Jリーグプロサッカークラブをつくろう!'04
PS2販売/開発:セガ / スマイルビット
 経営・育成  サッカークラブ経営SLG  77時間 

「サカつく'04」とは?

 「サカつく'04」とは、サッカークラブ経営シミュレーションの代名詞的な存在である「Jリーグ プロサッカークラブをつくろう!'04」の略称です。ちょうどシリーズのナンバリングと年度が重なっていたため違和感はありませんが、今作は6年ぶりの大改変となった「サカつく3」をベースにした改訂版(マイナーチェンジ版)なので、完全新作とは言い難いものとなっています。これはむしろ、「今後は毎年新作を出しますよ」という意思表示と受け取るべきなのでしょう。とはいえ、普通のマイナーチェンジとは意味が全然違います。「サカつく」は元々、長時間遊ぶことでジワジワと味が出てくるゲームなのだから、ほんの些細な読み込み速度の向上や、よく使うコマンド選択のショートカット機能が付加されたことで、ここまで徹底的に遊びやすさ・遊び応えにこだわった再設計をされみると、前作とベースがほとんど同じであっても、全く異なる印象のゲームへと進化してしまうのだから不思議なものです。以下の段落で、個々の改訂要素について分析をしてみましょう。

細部に渡って考え抜かれた「こだわり」

 まず一番大きな変化として挙げられるのは環境面ですね。読み込み速度の向上と、よく使うコマンドのショートカット機能による操作性の向上です。前作からPS2のHDD・jットに対応していたものの、いくら処理単体が早くなってもシーンの繋ぎが遅ければ意味が無かったわけですが、今作ではそのシーンの繋ぎの部分が大幅にカットされているので、HDD対応の処理の速さをやっと実感できるようになりました。また、オフィスコマンドでメールをR1ボタンで一発で呼び出せるようになったのはかなり便利だし、選手名検索と獲得調査が一体となって劇的に使いやすくなっています。

 内容の面でも細かい所まで気が利いています。まずは、これまで地味すぎたライバルクラブが大幅に強化されました。あのアブラモビッチを模した金満オーナー:油野茂一の憎たらしいマスコミパフォーマンスと、こちらの選手補強に対抗して大物選手を獲得したりしてきて、戦力の均衡化を図っているのですが…油野親子がどんな大物選手を獲得しても、総合力では自分のクラブの方が強いので、ライバルと呼ぶにはまだまだ役者不足という感は否めませんけどね。その辺は今後の課題でしょう。

 経営面では、かなりシビアなバランスになっています。グッズに新たに「生産コストと在庫のリスク」の概念が加わったし、前作のように大きく儲けを伸ばす組み合わせがあるわけでもないので…せいぜい毎月の施設維持費をまかなうくらいにしかなりません。最大44種類置けるグッズを1個1個生産指定していくのは…正直しんどいです。一括生産コマンド希望。また、選手個々にプレイスタイルが設定され、 クラブ全体としてフォーメーションコンボを発動させることもできるようになり、ますます戦略的なクラブづくりをする楽しみが増えました。自分の中のビジョンがしっかりしていないと、どうしても単調な展開に陥りがちなゲームなので、こういう目標があって繰り返しを苦にしない環境を整備すること、それがゲームの面白さに直結してくるのです。

深さと広さを両立できない市場のジレンマ

 上記のような細部に渡って考え抜かれた「こだわり」によって、ゲームとしての面白さと遊び応えは格段に向上しましたが、逆にそれは複雑になりすぎて初心者には敷居の高いものとして映ってしまったのかもしれません。シリーズの歴代ファンには辛抱たまらない逸品に仕上がっていますが、分かりやすい見た目の変化ではありませんからね。TVCMでも何度も見かけた「あれもこれも」みたいな言い方は、かえってマイナスだったのかも。販売本数的にはだいたい前作比で3割減と、チト厳しいものとなっています。W杯の余熱が続いていた2003年とは違って、2004年はU-23オリンピック代表のグループリーグ敗退もあって、話題として盛り上がりに欠けたというのもありますが…「ウイイレ」が相変わらずの好調をキープしていることを考えれば言い訳にはなりませんね。せっかく世界最高の名将ベンゲルをイメージキャラクターに起用したのに、パッケージにはデザイン先行でシルエットしか使わなかったのも敗因か?

