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週刊GM研 Vol.89
2003/04/12


【News Headline】
  • 貧しい家の子供ほどゲーム時間が長い??米調査
  • 【mini Review】
  • 原画
  •  : ユーディーのアトリエ&シリーズ ビジュアルファンブック
  • 雑誌
  •  : ドリマガ 4月25日号(vol.379)
  • 雑誌
  •  : 週刊ファミ通 4月25日号(vol.749)
    【COLUMN】
  • 2003年ペナントレース順位予測

  • ■News Headline

     【貧しい家の子供ほどゲーム時間が長い??米調査】 
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030403-00000007-wir-sci

     アメリカの調査会社ジュピターリサーチ社が、テレビゲームの利用実態に関する興味深い調査結果を発表しました。低所得家庭の場合、平均週9.7時間ゲームで遊んでおり、高所得家庭の6.5時間より長いことがわかったという。低所得家庭では6割近くが旧世代のゲームを使っているのに対し、高所得家庭は37%で、差が開いている。また、男女でも格差がある。男子は95%が月に1回以上、ゲームをしているが、女子は67%にとどまっているという…

     日米でゲーム観が多少異なっているので、この結果がそのまま日本人にも当てはまるわけではないが、旧世代ゲーム機の利用率が、所得のいかんに関わらず日本では考えられないくらい高いというあたりに、アメリカ市場での任天堂の根強い人気の秘密があるのかも知れませんね。

     それにしても、その理由の解釈を「ドライブやパーティーで派手に遊べないグループが、ゲームに流れている側面があるようだ。」としているのが、なんともアメリカ的というか何というか…


    ■mini Review

     【ユーディーのアトリエ&アトリエシリーズ ビジュアルファンブック 
     攻略本でもイラスト集でもなく作品単体のファンブックでもなく、「アトリエシリーズ」のファンブック、というかなり特殊な本が登場しました。双羽純さんが手掛けた「ユーディーのアトリエ」のイラストに加えて、新作「ヴィオラートのアトリエ」まで収録。全シリーズの設定・キャラクターを完全収録し、アトリエ企画の生みの親:吉池さんを始めとするスタッフインタビュー。ついでに、「ユーディーのアトリエ」で使用された「リサの初恋」の楽譜まで特別収録、という風にファンサービス満点の内容です。(なぜebが自社製品そっちのけで、ここまでガストに肩入れするのか不思議ですが…)

     私は、ゲーム中に使用されている双羽純さんの水彩画タッチの絵柄が大好きですが、小説のカバーや宣材などに使用されたコミカルタッチの絵柄もこのビジュアルファンブックで初めて見ましたが、すぐに好きになりました。私は原画でゲームを選ぶことはしませんが、原画がきっかけになって結果的に面白いゲームに出逢うこともある、ということは否定しません。紙の媒体だからこそできることもある。地味だけど、そういうお互いを+にできるメディアミックス本来の姿がこの1冊には凝縮されているのかも知れませんね。

     【ドリマガ 4月25日号(vol.379)】ソフトバンク・パブリッシング 
     「MISSING PARTS 3 the TANTEI stories」キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!! 有効期限が1年間にリニューアルされた「新・全ハード読者レース」でも再び1位を奪回したこのシリーズの完結編がついに発表に!今回公開された画面写真によると、前作に登場したヒロインが再登場したり、思わせぶりな新カットも…これまで匂わせてきた数々の伏線がどんな形で生かされるのか、今から発売が楽しみです。

     「あの」エコールソフトウェアが復活させたギャルゲーブランド「レインディア」の「Blue-Sky-Blue【s】-空を舞う翼-」が遂に発表されましたが…大方の予想(期待)に反して真面目な移植作のようですね。でも、「主人公と離れたくないために、主人公の父親と結婚してしまった幼馴染。同い年の母親を持つ事になった主人公…」という設定には激しくツッコミを入れざるを得ません。「結婚や養子縁組で親族関係が発生した場合、親子、祖父母と孫、その配偶者等との間では結婚できない。離婚や離縁をした後でも同様である」という法律が民法第八百十七条の九に規定されているんですけど…

     マイコンBASICマガジン休刊のニュースで1ページ使うあたりが、なんともドリマガらしいですな。「自分で作る」をコンセプトに20年間もの長き歴史を誇った総合ゲーム誌。この雑誌が現在のゲーム業界の第一線で活躍するクリエータ達の若かりし時代に及ぼした影響は計り知れません。創作意欲の代名詞的な存在だった雑誌の休刊は、現在のゲーム業界に創造性が感じられない現状を如術に反映しているのかも知れませんね。

     今週の「トラいち」は、とってもいじり甲斐のあるダークな内容ですね。コナミの赤字転落、杉ポネの豹変、大物気取りの多部田の懲りないインチャネ商法…(以下、危険すぎるので自粛)その他にも、書くのも憚れるようないろんな被害妄想が頭をよぎりましたよ。ギャルゲーの春は遠い…?

