過去ログ
2008年   1月  2月  3月  4月<  5月  6月  7月  8月
2007年   1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2006年   1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2005年   1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月
2004年   1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2003年   1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2002年   1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2001年   1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月

    

 2002/03/31 (日)  「府民から県民へ」

いよいよ引越し当日。布団を片付けて準備は万端!本の箱詰めは勿論、ポットやトースターを衝撃緩衝材(通称:プチプチ)で梱包。プロの引越し屋も驚く手際の良さである。今回の引越しの力仕事は業者サン任せなので、私は玄関まで荷物を集めるだけ。しかし、引越し屋も腰を抜かす物量で、2tトラックを満杯にしてしまう荷物は、数メートル動かすだけで腰が抜けそうになり、あっという間に筋肉痛に…

作業は1時間ほどで終了。さらば、大阪!さらば、長居!

今度の新居は8階なのでエレベータがあります。引越し屋さんも安堵の表情。さて、鍵を開けて荷物を運び入れますかね…ん?あれ?鍵が回らない?鍵のキーホルダーに付いているプレートと部屋番号は一致しているのに…もし、同室の人が外出中だったら、引越しはどうなるんですか? ガチャ。…鍵開いてるっすよ? そう、同室のS先輩は、早出・終電・休日出勤は当たり前という激務の部署なので、鍵を閉めることすら忘れて爆睡していたのでした。今日家にいたのは本当にたまたまだったらしく、前代未聞の「引越し出戻り」という事態は回避されたのでした。 ※鍵が回らなかったのは、営業サンが倉庫の鍵と間違えていたためでした

S先輩にも手伝ってもらって、荷物の搬入はあっさり終了。今度の部屋は同じ6畳間だけど、フローリングだしクローゼットもあるし、部屋の中に箱を積まなくてもいいので、30%くらい広く感じます。風呂の浴槽も広いし、。でも、不可解な配置のエアコンと、鳩の糞だらけのベランダ(なんか卵も転がってるんですけど…)はいただけませんが…

でも、最大の問題は、テレビ大阪が受信できないこと。チャンネルとしては奈良の番組表に載っているのに受信は出来ません。かすかに音は聞こえるけど、画面はずっと砂嵐…近くて遠い、大阪と奈良…まさかこんな所で躓くとは… あぁ、これでは、「あずまんが大王」も「日経ビジネスサテライト」も「ゲームwave」も「debuya」も「きらきらアフロ」も見れないじゃないか!(お、なんか意外とたくさん見てたんだなぁ、テレ東系)

ここは一念奮起して、ADSLを導入してWinMXで放送直後の○○○ファイルをダウンロード…しようかと企んでいると、S先輩のお言葉「NTT収容局まで4kmもあるから、全然速度出ないよ」ガビーン(ふ、旧い…)奈良市をカバーしているADSLは、フレッツかYahoo!BBしかない。値段ならYahoo!BBなのだが、距離減衰に弱いAnex-A方式で4kmは自殺行為に等しい。8Mbpsコースで1.5Mbps出れば御の字であろう。Anex-C方式のフレッツなら8Mbpsコースで2Mbpsくらいは期待できるだろうが、プロバイダ選びが大変だし値段も高い。

ここでダークホースになりそうなのが、近鉄の「Kブロード」である。近鉄沿線に張り巡らせたケーブルテレビ網を使用するので、NTT回線の距離に関係なく線路との距離なので、駅まで200mとないウチの場合は相当な速度が期待できる。だが、KブロードはPlaystationBBサービス構想外であることと、ADSLルータのレンタルをしていないことと、近鉄沿線しかネットできないので、引っ越したら使えない可能性が高いという問題がある。結局、どれも決め手にかけるので、導入はいつになることやら…

 

 2002/03/29 (金)  「4月以降のゲーム」

年末からずっと続いていたゲームラッシュが、この年度末でようやく片付きました。我ながら、よく買い・よく遊び・よく働いた(レビューを書いた)ものです。月平均100時間以上やっていましたからねぇ…社会人ゲーマーにとって、月間100時間は上限の数字であり、私の場合は更にレビュー執筆時間も加わるので、私的時間の大部分がゲーム漬けの日々でしたよ。それなのに、未開封のゲームが4本もあるんですから、大作が集中しすぎるのも困ったものです。後先を考えずにゲームを買えてしまう「大人ゲーマー」の性にも困ったものです(自戒)

さて、4月以降のゲーム計画ですが、実はまるで計画が立っていので、ゲームレビューのスケジュールも「サクラ大戦4」以降は1本も予定にありません。4月18日の「あずまんが どんじゃら大王」は、単なるキャラクターグッズとして買うだけですし、「ときめきメモリアル2 ミュージックビデオクリップ」も単なるコレクターアイテムだし、「綾波育成計画」は私が綾波派ではないので見送り。5月16日の「ファイナルファンタジー11」も、これまで散々酷評してきたことから判るとおり見送りです。

唯一期待しているのは、6月の「ユーディーのアトリエ」のみ。ファミ通の「期待の新作TOP30」のベスト5を眺めていても、ラインナップの貧弱さに萎え萎えです。まぁこの機会に、未開封ゲームを片付けたり、買い逃したゲームを中古で捜したりするとしよう。「ワイルドアームズ3」もやりたいし、「サカつく2002」もやりたい。あっ、ファミ通で当たった「侍」もやらないと…今日買った「シスプリ」(?)もあるし、「鉄拳4」も「エムブレムGBA」も… ぐはっ!だ、誰か止めてください(切実)

ゲームキューブの導入は先日決定しているが、5月12日の春レヴォ上京資金を捻出するために敷く緊縮予算の関係上、導入は夏のボーナスまで延期することになりました。別に今すぐやりたいゲームキューブのソフトがあるわけでもないので、全然構わないけれど、ハードの購入は勢いがすべてなので、下手をするとこのまま年末まで延期する可能性もなきにしもあらず。(Xboxの線だけは「確実に」ありえません!)

しばらくは、悠久の古都:奈良の新居でまったりと人間らしい生活を取り戻すことにいたそう。

 

 2002/03/28 (木)  「マーケティングリサーチ」

毎週木曜日に発表される、電撃オンラインのゲーム売上ランキング速報を見ていて、愕然としました。3月18日〜3月24日のデータなので、当然、21日発売の「サクラ大戦4」が1位だと思いきや…意外や意外、思わぬ伏兵に僅差で敗れて2位!「21万6千本」という数字は、前作「サクラ大戦3」の初週と遜色ないものであり、完全に撤退を完了したドリキャスにおいては驚異的な数字と言っていいでしょう。

さて、そんな「サクラ4」を抑えて1位に輝いたのは…

PSの「From TV animation ONE PEACE グランドバトル!2」です!

……

いや、漫画「ONE PEACE」は面白いですよ。それは認めます。ジャンプ特有の「引き伸ばし」や「狙いすぎ」が目立つようになってきてから読まなくなったけど。う〜ん、アニメと婦女子のパワー恐るべし! あ、でも、婦女子モノの代名詞「遥かなる時空の中で2」は3万4千本だから、一概に婦女子パワーとの因果関係は実証できないが…(つまり、「ときメモGirl's Side」のMAXも3万本?(厳寒))

他では、PS2の「サカつく」が順調にリピートを重ねて「36万5千本」。絶好調の我らがサッカー日本代表とワールドカップの相乗効果でこの勢いはまだまだ続きそう。かつて「サカつく2」は、フランスワールドカップ最終予選との相乗効果で50万本を記録したが、今回はその記録を更新しそうな勢いである。「バーチャファイター4」もひっそりと50万本を達成間近。新生セガの滑り出しは順調(なのか?)

