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 2003/04/30 (水)  「戦後処理」

昨日は、閉会より30分早く撤収して、そのまま東京駅に直行して新幹線に乗り込んだので、夜9時過ぎには家にたどり着いていたのですが、さすがに疲労困憊で何もする気が起きず、でも疲労でハイになっていて眠くもならないため、撮り溜めしておいたビデオをボーっと眺めていたら、そのまま眠りこけてしまいました。やはり体は正直ですな。歳はとりたくないのぅ、婆さんや(誰?)

翌朝、買って来た本の分類と集計を開始。今回買った新刊は76冊。コミケなら1日100冊は当たり前だが、今回は買出しのメインを友人にまかせなくてはならなかったし、自分で自由に見て廻れる時間も限られていたので、この戦果はまずまず上出来と言うべきだろう。東の3面(しかも壁大手ゼロ)だけだったので、短時間で効率的な攻略が可能だったのは、有明レヴォの最大の収穫と言えるだろう(でも、次の秋はまた池袋に逆戻りなんだよなぁ…)。

新刊の分類とリストの打ち込みをしていたら、宅急便が届く。28日に秋葉原から発送した、古本同人誌が詰まったダンボールである。開封してみて冊数を数えてみると…59冊! 我が事ながら、あのはっちゃけぶりはチトやりすぎだったかも知れぬ。大変貴重なバックナンバーをド根性で探り当てたのは良しとして、100円・200円均一の安さにつられてジャケ買いしたチャレンジャブルな古本は…まぁ9割が外れでした。まだまだ修行が足りませんな。でも、そんな死屍累々の中、えらい大発見が紛れている事もあるから、発掘はやめられないんだよなぁ…

で、リストを全部入力してみると、総計2018冊。ついに2000冊の大台を突破してしまいました。最初の1冊「その後のEVANGELION(7)」から、僅か3年10ヶ月でのスピード達成となりました。1日平均に換算すると1.43冊。正気の沙汰ではありませんな。推定総額は純粋な本代だけでなく遠征交通費なども含まれるので算出は難しいが、約200万円といわれています。しかも、これが趣味の単なる一部に過ぎないというのだから、ごく普通の給料をもらっているサラリーマンの家計のどこからそんな資金が捻出できたのか、まったくもって不思議ですなぁ(他人事かよ!)

今回、時間と行動を制約されるという状況下にあったため、相当な数の「評価保留サークル」を見限る必要に迫られましたが、いざ切ろうと思えば簡単に切れるものですね。このまま守備範囲だけ広げ続けても、もうそれは物理的にも財政的にも個人の趣味の範疇を超えてしまいますしね。しかし、切った数とほぼ同数の新規発掘をしてしまったので、総数としてはむしろ微増になってしまったわけですが…

新規発掘やサークル格付けの変動についての分析は、今週末の週刊GM研にて。

 

 2003/04/29 (火)  「コミックレヴォリューション33」

通称「春秋コミケ」とさえ言われる、非企業男性向けオールジャンル同人誌即売会としてはコミケに次ぐ規模と伝統を誇る「コミックレヴォリューション」略してCレヴォ。私は、Cレヴォは30回開催の時から一般参加してきましたが、サークルとしては今回が初参加です。しかも、今回は会場を池袋から初めて東京ビッグサイトに移し、私自身もTLSにジャンル替え、という風になにもかもが初物づくしのイベントとなりました。

■AM 9:30
ベースキャンプの町田→新宿→大崎を経由して、りんかい線の国際展示場駅に到着。Cレヴォはサークル入場の締切時間が10時までなので、コミケに比べてかなり余裕を持った来場が可能である。りんかい線の全線開通でアクセスも便利になり、おかげでサークル参加なのに夜も明けぬうちからベースキャンプを出発、なんて理不尽な事をしなくてすむのは大助かりです。

今回のイベント規模は、東1・2・3ホールの3面を使う約4000SP。ということは、イベント規模としては単純計算で3分の1=約5万人を想定していたのだが、外の行列の規模だけを見ると最後尾がかなり前線にあって拍子抜けしてしまった。だが、実は、この時点で相当な人数の一般参加者をすでに館内入れて列を形成させていたのです。あまりの人口密度のため連絡通路の空気は完全に澱みきって…そう、この酸欠状態こそレヴォには相応しい!(池袋時代は会場が4つに分散してて全体規模を把握できなかったが、よくもまあ、あの狭い会場にこんな人数を収容していたもんだ…)

サークル証(シール)で入場チェックを済ませ、自分のスペース「せ54a」に到着。昨日カタログの最終チェックをして初めて気がついたのですが、今回の配置はTLSブロックのお誕生席(島角)だったんですね。どマイナー系が立ち並ぶこの通りにあって、横移動通路に面するお誕生席は道行く人へのアピールには絶好のポジションです。でも、TLSと分かって足を止めるという時点で相当確率が下がるし、さらにウチの場合は「何が売り物なのか良く分からない」からなぁ…

手早く設営を終え、さっそく「はプロン団」のエニシング大神さん(私がTLSにジャンル替えするきっかけになった偉大な先人)にご挨拶に伺う事に。挨拶がてらにTLDのコンセプトBOOKを進呈させていただくと、恐れ多くも新刊「トラまんが大王(1)」をいただいてしまいました。あぅぅ、無料本と引き換えというのはどうにも気が引けます。この恩返しはレビューというカタチでお返しさせていただきやす。

ついでに、大神さんから「Cレヴォは見本誌の提出しなくてもいい」ことも教えていただきました。売り上げ実績も次回参加の申し込みの際に参考までに書く程度で、この気楽さがレヴォのいいところらしい。コスプレ禁止なのでマスクが使えないのがさぞ残念だと思いますが…(コスプレを容認している割に基準がハッキリしなくて口喧しいコミケよりは、端から禁止と明言されている方がマシだけど)

■AM 10:30
開場のアナウンスに拍手が起こる。これはコミケと同じなんだね。そして間もなく、目を血走らせた猛者たちが突撃を開始。ちょうど通路沿いの私のスペースの前を猛然と走り抜け、巻き起こる突風、ふっとぶ値札(実話)。早歩きどころか全力疾走が野放しになってます。今回、私は売り子に専念していたので外周シャッター誘導がどんなものだったかは確認していませんが、会場規模の割りにスタッフが少なすぎたのではなかろうか?スタッフの「走らないで下さーい!(怒)」という怒号も全然聞こえてこなかったし…

■AM 11:00
開場から30分、一般入場者は続々と入館しているのに、我らがTLSブロック周辺は別世界のようにまったりと閑古鳥が鳴きまくり。空いている事をいいことに、高速移動用の通路として使う人がただ通り過ぎてばかりで…ようやく足を止めてくれた人が!と思ったら、知り合いでした。がっくし、じゃなくてお久しぶり〜あまりにも暇だったのでちょっと引き止めて小話してから無料本を進呈。ともかく、これでようやく1部出ました。大神さんのところに2部、お隣さんに1部で、まだ計4部かよ!TLSのマイナーさ加減を多少侮っていたかも…(遠い目)

■AM 11:30
なんとなく周辺の人口密度が上がってきた。お隣さん「とぅるぼら実行委員会」の方によると、Cレヴォのオープニングはいつもこんな感じなんだそうだ。まずは大手に突撃して、次に人気ジャンルを押さえ、マイナーどころは気分次第、とのこと。作戦としては理に適っているが、そのマイナーで戦う事を決めた以上、それなりのやり方に適応していかねばなるまいて…  道行く人もサークルカット「TLSは倒れたままなのか?」に目を止めてくれるようになってきたが、なかなか足を止めて手に取ってくれるまでには至らない。やはり分かりづらいのかなぁ…と考えていると、すると「既刊の在庫ってありますか?」と聞かれました。あ、そうか、HPで「既刊在庫は展示しないがこっそり持っていく」と告知していたんだっけ。本当にほんの数冊だけ持ってきていた「実在同人講座」を無事に手渡す事ができました。あぅ、ジャンル替えの罪悪感が再び…