     【週刊ファミ通 4月25日号(vol.749)】 エンターブレイン 
     「いい電子」が連載200回記念増ページ。この春、まんがくらぶオリジナルの「幕張サボテンキャンパス」と、ヤングアニマルの「戦えアナウンサー」という長寿連載が立て続けに終了してしまい、スケジュールがガラガラになってしまった、漫画家みずしな孝之。空いた時間でゲームをしようとしないあたりが、らしいといえばらしいのだが…先人と同じように、このままファミ通専属の漫画家になってしまうと、ツブシが効かなくなって壊れていく一方なので、なんとか染まり切らないようにしていただきたいものです。

     世界のゲーム関連アワード調査が割と面白かった。海外の表彰では任天堂の強さ際立っていています。販売本数に拘らずに表彰しているあたりに好感が持てます。国内の表彰は「文化庁メディア芸術祭」「デジタルコンテンツグランプリ」「CESA GAME AWARDS」「Playstation Awards」「AMD Award」と、沢山あるのに揃いも揃って大作至上主義で代わり栄えがしない。発売前の大作を表彰するCESAの「GAME AWARDS FUTURE」なんてその極地です。そういう権威に騙されるほどユーザーは馬鹿じゃないんだけどなぁ…


    ■COLUMN

     【2003年ペナントレース順位予測】
     プロ野球が開幕して早2週間。ようやく対戦カードが一回りしたことだし、遅ればせながらペナントレースの順位予測をやってみようと思います。いつも開幕前にテレビ各局の野球解説者が順位予想をしていますが、あれは期待度や私情が多分に混入されているので当てになりません。やはり、開幕してみて実際に不安材料を再検討してみて客観的立場から分析をしないと、まともな予測というものはできないと思います(ゆえに、「予想」ではなく「予測」という言葉を使いたいと思います)

     

    セリーグパリーグ
    1位巨人 1位近鉄
    2位阪神 2位ダイエー
    3位中日 3位西武
    4位ヤクルト 4位日本ハム
    5位横浜 5位ロッテ
    6位広島 6位オリックス

    セリーグ編
     今年のセリーグは誰が予想しても同じような結果しか出ないので、つまらない思いをみんなしていると思いますが、私の予測も似たようなものです。今年のセリーグは「1最強2強3中」という構図であり、各チームの戦力補強や若手育成によって総じて非常にレベルが高い争いになっています。そんな中でも頭ひとつ抜け出しているのは巨人。松井が抜けた穴は大きいが、そのくらいのハンデがあってもまだまだ余裕の巨大戦力はびくともしません。ペタジーニの守備への不安は大きいし、清原が抱える爆弾もいつ再発するか分かった物ではない。不安要素も多いが、原政権下で陽の目を見た生え抜きの若手の登用が、昨年と同程度の成果をもってそのマイナスを修正できるだろう。飼い殺しにされてるだけで、彼らの才能とセンスは超一級品なんですから…

     熾烈な2位争いを繰り広げそうなのが中日と阪神。中日は現在1位ですが、このまま故障者が出なければかなりイイ線行くと思います。ミラーをレッドソックスに横取りされた時はどうなることかと思ったが、その代役で獲った新外国人のアレックスが大当たりだし、史上初のポスティング入札ゼロでメジャー移籍が失敗して近鉄から干された大塚も大当たり。野口の復活、川上の気迫、朝倉の若さ、岩瀬の安定感、健在ギャラード、貫禄さえ出てきた福留…貧打に泣かされ続けてきた中日だが、今年の投打の充実振りには目を見張るものがある。川崎やラミレスなどの誤算組まで復活したら、手がつけられないかも?

