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 2004/02/29 (日)  「ゲームには遊ぶに足る幻想が必要だ」

「ゲームには遊ぶに足る幻想が必要だ」と私は思います。

…いきなり結論から入る日記というのは如何なものか?と思わないでもありませんが、推敲し過ぎずに思いついた事をドンドン書いていくのが日記の良さでもあるので、些細な疑念は気にせず論旨を進める事にします。

「遊ぶに足る幻想」、平たく言えば「遊ぶ理由」です。そもそも、ゲームという娯楽は、極めて効率が悪くて非生産的な娯楽です。RPGなら40〜50時間。アドベンチャーでも20時間前後が必要になります。ゲームに勝る刺激的な娯楽が他になかった時代ならまだしも、今やインターネットともテレビとも携帯とも、金と時間の奪い合いをする現代にあっては、テレビの前に毎日2時間3時間と向かわせること、つまり、日常生活に”イレギュラー”を起こすだけの動機がなければ、取り立ててゲームを娯楽に選ぶ理由なんて、一般人にはありません。2時間楽しむだけならレンタルビデオ300円で事足りますからね…(盛んに求められる「新規開拓」というものは、そういう層を相手にしているんだということを、業界関係者は本当に理解しているのだろうか…)

現在のゲーム文化の大部分は、幼少期に「テレビに向かってゲームをする」というゲームの洗礼を受け、20代後半から30代半ばにかけた社会人(大きなオトナ)たちが買い支えている、と言っても過言ではありません。ゲームソフトの何十倍ものグッズでお布施を収めるだけの経済力がなければ、おちおちファンもやっていられないという歪んだ現実。なんだか本末転倒な気がしますが…そのくらいのパワーを費やしてでも「幻想」を持ち続けなければ、自分がゲームで遊ぶ理由を説明することもできないし、その幻想こそがメディアミックスで膨張した現在のゲーム業界を支えているわけですから…

市場規模のデータだけを見れば、任天堂の孤軍奮闘によって10代ゲーム層にもゲーム文化は継承維持されているようにも見えますが、その実際は、より軽くより薄く日常の隙間にゲームを捻じ込んだものでしかなく、娯楽の順位としては大きく下げてしまっているのです。敷居はなるべく低く、それは当然の理想ですが、では、「ゲームは楽なもの」という刷り込みをしてしまった彼らが、成長してその後敷居をよじ登ってでもゲームのいろんな可能性を求め続けるのかというと、甚だ疑問です。彼らの多くには遊ぶに足る幻想を思い描く術がない。この世代間でのゲームの認識のズレというものが、数年後に大きな問題となって表面化してくるでしょう。

閑話休題

そうそう、この間書いたばかりの「Fate」のレビューについてですが、私はあのゲームはゲーム史に名を刻む「傑作」だと言い切りましたが、誰にとっても「名作」になれるとは言っていません。少なくとも、60時間というプレー時間を許容できない方はやらない方がいいし、下手に先入観を持ちすぎて悪い印象を持ってしまうよりは、「まぁ、そういうもんだ」という認識で、ほとぼりが冷めた頃に覚えていたらやってみようかな?というくらいでもいいと思います。そのゲームが本物の傑作ならば、何年先でもやったら面白いと思えるはずですから(事実、ファミコンのゲームは20年経った今でも面白い)

 

 2004/02/28 (土)  「日本橋整理回収機構2」

今週もペーパーバックに売却私財を満載して、日本橋で売却作戦を実行。まずは11時の開店前にソフマップザウルス1へ。ソフマップの買取コーナーは死ぬほど時間が掛かります。週末だと30分or1時間待ちも当たり前。しかし、こうして開店時のオープングダッシュで誰もいないうちに受付をしてしまえば、待ち時間ゼロの買取手続きが可能なのです。DVDの「真月譚月姫1〜3」を売却。ソフマップの買取傾向としては、売れ筋商品は恐ろしく高額で買い取ってくれますが、旧作は思いっきり買い叩かれます。でも、散々待った挙句に「じゃあいいです」と言って他店比較をするほどの時間と労力をかけて、数百円の特を取るかどうかは…その人の考え方次第ですね。

同様に、まんだらけの買い取りコーナーも非常に待ち時間が長いことで有名です。ここも開店時間の12時前になると、明らかに買取客と思しき人々が遠巻きに開店を待っている姿が目撃されます。ここでさらに最速を志向するなら、表通りの入り口ではなく裏通りの入り口に張ることをオススメします。そっちの方が買い取りレジに近いので…まんだらけの買取方針は「在庫」に非常に敏感です。いくら新しめの人気作であろうと「在庫の関係上買取できません」といわれることもあります。重い本を持ち運んできて「買い取れません」と言われると、結構ダメージが深いです。持って帰るのが嫌だったら、爆安覚悟でブックオフに持ち込むという手もありますが…あそこは本気で「1冊10円」とか言うからなぁ…

そんなわけで、その他数点のブツを売り捌いて、わりとまとまったお金ができたところで、そろそろ今週の買出しを始めましょうかねぇ…

(漫画)アカギ(15)
(漫画)ガンスリンガー・ガール(3)
(漫画)ルナハイツ(2)
(漫画)マリア様がみてる(1)
(漫画)よみきりもの(6)
(漫画)うたわれ痕こみっくHeart(結城心一)
(アンソロ)MARIA's ウインク
(CD)シャノワール(サクラ大戦物語)
(CD)リリアン女学園へようこそ。
(CD)魔法先生ネギま!(近衛木乃香)
(CD)Fate/stay nightサウンドトラック
(CD)EVER AFTER REPORODUCTION(月姫サントラ)
(DVD)君が望む永遠(1)マヤウルのおくりものset
(同人)徳用チョコ詰合せ(へろへろ亭)
(同人)蒼穹夜想(うんちく商事)
(雑誌)マジキューvol.1
(雑誌)少年エース4月号
(TOY)魔界戦記ディスガイア エトナ&フロン Wフェス限定カラー

…あの〜、ほんとに倹約してるんですよね?我が事ながら自分が信じられません! 漫画の「マリみて」はマーガレットに連載されているもので、そういうのがあることは知っていましたが、実物を読むのは単行本で出た今回が初めてでした。その感想は…スバラシイ!マリみての同人誌は200冊近く買っていますが、そのどれにも当てはまらない魅力があります。小説1巻を単行本1冊の尺にしっかりと当てはめているし、名台詞や名シーンもしっかりと「少女漫画」として効果を引き出しているし…もし、この手法で「レイニー・ブルー」の”あの”シーンを描かれたら…と考えるだけで泣けてくる。これが「プロのチカラ」というものなのでしょうか?

