が1,000円程度。メガドラやPCエンジンのソフト価格は今後セガ、ハドソンからそれぞれ発表されるとのこと。動作タイトルの詳細はまだ公開されていないが、ダウンロード価格は予想よりも若干高めかなという印象です。懐ゲーばかり遊ばれても新作が売れなくて困る、という微妙な匙加減なのでしょうけど。ダウンロード後の保存形式については、SDカードに保存できるのか、それとも内蔵メモリのみの保存なのかが不明。MSXにも対応するらしいが、CD-ROM系のタイトルは容量の問題をどうクリアするのだろう?内臓メモリを使用した「チャンネル」機能に組み込まれるようなので、外部デバイスへの保存は望み薄?

総括としては、いよいよソニー天下に幕が下りる日が来たか!という期待が確信に変わるほど、任天堂の自信に満ちた提案が魅力的に映った発表会だったと思います。携帯ハードと据え置きハードの市場規模を逆転させてしまったDSの空前の大ヒットに驕らず、「DSは追い風にはならない」として、”家庭用”であることの魅力を改めて追求し「毎日電源を入れてもらえる」遊びのアイディアに挑戦した設計思想には頭が下がります。ホームエンタテイメントであることよりも、ファミリーエンタテイメントであることを選んだ。これがソニーと任天堂との決定的な差なのである。そして何より、北米市場で圧勝することを戦略の重要な要素として万全の折込がなされているところに、任天堂が本気で覇権の奪取するつもりなのだと感じさせます。初回10万台しか用意できないPS3のもたつきは、ソニーにとって致命傷になるだろう。後は、爆発必至のWii人気にとこまで任天堂の生産能力が追いつくかにかかっている。とりあえずAmazonの予約開始メール通知サービスに登録しましたが、DSLiteよりも品薄で春先までは入手は困難かも…

さて、嫌々使っていたPS2を晴れて足蹴にできる日が来るのが今から楽しみです。

 2006/09/14 (木)  「時をかける少女 レビュー」

アニメレビューに「時をかける少女」を追加しました

テアトル池袋最後の日での鑑賞から2週間…ようやくレビューを書き上げました。その間、主題歌の「ガーネット」と挿入歌「変わらないもの」を聴きながら、何度も思い出し泣きしながら、頭の中でぐるぐる構成を考えていましたが、悩むより2度目を観た方が早い!という結論に達して、本日2度目の鑑賞を敢行してその勢いで一気に書き上げました。詳しくはレビュー本文に譲りますが…もしかすると3度目の鑑賞もあるかもしれない、というくらいはまってしまいました。早くDVDにならないかなぁ…

ちなみに、夏コミの新刊の山を登録整理していたら、羽根屋根さんの時かけコピー本を発見しました。冬コミにはオフセット版も出るようなので、要チェックですよ!(自分の本で時かけ特集をやるかどうかは…未定ですけど)

 2006/09/13 (水)  「Leafの強権発動(続)」

昨日の日記のネタについて、web拍手でいくつかの情報をいただき、大変ありがとうございました。第三者流通(書店委託)に関するあの規約そのものは数年前から告知していたものであり、ただ単に知らない人が多かっただけ、というオチのようですね。私もその手の業界で禄を食む者としてLeafのスタンスは知らないわけではなかったけど、この改訂ネタが主にmixi方面で話題が盛り上がっていたようで、人伝に聞くまでに10日以上かかっていましたから、実態として特に問題となるアクションが起きる、というわけでもなさそうですね。

Leafのように二次創作のガイドラインを細かく規定している会社はごく稀ですが、厳しいのか寛容なのかといえば、寛容な方だと思いますよ。社員(たとえば、みつみ美里さん(CUT A DASH!))の同人活動を許容していることからも分かります。もっとも、会社としての見解を聞かれれば、法務上は「規定にある通りです」としか答え様がないんですけどね。

しかし、これで一件落着なのかと言えばそうでもない。数年前からあった同じ規約でも、今は問題となる規模と前提が変わってしまっている、ということです。そこには大変厄介な御仁や機関が付け入ることのできる隙が満載ですが、誰も気づいていないのか、気づいてはいるけど悪者になってまでして獲りに行かないのか、そのどちらかでしょう。想定されるシナリオは何本かありますが、実行されると本当に困ったことになるので伏せておきます。

