Jリーグプロサッカークラブをつくろう!3
PS2販売/開発:セガ / スマイルビット
 経営・育成  サッカークラブ経営SLG  100時間 

「サカつく3」とは?

 「サカつく3」とは、サッカークラブ経営SLGの代名詞的な存在である「Jリーグ プロサッカークラブをつくろう!3」の略称です。セガサターン時代に発売した第一作の大ヒットを受けて、セガの「つくろうシリーズ」立ち上げの発端となり、フランスW杯最終予選と同時期に発売された「2」は、時流に乗って50万本を超えるヒットを記録して、押しも押されぬセガの看板タイトルのひとつとなったこのシリーズですが、「2」以降は4作連続でマイナーチェンジを繰り返すに止まっていました。なにしろ、このゲームのシステムは、「2」の時点で既に完成の域にあったわけですから… そんなこんなで、実に6年ぶりの全面改訂がなされた「3」では、「これでもか!」と云わんばかりに新要素が満載の「完全新作」と言ってもいい充実した内容で、シリーズファンにはたまらない逸品に仕上がっています。以下の段落で個々の要素について分析してみましょう。

6年ぶりの全面改訂!

 新要素てんこ盛りの今作ですが、まず、ゲームをスタートした時点で早くも小一時間悩んでしまいます。今回は自分で自由にクラブ名をつけることができるようになり、ユニフォームもクラブのロゴマークも思いのままです。これだけでマイクラブへの思い入れは大違いです。また、このシリーズ永遠の課題といわれていた処理速度の遅さも、HDD(PlaystationBBユニット)に対応させることで改善の兆しが見られます。中毒性が高くて長時間にわたって遊び続けるゲームだからこそ、この変更点はとても重要です。(HDDを備えたプレー環境を整えるのは大変ですが…)

 「遊び手の思い入れがすべて」といえるこのゲームでの、今回最大の改良点は「海外選手の実名化」でしょう。苦労して大枚をはたいて獲得したスター選手が実名だと、感慨もひとしおです。しかし、実名使用については権利関係の調整が難しいため、すべての地域をカバーできているわけではないし、過去の名選手については架空の名前が従来どおり使用されています。どうせなら全部実名化して欲しかったなぁ…その他にも、留学の回数制限や年齢制限がなくなったし、ネット機能を使った特殊留学や大会に参加できたりと至れり尽くせりです。つい止め時を失ってしまい、50時間、100時間あっという間に吸い取られてしまうので、あなたの健康のためにもハマリすぎにご注意ください。

贅沢な悩み?

 私はサカつく3を快適に遊ぶためだけにHDD内蔵型のPS2に買い換えてしまったウツケ者ですが、誤解の無いように断っておきますが、HDDを使ったからといっても、処理速度が劇的に向上するわけではありません。実際には、HDDを使ってようやく 「並み」程度の速さしか出ません。もちろん、HDD環境で一度プレーしてしまうと、デフォルトが遅く感じてしまうので、確実に効果はあるのですが…しかし、HDDを使用する事を前提とした設計仕様は、プログラマが本職の私から言わせれば大いに問題ありです。サカつくは、愛着を持って長く遊んでこそ、味の出て来るゲームなのだから、過剰な演出を削ってでもレスポンスを向上させたり、シーンのスキップを可能にして、ゲームの進行をもっとスムーズにして欲しかった。また、海外のスター選手を獲得して夢のクラブチームを!…と言っても、外国人選手枠があるので限界があります。攻守の切り替えの切れ目が格段にスムーズなって更にリアルになった試合シーンにも、バックパスのミスからの失点やオウンゴールなど、より現実味のあるパターンが欲しいところ。これらは贅沢な悩みなのかもしれないけど…モノがいいだけに期待も大きくなってしまうわけです。

 細かい新要素は他にもたくさんありますが、システムの発明的な面白さは依然として「2」の延長線上にあるものであり、優秀な改良作といえる今作の新要素が、新鮮さに結びついているかというとそうでもない。「サカつく」の伝統的なスタイルといえる定石は未だに健在ですが、今回は初心者がテキトーにやっていてもそれなりに何とかなってしまうゲームバランスになっているため、絶対的な力の差や成果を実感しにくいというというジレンマを生んでしまっています。それに、経営面でクラブの発展が限界点に達してしまうと、すぐにワンパターンの繰り返しに陥って飽きられてしまうという、シリーズ懸案の問題も未解決のままです。遊び手の思い入れによる「こだわり」や「スタイル」や「ビジョン」、そういうゲームシステムの外側にある、サカつく楽しさの核となる部分での広げることが、次世代サカつくには必要なのかも知れませんね。