君望アニメのDVD1巻を購入。すでに信頼する筋からこのアニメの評価を聞いているので、少なくとも「地雷」ではないと判ってるので、月姫アニメのように購読途中放棄などという愚かしい事態にはならないでしょう…多分。にしても、おまけでついてきた絵本「マヤウルのおくりもの」についてですが…私はてっきり、遥が描いた絵本のことだと思い込んでいましたが、それは「ほんとうのたからもの」の方でしたね。同じように「騙された!」と叫んだファンが続出したようだ。どうやら、マヤウル〜はアニメ中に出てくる絵本のことらしい。でも、これがまた…可愛くない!いや、本来の西欧童話絵本ってのは陰気で理不尽だかけなもんですけど…少なくとも単品1500円で買うようなものではない。「ほんとうのたからもの」だったら3000円でも買うけど、あれは「最後の決め手」だから1巻の特典に付けるわけには行かないのでしょう。今度こそ「ほんとうのたからもの」の絵本化を希望したいものです。

Fateのサントラは大人気につき、ソフマップなど軒並み売り切れ。ゲームのオマケモードのサウンドモードで全曲が聞けて、収録内容も同じなのに、なぜサントラを買う必要があるのかよくわからないが…それでも買ってしまうのがファン心理というもの。ならば、その意向を汲み取って、ちょっとくらいはボーナストラックを入れておこうとは思わないのか?ランダム封入のトレカ1枚ってあーた…

中古マニアグッズの「らしんばん」にて、先日22日のWフェスにて限定販売された「魔界戦記ディスガイア エトナ&フロン Wフェス限定カラー」を発見。しかし!その価格は4500円!会場販売価格は1000円ですよ?実に4.5倍!うぬぬぬぬぬぬ!なんて露骨な転売収益構造!バイヤーどもの高笑いが聞こえてきそうだ…仕方が無い…目には目を、歯に歯を!ソフマップにまだ残っていたナンバリングテレカをもう1枚入手して、らしんばんに売りつけると…4400円の値がつき、奇しくもほとんど同額等価交換でフィギュアを購入できました。でも、冷静に考えてみれば、Wフェスでちょっと並んだだけの人と、ゲームを10本予約して買って溜めたポイントで交換したテレカ、この2つの事象が等価だと認めるのはものすごく癪に障ります。まったくもって…正直者が損をするとはヤな世の中じゃのう…

 

 2004/02/27 (金)  「逆転裁判2」

しばらくレビューを書かない!と宣言してみたものの、ここしばらくの週2本執筆体制に頭と指がすっかり慣れてしまっていたようで、連日暇で暇でしょうがない。攻略を進めている「逆転裁判」も、とっとく「1」をクリアして「2」に突入。でも、GBA-SPで何時間もゲームをやってると疲れてしまうし、このゲームは区切りとなるポイントが多いので、ついつい休み休みのプレースタイルになってしまうので、それのみで生活を食いつぶすような存在にはならないんですよ。

ちなみに、私は通勤中にはゲームをしません。これは人目を気にしているとか、片道10分しか電車に乗る時間が無いからとかが理由ではなくて、ただ単に「逆転裁判を無音で遊びたくない」からです。音声付の「異議あり!」と効果音の演出があってこそのゲームですからね。音が聴きたいならヘッドポンをすればいいじゃないか?と思われるかもしれませんが、GBA-SPには普通のイヤホンジャックが付いてなくて、専用のイヤホン端子が必要なのですが…以前買ったはいいけど全く使ってなかった専用イヤホンを接続してみたところ…どうやっても音が出ません。どうやらパチモンを掴まされたみたいです。もっとも、いつ買ったのかさえ思い出せないので、どうしようもないんですけどね…

さて、まだ「1」のレビューさえ書いていないのに「2」を始めてしまいましたが、基本的にやってることは同じなので問題はないでしょう。ゲームとしては「2」の方が格段に難易度が高くなっています。サイコロックシステムによって、捜査段階での聞き込みが重要になっているし、さらに手ごわくなった敵(検事)との攻防も熱い!証言にまったく矛盾が見つからなくても、ハッタリだけで逆転してしまうチカラ技が痛快なり。あ、でも、こんな裁判は絶対に受けたくはない!(検事が鞭で誰彼構わずしばきまくる法廷が実在するわけないけど)

 

 2004/02/26 (木)  「GT+効果」

http://www.gamersterminal.com/

先日の日記でも書いたばかりですが、1年間の活動休止を経て復活を遂げたゲーム系サーチエンジン「ゲーマーズターミナル+」(以下、GT+)への、GM研の登録申請が受理されました。さっそくその効果があったのか(?)、本日のカウンタはいつもの約3倍の数字をたたき出してくれました。まだ仮オープンだというのに…恐るべし!GT!

GTが他のサーチエンジンと決定的に異なるのは、登録をすべて管理人さんの手作業で行っていて、登録申請後にしっかりとした審査があるということです。違法性のあるコンテンツが含まれていたり、コンテンツジャンルに虚偽の過剰申請などがあると、登録が却下されます。管理に要する手間隙は相当なものになりますが、その努力とこだわりが、かつてのGTが高い信頼性を得ることに繋がったのでしょう。その真摯な姿勢は、新生なったGT+でも変わることはありません。広告を一切入れないシンプルなデザインにこだわったスタイルも以前のままです。毎日150以上のペースで続々登録が進んでいて、これからもっと賑やかになっていくことでしょう。

それにしても、案外と批評系のレビューサイトって多いんですね。604サイトの段階なのにすでに32サイト…って、ジャンル別カテゴリで最多じゃないですか!批評の書き手というものはその評価を「外」に求めますが、それに対して、検索需要としては圧倒的に「攻略」の方が有利です。つまり、基本的にレビューというものは「過剰共有」なものであり、書き手は誰かの目に触れる機会を設けるための活動も必要になります。だからこそ、こうして「レビューを読みたい人の目に確実に触れる場」=サーチエンジンへの登録需要が高いのも頷けます。

レビューに限らず、ひとつひとつのジャンルが「同好の士」の集まりであり、普通にネットを漂っているだけではなかなか見つからない、自分の感性に近しい存在が見つけられるかもしれませんよ。

 

 2004/02/25 (水)  「東京とんぼ帰り紀行」

※これは昨日(火曜日)のお話です

今日は火曜日。当たり前ですが全世界的に平日です。朝から出張サラリーマンで満席の新幹線の中に、なぜかGM研所長の姿がありました。年4回、同人誌即売会のためにしか上京しない男が、なぜ即売会もなーんにもないこの平日に、しかも有給休暇を取って交通費を自腹で払ってまでして、東京に一体何の用があるというのか? 残念ながら、その行き先も目的も一切書くことはできませんが、とにかく「何か」が始まってしまった、と認識した上で、今後数日の私の狼狽振りをお楽しみ下さい。

というわけで、午前中にあったことは完全に内緒です。

お昼過ぎ、秋葉原に降り立つ。平日の秋葉原はさぞ空いていて快適だろう…って、なんですか?この人の多さは?ゲームの発売日でもないのに、普通に結構人がウロウロしていますよ?アンタたち仕事はどうした?これでいいのか日本人!(って、私もその一人だと今更ながら気づいて呆れてみる)さすがは魔界都市:秋葉原!365日がお祭りでござるな。

そんなわけで、私もスーツ姿で堂々と一般の方にはアレでナニなお店に堂々と出入り。まずはメロンブックス秋葉原店へ。委託してもらっている「GM研通信創刊号」が売っているところを発見。見本誌の現品限りだったので、順調に売れているみたいですね。秋葉原店でお買い求めの方は、どぞお早めに〜

続いて、先日の大火災で話題になったヤマギワソフトを見物。建物はすでに再生工事に入っていて厚くシートで覆われていましたが、壁面にはまだ黒焦げになった跡が生々しく残っていていました。死人が出なかったのがせめてもの救いです。メッセサンオーでは、ここでしか売ってない同人ゲーム「春日歩の通販生活」をゲットし、見本誌のお蔵だし市で貴重な本を100円均一でゲット。とらのあな中古タワーでは、5冊買うと1冊無料になる100円均一ワゴンセールを全チェック。

いつものように探索アンテナの高性能っぷりを発揮していたものの、ソフマップ本店を通りかかった所で悲劇が!そこには、2月のソフマップのスタンプ交換テレカ(今月の絵柄は「ファントム・ブレイブ&ディスガイア」)が!日本一ソフトウェアのファンである私としては、このアイテムは見逃せない!ちょうど、私の財布には30ポイント溜めたスタンプカードが…ない。な、なんたるーちあ!!秋葉原遠征特別仕様でカードの中身を入れ替えた時に、スタンプカードを家に置いてきてしまったのです!