 2006/09/12 (火)  「Leafの強権発動」

最近ではオタク層からの人気の火の点け方次第で、ヒットの方向性や規模さえも決めてしまうほどの影響力を持つ、「同人」という存在…メーカーとしては著作権上の問題もあり決して公認することはできないが、商売上では潜在的に爆発的な購買力と可能性を持つのこ市場との「持ちつ持たれつ」の関係を維持するために、「グレーゾーン」の存在として扱われているわけですが、そんな状況下にあって、9/1にLeaf(アクアプラス)の公式HPにて更新された、ガイドラインが業界内で物議を醸しています。それは、

『個人またはサークルによる私的頒布であること。具体的には『同人即売会(イベント)での頒布』、『webサイトでの自主通販』等を差します。二次創作物を、業者等第三者を介して一般流通させることは同人活動とは見なしていません』

…という条項です。
要するに、二次創作(同人)の存在そのものは公認も禁止もしないが、「書店委託による販売はその限りではない」と言っているわけです。ものすごく微妙な言い方ですが、それがオトナのやり方というものです。私は特に驚きはしませんでした。二次創作についてのガイドラインを詳細に渡って定めている企業はごく僅かでしたが、いつかはどこかがやるだろう、とは思っていたし、もしやるならLeafだろうな、とも思っていました。しかし、確実すぎる割りにそれほど楽しくもない予測だったので、数年前の時点で所長講演に収録する原稿からはカットしてしまいましたけど。

メーカーや作品やキャラクターへの敬意(リスペクト)と情熱(パッション)で成り立っている二次創作の行動原理を巧みに利用して、描き手からもファンからも「本家がそう言ってるなら、じゃあしょうがないよね」と解釈され、書店委託というインフラのみを悪者に仕立て上げる。自らは権利上もっとも有利な立場に回り、供給減少の不利益を被りたくなければ、何らかの見返りを寄越せと一方的に要求できる。それが権利使用料によるマージンなのか、自社製品をより有利に売るための条件付けなのか…その辺は不明だし表に情報が流れてくることもないでしょうけど…他社がこの動きに追随する流れになるかどうかは、今後のなりゆき次第でしょう。どこもLeafのように強権を発動できる立場にあるわけではありませんから。メーカーもサークルさんもしばらくは様子見といったところでしょう。

私はLeafネタを扱う同人者ではありませんが、同人サークル側の論理から言わせてもらうと、税務上の問題が一番大きいかも知れませんね。現在、同人誌販売によって生計を立てること・もしくは生計の一部としていることに対して、合法か違法かを特定する法律は存在していせん。世界に注目される文化産業としてここまで大きくなってしまった同人を法的に規制することは得策ではなく、経済活動による収支が正しく報告され、出た利益に対して税金を払ってくれるならまぁいいや、というのが政府のスタンスであり、ギャルゲーの大手とはいえ一社の判断基準が体勢を変えてしまうことはない。むしろ懸念されるのは、この機に乗じて…(おっと、ここから先のシナリオは、誰かが真似して本気で実行してしまうと大変困ったことになるのでカットします)

 2006/09/10 (日)  「とらいあんぐるパーティー4」

本日は、都産貿(台東館)で開催された同人誌即売会「とらいあんぐるパーティー4」に一般参加してきました。第三期TVシリーズも正式に発表され、まだまだ人気爆発中の魔法少女リリカルなのは。新興のオンリーイベントが続々開催されている昨今、「とらハ」時代から都筑真紀作品のオンリーを開催してきた老舗イベントがありました。それが「とらいあんぐるパーティー」です。ナンバリングは「4」ですが、外伝を1回挟んでいるので開催としては5回目で6年目に突入。「なのは」から入ってきたサークルが大半を占める他のオンリーとは趣が異なり、とらハ時代からの老舗サークルの参加率が高いのが特徴です。もっとも、私はとらハは知識の上でしか知らない門外漢なので、あまり詳しいことは語れませんが…

最近のなのは人気の加熱振りを考慮して朝8時半に現着。5Fのイベントスペースに待機列は参加者によって自主的に形成されていたものの、これは正式なものではなく、9時半から肩叩き方式で再形成されましたが、特に混乱もなく整然と行われました。その数300名以上。がっつき過ぎない礼儀正しい姿勢は他のイベントでも見習って欲しいものですね。11時には時間通り開場。コピー本を求めて壮絶な争奪戦が繰り広げられる!…かと思いきや、時限コピーの所が多くて同時多発ではなく、遠巻きに機を伺って滞留する参加者を、定期的にスタッフが散らす展開に。単独作戦の私としては、時間つぶしで全サークルをじっくりチェックできたし、激戦区が重複しなかったのでミッション成功率が上がるので好都合でしたけど。個人的には「ひなたぼっこ倶楽部」さんの初なのは本を、コピー本の再生産でギリギリ入手できて大満足でした。