 そんな中、私が個人的に一番嬉しかったのは、あのサッカーマンガ「ORANGE」のキャラクターが登場していることです。下記の攻略に日記にも書いていますが、若松ムサシ・青島小次郎・三木造山などを自分のクラブで活躍させるというのは、ファンにとって格別な思い入れができてしまいます。彼らさえ居てくれれば、河本鬼茂やロナウドなんて最強のカードさえ要らなくなってしまいます。それこそ、選手の能力だけを追いかけて最強クラブを作ることを唯一の目的とするのではなく、自分が好きな選手を集めて、確固たるポリシーを持って世界一のクラブを目指す。それこそ、プロモーションで起用したベンゲル監督のクラブづくりの理想に叶うものだと言えるのではないでしょうか?普遍的な最強理論だけが唯一の正解じゃない。自分だけの正解を作るために強くなろうとする。難しく考えすぎず、そう気楽に考えて「サカつく」に臨んで欲しいものです。

First written : 2004/08/22
Last update : 2004/12/25

おまけ:川口オレンジ10年史

1年目(新生!「川口オレンジ」爆誕)
前作では、南予市という自治体が存在しなかったため、その当時住んでいた奈良市にオレンジを無理やり持って来ましたが、今回は住所が埼玉県川口市に移ったので…いっそことクラブ名を「レオーネ」にしようかとも思ったのですが、さいたま市と混同されるのは何かと癪に障るので断念。やはり今回も「オレンジ」で行くことにしましょう。

 その方針は決まったものの、今回は前作までの常識が通じなくなっている部分が多いため、3度も方針転換してチームを作り直すことになってしまいました。まず、経営の面で非常にシビアになっています。グッズに在庫の概念が出来たし、毎月の施設維持費では2000万近い赤字が続くし、余剰資金も極めて少ない。しかも、他のJ2のクラブとは歴然とした戦力差があるので、何度リセットしていろんな組合わせを試してみても、どう足掻いても勝てないほど、初期状態は弱小すぎるのです。

 そこで、今回は思い切って「ノーリセット」のプレイスタイルで行くことにしました。そんなの当たり前だろう、と思われる方もいるかもしれませんが、勝ち続ける→賞金が入る→早期に好みのクラブ作りができる、という流れがあるために、不便極まりない「セーブして終了」を使ってでも、リセット型のプレイスタイルで遊んでいた人も少なくはないと思います。今回はセーブする時に終了はしなくなったので、セーブしやすくなったとも言えますが…リセットしないとロードできないのは相変わらずです。もっとも、近年のサカつくは自分のクラブの成績に比例して相手クラブの成長スピードも速くなるので、むしろ十分な資金背景が整わない状態で勝利だけを積み重ねることは、かえって不利になったりする、という結論に達したわけです。

まだ1年目の段階ですが、9月時点でJ2の順位は6位。序盤は勝てる気がしないほど負け続けましたが、弱いながらもようやく互角に戦える程度に鍛え上げることができました。J1への昇格の可能性はまだ残されているけど、今年での昇格にはこだわらず、将来を見据えた新人をひとりでも多く獲得できるように、ファンイベントも開催せず蓄財に勤しむ日々が続いています。今回は本当に経営バランスがシビアだからなぁ…

 ノーリセットだと、やたらとゲームの進行速度が速いですね。あっという間に1年目が終了しました。1年目J2の最終順位は5位でした。あの貧弱すぎる戦力からすれば、よくぞここまで短期間で鍛え上げたものだと自画自賛していい成績だと思いますよ。育成のコツとしては、怪我せずに疲労を残さないギリギリのラインまで鍛え上げる、ことでしょうか?同時に3人まで実行できる、フィジカルコーチの「重疲労回復」をフルに活用して、徹底的にスタメンの疲労を取って、ベストなコンディションで試合に臨ませる。そうでもしなければ、格上に相手に互角以上の戦いなどできませんからね。

 細かい点で嬉しかったのは、年末の「最優秀選手表彰」を見る・見ないの選択ができるようになったことです。年末年始の契約更新などでリセットが多発するこのフェーズで、この配慮はかなり嬉しいポイントです。他には、ボランティアの募集を行うことで、試合の運営にかかる費用を大幅に削減できたり、あまりの資金難に陥ると市民団体が寄付してくれる(5000万円)などの救済措置もあります。ちなみに、ライバルクラブ「オイリス」の金満オーナーの油野茂一の存在は、かなり微妙です。言ってることはふてぶてしくて嫌味ったらしいんだけど、何しろ成績が伴わないので説得力がありません。ダレスって誰っすか?(駄洒落) ライバルクラブの「オイリス」は、別にどーとも思いません。あれだけ大口叩いておいて、今では私のクラブよりも順位が下ですから(笑)あれだけのビックネームを揃えておいて、なぜあそこまで負けることができるのか…不思議です。