しかし、そこで「運が悪かった」と諦めないのがマニア魂!西のラストサムライ! おもむろにソフマップの店員に日本橋4号店の電話番号を訊ねて、電話で問い合わせてみると…「まだありますよ」とのこと。超高速で頭の中で電車のルートと所要時間を弾き出し、すぐさま秋葉原を離れて東京から新幹線に乗り込む。一旦奈良の自宅に戻ってポイントカードを財布に詰めて、スーツ姿のまま日本橋へGO!なんとか閉店間際の滑り込みで、ポイント交換テレカを無事にゲットできましたとさ。マニアの執念恐るべし!

本日の格言:
・平日でも秋葉原は秋葉原だった
・マニアの執念岩をも穿つ

 

 2004/02/24 (火)  「レビュー活動一時休止のお知らせ」

現在、公私の「公」が大変微妙な状況にあり、夜は寝付けないわ、飯の味は分からないわ、夢見が悪いわでエライことになっております。こんな不安定な精神状態で作品を論じる事は失礼に当たるため、しばらくの間すべてのレビュー活動(週刊ミニレビューを含む)を一時休止したいと思います。復帰予定は、3月10日前後の予定です。読者の皆様にはご迷惑をお掛けいたしますが、しばらくの間は所長日記だけでお楽しみ下さい。

 

 2004/02/23 (月)  「ゲーマーズターミナル復活」

http://www.gamersterminal.com/

かつて50,000件を超える登録数と高い信頼性を誇っていたゲーム系サーチエンジンの最大手「ゲーマーズターミナル」でしたが、管理人さんの事情によって一年ほど前に惜しまれつつも閉鎖されてしまったわけですが…新たに「ゲーマーズターミナル+」として復活しました! 現在はまだ仮オープン中なので、キーワード検索や新着サイト一覧機能などは使えませんが、今後のサイトの充実を楽しみに見守って行きたいと思います。

GM研もいずれ登録の申請をしようと思っていますが、最近は公私共に忙しくてなかなかタイミングが掴めません…それに、最近はゲームレビューの頻度が下がっているしなぁ…うむ、気張っていこまい!(名古屋弁)

 

 2004/02/21 (土)  「通算70,000ヒット達成」

昨日付けで、GM研HPは通算70,000ヒットを達成しました。22日遅れたものの、これでほぼ年間40,000ヒットを達成できました。1年目が年間10,000ヒット、2年目が年間20,000ヒット、というように倍々ゲームでアクセスを増やしてきたわけですが、3年目もほぼこのペースを維持できた、というわけです。

2月始めの3周年の時も記念事業を何も出来ませんでしたが、70,000で祝うというのも中途半端な気がしますので…次に何かやる時は大台の10万ヒットの時にしたいと思います。現在のペースなら、月間4,000前後だから…7ヶ月ちょい=10月前後になりそうです。

そういえば、各レビューにもカウンタを設置してあるわけですが、アクセス数の現在トップの「鳥の詩」が、ついに通算10,000ヒットを超えてしまいました。レビュー全体のアクセス総計は22万件を超えています。もっとも、レビューの読者=GM研の読者、という風になかなか定着してくれるわけではないのですが…

決して数字を取るためにレビューを書いているわけではありませんが、数字をデータとして客観的に分析して、常に内省の心を忘れないことも大切だと思います。読者の皆様のアクセスが無言の激励になっているから、日々の更新を続けられるということを、数字の節目節目で再確認すること、感謝の心を忘れないこと。いつまでも謙虚な気持ちを忘れないでいたいものですね。

 

 2004/02/21 (土)  「日本橋整理回収機構」

今週はいつもの日本橋買出し「紀行」ではなく「機構」です。誤字ではありません。というのも、3月末にまとまった金が必要になったため、不要なCDや漫画などの私財の一部整理売却を進めているのです。いつも買出でリュックを一杯にして帰って来るのが常だったのに、今週からは逆に手提げ袋x2に満載した私財を運び込んで売り払うわけですから…どうせ売るなら、ちょっとでも高く買ってくれるところに持ち込むべきだし、明らかにお金にならないものを二束三文で売ってもしょうがないですからね。もっとも、同人誌のように二度と手に入らないモノは絶対に売りませんし、中古市場の弊害に心を痛める者としては、まったく遊んでない積みゲーでも売ったりしませんけどね。

(漫画)ORANGE(13)(完)
(CD)トゥルーラブストーリー Special Song Box
(雑誌)アニメージュ3月号
(雑誌)ドリマガ増刊号
(同人)あずかんな大気D(ゆ〜のす通信)
(同人)それじゃまた。(はるまき組合)
(同人)Forever with you...(はるまき組合)
(同人)猫神様がみてる2(ローカスタシネンシス)
(同人)電撃らぐな(観月堂)

そんなわけで、かなり緊縮気味の財政状況にあるわけですが、それでも上記リストのブツを完全自動で捕捉・発見・確保してしまう自分の機能を止めることはできませんでした。むやみに高性能なアンテナを搭載しているのも困りモノですなぁ。

テレビ東京が受信できないため、話題のアニメなんてこれっぽちも見てない私ですが、なぜこのリストに「アニメージュ」が入っています。これは、別冊付録についていた「もえたん(萌える英単語)特別編集版」が目当てだったからです。雑誌本編は1ページも読んでません(苦笑)。にしても、なぜにアニメージュの付録にする必然が?

アニメイトに勢いで予約してしまった、TLSの音源網羅CDBOXでしたが…「異議あり!」と机をバーンと叩きたくなってしまいました。宣伝コピーに偽りアリ!です。描き下ろし多数のブックレット?冗談抜かすな!松田さんの描き下ろしはジャケットのイラスト1点だけじゃないか!あとは全部曲目リストだけ。でしゃばりの杉ポネのコメントさえありません。マキシシングルのケースにはジャケットすらないし、レーベル印刷も単色で既存イラストの再利用だし…同じCDにシリーズをまたがった曲が収録されていたりして切れ目がよくわからんし…単なる音源補完では、TLS-Sから入ってきた新世代に対する過去作に対するフォローとしてはまったく役に立たないし、昔からのファンに対してのノベリティもまったくナッシング。ふぅ、やれやれ…(呆)

昼飯に、久しぶりに餃子の王将へ行ってみた。お昼のサービスランチセット(焼き飯+ホイコーロー炒め+鳥の唐揚げ+中華スープ)に餃子を1人前。体系に似合わずあいかわらずの大飯喰らいである。珍しく上手に焼けている餃子(下手なことの方が多いというのは大問題なのだが)を喰っていると、厨房から何やら怒鳴り声が聞こえてきた。どうやら、手際の悪い新入りを店長が叱っているようなのだが、ブチ切れて何言ってるか判らない店長が一方的に怒鳴っているだけで、店員はリアクションなし。それが余計に火に油を注いでいるらしい。まったく…飯が不味くなるし、いつ何時店員がキレて肉切り包丁を手に殺害に及ぶか知れたものではないので、超特急で飯を平らげて現場から退散することにした。またしばらく、この店から足が遠のきそうです。

