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 2007/11/29(木)  「今月のきららキャラット」

 1 HR
 2 火星ロボ大決戦!
 3 GA
 4 ひだまりスケッチ
 5 ラジオでGO!
 6 雅さんちの戦闘事情
 7 CIRCLEさーくる
 8 ひめくらす
 9 アットホーム・ロマンス
10 とらぶるクリック!
11 ハッピーとれいるず!

全27本中、単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは11本で、打率にして.407。6割近い圧倒的なクオリティだった先月号から一転しての大暴落。野球の勝率だったら優勝争いから最下位争いくらいの勢いですよ。今は時間がないので過去のデータを洗っている暇はありませんが、この数字は集計史上ワーストかも知れません。その要因としては、「からハニ」「ちびでびっ!」「帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!?」の3本が休載で、さらに「教艦ASTRO」の長期休載が発表され、さらにここ数ヶ月のゲストの中では最も期待していた「放課後の先生」の掲載が何のアナウンスもなく途切れたこと、「ドージンワーク」がきらら本誌での2本立て掲載に切り替わったこと…マイナス要因がこれだけ重なっているのに、まだ4割をキープできているとも言えますが、この雑誌に私が期待しているクオリティと潜在能力からすると、5割を割り込むと物足りなさは否めませんね…

ここしばらくの傾向として、ランキング入り作品と一歩手前作品との差が広がっているようにも感じるのは気のせいだろうか?「え?そこで安定しちゃうの?」と首を傾げてしまう作品が増えているように感じる。連載第2回目の「ゆとりぐらし」は残念ながらランキングの圏外に。編集さんの方針はよく分かりませんが、これは2回目でやるようなネタではないと思う。まずはヒロインのキャラを立ててから世界を広げていくべきだったのでは…誤解のないように書いておきますが、彼の同人での芸風を知る者としてその潜在能力が正しく発揮されることを望む、期待値が高いからこその選外措置であるとご理解ください。

「放課後の先生」については、ゲスト何回と告知されていたわけではないので、ただ単に不定期掲載なだけなのかも知れません。人気で見切るにしても早すぎるし。でも、人気の火をつける時期にそんな悠長なことでいいのだろうか?とも疑問に思います。ゲストの「やわらかライフ」はコミティアで私も読んでいる作家さんだったので、わりとそのままな芸風で安心しましたが、商業の舞台でそのまんまでいいのかな?と不安な面もあります。設定を説明するような芸風じゃないけど、何の前置きもない一発ギャグのようなスタンスが単発掲載でどこまで理解されるのだろうか、と…

そんな雲行きの怪しい今月号の中で、抜群のクオリティを発揮してくれたのが「HR」。島崎君が千夜に告白したことで、ようやく本当の自分の気持ちに気づいた北原君。「中原がそうしたいならそれが(島崎と付き合えば)いいんじゃね?」と言いつつ、「泣くんだろうな、悔やむだろうな」と心で言い、いまさらだが再び千夜に告白しようと決意する。「今ならもう揺るがない」という不器用な思いと、北原君に片想いしていた会長さんのかわいすぎる恨み節へのリアクション…読んでいて恥ずかしくなるほどの純粋さ…うん、これぞHR!個人的には殿堂一歩手前のところまで来ています。突き抜けすぎたクオリティには終了リーチな気配があるのが心配ですが…

「火星ロボ」のバカさ加減は今月も最高だ!(褒め言葉)。出撃を志願する五人衆たちに「4人で(協力して)戦えばいいではないか!」とビシッと決めたはずの帝王様の発言を、「4人で戦って、生き残った者が出撃資格を得る、ペンギン・バトルロイヤルだ!」と大誤解してドツキ合い。すっとこどっこいでオタンコナスな対人戦闘(戦闘?)は、どーにもこーにもギャグにしかなりません。どこをどうひねったら、こんな笑いが生まれるのか!と正気を疑いたくなるこの笑いのクオリティは非常に中毒性が高いので、そのつもりでお読みいただけますようご注意ください。

「ひだまりスケッチ」はアニメ第二期製作決定。第一期と同じスタッフなのでクオリティに不安はなさそう。「絶望先生」の第二期もあって、新房監督が多忙すぎやしないかと心配でもあるけど…「火星ロボ」のおバカさん加減をアニメで見てみたい気もするが、放送コード以前にあの芸風をアニメで面白く演出できるおバカさんな監督(褒め言葉)はいるのだろうか?面白くても売れなければ意味が無いのがしんどいところでもあるし…

とりとめもなく今月はここまで。

 2007/11/26(月)  「折り返し地点」

「遂に」というか「やっと」というか「ようやく」と言うべきか…
70本目を書き上げて、残りあと70本。
とにもかくにも、レビューは折り返し地点を迎えました。

まだ半分もあるのか…と以前の私なら遠すぎる道のりに挫けそうになっていたと思いますが、今は不思議と穏やかな心持ちで、あと半分を同じペースで走ればゴールできるんだ、という「先が見えたこと」の方が遥かに重要だと思えます。

完成まであと+25日…コミケ当日には全140本を書き上げたサンプルをお披露目できると思います。年明けとともに評論系の特集記事を書き下ろせば、2月には確実にお届けできるでしょう。もしかすると、冬コミ新刊から何本か追加したくなる作品が出てしまうかも知れませんけど…(また自分のクビを絞めるようなことを…)あ、1本の追加はすでに確定しているから、141本か…キリが悪いですね。いっそのこと、179本に…いやいや、本当に冗談ではすまなくなるので、今はまだ考えないようにしときましょう。

さて、明日もペースを崩さず仕事に原稿に頑張るとしましょうかね。

 2007/11/25(日)  「陵桜祭3」

11/25は都産貿台東館で開催された、らき☆すたオンリー即売会「陵桜祭3」にちょっとだけ遊びに行ってきました。いくら地の利があるとはいえ、起床は朝10時10分で、ちょうど開場の11時に着くように徒歩でまったりと来場…という、かつてないゆるさ加減で現着。カタログ未購入はもちろん、サークルチェクさえしてないし、開催フロアすら調べてこなかったくらいですから…

