DVD: True Love Story Summer Days, and yet... OAV(1) KSS
初代の御世からTLSを見続けてきた私のような人間にとっては、最後の最後まで信じ難かったOAV化でしたが…すまん、やっぱり夢は夢のままににしといた方が良かったかも。一昔前のゲームのOPアニメ程度のクオリティしか出せないアニメのOPって、どういうことですか?アニメ版の楠瀬さんのデザインにも大いに違和感(特に、ツインテールの結び目の造形が)。しずかちゃんじゃあるまいし、なぜむやみやたらに真昼間の入浴シーンがこんなに多いのか不思議でならない。主人公・緋奈・弥子、この3人の三角関係(しかも最後にハッピーになれるのは緋奈だというのが見え見え)のストーリーで進行しているので、他のキャラは脇役も脇役も脇役。有森先輩に至ってはセリフなしで1カットしか出てこない始末ですよ! 35分で7,800円というのもコストパフォーマンス悪すぎです!しかも、映像特典として収録されている小倉優子コーナーの痛さ加減ときたら…うがぁぁぁ!(獣化)このクオリティで本気で3巻まで出すんですか…それは、いろんな意味で辛いと思うぞ。TLSファンのお腹が満たされている今だからこそ敢えて厳しく評価しなければならない。ドラマCDには(1)という表記さえないし…(残りの3人のエピソードも出る…よね?)…こんな調子では先が思いやられるわい…
漫画: てんちょおのワタナベさん(1) 刻田門大 / 芳文社
Cレヴォのカタログに毎度載っている4コマ漫画「ヨイいんさつやさんのマンガ」でお馴染みの刻田門大(ときたもんた)先生の初単行本、それが「まんがタイムきらら」で連載中の「てんちょうおのワタナベさん」です。「ヨイ〜」の登場人物でもあるワタナベさんをそのまま使って、役柄を秋葉原のPCパーツショップの店長さんに置き換えてありますが、根底にあるディープですっとこどっこいなノリは「ヨイ〜」と同じだったので、何の違和感なく読むことが出来ました。むしろ、ネタに走りがちだった「ヨイ〜」よりも、ちゃんとキャラクターの特性を活かしたネタで「ちゃんとマンガしてる」ようにも感じられました。パソコンや対象年齢が高めのディープ過ぎるネタは、一般のオタさんでも理解できるかどうか微妙なところですが… うむ、こうなるとそのルーツである「ヨイ〜」も1冊にまとめて読んでみたくなってきたなぁ…どこか酔狂な出版社が商業誌として出してくれないかなぁ?(商業アンソロでも個人単行本が出たり、「エマ」の森薫先生のように同人時代に書いた「シャーリー」が商業コミックとして後に出版されるケースもあるんだから、まったく不可能な事ではないだろう)
東京ゲームショウ2003に合わせて、緊急週刊体制(増刊号扱い)となったドリマガ。あまりにも話題が盛りだくさんなので、箇条書きで簡潔に雑感を記述してみることにしましょう。
ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン
これは正確にはゲームではなく映像作品なんですけどね。良くも悪くもゲーム業界に多大な衝撃を与えて、ソニーの覇権を確立しその後のゲームの価値観さえも変えてしまった作品であり、数年前からリメイクの噂は出ていましたが、まさかこんな形で出てこようとは…スタッフインタビューを読んでいると、彼らがいかにFFVIIに思い入れを持っているかは理解できるし、FFVIIがエポックメイキングな作品だった事はアナリストとして認めるにやぶさかではありませんが、その続編を今この手法でやる意味が本当にあるのかどうか、そして業界全体がそれを礼賛しているかのような雰囲気には大いに疑問があります。大損ぶっこいた映画のFFに投資した技術を無駄にしたくない気持ちはわかるが、あんな終わり方でも各人でそれなりの理由付けをして納得させて終わらせた物語を、またほじくりかえそうというのが気に喰わないし、物語からゲーム部分を完全に切り離してしまうことは、ゲームが持つ媒体としての可能性を狭めてしまうことに繋がりかねない。エニックスとのメガ合併後、かえって保守色が強くなったんじゃなかろうか…