 

 2004/02/20 (金)  「Fate/stay night レビュー」

http://www.gmken.com/review/fate.html

3日間延期していた「Fate/stay night」のレビューをやっとアップできました。3日間延長したといっても、ずっとレビューを書いていたわけではないんですけど、論旨を「あらすじ・個別要素評価・総合評価」という3段落に分けて考えられるレビュー本編とは違って、キャラクター選評というものは、すべてを総括した上で自分が感じた「もう一歩先」のものを捻り出さなくてはならないのです。

私のレビュースタイルというものは、基本的には作品の要素を自分の言葉で「再構成」することによって、自分の言葉で読み手にわかりやすく伝えるものだと思っています。しかし、外面的な要素だけを追求していくと、文章というものは定型化してしまいがちで、それは発想の定型化に繋がってしまう恐れもあるのです。そこで、こうして定期的にキャラクター選評のような真剣勝負を自分に挑むことで、慣れと惰性に甘えないようにしているわけです。

なお、今回のキャラクター選評は激しくネタバレしていますので、ゲーム本編をフルコンプリートした方以外は「絶対に」読んではいけません!くれぐれもご注意くださいませ。

 

 2004/02/19 (木)  「Missing Blue」

大変紛らわしい表題ですが、これはゲームのタイトルとは全く関係はありません。ただ単に、ヤフオクで競売に負けてブルーな気分なのを英語で表記してみただけです。…って、わざわざ説明しているうちにもっと情けない気分になってしまうという罠!

私は転売屋ではないのでヤフオクの出品者になったことはありませんが、貴重な絶版同人誌(一般的な中古市場でプレミアがつくとかそういう品ではない)をゲットすべくアラートを設定して網を常に張っているんですよ。1日何10通と届く外れメールにもめげず、ひたすら息を殺して待ち続ける…年に数回あるかどうかという確率。そうしてやっと掴んだチャンスだったのですが…

100円スタートで、最終日前日まで私以外に誰も入札なし。このままノーマークで落札♪と楽観視していたら、終了直前に新に2人が参戦してきて、あれよあれよという間に価格大暴騰!あっという間に4000円を超えてしまいました。ここで私も勝負に出て、6800円で入札。ゲームを1本買うようなものだと思えば、まだ許容範囲ですから。さすがにこれでゲームセットかと思いきや、終了10秒前に再入札されて自動延長。ここまで戦った以上、後には引けない!思い切って9000円を提示するも、相手の入札額はまだまだ上…さすがの私も白旗を上げざるを得ませんでした。

100円で入手できると踏んでいた本に10,000円以上出すわけにも行きませんしねぇ…まぁ、ここはひとつ、競売相手の方が”欲しい”気持ちが強かったのだと都合のよい解釈をして、どこまでも冷静でバカになりきれない自分を納得させることにしましょう。

 

 2004/02/18 (水)  「事実は小説よりも奇怪なり」

最近、ゲームの話か愚痴しか書いてなかったので、たまには真面目なお話でもしましょう。「GM研通信創刊号」の書き下ろし企画「オープンゲームプラン」でアメリカ大統領選挙ゲームの企画(というより原案、というより叩き台)を掲載しましたが、現実に今まさに進行中の大統領選挙はバカみたいにつまらないですねぇ…

党の代表指名選挙もまだ序盤戦なのに、民主党はケリー氏が勝利宣言間近。副大統領候補の座を巡って「いかに恩を売りつけるか」に焦点が移り、その他の陣営は選挙対策委員長が匙を投げて寝返るなどと総崩れ。選挙前のディーン氏の評判って一体何だったんでしょうね?(あの化けの皮が剥がれて行くダイナミックさはある意味スゴイけど)

対する共和党はブッシュの再選に向けて一本化…と思われていたものの、一向に治安が回復しない泥沼のイラク情勢によってジリジリと支持率が下がっており、最新の世論調査ではケリー氏がブッシュを数ポイントリードしていると報じられるにいたり、焦り始めたようです。バカブッシュにつきあって政権を失うのか、それとも、ブッシュにさらなる「政治ショー」を許可するのか…多分、後者でしょうね。

いくらブッシュがあんぽんたんでも、イラクの現状が思わしくないことも判ってるだろうし、世界中から掠め取ってあれほど溜め込んだアメリカの富もすでに底をついた経済情勢では、選挙に勝つためだけにどこぞの国に喧嘩をふっかける、なんてことはしないでしょう。となると、奴らが狙うのはただひとつ。「北朝鮮の核の脅威を平和外交によって取り除く」ことで、ブッシュ政権の外交手腕を見直させようという魂胆。そのために予測される、日本への外交圧力は…5つばかりありますが、どれもこれも不可避の無理難題ばかりなので、ここで書くのは差し控えておきます。(しかも、情けない事に、小泉は喜んで尻尾を振って要求を飲むでしょう)

今は選挙に勝つために「反戦」を謳ってるケリー氏も、いざ至高の権力の座についたら何をするか知れたものではないしなぁ…まぁ、何にしても、現段階でアメリカの国民が正常な判断能力を持って支持率の均衡を保っていることが唯一の救いです。ただ無責任に言いたい放題言ってるだけの田中真紀子を褒め讃え、牛丼がなくなると聞けば普段食いもしないのに行列するような、マスコミの上っ面の情報に踊らされるだけの日本人とは大違いですなぁ…

 

 2004/02/17 (火)  「Fateレビュー延期」

本日アップを予定していた「Fate/stay night」の正式レビューのアップは、20日(金)に延期することになりました。月曜は風邪で寝込んでいたし、今日もまだ本調子ではありません。それでも、すでにレビューの本文は完成しているんですよ。それはもう会心の出来栄えです。しかし、今回はキャラクター選評を書かなくてはならないので、実質的にはまだ作業量は2倍以上残っているわけなんですよねぇ…(去年の10/12に書いた「ロケットの夏」以来、キャラ選評を書いていなかったので、ペースが掴めません…)

ああ、これで2月の「週2本・中2日執筆体制」が崩壊してしまいましたね…まぁ、納得のいくクオリティのレビューを書くための延期だから致し方ないのですが…延期した分、より良いものに仕上げられるよう頑張ります!

 

 2004/02/16 (月)  「逆転インフルエンザ」

今日は風邪でずっと寝込んでおりました。起きてゲームをやる気力もなかったので、布団で寝転んだままGBA-SPで「逆転裁判(1)」に興じる。…って、おい!それでもゲームをやるのかいっ!アンタという奴はぁ!

と自分でもツッコミたくなりましたが、それはそれ。ゲームがすごく面白かったから良しとしましょう。もう腹を抱えて笑いっぱなしです。「ファントム・ブレイブ」のことなんてスッパリ忘れて、このまま「3」まで一気に攻略してしまいそうな勢いです。

で、面白いゲームに出会えてストレスを発散できたのか、インフルエンザ(多分)もすっかり良くなっていました。病は気から、というやつですな。

 

 2004/02/15 (日)  「ファントム・ブレイブ」

あれ?