6Fのエレベーターを降りた瞬間、目の前には大行列が!関連メディア商品の売上は大暴落中でも、同人らき☆すた人気はまだ元気なのかっ!…と思ったら、これは7Fのローゼンイベント「まきまき」の行列でした。7Fでどんなフロア配置をしたのか知りませんが、他階のエレベータホールにまで溢れるってのは…台東館の中の人の心証が悪くなりそうな懸念も…

で、肝心の「陵桜祭3」はカタログ販売が一時中断されるなど、開場時に多少の混乱はあったものの、キャパをオーバーするほどの混雑はなく、この時期のイベントにしては十分と言える200名ほどの人出でにぎわっていたし、サークルさんの新刊率も意外なほど高かった。「ゆ〜のす通信」さんや「麦畑」さんはこの時期にオフセットで新刊!みなさんかがみん好きですなぁ。「ローカスタシネンシス」さんのコピー本の「これがウワサの台東館」という、こなたの悪ノリにニヤリ。この時期で28冊も買ってしまうとは…皆様の創作意欲に頭が下がります。

で、ウワサの台東館は…聞いた話では、やはり職員さんのかなり厳しいチェックが入っていたみたいです。18禁指定ゾーン(身分証確認ゲート付き)を設けたため、カタログと全く違う配置に戸惑ったし、ゾーニングの先になぜかノーマル本のサークルさんがいたり、ノーマルゾーンでも18禁本があったりで…今後も難しい判断が続きそうです。

難しい判断といえば、お隣で開催されていた「ひとひら」イベントは、陵桜祭とローゼンの盛り上がりとは対称的に「気の毒」なイベントになっていました。とにかく人が居ない。サークルの出席率も半分以下。カタログと記念本だけ買いましたが、居たたまれなかったので数分で私も撤収。時期が悪いということもありますが、ピンのイベントを開催するだけの規模で、書いてくれる人を集めようという努力が果たしてこの主催にあったのか疑問が残ります。2回目は…多分ないでしょうね。原作はいいお話だから、もったいないなー

原稿もあるので、一通り買い物とご挨拶を済ませて12時には完全撤収。本年のイベント納めでイイ本にたくさん出会えたことに感謝。らき☆すすたイベントは、来年末には絶滅してるかもしれないからなぁ…さて、今夜もあと1本レビューを仕上げるとしますか。

 2007/11/23(金)  「「延期」ではなく「延長戦」のお知らせ」

数日前から怪しい雲行きは日記に書いていたので、ある程度予想通りの結果なのかも知れませんが、大変残念なお知らせです。冬コミ発行を目指してGM研が製作していた「GM研通信vol.6 愛と煩悩の無限書庫」は、冬コミでの発行を見合わせることになりました。この本の完成を待ち続けて下さっている読者の皆様に、レビューの完成を楽しみにしておられる作家関係者の皆様に、申し訳なさすぎて、穴掘って埋まりたい気持ちでいっぱいです。

言い訳を始めたらキリがありませんし、年中終電の多忙すぎる身の上を嘆くつもりもありませんが、最大の敗因は私がこの化け物じみた企画を見誤っていたことにあります。高尾山には登れたから、富士山にも登れるだろうと考えていて、いざ登ってみると富士山どころかチョモランマだった、というくらい圧倒的な勘違いがあったのです。それは単純に書く本数が多いことではなく、その1本1本すべてが本気の1本であり、1本のレビューを書くごとにみるみる精気を吸い取られていくようで…冗談抜きで「闇の書」と言うべきシロモノになっていたのです。

現在、入稿データとして完成したレビューは66本。客観的に出力サンプルを読み返してもとてつもないラインアップであり、暑苦しいまでのレスペクトの塊はすでに常軌を逸しています。それでも、未だに50%にすら達していないのです…休日に朝から晩まで900分かけて仕上げられたのは、わずかに9本…たとえこのまま命を引き換えにした爆走を続けたとしても、どうやっても約半月ほど時間が足りない。たかが原稿と笑われるかも知れませんが、行き着くところまで行ったからこそ、見えてしまった「限界」があり、そして成し遂げるために何が必要なのかも明確に理解できました。今の私に必要なのは、あと一ヶ月余分の製作時間なのです!

だからこそ、敢えて「延期」ではなく「延長戦」という言葉を使わせていただきました。形はどうあれ冬コミの本が落ちることに変わりはありませんが、プラス一ヶ月分のクオリティを持った本にすべく延長戦を戦い抜くことが、語ることしか能のない不器用な私にできる、ただひとつの誠意だと思っています。具体的なスケジュールはまだ仮のものですが、1月中旬〜下旬に入稿、1月末か2月上旬の発行に向けて調整を続けます。GM研名義でのイベント参加予定はまったくないので、イベント委託の依頼についても真剣に考えなくてはならないのですが…それはもう少し機が熟してから、ということで…

さて、決意が鈍らないうちに、いつものように原稿に戻るとしますかね…

 2007/11/10(土)  「第3回なのドン大会 レポート」

11/10(土)都内某所で開催された、「第3回なのドン大会」に参加してきました。10月に開催された第2回大会は、直前になって仕事が入ってしまったため涙を飲んでエントリを辞退してしまったので、今回こそは心ゆくまで楽しむために前倒しで原稿を進めていたほどで…「なのドン」とは何か?なぜそんなにプッシュしているのか?については、GM研本サイトでレビューを書いているので、そちらをご参照ください

当日は第1回大会と同じくあいにくの天候でしたが(そういえば、第2回大会の日も雨でしたね)、過去最大の35名のプレイヤーが集結。翌日にPioでオンリーイベントの「リリカルマジカル3」を控えていることもあって、地方遠征組には参加しやすい日程であったことと、なのドン人口が着実に増えていることが要因として挙げられます。残念ながら現在完売状態になっている本体セットについても、冬コミでコンプリートセット「蒼天の書ver」として増産される可能性があるので、興味はあるけど機会を逸していた方は要チェックです。