■AM 12:00
買出しを頼んでおいた友人I氏が売り場に帰還。I氏に依頼したリストA「とにかく新刊1冊!」は壁大手を全カットしたとはいえ、コピー本が多くて難易度の高いミッションだったが、すべてリストのブツをコンプできたとのこと。ありがたや〜 ここで、ちょっと店番を代わってもらい、リストB「自分で見てからでないと判断できない評価の微妙なサークルと新規発掘」のチェックに出撃。一般入場はすでに完了していたようだが、通路の間隔が広いので身動きが取れなかったり人波に押し流されたりすることもなく、混雑が予想された葉鍵系・月姫なども島角に行列ができるようなこともなく、スムーズに買い物をする事ができました。あまりにスムーズだったので、リストC「書店委託待ち」も同時攻略して片っ端から押さえていく作戦に変更。

■PM 1:00
予定通り、1時間ですべてのミッションを終わらせて売り場に帰還。すると、出撃前は7部しか出ていなかったのが、一気に累計25部出ていました。取り置きを申し込まれていた「Escape Power」の二木さんとは、入れ違いになってしまいお会いできなかったのが非常に残念でしたが… しばらくすると、同僚のI氏(売り子をしてくれているI氏とは別人)が来訪。まだまだ同人若葉マークの彼だが、私は「ここのサークルの本は面白いよ」ということは何も言いません。彼は彼で独自のスタイルで好みの分野を開拓しようとしているし、そのういう楽しみ方があることも否定したくないから。それに、人生を踏み外すほどこの世界に傾倒してしまうかどうかは、つまるところ本人の資質次第だし、それは自己責任において行われるべきだからね。PM2:00、交通機関の混雑を避けるため、両I氏は一足先に会場を離脱。

■PM 3:00
西3ホールで開催されている「ワイワイキャラクターカーニバル2000+3」で、TLSの新作「サマデ」のステージイベントがあるため、TLSブロックにも早仕舞いしてそっちに行く動きが出てきたようだ。当然一般のTLSファンもそっちに流れてしまうので、客足もパッタリと途絶えてしまった。このまま閉会まで粘っていても仕方が無いと判断し、PM3:30、撤収を開始することにしました。

■総括
この日の最終配布数は37部でした。製作したのは54部だったので「余った感」が強いけど、もともと一般配布数は40部前後を想定していたし、名刺代わりにTLS系サークルに配って廻らなかった分を合わせると、ほぼ予定通りの結果だったといえると思います。それが好意であれ何であれ、押し付けになってしまっては意味が無いし、ゲームというものは本来「論より証拠」、コンセプトや理想なんてどうでもいいから「動いている実物」を見なければ何も始まらない。それは私自身が良く分かっています。「御託はいいからブツをみせやがれ!」と他人事なら扱き下ろしていると思います。だからこそ、これだけの事を言ってしまった以上、作品をもってすべての答えにしなければなりません。

ちなみに、残った17部については、無料本という性質上、輸送に経費のかかりすぎる通販は行いません。大変危険な内容が含まれているため、そのままWEBに掲載するわけにはいきませんが、HTML形式に直した最終仕様については近日中に公開したいと思います。

 

 2003/04/28 (月)  「秋葉原物欲紀行」

4月27日 PM9:40
なんばOCATで、大阪→新宿間4800円の夜行バス「カジュアル・ツインクル号」に乗車。これまで何度も夜行バスには痛い目に遭ってきた訳だが、今回はGWのため新幹線のビジネス切符がつかえないため、安さの魅力に負けて懲りずに利用することに。このバスの珍妙なところは、なぜか毎回バスが違う事なのだが、今回は2階建てバス!さすがに何回も乗っているので、眠れないのは覚悟の上だったが、新手の問題が発生。最悪な事に、たまたま私の座席の足元だけが数センチ盛り上がっていたたため、椅子に座ると膝が不自然な緊張状態になってしまうのです。首が据わらないから寝違えるし、一般観光バス仕様の座席が硬くて腰が痛いし、おまけに膝が窮屈で筋肉痛に…悪い事は言わないから、3倍の金を払ってでも新幹線をなるべく利用しましょう。

4月28日 AM6:30
事故渋滞もなく予定通り新宿のバスセンターに到着。その足でJR構内のコインロッカーに持ち込み在庫を載したカートを預け、中央線と総武線を乗り継いで、朝7時、秋葉原入り。当然、こんな朝早くから開店しているマニア系ショップなんて当然ないので、昭和通り口の改札を出たところにある24時間営業の漫画喫茶「FUN FUN」で時間をつぶす計画を立てていたのです。といっても、目的は漫画ではなくインターネットの方。夜行バスに乗ってから気がついたのだが、せっかく何時間もかけてネットで情報を収集して作成した「Cレヴォ用サークルリスト」を印刷し忘れていたのです。この空き時間を利用してリストいちから作り直し、時間も潰せて一挙両得!のはずだったのだが…

「現在リニューアル工事中 5/6 営業再開」

…ま、まさかこんなオチが待っていようとは…掻き入れ時のGWに改装時期を当てるなんて、商売として絶対に間違っていると思うぞ!(秋葉には他に数軒の漫画喫茶があるが、24時間営業となるとなかなかない。ここを当てにしていた地方上京組は大迷惑?) で、仕方なく、マクド(関西風略称)で時間を潰すことに。朝マックは高いばっかりだが、3時間居座る席代としては安いもんだ。

4月28日 AM10:00
早速「となのあな古本タワー」に向かう。そう、本日のミッションのテーマは「秋葉の古本同人全店全棚総ざらえ・バックナンバー発掘(旅情篇)」!前回の冬コミではギリギリまでコピー本の製本をやっていたため、前日入りの秋葉探訪ができなかったから、今回は朝イチから営業終了まで時間と気力と財力が許す限り捜しまくるぜっ! …が、そんな気合はいきなり出鼻をくじかれてしまいました。なぜかまだ準備中の札が…店の看板で営業時間をよく確かめてみると…

「開店時間:平日:11時〜」

しまったぁぁぁ!自分が10連休中なのでまったく気付かなかったが、今日は暦の上では月曜日で平日だった!仕方が無く、予定を変更して10時から開いている店を捜して巡回をすることに。そこでフラリと立ち寄った総合中古専門店「リバティー」で、思わぬ掘り出し物同人誌を発見。リバティーが同人誌を扱っている事自体を知らない人が多いと思う。確かにここは品揃えは貧弱だが値段のつけ方がテキトーなので、思わぬ本が思わぬ値段で手に入ることもある穴場なのです。ここで、うたたねひろゆきが「イノセントティアーズ」で開発元を逆恨みして勝手に出したいわくつきの設定資料集を200円で入手。かの御仁の悪行がどれほどのものか、研究資料として有効に使わせていただきましょう。

4月28日 AM11:00
とらのあな本店の移転に伴い、旧本店をリニューアルして古物専門タワーが誕生したと聞いてかなり期待していたのですが、あまり使い勝手がいいとは言えませんね。ジャンル別とサークル別で2フロア使っているが、分類が大手に偏っているし、発行年や本の内容に関わらず値段も一律に高めに設定されているので、なかなか衝動買いに奔ることもできない。私のようなバックナンバー探しにとっては、無名サークルを50音順に並べてくれた方が捜し易いんだけどなぁ…

一通り流し見てから、本命の「まんだらけ」へ。同人誌の古本、というと、どうしても大手作家の転売行為と結びつけてしまうイメージがあるかもしれないが、完売=絶版というこの世界ではバックナンバーというものは必要不可欠なものです。私が捜し求める本は、転売対象になるようなサークル仕切りができるような大手様ではなく、ジャンル分けさえされてない「B級200円(400円)均一」の棚であり、この棚をローラー作戦で片っ端から漁るわけです。「古い本は徹底的に安くしてしまう」というまんだらけの性質は私の目的と完全に合致するのです。1冊1冊表紙を高速で検索していくわけだが、好きな作家の絵柄は完全に脳に焼き付いているので、昔の屋号でも初期の絵柄でもほぼ確実に反応できます。しかし、どういうわけか、値段の棚が200円→400円→600円→800円という風に上がっていくほど興味をそそられる物が減っていく。ああ、そうか、古い本でもエロ同人は高目の設定になってるんだね。結局、1時間半たっぷりかけて目的の棚をすべて制覇し貴重な物の発見に成功しました。