First written : 2003/07/18
Last update : 2003/10/27

おまけ:奈良オレンジ8年史

クラブ名に小一時間悩んだ末に、サカつくに触発されて描いたというサッカー漫画「ORANGE」に敬意を表して「南予オレンジ」と命名することに。しかし!現実には愛媛県には南予市なんて自治体は存在しないと知って愕然。仕方なく、現住所である奈良市で妥協することに。その分、オーナー名は盆野美果、ユニフォームとクラブロゴに力を入れて、できる限り原作に近づけてみました。でも、今回はエディットキャラで「どこかで聞いたような名前ですね」という特殊エディットがないため、若松ムサシや青島コジローを再現できないのが残念だ。

1年目(奈良オレンジ爆誕)
初期セット1と補強セット2の組み合わせで、J2に参戦。DFに小島・平塚・小池、MFにモルドク・小嶋英夫(小島秀夫?)を擁する4-5-1の守備的布陣のチーム作りを目指したが、今回大きく変更されたスカウトシステムに翻弄されているうちに、なかなか得点力あるFWを獲得できなくて、慢性的な得点力不足に悩まされることになってしまった。1年でJ2をおさらばするために、とにかくセーブ&リセットを繰り返す。ソフトウェアリセットさえ用意されていない不親切な仕様のうえに、PS2の起動の遅さにイライラが募り…結局、引き分け以上なら可という条件で妥協した結果、52試合で29勝22分1敗で、辛うじてJ2を制覇。しかし、こんなことでは来期の事が思いやられるわい…

オフシーズンの補強では、スカウトがキングカズ(35)をリストアップ!35歳という高齢が気がかりだが、移籍金が5,100万円と比較的安かったため、1億3,000万円の2年契約で獲得。そして、新人探索で、林谷勝二(柱谷哲二)を獲得し、新人ドラフトで露連マグナー(呂比須ワグナー)、牧田良平、田名瀬周治、西之雪夫を獲得して、前線をほぼ総替えする大幅なチーム改革を断行。今回は特定の選手を名指しで獲得できるようになったけど、移籍金が高すぎるため資金のない段階でお気に入りの選手を集めるのは難航しそうです。選手名鑑に載るようなG(グレート)プレイヤーや、F(ファンタスティック)プレイヤーをチームに迎えられるのはいつのことになることやら…

2年目(最短距離でゴー!)
最短距離でJ2を脱出し、J1に殴り込みをかけた奈良オレンジ。キングカズ(35)などの大型補強をオフシーズンに断行し、J1初年度から上位進出を目論んでいたのだが…さすがにJ1の壁は厚い。強豪相手にはリセットを駆使しても引き分けに持ち込むのも大変だ…そんな中、王者ジュビロを2−0で破ったと思ったら、カズが全治3週間の負傷で戦線離脱。J1は1週間に1試合しかないので、1勝と引き換えにエースの負傷を飲むことに。しかし、これが大きな間違いだった。連携がまだ取れていない段階では、代役の呂比須も機能せず、引き分けばかりでジリジリと上位との差は広がっていくばかり…

ようやくカズが復帰してから、状況は一変。ハットトリックを含む11得点で、1stステージの最終節まで優勝の可能性を残す争いへとチームを牽引してくれた。結局、最終節で上位2チームがともに勝ったため3位どまりだったが、賞金6億円をゲット。2ndステージでのJ1制覇も夢ではない。しかし、最短距離で栄光へのVロードを駆け上がってしまったため、選手達からは年棒の安さへの不満が爆発寸前。そりゃあ、最低保証年棒の500万円で文句を言わない方がおかしいのだが…でも、1試合も出場機会の無かった連中までが一様に年棒アップを要求してくるのは解せないのだが…