風邪でだるい身体を押して攻略を始めた「ファントム・ブレイブ」でしたが、その最初の感想は…↑の一言に尽きます。とにかく判らない。何もかもが判らないんですよ。前作「魔界戦記ディスガイア」をあまりにも好きになりすぎてしまって、この新作への期待値が高くなりすぎてしまった、という要因もあるでしょうけど、そういう個人的な感傷を差し引きしても、このゲームの難解なシステムは理解できませんよ。

システムそのものの仕組みはチャートリアルで判るけど、そのどこに楽しさを見出せというのか、その「ゲームのツボ」がまったく掴めないんですよ。演出の仕方もディスガイアのカットイン方式ではなく、昔のドット絵キャラの演技に大きく後退してしまったし、読み込みは遅いし場面演出でのキレもコクもない。「やりたい放題」といっても、やりたいと思わせる前提がなくてはどうしようもないと思うのですが…現時点での評価、つまり「つかみ」としてこのゲームはかなり厳しいと言わざるを得ません。ディスガイアを100とすれば、ファントムは30くらいですかね。

もうちょっとだけ頑張って攻略を進めてみますが…この違和感が、単に私の体調不良から来るものであって欲しい、などと現実逃避したくなってきました。うう、しかし、このシリーズの可能性を愛すればこそ、ここは心を鬼にしなくては…(悶絶)熱が上がりそう…

 

 2004/02/14 (土)  「日本橋春一番紀行」

本日は2月14日。そう、言わずと知れたゲームボーイアドバンスのファミコンカラーとファミコンミニの発売日です。え?バレンタインデーとな?はて面妖な。それは南蛮語でござるか?拙者には関係ござらぬ。そんなわけで、西のラストサムライは今週も日本橋に買出しに出かけたとさ(元ネタの映画は観てませんけど)。

(CD)azure(米倉千尋)
(CD)A HOUSE OF LOVE(榎本温子)
(CD)FIRE EMBLEM THE BEST Vol.2
(雑誌)週刊わたしのおにいちゃん(5)
(雑誌)月刊コミックビーム3月号
(漫画)読もう!コミックビーム
(漫画)ゲイツちゃん
(漫画)新ゴーマニズム宣言(13)砂塵に舞う大義
(書籍)ウラアキバ
(同人)ゴロンタな本(まじっく・すくえあ)
(同人)マリア様に伝えて(ヘカトンパンチ!)
(同人)週刊ぼくのいもうと(まつだすたいる)
(同人)ダブルデート(Bonny Bonnie)
(同人)がんすりんがあ大王(1)(光と魔法工房)
(同人)マリア様がこげてる(田舎工房)
(同人)Lady Pastel(エガオヲミセテ)
(同人)Haste!!(RUSSIAN BLUE)
(同人)Shooting star(宇宙猫軍団)

GBA-SPのファミコンカラーについては、今日が発売日だったのに、開店前のソフマップには行列さえなかったし、お昼を過ぎても本体の方はまだまだ売っていました。むしろ好調だったのは復刻移植されたファミコンミニのソフトの方で、マリオ・ゼルダ・ゼビウスなどの人気ソフトは、午前中で売り切れになるお店が続出していました。任天堂が用意したファミコンミニ専用の棚も販売店筋には好評だったようです。本体の売れ行きが芳しくないのは、すでに本体が行き渡っていかたらなのか、それとも、色違いだけでもう1台買うにはGBA-SPの価格は高すぎるからなのか…

ソフマップで「ウラアキバ」という本を衝動買い。ビニールが掛かっていて中身が確認できなかったけど、なんとなーく香ばしい怪しい匂いを嗅ぎ付けたので購入。で、買ってみて仰天。なんと、この本は「アキバ系文化を同人作家の視点から見たマンガ」というものだったのです。しかも、刻田門太、大羽なお、あおみ李琉、malcolm_x、天真楼亮一(匿名希望で名は伏せてありますけど)、などなど…私も知ってる中堅どころの作家さんが結構出ています。かなり主旨が無軌道な本ですが、この手の本としては1000円は安い方だし、商業とも同人とも取れない妙なポジションならではの面白さもあるので、興味がある人は読んでみてはいかがでしょう?

なんだか毎月キャンペーンをやっているような気がするコミックビームですが、今月もとらのあなで、コミックビーム100号記念・桜玉吉キャンペーンをやっていました。コミックビーム3月号と桜玉吉先生の新刊2冊のうちいずれか1冊をお買い上げの方に、複製原画を先着でプレゼント。まぁ、この手のキャンペーンは即日配布終了というのが世の常。堅気のサラリーマンの私は週末しか日本橋に出て来れないので、今回も無理だろうとは思ったものの、ダメ元で店員さんに聞いてみたら「まだある」とのこと。いや、むしろ、「あ、そうそう、そんなキャンペーンありましたね、今思い出しました」と顔に書いてありました。ホントに大丈夫なのか?コミックビーム?(ちなみに、ランダムでもらったのはエマの複製原画でした)

この日、近畿地方にも瞬間風速20mの春一番が吹き、日中の温度は17度まで上昇。そのせいなのか、午後に帰宅すると同時に喉の痛みと頭痛と悪寒を感じて体調急降下。週末に合わせて風邪を引くとは、器用な身体だなぁ…

 

 2004/02/13 (金)  「アクセス急増?」

ここんところ、GM研へのアクセスが目に見えて増えていますが、これは一体どういうことなんでしょう?2月11日には、開設以来最多の「425」ヒットを記録し、本日も157ヒットと大盛況。昨年までのアベレージが1日100前後だったので、5割増近いベースアップということになります。この分だと、予想より早く大台の10万ヒットに到達できるかも知れません。

ところが、このアクセス増の要因がサッパリ判らないんですよね。トップページのアクセス解析ログを見ても、これといって大口のリンク先からどばっとアクセスがあったというわけでもないので、2chあたりで晒し首にされたから、という訳でもないようです。カウンタの故障でもないし、リロードの連打というわけでもないようですし…推論するとすれば、「ひとつのグループがブックマークもしくはアドレス直打で一斉にアクセスした」としか考えようがないのですが…事実は依然として霧の中なり。

まぁ原因が何であれ、やはりHPは更新頻度とコンテンツが命だということだけは厳然たる事実です。このアクセス増も、2月に入ってからの「中2日新作レビュー執筆体制」のお陰だと信じたいものです。そうとでも考えないと、このハイペースを維持していく気力が湧いてこないので…

 

 2004/02/12 (木)  「GM研ゲーム大賞2003」

http://www.gmken.com/gmken_gameaward_2003.html

「GM研通信創刊号」に収録した書き下ろし企画、「GM研ゲーム大賞2003」のWEB版を公開しました。GM研通信での書き下ろし企画は、レビューの改訂再録だけでは申し訳ない、という気持ちで特別に書いたものなので、基本的にはWEBへの再移植はしないことにしているのですが、GM研ゲーム大賞だけは例外とさせていただきます。元々、このコーナーは2001年から年1回、WEBで公開してきた企画だったので、今年だけWEBではやらないというわけにも行きませんので…

GM研通信の編集作業は、すべてイラストレータ上で行っていたので、HTML書式のWEB版とは互換性はまったくありません。GM研ゲーム大賞2002をベースにして、コピー&ペーストでチマチマと移植作業を行いました。内容は一箇所の誤植修正以外は完全に同じものなので、本の方でもう読んだという方はスキップしても大丈夫ですよ〜

今回からは各賞へのノミネートも併せて発表する形式になりましたが、これは、受賞作だけではなくより多くの作品の「個々の要素」を紹介したいと考えたからです。GM研のゲームレビューは、紹介・概論・総評という三段論法で形成されていて、個々よりも全体のバランスを重視した評価をするし、数値を用いた採点を行わないで比較対象を「内側」に求めてしまう性質があり、本来、このような表彰とは対極に位置するものなのです。