本日の大会ルールは、第1回のトーナメント方式ではなく、第2回と同じ「ポイント持ち越し方式」。4人打ち3回戦を1ピリオドにして、2名ずつテーブルを移って、リンカーコアポイントを次戦に持ち越すというもの。つまり、通常対戦のように「相手のポイントを0にしてノックアウトすること」ではなく、いかに「大量のポイントを蒐集するか」が重要になるルールなのです。サポートカードやセレクトカード、3倍カートリッジを追加したルールでの実戦は初めてでしたが、その新システムが加わっても「なのドン」らしさは失われていません。1戦交えれば10分そこそこで誰でも理解できてしまいます。誰でも簡単。でも奥が深い。その証拠に、決して運否天賦では到達し得ない「使いこなし」が圧倒的なポイント差になって現れる。それが対人対戦に特化した「なのドン」の魅力なのでしょう。

大会特別ルールとして、「リリカルなのはA's」役が20Pに格下げと発表されましたが、これは前回大会のデータからしても納得の措置でしょう。蒐集を行わないため必然的にリーチ役になるので、50P役と考える方が自然と言えるでしょう。セレクトカードの導入によって、キャラクター役が狙いやすくなったことあり、名前付きの大技(6枚役)の出る確率も上がりました。特にカートリッジ3枚のロードが必要な役は、3倍カートリッジの登場で俄然確率アップ。ただし、ひりつくような真剣勝負の場で元々か細い確率の道を往くことを辛抱することは困難だと思いますけど…(私も午前中の模擬戦で「スターライトブレイカー」を発動させて、大会後のフリー対戦で「エクセリオンバスターACS」をテンパイまで持っていっただけで、本戦ではまったく縁がなったです)

午前中の模擬戦で6回戦(2テーブル)を戦い、午後から本戦に突入。緒戦で50Pのロン上がりをしたものの、その後はジワジワとポイントを減らし、200Pで始まったポイントは3テーブル目では50Pまで落ち込み…その時点の中間発表で、「バッファローマンが出ました(1000P越え)」とのアナウンスもあり、ようやくこの大会の必勝法ではないが「上に上がるための絶対条件」があることに気づきました。それは…ひたすら「ツモ上がりに賭ける」ということです。ロン上がりでは振り込んだ人からしかポイントをもらえないが、ツモ上がりなら3人から(自分以外の全員から)ポイントがもらえる…つまり、50Pの役をツモで上がれば150Pゲットできるわけです。

…とはいえ、これはあくまで理論でしかありません。上がりカードが出ても見逃し続ける…先に誰かが上がってしまえば組んだ手が潰えてしまう…取れていたはずのポイントを失うばかりか、ツモ上がりのとばっちりでマイナスになるかも知れない…そんな無為にあなたは耐えられますか?おそらく、大会中にすべての参加者がこの真理に気づいていたはずですが、頭では分かっていても実行する勇気を持てた人はそう多くはいないと思います。麻雀により近づいた部分と、そうではない部分が混在していることも、なのドンの面白さだと思います。終局も近いのに安手の早上がりばかりだったらしらけてしまいますからね。「見逃す勇気」を試されるこのゲームは、対人である前に自分との戦いでもあるのです!

かくして熱いバトルを7時間:9テーブルに渡って繰り広げた結果…私の総合順位は7位(525P)でした。27戦して9勝。勝率だけならおそらくトップクラスだと思いますが、やはりツモ上がりを待ちきれずロンで妥協してしまった場面が何度もあったことが、上位ランカーとの決定的な差なのでしょう。ロン上がりした後に「次ツモってますよ」と対戦相手に山を開けられた時、あぁ私の指運はこんなものか…と諦念してしまうあたりも、本質的に私がギャンブルに向いてないところなのかも。ちなみに、優勝者は1200Pを超えるぶっちぎりっぷり。1度だけ対戦しましたが、あれぞ王者の戦い。警戒されてツモを減らされることはあっても、場を支配することで削られることがない…もっとも、それも手が入るからできるわけですけど(^^;

8位までが参加できる景品抽選会で私が引き当てた(というか、2択しか残ってなかった)のは、シュベルトクロイツの帽子でした。個人的にこの日最大のドラマは最終戦に起きました。その時点での順位はお互いに不明でしたが、おそらく入賞のボーダーラインと目される600ポイント前後で競っている方が偶然同テーブルにいたこともあり、ロン直撃合戦を繰り広げていたのですが…最終局でマイナス300ポイントの方の思わぬ大物手が炸裂!それも、明らかに6枚手でテンパイしている状況で、ライバルが宣言したバインド相手は、なぜか大物手ではなく私。そうきますか?と思いつつ、ツモの順番がスキップされて次の人がつもったのはリインII(オールマイティーカード)!たった一度の気まぐれによって、+150Pのツモ上がり勝利はすり抜けて、-80オールのとばっちり…こ、これが運命の神のいたずらというやつかぁぁぁ!と、悔しいというより鳥肌ものでした。

でも、こんなドラマに出会えるのも真剣勝負ならではだと思うし、決して不快ではありません。ひりつくような緊張感はあっても、ぎすぎすした圧迫感はない。ほぼ全員が初対面だけど、誰もがお互いがなのドン好きであることに敬意を持って、紳士的かつ場を盛り上げることに協力してくれていた。これほどおしゃべりが多用される大会というのも珍しいでしょうね。会場の確保や参加者を集めることの難しさもあるけど、その特別さが「一期一会」でいい方向に作用しているとも言えます。ぜひ第4回大会があれば、休みさえ合えば参加したいものです。


その他、いくつか気になったこと。

■バインドで簡単にバリアブレイクされてしまうので、サポートカードを出すタイミングが難しくて、サポート効果が最後まで持続した試しがなかった。
→バインドでバリアはブレイクできるが、サポート効果は守護獣同士でしかブレイクできない、というのはどうだろう?ルールが複雑になりすぎる…かな?