昇格1年目で1stステージ3位という好成績を残して、2年目後半に突入。9月、日本代表のフレンドリーマッチに、小島高道・平塚孝司・田名瀬周治・牧田良平・三浦知良、一気にこの6人が召集された。小島・平塚の両名は初期セットメンバーだけど、まさかここまで成長するとは… 田名瀬・牧田・三浦、この3名は今年頭の補強で獲得したメンバーであり、大枚を叩いて獲得した選手が活躍してくれるのはオーナー冥利に尽きる。連携の向上と共に勝率も上がっていてって、2ndステージはほとんどリセットをすることもなく、10勝5分でステージ制覇を達成。チャンピオンシップにも勝ち、Jリーグカップにもニューイヤーカップにもオリエンタルカップにも優勝。昇格1年目で四冠王者を達成してしまいました。36歳のキングカズが17得点(3位)11アシスト(5位)と活躍してくれたし、初期メンバーのモルドクも12アシスト(4位)と活躍。個々の選手の能力では他チームとの戦力差はまだまだあるが、総合力と連携が今作では非常に重要な要素になっているようだ。

ファミ通に載っていた裏技「Jリーグカップとニューイヤーカップの決勝戦はチケット代に関わらず8万人の満員になる」を使って大儲けすることができるので、今回はあまりに金には困らないで済みそうだ。選手達の年棒に対する不満が爆発寸前になっていた問題も、ビタ一文使わずキャプテンとの面談を使って沈静化させることに成功。面談での正解選択肢が選手ごとに毎回同じなので、口約束でなだめすかすなんぞ楽勝です(←嫌なオーナーだなぁ…)

オフシーズンの新人選手獲得では、スカウティングしていた、大陣邦久・屋野功・森崎聡を無風獲得。そして、新人リストでは激しい争奪戦の末に、浦和九(福田)・宮本徳次郎・松川成善(松永)を獲得。いずれもシリーズお馴染みのAランカークラス。この新人リストは、スカウティングリストでどのポジションを何人獲得したによって変化させることができる(単純なランダムではないようだ)ので、資金に余裕があるなら、お目当ての選手をリストに出現させるための「ダミー獲得」をやってみるのもいいだろう。

3年目(強さのインフレ)
2年目で国内タイトルを総なめにして、3年目は圧倒的戦力でJを制覇して一気に世界へ!…と考えていたのだが、1stステージが開幕してみて異変に気がついた。おかしい…急に勝てなくなってしまった。監督も戦術もシステムも変えていないし、固定メンバーの能力も着実に向上しているはずなのに…気になって相手チームの能力グラフを見てみると…な、なんじゃこりゃぁぁぁ!「ここはどこの強豪リーグですか?」と聞きたくなってしまう程、すべてのチームが爆発的にレベルアップしていました。アジアグレートカップに出場している強豪クラブさえかわいく見えてしまう始末…

これまでは伝統的に「10年目の壁」という概念があって、10年目頃から他のクラブが急速にレベルアップするという法則があったのだが、今回は自分のクラブの成績に合わせて随時レベルの修正が行われる仕組みになっているようだ。つまり、実力が伴わない段階でリセット技を駆使して勝利を重ねていても、一向に楽な時期は訪れないということだ。その悪循環から脱するためには、圧倒的な戦力で他を圧するしかない!

そこで、高給外国人スカウトを雇って、世界的スパースターの獲得に乗り出すことに。SSランク(ファンタスティック)のプレイヤーともなると、特定のスカウトでしか交渉のテーブルについてくれることすらないのだが、今回雇ったスカウトはアルゼンチンの至宝:オルテガのパイプを持っているではないか!さっそく、交渉開始!相手クラブが提示してきた移籍金は…

22億6900万円

…What's? さすがに凍りつきましたね。この獲得交渉の1週前に、24億円を投じて新スタジアム(2万5000人収容)の建設を始めたのが悔やまれる…手持ちの資金は18億円…獲得を断念せざるをえませんでした。しかもこれは移籍金だけの金額であって、年棒を含めたら30億を超えていたでしょう。あな恐ろしや、移籍金ビジネスの世界哉… オルテガ獲得の夢は破れたものの、ジュビロ磐田から若返った名波浩(19)を引き抜くことに成功。移籍金2億7200万円、8000万円の3年契約。名波の将来性を考慮すれば安い買い物である。