その合間の時間を利用して、4Fで同日開催されていた「わたしの隠れ家3」にも参加してきました。vol.5 A'sに収録した「ぽかぽかアフター」でお世話になった、てりやきにくまんのげろたんさんにご挨拶して本を進呈。今回の愛佳新刊「MOTTO!MOTTO!」は諸事情により書店委託なしとのことなので、イベントで手に入れましょう。(その理由は、多分アレだと思いますが、関連性は明記すると問題があるので伏せておきます)。SERIO-Aさんの夏コミ新刊と最後の1枚だった下敷きもゲット。「隠れ家」が今回が最終回みたいですが、カタログも完売していたみたいだし、3イベント(愛佳・優希・さらら&まーりゃん)共催としてはそこそこ成功と言えるのではなかろうか。ちなみに、同日同館で開催されていた他のTH2イベントは…南無。ノーコメントです。

本日の収穫は33冊でした。夏コミからあまり時間もなく、次の10月サンクリとも中間点にある難しい時期でもあったため、コピー本が多く内容的にも準備号的なものが多かったわけですが、お気に入りのサークルさんのネタを通して新旧シリーズをつなぐ老舗イベントとしては貴重なものだったと言えます。コスプレイヤーは7月の「リリカルマジカル」で見た面々とほぼ変わらず。女性参加者が極端に少ないこのジャンルでは無理からぬことですが…長物ではザンバーフォームのブレード部分の出来の良さに惹かれました。ちなみに、次回のなのはオンリーは11/3の祝日開催のため残念ながら参加できそうにありません。数箇所だけでも、誰か買出しを頼める人がいてくれると助かるのですが…ぬぅ

 2006/09/07 (木)  「A.C.E AAA children episode」

同人誌レビューに、「A.C.E AAA children episode」を追加しました。

夏コミ新刊の制作と、大量の新刊読書消化の狂乱期を乗り越えて、2ヶ月ぶりのレギュラーレビューです。vol.6の内容は未だに霧の中ですが…再開一発目は、なのは同人誌の中でも最高の評価をしている、SYSTEM BASICさんの「A.C.E AAA children episode」です。7月2日の日記の時点で「今すぐにでも書きたいくらいです」と書いてから2ヶ月…ようやく本概を遂げることができました。詳しい内容はレビュー本編に譲りますが、私が所持している大量のなのは同人誌の中でも、バトルの迫力・構成の上手さ・セリフの重み、すべてにおいて最高の1冊だと思っています。今ら入手するのは結構難しい状態ですが…冬コミには続編(はやてファミリーメイン)も予定されていることですし、微力ながらこの熱く激しい絆の物語との出会いのキッカケになれれば幸いです。

9/8追記:
9/10開催の「とらいあんぐるパーティー4」風芽丘1丁目47「EVERGREEN」にて、A.C.Eが委託されるそうです。書店再販はまだ未定なので、未入手の方はこの機会に是非!

 2006/09/05 (火)  「GM研通信 vol.5 A's 再入荷のお知らせ」

お蔭様で好評品薄状態が続いている「GM研通信 vol.5 A's」ですが、本日付のとらのあなの出庫情報で、秋葉原1号店・名古屋店・なんば1号店に、追加納品分が出庫されたことが分かりました。通販でもまだお求めいただけるようです。追加といってもあまり数は多くありませんし、130Pの特圧仕様でコスト面での問題もあるため、冬コミまでに増刷をかけられる見込みもありませんので、ぜひこの機会をお見逃しなきよう、よろしくお願いいたします。

追記:
今し方、深夜のコンビニで家族営業のおばはんに迷惑そうにされながら、超重量のダンボールでメロンブックス追加納品分の発送を行いました。早ければ週末には再入荷すると思います。なお、これにともない、作家さんに進呈予定分を除いて、手持在庫が0冊になったため、公式通販の受付を休止させていただきました。もう自分の保存分さえありません。完売!…ではなく完納です。部屋は片付いても売れ残り返本の恐怖とリスクが消えるわけではありませんから。増刷の可能性は、この追加納品分の捌け具合次第になりそうです。