その後、Dカルト・K-BOOS・まんが王国などを虱潰しに廻り、今日だけで59冊の中古同人誌を発掘して、クロネコの8番ダンボール箱を一杯にしてしまいました。旅先だと財布の紐が緩くなるのもあるが、中古同人誌というものはいわば「一期一会の延長戦」みないなもので、この機会を逃したら本当に二度と出会えないかもしれない、いつ何時資源ゴミにまわされてしまうかわからないのだから、「買わずして後悔するより、買って後悔しろ」という発想になってしまうわけです。しかし、こんな大荷物を持って移動するのは愚の骨頂なので、いつものようにクロネコの集配センター(東京三菱のキャッシュコーナーの裏手路地・秋葉原名物おでん缶自販機のあたりにある)で自宅に発送。その後も時間が余ったからといって、とらあのあなの閉店時間(21:00)まで粘ってしまうそのバイタリティは、ほとんど病気ですな。

4月28日 PM10:30
今夜のベースキャンプとなる友人宅がある町田に到着。夜行バスで2時間くらいしか寝ていないハイテンション状態で、こんなハードワークをこなせば当然体には深刻なダメージが…本番前に疲れ果ててどうする?ネットで最終情報を確認しながら、友人I氏に代行で買出しに廻ってもらうサークルリストと購入物件について打ち合わせ。133リストアップしたサークルを、後日書店委託で買えるものと一定の評価基準に達していないサークルをバッサリ斬り捨てて28まで圧縮(それでも呆れられたけど)。普段眠りが浅くて2〜3回夜起きてしまう私だが、今日だけは死んだように熟睡。さて、明日はどんな1日になることやら…

 

 2003/04/27 (日)  「行ってきまーす」

貫徹でコピー本の製本作業を終え、54部を完成させました。フォト光沢紙の枚数の関係で上限が60部と決まっていたのだが、印刷ミスで4枚、ホッチキスのミスで2枚、計6枚の不良品が出ました。確率で言うと10%でミスが発生するというのは信頼性と呼ぶには程遠い内容だが、A5で手動両面印刷をしていたいままえと比べれば遙かにマシです。

すでに荷造りは終わっていて、今夜の夜行バスで明日の朝、東京に前日入りすることになります。遠征中はこの日記もしばしお休みとなりますが、その間の出来事は後日まとめてアップしたいと思います。

ではでは、行ってきまーす。

 

 2003/04/26 (土)  「唸れ!レーザープリンタ!」

現在、土曜日の深夜24時40分、ようやくすべての原稿作業が終了しました。4万2千字を超える莫大なデータに厳重な校正を施し、60ページに及ぶ原稿をレイアウト両面印刷に最適化したページ順に並べ直し…あとは、ひたすらレーザプリンタで刷りまくるだけです。

トナーが調子がいいうちに、まずは表紙から印刷開始。カラーレーザプリンタ用のフォト光沢紙を贅沢に使用しているのだが、プリンタの設定を「超厚紙」にするのを忘れていたために、最初の数枚で紙詰まりを起こして3枚が無駄になってしまいました。これで早くも60部が57部に…この後もホッチキス止めや折込の失敗でさらに部数が減る事は避けられないでしょう。なんとか公称50部はクリアしたいのですが…

レイアウト印刷による自動両面印刷は、印刷ミスが起きにくいので、今までよりも楽といえば楽なのだが、A4を2つ折にしてA5にする折込作業が発生するのが厄介です。60÷4=15×57=855枚、これを全部折るんですよ…毎度の事とはいえ、しんどい作業ですたい…

さて、なんとか日曜の夜明けまでには終わらせる事ができるかな?

 

 2003/04/25 (金)  「最後の1%を積み上げるということ」

さて、明日から世間一般の会社員たちは怒涛のゴールデンウィーク10連休に突入するわけですが、私の場合はまず29日のCレヴォを乗り切るまでは気の休まる暇がありません。今夜も夜明けまで原稿か…

今回は原稿が順調だったので、修羅場に陥る事はないだろうと楽観的にみていたのだが、この土壇場になって、さらに4ページ増やす事になりました。1枚の紙に2ページ分をレイアウト印刷し、しかもそれを両面印刷するため、ページ数の増減は4ページ単位で行う必要があるのです。あいかわらず、減らす方向に考えようとしない仕事中毒(マゾ?)な性格には困ったものです。

でも、その最後のこだわりのおかげで、読み物としての面白さをプラスする事ができなと思います。すでに原稿は99%完成していますが、残り1%を積み上げることがどれほど大変な事か、創作活動に携わる人間なら誰しもが理解できると思います。その1%で満足するか、否か?その自問自答に終わりはありません。なぜなら、それを判断する権利は自分にはなく、読者の方だけが持っているのですから。創作者ができることは、自分の力を信じて、今自分にできるすべてを出し切る事、ただそれだけです。慢心することなく謙虚に、作品と受け手に対して誠意と感謝と愛情を込めて…

この最後の一手は、何度経験しても苦しいことに変わりはありません。しかし、その先にある喜びを知っているから、前に進む事を止めようとはしない。それが、創作者の存在意義であり、誇りなのだから…

 

 2003/04/24 (木)  「造形」

最近読んだホビー系マニアックラブコメ漫画「ドールマスター」の影響からか、造形というものに非常に敏感になっているようです。私は普段人間観察の趣味は無いのだが、最近は通勤電車内で通学下校中の女子高生を眺めながら、「この立体を2次元の絵に落とし込むには、どんなデフォルメが必要か」などと小難しい顔をしながら考えています(一歩間違えば、ただの危ない人ですな)。

そんなある日の今日(おかしな表現だな)、電車で見かけた女子高生には驚かされた。丸顔で目が大きくてメガネっ娘で太めの天然眉毛でモジモジな挙動。想像力逞しすぎる私の妄想が生んだ夢ではないかと一瞬疑ってしまった。今まで自分が見てきたどんな2次元技法を用いても、あの頬の曲線美を再現できないだろう!惚れた!!

そこで「なんとかしてお近づきになりたい」と考えずに、まっすぐ家に帰って、刺激された創作意欲をゲーム作りにぶつけてしまうあたり、つくづく自分は創作中毒だと再認識させられるけど、それはイチ男性としてはいかがなものかと思わないでもないが… でも、これが意外と良いイメージトレーニングになったのか、今日はTLDコンセプトBOOKに収録する残り3人の「トゥルーシャドー」システムによる紹介イラストを、わずか2時間で描き上げてしまいました。筆は指だけでなく、脳とも直結しているんですね。

 

 2003/04/23 (水)  「いよいよ危ない?」

なんだか、最近まともなゲームのニュースがありませんね。カプコンが18本ものタイトルの開発中止を発表したことで、格付けが大暴落して株価もストップ安を連発。セガに合併を申し入れた事が発覚したナムコはジリジリと値を下げ続け、コナミは公正取引委員会から正式な警告をい受けるし…終いには、マイクロソフトがセガ株の買収をもくろんでいるとの報道まで…

そして、またしても国家が余計な事をしてくれました。
http://www.zdnet.co.jp/games/gsnews/0304/23/news17.html

何ですか?「外交面でのプラス効果」って…主要メンバーの人選も明らかに間違っています。これだから、エリート育ちのお役人様は… いつか、どこかの社長が言っていましたが、「私は国に何かして欲しいなんて思わない。余計な事をして邪魔するのだけはやめてくれ」。まさにその通りですな。”映画みたいなゲーム”しかゲームとして認められないような連中に、何を判断できるというんだろう?世界配給して市場だけデカクして制作費とネームバリューだけがエスカレートしてしまったハリウッド映画と同じ過ちを繰り返すのか?