結局、1stステージはリセットを駆使しても10勝4分1敗で2位どまり。リセットで無き物にしたが、田名瀬が半月版損傷で全治6ヶ月の重症を負ったりと運が悪すぎた。そこで、思い切って戦術をカウンターから中央突破に変更してみたら、これが大当たり!2ndステージはさしたるリセットもないまま、11勝4分で優勝!チャンピオンシップも制覇し、今年もJ三冠を死守したが…来年以降の他クラブのレベルアップが思いやられるなぁ…

今期も37歳のカズが衰え知らずの17得点(3位)の活躍を見せてくれたものの、スタミナ面での衰えは隠せない。後半で足が止まる場面が目に付き、後半の得点能力の低下は深刻だ。1億3000万円の2年契約が今年で切れてしまうため、来年も契約を延長するかどうか難しい判断を迫られることになりそうだ。後継候補には、露蓮ワグナー、浦和九、西之雪夫、などタレントは豊富なのだが…1トップではきついか?世界最高ランクの監督招聘とシステム刷新が必要かも?

4年目(思うようにはいかないもんだなぁ)
新人選手獲得では、新人探索で関口圭一郎(GK)、宮川ピエール(DF)、工藤京介(MF)を優先獲得。そして、一般交渉枠では、北山剛(北澤豪)に猛烈アタックをかけるが、契約金3億円を積んでも獲得する事ができなかった。J最強・常勝無敗のクラブに何が足りないというのだろう… また、新監督に世界最高ランクの指導力を持つエトワン氏を招聘してコーチ陣も総替え。総額10億円近いビック契約となったが、それに見合うだけの成果が出るかどうか…

日本橋で買って来た10mのLANケーブルをPS2に接続して、サカつく3のネット機能の活用に初挑戦!ウチはYahoo!BBなので、安価で手に入るルータ機能付きのスイッチングハブが使えないのだが、「接続毎にモデムを差し替える」という原始的な手段で代用することに。サカつく3のネット機能はあくまでオプションなので、常時接続する必要はないしサービス料金も必要ない。ネットワークの設定も死ぬほど簡単でした(SEが本職の私にとっては)。さっそく、ネット留学先の香港「成龍FC」に、名波浩(21)を2年間のネット留学へと送り出す。成龍FCは「カンフーを取り入れた練習で人間離れした個人技を習得」とのコメント。さて、どの程度の効果があるのか、2年後が楽しみだ。J1での辣腕ぶりが評価されてU23日本代表監督にも就任。

クラブ創設当時から不動の正GKの座に君臨してきた中之島が、選手間の相性問題で不満が爆発して退団してしまった。後継者として若くて才能のある成川への世代交代をすでに進めていたので、致命的な戦力ダウンは避けることができたけど…今回は「誰が嫌いなのか」名指しで不満をぶつけてくれるので根本的解決は難しくないのだが、苦労して取ってきたスター同士の相性が悪いとどうしようもない。

昨年、資金不足で獲得を断念した、アルゼンチンのオルテガに再びスタウトを派遣。19億6800万円のオファーをスカウトが弾き出すが、見事に玉砕…嗚呼、スター獲得への道はまだまだ遠いのか… 秘書が誕生日プレゼントをねだってきた。シリーズ恒例の事とはいえ、2億円のプレゼントっていったい…(当然拒否) 今年もアジアグレートカップを制覇してヴィクトリーカップの出場権を手にしたが、ドルトムントFCに0−4で完敗。リバプールFCには0−6で完敗。だが、モンテビオFCに3−0で遂に念願の初勝利をゲット!予選敗退したものの、世界との距離は確実に近くなってきている。

2ndステージも優勝し、初の両ステージ優勝J完全制覇を達成。U23代表監督ではクローヴィズカップで2連勝して優勝。選手選抜がめんどくさくてリセット技も一苦労。選手個々の能力はそれなりに高いが、自分のクラブの選手以外は連携が全然ないので、苦戦は必死。代表練習の時間も限られている。今回は同じメンバーを招集するだけでも連携が上がりやすいみたいだけど…