■デバイスの6枚役を補助するセレクトがないので、手作りから敬遠されがち。…マリーさんとかどうですか?
→キャラとデバイスの複合6枚役の確率が上がりすぎる懸念あり。インフレルールとしてスポット投入するカードとしてならありかも?

■テーブル名(キャラクター名)によって補正効果(役にあると+10P)とかあるといいかも
→大規模すぎる大会だとキャラ名が足りなくなる。「シャマルちゃん」テーブルは、シャマルなのか?バインドなのか?また、今回のようにノリで「シャッハ」テーブルを追加する、といった面白味がないかも。

■りりかるなのはA's役は20Pでいいと思う
→異議なし

 2007/11/4(日)  「コスカ&リリフェス2」

本日は都産貿浜松町館で開催された、制服オンリーの同人誌即売会「コスチュームカフェ19号店」と、マリア様がみてるオンリー即売会「リリアンフェスティバル2」に一般参加してきました。先日新聞でも大々的に報道された台東館での一件でも周知の通り、東京都の管轄するイベント会場における成人向けの作品頒布への規制下で行われる大規模オンリーということもあり、参加者側もスタッフ側もこの問題をどのように認識し、どのような対応を行うのか高い関心を持って観察してみたのですが…意外にもピリピリした雰囲気はなく、案外いつもどおりのイベントだったと感じました。

…といっても、これは成年向けにノータッチな私だからそう感じただけなのかも知れません。元々、マリみてには成年向けは極少数しか存在しないし、コスカも2フロア構成で明確に成年向けと一般向けのゾーンニングをしていることもあって、比較的目の行き届きやすい性質のイベントであることも幸いしていたかも知れません。朝9時に現着してみると、いつものように・いつも以上に3F成年向けエリアの待機列がすごいことになっていました。参加者の意識については…さすがに聞いて回るわけには行かないので想像でしかありませんが、「無くなったら困る」という参加者側の危機感や不安の表れなのかも…もっとも、イベント存続を願うなら、早朝来場をしない、という面でも協力した方がいいのでは?

コスカの大行列を横目に、私はリリフェス2の一般待機列にまったりと着列。開場前には100名規模になっていたから、マリみてオンリーとしてはいつもどおりの出足でしょう。今回は成年向けに関するお知らせを入れる必要もあり、カタログの書店前売りが行われなかったとか、いつもより警備員さんの巡回が多かったとか、多少の変化は感じられましたが、それ以外はいつものマリみてでした。なんだかさっきから「いつもの」を連呼している気がしますが、それは「いつも通り」であると感じられるように影で支えてくれるスタッフと、参加者の協力意識によるものであることを忘れてはならない。

股聞きしたところによると、内部的にはサークルさんへの「同意書署名」、成年向けの有無に関係なく見本誌の提出、18禁本であることが中身を見なくても分かるように明示すること、など措置が講じられていました。気になったのは、ごく少数ですが見本誌に「事情により販売できません。冬コミで販売します」と書かれていたケースがあったこと。見本誌チェックに引っ掛かったのだろうか?果たして冬コミでの判定基準はどうなるんだろう?あと、3Fへの入場の際には身分証明書の提示を求められた…かどうかは未確認です。入場ラッシュが落ち着いてから行ってみたら、カタログだけでスルーだったので…情報求ム。

さて、総論はこのくらいにして、ここらかは個人的なレポートを。今回のミッションは難易度の高いサークルさんは少ないものの、コスカとリリフェスを掛け持ちしているサークルさんがいくつもあったので、回る順番を間違えると大失敗しかねない普段とは別の難しさがありました。両イベントに在庫が分散してしまったため、いつものマリみてオンリーよりも早い時間でコピー本が完売してしまう、という読み違いで買い逃しが1件。もひとつこれは完全に予想外でしたが、閉会後に来場したサークルさんのコピー本(さすがに販売時間をすぎてたのでアフターの景品に)が1件…それ以外は多層階イベントにしては成功率の高いミッションだったと思います。

今回はマイミクさんも掛け持ちとかで多忙だったので、コスカらしくコスプレ撮影…ってことは全然しませんでしたが、ちょっとだけマイミクさんのところで売り子のお手伝いをしていると、珍しかったのかやたらと声をかけられる貴重な体験をしてみたり、久々にお会いする方とお話できたりと、特別なイベントの仕掛けは特になかったものの、トータルでは満足度の高いイベントだったと思います。この日の収穫は41冊でした。この時期のイベントにしては意外なほどオフセット本が多く、また、新たなジャンルへの挑戦や胎動が見られたイベントでもあり、今後の動向に注目して行きたいものです。

リリフェス2のアフターに参加してきましたが、恒例のジャンケン大会では珍しく勝ち残りましたが「きむちらうめん」さんの色紙で決勝対決に4度のアイコの末に敗れてしまいました…無念。前回は混迷を極めた当日製本の合同コピー本については、閉会前に有志による製本お手伝いに長蛇の列ができるとか、プリンタを前回よりも増やしてトラブルに備えるなど、前回の反省が生かされている部分もありましたが、キンコーズにコピーに行った部隊との連携や、「今何部作れているのか」が不透明であったため、アフター最後の景品として結局ジャンケン大会になり、行く渡るかかどうか不明なまま回戦を重ねていくことになり…ところが、最終的に確認してみたら全員に行き渡るだけの部数があったことが判明。なんだかんだで17時前までかかってしまい、時間の都合で諦めて帰らざるをえなかった方もいるだろうから、終わり良ければ全て良しというわけにも行きますまい。やはり当日製本は難しいですね…

さて、やる気充填120%。明日から原稿ゲンコーがんばるぞー!

