Weekly Web Magazine
週刊GM研 Vol.46
2002/05/04


Index
【News Headline】
【mini Review】
  • 漫画
  •  : ななか6/17(7) 八神健
  • 漫画
  •  : 彼氏彼女の事情(13) 津田雅美
  • CD
  •  : 夢の記憶 村下孝蔵
  • 雑誌
  •  : 週刊ファミ通 vol.701
    【COLUMN】


    ■News Headline

    2010年、あなたはのび太になる】 ZDNN  

     「リアル ドリーム ドラえもん プロジェクト」は、2010年に“本物のドラえもん”を作ってしまおうという計画。四次元ポケットは別として、人間と高度にコミュニケーションのできるロボットを開発するのが目的である。ただ、リアルドラえもんをバンダイ1社で開発するのは荷が重すぎるので、ロボット研究者や音声・画像認識、ならびにセンシング技術といった要素技術を持つ企業と連係し、プロジェクトを進めていく。

     8ヵ年計画という腰を据えたロングスパンの研究開発にも好感が持てるし、「認識反射」「環境知覚」「二足歩行」という3段階の無理のない商品開発プランも絶妙。単なる話題づくりではなく、本気のプロジェクトだということが窺い知れる内容になっており、久々に「!」と思わず驚かされる、なかなか面白いプロジェクトだと思いますね。商品として魅力的かどうかは全くの別問題ですが、ホンダのF1挑戦やアシモ開発に挑戦したように、技術の未来への投資は必ず自社ブランドイメージにプラスに作用することでしょう。

     ちなみに、ドラえもんの正式な誕生日(製造日?)は「2112年9月3日」です。2003年4月7日の鉄腕アトムにはもう絶対に間に合いませんが、あと100年あればドラえもんは本当にできてしまうかもしれませんね。ただし、100年後にもドラえもんがキャラクターとして残っているかどうかは不明ですが…(それに、大山のぶ代の声じゃないと「ドラえもん」とは呼べない!)

     それと、たとえ技術的にドラえもんの道具が実用化されたとしても、それは「便利」だけで済ませられるものではありません。使いようによっては犯罪の道具になりかねませんからね。それに、技術に甘えていると人間は堕落します。のび太くんもドラえもんが未来に帰ってしまって初めて、自分がいかにドラえもんに甘えていたかを思い知り、それでもなを友達として側に居て欲しいと願った。技術が人を幸せにするのではなく、幸せになるために技術を正しく使う、そんな未来が来る事を切に願います。


    ■mini Review

    【ななか6/17(7)】 八神健 / 週刊少年チェンピオン  
     なんだかすっかりギャグ漫画として安定してきましたね。ドラマCDもやたらと豪華なキャスティングで発売されるし、TVアニメ化もされるとあって人気爆発の予感です。新キャラ「”祭り”の那由」もいい味を出している。路線はかなりベタなんだけど、お約束のお湯加減がちょうどいい。そのへんをどうアニメで表現するのか、期待よりも不安の方が大きいのですが… キャラクター人気投票の票が妙に少ないのは、やっぱりまだまだマイナーなのかなぁ… 個人的は雨宮さんが2位というのが納得いかない!

    【彼氏彼女の事情(13)】 津田雅美 / 月刊LaLa  
     長い長い長い外伝を経て、ついにようやく「有馬編」の再開です!一緒に変わっていく・本当の自分になると誓った二人だったが、のびのびと自分の世界を広げていく宮沢雪野に対して、全国模試1位・剣道インターハイ優勝・天賦の才能を発揮すればするほど「有馬」の名に縛られていく有馬総一郎。暗い過去への復讐を誓い、雪野と家族にその本心を隠し続けようとするが… 最終局面に突入した「彼彼(かれかの)」から目が離せない!