あ〜やんなっちゃうな、あ〜ああんあんあ驚いた♪
↑引き続き原稿漬けで崩壊中

 

 2003/04/22 (火)  「今日は何の日」

今日は何の日♪今日は何の日〜♪(小堺一機風味)
↑原稿漬けで壊れてます

GM研のトップページに設置している「今日は何の日?」のCGIは、データファイルをいじって独自に「ゲームキャラの誕生日」を入力してあるのですが、今日、4月22日はなぜかゲームキャラに該当者なし、という結果に…しかも唯一表示されたのが「メタルユーキ」とは…もしかして、他のギャルゲーメーカーはこの日がそうと知っていて意識的に避けているのか???

ちなみに、ゲームキャラの誕生日には生年を入力していません。ゲームによっては生まれた年が明記してあったりしますが、リアルに「今で換算すると何歳」と考えてしまうと興ざめしてしまい、キャラの誕生日を祝う気分にもなれませんからね。基本的に私が知っているゲームのキャラクターしか登録していませんが、その参考に使っているHPを紹介しておくので、興味のある方はご利用ください。

http://www.ny.airnet.ne.jp/kenrow/cgibin/query.pl

 

 2003/04/21 (月)  「Cレヴォカウントダウン」

TLDのキャラクタービジュアルシステムである「トゥルーシャドー」を使用したキャラクターイラストが、ようやく4点完成しました。このイラストはコンセプトBOOKに掲載しますが、困った事に、印刷してみると画面のイメージが正確に印刷に反映されない事が判明。これじゃあ、ただの線画にしか見えない。印刷向けに濃い目に微調整しなくては…

休憩がてらに、Cレヴォでの買い出しリストも作成。いつもなら100以上のサークルをリストアップして本を買いまくるところだが、今回はTLD広報担当の私がサークルスペースに居ないと話にならないので、買出しはサークルを手伝ってもらう友人にお願いするすることになる。そのため、大手や後日書店委託で買えるサークルはすべてバッサリ切り捨てて、細かい優先順位と購入指定をする必要があり、情報収集やリスト作成にいつも以上に時間がかかってしまっているのだが…

その他にも、イロイロと小道具の準備も開始。今回は金銭取引が発生する売り物がないので、両替用の金庫は端から持って行きません。サークル様の名刺をデザインしたり、ネタとして「波多野寿司」の団扇を作ってみたり…うーむ、原稿みたいに締め切りにピリピリとしているのではなく、こういう余計な準備している間の方が楽しく感じるのは、遠足と同じですな。

 

 2003/04/20 (日)  「TLD進捗報告(7)」

このところずっとTLDのコンセプトBOOKの製作にかかりきりになっていて、1日が過ぎるのがやたらと早く感じていたのだが、気がつけばすでにCレヴォまで10日を切っていました。いや、実際には27日の夜行バスで東京入りするのだから、実作業の残り時間は7日間しかありません。今回は原稿が順調なので本が落ちることだけは絶対にありませんが、今回はゼロからすべてを始めるその第一歩であり、いくら推敲を重ねても完成というものがありえないものなので、どこまでのレベルで自分を納得させられるか(妥協という意味ではない)が焦点になりそうです。

昨日の日記には書きませんでしたが、日本橋に行ったついでに印刷に必要な消耗品を揃えておきました。まず、レーザープリンタのトナーの予備を補充。インクジェットプリンタを使っている人には信じがたいことだろうけど、レーザプリンタのトナーは大変高価なんですよ。トナーとドラムを分離式にしてコストを下げているbrother製HL-1650用のトナーでも、1本10800円もします。ドラム交換となると20000円!トナー1本で約6500枚、ドラム1個で約20000枚が印刷可能だが、そんなもの、私のような同人者にとっては1回のイベントで使い切ってしまいかねないスペックに過ぎません。

表紙用には、贅沢にもカラーレーザー用のフォト光沢紙を採用。30枚組みで620円。1枚あたり20円?無料本なのにこれ以上コストを上げてどうする気なんでしょう?これを2個買ったので、コンセプトBOOKの発行総数も自動的に60部に決定しました!…と言いたい所ですが、印刷ミスを考慮して公称は50部に修正。それに、このうち何部かは予約者への取り置きに回すし、TLSサークル様に名刺代わりに配る分を考慮すると、一般配布分はもっと少なくなります。コピー本、しかも無料本ではメロンブックスに委託するわけにもいかないので、余った場合の配布機会の保証はまったくないし…悩みどころです。

さて、来週からは最後の詰めの作業に入ります。週刊GM研も臨時休刊にしたし、準備は万端。あとは、26歳9ヶ月の肉体と精神がどこまで持ってくれるか?の勝負になりそうです。

 

 2003/04/19 (土)  「日本橋アニメイト紀行」

今日4月19日は、アニメイト日本橋店のグランドオープンの日でした。これまでは、どういうわけか日本橋にはアニメイトがなかったため、日本橋から電車で2駅、徒歩で30分近く掛かる天王寺のアニメイト阿倍野ベルタ店を利用しなければならなかったのだが、今回の新規出店によって買い物効率の大幅な向上が見込まれます。ただし、私にとっては、毎週の貴重な歩行運動の機会が失われるため、更なる運動不足に陥る危険性もあるわけですが…

アニメイト日本橋店の場所は、堺筋通り(日本橋のメインストリート)の歩道橋のあたりで、場所は分かりやすいが、どの駅で降りてもそれなりに歩かなくてはならない中間地点なのが困りものだ。さっそく朝10時15分過ぎに訪れてみると、グランドオープン記念で先着1000名の福袋(1050円)の店頭販売に、長蛇の列というわけでもないが人が群がっていました(その場で中身を確認し仲間内でトレードする人で通行の邪魔になっていたようだが)。11時過ぎには今日の分を売り切ったようだから、かなりの集客効果はあったのだろう。

私は普段福袋を買う趣味はないのだが、1000円という安さにつられてついつい1袋かってしまいました。で、その中身はというと…うん、確かに金額的には3000円相当(推定)くらいのグッズが入ってましたよ。でも、そのうち8割が識別不能の「女性向けグッズ」であり、辛うじて識別できた残り2割も箸にも棒にもつかないヘッポコアイテムでした。せめて1個くらいは目玉商品を入れておくか、男性向け・女性向けに分けて販売してください。そんな中、唯一の収穫は「Dr.モロー先生がデザインしたクラフトテープ(600円)」でした。1000円出して、収穫はもったいなくて使えないガムテープ1個とは…トホホ

アニメイト日本橋店は3F建てになっていて、1Fが書籍、2Fがグッズ、3FがCD/DVDという構成になっています。しかし、元になったビルが相当古かったらしく、エアコンの効きが恐ろしく悪くて、大量の客でごったがえす1Fは息苦しいくらいの臭さが充満。2Fと3Fの階段は一部天井が極端に低いため「頭上注意」の貼り紙と、接触部にラバークッションを貼る苦肉の策を講じていました。やたらと背広の人間が目に付いたが、どうやらグランドオープンに立ち会うために本社筋から送り込まれた人達らしい。店員も揃いも揃って素人ばかりでレジももたつくし…彼らのスキルアップを気長に待つしかあるまい。西日本最大級と豪語するだけあって、アニメイトとしては書籍もCDも品揃えは抜群です。レコード店を散々捜しても手に入らなかった、井上あずみのセルフカバーアルバム「君をのせて〜はるか〜」も見つかったし。金券ショップ図書券+アニメイトポイントカードによる書籍の最大10%OFFも健在。アニメイトの日本橋進出は周辺同業者にとって大きな脅威となるだろう。

あと、気になった小ネタを1つだけ。

「FFX-2」の攻略本に書店が独自に付けた帯のキャッチフレーズ
『生着替えRPGの決定版!!』

…どんなRPGだよ、それ…

 

 2003/04/18 (金)  「TLD進捗報告(6)」

締め切りまで1週間を切り、「TLDコンセプトBOOK」の執筆もいよいよ佳境に突入しました。すでに本文の初稿はすべて完成し、第2稿も40%まで進行しています。ここまで聞くと、至って順調のように聞こえますが、実は、ここからが難題です。それは、画面写真として使うために、開発の方でもまだ1点も製作していないグラフィック素材を作成しなければならないことです。