年末のフットボールアワードで、モルドクがJリーグMVPに、西之雪夫がアジア最優秀選手に、そしてモルドクがさらに世界最優秀選手に輝きました!我がチームから世界ベストイレブンに5人も選出されていたけど、その基準がどうもよく分からないのだが…

5年目(倦怠期?)
奈良市の人口が100万人を突破。どんな町でスタートしても一定の割合で人口は増え続けるし、観客動員に影響するのは人口よりもサポーターズクラブの会員数なので、愛着ある自分の町を選んでも問題ありません。新人獲得で獲得したFW:林谷章一(柱谷幸一)が初めての選手名鑑入りを果たす。今回の選手名鑑は往年の名選手が対象なので、現役選手や架空選手では能力が高くても名鑑には載りません。名鑑を基準にしていると思わぬ名選手をスルーしてしまう危険もあるやも?

U23日本代表が挑むユースチャレンジトーナメントで優勝! 2月にはU23日本代表のアジアトーナメントにも優勝! 7月にはワールドスポーツカップ(要するにオリンピック)のアジア予選では、本村和也(木村和司)のフリーキックが面白いように決まり、余裕の予選突破! 続々と若返りを果たした現役日本代表と往年の名選手で構成された「盆野ジャパン」の強さは本物だ!代表監督の職権を乱用して、全チームの選手の能力詳細も把握できたし、資金に物をいわせてヘッドハントの嵐が吹き荒れる?

クラブ創立以来のメンバーのMF:諸岡が引退を打診してきた。すっかりスタメンを離れていずれ選手枠の限界によって自由契約になるところだったので、二つ返事で引退を承諾したが、引退選手は年末まで居座ることになっているのが困り者だ。一人くらいは最後の花道を盛大に送り出してみたいんだけどなぁ…

南米に特殊な人脈を持つスカウトのドンペリーノがとんでもない選手をリストアップしてきました。ファンタスティックプレイヤーのMF「サムソン吉田」(19)である。移籍金11億9700万円、3年1.8億円という意外な安価で見事契約成功!世界ナンバーワンクラブへの布石も着々と進行中。でも、それでも勝てなくなっていく一方のJリーグのやけくそなレベルの高さに閉口してしまうのだが…

6年目(狙い撃ち)
メインスポンサーが「ファーストエアトラベル(22億7200万円)」に変更され、ロンドンFC(アーセナル)が留学先に追加。さらに、カノウ銀行がサブスポンサーになってロッテルダムFC(フェイエノールト)が追加。今作ではスポンサーは金銭面での旨味は少なく、むしろ留学先の追加や建設費の割引などの特典の方が重要になっている。新人獲得では、スカウトしてきたGプレイヤーの盛岡匠、ドラフトで竹葉広伸(武田修宏)を獲得。さらに、昨年末に獲得に成功したアルゼンチンのGプレイヤー:エンリカがチームに合流。着々と戦力補強は進んでいるが、選手枠25人が常にパンパン状態。ユースで師匠をつけて3年間じっくり育ててきた井畠(井原)を昇格させようにも、誰か自由契約にしなければ…(悩

2年間のネット留学(成龍FC)に出ていた名波が帰国。能力を見てみると…な、なんじゃこりゃぁぁぁ!戦術理解度以外のすべての能力が爆裂急上昇!まさに人間離れした修行の成果をみせてくれた。この成果に味を占めて、サムソン吉田をネットに、川内(川口)をパラグアイに、竹葉(武田)をオランダに、林谷章一(柱谷)をネットにと、一斉に留学に出すことに。彼らが帰国する2年後にこそ、悲願のビクトリーズカップを制覇して世界一のクラブにすべく、クラブ強化をしていくとしよう。

5年目のJ1が開幕。今期からは真面目にゲームプランを作成してみたのだが、これが大当たり!目に見えて勝率が上がり、ほとんどリセットすることもなく1stステージを制覇できました。作成したゲームプランは、60分までに1点以上リードされていたらオフェンシブに布陣を変更して前線を入れ替える。70分以降に1点以上リードしていたらデフェンシブに布陣を変更して守備的なDFを投入する。という単純なものだが、その効果は絶大です。ただし、固定メンバーで戦わないと選手の入れ替えロジックが正しく働かないのだが…地域振興で「バレーボールクラブの設立」を提案された。その値段なんと50億!なぜバレーボール?なぜ50億もするのか?資金100億円を突破して、今度こそオルテガを!と意気込んでいた矢先に、この出費は痛すぎる…(わざと金が貯まらないようなロジックが組まれているのか?)