しかし、これほどまでに多量のゲームが溢れている現代にあっては、「指針となる基準=比較評価」の必要性を否定する事はできません。いくら私が絶賛するゲームがあっても、レビュー単体では読んでくれる人は限られてしまいますし、レビュー自体も一般的な比較論で書かれていないので、そのゲームをノーマークだった人に「どうすごいのか」を判りやすく説明できない、というジレンマをずっと抱えていました。その解決策としての試行錯誤が、この表彰なのです。

良いモノ同士を競わせることで、真に良いモノを際立たせる・真の強者を生み出す、という効果を否定するつもりはありませんが、やはりその過程をもっと大事にしていという思いがあり、そうして生まれたのが今回の「ノミネート」ステップの追加です。部門賞を獲れなくても、ここにノミネートされたというだけで1本のゲームを買うだけの価値があるもの、批評家の端くれとして、それだけの自負を持って選考させていただきました。

2004年はまだ始まったばかりですが、怪物ゲーム「Fate/stay night」が早くも史上最多の9部門へのノミネートが確実視されており、今後よっぽどのライバルが現れない限り、年間最優秀作品賞の行方も自ずと定まるでしょうね…個人的には、これから攻略を始める「ファントム・ブレイブ」と、3月の「Remember11」、意外なところでは「桜坂消防隊」あたりに期待してるんですが…どうでしょう?

 

 2004/02/11 (水)  「Fate/stay night(フルコンプリート)」

ようやく、「Fate」の全攻略が終わりました。プレイ時間は2日と18時間…つまり、24x2+18&eq;66時間也。PCのビジュアルノベルの平均的なプレイ時間は約15時間、長いものでも30時間前後ですからね…66時間というのは化け物じみた長さなんですよ。ルート設計が一直線になっていることもあって、ルートの重複がなくてスキップのしようがないし、殺し殺される極限の緊張感の只中に終始放り込まれっぱなしなので、精神的な疲労は相当なものでした。むしろ、シナリオを書いている人間の正気を疑いたくなるような陰惨さの持続力は、「狂ってる、壊れてる」としか思えませんよ(これはサバイバル伝奇小説としては最高の褒め言葉です)。

正式な評価は後日の正規レビューに譲りたいと思いますが、ひとことだけ。この作品を総括するとすれば「Fateは紛れもない傑作だが、名作にはなれないかもしれない」というものでしょうかね。その圧倒的な表現力と物量と完成度は、間違いなく商業のステージでも最高ランクの純度とクオリティを発揮してくれました。その破壊力は「月姫」が遥か彼方に霞んでしまうほどです。しかし、Fateはそのあまりの破壊力ゆえに、決して万人には受け入れられない作品でもあるのです。言葉を尽くした果てに、理解という概念は別の次元にまで一気に上り詰めてしまったのですから。その先に至るためには、自分が狂っていることを含めてこの作品のすべてを受け入れて傷つく覚悟がある者だけなのですから…

ただし、作品の評価自体は定まっていて、GM研ゲーム大賞2004では、脚本・演出・設定・システム・エフェクト・主演女優・助演女優・主演男優・助演男優、以上の史上最多9部門へのノミネートは確実でしょう。これからよほどのライバルが現れない限り、最優秀作品賞も確実でしょうね。しかし、この作品の本概を計るためには従来どおりの物差しでは何かが足りない…賞の在り方さえ変えかねない、そんな凄まじいパワーを持った作品に出会えたことを大変嬉しく思います。

…とまあ小難しいことをアレコレ考えたりしているので、レビューの執筆は相当難航しそうですね。

 

 2004/02/10 (火)  「Fate/stay night(桜ルート終了)」

桜ルート「Heavens feel」のTrueEnd「春に帰る」をクリアしました。…すみません、今は何も言いたくありません。この最後のルートが持つ真の意味を頭の中では理解してしまったからこそ、軽々に口にする訳には行きません。全てを捨てて憎しみと苦しみの果てに選び取ったその意味を噛み締めながら、とりあえず残り2本のノーマルEDとバットEDを回収してタイガー道場をコンプリートしましょうかね…

 

 2004/02/09 (月)  「ブチ切れ金剛」

近頃の私は、いつも朝の機嫌が悪い。血圧の上が100以下なのに寝起きがいい私。朝起きて家を出るまでは普通なんですよ。でも、その10秒後、エレベータに乗り込んだ瞬間豹変。鬼のような人相になってしまいます。それは…エレベータにタバコの臭いが充満しているからです。あきらかにほんの数分前に吸ったと思しき濃厚な煙が立ち込める密室…時間にしてわずか10秒。それも毎日!マンションの住人の一日を台無しにするには十分な時間です。

私は歩きタバコをする人間が大嫌いですが、それは「マナーが悪いから」嫌いではないんですよ。煙を人混みの中に垂れ流し、公共の道端に灰を落としても何とも思わない、その無神経さに腹が立っているのです。ゆえに、密室や行列でタバコを吸うなどという最低の行為には、腹が立つを通り越して問答無用で水をぶっかけて消火してやりたくなります。今回のケースは、マンションの住人の誰もが利用する空間を無神経に汚染したわけであり、到底許せるのもではありません。同じ時間にその犯人が乗り合わせてタバコを吸い始めたら、いかに温厚な私でもブチ切れてしまうやも…

うぐぐ…こんなストレスが溜まっている時は、「内村プロデュース」でも観て大笑いして発散することにしまひょ。

 

 2004/02/08 (日)  「アクセス統計委員会(33)」

今月もすっかり忘れてましたよ、このコーナー(汗)「Fate」のやりすぎというのもありますが、レビューを中2日で量産していることも多少ナリと影響があると思います。はてさて、このペースをどこまで続けることができるのやら…今回のTOP20は全体的に票が少なく見えますが、これは今回の集計期間が短かったためです。正式な統計データなんだから、もう少しキチンとやってくらはい。

 1位 −( 1) 9787(+318) 「鳥の詩」
 2位 −( 2) 7844(+211) 「魁!クロマティ高校」
 3位 −( 3) 6948(+424) 「Ever17」
 4位 ↑( 6) 6357(+858) 「実況パワフルプロ野球10」
 5位 ↓( 4) 5989(+176) 「ファイナルファンタジー10」
 6位 ↓( 5) 5882(+248) 「遠い約束」
 7位 −( 7) 4442(+105) 「素敵だね」
 8位 −( 8) 4028(+109) 「ファイアーエムブレム烈火の剣」
 9位 −( 9) 3859(+ 82) 「御旗のもとに」
10位 −(10) 3841(+128) 「課長バカ一代」
11位 ↑(12) 3838(+261) 「君が望む永遠」
12位 ↓(11) 3820(+130) 「最終兵器彼女」
13位 −(13) 3413(+100) 「MONSTER」
14位 −(14) 3326(+107) 「ファイアーエムブレム封印の剣」
15位 −(15) 3223(+175) 「月姫」
16位 −(16) 3058(+147) 「少女ネム」
17位 −(17) 2906(+118) 「AIR」
18位 −(18) 2889(+117) 「サカつく3」
19位 −(19) 2366(+ 96) 「かまいたちの夜2」
20位 −(20) 2359(+ 72) 「メタルギアソリッド2」

今回の発表で空前の1万ヒット超えを果たすかと思われていた「鳥の詩」でしたが、ここに来て失速。大台達成は来月の集計を待つことになりました。そして、この短い期間でも不動の上位3傑に肉薄してきたのが「パワプロ10」。ゲームレビューNo.1の座は目前だ!その他には、君望が僅かに順位を上げただけで、目立った動きはありませんでした。