2年目(悲願のJ1昇格!)
 2年目の開始とともに、新人探索で見つけていた、CDF:本山武、SDF:岡本俊二郎、DMF:西村明、DMF:M.アビュジュ、OMF:森崎聡、FW:平之源次郎、以上の6人を一挙に獲得。ついでに、前作の初期セットで大活躍してくれた、OMF:小嶋英男とも新人自由獲得で契約。かくして、レギュラーの6人を入れ替えるというチーム大改造によって、一気にJ2では最強の戦力を持つクラブへと変貌を遂げることができました。2年目でJ1に昇格するのは至上命題!このチームがどこまでやれるか、楽しみである。

 2年目のJ2シーズンが開幕。昨年の開幕時がまるで嘘であったかのように、圧倒的な強さで勝ち続け連勝街道まっしぐら!負けたのはただの一度きりで、8つの引き分け、それ以外のすべてで勝利を収めました。もちろん、ぶっちぎりでJ2優勝を飾り、J1への昇格切符を手に入れました。しかも、J1のクラブと争うJリーグカップでは優勝してしまい、賞金込みで約14億円を獲得!!あまりにも上手く事が運びすぎているように感じるかもしれませんが、これは本当にノーリセットの結果ですよ。そのコツは…1年目でとにかく優秀な新人をたくさん探索しておくこと、でしょうかね?ちなみに、2年目終了時のデータはこんな感じです。

システム:4-4-2 DV 戦術:カウンター

FW:荒井栄一郎、平之源次郎
MF:キム・ウォンス、森崎聡、M.アビョジュ、西村明
DF:岡本俊二朗、飯島悦志、本山武、邦末純隆
GK:酒井秀一

 初期セットのメンバーがまだ3人残っているけど、荒井は33歳という年齢を感じさせない動きでJ2得点王とアシスト王の二冠王を達成。創設時の補強メンバーのキム・ウォンスも昨年に続き大活躍してくれました。ただし、今作には「先輩の引退」によって能力爆発のイベントが起きる可能性があるため、高齢の選手をズバズバと自由契約にできないのが痛いところです。早く引退して欲しいのに、初期セットの高齢選手には晩成型の選手が多いため、この問題は長期化しそうです…

 2年目になると作成できるエディット選手ですが、今回も「若松ムサシ」を製作してみました。性格診断にすばやく回答したのが良かったのか、かなり高い能力を期待させるストライカーに成長してくれそうです。雑誌筋を見る限りでは、今回は2世継承イベントとかは見当たらないのが不安の種ではありますが…ユースで3年じっくりと鍛えてからトップチームに引き上げることにしましょう。

 ところが、3年目初めの新人自由獲得で、なぜか「若松ムサシ」の名前が挙がっているではありませんか!…なぜ、ウチのユースの選手が他のクラブからラブコールを受けているんだ?そもそも、まだユース2年目のはずなので、トップチームに昇格させ忘れて流出…という可能性もあり得ない。しかし、非常に気になるコメントで能力を高く評価されているのを見て、いてもたってもいられず、契約金1億3千万を積んで獲得したのですが…実は、この選手は別人でした。いや、正確に言うと、こっちが本物だったのです。つまり、架空選手として「若松ムサシ」はゲームに元から登録されていたのです。私が作った「若松ムサシ」は、エディット選手にそう名前をつけただけのことなのです。それにしても、顔や髪型やハチマキに至るまで、作った本人も間違えるほど似ているとは…(苦笑)サカつく好きが高じて、サッカー漫画「ORANGE」を描いた能田達規先生もさぞ喜んでいることでしょうね。さて、どっちの「若松」がより活躍してくれるのかな?

3年目(J1への殴り込み)
 3年目で初のJ1シーズンがスタート…といっても、今年の新人獲得は、優先獲得できる新人探索が不調に終わったため、新人自由獲得の若松ムサシ(本物)ひとりだけ。昨年とほとんど変わらない戦力でJ1を戦っていくのはさすがに不安だったので、セットプレイでの得点力増加を狙って、指名獲得でジェフ市原から「阿部勇樹」を引き抜くことにしました。移籍金1.85億、年棒7000万の3年契約という、意外すぎるほどの安値で獲得することができました。同じくオリンピック世代の闘莉王、田中達也、大久保などにも片っ端から声をかけてみたけど、「所属選手数が少ないため…」と断れてしまいました。でも、決して選手数が少ないわけでもないから、これって態のいい門前払いということなのだろうか?