世界スポーツ大会(オリンピック)出場を果たした、盆野監督率いるU23日本代表だが、オランダにボコボコにされる。あまりにも実力差がありすぎて何度リセットしても引き分けさえ難しい。これが世界との力の差か…この2年間、シーンオフを代表監督業に追われてクラブ強化に使えなかったが、もう少しJリーグのレベルが上がってから監督を引き受けた方が良かったかなぁ…(もし大会後にフル代表の監督就任を要請されても、断るべきか?)ワールドスポーツカップに出場した盆野監督率いるU23日本代表だったが、現役有名選手が続々と若返ったオランダ代表の凶悪な戦力の前に、10回リセットして10回とも惨敗…完全に諦めモードで予選リーグの第2戦デンマーク戦に臨んだら…あれ?なぜか一発で勝ってしまった。そして、運命の第3戦パラグアイ、キーパーは若返ったチラベルト!そんなパラグアイを相手に、なんとか1−1の引き分けに持ち込んで、予選リーグを2位で通過してしまいました!決勝トーナメントでは、オランダ戦のあの大敗が嘘のような快進撃!スペインをPK戦の末に粉砕し、バティやヴェロンを擁するアルゼンチンを撃破し、決勝ではイタリアを延長の末に下して、見事優勝!ああ、こんなしんどい代表監督稼業はもうこりごりでやんす。大会後、正式にフル代表の監督就任を要請されたが、辞退することにした。あと2年で日本フル代表が世界レベルで互角に戦えるように成るとは思えないし、クラブ経営者としても、2年後に目標設定したヴィクトリーズカップ制覇の野望実現のためにも、クラブ強化に専念しよう。

6年目にして、初めてこの2ndステージでノーリセット優勝を達成しました。あらゆる試合状況を想定したゲームプランの効果は素晴らしいものがある。毎試合下手に自分で指示を出すより勝率がいいかも。一時はJリーグの急激なレベルアップに四苦八苦していたし、今でも戦力を表す6角形グラフではウチより良い数字を叩き出すクラブはいくらでもある。でも、戦術次第でどうにかできてしまうのがこのゲームの面白いところだ。逆に、どれほどの巨大戦力を擁していても、絶対に勝てるという保証も無いのだが…

またしてもヴィクトリーズカップで大敗を喫した。ミュンヘンFC(ドイツ)の凶悪な強さはトラウマになりそうだ…11人中10人が「世界屈指の…」メンバーとは…(悶絶)(でも、こんな冗談みたいなメンバーばかりなのに、今期のドイツリーグの得点王レースでは高原の独走を許しているのはなんでだろう?)

スポンサーの契約事項に「毎年1人外国籍選手の獲得」があるため、三度オルテガ(24)の獲得へ動く!…しかし、アルゼンチン、イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ…どこを捜しても見当たらない。根性で世界中のクラブを家捜ししていると、なぜかスコットランドのケルトFCで発見。特定スカウトのドンペリーノを派遣してみると、あっさりと移籍を承諾。移籍金19億9700万円、年棒3億6000万円の4年契約。3年越しのラブコールが実たのだから、総額35億なんぞ安いものである。ちなみに、大物選手の獲得に動く時、マスコミに噂が流れて「どう対応しますか?」と聞かれる時があるが、「肯定する」でも「否定する」でも自動的に移籍交渉が中断してしまった。「無視する」を選ぶとどうなるのだろう?

ニューイヤーカップの決勝戦で、創設メンバーの小嶋秀夫が半月版損傷全治四ヶ月の怪我で、勝利と引き換えに離脱。いつもなら即リセットするところだが、ちょうど同じポジションのオルテガを獲得したばかりなので、これ幸いとばかりにレギュラーの座を剥奪。うわ〜我ながら非情で生々しい人事だなぁ…

面会の年棒交渉を駆使して、今回もかなり年棒を抑制する事ができた。100万円アップでも大喜びだからなぁ…しかし、ベテラン選手になると年数の変更に応じてくれないのが厄介だ。もう今年で衰えるだろうと思って何年も1年契約を続けてきた、創設メンバーの平塚の年棒は4億5000万円にまで跳ね上がってしまった。38歳にして衰え知らずの超晩成型だったとは…このままでは次回は5億以上の複数年を要求されるのは確実。すでに選手枠も一杯なので、このまま自由契約にするべきなのか…諸岡のように自分から「引退します」と言ってくれれば、最後の花道を飾ってやるくらいの義理は果たしたのだが…オルテガにも払わないような高給取りになってしまっては…斬るしかないのか?