 2007/11/3(土)  「冬コミ受かりました」

とりあえずご報告のみですが、冬コミ受かりました。

土曜日 東地区 “ハ”ブロック 49a

いつものように1日目の配置です。
いつものように作者本人は居ませんが、
いつもとは違って新刊はあります。あるはずです。あるといいな。

…安堵して気が抜かないように。前回みたいに当落検索の混対用に入力した仮データを修正し忘れて、そのままCD-ROMに載ってしまう、などという恥ずかしいことだけはないようにしよう…

さて、風邪がぶり返してきたみたいなので、明日のイベントに備えて早めに休むとしましょうかね。

 2007/10/28(日)  「今月のきららキャラット」

 1 GA
 2 HR
 3 ひだまりスケッチ
 4 火星ロボ大決戦!
 5 雅さんちの戦闘事情
 6 ドージンワーク
 7 ラジオでGO!
 9 CIRCLEさーくる
10 とらぶるクリック!
11 ハッピーとれいるず!
12 からハニ
13 アットホーム・ロマンス
14 放課後の先生
15 ちびでびっ!
16 NEW ゆとりぐらし

全27本中、単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは16本で、打率にして.593。「教艦ASTRO」と「かみさまのいうとおり!」のランキング上位ランカー2本が休載している中で、6割に迫る高打率をマークしたのは脅威的な出来事だと言えます。

連載第2回の「放課後の先生」は、塾モノでありながら勉強風景ではなく本屋でのひとこまを描く視点が面白い。是非このまま連載になって欲しいものです。サークルGRINPの同人活動でも御馴染みの「ねことうふ」さんの新連載「ゆとりぐらし」も期待通りの出来でした。ねこさんの作風を同人で知っている私にとっては、彼の味がよく出ている作品であり今後の成長がとても楽しみな作品だと思いますが、敢えて番付を付けるとすれば付け出しの16位です。これはキャラットの全体レベルが高すぎるだけであって、上位に食い込んで行くためには更に突き抜けた面白さが必要になって来ます。それは他の作品と比較してどうこうではなく、その作品が潜在的に持っているポテンシャルと読者の期待値が高いレベルで合致するようになる瞬間…有り体に言えば「一皮剥ける」かどうかです。誰もが毎号読んでいる私のようなマニアではないし、まして同人の作風込みで読める人はさらに稀です。萌え4コマだからこれでいい、といった固定概念があるようでは、この大激戦区の雑誌で他の押しのけるほどの輝きを放つ事は難しいのですから…

それはされておき、今月のトップは「GA」。ついに具体的なコンタクトが始まった、GA1年生レギュラーメンバーと上級生美術部メンバー…今までずっと非接触であるがゆえの「すれ違い平行ネタ」による複数視点の面白さを追求していた漫画だったので、今回の遭遇ネタにはむしろ驚いたくらいでしたが…いやはや、これはもう殿堂級のクオリティですな。今までの非接触の前提があるからこそ、「ここでこうなるのか!」と随所に新鮮な驚きが満載でした。トモカネが3年生の下級生かわいがり包囲網でたじたじだったり、殿先生が生徒にはどんな風に認識されているかとか…まずは如月ちゃんと水渕先輩(ブチさん)の接触でしたが、今後どんな風にGAワールドが融合していくのか楽しみです。そういえば、虎の穴の無料冊子「とらだよ」に連載しているGA外伝も単行本に収録してくれないかなぁ…カラーネタが多いので単行本には不向きかも知れませんが…

普段なら十分トップのクオリティだった「HR」が次点。2年越しの片想いをしていた千夜に告白するこの期に及んで、「あいつへの気持ちに自信持てねーんだろ。もっと素直になれよ」と言いいつつ、「俺は何を言ってんだ?」と頭を抱える島崎君に、恐ろしく親近感を持つのは気のせいでしょうか?一方、それを知りつつ「俺は小細工とかできるタイプじゃねーし」と言い切る北原君と、「私は悠長な正攻法しかできないから」と夏目さん、藤村君とひとり大人の階段を上ったハナが罪悪感で冷や汗だったりと…相変わらず周囲を含めてのデリケートな関係性を自然に描けているのが、この漫画の絶妙な面白さの形になって現れているのでしょう。高校生の恋愛の形としては、おじさんのノスタルジーなのかも知れませんけど…

「ひだまり」の安定感はさすがの一言。やはり宮ちゃんあってのギャグマンガですな。「火星ロボ」のバカバカしさとエロバカさ加減は、もはや新たなお約束になりつつあります。主人公自ら「ひどいオチ!」と叫ぶこの別次元を行くノリは、癖になるか脱落するか人を選ぶ作品ですが…「雅さんち」は最早いつものことのように戦闘はしませんが、潜入作戦という名のお友達ネタが大安定。単行本2巻もそろそろ?「ドージンワーク」の恋愛モードは結局振り出しに戻って今回で終了?来月からはきらら本誌のみの連載に戻るとのことですが、これがクオリティアップにつながることを期待しましょう。

さて、次のレポートはきらら本誌で…
「猫耳のミコ譚」の最終回は予想済みでしたが、「姉妹の方程式」が最終回とは…がーん

 2007/10/27(土)  「なのドン大会申込み&寄稿原稿完成」

すんなりと休みが確保できたので、晴れて11/10(土)に開催される第三回なのドン大会に申込みができました。翌日になのはオンリーイベントを控えて地方から上京してくる方も参加しやすい日程で、開催規模は過去最大のMAX52名。ファンの一人として支援者の一人として嬉しい限りです。おそらく年内では最終大会になると思うので、今度こそはエマージェンシーコールが掛からないように祈るとしましょう…

なんだかんだで校正に3日間もかかってしまいましたが、マズルカSTEPさんが冬コミ合わせで発行する大合同本「瞳子おめでとう本」向けの寄稿原稿を完成させました。文字数は1188文字に削り、今までの本の傾向から見て10ポイント程度の文字が多かったので、B5・1ページに収まるように微調整をかけました。いつも自分の本だともっと小さいフォントを基準に文章を書いてしまいますが、読みやすさを考えたらもっと大きいフォントを使った方がいい、と改めて勉強になりました。