ゲームキューブ独占供給宣言で話題を呼んだ「バイオハザード」は、初週10万本。移殖作とは言え、PSではミリオンタイトルだった事を考えれば、少々物足りない数字ではある。基本的にゲームキューブは、親が小中学生に「買い与えてあげる」ゲーム機である。ゲームと少年犯罪を短絡的に結びつけるべきではないが、そういう風潮があるのは事実であり、親としては、子供に「バイオ」のようなゲームを好き好んで買い与えようとは思わないだろう。理屈ではなく、それが人情というものだ。この先、独占供給宣言の撤回もあり得るかも

Xbxoの「ガンヴァルキリー」の初週は6千本…凍てつくような寒さですなぁ…ディスクに傷がつく一連の問題による不信感は、未だに払拭できず、ハードと同様にソフトも厳しいセールスが続いている。稼ぎ頭の「DEAD OR ALIVE 3」ですら10万本で、週間3000本を割り込み、次週には50位以下の測定不能圏外になってしまうだろう。合掌…

 

 2002/03/27 (水)  「春の病」

私は春先になると、毎年原因不明の体調不良に陥ります。花粉症とは無縁だし、風邪も滅多に引かないのですが、この時期だけは例外です。具体的な症状としては、偏頭痛・目のかすみ・眩暈・関節痛・手足の先の血行が悪くなる・動悸・腰痛・不眠・口内炎などなど… 不思議なことに食欲だけはありますが、それ以外はいたって不健康です。

私にとって、これは毎年のことなのであまり気にしていないのですが、今年の春の症状は例年になく重いですね。引越しと仕事のストレスが極限に達してしまったようで、もう爆発寸前です。物事を考えようとすると頭痛に悩まされ、疲れを取ろうとしても眠れないし、職場でも家でもパソコンのファン音すら耳障りで、街を行けば歩き煙草や放置自転車にブチ切れそうに… 

唯一のココロの安らぎの場所であるべき「自分の部屋」が機能していない状態が、引越しが終って解消されるまで、私の体がストレスに耐えられるどうか…今回ばかりはあまり自信がありません。

私はストレスやプレッシャーに強い方ではありません。むしろ「いかにして楽をするか」ということばかり考えています。そういう怠惰な自分の本性を知っているからこそ、マゾチックなまでの無茶なスケジュールを組んだりして、「責任」を自らに課しているのです。長年そういうサイクルを繰り返してきたので、それはすでに私の一部となっています。しかし、定着化したスタイルが崩された時の反動は大きくて、自分自身ではなかなか修正できないものです。

私の座右の銘「いつも心に換気扇」とは、私が勝手に作った造語です。周囲の変化に流されず、今の自分に固執せず、自然体で変化し続ける…という意味ですが、その境地に到るにはまだまだ修行が足りないようです。

あと4日…乗り切れるのか?

 

 2002/03/26 (火)  「サクラ大戦4(2)」

昨日の今日でナニですが、「サクラ大戦4」をクリアしました。異例の速攻クリアに見えますが、クリアまでの所要時間がシリーズ最短の7時間程度なので、気合いの入りまくりのゲーマーだったら1日でクリアしてしまうかも知れない。それゆえ、人によっては物量的に物足りないと感じることでしょう。でも、「4」はあくまで「終劇間際のアンコール」という位置付けなので、大概のことには目を瞑るべきです。ファンならそれができるはずだし、ファンならそうしなければならないはずです。舞台は役者と観客が共に創り上げていくものなのですから!

…いきなり正式レビューみたいな事を書いてしまいましたが、ここからは力を抜いたストレートな感想をば。とりあえず一周目は「エリカ」でクリアしました。「さくら」と「エリカ」で迷いましたが、せっかく「サクラ大戦3」のクリアデータを継承しているので、一周目はエリカで行くことにしました。(「1」と「2」はSS版でクリアしたけど、DC移植版はやってないのでデータ継承できません。COMPLETE BOXも買ってあるので、やろうと思えばできるけど…そんな時間も根性も、今の私にはありません。)

13分岐と言っても、シナリオが分岐するわけではなく、あくまで最終的なヒロインとのエピソードがちょっとだけ変わるだけです。最終決戦の前に「大神華撃団」を編成する際に、好感度の上位5人の中からパートナー(結婚相手)を選べるので、少なくとも1プレーで5分岐が可能。13分岐までは3周すればいい計算になります。2〜3人クリアしてレビューを書こうと思っていたけど、せっかくだからコンプリートしてみようかな? 

まだ発売から日が浅くて未プレー未クリアの方も多いと思うので、シナリオ内容については伏せて置きますが、キレイに終っています。涙、涙の最終回…というわけではないけれど、最後まで暖かい目で見守ることができました。終わりだけど始まりでもあるのだから…

 

 2002/03/25 (月)  「サクラ大戦4(1)」

「みずいろ」が片付いたので、ようやく「サクラ大戦4」の攻略開始です! 引越し準備をしながらなので思うように時間が取れないし、引越し後の通信環境の整備に時間がかかるので、レビューの公開は大幅に遅れてしまうかもしれませんが、ご容赦のほど、よろしくお願い致します。

ディスク1枚組みという仕様から薄々気付いてはいたけど、お話のボリュームはかなり抑え目です。従来比33%くらいでしょうか?サクラシリーズの唯一の難点「長すぎて複数回クリアが困難」が解決されたとも言えます。何しろ、今回は怒涛の13分岐ですからねぇ… ストーリー面では開始早々からグランドフィナーレに向けて飛ばしまくりで、作品単体として評価しようとすると「?」と考えざるを得ない部分もあり、巷でチラホラ見かける不評の論拠になっているようです。

しかし、本来「あるはずのなかった最終回」がドリームキャストで遊べるというだけで、私は満足しています。「4」単体ではなく、「サクラシリーズの総決算」として評価するべきだと思う。すでに撤退を終えたハードで、しかも僅か1年で、ファンのためだけに作られたという事実… スタッフの心意気を感じないようでは漢(おとこ)とは言えまい!

さすがに13分岐をすべてコンプリートする時間と気力はありませんが、ドリキャス最後のお勤めを全うしたいと思います。(えっ?シスプリDC版は?な、な、何のことかなぁ(モゴモゴ))

 

 2002/03/24 (日)  「引越しへのカウントダウン」

3月31日の引越しに備えて、荷造りを開始。1週間も前から荷造りをしなくても…と思うかもしれないが、平日の夜中に本棚の解体をするわけにもいかないし、我が家の貴重な書籍やCDやグッズの梱包を引越し屋に頼むわけにはいかない。本当は、1ヶ月くらいじっくりかけて整理したいくらいだ。今回はなにぶん時間が無いので、取捨選別をしている暇はないので、ひたすら詰めるべし詰めるべし!

会社に出した見積もりでは「ダンボール40箱」と書いたら怪訝な顔をされたものだが、なにしろ実数なのだからしょうがない。かつて、2Lx6のジュースの箱に詰めた本を実家の廊下に大量に積んでいた時に、親戚の人に「自動販売機の商売でも始めるの?」と聴かれたという実話がある。当時は本だけで50箱を越えていたのだから、今回の総合40箱なんぞ他愛もないものだ。その代わり、金額的には当時の10倍以上かかっているんだけどねぇ…(同人箱なんて、ひと箱ウン万円だよ…)

昼間のうちに本棚を解体し、ほとんどの本の箱詰め作業を完了。日頃、仕事でも家でもキーボードばかり叩いているので、部屋の中でダンボールを移動させているだけでも腰が痛くてしょうがない。うぅ、寄る年波を感じてしまう。暖かくなってきたことだし、引越しが落ち着いたらトレーニングを再開しよう。多分、きっと。

 

 2002/03/23 (土)  「みずいろ(2)」

やっとこさ、「みずいろ」のコンプリートが完了しました。ヒロイン1人あたり約4時間で、さらにおまけシナリオもあるので約30時間ほどかかりました。真面目なレビューは日曜日に公開するとして、日記の方ではレビューでは書けないストレートな感想を書いてみましょうかね。

いや〜非常に楽しいギャルゲーでしたよ。「感動」とか「萌え」とかではなく、最後まで「爆笑」でした。もちろん、ホメ言葉ですよ。面白すぎる日常会話のやり取りの端々に詰め込まれた「ねこねこ節」に、見事にやられてしまいました。この頃は、日常生活でもついうっかり「日和語」を口ずさんでしまうことすら…恐ろしい感染力ですな。おまけシナリオ「探偵 片瀬健三郎」にも大爆笑! は、腹が痛いっす…すげぇセンスだよ、これは。

ただし、「日和」と「雪希」の2枚看板ヒロインの存在感が強烈過ぎるため、他のヒロインが霞んで見えてしまう感は否めない。極端な話、この2人だけでもゲームとして成立するのでは?(詳しくは、レビュー巻末のキャラクター選評にて)

 

 2002/03/22 (金)  「続・新世紀懸賞王伝説」

恥ずかしながら帰ってまいりました、この大袈裟なタイトル。しばらく日記には載せていなかったけど、相変わらずコンスタントに懸賞当選の報が届いています。「引き」は弱いくせに「くじ運」は強いという、特殊な運気の持ち主である私が最近挙げた武勲をまとめて発表しておきましょう。

 ・賭博破壊録カイジ イカサマ・サイコロセット
 ・電脳災3巻 パソコンエアクリーナー
 ・Dreamcast 本体 最終抽選販売
 ・ファミ通累計6億部記念プレゼント 新作ゲーム1本