 J1はさすがに手強い。うっかりしているとJ2に降格されかねねい。だが、今年に限ってはホームゲームでおいそれと負けるわけにはいかない、特殊な事情があるのです。メインで契約しているスポンサーの契約事項に「ホームでの勝率75%」という条項があり、この条件を達成できないと多額の違約金を請求されてクラブ消滅の危機に立たされてしまうので…封印していたセーブ&ロードを駆使して「せめて引き分け」に持ち込めるようにしました。そのぶん、アウェイゲームはノーリセットでやっていたので…結局、1stステージも2ndステージも10位という結果でした。もし完全にノーリセットでやっていたら、J2降格レースギリギリのラインだったでしょうね…実際に、同時にJ1に昇格したライバルクラブのオイリスはJ2に降格しましたし(^^;

 施設面では、カップ戦12,000円チケットの技で荒稼ぎをして、芝生のグランド、第2グランド、ユースグランドを次々に設置。今回は第4グランドまで作れるそうなので、まだまだ最高の練習環境とは言えません。来年あたりには新スタジアムの建設も始めたいし…建設系のスポンサーが出現してくれることを祈ることにしましょう。また、3年目の7月になって、ようやく毎月の収支が黒字に転換しました。グッズの売り上げによって施設維持費をまかなっていくのがいつものスタイルですが、今回はグッズに生産と在庫の概念が出来たし、売り上げはサポーターズクラブの会員数や景気にも左右されるため、軌道に乗せるまでがかなり大変です。大量生産のリスクを負っても単価があまり下がらないですしねぇ…商品別の売り上げ累計や消化率などのデータも自動で記録して欲しいものです。

 3年目ともなると、ちらほら「急激な成長」イベントが起こるようになりました。でも、34歳にもなったベンチウォーマーのベテランに、今更急激な成長が訪れても何のありがたみもないんですけど…むしろ、早く引退して若手の成長の起爆剤になって下さい!(非情な発言)初期セットには晩成型が多すぎです! もっとも、先輩の引退はきっかけのひとつにしか過ぎないのだから、そこまでこだわる必要はないのかも知れませんね。

4年目(世界の厚い壁)
 4年目のシーズンは、昨年の反省を踏まえて新人探索の獲得からスタート。まずは、プレイスタイル「カリスマ」を持つCDF:宮川ピエール、未知数だが万能型のFW:藤枝銀次、そしてGプレイヤーのFW:竹葉広伸、この3人を獲得しました。いい加減所属定員が厳しくなってきたから、初期セットの高齢選手はさっさと引退して欲しいんだけどなぁ…引退すれば若手の能力爆発の起爆剤になる可能性があるので、下手に自由契約にできないのが痛いところです。

 また、今後さらに1つ上のレベルを目指すために、今が伸び盛りの若手を留学に出すことにした。ディフェンスの要として期待する本山武をザグレブFCに、前作でも活躍してくれた小嶋英男をマンチェスターFCに送り出す。マンチェスターに2年間留学させると、5億近くかかってしまうので、これで効果がなければ大損なんだけど…毎年2名ずつ派遣しながら、戦力を落としてJ2に降格しないように気をつけなければ…J1制覇はもう少し先の話なりそうです。下手に勝ちすぎて、敵クラブが急に強くなるのも困りますからね。

 ちなみに、今回から契約更改の際に、「出来高払い」を選手から提示してくることがあるようです。キム・ウォンスと契約を延長した際に、「1アシストにつき100万円」「マン・オブ・ザ・マッチで100万円」を選択できるようになっていました。おそらく、ポジションによって条件は変わってくると思いますが…もしFWで1ゴール1000万円なんて条件を出されたら、年間30得点でも3000万円の出費。地味ですが大きな出費となります。ちなみに、この条件は次回契約更改の際にはデフォルトになってしまい、永久不滅の条件になってしまうので、設定する時は慎重に行いましょう。

 J1の2年目は、1stステージでは5位、2ndステージでは3位、というように着実にレベルアップできました。シーズン半ばには、世界トップクラスの指導力を持つカレサンドロを新監督に迎え、来年にはJ1制覇も夢ではないところまで来たわけですが…世界の壁はまだまだ厚かったみたいです。アジアグレートカップにはなんとか優勝したものの、ヴィクトリーズカップでは屈辱的な大敗を喫しました。ASローマに0-4、シュツットガルトに0-8、マンチェスターUに1-3。静かにリベンジを誓ってみる。

