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週刊GM研 Vol.35
2002/02/09


Index
【News Headline】
【mini Review】
  • DVD
  •  : まほろまてぃっく(3)
  • CD
  •  : PURE ENERGY 國府田マリ子
  • 雑誌
  •  : 週刊ファミ通 vol.688
  • 雑誌
  •  : ドリマガ 2002vol.3
    【COLUMN】


    ■News Headline

    DQ VI等のハートビートがゲーム業務から撤退!?】 GAMESPOT 

     SFCの「ドラゴンクエストVI」などに携わってきたハートビートが,自社HPにおいて,ゲーム制作業務から一時撤退することを明らかにした。撤退理由や今後についてなどは明らかにされていない。「ドラゴンクエストVI」(SFC)のほか,「同VII」(PS),「同III」(SFC),「同IV」(PS)などを,10年の間に手掛けていた。

     ドラクエのメインプログラマー山名氏率いる「ハートビート」の謎だらけのゲーム業務撤退宣言により、ゲーム業界はちょっとした混乱に陥りました。「ドラゴンクエスト8」の発売時期を「来年の4月」とするデマが流れたり、エニックスとの確執が囁かれたりしましたが、正式な理由説明がされていないので、ホントのところはどうなのか分かりません。ゲーム業務から離れるだけで会社がなくなるわけではないようですが、ゲーム会社がゲームを作らなくて商売になるのでしょうか?

     考えられる伏線としては、「次期ドラクエ」のための技術研究に専念するためではなかろうか?商売や業務としてではなく純粋に研究だけをするために。エニックスもドラクエの大功労者がそう言い出したらNOとは言えないだろう。ここはひとつ黙って研究資金を援助して恩を売り、つなぎとめておくべきである。げに難しきは、天才の取り扱い方である。

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    ■mini Review

    【まほろまてぃっく(3)】  GAINAX / TBS / パイオニアLDC  
     第五話「8ノ634ハ元気です」と第六話「月花愁色」を収録。原作では数ページしか使っていなかった「肝試し」のエピソードをアニメでは拡張して一話を作っていますが、こういうオリジナルでどれだけ頑張れるかが原作付きアニメの正念場である。その出来は…まぁ普通ですかね。良くも悪くもないですな。それ以外の部分では、あいかわらずキャラの表情がコミカルタッチでよく動いて小気味よい。式条先生の暴走ぶりもいい感じ。ただ、2話で5000円という価格設定はいかがなものでしょう?TBS-iという特殊すぎる放映ゆえ、買わないと見れないからといって、客の足元を見るような商売しやがって…

    【PURE ENERGY】  國府田マリ子/キングレコード 
     声優歌手:國府田マリ子さんの(わりと)新しめの曲を集めたベストアルバムです。あいかわらず聞いていると元気なるポジティブな曲調に好感が持てます。最近の路線では楽曲に恵まれているとは正直言えないものの、「らしさ」を失わないのはマリ姉の魅力の為せる技ですな。「PURE ENERGY」は本当に元気になれる曲です。「もんしろちょう」は本当にいい曲だなぁ…「花」はアレンジが面白い。全体的に外れなし!長く聴きたい1枚です!

    【週刊ファミ通 vol.686】  エンターブレイン 
     今週のクロスレビューでは、「スペースチャンネル5パート2」が35点を獲得(PS2版とDC版が同時発売だが、DC版はDreamcastダイレクト専売なので注意。発色が少しだけDC版の方が綺麗らしいので、セガマニアはせびDC版を!)。「三國志戦記」は32点を獲得(三国志のシミュレーションRPGだが、いい加減三国志の設定には飽きました)。「バーチャストラーカー3ver.2002」は29点を獲得(コンピュータが関与する操作系に賛否両論。ゲームキューブ初の本格スポーツゲームの利点を活かせるか?)。

     「ありがとう累計6億部大プレゼント」企画がスタート。これは、週刊ファミ通とファミ通PS2の応募券を集めて応募するプレゼントなのだが、その組み合わせが「週週P」または「週PP」というようになっているため、普段買わないファミ通PS2を買う必要に迫られる。あこぎな商売しやがるぜ…(応募者全員プレゼントと称して代金を求める企画よりはよほどマシだが)。

     「.hack 感染拡大」という胡散臭い新作情報を入手。エヴァの庵野秀明をキャラデザに起用し、シナリオには、「パトレイバー」の伊藤和典を起用。4作構想にしたため、ゲームとOVAアニメを同梱して5800円という安価を実現できた(ゲーム単体は3800円)…とは、聞けば聞くほど嘘臭い。よく調べてみたら、仕掛け人はかつて「ピピンアットマーク」を提唱したバンダイの人らしい…大丈夫なのか?ホントに?