「イカサマ・サイコロセット」とは、「賭博破壊録カイジ」のチンリチロリンのイカサマに使われた「456の賽」「ピンゾロの賽」のセットです。さすがに「ピンゾロの賽」は原作に忠実に「Tボーンステーキの骨を削って血で着色」…というわけにはいかないが、「456の賽」は市販のサイコロと寸分違わぬ作りなので、そ知らぬ顔で博打に使ってもバレないかも。これで、あなたも無敗の班長に!(でも、地下生活はいやだなぁ…単価もペリカだし)

「電脳災」のプレゼントは、過去3回応募して3回とも当たっています。漫画の帯についてくる懸賞は倍率が低い穴場なのだが、「電脳災」のプレゼントは「Win版」と「Mac版」(あとがきが違うだけ)両方の応募券が必要なので、穴場を通り越して過疎状態に… あと注意しなければならないのは、「雑誌連動型」の応募方式。懸賞のために雑誌を買うのは割が合わないし、懸賞マニアは雑誌を中心に情報網を張っているので競争率が高くなって穴場の意味がなくなってしまう。また、「応募者全員サービス」は懸賞ではなく誌上通販なのだが注意が必要。金額が大きいので記入ミスは命取りだし、申込みから到着まですごく時間がかかる。限定好きもほどほどしておきましょうね(自戒)。

Dreamcast本体は抽選販売だから本来は懸賞とは呼べないが、この3月抽選が本当に最後の新品入手のチャンスだったので、相当倍率は高かったはず。ちょど我が家のDCは「みずいろ」をプレー中に2度もフリーズする臨終間際状態だったので、ナイスタイミングなり。これでフリーズによるデータロストに怯えることなく「シレンDC」を一生楽しめそうです。サムシング吉松先生サイン入りDCは家宝として大事に箱にしまっておくことにしましょう。

ファミ通の「累計6億部記念プレゼント」の当選は、今朝の通勤電車で読んで知ったばかりです。当たったのは「新作ゲーム1本」ですが、希望ソフトに何を書いたのか完全に忘却してしまったので、何が当たったのかは届くまで分かりません(発売時期に制限があったので、確かPS2の「侍」と書いたような記憶がおぼろげにありますが…)。ファミ通での当選は3年ぶりくらいです。確率は相当悪いですね。部数が多いから仕方が無いんですけど。

「懸賞は出さなきゃ当たらない」ものですが、闇雲に数を出しても当たる物ではありません。倍率を見極めることで確率はある程度まで上げられます。どうせ最後は運に身を委ねることになるのだから、最善の策(て)を尽くして「敗けても悔い無し!」と考えるようにするべきだ。外れても気にしない。応募したことすら忘れるくらいがちょうどいい。当たったら素直に喜ぼう。それが、懸賞生活を楽しく送る秘訣です。

※でも、宝くじだけは絶対に買いません。あれは「庶民の夢」という名に美化された「庶民同士の金の奪い合い」に過ぎないし、しかも還元率は50%以下なんですからね(怒!

 

 2002/03/21 (木)  「サクラ咲く、サクラ散る」

「サクラ大戦4」を買いに日本橋のソフマップザウルスへ。朝8時に開店時間を早めての特別営業だったけど、朝9時すぎに行ってみたら店内は閑散としていて、レジに誰ひとりすら並んでいないという状況…まぁ、ソフマップは予約特典以外には旨みは皆無だし、同日開催の発売記念イベントは先着整理券制ではなくて抽選方式だから、並ぶ必要など無いとはいえ… ドリキャス最後の宴としてはチト寂しい限りである。

非常階段で5階に上って、イベント参加抽選に挑むも、私はまったく当たる気がしなかった。新世紀懸賞王伝説の異名を誇る「脅威のくじ運」を持つ私ではあるが、死ぬほど苦手なのが「ガラポン」と「三角くじ」の類。私の「引き」の弱さは筋金入りで、年末に会社の研修旅行であったビンゴゲームでも、120人中でリーチ1番乗りしながら、30位以内にすら入れなかった伝説を持つほどである。…で、当然のごとく結果は外れでした。

でも、私に言わせれば、「ガラポン」と「三角くじ」は懸賞としての公正性に欠けています。なにしろ、店側の都合によって当たりくじの混入量を調整できるのだから。定数参加イベントなどでこういう方式を取ると、何人がくじを引くのか正確に把握できないし、中身の補充もするので、外れくじと当たりくじの比率を一定に保つことができない。機会の均等が損なわれることで、確率や理論はすべて無意味になり、単なる運否天賦になってしまう。

まぁ、私は「サクラ大戦」のゲーム以外の部分に何も期待していないので、別にイベントなんてどうでもいいんですがね(負け惜しみじゃないよ。秋葉原のイベントがあくまで本命で、日本橋に来るのは「2軍」だし(すごい失礼な言い方))。

それに、「みずいろ」の攻略が遅れているので、今日買っても開封できないというのも、今ひとつ盛り上がらない原因かも。夕方にはDreamcast-Directから「サクラ大戦 COMPLETE BOX」も届いたけど、当然未開封です。あぁ、引越し日も迫っているというのに、果たして間に合うのか?

 

 2002/03/20 (水)  「引越し電撃決定」

わ、わわわわ…(日和語)

突然ですが、引越しすることになりました。今日、仕事先に会社から電話が掛かってきて、「会社寮の配置を見直すから、3月31日に引っ越してくれ」と言われました。実は昨日、営業担当者から「寮の移動があるかもしれない」と聞かされていたけど、まさか昨日の今日で…しかも、「相談」ではなく「決定」。すでに次の入居者が決まっているだそうな。しかも、黙っていたら今週末にも引越しさせかねない勢いだ。なんとか説得して3月31日まで引き伸ばしたけれど、引越しが付き物の派遣業界だとはいえ、今回ばかりはさすがに閉口してしまった。

はうっ…(日和語)

一応、寮則規定には「本人の責によらない引越しの際には、2ヶ月の猶予を持って通知するものとする」とあるし、会社側も「どうしても嫌だったら他の方法を検討してみる」と言っていたので、頑なに拒否することも不可能ではなかった。今回の契約更新では派遣先が変わるわけではないので、今までどおり長居から通勤を続ければいい。引越しというものには膨大なエネルギーが必要となるし、住所も電話番号も変わってしまう。住民票も免許住所も変えなければならない。住環境が変われば、お気に入りの本屋も、行きつけのメシ屋も、散歩のコースも変わってしまう。ヒトをひとり動かすということは、そういうことなのだ。電話越しに「引っ越せ」と軽く言われて「はい、そうですね」と言える問題ではない!

う”〜う”〜(日和語)

でも、私はこの話に乗ることにしました。この長居に住んで1年と7ヶ月…人生で3番目に長い期間を過ごして来たわけであり、少なからず愛着もあります。通勤経路に日本橋があるので、好きなだけ定期で日本橋に行けるメリットを手放すのは、あまりにも惜しい。しかも、今度の引越し先は仕事場には近くはなるが、その後の展開を考えれば、どう考えても短期で再引越しになるのは必定である。

しかし、この引越しによって、今の私に一番必要なものを手に入れることができる。それは「時間」である。慢性的な時間不足に陥っている現在の私にとって、単純計算で往復120分、1日が2時間長くなるのは非常にありがたい。確かに、これまでも通勤時間を有効活用しようと、小説を読んだりCDを聴いたりしていたが、時間を埋めるための娯楽では心の底からは楽しめなかった。やはり、趣味とは好きなように時間を使うからこそ充実した時間を過ごせるのですねぇ…

そんなわけで、3月31日に奈良県の西大寺に引っ越すことになりました。日本橋までは30分で行けるので、これまでと同様に週末には何事もなかったように日本橋を徘徊していることでしょう。交通費が必要になるので、木曜の仕事帰りに新作ゲームを買いに行く…なんて芸当はできなくなると思いますが… 西大寺付近の地図を眺めてみたら、周りは寺院と遺跡だらけ。せっかくだから、奈良公園で鹿と戯れたりしてみましょうかね?(すごい偏見)

 

 2002/03/19 (火)  「嗚呼、無常…」

先日報道された「アスキーがサミーにゲーム関連事業を譲渡する」という記事についてですが、なぜかGAMESPOTはすぐに記事を取り下げているし、両社とも事実関係を否定している。少々フライング気味の報道だったようだが、火の無いところに煙は立たないとも言える。一向に負債が減らないアスキーの経営状態に業を煮やしたメインバンクが、資産価値の見込めるゲーム部門に大ナタを振るおうとして漏れた情報であろう。(どちらかが故意にリークしたのか、記者のスッパ抜きかなのかどうかは判断しかねます)

アスキーはソフトパブリッシャーとしては非常に中途半端な会社なので、むしろ権利を手放してくれた方が、不遇を囲っていた作品たちは浮かばれるかも知れません。これで「トゥルーラブストーリー」シリーズの存続の可能性もゼロではなくなった…かも(すでに開発会社が倒産してスタッフが四散してしまったので、再結集は非常に困難だと思うが)。

同じ出版社型ゲーム会社のエニックスとは大違いである。出版・グッズ・リメイク移植など、あらゆる手段でドラクエを骨の髄まで利用し尽くし、トライエースなどの優秀な開発会社には長期的展望に立って最高の開発環境を与えて育ててきた。場当たり式に外注感覚でやっていたアスキーとは大違いである。ノウハウが蓄積されないので開発会社もパブリッシャーも育たない。そのツケが回って来た、ただそれだけのことである。

大川会長がこの世を去り、CSKグループからの支援も断ち切られ、万策尽きたアスキーに明日はあるのか?

