編集後記

ゲーム狂の詩

 今月は取材のためとはいえ、ゲームをやりまくってしまった。月に50時間以上もゲームをやったのは学生の時でも珍しかったのにね。やはりレビューという明確な目的があると、ゲームをやるのにも張り合いがあって良い。それにしても、今月レビューした「AIR」「久遠の絆 再臨詔」「サクラ大戦3」の3本は揃いも揃ってレベルが高かった。人生のベストゲームに3本ともにランクインするような名作揃い! まったくもって、贅沢な月であった。財布はピンチだけど…

 今月号は4万字を越える文量になったし、50時間もゲームをしていたのに、編集作業自体はむしろ楽勝だった。日程が余ってしまってネタを2本追加したという余裕ぶり(そのぶん校正作業が大変だったけど)。ようやく昔のレベルまで物書きの勘が戻ってきていいるし、編集作業自体に体が慣れてきているのだ。本当は誌面のリニューアルもしたかったんだけど、それは来月にお預けにしておこう。

小説「e-Angel」について

 ようやく第六話で主要登場人物が揃った。これからようやく本格的にストーリーが進められるようになったのだが、ここにきて少々問題が出てきた。それは、執筆間隔が長すぎることである。毎回書くたびに1ヶ月空いてしまうので、書くたびに設定や伏線を見直すのは大変だし、全体の整合性が取れなくなる可能性もある。それに、スケジュールの関係で、毎月ベストのコンディションで執筆に専念できるとは限らない。(今月書いた分と、先月分を比べてみると、明らかに今月の方が充実している。書いている本人が言うくらいだから、読者の目にはもっと極端に映ったかも)

 本当は短期集中型で一気に書いてしまう方がいいのだろうけど… それができたら苦労はない。今でも締切というプレッシャーがあるから、一度振り上げた拳を下ろすのはカッコが悪いから、なんとか書き続けることができているのだ。ひとたび書き始めてしまえば脳内麻薬分泌しまくりで「ライターズ・ハイ」に突入し、楽しいことばかりだけど… 書き上げてからは猛烈な恥ずかしさと後悔に襲われる。作家というものは、なんとも矛盾した表現行為である。

表紙イラストについて

 今月の表紙も小説「e-Angel」のイメージイラストです。第六話に登場した「杉本茜」というキャラクターを端的に表現しようとしたのですが、このキャラクターの「本物のお嬢様」という設定に困り果てました。お嬢様らしい気品と清潔感。控えめで儚げな存在感と、凛とした芯の強さ… で、思いついたのが「頬杖をついて所在無げにぼんやりするお嬢様」。

 実は、この構図、とある漫画のワンカットを参考にしています(絵柄で既にばれているかも知れないけど)。どうしても指のデッサンが出来なくて… あと、苦労したのは顔がアップなので瞳のバランスを取りづらかったこと。まだまだ修行が足りませんなぁ。

※夏服の制服に袖があるのは、季節がまだ6月上旬だからです。決して「手首から下を書きたくなかった」訳ではありません!

次号、本当にリニューアル

 来月こそは誌面の全面リニューアルを断行します!今度こそ(何度いったことだろう…)、本当の本当です。具体的には秘密ですが、ヒントは「新聞、号外、週刊」の三つです。その詳細は5月1日発行の月刊GM研5月号で大々的に発表します! こうご期待!!

月刊GM研編集長 : gonta

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