編集後記

小説連載一時凍結のお知らせ

 今月号で第1部を終了した小説「e-Angel」ですが、次号より当分の間連載を凍結させていただきます。連載再開の時期は完全に未定です。毎号楽しみにしていただいている読者の皆様には本当に申し訳ないと思っています。さんざん謎をばら撒いておいて、未解決のまま中断するのは心苦しい限りですが、これはどうしても必要な措置なのです。

 連載一時凍結の決断に至るまでには様々な要因がありました。同人誌製作による月刊GM研編集時間の削減、広がりつづける構想に追いつかない稚拙な表現力、そして、長期連載による読者離れ… この作品を大切に思うがゆえに、このまま惰性で物語を続けるわけにはいかなくなったのです。しかし、この世界とキャラクターを生み出してしまった責任は取らなくてはなりません。いずれ然るべきカタチでこの作品に相応しい新展開を発表したいと思いますが、それはいつのことになるのやら私にも分かりません。どうかその日が来るまでお待ち願いたい。

発行形態改革諮問委員会発足

 先月号では秘密裏に「どのページが何回読まれたか」というアクセス統計を取っていました。その結果については公表はしませんが、私的にはかなりショックな内容でした。それは、「コンテンツによって人気不人気の差が激しい」ことと、「興味のあるページしか読まない人が多い」ことです。

 「興味のあるページだけを読むことができる」というのはWEBマガジンの利点ですが、これは編集者側にとっては酷な話です。逆の言い方をすれば、「興味のないジャンルでは試し読みすらされない」ということなのです。どんなに力を注いで啓蒙的な名文を書いたとしても、一番読んで欲しい人(初心者)たちの目には触れることすらないのです。

 GM研は外部に対して宣伝活動を一切行っていないので、一見さんが偶然ここに辿り着く確率は極めて低い。読者数はなかなか増えないが、反面、読者の顔が見える編集方針を立てることができる。だが、その理想は甘えだったのかも知れない。本気で公(パブリック)のWEBマガジンを目指すならば、もっと積極的に外部に打って出る戦略に則った編集方針が必要なのではないだろうか?

 発行形態改革諮問委員会では、オフライン版の発行や誌面の全面改定を含めて検討していきたいと思います。

8月11日に向けて

 GM研初のサークル参戦となるコミックマーケット60に向けて、原稿は順調に進んでいます。月刊GM研の編集スケジュールに穴を開け、やりたいゲームも我慢して、眠たい目を擦りながら、ひらすら原稿を描いています。しかし、辛いとは感じたことはありません。むしろ新しい創作形態への喜びにあふれています。原稿の締め切りは7月14日!これからラストスパートをはじめたいと思います。

 入稿さえ終われば後は楽になれる。来月号では正常のボリュームでの月刊GM研をお届けできるかと思います。(あっ、FF10が最大の障害になるかも?)

月刊GM研編集長 : gonta

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