とりあえず、キャラクター紹介ページに掲載するイラストから作成する事に。このイラストは、ゲーム中で実際に使用される「立ち絵」でもあり、本編さながらの「トゥルー・シャドー」と私が勝手に命名した技法でシルエット化したものです。この技法の詳細はヒミツですが、恐ろしくローテクで手間が掛かる面倒くさい手法なので、誰も真似しようなんて思わないだろうけど…

そんなわけで、冬コミの漫画原稿以来5ヶ月ぶりにタブレットを引っ張り出してきてリハビリを始めたのだが…まともに線が引けません。5ヶ月ぶりと言っても、実際に使っていたのは最初から数えても累計で2週間にも満たないド素人なんだから無理もない…まぁ、「トゥルー・シャドー」で結局は全部シルエットにしてしまうので、グラフィックソフトの機能をどこまで活用できるか重要なのだが、それは基本的な技術が大前提の話である。でも、絵は一朝一夕で上手くなるものでもないので、TLDプロジェクトだけに囚われず、気長にコツコツ勉強していくしかないだろう。

その他、システム解説のフローチャート図も製作開始。本当はPowerPointを使って本格的なプレゼンをやりたいところだが、今回はそんな環境は会場に持ち込めないので、あくまで紙ベースでわかりやすく、かつ盛り込めるだけの情報をぶち込もうと思います。この勢いだと、想定していた52Pを更にオーバーしてしまいそうです…我が事ながら、この仕事中毒体質には困ったものです。

 

 2003/04/17 (木)  「ナムコ、セガへ合併を打診」

会社の昼休みにネットニュースをみていると、とんでもないニュースが飛び込んできました。先日、サミーとの事業統合を発表したばかりのセガが、なんとナムコから合併の打診を受けていることが判明したのです!ナムコ側はHP上で合併を打診していることを公式に認めており、かねてから噂されていた、実務レベルでのサミーとの事業統合が上手く行っていないことを裏付ける報道だと言えるでしょう。

いずれにしても、セガが吸収合併されるという力関係には代わないわけですが、経営権だけもっていかれそうなゲーム外様のサミーより、同じゲーム屋でブランド上の面目も立ち、業務用市場で大きな相乗効果が狙えるナムコとくっついた方が利口に思えてしまう。問題なのは、セガとナムコでは社風がかなり違うので、スクウェア・エニックスみたいに事は簡単に進まないとは思うが…

一応、サミー側は「セガとの事業統合準備は順調に進んでいる」とコメントしているが、セガ側は合併の打診を受けていることを認め、「サミーとの事業統合を協議中であり,今回のナムコからの申し入れ内容も含めて取締役会などで慎重に議論・検討を進めていきたい」と回答している。

これはつまり、一度は正式に発表した事業統合を「協議中」と言っている時点で、合併を前提にしたサミーとの事業統合は破談になったと見るべきだろう(カジノ部門などに限定した事業統合という形を取る可能性はある)。事実、セガとの事業統合を発表してからというもの、サミーの株は下がりっぱなしです。セガの株価はサミーとの事業統合を発表してもピクリとも上向かず低空飛行のまま… 両社が及び腰になってしまうのも無理からぬことです。

セガバンダイの破談から幾数年、セガはまたしても同じ過ちを繰り返すのだろうか…もは独力での再建は不可能だというなら、せめて、サミー、ナムコ、マイクロソフト(非公式だけど)など、セガの開発力欲しさに買い手が名乗りを挙げてくれている今、セガブランドを高値で売り抜けてその名と実を絶やさぬよう、勇気ある決断を香山氏に期待したいものです。

 

 2003/04/16 (水)  「MOTHER」

任天堂の名作RPG「MOTHER」がGBAにリメイクされることが決定。小学校時分に、友達から借りたソフトなのにクリアするまで遊び倒してしまった唯一のゲームであり、ドラクエでもFFでもないパンクでポップなノリは、幼少期の私に多大な影響を与えました。移動距離の取れないホーリーローリーマウンテンで十字キーを激しく回転させて無理やりテレポートしてみたり、フランクリンバッチは2個しか手に入らないため、PKビームγで確実に殺されたり(通称:ピカピカ、ドゥーン)、不良のティディが歩くと画面が揺れたり、斜めに歩くと倍速で歩けたり、ラスボス相手に1時間以上戦い続けてようやく「歌う」のコマンドに気が付いたり…逸話を挙げたらそれこそキリがありません。

この発表と同時に、一度は開発中止になった「MOTHER3」の再製作も発表されました。詳しい情報は、糸井重里氏のHP「ほぼ日刊イトイ新聞」内に書かれているので、そちらを参照してください。

http://www.1101.com/MOTHER/index.html

HAL研出身の岩田さんが任天堂の社長になった時から密かに期待はしていたのですが、とうとう実現しましたね。ハイエンドのGCではなく、GBAをプラットフォームに選んだ英断に拍手を送りたい。そうでなければ、完成していた「3」をお蔵入させて多くのファンを嘆かせてまでして「MOTHERらしさ」を追い求めた意味がなくなってしまいます。美麗映像とインパクト至上主義に陥り、ハリウッド映画産業と同じように中身の伴わない誤った進化を続けているゲームの潮流…これに対して、任天堂が唱える続ける「ゲームはおもちゃ」という理想を貫くための象徴的なソフトに「3」はなることでしょう。

かつて中村光一氏は「ゲームとは、どこまで削れるか、それがすべてだ」とゲーム作りのあるべき姿を語っていましたが、しかし、現実にはこの約10年、ゲームは3Dの魔法にかっかて膨張の一途を辿ってしまいました…その夢から覚めた任天堂と糸井重里が、どんな作品を見せてくれるか大いに注目したいと思います。

 

 2003/04/15 (火)  「アクセス向上委員会(24)」

 1位 −( 1) 3935(+ 139) 「魁!クロマティ高校」
 2位 ↑( 5) 3750(+1110) 「ファイナルファンタジー10」
 3位 ↓( 2) 3242(+ 191) 「鳥の詩」
 4位 ↓( 3) 3228(+ 260) 「Ever17」
 5位 ↓( 4) 2977(+ 216) 「遠い約束」
 6位 −( 6) 2126(+ 148) 「最終兵器彼女」
 7位 −( 7) 1726(+  60) 「AIR」
 8位 −( 8) 1675(+  57) 「少女ネム」
 9位 −( 9) 1656(+ 109) 「素敵だね」
10位 −(10) 1547(+  74) 「MONSTER」
11位 −(11) 1486(+  35) 「かまいたちの夜2」
12位 −(12) 1477(+ 135) 「ファイアーエムブレム紋章の剣」
13位 −(13) 1410(+  69) 「月姫」
14位 ↑(16) 1252(+ 156) 「実況パワフルプロ野球9」
15位 ↓(14) 1242(+  67) 「御旗のもとに」
16位 ↓(15) 1235(+  68) 「ガンパレードマーチ」
17位 −(17) 1140(+  48) 「メタルギアソリッド2」
18位 −(18) 1082(+  57) 「ひがしんが大戦3」
19位 −(19) 1052(+  66) 「Missing Blue」
20位 ↑(22) 1036(+  92) 「君が望む永遠」

集計期間が「FFX-2」の発売と重なったため、前作のレビューであるにも関わらず「FFX」が、月間1000ヒット越えという、GM研レビュー史上最高の月間得票を記録しました。直近1000件のアクセス解析結果によると、この躍進の主要因は検索エンジンgooの検索リストによるものだと判明しました。gooの[ファイナルファンタジー]] の検索結結果6282ページ中、17番目という高いポジションで紹介されていたのです。直近1000件中、なんと366件がこのリスト経由のアクセスでした。

しかし、このキーワードに類似する「FFX-2」も含まれていたため、X-2のレビューや情報を期待して訪問してくれた方々をがっかりさせてしまったかもしれません。そうして需要がある以上、その期待に応えてX-2のレビューを書くのがレビュアーとしてのあるべき姿だ、という事はよくわかっています。しかし、だからこそ義務感だけで書いたような気持ちのこもっていないレビューを提供するわけにはいきません。おそらく、TLDプロジェクトが終了する年内一杯は、まともなゲームレビューは1本も書けないでしょう…