さて、11/10を目一杯遊べるようにするためにも、原稿を5割増のスピードで進めなければ…

 2007/10/18(木)  「忘れた頃にweb拍手」

>>なのは系のネタを描いている作家さんはStSに対してどういう感想を持っているのか、ちょっと知りたいです

そうですね…それぞれの作家さんのページを読んでいただいた方がいいと思いますが、実際に話してみたところ「素材として堪能できました」という感想を持っている方が多かったですね。原作での多人数すぎて世界設定も使い切れていないところが不満点ではあるけど、逆に言えば、それらを脳内補完しようと同人に向かう高いモチベーションになっているメリットにもなっているようです。原作自体がサウンドステージやコミックスで本筋を補完する、まるで同人のようなスタンスで展開していることもあって、隙だらけなStSも確信犯的にしかけたのでは?という邪推する向きもあったくらいです。ただ、総じて言えることは、作品とキャラクターへの愛さえあれば、多少の不条理などものともしない、むしろ望むところだ!という逞しさに満ちていますね、なのは系の作家さんたちは。

 2007/10/18(木)  「原稿執筆本格開始」

週中の休日であるにも関わらず、朝9時に起床してひたすら原稿を書いていました。ここ数日は、日記を書くのも忘れるほど集中力を発揮できており、ようやく冬合わせの製作が軌道に乗った実感が持てました。しばらくは日記も数日おきの日々が続くかも知れませんが、「便りがないのは良い便り」と生温かく見守っていただければ幸いです。

ただ、今回の製作に限って言えば、原稿の執筆というよりも編集という方が感覚的には近いのかも知れません。これまでパーツ単位で書き溜めてきたテキスト素材を1つに繋げて「読み物」に仕上げ直していくだけ…という非常に簡単な作業のように聴こえるかも知れませんが、実際には何ヶ月前かの自分が書いた当時を想起しつつ「肯定」と「否定」のジャジメントを瞬時に行い、なおかつそのいずれであろうと「それ以上の案」を示さなければならない…それは想像以上にしんどい作業なのです。

他者の作品の方がかえって批評はしやすい。「じゃあお前が書いてみろよ」などと逆ギレされた問いで求められることはありませんからね。しかし、自分自身が相手となるとそうは行きません。自問自答なら答えを出す必要はありませんが、本にして何かを伝えようよ願うなら、目に見える形で結果として示さなくては、読者には文字以上のものは伝えられない。いかに非効率で莫大な労力が必要であろうと、私はこの「読み物化」の工程で一切妥協するつもりはありません。でも、だからこそ不勉強な私ごときの本を待ち望んでくれる方がいるのかも知れませんね。

さて、一息ついたところで、原稿に戻りましょうかね…

 2007/10/14(日)  「なのはFestival3 レポート」

10/14は、京都の京都市勧業館(みやこメッセ)で開催された、魔法少女リリカルなのはオンリー同人誌即売会「なのはFestival3」に、マイミクさんのお手伝いとして参加してきました。3フロアで4回入替制という”伝説”になった第一回開催は大阪、第二回開催は200サークルオーバーで神戸、そして第三回開催は230スペースオーバーで京都。規模を拡大しながら関西三都を制覇したわけですが、次回は…はてさてどうなることやら?(いっそのことインテックスで1000SP?)

みやこメッセには、関西在住時代に2回ほどオンリーイベントで利用したことがありましたが、立地からして京都駅から車で20分、地下鉄を乗り継いでも最寄り駅から徒歩10分近くありお世辞にも交通の便はいいとは言えません。場所は平安神宮の真ん前で、周囲には美術館やら由緒有る建造物が立ち並び、しだれ柳に着物のおばさまが闊歩する、そこはまさに「ザ・京都」。同人誌即売会とは縁遠いこの場所に、1000人規模の参加者が集結するオンリーを開催して大丈夫なのだろうか?

今回もマイミクさんのご好意でサークル扱いで入場することができたので、朝イチの新幹線ではなく朝三番くらいの新幹線で京都入り。しかも嬉しい誤算でご友人の車で会場まで移動できることに。ベルマート(東海キヨスク)で飲み物を調達しようとしたところ、いきなりパンチの効いたグッズを発券したので、マイミクさんへのお土産としてゲット。実用性には疑問があり苦笑い必至かもしれませんが…

懐かしい会場にサークル入場開始の10時に合わせて現着。会場前にはすでに目算300名近い一般参加者が!StrikerS放映終了後も、まだまだなのは人気は衰えを知らないようです。懸念されていた一般周辺地域への影響については、一般待機列を会場内+館内3Fエントランスに収容していたので大丈夫でしょう。ちなみに、今回使用したのは3FのA展示室。広さは都産貿浜松町館の1フロア全面を2倍正方形にしたような感じです。天井もやたらと高いのでさらに解放感があります。むしろ、これで230サークルってのは少ないかも?とさえ思えましたが、実際には…あっという間に黒山の人だかりで視界がなくなり、外の肌寒さはどこへやら、半袖でも暑いくらいになりましたが(^^;

開場前に簡単にお知り合いのサークルさんへのご挨拶を終えて、いざ開戦!広々とした会場が一瞬で埋まる。大阪でも神戸でも何度と無く見た光景なので、今更驚いたりはしませんが、サンクリ後でコピー本率も高いこともあってますます激戦だったわけですが…最難関だった開幕ミッションをスムーズに行えたこともあって、本日のミッション成功率は頼まれ分を含めて100%でした。印象としてはStSネタ本が相当な率あったものの、人気はスバ×ティアとヴィヴィオが二分する形に。キャロ本もいくつかありましたが、ロリ人気はヴィヴィオに持っていかれてしまった印象。恐るべき6歳児!エリオ君に至っては皆無…ナンバーズは「みはるワークス」さんが描いていましたが、そういう変化球を作家さんも読者も求めてくるには、もう少し時間が掛かりそうですね。

その他の催し物としては、カードゲーム「Bankett!! 第一回公式大会」がイベント企画として開催されていました。私も暇があれば参加しようと説明書の予習をしていましたが、どうにもルールが理解できなかったので、現地観戦してみることにしましたが…それでも良く分かりませんでした。カードゲームといえば、私は「なのドン」を真っ先に思い浮かべますが、ドンジャラベースで単純明快・10分もあればルールを理解できるなのドンとは違い、「Bankett!!」は世間一般の対戦型カードゲームに準拠した作品なので、その方面での経験の無い人にはむしろハードルが高いのかも知れません。今後のカード追加もやりやすいし、様々な作家さんが描いているカードは抜群にカッコいいんだけどなぁ…