    【夢の記憶】  村下孝蔵  
     日本橋の中古CD屋で発見した、故:村下孝蔵氏の3枚組みベストアルバムです。発売は2000年の11月で、追悼版として製作されたものです。「初恋」「陽だまり」「踊り子」などのヒット曲はもちろん、マイナー曲も渋い選曲になっているし、Disc3には弾き語りバージョンまでもが収録されていて、ファンにとっては大満足の内容です。「平成の歌謡曲」と呼ばれたシンプルな楽曲が郷愁を呼び起こす… 昔に書いたレビューを読み返しながら、しんみりと聴き入ってしまいました。やっぱり良い物はいつの時代でも良い物ですねぇ…

    【週刊ファミ通 vol.701】  エンターブレイン 

     
    ファイナルファンタジーXI
    (大宮)10 (嵐山)9 (奥村)10 (羽田)9
     タイトルこそファイナルファンタージと付いていますが、従来のシリーズとは完全に別物のネットワーク専用RPGです。通信環境の整備から必要なのでソフト単体では遊べません。PS2用のHDD(18000円)と提携プロバイダとの契約+月額使用料金(1280円)が必要です。
     どんなにネットRPGの世界が楽しくても、ここまで敷居が高いと一般層は敬遠してしまうでしょう。ヘビーユーザーの内輪盛り上がりは、後から入ってきた初心者にとってはとても居心地が悪いと思う。ネットゲームが楽しいのはむしろ当たり前のことです。世の中、人間ほど面白いものはありませんからね。「FF11がネットゲームとしてどのくらい面白いのか?」その辺を冷静に見極める必要があると思います。
    ※コメントの内容は私の主観によるものであり、ファミ通レビュアーとは無関係です。

     700号記念号の反動で、通常営業のファミ通がやけにショボくみえてしまいます。祭りの残り香を引きずって始まったのが「単発企画 編集部通信」のコーナー。バカタール総合研究所(通称:バカ総研)の復活は、かつて掲載経験のある私にとっては嬉しいのですが、残り1ページ半のセンスは微妙ですね。まぁ、単発企画に多くを期待するもの何ですけどね。

     今週のソフトウェアインプレションは「ゼノサーガ」でライターはキッシー嵐山氏。なんだか、「無理やり書いた」っぽい感じがするんですがどうでしょう?あのゲームを「ゲームとして」評価しようとすることにどれほどの意味があるのか?それはこのゲームをちゃんとやった人にとって共通の認識だと思います。物語としてあまりにも完結していない(始まってすらいない)作品を、システムだけで評価しようとすることに意味などありません。それがレビュアーの仕事と言われればそれまでなんですけどねぇ…

     「ダビスタ」で御馴染みの園部さんが、いったい何を思ったのか次のテーマに選んだのが「競艇」!「競艇ウォーズ マクル6」という良くわからないセンスといい、いまさらPS用というのも良くわかりません。どうやらSLG+アクションという内容みたいなので、「ダビスタ」や「ベストプレー」とは完全に別物として見た方がいいかも。競艇ファンにそういう需要があるのかどうかが、最大の不安点なんですけどねぇ…


    ■COLUMN

    【週刊GM研の行方?】 
     先週号は突然お休みしてしまい、大変申し訳ありませんでした。発行当日まで手は尽くしたのですが、何しろ連休中でネットニュースがなくて、引き篭ってゲームばかりしていたので漫画もCDも買ってないのでミニレビューが書けないし… 予想外のネタが不足により、臨時休刊に追い込まれてしまいました。

     このような事態を予想するのは困難ですが、少なくとも数日前には何らかの対応ができたはずです。絶対に延期してはいけないとは言いませんが、当日になってドタキャンするのはいただけない。更新を期待して訪問してくださる読者様に対して、これほど失礼なことはありませんからね。

     さて、もうすぐ週刊GM研は50回を迎えますが、これを契機に誌面の全面リニューアルを行いたいと思います。まだネタ出しの段階なので決定案ではありませんが、ネットニュースは「News index」と統合し、発売日などの情報系を充実させ、連載の読み物を追加する予定です。製作の負担を軽減するため、全体の文字量はむしろ減らす予定ですが、こればっかりはやってみないと分かりません。

     来月上旬から夏コミ用の同人誌製作に入るので、なかなか週刊ペースを維持できないかも知れませんが…これからも週刊GM研をどうかよろしくお願い致します。


    文責:GM研編集部編集長 gonta

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