 

 2002/03/18 (月)  「業務連絡いろいろ」

1日遅れで「銀と金」のレビューをアップしました。大好きな作品だけに、いつも以上に気合いが空回りしていますが、それはそれで私のスタイルの1つでもあるので、そういう仕様ということでご了承ください。(暗記するほど何度も読んだ本だから、記憶だけで楽勝で書ける…と甘く見たのが間違いでした。読み直しを始めたら止まらない、止まらない〜 何度読んでも、すごいよ、この本は…)

本日、漫画「少女ネム」のレビューが通算1000ページビューを達成しました。もちろん、GM研レビューでは初めての快挙です。翌3月28日には、「木崎ひろすけ」先生の一周忌を迎えます。ほぼ同時期に未知の大台を達成することができ、私も嬉しく思っています。そこで、追悼企画として木崎ひろすけ先生の作品「A・LI・CE」のレビューを緊急執筆することにしました。3月28日に合わせてアップして、改めて、木崎先生のご冥福を祈りたいと思います。

私の大学時代の同期の人たちが、この3月で大学院(修士)を卒業してしまいます。これでもう帰省のたびに研究室に顔を出したりすることもなくなるかと思うと、ちょっと寂しい気もします。学校のメールアドレスも使えなくなるので、新しい連絡先が決まったら教えてください。情報系という仕事柄、地元に残る人よりも東京や大阪に出てくる人の方が多いみたいだし、お互いに仕事を持つ身になれば、なかなか直接会える機会も無いだろう。だからこそ、ネットとメールに存在価値があるのですから。

遅れに遅れていた日記は、ようやくカレンダーに追いつきました。このペースを維持…できるよう、前向きに善処する方向で検討したいと思われます(玉虫色)

 

 2002/03/17 (日)  「いいわけ」

今日も京都で会社の技術研修です。入社3年目となる今年は、システムエンジニアとして向学心のあるところを会社に見せておかないと、マズイだろう…という判断で希望者研修を受けたのですが、やっぱり、人間休む時は休まないとダメですね。私は仕事柄、毎日パソコンの電磁波とプラスイオンと頭脳労働のストレスに曝されています。家に帰れば攻略中のゲームが、ネットタイムにはホームページの更新作業が待っている… まったく息つく暇もありませぬ。

でも、好きでやっている事にストレスを感じるようになってしまうのは、とても悲しいことです。どんなに無茶なスケジュールを組んでも、人間の適応能力はすさまじく、慣れとともに作業効率は上げられます。しかし、作業をこなす技術は向上しても、徐々に新鮮な驚きは薄れてしまいます。レビューのラインラップや私が好む作品傾向から、薄々感付いている人もいるかも知れませんが、私は案外保守的な人間です。革新よりも安定に、挑戦よりも継続に、マイナーよりもメジャーに偏りがちです。そう理解しているからこそ、今の自分にないものを与えてくれる「何か」との出会いを大切にしたいと心がけています。そして、今の私に出来ることは、書き続けることだけなのです。

業務連絡:
漫画「銀と金」のレビューは、ここ数日の頭脳的な疲労によって深い思考に耐えられないため、1日だけ延期させていただきます。ここ数日のレビューは延期ばかりになってしまい、本当に申し訳ありません。

 

 2002/03/16 (土)  「そうだ、京都へ行こう」

…京都に行ってきたのは事実ですが、某CMの表題のような心弾むものではない。会社の技術研修ですよ。希望者のみの研修なので、好き好んで行っているんですが…やはり、土日を潰して交通費自腹で京都くんだりまで行くのはナニですなぁ。

疲労困憊で週刊GM研を書き上げるのがやっとでした…
溜まった日記は明日書き上げます。

 

 2002/03/15 (金)  「アクセス向上委員会(12)」

  1位 −( 1) 989 (+ 57) 「少女ネム」
  2位 −( 2) 703 (+ 93) 「魁!クロマティ高校」
  3位 −( 3) 667 (+115) 「素敵だね」
  4位 −( 4) 536 (+138) 「ファイナルファンタジー10」
  5位 −( 5) 404 (+ 72) 「遠い約束」
  6位 ↑( 7) 387 (+ 68) 「御旗のもとに」
  7位 ↓( 6) 375 (+ 44) 「トゥルーラブストーリー3」
  8位 ↑( 9) 364 (+ 73) 「月姫」
  9位 ↓( 8) 329 (+ 33) 「グランツーリスモ3」
 10位 ↑(11) 326 (+ 54) 「Missing Blue」
 10位 ↑(20) 326 (+131) 「メタルギアソリッド2」
 12位 ↑(14) 303 (+ 68) 「週刊GM研vol.29」
 12位 −(12) 303 (+ 44) 「ガンパレードマーチ」
 14位 ↓(10) 284 (+  9) 「それはエノキダ!」
 15位 ↑(18) 268 (+ 60) 「AIR」
 16位 ↓(15) 264 (+ 16) 「ティアリングサーガ」
 17位 ↓(13) 258 (+ 10) 「気分は形而上」
 18位 ↓(16) 255 (+ 22) 「ひがしんが大戦3」
 19位 ↓(17) 239 (+ 11) 「課長バカ一代」
 20位 ↓(19) 232 (+ 27) 「魁!クロマティ大戦3」

いよいよ未知の大台:1000ヒット達成を目前に控えた「少女ネム」ですが、この作品の発行部数と作者の知名度から考えれば、これは驚異的な数字だと思います。来る3月28日には「木崎ひろすけ」先生の1周忌を迎えます。改めて、木崎ひろすけ先生のご冥福をお祈りいたします(黙祷)。

「ファイナルファンタジー10」と「素敵だね」が再び月間100ヒット越えになっているのは、インターナショナル版の発売と「FF11」の発売が近付いてきているからでしょう。FF11のレビューを書く予定はまったくありませんが、ゲームキューブ版のFFなら可能性はあるかも。ゲーム王道への復帰に期待しましょう。「クロマティ」も「月姫」も落ち着いてきたし、20位以下にも目立った動きがない。ディレクトリ構造を変えた影響なのか、Google検索への自動登録が遅れているようで、リニューアル以降のレビューはまだ軌道には乗っていないようです。あまり時間がかかりすぎるとネタが旧くなるし、ゲームの旬を逃してしまうのが、悩みの種である。

「週刊GM研vol.29」については、バックナンバーを閲覧可能にした効果が出たのか、一時の異常な数の閲覧は抑えることができました。週刊GM研には時事ネタが多く含まれていますし、量も増える一方なので過去分の誤植や再考証にまで手が回りません。過去分の誤植や考証ミスの修正は、よっぽど暇を持て余してでもいない限り行いませんので、どんな些細なものであってもご指摘いただけると幸いです。

「メタルギアソリッド2」がいよいよベスト10入りを果たしました。国内ではすでに話題はあまり聞かれなくなりましたが、海外では相変わらず絶好調のようです。スパイものは欧米が本場ですからね。GM研のレビューは日本語オンリーのはずなのに、チラホラ海外からのアクセスも確認されています。試しに自動翻訳ソフトで英文に訳してみましたが…いや、全然ダメですな。翻訳精度云々ではなく、私の文章ように日本語文系を崩した云い回しを翻訳すること自体に無理があるのです。誤訳に関する見解の相違に対しては責任を負いかねますのでご了承下さいませマセ(だから、こういう書き方がマズイんだって!)