     一方、我らが(?)阪神は、大方の虎党が戦前から「今年こそ優勝間違いなし!」と息巻いていましたが、私はまったく逆の考え方をしていました。確かに野手陣の補強は万全で選手層もまんべんなく厚くなり、故障者が出ても1年戦える体制が整った。しかも、和製大砲:浜中の目覚しい成長、万年ウィークポイントと言われていた遊撃手:藤本の急成長、スピードスター:赤星の打撃開眼、打順が下がって一発狙いに専念できるアリアス…昨年に比べて、打線の破壊力は確実にレベルアップしています。しかし、問題なのは投手陣である。昨年の快進撃を支えていたのは間違いなく投手陣だった。だが、投手が2年続けてピークを維持することが如何に難しいことか、投手を中心に星勘定しがちなファンは見誤ってしまいがちです。井川・ムーア・藪、この3本柱が昨年の成績を上回るのは難しいだろう。伊良部・下柳などの新戦力の活躍と、藤田太陽・藤川球児らの成長なしには、磐石と言われた先発陣の維持さえ覚束ない。それに、もっと不安なのが中継ぎと抑えに信頼感がないことだ。すでに何試合か、先発投手を引っ張りすぎて終盤に打ち込まれたり、吉野にロングリリーフをさせざるを得なかったり、そういう采配の迷いで接戦を取りこぼしている。勝ちゲームを勝ちきれないようなチームが優勝できるほど、プロ野球の世界は甘くない!

     ヤクルトはダークホースになるほど強さを発揮する不思議なチームですが、今年はチームの要たる古田がリード面でも精彩を欠いている。広島の若手主体のチーム作りの完成にはまだ時間が必要だし、横浜の再建への道はまだまだ始まったばかり…そんな中、ルーキーの村田、和製大砲の古木など横浜の若手の成長が思いのほか目覚しい。この3チームの差はわずかだが、経験でヤクルト、若さの勢いで横浜という順で予測してみました。まぁこの辺は優勝とか勝ち負けにこだわらずに、若手の伸びとチームの未来を温かく見守るくらいの大きな気持ちでいましょう(阪神のように、最下位が定位置になってしまうと負け犬根性がついてしまい、その払拭と再建は容易ではないのですが…)。

    パリーグ編
     今年のパリーグの予測は困難を極めました。何しろ「3弱3論外」としか形容しようがない状態であり、どこも自信を持って優勝すると断言できないんですよ。ダイエーは主砲:小久保のリタイアが痛すぎる。新垣・和田・寺原を擁する若い投手陣は魅力的だが、新人の彼らに安定した勝ち星を望むのは酷という物だ。圧倒的力で昨年のペナントを制覇した西武には、今年はその面影すら見えません。松坂の故障は慢性化しているし、フィールド監督というべき伊東も故障、松井の頭はすでにメジャーで一杯だし、すっかりやる気を無くしてしまったカブレラ…下手をすればBクラス転落もありえます。一応、近鉄を1位に予測しましたが、これは単なる消去法の結果なので、特にコメントもありません(これといって不安材料がない、という良い意味で)。

     万年Bクラスの3チームもドングリの背比べですね。吉井とマック鈴木のメジャー帰り組が泣かず飛ばずのオリックスの弱さが際立っていますが、ローズに逃げられたロッテも苦しい。そんな中では日本ハムのヒルマン監督という未知数な部分に期待するしかない、というのが実情です。総じて、今年のパリーグは見所が少なすぎます。スポーツニュースで結果を見ることさえ億劫になりそうです。若手のスターを育てても、セリーグかメジャーに流出してしまうし…この予測が外れてもいいので、ダイエーの若手投手には新聞の1面を飾るくらいの大活躍をして欲しいんですけどねぇ…

    まとめ
     まぁ、この予測が当たるかどうかは別として、面白い野球をして欲しいですね。それはテレビ解説者が言うような混戦とか優勝争いをしろ、という意味ではありません。締まった試合をテンポ良く進めて、勝ち負けに拘りすぎずに選手の個性を引き出すような育成方針を示して欲しい。そういう意味では、アンチジャイアンツの私も原監督の生え抜き若手登用策は認めているし、今年の横浜のように大胆な世代交代が近い将来、大きく花開くことを期待しています。テレビ局も視聴率の凋落を嘆くだけでなく、野球と関係ないゲストを中継に呼んで小手先の対策を弄するのではなく、中継の質そのものをもう一度考え直す時期にさしかかっているのではないでしょうか?


    文責:GM研編集部編集長 gonta

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