 この年の得点王は、我がチームの2トップが1位2位を独占しました。しかも得点王は初期セットの荒井栄一郎!35歳にしてまだまだ成長を続ける脅威の晩成型…恐るべし!ついでに、JリーグMVPも獲得。また、セットプレーからの得点が非常に多かったため、アシスト王も我がチームのフリーキッカー:阿部勇樹が獲得しました。それにしても…選手の評価点を見ていると、どうも露骨にレッズ贔屓をしているように思えるのですが…気のせいですか?(SEGAがスポンサーとして参加しているからしょうがないんですけどね…)

5年目(いきなり世界完全制覇!)
 5年目のシーズンインは、巨大リストラから始まった!新人探索で、GK:飯島潤一郎、CDF:加持智彦の2名を獲得。そして、新人ドラフトでCDF:井畠正輝、FW:露蓮マグナー、FW:浦和九の3名を獲得。これにより、合計5人の初期セットメンバーがクラブを追われることとなり、さすがにサポーターから「血も涙も無い人事だ!」と非難される始末。もっとも、この影響で会員数が激減するわけではないようだし、長期的に見れば絶対に人気の出るスター候補生ばかりを獲っているのだから、問題はあるまい。

 ユースにはFW:水沼貴史が入団し、エディットキャラ:若松ムサシもトップチームに昇格。ますます選手枠が厳しくなってきました。高齢選手は今季限りで引退してくれないと…リストラ対象にせざるを得ないかも? SDF:岡本俊二朗が「クラブになじんできた」という理由で爆発的な成長を遂げました。でも、この選手は不満を金でしか解決できないタイプなので、非常に扱いが難しい。いつもお金で不満を解消していたら、「なんでも金で解決できると思うな!」と言われる始末…金を受け取っておいてそれを言うのか?ブチ切れたいのはこっちの方じゃい!

3月のアジアグレートカップに合わせて、30億円を投じて2万5000人収容の新スタジアムの建設を開始。これが完成して安定した収入源が確保できれば、いずれ海外のビッグスターを招聘することも可能だろう。その前提条件として、Jリーグで勝ち続けてクラブ世界ランキングも上げていかないと、金だけいくら積んでも相手にしてくれませんからね。今年は多少無理してでもJ1制覇を達成したいものです。

 5年目のシーズンは、川口オレンジにとって大躍進の年となりました。1stステージ、2ndステージ、Jリーグカップ、ニューイヤーカップ、アジアグレートカップ、このことごとくを圧倒的な強さで制覇し、そしてビクトリーカップでは完全に格上の世界最高峰のクラブを相手にして、奇跡的な優勝を収めてしまいました!5年目にして世界完全制覇の達成です!(契約関連以外については、もちろんノーリセットですよ!)

 まさかここまで上手く事が運ぶとは思ってもみませんでしたよ。勝因としては、とにかく固定の監督で固定メンバーと固定のシステム・戦術で戦い続けてきたことでチームが熟成されたことにあるのでしょう。阿部勇樹が繰り出す正確無比なセットプレイから高確率で得点し、あらゆる試合展開を想定したゲームプランで、選手育成と戦術投入を両立。そして、37歳にして2度目の能力爆発を迎えた恐るべき初期メンバー:荒井栄一郎は、得点王・MVP・アジア最優秀選手、世界最優秀選手、この究極の四冠王を達成する大活躍をみせてくれました。飯島と若松ムサシは「ポジション争い」を理由に能力爆発。どうやら、能力爆発を狙うために無理にベテランの引退にこだわる必要はないらしい。

ちなみに、5年目での世界完全制覇時のメンバーはこちら。( )内は控え

システム:4-4-2 DV 戦術:カウンター

FW:荒井栄一郎、平之源次郎(若松ムサシ)
MF:キム・ウォンス、森崎聡(藤牧銀次)、M.アビョジュ、西村明
DF:岡本俊二朗、阿部勇樹、宮川ピエール、飯島悦志(井畠正輝)
GK:酒井秀一

 5年目の年頭に獲得した飯島潤一郎は、あまりにも金にうるさい性格で手に負えなくなりそうなので、解雇することにしました。今回はクラブハウスに選手の不満を抑える「ラウンジ」が作れなくなったし、キャプテンの一括不満解消の出現率も低くなってしまったため、現金でしか不満を解消できないタイプは扱いが難しくなっているのです。くれぐれも、「お金に対してはだまっていられないタイプ」というコメントが出ている選手は獲得しないように注意しましょう。よっぽどのスター選手ならいくらでも金は払いますけどね…

 新人探索で、あの「青島小次郎」を発見!これで名実ともに、小次郎とムサシのゴールデンコンビが誕生し、オレンジの名前を付けた意味が出るというものです。もしかすると、ショルジョやゴンザレス、三島、下柳、片岡、三木道三なども登場するのか?もし出てくるなら、最強クラブを作るという使命を放り出してでも、私は自分の好きなクラブを作る方を選びますよ。思いのほか早く世界制覇を達成してしまい、目標を見失いかけていたのですが、これで俄然ヤル気が出てきました!これだからこのゲームはやめられないぜ!

