GAME OF THE YAER 2001

GAME OF THE YAER 2001 とは?

 「GAME OF THE YAER 2001」とは、その年でもっとも印象に残ったゲームをGM研が独断と偏見で選定して勝手に表彰する、何の権威もない表彰です。名前こそ「2001」と銘打ってありますが、ノミネートに対象期間はありません。2001年の発売でなくても全然OKです。とんでもなくいい加減な表彰ですが、それぞれの賞に輝いた作品のクオリティだけは本物です。厳しく選別されたレビュー作品の中から、ナンバー1を1つだけ選んでいるのですから。

 それでは、さっそく表彰の方に移りたいと思います。

部門別表彰

脚本賞:AIR
演出賞:AIR
設定賞:メタルギアソリッド2
グラフィック賞:ファイナルファンタジー10
サウンド賞:AIR
システム賞:ガンパレードマーチ
ゲームの面白さを構成する代表的6大要素のうち、3部門を「AIR」が制覇しました。僅差ではなくて2位を大きく引き離して堂々の受賞です。ちなみに「AIR」評価はWindows版の方です。DC版の声の演出はダメとは言いませんが必要ではありません。
 
主題歌賞:素敵だね(ファイナルファンタジー10)
OPアニメ賞:サクラ大戦3
審査員特別賞:月姫
作品特別表彰部門では、音楽部門で惜しくも賞を逃した「素敵だね」が主題歌賞を受賞。サクラ大戦3のオープニングアニメーションは本当にすごいです。無理やり賞の項目を追加して表彰してしまいました。また、同人ゲームから異例の選出となった「月姫」の受賞も見逃せないポイント。
 
主演男優賞:ソリッド・スネーク(メタルギアソリッド2)
助演男優賞:アーロン(ファイナルファンタジー10)
主演女優賞:神尾観鈴(AIR)
助演女優賞:かなめ(トゥルーラブストリー3)
最優秀声優賞:堀江由衣
最優秀経営者賞:香山哲(セガCOO)
最優秀クリエータ賞:小島秀夫
人物評価部門は、妥当な選考となりました。意外さがなくてつまらないと言われるかも知れませんが、このメンバーでは他に選びようがありませんよ。ちなみに「助演」というのは「次点」という意味ではなく、「脇役」という意味です。TLS3の「かなめ姉さん」にこの賞をあげることができて本当に良かった…
 
RPG賞:ファイナルファンタジー10
SRPG賞:(該当作なし)
SLG賞:ガンパレードマーチ
アドベンチャーゲーム賞:AIR
アクションゲーム賞:メタルギアソリッド2
スポーツゲーム賞:みんなのGOLF3
レースゲーム賞:グランツーリスモ3
パズルゲーム賞:ミスタードリラー
格闘ゲーム賞:(該当作なし)
 ジャンル別部門賞では、2ジャンルで該当作が出ませんでしたが、これは私のゲームの趣味が偏っているためであって、世間には良いゲームはいっぱいありますよ。挌闘ゲームなら「バーチャ4」「鉄拳4」「スマッシュブラザーズDX」とかありますしね。でも、私のようなヘボゲーマーでは到底楽しさが分かるレベルにまで到達できないので、手を出さないだけです。ちなみに、「ティアリングサーガ」をSRPG賞から外したのはわざとです。シリーズのファンとしては、やはりあの程度の物で満足することは出来ません。
 

最優秀作品発表!

 AIR

 ゲームの発売自体は2000年の9月だったから、世間様に遅れること実に1年3ヶ月、ようやくこのゲームに相応しい評価を出すことが出来ました。一応Dreamcast版が2001年の夏に出ているから、今年の受賞作にしても何ら問題はないのですが…個人的にはDC版のAIRは評価対象にしていません。

 AIRという作品をゲームとして単純に表彰することは、実は少し躊躇われるものがありました。なぜなら、この作品はゲームのシステムやプロセスの面をばっさりと切り捨てているからです。ですが、シナリオとサウンドの演出だけを徹底的に追求したからこそ、他の作品では絶対にありえない種類の感動をプレイヤーに与えることが出来たとも言えます。

 私が書いた「AIR」のレビューだけではこの作品の本質を理解することは難しいと思います。絵柄も好みがハッキリ分かれるタイプだし、ギャルゲーという色眼鏡で見られてしまうのもいたしかたありません。しかし、そんな理由でこの名作に触れることなく終ってしまうのは、あまりにも勿体無いことです。名作には好みや偏見を吹き飛ばす圧倒的な説得力があるのですから。

 

月刊GM研編集長 : gonta


月刊GM研TOPページに戻る