その他の順位に大きな変動はありませんでしたが、「君が望む永遠」がとうとう通算1000ヒットを達成して、「ときメモ3」を蹴落として初のトップ20入りを果たしました。5月1日にはようやくPS2版も出ることだし、来月の集計時にどこまで再加速できるか見物ですな。

次号でとうとう90号を迎える週刊GM研は、毎号60〜80ヒットを維持しています。すっかり習慣化してしまったので編集作業も苦になりません。現在のペースで行くと、7月上旬には通巻100号を達成する見込みですが、100号を機に大幅に誌面をリニューアルするため、現在イロイロと企画を練っています。どぞ、お楽しみに〜

 

 2003/04/14 (月)  「新型と覆面と略奪」

「天誅3」のCMに出演している交換留学生の中国人「テンチューさん」が非常に気になる今日この頃、PS2のニューモデルが発表になりました。DVD-R/RWとDVD+R/RWメディアに対応には全く興味ありませんが、DVDプログレッシブ再生対応とか、ファンノイズが従来機に比べ4分の1に低減とか、リモコン用受光部を内蔵とか、細かい部分での仕様変更がいい感じ。HDD内蔵型のPS2モデルが出るまで、我が家の初期型PS2が持ってくれるかどうか微妙なところですが、PlayStation BB Unitの店頭販売が6月に延期されたから、その実現は更に先になりそうですね…

昨日の岩手県議選盛岡選挙区でトップ当選した「みちのくプロレス」のザ・グレート・サスケ(33)が覆面のまま登庁する意向を明らかにしたことについて、頭の固い人たちが色々論議してるみたいですね。県議からは「品位を落とす」と反対意見があったり、岩手県知事や総務省も苦言を呈しているようだが、県議の大半は「トップ当選させた有権者の意思を無視できない」と考えており、議会事務局も「覆面姿で10年以上活動しており、覆面はかつらと同様携行品に当たらないため、議会規則に違反しない」と判断。どうやら「覆面登庁」が容認されそうな気配です。

「覆面」が県民の意志かどうかはともかくとして、どこぞの政党とか会派とかの縄張り争いしかできない県議連中なんぞより、政治手腕は未知数でも地元の英雄に期待したくなるのが県民の心理として当たり前というものです。でも、私にとって一番意外だったのは、サスケが意外と若かったということなんですけどね。

完全に無法地帯と化しているバグダッドですが、イラクの国立博物館の17万点に及ぶ文化財が略奪されたというニュースを見て、歴史マニアの私は怒りを通り越して悲しくなりました。これは人類にとって大いなる損失です。歴史に学ばなくなった人間は、同じ過ちを繰り返し続けることになる…歴史を破壊するということは、文明の破壊と同義なのに…

 

 2003/04/13 (日)  「煮詰まってます」

今日は統一地方選挙当日なので、選挙カーに起こされる事もなく、しっかりと正午まで惰眠を貪る事に成功しました。でも、昨日就寝したのが朝の5時だったので、結局7時間しか寝ていないんですけどねぇ…(料理学校の服部先生の話によると、人間に最適な睡眠時間は7時間で、それより短くても長すぎても体には良くないらしい)でも、いくら睡眠時間だけ守っても、朝の5時まで原稿を書いているという時点で絶対に間違っているんですけど。

昨日書き上げたTLD基調講演の初稿の編集作業で、今日は丸一日つぶれてしまいました。テレビ番組の編集みたいに、危ない発言にピーを入れたりカットしたりする芸当は、文章では使えません。ほんのちょっとした修正で全体の論旨がおかしくなってしまうことも珍しくないので、部分修正のつもりが1ページ丸まるリテイクになってしまったり…とりあえず第2稿は上がりましたが、あと2〜3回くらい叩き壊しながらクオリティを上げる必要がありそうです。

最近は、「ゲームは1日1時間」どころか、まったくコントローラに触れていない日々が続いています。そのくらいの息抜きはできるようにスケジュールは組んでいるのだが、どうもヤル気がしなんですよ。発売から2ヶ月近く経つ「サクラ大戦」は、まだ10話までしか進んでないし、「FFX-2」に至っては未開封のままだし…

しかし、これから先、どうしてもやらねばならないゲームが目白押しなので、正直今から先が思いやられます…

4/25 ファイアーエムブレム 烈火の剣
6/5  J.LEAGUEプロサッカークラブをつくろう!3
6/   ヴィオラートのアトリエ グラムナートの錬金術師2
7/   トゥルーラブストーリー サマーデイズ アンド イエット...
7/10 実況パワフルプロ野球10
7/31 MISSING PARTS 3 the TANTEI stories

 

 2003/04/12 (土)  「煮詰まってる?」

今週は漫画もゲームもCDもなーんにも買うものが無くて、イベントもなーんにも無いという、極めて珍しい週末を過ごすことになりました。そんなわけで、土曜日恒例の日本橋買出し紀行もお休みです。そのおかげで、週刊GM研がネタ不足に陥ってしまったわけですが…

というわけで、たまには贅沢に惰眠を貪ろうと寝ていたら、選挙カーのスピーカーに叩き起こされました。…少なくとも、お前にだけは絶対投票しないぞ、コンチクショウ!この際、1回も演説に遭遇しなかった候補者に投票してやろうかしらん?…いかんいかん、散々方々で偉そうな事を書いてる私が、私憤や思いつきで選挙権を行使するわけにはいかない。やはりここは前回の大阪の時と同様に、ちゃんと投票所に行って「白票」を投じるしかあるまいて。

私は二度寝すると疲れが溜まってしまう体質なので、仕方なく起きて朝食(納豆(ご飯なし))を摂って、TLDコンセプトブックの執筆作業を開始。まだ手付かずのTLD基調講演の初稿を一気に書き上げましたが、特定の人物に対して恐ろしく危険な文章になってしまったので、後でかなり編集する必要がありそうです。今のまんまだと、諫言というより宣戦布告か果たし状だもんなぁ…

家から一歩も出ずに、ひたすらキーボードを打ちまくる。疲れたら休憩の合間にドリマガを読んで週刊GM研のネタを仕込み、腹が減ったら近所のコンビニでファミ通を穴が開くほどしっかり立ち読みして、立ち読みのせめてもの礼として食料を調達。その後、ガンダムSEEDが始まるまで黙々と作業を再開。あ、そいえば、今朝から一言も言葉を発していない事に気が付きました。私は一人暮らしが長いのに、なぜか独り言を言わないんですよ。脳内で壮絶なスピードで膨大なパターンの思索を走らせているので、いつも言葉を発する前に結論が出てしまうんです。

だからこそ、私はこうして思いついた事をそのまま残す事ができる活字というもの、とりわけキーボード入力というものに感謝しているんですよ。多分、私はこれがなければ私自身の本音というものを知ることができなかったでしょう。でも、それを知ることは必ずしも良い事ばかりではありません。剥き身の自分を直視する事は、普段理性で必死に押さえ込んでいる自分の汚くて醜くて卑怯で浅ましくて悪辣で狡賢い…そういう暗部が自分に存在することを認める事でもあるのです。それさえも自分の一部として認め、他者が自分に対して抱くイメージが作る虚像を謙虚に受け止めることで、思考の次元レベルは自分という常識の定義と範疇を越えられるのです。

…と、小難しい事を私の脳味噌はいつも考えているんですよ。我が事ながら困ったものですね。

 

 2003/04/11 (金)  「2003ペナントレース予想2(セリーグ篇)」

昨日の日記で「阪神の中継ぎ・抑えに信頼感がないのが不安材料だ」と書きましたが、まさに今日の巨人戦でその弱点を露呈してしまいましたね。9回2死から6点差を追いつかれて同点にされるだなんて、そんなもの「ドラマ」なんて奇麗事で済まされる話ではない!結局引き分けに終わったものの、負けに等しい引き分けです。

「勝ちゲームを勝ちきれないチームに優勝する資格はない」とも昨日書きましたが、これで阪神の優勝の線は完全に無くなりました。たとえ投壊状態の抑えの再編成が成ったとしても、今日総崩れのあの流れを断ち切る気迫が指揮官から感じられなかったように、闘将星野監督に老いを感じてしまう…まだまだ「仏の星野」になるのは早いのでは?