次回の調査は、4月の中旬を予定しています(多分)

 

 2002/03/14 (木)  「みずいろ(1)」

「ゼノサーガ」の攻略進行の遅れによって、買ってから1週間未開封のままだったDC版「みずいろ」の攻略を開始しました。パソコン版はまったく知りませんし、同社(ねこねこソフト)の出世作「銀色」についてもまったく知りません。同人業界の動向から評判の良い作品だとは薄々勘付いていましたが、なんというか「PC業界で純粋培養されたギャルゲー」に手を出すのが怖かったのかも。それに、移植の販元(某N社)が気に食わないし… まぁ、「過剰サービスのねこねこ」とまで言われる開発元が移植のイニシアティブを握っているようなので、購入に踏み切ったわけですけど。

まずは、メインヒロイン格の「片瀬雪希」シナリオから攻略開始。「みずいろ」は幼年期の選択肢によって、本編のヒロインが決定するというシステムであり、シナリオもキャラ設定も完全に分岐してしまいます。キャラクターによってシナリオ担当者が異なるのは、この業界の常識だから、いっそのこと整合性を放棄してしまうのは、むしろ合理的な手法と考えてもいいかも。(多重性の深みは出せなくなるけど)

雪希「お兄ちゃん」

あぅ…このゲームでは、それこそ何百回と聞く事になるこの台詞ですが、妹属性に免疫がない私にとっては、なんともこそばゆい台詞ですな(TLSにも妹キャラは出ていますが、あれはあくまで妹であって非攻略対象)。そもそも、義理の妹とか幼なじみとかが当たり前のようにいる世界って…いや、普通はなかなか無いからこそ、ゲームという幻想で本領を発揮するのかも。「ある日突然12人の妹が!」という無茶な設定がまかり通る業界ですからねぇ…

PCエロゲー界の激戦区で「ねこねこ信者」と呼ばれる固定ファン層を獲得するだけのことはあって、憎らしいほどツボを心得たキャラクター作りや台詞まわしのレベルは高い。大掛かりなシステムや最先端技術でしかアピールできない「某家庭用恋愛シミュレーションゲーム3」よりも、徹底的に「萌え」を追求した「みずいろ」の方がよっぽど潔い。でも、手触りは「やっぱりパソゲーだなぁ」という感じ。この手のギャルゲーにゲーム性を求めることの方が間違っているなかもしれないが…

約4時間で雪希シナリオをクリア。ホロリと涙を誘う良いシナリオでした。演出面で一部納得の出来ない部分があったけど、それがゲームの最終調整のミスから生まれたものだとしたら、ちっと残念だなぁ…(裏が取れていないネタなので、あと数人クリアしてから評価すべきだろう)

 

 2002/03/13 (水)  「ゼノサーガ(5)」

ようやく「ゼノサーガ」をクリアしました。クリア時間は約36時間、クリアLVは41でした。ラストダンジョンだけで11もLVが上がってしまい、これまでのどのダンジョンよりも楽勝というゲームバランスは如何な物かと思わないでもないが…ラスボスも凶悪な強さはなくて一発クリアできました。まぁ、あくまで「エピソードI」なので、これ以上もったいぶられても困るんですけど。

レビューは今日中に完成させますが、なかなか難しいレビューになりそうです。何しろ、物語が何一つ解決しないどころか、始まってすらいないんですから。「スターウォーズ」のように、謎は謎として積み残したままであっても、エピソードごとに一定の決着をつけてくれるだろうと想像していただけに、エンディングで新キャラが登場したり、新たな伏線が続出したり、「TO BE CONTINUED」で終ったりされると、物語を物語として評価できなくなってしまいます。

ネタバレに気を使わなくてもいいのが唯一の利点ですが、その反面ネタに使える部分も少なすぎるので、いつにも増してゲーム単体ではない方法論レビューになってしまいそうです。それはそれで私らしいレビュースタンスなのですが、紹介者としての役割を果たせないという歯痒さが残ります。どんなレビューになるのかは、正直言って書いてみないと分からない。そこがレビューの面白さでもあるんですけどねぇ…(悩

 

 2002/03/12 (火)  「ゲームキューブ購入決議案採択」

先日発表された、スクウェアと任天堂の復縁報道ですが、これを受けてGM研でもゲームキューブの導入が正式に決定しました。資金とゲームスケジュールの都合上、購入時期は4月下旬になる予定です。同時購入ソフトはまだ決めていませんが、「どうぶつの森+」「ピクミン」「スマブラ」あたりが無難な線で、チャレンジャーなら「巨人のドシン」「動物番長」あたりもアリ。む、意外と懐の深いハードなのかも?

ここで両社の確執の歴史を簡単に振り返ってみましょう。スーパーファミコンから次世代機への移行の際、映画的ゲームを目指すスクウェアと、玩具的ゲームにこだわる任天堂の溝は埋まることは無く、衝撃的な「ファイナルファンタジーVII」のPS移籍宣言が行われ、PSの日本市場制覇の決定打になった。以来断絶関係にあった両社だが、高騰を続けるゲーム開発費と縮小を始めたFFファン層への対応策として、独占的な携帯機シェアを持つ任天堂との復縁交渉は数年前から水面下で続けられていた。しかし、スクウェアが映画で大赤字を出してSCEからの資金に救済されたことにより、復縁実現の可能性はなくなったと見られていたのだが…

任天堂の山内社長が約200億円の私財を投じてゲームベンチャー向けの無担保投資ファンド「ファンド・キュー」プロジェクトに、スクウェア取締役の河津秋敏氏が「新しいファイナルファンタジーを作ってみたい」と申し出て実現の運びとなった。新たに設立したスクウェアの子会社「ゲーム・デーザイナーズ・スタジオ」を経由する形で、ゲームキューブとGBAを連動させるFFを開発中で、今年のクリスマスに発売予定。他にもGBA用タイトルを2本制作で、そのうちの1本は「ファイナルファンタジー・タクティクス」であるという…

この発表を受けて、スクウェア株は連日のストップ高を記録している。19%のスクウェア株式を保有するSCEも、FF11以降のシリーズ本編はPS陣営で発売するとの約束を取り付けて、任天堂ハードへのソフト供給を容認する構えである(スクウェアが儲かればSCEの儲け、失敗しても開発資金は任天堂持ちなのだから、ビジネス面では反対する理由はない)。かつてスーパーファミコンの外付けCD-ROMとして開発されたPlaystationを一方的に反故にされた遺恨はあるが、そのお陰で今のSCEの世界制覇があるのだから、世の中何がどう転ぶか分かりませんなぁ。

私はスクウェアに対して厳しい意見ばかりしてきたが、それは期待の裏返しでもある。シリーズの呪縛から解き放たれた新しい「ファイナルファンタジー」がどんなものになるのか、期待して待ちたいと思います。

 

 2002/03/11 (月)  「トゥルーラブは世界いちぃぃぃ!」

http://www.hi-net.ne.jp/~jonosuke/tfight/tfight.html

いや〜、大神さん、堪能させていただきましたですよ♪ 週刊GM研vol.39で何気に振ったネタが、まさかこんなに早く想像以上の出来で読めるとは…正式にリクエストしたわけでもないので、驚きもひとしおでした。こういう嬉しいことがあると、しんどい更新作業も苦になりませぬ。う〜〜〜、トゥルーラブは世界いちぃぃぃ! ※すでにこのネタの公開は終了しています。「週刊トゥルラブファイト」はバックナンバーを公開していないので、「トラいち4」での収録をお待ちあれ。

週刊GM研vol.39はいつにも増して辛口ですが、これは隣でゲームに興じている友人とビールを飲みながらノリノリで書いたものです。私は酒を飲んでも顔色が全く変わらないし、テンションもほとんど変わらない。変わる物と言えば、思考のブレーキをあまり踏まなくなる事くらいです。軽いトランス状態で文章を書くのは楽しいけれど、あまり頼りすぎると素面(しらふ)の状態で力を発揮できなくなってしまうし、誤植も増えるし(特に今週号の誤植は酷かった…)

http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2002mar/09/K20020309MKA2Z100000004.html
http://www.mainichi.co.jp/life/hobby/game/news/news/2002/03/08-1.html

↑にもあるように、Xbox騒動は更なる危機へとシフトしつつあるようです。販売店サイドとしては、不具合があるかもしれない本体を販売してユーザーからのとばっちりを喰らうのは勘弁願いたい。現状のまま販売を続けてもたいして売れないのなら、いっそのこと販売停止というアクションを起こしてマイクロソフトから更なる譲渡(対応策)を引き出す方が賢明だ。しかし、カイワレ大根や狂牛病にように、風評被害に世界一敏感な日本人の性格を見誤った、Xboxの挽回は既に不可能なのかもしれない。

信用を回復するには、早急な不具合の原因究明と徹底的な責任追求、そして初回出荷25万台すべてのリコール(全面回収)を実行するしかないと思う。リコールによる株式市場からの信頼低下は避けられないが、ユーザーの不信感を完全に取り除くことこそが、長期的販売戦略の最優先事項である。無尽蔵の資金源を持っていても、それを有効に運用する能力がないとは、なんとも嘆かわしい限りよのぅ…

雑記:
PS2「機動新撰組 萌えよ剣」の発売日が2002年秋に変更…って、本気で出す気だったんですか?てっきりお蔵入りになったものとばかり思ってましたが…広井王子と高橋留美子先生の名誉のためにも、隠し玉は隠したままにした方が良かったのでは?

