monthly PC Review
Donut R

フリーブラウザ「Donut R」

 今回ご紹介するのは、私も愛用しているフリーウェアのブラウザ「Donut R」です。このブラウザの特徴は何といっても動作が軽いこと。特に複数のページを巡回しながら閲覧する人にオススメです。「Donut」はオープンソースタブ付きのMDI型ブラウザであり、たくさんの改良者の手によって日々進化し続けていますが、その中でも特にお気に入りなのが、D0GSt0re ( 犬屋 )氏が改良した「Donut R」です。

「Donut」のメリット

 普通、InternetExplorer(以下IE)では、新しいウインドウを作成するたびに新規にIEを「もうひとつ」作成します。そのため、ページを開けば開くほどシステムリソースが低下して、システム全体が不安定になってしまいます。しかし、「Donut」はウインドウを「タブ」形式で切り替えて閲覧するため、リソースを消費することなく複数のウインドウを開くことができます。これはあくまで「同時閲覧」ではなく「同時読み込み」なので、誤解しないように。先読み機能として使うのであれば十分な体感速度を得ることができるでしょう。

 また、メリットその2として、IEコンパチブルであることが挙げられます。インストール作業なしに、IEのブックマークや履歴をそのまま使うことができるのです。また、DHTMLなどのIE専用記述にもすべて対応しています。まさにIEのいいとこ取り。また、ポップアップウインドウの広告に関する設定もできるので、煩わしい広告ともおさらば。広告対策ソフトを常駐させている分のリソースも節約できます。

「Donut」のデメリット

 いいこと尽くめの「Donut」ですが、デメリットも無いわけではありません。基本的にIEなので、IEが抱える根本的な構造的問題(統合環境での安定性)を解決することはできません。ただ単に「悪影響を最小限に抑えることが出来る」というだけでも、十分役に立つものなのですけどね。あと、オープンソースで誰でも改造して配布することが出来るので、より優れた改造バージョンを探し続けなくてはならない、という煩わしさも存在します。「どれが優れているとするのか、何をもって優れているのか」を判断するのは素人には難しいです。

総括

 最近はNetscapeも重くなってきたし、IEの依存文法に対応できるフリーブラウザがあるのならば、それにこしたことはない。そういうフリーブラウザはたくさん配付されていますので、好みに合うものを探してみるのがいいでしょう。

※現在「Donut R」は現在配付ページにアクセスできなくなっています。一応「Donut」の公式ページも紹介しておきますが、「Donut R」を使いたい方は、下のDLボタンからダウンロードしてください。

公式ページ : http://hp.vector.co.jp/authors/VA016589/
ダウンロード : DL (115KB)


月刊GM研TOPページに戻る