ああ、胸クソ悪い。珍しく酒でも飲んで不貞寝します…

 

 2003/04/10 (木)  「2003ペナントレース予想(セリーグ篇)」

予定外の残業で、阪神VS中日のテレビ中継を見逃してしまいました。今年はペナントレースが開幕しても、日記では一度も野球の話題を取り上げていないのに、なぜこの日に限って野球中継なのか?というと、関西の毒舌王「やしきたかじん」がゲスト出演することになっていたからです。生放送でやしきたかじん…き、危険すぎる!関西テレビもえらい思い切った事をしたもんです。(レギュラー2本、月4日しか働かない人なので、関東の人はほとんど知らないと思うけど)

しかも、今日は大エース井川を立てながら、宿敵中日に屈辱の完封負け。そんな試合だから、たかじんさんの噴火ぶりは想像するだけでも恐ろしい…二度と野球中継には呼ばれないような危険発言が飛び出したかも…あぁ、ビデオ録画してでも見たかった!!(無念なり)

で、珍しく野球の話が回ってきたので、今年の阪神について分析と予想をしてみましょう。まず、優勝する確率は「25%」はあると思います。大方の虎党が戦前から「今年こそ優勝間違いなし!」と息巻いていましたが、私はまったく逆の考え方をしていました。確かに野手陣の補強は万全で選手層もまんべんなく厚くなり、故障者が出ても1年戦える体制が整った。しかも、和製大砲:浜中の目覚しい成長、万年ウィークポイントと言われていた遊撃手:藤本の急成長、スピードスター:赤星の打撃開眼、打順が下がって一発狙いに専念できるアリアス…昨年に比べて、打線の破壊力は確実にレベルアップしています。

しかし、問題なのは投手陣である。昨年の快進撃を支えていたのは間違いなく投手陣だった。だが、投手が2年続けてピークを維持することが如何に難しいことか、投手を中心に星勘定しがちなファンは見誤ってしまいがちです。井川・ムーア・藪、この3本柱が昨年の成績を上回るのは難しいだろう。伊良部・下柳などの新戦力の活躍と、藤田太陽・藤川球児らの成長なしには、磐石と言われた先発陣の維持さえ覚束ない。それに、もっと不安なのが中継ぎと抑えに信頼感がないことだ。すでに何試合か、先発投手を引っ張りすぎて終盤に打ち込まれたり、吉野にロングリリーフをさせざるを得なかったり、そういう采配の迷いで接戦を取りこぼしている。勝ちゲームを勝ちきれないようなチームが優勝できるほど、プロ野球の世界は甘くない!

それでも優勝確率を「25%」と言っているのは、優勝する可能性の有るチームが3チームに絞られているからです。筆頭候補は巨人「50%」、続いて中日と阪神が「25%」。その他は問題外です。ヤクルトはダークホースになるほど強さを発揮する不思議なチームですが、今年はチームの要たる古田がリード面でも精彩を欠いている。広島の若手主体のチーム作りの完成にはまだ時間が必要だし、横浜の再建への道はまだまだ始まったばかり…

中日はこのまま故障者が出なければかなりイイ線行くと思う。ミラーをレッドソックスに横取りされた時はどうなることかと思ったが、新外国人のアレックスが大当たりだし、近鉄からの拾い物:大塚も大当たり。野口の復活、川上の気迫、朝倉の若さ、岩瀬の安定感、健在ギャラード…

巨人の巨大戦力は今更説明するまでも無いが、松井が抜けたハンデも物ともしない破壊力で早くも独走の気配。しかし、不安材料も多い。ペタジーニのライトの守備は今後じわじわと影響が出てくるかもしれないし、明日から復帰する清原の存在によって流れが変わる可能性がある。清原の存在が対戦相手にとって脅威であることは間違いないのだが、それの存在感の巨大さが逆に巨人ナインに「安心感」を生み、今まで危機意識でひとつにまとまり張り詰めていたものが弛緩してしまう恐れがある。その間隙を阪神がどう叩けるか、この最初の3連戦の内容で、今年の勝負が全て決まると言っても過言ではないかもしれない。

 

 2003/04/09 (水)  「バグダット陥落」

これといった山場もないまま、あっさりと陥落を迎えたバグダット攻防戦ですが、各国ジャーナリストが詰めているホテルに米軍が攻撃したことによって、事態は思わぬ方向に転がりつつあります。

中央司令部は「戦場ジャーナリストとは、そういう危険を承知の上でやってるんだから、驚くようなことではない」という基本姿勢を崩そうとせず、「イラク兵がホテルを盾にして攻撃したから応戦した」という苦しい釈明をして、世界中の報道機関から非難轟々。ジャーナリスト保護委員会がラムズフェルド国防長官あてに正式な書簡を送って回答を迫るという異例の事態に。

で、マイナスイメージを払拭しようと、無政府状態で略奪を働く市民を放置し、市民と一緒になってフセインの銅像を引き倒したり、典型的な「独裁からの解放」というイメージ戦略を推進することにしたようですね。「フセインの生死はもはや問題ではない」と問題をすり替えて、大量破壊兵器隠匿の決定的証拠が見出せていない件まで流してしまおうとしている…なんだかなぁ…

 

 2003/04/08 (火)  「統一地方選挙」

「TLDコンセプトBOOK」の表紙と裏表紙のデザインの初稿が完成。「TLS3」のパッケージをモチーフにしたもので、恐ろしく気合の入ったデザインになってしまいました。特に裏表紙は必見です。注意書きだけではなく、バーコードの1本、COMPACT discのロゴマークに至るまで完璧に再現してしまいました。最終調整をした後、HP上で近日中に公開したいと思います。

今週末に行われる統一地方選挙のおかげで、朝から五月蝿くてイライラする。最寄り駅のホームに街頭演説カーを横付けして、電車待ちで逃げようもないサラリーマン達に向かって、熱弁を振るう立候補者…ウンザリだ。たかが片田舎の県会議員候補風情が、天下国家を語るなんぞ10年早いわ!実力もないのにできもしない公約を並べ立てるな!

ハッキリ言って、県政レベルで小泉内閣がどうのこうのだの、イラク情勢がどうのこうの論じるなんてナンセンスです。もっと生活に密着した施政を打ち出すことができないのか?奈良市の慢性的な交通渋滞の解消とか、歩きタバコを禁止する条例とか、平城京再建計画の予算と資金回収プランとか…やるべきことはいくらでもあるだろうに…

いつまでも中央政界の代理戦争ばかりしてないで、政治的にも自立しないと本当の意味での地方分権なんてありえない!

 

 2003/04/07 (月)  「TLD進捗報告(5)」

今日も今日とてTLDのデータを作成しながら、ようやくテレビ放映された「名探偵コナンSP:ベイカー街の亡霊」を鑑賞していたのですが…うーん、何か腑に落ちない。というのも、あんな大掛かりなゲームで元を取れるんだろうか?とリアルに考えてしまうからです。少なくとも、ゲーム業界の苦しい現状を知る人には書けない脚本でしょう。

そういえば、今日はアトムの誕生日だったみたいですね。それを祝ったり便乗して商売したりするのは勝手にしてくれればいいけど、高田馬場生まれのアトムに住民票を交付したり、着ぐるみのアトムに未来特使任命状を手渡したりするのは勘弁して欲しい。(せめて、もう少し着ぐるみの造形に気を使ってくれよ…)

閑話休題

Cレヴォで無料配布する「TLDコンセプトBOOK」の製作は順調です。すでに23ページの初稿が完成しています。50Pを想定していましたが、4の倍数にしないと印刷しにくいので52Pに増量決定。減らす方向に考えようとしないあたりが、我ながら困った性格ですな。