追記:
http://www.mainichi.co.jp/digital/flash/020309-1.html
チンタラ日記をつけていたら、事態は更に急転。早くも販売停止が解除されました。「ショップを修理申込み窓口にしてサポート体制を充実させる」という追加対策が盛り込まれたが、結局販売店の負担が増えただけであり、問題の根本的な解決にはなっていませんが、しがない小売店が正面切って天下のマイクロソフトに喧嘩を売るようなこともできやしない。マイクロソフトの朝令暮改の対応策に振り回される業界関係者にとっては、本当にいい迷惑ですなぁ…

 

 2002/03/10 (日)  「ミラクルパーク」

インテックス大阪で開催された同人誌即売会「ミラクルパーク」に一般参加してきました。初開催でインテックスとは、なかなか見上げた度胸です。インテックスで一番狭い5号館B面のみとはいえ、会場経費だけでウン百万円ですから。おそらく、300SPの募集が定員割れしたら赤字間違いなし。レギュラーイベントの「はーとふるDiary」ですら176SP体制だから、その2倍もの作家を集められるのか?同日同会場で開催の企業物販イベント「キャラフェス大阪2002春」に客を獲られてしまうのでは?様々な不安を抱えつつ、当日を迎えたのでした。

今日は金曜の夜から大阪に遊びに来ている友人KO君(「Kick and Rush!」の管理人)も同行。市営バスとニュートラム線を乗り継いで、毎度お馴染み中ふ頭駅で下車。AM10:15 インテックス正面玄関に向かうと…おぉ、すでに1000人規模の行列が!あ、でも、絶対にあれじゃないな。予想通り、入り口前広場の隅にこじんまりとした行列を発見。開場まで1時間を切って400人くらいか…「はーとふる」ならまずまずの入りだが、インテックスでやるからには少々物足りない。単純計算で2倍の800人規模が必要なのだが…

AM11:00、最終的に600人程度の行列になって開場を迎えた。会場入りしてまず気になったのが「会場が暗すぎる」ということ。「新大阪ゆめっせ」が明るすぎるとも言えなくもないが、この薄暗さは一見さんにはキツイかも(東京ビックサイトも似たような物だが、あそこは天井が高いし、そもそも人混みで周りを見る余裕など無い)。「泥の沼組」「低気圧で行こう」「てけれつのパァ」などの行きつけのサークルさんの新刊をゲットしていったが、「Twinkle Snow」の月姫コピー本は製本作業の遅れのため12時からの販売となり、スタッフも予想しなかった大行列になったが、10分ほど並んでギリギリ買えました。これにてミッション終了〜!タイミングが悪くて「泥の沼組」の田亜湖さんにはご挨拶しそびれたのが残念ですが、今回唯一のTLSサークルの盛況を祈願しつつ会場を離脱しました。

AM12:00、普通の即売会なら1時間もすれば人が減り始めるものだが、今日はむしろ人が増え続けている。あちこちにキャラフェスの物販紙袋を手にした人が見受けられるように、小判鮫作戦は大成功だったようだ。行列の出来るような大手サークルはほとんどいなかったが、関西圏の同人作家のほとんどが顔を揃えたこのイベントは、なかなか見応えがあって初開催イベントとしては大成功だったと思う(会計上のことまでは分かりませんが)。キャラフェスとのブッキングは偶然なのか狙ってやったのか定かではないが、次回開催もこのような幸運に恵まれるとは限らないので、イベントとしての成否は次回が正念場とも言える。

帰り道、ATCのアウトレットモールに寄ってKO君の靴を買い、日本橋に行ってたこ焼き屋と中古CDショップをはしご。「野茂英雄のテーマ」のシングル(100円)を笑いの種に購入(なんと日本語版・英語版・スペイン語版を収録!)。「ワナカ」のたこ焼き(中熟)と「風風亭」のたこ焼き(カリカリ)に舌鼓。もう一軒お目当ての店があったのだが、何やらアイドルのナマ写真プレゼントをやっているらしく、数百人のギャル(死語)が長蛇の列を形成。…ナマ写真で客寄せをしようなどという根性が気に喰わん!味で勝負しろ味で!(食べたこと無いので判断しかねるが)。

帰りのバスが出るOCATに向かう地下街までKO君を送り届けてから、アニメイト阿倍野ベルタにいくも、「週刊ゼノサーガvol3」は既に売り切れ。一般書店では販売されないので著しく入手困難なのだが、これまでvol1,vol2は普通に買えていたのに…おそらく品薄に目をつけた転売野郎の仕業であろう。案の定、Yahoo!オークションには法外な値段で大量のブツが並んでいた。限定版が取り付け騒ぎになるくらいの人気があったのに、限定版の増産をしなかったナムコといい、一般書店に卸さないというソフトバンクパブリッシングの方針といい、ゼノサーガにまつわる業界の不手際には腸煮え繰り返っています。消化不良で終りそうなゲーム本編との相乗効果で、怒りの矛先がレビューに向かいかねません。はてさて、どうなることやら…

 

 2002/03/09 (土)  「朋友(とも)遠方より来るあり」

GM研の相互リンクサイト「Kick and Rush!」の管理人の「KO君」が大阪に遊びにきました。KO君とは小学校以来の友人であり、高校までずっといっしょだった。その後、私は地元の大学に進学し、彼は関東の大学に進学したが、就職活動で上京したときに泊めてもらったり、定期メールを続けてきたので、その縁は今でも途切れることなく続いている。実際に会うのは2年ぶりくらいになるが、最近はお互いにWEB日記をつけているので、久しぶりという気がしない。

今日は彼にお供して神戸でサッカーJリーグ「ヴィセル神戸VSジェフ市原」を観戦。神戸ユニバ競技場は、梅田から三宮まで30分、三宮から総合運動公園まで地下鉄で約30分だが、地下鉄は片道330円もかかる(高すぎ)。神戸の今シーズン初のホームゲームだったし、天気も良かったので客の出足も上々。このマイナーなカードで1万人を動員できれば立派でしょう。我々はごく当たり前のようにアウェイ(市原)サイドに入場。私は彼のお供で過去2度Jリーグの試合を見たことがあるが、どちらも市原絡み。国立、市原臨海と見てきたが、神戸が一番気持ち良かった。W杯基準を満たしていないので屋根は無いが、解放感があって気持ちいい。天気がいいのでビールが美味い!

試合の方は、堅実で危なげのない試合運びの市原ペースで終始進行。神戸の「カズ・城・播戸」の魅惑の3トップも連携不足でまったく機能せず、野人:岡野の快足は随所に見られたが、クロスを上げても誰もいないし精度も無いので脅威にはならず。市原の阿部勇樹がベンチにも入っていなかったのが残念だが、見事にワンチャンスを生かして市原が90分で勝利を収めた。ホームの神戸サポーターはさぞかしフラストレーションの溜まる試合だったことだろう。連携不足でちぐはぐな攻撃に終始した今日の神戸の状態では、点の入る気配はまるでなかった。

「点が入らないサッカーの試合は面白くない」とよく言われるが、生で観戦しているといろんな部分が見えて、それはそれで案外楽しいものである。カメラに映らない所でのマークの外し合いや潰し合い、戦術の徹底度や選手個々の連携やポジショニング、などなど、見るべきところはいくらでもある。W杯でサッカー人気が盛り上がるのは大いに結構だが、一過性のブーム終って欲しくない。スタープレーヤーの華麗なスーパープレーだけを観るのではなく、サッカーそのものに興味を持つ人が増えてくれることを願います。

夜は部屋で飲みながら彼は「ウイニングイレブン5ファイナルエボリューション」で超絶プレー(最高難度のゲームレベルでマスターリーグを初期メンバーのみで勝ち抜く)、私はその隣で「週刊GM研vol.39」の執筆。お酒が入って快調に筆が進み、2時間でそれなりのものが書けました。回を重ねるごとに量産能力も上がってきていて、まさに継続は力なり。めざせ50回!