 2006/09/04 (月)  「文明の利器」

ビデオデッキの昇天にともない、電撃作戦で購入されたHDDレコーダーは、ソニーのスゴ録「RDZ-D77A」。私は基本的にソニー製品が嫌いです。その独自仕様ぶりは時に傲慢に感じますが、時には唯一無二の選択肢となることもあります。それは…この機種の最大のウリであるPSPとの連携機能です。今回のHDDレコーダー化最大の目的は、大量の番組を録画することでもなく、キレイに保存することでもなく、「家でテレビを観る時間をゼロにする」ことにありました。元々家にいる時間が極端に短い私としては、落ち着いてテレビを観る時間はないので、パソコンで作業をしながらテレビを「点けている」だけの状態であり、これではテレビにも作業にも集中できない。こんな状態では、ゲームをやる時間の確保なんて夢のまた夢です。

そこで、毎日約100分間発生する通勤時間をPSPでのテレビ視聴時間に充てることにしました。これが思いのほか快適です。CMをスキップすれば2時間特番も消化可能。アニメなら3本消化可能。1時間番組も約3分で変換転送してくれるので、まさに「お出かけ」感覚で番組を持ち歩ける。もちろん、こういうことは、パソコン上で録画して変換して転送すれば同じことができる。しかし、観るのも撮るのもいじるのも「面倒くさい」と感じる人にとっては、どれだけ簡単にできるかが全てです。その点、専用機であるこのレコーダーは突出した存在と言える。文明の利器はここまで来たか!と言わせる多機能ぶりには、呆れてしまうくらいです…まだ全然使いこなせてませんけど。

PSP連携機能が付いているだけで、同クラス性能の機種より1万円以上高くついてしまいましたが、この活躍ぶりからすると決して高い買い物ではなかったと思います。金利1%の12回ローンですけどね!とりあえず毎日日記を書ける時間の確保には成功。あとはレビューの量産体制を復活させて、ゲームネタを仕込む時間も…できたらいいなぁ…

 2006/09/03 (日)  「魔法少女リリカルなのはStrikerS 正式発表」

メガミマガジン10月号で、「魔法少女リリカルなのは」の第三期TVシリーズ「StrikerS」が正式に発表されました。放送時期は「2007年」としか記載してありませんが、プロモーションの期間や改変時期を考えると3月が有力でしょう。原作・脚本の都筑真紀さんのインタビューから深読みすると、「6年後の中学3年生編」「なのは・フェイト・はやての3人が物語の中心」「主役級の新キャラあり」「15歳でも魔法少女」「大人になっても忘れない、大人になった少女たち」といったところ。妄想するには十分な情報量ですな。まずは11月号からマンガ版の連載が先行して始まるようなので、そちらを楽しみに待つことにしましょう。(予告カットで、フェイトがクロノ風のバトルジャケット(白版)を着ているようです。はやては装飾品のマイナーチェンジ。なのはの襟元のみだが変更有り?)

ちなみに、公式設定年表「リリカルヒストリーズ」を眺めていて気づきましたが、リインフォースIIの誕生時期が「2年後」となっています。つまり、小学6年生の春ということです。「Vol.5 A's」のなのはSS「遠い約束」では、公式設定がなかったので「小学6年生の冬」としていました。まぁ、無理の無い程度のズレで済んだと思っておきましょう。あと、密かに構想中の新SSについても、第三期終了後でも全く問題がない設定にできそうです。ただし、第三期のテーマを盛り込んで更にクオリティの高いものにしたいので、公開は最短でも2007年の夏コミ予定のvol.7です。

 2006/09/03 (日)  「同人とは空き地野球のようなもの」

HDDレコーダーを買いに秋葉原に向かう電車の中で、ふとこんなことを考えました。同人とは空き地野球のようなものなのかもしれない、ということです。空き地自体には何の意味も無く、そこに友達がいるから遊びが成立する。2人いればキャッチボールができるし、3人いれば投げる・打つ・捕るくらいのことはできる。草野球以前の遊び野球。そこには勝ちも負けもない。だが、そこには理屈抜きの面白さがあると思う。