主要キャラクターの詳細設定を作成。TLDのキャラクターの設定では、星座とか血液型とか、そういうギャルゲーのお約束とセオリーはすべて無視しています。むしろ、そういう設定がキャラクター達にとってコンプレックスになっていたり、そのイメージを先入観として利用できたりするので、ゲームとしての幅が広がります。

でも、キャラ紹介であまり詳しく書きすぎて本編シナリオのネタバレになってしまったら意味が無いので、細心の注意を払って校正作業をしなければならない。はてさて、この宣材でTLDの設計思想をどこまで表現できるか、楽しみであり、不安でもあり…

 

 2003/04/06 (日)  「Cレヴォ33カタログ」

昨日、日本橋のとらのあなでCレヴォ33のカタログを購入しました。ここしばらく、とらのあなではCレヴォのカタログを取り扱っていなかったのだが、その理由は噂に聞くところによると、カタログカットをフライング掲載したのがどうのこうの…ということでCレヴォ準備会との関係が悪化したため、と云われているが定かな事は良く分かりません。

どういう風の吹き回しかはさておき、おかげで必要経費の高すぎるメッセサンオーの通販や、場所が不便で入荷数がテキトーすぎるアニメイトを使ってまでしてカタログを入手しなくてもいいので、私としては大助かりなんですけどね…と、思っていたら、4月19日にアニメイト日本橋店が新規オープンする事を知りました。さらばアニメイト阿倍野ベルタ?

さて、GM研のサークルカットは…ちゃんと載ってました。切り貼りのサイズが微妙に間違っているのがチト恥ずかしいけど、高熱にうなされながら申し込み書類を作成したので、書類不備が無かっただけでも良しとするべきでしょう。

しかし、このサークルカット、確かにインパクトはあると思うけど、これだけでは一体何のことなのかサッパリ分かりませんね。文字にスペースを使いすぎてしまったので「セガは、倒れたままなのか」の広告とかけている事に気づかない人もいるかも…

古豪のTLSサークル様に混じってサークルカットが載っていると、何だか感慨深いものがある。コミケ毎にTLSサークルの数を数えて黄昏たりしていたものですが、自分自身がその数の1つになる日が来ようとは…まったくもって、人の運命というものは分からないもんですねぇ(だからこそ面白いんですけど)

 

 2003/04/05 (土)  「日本橋古物紀行」

まんだらけ難波店にて、プロゴルファー猿(全22巻)を衝動買いしてしまいました。セル画つきの中公コミックス版の全巻セットの美品なので、かなり値段の方もよかった(高かった)わけですが、幼少の折に夢中で読んだあの名作(迷作?)がどんな結末を迎えたのか、どうしても知りたくなったんです。色鉛筆で全ページを着色するほどはまっていたのに、どういうわけか14巻あたりで読むのを止めてしまった、その謎を解き明かしてみたくなったのです。

実は、この日は「まんだらけで何らかの衝動買いをしよう」と日本橋に来る前から決めていたんです。というのも、まんだらけで買い物をした時に貰える「コスプレ店員投票用紙」の抽選で、毎月4名に当たる「まんだらけ1万円商品券」が当たったんですよ。最初は「のらくろ」を揃えようと思っていたけど、全巻が揃っていないので断念。そこで「プロゴルファー猿」にお鉢が回ってきたというわけですが…

いや〜、今読んでも熱い!熱いよ!この漫画! 絵はびっくりするくらい古臭いけど、ゴルフというスポーツの本質をすごくわかりやすく痛快に表現していると思う。まだ5巻の「功夫ゴルファードラゴン打ちの竜編」までしか読んでいませんが、大人になって読んでもこのエピソードは最高にワクワクしますね。藤子不二雄先生はやっぱり偉大だなぁ…(遠い目)

 

 2003/04/04 (金)  「SARS疑惑?」

新型肺炎「重症急性呼吸器症候群」(SARS)が世界各地で猛威を振るっていますが、日本での発症はまだ確認されていません。でも、公式に確認されていないというだけで、すでに14人の「発症の疑いがある」患者が存在しており、日本でもいつ何時パニックに陥る危険性があります。何かにつけて対応の遅い厚生労働省の発表なんてあてにならないので、密閉型の高性能防塵マスクを品切れにならないうちに購入して自衛するしかありません。

そういえば、私の風邪も一向に治る気配がないんですけど…いや、正確に言うと風邪の症状はもう完全に治っていて、エヘン虫のような咳が止まらない、というだけのことなので、SARSの症状にはまったく該当しない。ただ、呼吸器系が回復しないと満足な酸素供給ができないし、まともな睡眠時間も確保できないので、これでは治るものも治らない。

私は食費をギリギリまで切り詰める生活を大学時代から続けてきたし、冷房も暖房もない部屋で体を甘やかさないサバイバルな生活をしてきたので、生活耐久力にはかなり自信があったのだが、やはり年とともに肉体性能が低下していくのは避けられないみたいです。回復力とピーク時のMAXが緩やかに低下しているので、同じ事が同じようにできなくなってくる。切り詰めて張り詰めて、常に全力を出してしまう性質の私は、心は逸れど体が付いて行かないもどかしさを、最近とみに感じるようになりました。こうして、人は老いを実感して行くんですねぇ…(嫌な26歳だなぁ…)

 

 2003/04/03 (木)  「TLDコンセプトBOOK詳細」

4月29日のCレヴォ33で配布する「TLDコンセプトBOOK」の台割りが本決まりになりました。表紙には光沢紙を使用する中綴じ製本で、全50ページ! 毎度の事ながら、好き好んで逆境を呼び込もうとする私の性格には困ったものです。どう考えても無料配布できる原価ではありませんし、50ページともなると本もかさばります。ギリギリまで製本して手荷物搬入になるので、それほど多くの部数を用意できないかもしれません。30部が限界か?

今回は原価を極限まで抑えるために、レーザープリンタのレイアウト印刷機能と自動両面印刷機能を駆使して、紙代を半分にして、なおかつ印刷効率を大幅に向上させます。しかし、この2つの機能を同時に使用するためには、特殊なページの順番構成が必要になるのが難点ですが…例)50、1、2、49

さて、日産2ページペースでバリバリ書きまっせ!

 

 2003/04/02 (水)  「TYPE-MOON商業化宣言!」

同人ゲーム界に激震奔る! 未だにメガヒットを続ける同人ゲーム「月姫」を世に送り出したあの「TYPE-MOON」代表の武内氏が、ついに同人活動の終了と商業化宣言を行いました!もう4月2日なので、これはエイプリルフールのネタではありませんよ。

個人的には作品のクオリティを追求するための商業化は避けられないものだと思うし、巨大化したメディア展開に対応しつつ作品製作に専念するためにも、商業化は時間の問題だと思っていたのですが… かなり長い時間をかけて悩んだ末の決断だったようです。まだ商業化は決意の段階で具体的には何も決まっていないようですが、周囲の業界各社が彼らを放って置かないでしょう。

願わくば、既成の商業ギャルゲーが歩んだ破滅の論理に惑わされる事無く、まず作品ありきのスタンスとサービス精神を忘れないで欲しい。同人が生んだオリジナルの才能がどこまで行けるのか、今後も暖かく時には厳しく見守って行きたいと思います。

 

 2003/04/01 (火)  「年度の初めに思うこと」

Cレヴォ合わせのコピー本「TLDコンセプトBOOK」の編集作業を開始したのですが…かなりやばいです。あまりにも危なすぎてWEBには絶対載せられません。使い方によっては、そのまま宣戦布告文にも使えそうですよ。ラムズフェルド米国国防長官のように攻撃的に!ブレア英国首相のように雄弁に!(不謹慎なたとえ?)

今日は4月1日、エイプリルフールですね。だからと言ってわざわざ嘘をつくようなお茶目な(駄目な)大人が私の周りにはいないんですけどね…日本各地で新社会人が入社式を行う日でもあったわけですが…あれからもう4年か…(遠い目) 皆さん、社会人としてしっかり働いて日本経済再生に貢献し、斜壊人としてその稼ぎに物を言わせてオタク業界に還元しちゃってくださいな。

はてさて、来年の4月1日、私はどんな日を迎えるんでしょうね(意味深)