7年目(奈良オレンジ消滅の危機!?)
昨年末のニューイヤーカップを制覇したとろこでセーブして、あとは年明けの契約更改を乗り切るだけ…と安穏としていたら、秘書から「ファーストエアトラベルさんとの契約条項を守れなかったため、違約金36億3500万円を支払います」「カノウ銀行さんとの契約事項が守れなかったため、違約金2億9300万円を支払います」と告げられた。

ほ、ほわっつ?
あ、あんですと〜〜〜!!!

ついさっきオルテガを獲得して、「毎年一人外国籍選手を獲得する」という条件は守ったはずなのに…あ、とんでもない勘違いをしていた!「毎年一人外国籍FW選手を獲得する」…MFのオルテガでは条件を満たしていなかったのだ!セーブポイントが近すぎるため、今から外国籍選手を獲得するのは不可能。頼みの綱の自由契約選手リストにも運悪く外国籍選手の名前は無く…ああ、みすみす大口スポンサーに逃げられ、約40億円の違約金をもっていかれるくらいなら、特定スカウトでFWサビオラ獲得にも乗り出しておくべきだった…(後悔先に立たず)約50億の余剰資金があったため、なんとかクラブ消滅という最悪の事態だけは回避できたが…油断大敵怪我一生。よーく考えよーお金は大事だよー、うーう、うーう、うううー♪

半月板損傷全治4ヶ月の重症で戦列を離れた小嶋の代役として、田名瀬をスタメン途中交代でオルテガというゲームプランを組み直した。いかに英雄オルテガとはいえ、スコットランドの片田舎で無為に過ごした数年の影響で、能力も未開発のままだし合流して間もないので連携も全然ない。いきなりスタメンというわけにも行くまい。だが、この苦肉の策の新ゲームプランが功を奏した。サイド攻撃のスペシャリスト田名瀬によってサイド攻撃が有効に機能し、ようやく戦術眼が回復してきた名波にセットプレイを任せてみると、面白いように直接FKを決めてアシストも量産。3-4-3DVのB-A-Lという破壊力抜群のアタッカー陣で快進撃!ノーリセットで15連勝を達成し、圧倒的な強さで1stステージを制圧してしまいました。しかも、若返ったバティストゥータを獲得できる特定スカウトとの契約に成功。資金力が回復次第、獲得に乗り出すことにしよう。クラブ消滅の危機から一転、クラブ世界一への道はもう夢ではなくなってきたぞ!

8年目(悲願のクラブ世界一!)
違約金によるクラブ消滅の危機から立ち直り、再び総資金100億円を突破したので、バティストゥータ(24)獲得へ向けて動き出す事にした。さっそく、イタリアリーグのピアモンテFC(ユベントス)に交渉を…って、なぜかメンバーリストにいないぞ?海外ニュースを見てみると、直前にイングランドのリバプールに移籍していたことが発覚。オルテガの時もそうだったけど、どうやらプレイヤーが獲得に動くと横取りするロジックが組まれているらしい。改めてリバプールにバティ獲得を打診してみる。オーウェンとの魅惑の2トップかよ…なんとも妬ましい。しかし、提示された金額を見て度肝を抜かれました。

58億4900万円

レアルがベッカムの移籍の際に支払ったのが49億円といわれているから、これはとんでもない金額である。オルテガ獲得の時とは比べ物にならない…年棒も最低で5億は要求されるだろう。さすがは世界最高峰のスパースターというべきか…しかし、この金額でも相手側クラブが移籍に同意してくれなかったので獲得交渉は失敗。どうやら、金額だけではなくクラブの世界ランキングが低いのが原因のようだ。7連続J1王者で国内では向かうところ敵なしだが、ビクトリーズカップでは5年連続で予選敗退だからなぁ…