空き地は誰かの所有地であって、隣の家のガラスを割れば雷親父に怒られるし、所有者の気が変われば、いずれ何の前触れも無く建設用途が決まれば場所は失われてしまう。その関係は二次創作と一次創作の関係にも似たものがあると思う。約束はいらない。ただそこに行けば会えると互いに思うからこそ、その場所に意味が生まれる。元々何も無いところに意味を見出すことで成立していたコミュニティだから、そこに行く意味が自分の中で失われてしまったのであれば、それはごく自然な形での終わりであると言えます。だが、そこで過ごした日々の想い出の価値が無に帰すわけではありません。記録には残らなくても、何十年経っても色褪せない記憶として残ることでしょう。

と、なにやら感傷に浸った思考に流れてしまう瞬間が増えていますが、同人とは何か?という論考でこれまでは敢えて伏せてきた「闇」の部分を、もう少し深く掘り下げるべき時期に来ているのかも知れません。vol.6の所長講演で或いは?

 2006/09/02 (土)  「・・・」

右肺の付け根に差し込み、頭頂部から後頭部にかけて鈍痛、腰左側から膝にかけて痺れ…風邪の前兆と呼ぶには深刻すぎる同時多発の痛みに耐えかねて、残業をいつもより2時間早く切り上げて帰途に就きました。一眠りして違和感はある程度軽減されたものの、身体に何らかの問題もなくこんな痛みが噴出するとは考えにくいものがある。いや、今までもあったのかも知れないが、「まだ20代だから無理が効くはず」と自分に言い聞かせていたから表面化しなかっただけなのかも知れない。実際、7月に三十路に突入してからというもの、肉体面での衰弱が目に余るようになってきた。いくら寝ても回復しない体力。いくら物欲を満たしても回復しない気力。全力全開で動けない自分に「もう歳だから」と便利な言い訳をしてしまう。しかし、これは精神面でも大きく後退してしまっていることを意味するものである。

言葉の力とは恐ろしいものである。相手を目の前にした対人のコミュニケーションでさえ、相手を理解しようと務め・相手に理解してもらおうと務めることは難しく、ネットでのコミュニティであれば、それは尚更困難です。リアルであれば本音を直球でぶつけても、相手の反応を見てフォローすることも訂正することもできるが、ネットではそうはいかない。本来、ネットでの発言は、閉鎖的なコミュニティであろうとweb日記であろうと、それは文字としての言葉でしかない。その先に人が居る事を想像するからこそ、その言葉は血肉を持った「言霊」と呼べるものになる。だが、それは相手方の想像力に拠るものであり、伝える側だけの努力だけではどうにもならないものです。特に、感情的になる大義名分がある場合は、その誤解は決定的なものになってしまいます。好意的に解釈されることと、誤解されること。その両要素がネットでの言葉の本質だと思います。

しかし、誤解され敵を作ることを恐れていては何もできなくなってしまいます。それは公人としても私人として同じことが言えます。私がやってきた仕事に対して、裏でアレコレ言われていることは知っていますし、別に気にもしていません。彼らに評価してもらおうとは思わないし、結果を出すことにがすべてだと考えるようにしています。成功であろうと失敗であろうと、その結果をどう受け止めるかで、次につなげることができるのですから…

また頭痛がぶり返してきたので論考はこの辺にしておきますが、結局何が言いたいのかというと…発言には善も悪もなく、正解も不正解もない。ゆえに、発言者にも善も悪もない。少なくとも、己が内なる悪の存在を認めた上で、他者が飲み込んだ言葉を想像できる、そんな心構えでネットに接して欲しいと思ってしまう私は、理想主義者と笑われるかも知れませんね。それでも言葉を届けたいと願うからこそ、好意的な解釈をしようという人間の善意によって、ネットコミュニティは不完全ながらも、ギリギリで成立しているのかも知れません。

 2006/08/31 (木)  「時をかける少女」

本日2回目の日記です。本来であればネタをストックして日記を毎日更新する方が、自分にとっても読者の皆様にとっても良いことだと分かっていても、この興奮は新鮮なうちにお届けしたい!ということで、劇場アニメ「時をかける少女」の感想速報メモを書き残しておこうと思います。まさに今観て帰って来たばかりなので冷静な評価とは言い難いかもしれませんが、レビューとはちょっと違う視点をお楽しみいただければ幸いです。