また、「時空管理局ラジオ」の公開収録も行われていました。普段は聴いていないのでどんなノリなのかは不明ですが、ハイテンションでイベントならではの企画を連発。京都地元開催ということで「独訳オーバードース」の松乃かねるさんのゲストトークが特に面白かったです。サークルスペースにいても聴こえるので、自分のスペースを動けないサークルさんにとってもいいサービスなのかも。コスプレも長物OK・女装もOKとあって賑わっていました。ナンバーズやユニゾン版のヴィータとか、ヴァイス陸曹とかマニアックなコスプレさんもいたし…さすがに6歳児を再現できないのでヴィヴィオにチャレンジする人は居ませんでしたが(^^)

夏コミを挟んでお久しぶりとなる作家さんたちとも、StSについて率直な感想の交換ができたし、あと印象に残ったのは、DSLiteのクリムゾンレッドのセンターにある白い上下二画面のマークを、グラーフアイゼンに見立てて、ヴィータの白いシルエットを型抜きで貼りつける職人技と、その出来栄えに驚愕しました。あれはDSLite持参でも希望者が続出しそうなクオリティでした。量産は不可能だと思いますが…そんなこんなで閉会まであっという間の充実したイベントでした。


惜しむらくは、マイミクさん身内の打ち上げカラオケに参加できなかったことです。仕事の書類作成が入ったので、余力を残した状態で早々に帰京する必要があったとはいえ…こんな機会は滅多にないので、残念無念です。こんなこともあろうかと、密かに「三十路岬」の練習をしていたんだけどなぁ…(その選曲もどうかと思いますが)

さて、11月頭まで即売会はひとやすみ。自分の原稿に集中するとしましょう。

 2007/10/09(火)  「薔薇の花かんむり」

遅ればせながら、マリみて原作新刊「薔薇の花かんむり」を読了しました。さすがに公式発売日から1週間も経っているし、表紙と本の帯の時点でまる分かりなので、今更ネタバレ回避も何もあったものではないと思いますが、一応未読の方への配慮として、行間を空けておきますね。




読み終えたばかりの私の第一声は…「おめでとう」これに尽きます。まるで憑き物が落ちたように素直で真っ直ぐでしっかり者な瞳子と、序盤でロザリオの授受が行われたことに対して「あっさり」と感じた向きもあるかも知れませんが、この姉妹の行方を見守り続けてきたファンにとっては、あまりにも長かった姉妹未満で近づくほどに反発する時期をいくつも乗り越えて、頑なな瞳子の心をゆっくりと氷解させて行った果てに結ばれたのは確かな絆…

だから、ロザリオの儀式そのものにはもう特別な演出など必要なかったのでしょう。やっと姉妹になったのに「ちゃん」付けの祐巳ちゃんに「瞳子、と呼び捨てにして下さい」と言い、難なく初「お姉さま」をクリアしてみせた瞳子…あぁ、本当にお似合いの二人になれたんだなぁ…と頬が緩みっぱなしでした。表紙絵の祐巳ちゃんにも薔薇様の貫禄がなんとなくあるような気がしてくるから不思議ですね。志摩子さん的表現だと「どっしり」でしょうか?

でも、自分にとってこの巻で一番印象に残ったのは、P59、姉妹になった報告を聞いた乃梨子が大粒の嬉し涙をボロボロとこぼしたシーンでした。通勤電車でこのシーンにつきあたって、思わず本を閉じて途中下車してしまいましたよ。こんな顔人前では見せられませんって…今朝、このせいで遅刻してしまったのは、あまりにも恥ずかしいので会社の人には絶対内緒です(^^;;

さて、本来であれば瞳子についてお祝いとかアレコレ語り明かしたいところですが、それは同じくこの日を待ちかねていたマイミクさんが書いてくれているし、全部書いてしまうと、マズルカSTEPさんの「おめでとう本」に寄稿するネタが無くなってしまうので(^^;ちょと変化球の視点からの読感を書いてみましょう。

2005年4月に美術部さんの「細川可南子がみてる ロサ・カナーコ」に寄稿させていただきましたコラムでも書きましたが、今にして思えば、「妹オーディション」のP80を読んだときからずっと、私は乃梨子と同じ視点で瞳子というキャラクターを見守っていたのかも知れませんね。乃梨子が瞳子を想って流した涙に、私はこの姉妹の路線確定を確信したし、妹レースという視点でこの作品に接するべきではないと心から理解できました。だから、私はこの作品をもっと好きになることができたのだと思います。まさかこれほど長く険しい路線になるとは予想してませんでしたが(^^)

「大きな扉 小さな鍵」で絶望の渕にいた瞳子に手を差し伸べて支えになってくれたのは乃梨子だった。「クリスクロス」で最後に瞳子の背中を押してくれたのも乃梨子だった。私は本来、特定の登場人物の視点で物語を読むことはしないようにしているのですが、マリみて唯一の(?)常識人で一般人である乃梨子の感覚には不思議と馴染むものがあったのかもしれない。だからこそ、形振り構わない真っ直ぐな想いを持って乃梨子が接する瞳子という、ある意味非常に厄介だったキャラクターに対しても、間接的に好意を持つことができたのだと思います。その結果、私は偏ることなく数多くの作品と人々との出会いに恵まれました。むしろ私の方が「ありがとう」と言いたいくらいですよ。


おめでとう。
それは祝福の言葉。

言葉にできない想いがある。
言葉にしなくても伝えられる絆が確かにある。

こぼれる大粒の涙は、どんな言葉も敵わない最高の贈り物でした。 でも、それは親友の乃梨子だけの特権なので、イチ読者の私には、せめてしつこいくらい「おめでとう」と言わせて下さい。