ネット留学に出していた柱谷・武田・エンリケ・川口・サムソン吉田が揃って帰国。再三のフル代表監督就任要請を蹴ってまでして臨む今年こそ、悲願のヴィクトリーズカップを制覇しなくては!クラブランキングを上げないことには、バティクラスのスーパースターを招聘した夢のクラブチームなんて実現できないんだから…

新人獲得では、シリーズお馴染みのGプレイヤーDMFの与田を獲得。不満を金でしか解消できないタイプなのが不安の種なのだが…ちなみに、面会の年棒変更で年棒を安く抑えるテクニックについてですが、どうやらこの裏技が通用するのは26歳までのようです。27歳以上の選手になると契約年数の変更を受け付けてくれなくなります。そこでオススメなのは、26歳の契約変更で5年契約してしまうことです。あまりにも年棒が安すぎると不満が一気にたまって退団騒動に発展してしまう事もあるので、ほどほどの年棒は与えておくべきだけど。

11月、6回目の挑戦となるヴィクトリーズカップ。初戦の相手は現在世界クラブランキング1位のマンチェスターFC。ファンニステルローイ、カントナ、ベッカム、ギグス、ロイ・キーン、ヴェロン、バルデス…先発メンバーを見ただけで眩暈がしそうです。しかし、試合では予想外の善戦。0-0のまま延長後半、PK戦になればわずかでも勝機があると夢を見ていたら、試合終了直前にベッカムのFK一発でVゴール負け…思わず天を仰ぐ。しかし、2戦目のモンテビオFCに5-0で快勝して自信を取り戻し、3戦目のリヨンFCをPK戦の末に破って、初めて予選リーグを2位通過!

決勝トーナメント1回戦の相手はレバークーゼンFC。だが、名波の全得点に絡む活躍で3-2で辛勝。そして、決勝の相手は因縁宿命のマンチェスターFC再び!だが、頂点を目前にして負けるわけにはいかない!初めて勝利プレミアムを最高の1億円に設定する人参作戦で選手のやる気を刺激したのが良かったのか、2-1で一発勝利!クラブ創設8年目にして、ようやく悲願のクラブ世界一を達成したのでした。

国内では無敵の28連勝(2分)。年間100得点を超える爆発的な攻撃力で「2点取られたら3点取れ」という攻撃サッカーが花開いた1年でした。綿密に組み上げられたゲームプランのコンセプトは「サッカーはベンチの5人を含めた16人で戦うものだ」。完全に司令塔として君臨するようになった名波は、2年連続で年間30アシストを記録。120億円を投じて最大規模のスタジアム建設にも着手したし、そろそろやることがなくなってきたなぁ…悲願のヴィクトリーズカップを制覇して、燃え尽き症候群にかかってしまったのかもしれない。思うように進まないスーパースター獲得にも業を煮やしているし…エディットキャラは息子の代まで時間をかけないと使い物にならないみたいだし、一斉に衰え始めた先発メンバーの世代交代もしなくちゃいけないし…

あとがき
キリのいいこのへんで、一端「サカつく」から離れる事にしよう。頂点を極めてしまったここから先は、どれだけ明確なビジョンを持ってゲームに望めるかがすべてであり、逆に言えばその思い入れさえあれば一生遊べるゲームであるともいえる。こんな風に、クラブの足跡をメモして勝手に盛り上げって見るのも一興かと。何も最強という唯一の答えだけを求めるのがゲームじゃない。自由に目標を定めてそこに至る過程を楽しむ、そんな懐の深い楽しみ方のできることこそ、サカつくの最大の魅力のなのかも知れませんね。

 

8年目のクラブメンバー(3-4-3DV、B-A-S、サイド攻撃)

FW:西之雪夫、露蓮マグナー、牧田良平
控え:浦和九、林谷章一、竹葉広伸、中山雅史、若松ムサシ(エディット)

MF:名波浩、オルテガ、モルドク、屋野功
控え:田名瀬周治、宮本徳次郎、小嶋秀夫、エンリカ、与田雅武、

DF:阿部宗也、林谷勝二、宮川ピエール
控え:井畠正輝、盛岡匠

GK:川内義和
控え:松川成善