    【ドリマガ 2002vol.3】  ソフトバンク・パブリッシング 
     またもや誌面のギャルゲー度が急上昇。「君が望む永遠」と「水夏」と「シスプリ」…まだまだドリキャスは元気です!(ごく一部の分野だけですが)。「君が望む永遠」は、昨年エロ画像のモザイクが薄いという理由で回収騒ぎに発展して話題を呼んだ作品です。エロ抜きでも十分通用するものだと聞いてますが、移植元がDC初参入のアルケミストなのが不安の種です(それにしても、表紙のカットですでにパンチラだがソフ倫規定は大丈夫なのか?)。

     ファミ通ではわずか1ページだった「ユーディーのアトリエ」ですが、ドリマガではドーンと4ページの特集です!これは名前の通り、ガストのアトリエシリーズの最新作です。「○リー」の法則を初めて外した今回は、キャラクターデザインも「双羽純」さんに交代しています。意外と違和感はなかったが、ヘソ出しの衣装はちょっと…

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    ■COLUMN

    【コンビニ弁当戦争? 】 
     最近、コンビニのお弁当が面白い。テレビ番組とのタイアップ企画ものが期間限定商品として登場し、にわかにコンビニ弁当戦争の様相を呈してきました。ローソンでは、「おじょママ(フジテレビ:火曜19:30〜20:00)」とタイアップして「おかずバカ弁当(関西地区限定)」を投入。時を同じくしてファミリーマートでは、「debuya(テレビ東京:火曜24:00〜24:30)」とタイアップして「debuyaメニュー3品」を投入しています。

     「おじょママ」とは、ハイヒールモモコ・ピンクの電話(よっちゃん)・小川菜摘の3人の芸能人主婦のトーク番組であり、番組内の料理企画をローソンに持ち込んで実現させたのが、「おかずバカ弁当」である。これは、弁当の8割がおかずという妙なお弁当だが、彩りや栄養バランスの考えられた主婦の知恵の詰まった弁当である。だが、量的に少々満足できないのと580円という価格が少々高く感じるかもしれない。昼飯として高いし、夕食としては物足りない。どちらかというと女性がメインターゲットなのか?(まぁ番組の視聴者層はOLや主婦なんだけど)

    「debuya」とは、石塚英彦とパパイヤ鈴木の巨漢コンビが送る、デブのデブによるデブのための番組である。常識を超えた大盛り料理を紹介する人気コーナー「大盛りの美学」(合言葉は、まいう〜)の企画で実現したのが、「debuyaメニュー3品(どデカおむすび、まいう〜丼、シャスデリー弁当)」。 「どデカおむすび(190円)」は3色の具材を詰め込んだ特大おにぎり。「まいう〜丼(480円)」は大盛りハヤシライスに半熟タマゴ。「シャスデリー弁当(580円)」はカツカレーと肉ジャガと竹輪の天ぷらのミックス弁当だが、中心はあくまで大盛りご飯。半熟タマゴをコンビニ弁当で食べられるとは、日本の食品加工技術はすごいなぁ…容器の底が薄いので見た目ほど大盛りではないのだが、値段的に割安感があるから多少は目をつぶるべき?

     食費を極限まで削っている私にとってコンビニ弁当ですら贅沢な食い物だが、こういう話題性のあるメニューならついつい食べたくなるものだ。お弁当は回転率の良い商品だが賞味期限が短いのでリスクも大きい。しかし、コンビニに来る客の大半は食料を求めてやってくるのであり、飲み物・雑誌・デザートなどにも消費が派生する。まさにコンビニの顔とも言える存在だ。値下げ戦争の不毛さは牛丼戦争で実証済みだから、値段じゃなくてメニューで勝負するのは、望ましい傾向だと言える。100メートル歩けばコンビニに当たるという過当競争が繰り広げられている都市部では、いかに他店との差別化を図れるかが決め手なのだから。

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    文責:GM研編集部編集長 gonta

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