6年目(今後の方針に戸惑い)
 6年目のシーズンがスタート。留学に出していたCDF:本山武とOMF:小嶋英男が帰国して、さらにレギュラー争いが激しくなって来ました。そこで、飯島悦志と藤牧銀次を入れ替わりで留学に送り出すことに。しかし…彼らが帰国したときにポジションがあるとは思えないのが、困ったところなのですが…

 代表戦のシーズンになると、常時5人から6人のレギュラーがチームを離脱するのが当たり前のようになってきました。サブメンバーの戦力でも見劣りするわけではないけど、その度に臨時キャプテンを任命したり、フリーキックの指定を直したりするのは面倒なんですけど…次の代表監督要請があったら引き受けてみようかな?今回からは代表監督としての報酬も出来高払いで支払われるみたいだし…

 エディット選手に息子が誕生。20歳にして子持ちかよ!なんとも手が早い…名付け親になったこの息子がユースに入団してくるまであと16年…それまでゲームを続けているかどうかが問題です。激しい競争と連勝を重ねるクラブ環境に刺激されたのか、レギュラーメンバーが次々と能力爆発のイベントを発生させるようになりました。ユース選手の能力爆発も起きるようになりましたが、本当にトップチームに引き上げたい本命の選手に限って爆発してくれないのが悩みの種です。6年目の新人探索で獲得したOMF:牧野高志は、すさまじいポテンシャルを持っているはずのですが、あまりにも金にうるさい性格だったので、速攻で解雇することにしました。もっとも、同じ金にうるさい性格でも、青島小次郎のようにそれが個性として納得できる場合には、いくらでも金を惜しみませんけどね。(その後、牧野はオイリスに入団。言いようも無い腹立たしさが…)

 6年目のシーズンは、J1を完全制覇したものの、ビクトリーズカップでは1勝1負1引分で、ギリギリで予選を通過。しかし、トーナメント1回戦、3位決定戦ともに敗北して4位。やはり、昨年の優勝は奇跡だったのか…ちなみに、選手トレードのモードで、自分のクラブの選手ポイントを見てみると…

CDF:井畠正輝(20) 469ポイント
FW :浦和九(22) 461ポイント
SDF:岡本俊二朗(24) 451ポイント
FW :若松ムサシ(21) 404ポイント
FW :青島小次郎(18) 403ポイント
CDF:宮川ピエール(24) 395ポイント
CDF:阿部勇樹(27) 389ポイント

 という結果になりました。400ポイントを超えれば一流の素材、450ポイントを超えれば世界屈指の素材、500ポイントを超えれば世界最高の素材と言えます。なるほど…「ORANGE」のキャラは最高でも400止まりなのか…世界最高のクラブを目指すには問題ありか?

7年目(代表監督就任)
 7年目の新人選手獲得では、契約金6億円のオファーを舞薗昌樹に蹴られたものの、北澤豪の獲得には成功し、漫画「ORANGE」で青島小次郎のライバルだった「三木造山」の獲得にも成功!ネットで調べてみると、ORANGEの選手がかなり再現されていることが判明。さぁ!ますます面白くなってきましたぞい!

 そろそろ海外のビッグネームを招聘したくなったので、特殊な人脈を持つ海外のスカウトの出現を虎視眈々と狙っていたのですが、あのファンタジスタ:R.バッジヨ(23)と繋がりのあるポンコネーゼとの契約に成功。さっそく、R.バッジョに獲得意思を打診してみると…移籍金29.2億でいきなり交渉に応じるとの回答が!しかし、年俸はどう考えても7億以上になるだろう。5年契約にすると35億円。移籍金と合わせると約65億…現在の総資本は70億。これはあまりにも厳しい条件です。せめて100億くらいの安全圏に達してからでなければ獲得は難しいと判断して、今回は断念することにしました。その直後に、「地元にフットサル場を15億で寄付」を要請され…痛い!痛すぎる!