8月31日…夏の終わりの日にたまたま重なった平日の休日。なんとなくこの映画を観たくなりました。秋(9月)になってから夏の映画を観るのもなんだかおかしな話だし、「そのうちDVDになるからまぁいいや」と自分に言い訳して、更に足が遠のいてしまう予感がありました。会社と秋葉原と即売会に「引きこもっている」超インドア人間の私にとって、映画館に足を運ぶという行為には大変なパワーが必要です。それはアカデミー賞受賞作品でも宮崎(駿)アニメでさえできなかったことです。そんな私をつき動かしたのは、私が全面的に信頼する幾人かの識者(美月さんや田亜湖さん)のweb日記などで耳に入れていた、「時をかける少女」に対する素直な感想でした。

朝起き抜けにネットで上映館を検索…埼玉の身近にはないなぁ…池袋か新宿かぁ…ん?「テアトル池袋が閉館を迎える最後の日に、細田監督の舞台挨拶が行われる」…マニアの間でここまで評判のいい作品だから、こんなイベント的なことがあると、きっと並ばないと観れないんだろうなぁ…下手すりゃ立ち見だよなぁ… いや、だからこそ今動かずしてどうする!言葉を伝える者が行動しなくなったとき、その言葉から真実は失われる。作品の作り手への敬意と、その作品を愛好する者としての情意、その両面を見据えてこその評価であろうとすること、それこそが私にとってのレビューそのものなのだから…

21時の開演に先立つこと1時間半の19時30分頃に現着。そこにはすでに100人近い「時かけ」待ちの行列がロビーに列を成していました。予想通り凄い出足です。1時間前だったら160名の席枠からも漏れていたかもしれない。即売会で行列には慣れているので、1時間半など物の数ではりませぬ。客層としては男性6:女性:4といったところ。夏休み最後の日ということもあり学生のカップルもチラホラ。平日の夜ということもあり、スーツ姿の人もチラホラ。私は普段映画を観ないので比較評価はできませんが、アニメ映画としては結構特殊な客層なのかも。映画の前には目も耳も頭も疲れさせたくないのでひたすら瞑想。その後も人は増え続け、最終的には立ち見と通路に座って観る人を合わせると、定員の2倍近い約300人の大満員御礼状態に…すごい人気っぷりですね。

その後、開演前に細田監督が舞台挨拶に登場。私はアニメにはまったく詳しくないので、氏がどんな人となりかは知りませんが、作品を観た後であれば、宮崎駿監督が惚れ込むのも無理はないな、と思えました。何が素晴らしいかと言えば、まず映画の前に配給会社の宣伝が一切入らないこと。いきなり本編が始まります。地味ですが重要なポイントです。そして、キャラクターの表情と動作がとにかく良く動く。主人公の真琴が元気爆発娘だということもあるが、動きと感情と場面が合致した演出が徹底されている。序盤で些細なことで繰り返されるタイムリープに客席からは笑いが起こる。中盤でもつれた運命をどうにかしようと繰り返されるタイムリープに引き込まれる。そして、最後のタイムリープ…もう戻せない瞬間に心が締め付けられた。積み重ねてきた3人の日々の思い出に心が震えた。そして、それでも伝えたいと願った最後の言葉に…泣きそうになりました。

「起笑転泣」とでも言うべき青春群像劇に、私は時が過ぎることさえ忘れてしまいました。誰が書いたコピーだったか忘れましたが、「笑った、泣いた」という言葉どおりのアニメでした。日記であってレビューではないので詳しい内容については記載しませんが、近年の取り違えた「爽やか」ではなく、「気持ちのいい爽やかさ」のある作品だったと思います。現代風にアレンジしつつも、どこか古臭い温かくて穏やかで甘酸っぱくて…原作の根底にある一番大切なものは何ら変わらずそこにありました。むしろ、アニメだからこそ限られた時間の中で、誰もが持つ憧憬にも似た原体験を始まりから終わりまで描くことができ、他人事ではなく感情移入させて伝えきることができたようにも感じます。オトナになってしまった自分が、まだ素直に笑い泣けたこと。それはちょっとした感動ものでした。

上映終了後、細田監督が再登場。渡辺プロデューサーとのトークショーでは、テアトル池袋での思い出話に花が咲く。映画館で映画を観ることの特別さとか、角川のメディア戦略が評判になっているようだが、それは過大評価というもので別に狙っていたわけではなく、皆さんが何度も足を運んでくれる良い出来の作品だったから結果として評価されているだけ、という本音が聞けたりと、大満足の内容でした。最後の締めは、観客全員に配られたペットボトルのお茶で、「テアトル池袋、26年間お疲れ様でした!」の乾杯の音頭。色んな意味で思い出深い1日になりました。(日記なのでオチはありません)