 

 2002/03/08 (金)  「ネットオークションの功罪」

4日も遡って日記をつけているので、実際の日付とは多少前後する話になりますが、先日Yahoo!オークションで「トゥルーラブストーリー3トレカSPカード」を落札しました。ゲーム本編は販売不振によってシリーズ存続の危機もまことしやかに囁かれているが、トレカは予想外の大人気で売り切れ店続出。私もトレカ初挑戦で通算BOX3箱買いましたが、トレカとは壮絶なダブリとの闘いであり、コンプリートへの道は遥かに険しいです。トレカを交換(トレード)なしで集めること自体が間違っているのでしょうが、トレカど素人の私にはトレカ人脈はないし、TLS3トレカがマイナーすぎて中古トレカ屋も扱っていないし…ちなみに、落札価格は1000円x2枚、競合入札は0件でした。

(現在の私の所持リストは、↓に出してますので、余剰分の交換or譲渡希望の方はご一報くださいませ)
http://www.gmken.com/tls.html

私はよく「転売野郎」を批判(呪詛?)する発言をしていますが、ネットオークションの存在意義そのものを否定する気は毛頭ありません。問題とすべきは利用者側の意識であり、憎むべきは高値転売を目的としたネットバイヤー行為です。特に酷かったのはPS2用ゲーム「ゼノサーガ」の限定版で、発売1ヶ月前の段階で予約引き換え権利が大量に出品されて、一時は25,000円もの高値で落札されていました(定価は12,800円)。コメントに「地方の小売店でオークション分の予約を確保」などと抜け抜けと書かれており、一部の業者がオークションに横流ししているとの確かな筋からのタレコミもありました。

同様に、コミケのサークル入場チケットの転売を目的とした「ダミーサークル」の存在によって、正規サークルの参加機会が奪われることとなり、大手サークルの本を転売用に買い占める者のせいで、正規の規約を守って並んでいるのに買えない人が出てしまう。転売している本人は小遣い稼ぎ程度の軽い気持ちかも知れないが、その行為によって確実に機会の均等が失われることを、しっかりと自覚して欲しい。

「ガラクタに価値観を見出す行為」として、ネットオークションは非常に有益な存在であり、それは私が掲げる「NAKV(New Advanced Knowlege Value)」の理想と同じ方向性にあるものです。「多くの人が欲しいと思う物は価値が上がる」というのが市場経済の基本原理ですが、実体のともなわない価値の膨張ほど危険なものはない。利用者のモラルに頼るしかないのがネット社会の問題点であり、市場経済の行き詰まりでもあるのだから。

 

 2002/03/07 (木)  「ゼノサーガ(4)」

遅々として進まない「ゼノサーガ」ですが、ようやく「ネピリムの歌声」のボス2連戦が終了。テキトーに攻略サイトを眺めていて分かったが、すでに次でラストダンジョンなんだそうな。現在27時間でレベルは30。どう考えても標準より速すぎる進行は、私RPGスタイルではいつものことなのですが、おそらく最後の帳尻合せのレベル上げをするハメになるでしょうね。強さのインフレはスクウェア系ゲームのお約束ですからね。

おまけ要素に見向きもしていないで駆け足で攻略を進めてきましたが、メインシステムですら手付かずのまま放置していても先に進めてしまうのは、自由度があると解釈するべきなのか、バランスが取れていないと解釈すべきか判断しかねます。装備アイテム固有の特殊効果を引き出そうにも、なぜか「引き出しレベル」がずっとLV.1のままなので使い物にならない(どうやって上げるのか不明)。また、AWGS(ロボ)は序盤で半強制的に使わされた以外では、まったく使っていません(フレームダメージの回復すらしてない)。多分、AWGSのチューニング費用を稼ぐための戦闘回数を考慮に入れたバランス設計なのだろうけど、それが無くても進めてしまうので、私のようにレベルの低さによって苦しい戦闘バランスに悩まされることになる。

早く物語の完結を見たいのに、ゲーム的であることが足枷になってしまうのは、ムービータイプRPGの宿命…と言ってしまえばそれまでですが… FFは「ムービー挿入型」のゲームだが、ゼノサーガは「ゲーム挿入型」のゲームである。まず映像意識ありきという設計思想なので、ゲーム的な部分への評価の比重をどう配分すべきか、レビュアーとしては悩み所です。

ちなみに、電撃オンライン調べの「ゼノサーガ」初週販売数は「24万本」。前作「ゼノギアス」が累計約90万本を販売した実績に比べたら物足りない数字だが、あれはスクウェアブランドが輝いていた時代(過去形)の威光を借りたものなので、単純に数字だけでは比較できませんけどね。でも、絶対に海外では受けないタイプのゲームなので、日本市場のみで50万本はいかないと、エピソードIIの製作はちょっと厳しいかも。

 

 2002/03/06 (水)  「明日に向かう時間に負けないように」

最近はずっと時間に追い立てられる生活サイクルが続いています。「MONSTER」のレビューは3日遅れになってしまったし、週刊GM研も土曜発行と言いながら「土曜日の23時発行」のままだし、来週月曜に予定していた「ゼノサーガ」のレビューの発行も、攻略進行の遅れによって2日間先延ばしすることになりました。デフレスパイラルならぬ「延期スパイラル」に陥ってしまっています。

やはり、50時間単位の大作ゲームを月間3本こなすのは無理だったみたいです。このように間髪入れず良作ゲームに恵まれるのは、ゲーマーにとっては幸せなことなのですが、レビュアーとしてはちょっと困りモノです。ちゃんと一通りクリアしないと信用のあるレビューにならないし、かといって過剰なやり込みをする時間はない。攻略がどんなに遅れても、締め切りと新作ゲームは待ってくれないので、仕事の山と未開封ゲームは雪だるま式に増殖しつづけるのです。

私はよく「時間は自分でつくれるものだ」という言葉を使います。時間というものは普遍的なものなのですが、その使い方・考え方によっては体感時間は変化します。好きなことに熱中している楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうが、嫌いなことを強いられる時間はとても長く感じるものです。

しかし、「効率的に時間を使うこと=有意義な時間の使い方」とは限らない。心に余裕が無ければ物事を楽しむことすらできないし、無駄な時間を過ごすのは案外楽しいものだ。そして、私が今やっている「ゲーム+レビュー」とは、客観的に見れば「無駄に無駄を重ねる」行為である。私にとってレビュー活動とは、膨大な時間を趣味に費やす後ろめたい気持ちに対する「言い訳」であり「理屈付け」でもあります。目的と手段を混同してしまうと、途端にそのバランスは崩れてしまいます。自分自身を楽しめなくないようでは、誰一人として言葉を届けることなんてできない。

私の座右の銘でもある「いつも心に換気扇」のとおり、常にニュートラルに自分の気持ちをコントロールしつつ、いつも何度でも新鮮な気持ちで今後の活動に臨みたいと思います。

「明日に向かう時間に負けないように」

 

 2002/03/05 (火)  「ゼノサーガ(3)」

攻略が順調に遅れている「ゼノサーガ」ですが、現在プレー時間は26時間、レベルは25。これから「ネピリムの歌声」に突入するところです。攻略サイトを一切見ていないから正確な予想はできないけど、平均クリア時間50時間という前情報から判断すると、多分これが中盤の山場なのだろう。最小の戦力でゴリ押しするのが私のRPGスタイルなので、本当は7割近くまで進行しているかもしれないけど、そうだとしたら、どう考えてもバラ撒いた伏線の風呂敷を上手く畳めないのでは?と心配してしまう。

「エピソードI」というサブタイトルが付いているとはいえ、物語は作品単位である程度完結させて欲しい。受け継ぐのは世界観と設定だけでいい。どんなに素晴らしいゲームであっても、2年も3年も待って物語を追いかけることなんてできない。これが小説なら数年に一度の発行であっても気軽に読み返せるからいいが、ゲームでは数年後には技術的にも見劣りしてしまうし、50時間も60時間もかけてやり直す暇などないのだから。(まだクリアしてないので何とも言えませんが…)

今日は1人の敵(名前は忘れたが「ダークスター」使い)と2時間も闘った挙句に勝てなくて、ゲームが全く進みませんでした。レベルが低くても負けない戦法で挑んだが、追い詰めるとHP吸収回復を使ってくるので、勢いで倒せるだけの絶対的な火力が足りないと倒せないのだ。それに気づくまで2時間…あぁ、勿体無い…