祐瞳姉妹のベタベタ・デレデレなのはこれからいくらでも楽しめますが、まずは眼前に控える「祥子さまの卒業」に向けて随分沢山伏線を張ってあるので、まだ一山ありそうです。あいかわらず先生は謎掛け好きですね(^^)

まずはファーストインプレションで掘り下げきれていない部分もありますが、今夜はもう遅いのでこのへんで。

 2007/10/08(月)  「秋のアニメ(その2)」

■逮捕しちゃうぞフルスロットル
単なる焼き直しかと思いきや完全新作でストーリーも楽しみだし、最近の藤島康介氏の画風も取り入れた(?)キャラクター作画も大安定。自衛隊のレンジャー部隊研修を終えた夏美と、海外でのプロファイリング研修を終えた美幸のパワーアップしたコンビの活躍は、あいかわらず観ていて退屈しませんね。ちなみに道路封鎖の場面で使用された墨東署付近の錦糸町前交差点は、仕事柄見覚えの有る場所だったのでちょっと嬉しかったり。あんな交通封鎖は普通できませんけど(^^;当然ながら視聴継続。

■灼眼のシャナII
私はシャナに関しては、ファーストも観てないし原作も読んでない完全な門外漢ですが、だからこそシリーズもののアニメが初心者に受け入れられる余地はあるのか?」を検証する貴重な材料であるとも言えます。第1話だけ観た結論としては、一切前置きなしで完全にファーストを観ていることを前提としている作りながら「うん原作を読んでみよう」と思わせるパワーはありました。どちらかというと、ツンデレキャラの代表格と呼び声の高いシャナよりも、一般人ヒロインの一美ちゃんの方にですが(^^;ハヤテのごとくのヒナギクさんと西沢さんといい、最近はツンデレと一般人の要素を入れるのはデフォなのか?とりあえず「録画」を継続して、暇を見つけて原作を読んでみます。

■DCII
うーん、とりえず私的には「なし」かな。ギャルゲーアニメとしては出来のいい部類なんでしょうけど、原作ゲームを知らない身としては「原作をやってみよう」という気にさせるほどのパワーはありませんでした。キャラが薄味というか何と言うか…少なくともDCSSの音夢VSことりVSアイシアという強烈さに比べると…第1話でいきなり幼馴染からの告白で始めておいて、この先どうするつもりなのか?という猜疑心もある。君望と同じような痛切さから目を背けない愛憎劇を書き切るようなことは期待できそうにないなぁ…何話か視聴を継続しますが、肌に合わなければ見切る方向で。

■スケッチブック
マックガーデンが送り込む、ARIA系のヒーリングまったりアニメ?原作漫画はいつかは読んでみたいと思っていましたが未読なので、果たしてそのオススメに足る理由がアニメで再現されているのかどうか…現段階では判断しかねます。しばらくは判断を保留。まずは原作から読んでからということで…

これで視聴が可能なものはとりあえず一段落。
でも、本数はもっと絞らないとねぇ…

 2007/10/07(日)  「秋のアニメ(その1)」

超激務でまともに家に帰らないやくざな日々が続いていましたが、束の間の休息をフル稼働させて、録り貯めていた秋のアニメを鑑賞。まずは駆け足ですが雑感をば。

■CLANNAD
劇場版が「出来は悪くなくて別作品にまとまっているのに煮え切らない感じ」だったことに対して、原作の再構成能力に定評の有る京アニであれば、この作品の核となる部分を的確に表現してくれると信じていましたが…さすがは京アニ!これぞ京アニ・key部隊のクオリティ!同じ原作なのに、古河渚というヒロインの印象がここまで違うものなのかと…あ、でも第1話はキャラがどんどん出てくる早回しな展開だったので、ゲーム版を知らない人にとっては、普通のギャルゲーアニメのような印象を受けてしまうかも。まぁ、これは軽いジャブのようなものなので、ここはひとつ信じて観続けてあげてください。その過程にあるのは、少々辛い種類の感動かもしれませんが…

ネタバレ満載のOPは「”あの子”を初期段階でフレームインさせるのはいかがなものか」と首を傾げる部分もあったし、早回しな展開という気もしないでもないけど、2クールを持ってしてもCLANNADのストーリーを描くには尺が足りないし、アニメにはアニメのテンポがあるということでしょう。贅沢を言えば、OP主題歌をラストの渚の台詞「願いの叶う場所」に重ねるゲーム版の大胆な構成(実際のゲームだとそこまでに3時間くらいかかる)の再現とか…贅沢はいいますまい。EDの「小さな手のひら」のメロディそのままに歌詞を変えた「だんご大家族」は名曲だと思います。

OPを見た限りでは椋と有紀寧は恋愛的絡みはなさそう。あくまで渚ルートで杏と智代には多少の恋愛要素を入れて、ことみと風子は作品のテーマを描くことに力点を置いた構成になるのでしょう。1クールでレギュラー編を、1クールでAfterをやる構成なのでしょう。そうなると、きっとあの辺できっとそうなってしまうのか…いや、ネタバレにならないように詳しくは書きませんけど。

■カイジ
アカギの時のような女性人気を意識した演出への懸念がありましたが、実際には野太い線で描かれる濃厚で胡散臭い悪人面の福本キャラの魅力をしっかりと引き出してありほっと一安心。今や福本作品の代名詞でもある状況擬音「ざわっ…」もアニメで表現するとこうなるのかーと感心。原作どおりの展開なので、すでに「限定ジャンケン」のからくりを知っている人にとっては、ドキドキ感はあんまりないかもしれませんが…1クールなら兵頭会長とのEカードまでかな?でも、あのラストは放送できるのだろうか?

■ガンダム00
えーと…特にありません。まだネタ振りの段階であり、各陣営の勢力関係も人間関係も分からないので、判断のしようがありません。やたらと美形揃いで、ガンダムの機体名が複雑で、太っちょガンダム(名前はまだ耳に馴染まないので略)のデザインは正直どうなのよ?と思わないでもありませんが、まぁ気長に見ていきましょう。