 7年目にしてようやくクラブ公式店がオープンして、取り扱いグッズの上限が一気に44種類になりました。もっとも、そんなに枠があっても開発できるグッズの数の方が足りないんですけどね。また、この年から、スタジアムの命名権(ネーミングライツ)をスポンサーに売ることで副収入が発生することになりました。名前は「大吉セメントスタジアム」…死ぬほどダサいけど、金をもらっているので文句も言えません。J1制覇でボーナス2億円が毎年発生するので、条件面ではかなり美味しいんですけどね。

 戦力的には、若松ムサシ(本物)が先発メンバーに定着して、荒井と最強の2TOPを形成するようになりました。守備は相変わらずザルだけど、ツボにはまれば爆発的な攻撃力を発揮して、当たり前のようにJ1を完全制覇。ビクトリーカップでも2度目の優勝を飾ったものの、若松ムサシが骨折で3ヶ月の重症を負ってしまい…こんなところまで、原作に忠実でなくても!と感心してるんだか怒ってるんだか分からない状況に。

 それと、オリンピック代表監督の要請を引き受けることにしました。4年前には一度は断ったのですが、今なら選手のレベルも上がっているし、オフィスのトロフィーをコンプリートしたくなってきましたしね。残念ながら、U-21の世代に合う選手が自分のクラブにはいなかったのですが…しかし、初采配の親善試合でナイジェリアに0-5で大敗。クビにならなきゃいいんだけど…

8年目(ファンタジスタ降臨!)
 契約更改のコツがだんだん分かってきました。新人選手なら、500万からスタートして、600万に上げて5年契約。契約が満期を迎えたら1300万か1400万でまた5年契約。年俸はいくら増額されたが問題ではなく、アップ率だけが単純に問題となっているのです。つまり、年俸1億の選手なら、次の更改時には2億2000万以上を要求されてしまいます。こんなことを毎年やっていたら、とてもじゃないけど経営が成り立ちません。あと何年使うかは別問題として、有無をも言わせず5年契約。これが鉄則です!

 新スタウトに丸藤洋祐を迎える。中田英寿とのパイプを持つスタウトなのだが、肝心の中田英は若返りのため未出現。スカウトの契約期間中に出現してくれることを期待して先物買いしておくことに。新メインスポンサーに都築建設が入ったことで、スタジアムの建設費用が50%OFFになったのをいいことに、次々とスタジアムの規模拡張を実施。これまで賞金収入に頼ってきた経営も、入場料で安定するようになり…今こそR.バッジョ獲得の機は熟した!

 しかし、一度こっちから断りを入れたのがまずかったのか、2度目のオファーでは相手クラブが交渉に応じてくれず、3ヵ月後に再びアタックしてみると…ようやく交渉のテーブルに着いてくれました。移籍金は30億2800万円、年俸は7億5000万の5年契約で、総額67.78億円! スタジアムが建設できるほどの大資本を投入してまでして獲得した、世界のファンタジスタ…これで活躍してくれなかったら嘘というものだろう。はやる気持ちをぐっと抑えて、まずは留学に出して基礎を固めてもらうことに。帰国して活躍してくれる日が来るのが楽しみです。

9年目(日本の王様も降臨!)
選手トレードモードで、改めて選手ポイントの測定を行ってみると…

FW :R.バッジョ 532ポイント
CDF:井畠正輝 464ポイント
FW :水沼貴史 464ポイント
SDF:都波敏史 458ポイント
OMF:北澤豪 437ポイント
GK :川内義和 421ポイント
FW :青島小次郎 420ポイント

という結果になりました。さすがは世界のファンタジスタ!素材としても飛びぬけています!帰国が今から待ち遠しい…

 ワールドスポーツカップ(要するオリンピック)を制覇した、U-23代表のメンバーはこちら。( )内は控え

システム:4-4-2 DV 戦術:カウンター

FW:中山、若松ムサシ、(高原)(三浦)
MF: ラモス、三都主、山田、伊東輝、小野伸二、(新谷)
DF: 松田、長尾、井畠正輝、(秋田)
GK:楢崎

 こんなメンバーでレギュラーシーズンも戦えたら、さぞ楽しかろうに…ちなみに、代表監督としての出来高払いの報酬は、2.98億でした。端金ですが無いも無いよりはマシかな?でも、どうでやるなら、何をどう査定してこの報酬なのかを明確にしてくれた方がやりがいがあると思うんだけどなぁ…そのままA代表の監督にも就任。とっととすべての栄光を手にしてしまい、後はクラブの運営に専念したいものです。

 シーズン途中、何気なく選手名検索をしてみたら、ボローニャに中田英寿(18)を発見!布石として飼い殺しにしてきた固有スタウトの丸藤を通じてさっそく獲得へと動く。交渉は何事もなく進行して、移籍金25.83億、年俸3.2億の5年契約、総額43.45億で契約成立! さすがにR.バッジョに比べれば安いものですが、18歳にして3.2億を要求してきて、しかも出来高条件まで提示してくるあたりが何とも…中田らしい?とにかく、これでR.バッジョと中田英の競演が実現することに…これだからこのゲームはやめられない!