木曜までのクリアは…無理ですな。「MONSTER」のレビューは、さすがにこれ以上延期はできないので、通勤電車の中で初稿をすでに上げました。物語前半部分の単行本が実家にあって手元になかったのが痛かったが、それはBook offの立ち読みで補完に成功。いつにも増して作品内容にあんまり触れない全体論と方法論のレビューですが、どぞ、お楽しみにお待ちくださいませ。

 

 2002/03/04 (月)  「「MONSTRE」延期の言い訳」

今日掲載を予定していた漫画「MONSTRER」のレビューは延期になりました。作品自体は2月28日に発売された最終巻を読み終えたのですが、どうしても考えがまとまりません。やはり、同時期に「ゼノサーガ」のような重くて強烈な思索存在があると、他のことに集中できなくなってしまうようです。

昔読んだ漫画の中からテキトーに選んで、短時間でレビューを1本でっち上げるのは不可能でないし、それなりのモノが書けたと思う。でも、それは今の私の感性で考えた物ではなく、過去の記憶として固着化した「思い出」でしかない。自分すら満足させることができないモノを、読者様に提供するわけにはいかない。

そんなわけで、「ゼノサーガ」が片付く(はずの)3月7日(木)まで「MONSTER」のレビューは延期させていただきます。ゲーム進行の遅れによっては更に伸びる可能性もありますし、正直言って「MONSTER」という難解すぎる漫画のレビューはとても書きにくいです。数々の漫画賞を総なめにしてきた傑作だから、下手なことを書くと自爆して、GM研レビューの方向性すら揺るがしかねないし…

はてさて、どうなることやら…

 

 2002/03/03 (日)  「NECi感謝祭潜入記(半分ウソ」

大阪ビジネスパーク内キャッスルパークビル1階ホールで開催された「NECインターチャネルファン感謝デーRin大阪」に参加してきました。この日記ではあまり触れていませんが、私はNECインターチャネル(以下、NECi)が「大嫌い」です。PCでヒットしたギャルゲーを家庭用に移植するだけのギャルゲーブローカーだし、予約数が少ないと平気で発売日を延期(延長?)するし、プロデューサー多部田(通称:多β)は大法螺吹きだし… でも、一番嫌なのは、えげつないくらい商売が上手くて、NECi製品を買わざるを得ないことである。バグだらけでも使わざるを得ないMicrosoft製品と似たようなものです。

Q :そんな私がなぜNECiのイベントに?
A1:敵情視察のため
A2:抽選券(DC版「AIR」・PS2版「Kanon」の帯があったから
A3:天気が良かったから(これが最大の動機

AM11:00、JR大阪城公園前駅を下車。大阪ビジネスパークは大阪城公園と京橋の中間点にあるのだが、 11:30、キャッスルパークビルに到着。日曜日のビジネス街とはいえ、明らかに場違いなオタク達によって、すでに700人以上の行列が出来ていた。開場直前の12時前に戻ってみると、列は更に増えて1000人規模に…(電撃オンラインのレポートによると、先頭は朝5時から並んでいて、中には和歌山県や石川県から来ている人もいたとか。インチャネ感謝祭の関西初開催とはいえ、そこまでして見るものか?と思わないでもないが…)

会場はイベント会場というよりも、ちょっと広い玄関ホールといった感じ。DC「みずいろ」やPS2「Kanon」の試遊台があったり、抽選会があったり…だが、一番すさまじかったのは物販コーナー。コミケの最大手を思わせる大行列(げんなり)。結局、ガラガラ抽選で参加賞(ポスターx2)だけもらって、さっさと帰りました。多分私は、この会場でもっともインチャネ愛のない参加者だったのでは?佐藤裕美さんのライブは見たかったが、多βのトークまで聴くのは耐えがたかったし…

まだ12:20だし、天気もいいので、せっかくだから大阪城見物をしていくことに。大阪城に来るのは小学校以来だが、当時は観光バスで内堀まで入ったからそんなに巨大には感じなかったが、外堀から天守閣まで歩いてみると「こんなにデカかったのか?」と驚いてしまった。とにかく無駄に広いわりにモノが少ない。天守閣は有料なので上らなかったけど、ちょうど見頃の梅林を眺めたり、ベンチでボーっと日向ぼっこをしたり…と、最近ゲームに追われて引きこもりがちだった私にとっては、久しぶりに人間らしい休日を過ごせました。

はて?何をしに来たんだっけ?

追記:
ちなみに、今回のイベントのタイトル「NECインターチャネル ファン感謝デーR in 大阪」の「R」の意味は,リベンジの「R」。なぜリベンジなのかというと,数年前に,東京ゲームショウと同じ日に大阪で同様のイベントを,インターチャネルが行ったが,その日の来場者数が「80人」という数字だったのだ。この敗北はいつかリベンジしないといけない! と考えていたらしく,今回晴れて「リベンジ」を行うことが決定したので,タイトルに「R」とついたそうな。(そもそも、ゲームショーと同日にイベントを開催しようなどと考える方がどうかしていると思うんですが…やっぱり、昔からインチャネはインチャネだったんだねぇ)

 

 2002/03/02 (土)  「ゼノサーガ(2)」

1日7時間ペースで「ゼノサーガ」をやっていますが、これはゲーマーにしてはいささか物足りない数字かも知れません。寄る年波には勝てないのか、連続2時間以上のプレーができなくなっていて、ゲーマー体力の衰えを痛感しました。若い頃は1日16時間とか無茶をやったものだが…今では「続きを見るまでは休んでたまるか!」というド根性は沸いてこなくて、「次のセーブポイントはまだかいな?」と考えている自分がいます。

相互リンクしてる「Edgeworth Box」のMU-6さんの壮絶なゲーム時間の使い方に比べたら、私のような一般ピーポーには遠く及ばない領域があることを再認識してしまいます。学生と社会人という違いがるから、確かに使える時間の絶対量が違う。でも、その気があれば時間なんていくらでも自分で作れるのだ。結局は、その人のゲーマーとしての素質なんでしょう。

休み休みゲームをやった方が健康に良いのは間違いないのですが、しかし、ゼノサーガのようなゲームは勢いで一気にプレーしてしまわないとストーリーを忘れてしまいます。ストーリーはかなり見えてきましたが、今度は進行の遅さにイライラしてきました。画面切り替えの遅さ、妙に強い敵、お使いイベント…RPGとしての仕組みがストーリーの足を引っ張ってしまう宿命を乗り越えることは、やっぱり出来ないのか?

あぁ、中途半端な日記で申し訳ないっす…

 

 2002/03/01 (金)  「ゼノサーガ(1)」

昨日、散々苦労して買ったのに起動すらしなかった「ゼノサーガ」ですが、本日からようやく攻略開始です!(と言っても、すでに3日も日記が滞っているので、攻略としては全く役には立たないし、日記を書いている暇があったら、1秒でも長くゲームをやっていたいくらいです。でも、他のレビューのスケジュールにまで穴を開けている上に、日記まで更新しなくなったら読者さまに申し訳が立たないし…(苦

仕事から帰るなり、夕食も摂らずにいそいそとDVD(PS2史上初の片面2層式DVD)をセット。おぉ!タイトル画面が出るまでが恐ろしく速い!(些細なことだがとても重要)。期待通りの美麗なムービーと、ロンドン・フィルハーモニーが奏でる光田音楽が冴え渡るOP。FF10以来の5.1chサウンド対応ゲームで、Beatshockも本来の実力を発揮。のっけから専門用語が飛び交う難解な世界観。実にイイ!すべてが新しいのに、どこか懐かしい感じ。「ゼノギアス」の続編をずっと待ち焦がれていた甲斐があったというものです。

ストーリーは前作と同様に、壮大で謎だらけで情報過多で歯応えたっぷり。ばら撒かれた大量の伏線が、これからどんな次元で整合性を見せるのか、非常に楽しみです。システム面では、マップ切り替えの遅さに驚きました。他の部分が高速化されているだけに、余計に目立ってしょうがない。HDDキャッシュ機能に依存した設計になっているからなのか?何千回と繰り返さねばならない処理なので、ゲーム全体でのストレスは計り知れない物になるだろう。戦闘システムはコツを掴むまでは取り扱いづらいかも。それと、敵から受けるダメージがかなり大きくて、EP回復アイテムを多用する消耗戦になりがちである。AGWS(ロボット)が活躍する場面もほとんどないし…

ストーリーの見通しが立たないので、細かい文句しか書いてないけど、良いところはこれから追々語ることにしましょう。