最近書いたレビューに目を向けると…

109位 534(+446)「みんなのGOLF4」
153位 305(+ 65)「ロケットの夏」
165位 279(+ 56)「エマ」
193位 206(+144)「カンブリアンQTS」

スポーツゲームのレビューというものは非常に書きにくいのですが、意外と需要が高いようですね。パワプロやサカつくなら、データとしての検索需要が高いのは頷けるけど、みんゴルのように「上達に近道なし。経験に勝る手本なし」という性質のゲームでここまでの検索需要があるとは、正直言って驚いています。

「ロケットの夏」については、GM研が事あるごとに方々で絶賛してきた甲斐もあり、ちょっとずつ認知度はあがっているようです。うむ、ここはひとつ、GM研通信創刊号での書き下ろし企画「GM研ゲーム大賞2003」をHTML化して、ロケットの夏がいかに高い評価を得たのかについてWEB上に掲示する必要がありそうですね。他の書き下ろし記事はあくまでも本を買ってくれた方だけの特典なので、WEBで公開はしませんけど、ゲーム大賞だけは元々WEBでの恒例記事だったので…暇を見つけてチマチマと逆移植作業を進めておきます。

「カンブリアンQTS」も予想外に善戦してくれています。GM研通信創刊号でGM研を新らたに知った方々が、直近のWEBレビューから読んでみよう、ということでアクセスが増えたのかもしれません。まぁ、きっかけが何でアレ、あの志のある挑戦作の面白さの雰囲気に触れる機会を少しでも作れれば、私としては大満足なんですけど。

実は、今WEB上にあるレビューは微妙に古いんですよ。GM研通信創刊号の製作の中で、改訂されたWEBレビューに大小さまざまな修正を行った最新版は、全部イラストレータ上で作業していたため、レビューのHTMLフォーマットとは互換性が全然ないんですよ。本来なら、1ページ1ページを手作業のコピー&ペーストで再改訂をしなくてはならないのですが…「Fate」攻略と中2日レビューの体制では、そんな時間も気力もありませぬ。もう少し落ち着いてから、ちょっとずつこっそりと改訂作業を進めて行きたいと思います。

なんだか反省と目標設定ばかりしているこのコーナーですが、こうして月に1度でも自己を顧みる機会がないと、ただ時間に流されることに慣れてしまいますから…では、また来月、今度こそ1日のこのコーナーでお会いしましょう。

 

 2004/02/07 (土)  「日本橋衝動買い紀行」

今週もいつものように大きなお兄ちゃんは日本橋に買出しに出かけたそうな…って、あれ?つい何日か前に日本橋買出し日記を書いたはずなのに、もう1週間が経っているようです。まぁ、今週はずっと「Fate」ばかりやってたから当然といえば当然なんですけど。楽しい時間ほど早く過ぎてしまいますから… さて、気を取り直して今日の買出しブツリスト、いってみよっ!

(ゲーム)逆転裁判1
(DVD)真月譚 月姫(3)
(CD)ごきげんよう、お姉さま。(片倉三起也)
(CD)心晴れて夜も明けて(堀江由衣)
(CD)トラスト・ミー(美狂乱)
(CD)魁!クロマティ高校特別編
(CD)君望Portrait(4)
(CD)純情Fever/ワイルド三人娘
(雑誌)週刊わたしのおにいちゃん(4)
(雑誌)ゲーム批評2004・3
(同人誌)Ocean
(同人誌)4Pほしなちゃん

アニメイトの冬のAV祭りが終わった途端、なぜか衝動買いしたくなるような商品が店頭に並ぶ罠。マリみてとクロ高とアージュ関連…予定外の出費とあいなりました。ところで、「君望Portrait(4)」のジャケットになってる大空寺あゆが着てる「すかいてんぷる」の制服に一言…えろすぎです。あの構造でどうやってブラをするというのか…(謎) みな実おねいさんと黒アフロと白アフロの3人組のCDは、インパクトに負けて思わず買ってしまいましたが…あくまでイロモノ企画なので真面目なコメントは差し控えさせていただきます。

ふらりと立ち寄ったゲームショップで、GBAの「逆転裁判1(廉価版)」を新品で衝動買い。前々から気になっていたゲームだったけど、なかなか中古市場に流れてこないし値下がりする気配もないので、思い切って廉価版の新品を買うことに。ただし、朝晩10分の電車通勤で進められるゲームなのかは甚だ疑問ですけど…「Fate」が片付いたら「ファントム・ブレイブ」が待ち構えているので、家でゲームをやる暇なんてないんですから(なんだか矛盾してるなぁ)。

メロンブックス日本橋店で、「GM研通信創刊号」が店頭に並んでいるのを発見。委託販売開始から1ヶ月近く経っているのに、日本橋店に毎週足を運んでいる私が、実際に店頭に本が並んでいるのはこれが初めて。さすがは対応の速さは業界最速のメロンブックス!私の遠まわしな在庫調整要請にも素早く対応してくれたようです。今日付けの配置は、入り口を入ってすぐの新刊コーナーで平積みでした。ここは、普段は500部越えが当たり前の人気サークルさんの本が並べられている場所であり、いくら冬コミ新刊ラッシュが落ち着いて手薄になったこの時期だからといっても…そこにあるというだけで人目を惹きます。それにしても…カバーをかけてこうして他のサークルさんの本と並べて置いてあると、本当に自分で描いた気がしませんね。まじまじと手にとって眺めてレジに持って行きかけました(笑)

あの表紙も、構想当初の狙い通り「賑やかなカラー本が並ぶ際に浮かび上がるシンプルさ」という効果を発揮してくれていました。それでこそ、呆れるような時間をかけて模写して、あんなに少ない色数なのに大枚をはたいてフルカラーにした甲斐があったというものです。背表紙と裏面の配色が阪神カラーになっている、ということに気がつく人はあんまりいないかも知れないけど…今回の入荷は店舗間での在庫調整であって、追加発注があったわけではないので、お買い求めの方はどぞお早めに〜

 

 2004/02/06 (金)  「EMBRYO Piano Works」

http://www.gmken.com/review/embryo.html

久々の音楽レビューとなる「EMBRYO Piano Works」を締め切り2分前(23時58分)にアップしました。やはり週2本中2日の原稿量産体制はキツイですねぇ…頭の中では書きたいことはそれこそ無限にあるのに、いざ文章という形にしようとするとまるで霧の様に散ってしまいます。空気に漂う雲みたいなものです。手を伸ばせば掴めそうだと錯覚することもあるけど決して実体には届かない。だからせめてイメージしろ。そこに至る道とそれを掴む術を。さすれば真実は自ずと投影されよう(…「Fate」の影響をモロに受けている模様デス)

今回は題材は同人音楽CDなのですが、敢えて普通の音楽レビューに分類させていただきました。以前も最終兵器彼女のイメージサントラ「遠い約束」のレビューを書いたときも音楽レビューに分類しましたが、これは、私が「音楽」というものに対して半端者だからです。体系的な学問的な知識も、許容する音楽性の幅も極端に狭い。雑多な経験による酸いも甘いも噛み分けた上での「相対の中の絶対」なとどいう境地では、とてもじゃないが書けませんから…

今回のレビューは、GM研のレビュースタイルとは少し趣の異なるものだと感じられた方もいるかも知れません。元より比較などという物差しなど持ち合わせぬ。ならば、信じられるのは自分の耳と心だけ。作者自身の文章の行間から、演奏の向こうに浮かぶ心象風景から、論理を組み立てる。多少なりと文章経験を積んでいるから文章としての体裁は繕えるけど、その文意はひどく単純で愚直なほど真っ直ぐに…でも、書き上げた時のこの充実感は何だろう?まだまだ奥が深いですね、レビュー道というものは…

 

 2004/02/05 (木)  「Fate/stay night(凛ルート終了)」

遠坂凛ルート「Unlimited Blade Works」のTrueEnd「Brilliant Years」に到達しました。2周目なのに17時間たっぷり掛かってしまいましたが…まだ日も浅いので、例によって所感諸々は全面的に伏せさせていただきますが…ひとことだけ。このシナリオが持つ凶暴なパワーとのぶつかり合いは、半端な覚悟では乗り切れません。不覚にも、剣戟の最中に涙が流れてしまいました。だって、それは…あーもー(悶)しゃ、しゃべりたいのにぃぃぃ!