 シーズンも終盤に差し掛かった頃、荒井栄一郎が今季限りでの引退を表明。40歳にして未だに衰えを知らない超晩成型で、未だにスタメンを張り続けてきた選手だけに、引退は寂しいところだが、これでようやくまともに引退させることのできた選手ができたことが嬉しかったりもします。引退後はコーチとしてチームに残りたいというので、試しに採用してみたら…「スタートダッシュ」や「キック力爆発」などの特殊コーチ練習を持ったフィジュカルコーチとして、かなり活躍してくれそうです。でも、コーチ年俸の2億円が現役時代より高いのはどうかしてるんじゃないのか?(^^

10年目(そして伝説へ…)
 R.バッジョが留学から帰国。さっそくトップ下のレギュラーの座を明け渡して、フリーキックを任せてみると…恐ろしいほどの確率で直接FKが決まります。というより、FKが外れる場面を見たことがありません。フリーキックだけで年間20得点という、とてつもない決定力です。中田英はまだ若すぎて育成段階なので、まだ競演するまでには至らないのですが…レアルのペレス会長ではないけど、毎年目玉となるスター選手を獲得したくなる心理も分からないでもない。固有スタウトの出現を虎視眈々と狙い、なおかつ、そのスター選手が若返っていること…ハードルはとてつもなく高いけど、だからこそ実現した時の喜びもひとしおです。さて、次は誰を狙う?

 長期政権を担ってきたカレサンドロ監督に代わり、世界最高クラスのロビノフスキー氏を新監督として招聘。さすがにトップクラスの監督だけあって、施設に対して厳しいことこの上ない。でも、これ以上の施設って言われてなぁ…監督の不満がたまっても退団したりはしないけど、選手への育成指導力に影響が出るらしいから、口約束だけでもこまめにやらなくてはならないので…ちょと面倒ですね。ところで、あんぼベンゲル監督をモデルにした監督っているのかな?いたら絶対にクラブをおまかせしてみたいのですが…

 スーパースターばかりを追いかけていると、国内の選手が死ぬほど安く感じるのは気のせいでしょうか?スタウトにリストを作らせたら、格安で三都主アレサンドロ(22)の獲得に成功しました。移籍金2.63億円、年俸は5年9000万円。ここまで落差があると、金銭感覚は麻痺してしまいますね…でも、金でなんとでもなると考えてしまうと、いつでも欲しいとは思わなくなるから不思議なものです。架空選手の方が能力的にも優れているんですが、私はどんなに能力があっても思い入れの無い選手を使いたいとは思いません。思うように成長してくれなくても、青島小次郎や三木造山を抱え続けている方がずっと楽しい。最強理論だけを追い求めるのは虚しいものです。誰が作っても同じようなクラブになってしまいますからね。

 一応10年目までを区切りとして掲載しましたが、ゲーム自体はまだまだ続いています。エディット選手の息子がユースに入ってくるのを見てみたいところですが…他のゲームがまったく出来なくなってしまうのも困ります。それはつまり、自分でどこかで区切りをつけないと、いつまでも辞め時が見つからないほど強烈な魅力のあるゲームだと言うことでもあります。伝説は自分の手で作る。伝説はいつまでも続いていく。それが「サカつく」の面白さだということを、このプレイ日記を通じてご理解いただければ幸いです。

 

10年目のクラブメンバー(4-4-2DV、A-A-S、カウンター)

FW:若松ムサシ(25)、浦和九(26)
控え:水沼貴史(21)、若松ムサシ(26)(※エディット)

MF:R.バッジョ(26)、小嶋英男(29)、森崎聡(26)、北澤豪(24)
控え:三都主アレサンドロ(22)、中田英寿(19)、三木造山(22)、青島小次郎(22)、西村明(29)、M.アビョジュ(31)

DF:阿部勇樹(31)、井畠正輝(24)、岡本俊二朗(28)、飯島悦志(28)
控え:宮川ピエール(28)、盛岡匠(22)、加持智彦(27)、本山武(26)、都並敏史(20)

GK:川内義和(27)
控え: