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週刊GM研 Vol.75(mini)
2002/12/16


【News Headline】
  • ※今週はお休み
  • 【mini Review】
  • 文庫
  •  : 書物の森でつまずいて…
  • CD
  •  : recollections Kanon arrange best album
  • 雑誌
  •  : ドリマガ 12月27日号(vol.371)
  • 雑誌
  •  : 週刊ファミ通 12月27日号(vol.732)
    【COLUMN】
  • ※今週はお休み

  • ■News Headline

     【】 
     ※冬コミへの準備のため、今週のニュースはお休みさせていただきます。


    ■mini Review

    文庫 【書物の森でつまずいて…】 田中芳樹  
     田中芳樹デビュー25周年記念として発行された、はじめてのエッセイ、対談、インタビュー本、それが「書物の森でつまずいて…」です。天野喜孝・CLAMP・ふくやまけいこ…田中芳樹作品の表紙と挿絵を彩ってきた歴代画家からの祝辞、赤木毅・連城三紀彦・水野良・荻尾望都・荻野目悠樹・青木玉、様々なジャンルの同業者との対談を通して、氏の歩んできた道のりと広範で奥深い知識と興味に触れることで、「作家:田中芳樹」をもっと身近に、より深く感じることができるでしょう。

    CD 【recollections Kanon arrange best album】
     同人誌即売会か通販でしか入手できなかった「Kanon」のアレンジサウンドトラックが遂に市販されました(JASRAC管轄外製品なので一般的なCD店には流通しませんけど)。パソコン版の初回限定特典アレンジ盤「anemoscope」と主題歌マキシシングルから選ばれたアレンジ曲をリマスタリングし、さらに 「AIR」で「鳥の詩」を歌ったLia による 「Last regrets -acoustic version- 」など初公開アレンジが3曲収録されています。

     しかし、基本的に、私はアレンジ版というものが大嫌いです。楽器を替えて根本的にイメージを変えるならまだしも、シンセなどによる部分強調とサンプリングの範疇を越えないものはアレンジと呼ぶことさえ御免被る。それは例えオフィシャル謹製であろうとも同じである。Kanonの場合原曲がシンプルなピアノ調だから、そこに何を足しても引いても原曲の破壊力を越えられるわけがない。その音楽家自体が好きならアレンジに価値を見出せるかもしれないが、ゲーム音楽をBGMとして聴く主義の人にとってはアレンジ盤はがっかりするだけなのかも。

    雑誌 【ドリマガ 12月27日号(vol.371)】ソフトバンク  
     まずは比べてみようファミ通とドリマガ。両誌ともに巻頭特集でスクウェア和田社長とエニックス本多社長の対談を収録しているのだが、読み比べてみれば一読瞭然。圧倒的にドリマガ対談の方が面白い。この対談は恐らく同じ日に行われたものです(ネクタイとYシャツが両誌ともまったく同じだし、部屋も同じだから)。それなのにこの差は何なんでしょうね? 今回の合併劇をネガティブに捉えている人(私も含む)は、ぜひドリマガ対談を読んでみて欲しい。他誌では絶対に見れない両雄の腹を割った本音を聞けば、少なくとも未来に期待感を持てるようになるはずです。

     元セガ宣伝マンの顔とも言われた、黒川文雄氏のコラム「まだまだBlack or …」の今回のテーマは、Xboxのテレビコマーシャルについて。「美しく遊べ」をキャッチコピーに大量に流されているこのCMは、宣伝プロフェッショナルの目から見ても全く評価に値しない屑CMだったようですね。私は現在のマイクロソフトの空回り状態を見ていると、かつてPSとSSの間で繰り広げられたCM合戦を思い出してしまう。SCEのイメージCM戦略を模倣して「COOL!」イメージ路線を推し進めたセガが辿った衰退の道… マイクロソフトの日本市場研究には、歴史は含まれていなかったのかね?

     ドリマガレビューに「機動新撰組 萌えよ剣」の採点が載っていました。「6・6・6」点数こそ凡庸ですが、コメントはかなり辛辣です。「萌えとは少し違う」「なぜ高橋留美子キャラを3Dにするのか疑問」というように、企画の全面否定と言っても過言ではない。まるで3D格闘ツクールでも作れそうなヘッポコな戦闘シーンは、見た目だけではなく戦闘システムの駄目っぷりも凄いようだ。借金返済ゲームなのに、リアルワールドでは借金が増えそうです。南無〜(来週のファミ通が自社製品にどんな点をつけるのか興味津々なり)

    雑誌 【週刊ファミ通 12月27日号(vol.732)】エンターブレイン 
     さて、前述のドリマガの頁でも書いてしまったので、巻頭特集のスクウェア和田社長とエニックス本多社長の対談については、何も言う事はありません、以上。…というのもあんまりなので一応解説しときましょう。ファミ通は週刊誌の利点を活かしてこれまで散々報じてきたニュースを、両社長ご本人の口から語ってもらおうというスタンスであり、特に目新しい見所は一行たりともありません。対談というより、ほとんど記者会見と変わらない内容です。緊急ユーザーアンケートの結果が、ファミ通とドリマガで随分違っている所に、読者層の違いを顕著に現れているのではなかろうか?

     なんだか、最近のファミ通は読みにくいなぁ…と思っていたら、どうやらその原因は攻略小冊子と大量の自社広告によるもののようです。不況で広告が埋まらないのかなぁ〜 私は広告ページもすべて読んでいますが、ナムコのようにセンス溢れる広告を作っている会社は稀であり、マイクロソフトのように金の無駄遣いしかできない会社が多数。おや、妙な広告発見!「ドキュメンタリーで描かれる、伝説のメーカーSNKの軌跡(DVD2枚組み14000円)」とな!なんて無謀な企画だろう!一体、どこのすっとこどっこいが…ebかよっ!ebの映像部門の存在意義って一体…

     「期待の新作特捜隊」に突然、隊長と隊員の掛け合い形式のコーナーができていましたが、これってドリマガのパクリのような気がする…(しかも面白くない)。ついでに、TOP30の読者のご意見板にて、「小倉優子にムチで叩かれたい」。…い、痛い、痛すぎる!ネタを出す読者も読者だが、採用する人間も相当アレですな〜


    ■COLUMN

     【】 
     ※冬コミへの準備のため、今週のニュースはお休みさせていただきます。


    文責:GM研編集部編集長 gonta

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