これで、ついにFinalルートの「Heavens feel」(多分、桜ルート)への道が開かれたわけですが、おまけのEDリストを見ていたら、ED欄が5つに増えていました。はて?…これはどういうことでしょう?もしかして、イリヤと藤ねえルートも存在するのか?…いや、それはあるまい…桜ルートがFinalの名を冠しているんだし、EDリストが「セイバーTrue」「空欄」「凛True」「空欄」「空欄」という並びになっていることから推察するに、セイバーと凛にはノーマルEDが存在するのではないだろうか?

この仮説が正しいかどうかは、Finalルートを攻略してから検証する事にしますが…頭の魔術回路が焼き切れてしまったこの状態で、最後の20時間の戦いをどこまで耐えられるのか…この週末の最後の戦いはどのような結末を迎えるのか…楽しみであり、恐ろしくもあり…ふふ、ここまで本気にさせてくれるゲームは久しぶりだぜっ!

 

 2004/02/04 (水)  「Fate/stay night(凛ルート中編)」

今日も今日とて「Fate」の凛ルートの攻略を継続。まだ中盤なのでこのシナリオの評価については何とも言えませんが、ひとつ確実に言える事は、遠坂凛というキャラクターには「反則」だと感じてしまうほど強烈な存在感がある、ということです。このキャラを作り出した時点で、「Fate」はギャルゲーとしては勝ったも同然ですよ!

セイバーは確かに強く凛々しく可憐だったけど、彼女はあまりにも誇り高く高潔で神聖で…恋愛感情を抱くことそのものに罪悪感を感じてしまうので、等身大のヒロインとして見れなかったんですよ。もっとも、セイバーのシナリオはその葛藤こそがテーマになっているので、製作側の狙い通りなんですけどね。その反動もあってか、凛ルートでは「遠坂凛」という人格を理解し、心の底から笑うことができるのでしょう。

セイバー→凛→桜、という一直線のルート設計になっているのは、アドベンチャーゲームの構造的としては少々面白みにかけるものですが、シナリオの見せ方に紛れが起きないことと、余計な説明や前提条件を省くことが出来るというメリットもあります。おそらく、1発目に凛ルートのバトル展開を見せられたら、引いてしまう人もいるだろうし、セイバールートでセイバーが誇りを貫き通した姿を見てからでなければ、凛ルートで悩み戦っていく主人公を理解することも難しいでしょう。

さぁて、今夜も3時まで時間一杯気張りましょうかねぇ…

 

 2004/02/03 (火)  「いちご通信EX」

http://www.gmken.com/review/ichigotsushin.html

約半年振りの同人誌レビューであり、2004年一発目の新規レビューとなったのは、サークル「さうんどすとっく」さんの「いちご通信EX」でした。この作品自体は、1年半以上も前からいつか正式なレビューを書きたいと思い続けていたのですが、この作品に出会ったのが比較的遅かったため、第1巻がどうしても入手できなかったので、ずっと書くに書けなったのですが…総集編の発行で1巻の内容を補完できたので、ようやくレビューを書く環境が整ったというわけです。

新規レビュー自体が2ヶ月ぶりだったので、いざ書くことが決まってから、構想をまとめるまでは苦戦しました。ちょうど「Fate」の攻略も抱えていましたし…でも、書き始めてからは早かったですね。締め切りの3時間前になってから書き始めて、2時間後には書き上げていました。GM研通信創刊号のレビュー改訂作業が推敲の鍛錬になったともいえますし、キー入力も目に見えて正確かつ速くなってような気もします。やはり、人間若いうちの苦労は買ってでもやっておくべきですね。

さて、今週は中二日でもう1本レビューを書く事に…この量産ペースがどこまで続くのか、やれるところまでやってみたいと思います。

 

 2004/02/02 (月)  「Fate/stay night(凛ルート突入)」

堅気のサラリーマンには辛い1週間が始まりました。1回クリアするのに23時間もかかるこの「Fate」。2週目以降はスキップ機能が使えるから少しは楽になるかと思いきや…セイバールートと凛ルートでは、重複が極めて少ない、まったく別シナリオとして進行してしまうので、20時間くらいは覚悟しなくてはならないでしょう。メインルートは3本あるようなので、TYPE-MOONが「クリアタイムは推定60時間」と言っていたのは本当だったんですね。

ちなみに、遠坂凛ルートに入るには、1回セイバールートをクリアしておく必要があります。その上で3日目の夜、セイバーがアーチャーを斬り捨てる場面で、「止める」「止めない」という新しい選択肢が出現するようになるので、ここで「止める」を選ぶと凛ルートが確定します。

バットエンド時のアドバイスコーナー「タイガー道場」の断片的な情報から推察すると、どうやらこのゲームでのメインヒロインは、セイバー、凛、桜、この3人のようです。残念ながら、藤ねえとイリアは脇役ということのようです…月姫のように、後から追加シナリオを出すつもりなのかな?

毎日3時就寝でギリギリまでゲーム時間を確保していますが、それでも1日4時間が限界で…凛ルートをクリアするのは週末くらいになりそうです。ああ、もどかしい…

 

 2004/02/01 (日)  「Fate/stay night(1周目終了)」

大絶賛攻略中の「Fate/stay night」ですが、ようやく1回目のクリアを迎えることができました。2回デッドエンドになったものの、セイバーのTrueEndの「夢の続き」に到達することができました。プレー時間は23時間。シナリオの感想については、まだ日が浅いのでネタバレを避けるために全面的に伏せさせていただきますが…ひとことだけ書かせてもらうとすれば…「涙を流すことよりも尊い想い」といったところでしょうか…おそらく、誰もが最初にこのEDを迎えることになるでしょう。このEDが遊び手の心に残したものを踏まえた上で、個々のシナリオの可能性にどんな意味を見出すのか…その辺りが、この作品の最終評価を下す上でのポイントになりそうです。

にしても…EDリストに空きがあと2つしかないというのはどういうことなんでしょうか?メインヒロインは少なくとも4人はいるはずなんですが…(藤ねえを入れるとすれば5人)。バットエンド時のヒントコーナー「タイガー先生」もいい味を出しているけど、EDリストには40個もあるので…これを埋めるのも大変そうです。このコーナーでのヒントにもあったし、セイバーTrueEndの最後に「Try again before 3 days」とあったので、どうやら別ルートへの道は開けたようです。

しかし、哀しい哉。明日から仕事があるので無茶なゲーム攻略はできません。あーうーしばらくは悶々とした眠りの日々が続きそうです…