キングダムハーツII
誌面に登場するたびに激しく風体が変わりすぎる野村哲也氏…いや、もう好きに生きてください。それはさておき、やっぱり出ましたね続編が…ディズニー嫌いの私には縁のない話ですが、日本人ほどディズニーが好きな民族はいないし、今や世界のゲーム市場の過半数を占める北米市場でも確実にヒットが狙える、となれば経営サイドとしては続編を作らない理由はないでしょうね。FFX-2の成功によって、遊び手の方も「同一世界観での続編」への抵抗感が薄くなってきているようだし…ただし、今回の続編は良くも悪くもスクウェアらしく鬱屈とした謎が全面に出すぎているようにも感じるので、前作と同じノリを期待している人が同じように楽しめるかどうかは…謎ですが。
サクラ大戦V EPISDE 0
これまで「サクラ大戦V Action」という仮称で呼ばれていたタイトルが正式に「サクラ大戦V EPISDE 0」として発表されました。公開されたヒロインのジェミニ・サンライズを見た第一印象は…サムライガンマン???でした。実際には銃は使わなくて馬上で日本刀を振り回すアクションがメインらしい。田舎のテキサスから都会のニューヨークを目指すロードムービーで、ある種のシンデレラストーリーということですが…その「旧き良きアメリカの王道」というものを理解できる年齢層と、サクラファンの年齢層が合致するかどうかには多いに不安があるんですけどね…
カプコン
これはTGSの前日に開かれたカプコンの発表会のレポートですが、そのソフトラインナップとクリエイターの顔ぶれをみていて、「カプコンもえらくかわったなぁ」という印象を受けました。岡本さんも三上さんもいなくなって、オリジナルの3Dアクションも小粒ながらようやくこなれてきた感じがします。まぁ、一時はヒット作がないのに開発ラインを増やしすぎて経営が傾きかけたこともありましたが…粛清と更迭とタイトルの精鋭化で回復の兆しはありますが…鬼武者などの大作と、GTA3などの他人のふんどしに頼らざるを得ない体質は相変わらずみたい。「鉄騎大戦」もXboxと心中することになってしまうのだろうか…
雑誌: 週刊ファミ通 10月24日号(vol.775) エンターブレイン
ファミ通も東京ゲームショウ2003特集を組んでいましたが、主なニュースはミニレビューの休刊週にあたる先週号の段階で出てしまったし、ドリマガと同じ事を書いてもしょうがないので、総合誌らしくゲームショウを総括するネタをピックアップしてみましょう。
総入場者が15万人を越える
金曜日のビジネスデイが32,176人、一般公開日の土曜日が53,935人、日曜日が63978人で、合計150,089人。前年比で約+16,000人という結果となりました。一般公開日の人数は会場のキャパシティを考慮すればもともと限界に達していたので、この増加分のほとんどはビジネスデイの増加分ということになります。今回のビジネスデイには任天堂の岩田社長の基調講演もあったし、海外メーカーの出展が可能になり出展企業が増加したことも要因として挙げられるだろう。しかし、ビジネスデイで3万人を越えると、まともに見て回ることもできないような気もするが…
チュンソフトが3本の完全新作を
来年の2004年に創立20周年を迎えるチュンソフトが、不思議のダンジョンシリーズでもサウンドノベルでもない完全新作3本を開発中であると発表。詳細についてはまだ何も発表できない段階のようだが、数々の発明的ゲームを世に送り出してきたチュンソフトの信者である私にとっては、期待は膨らむばかりです。でも、「かまいたちの夜2」のように間違った方向へ進んでしまう可能性もあるので、なんでもかんでも無条件に賞賛というわけにはいきませんけど…
Xboxのわかりにくいキャンペーン
すっかり影の薄くなってしまったXboxだが、巻き返しを狙って多彩なキャンペーンを用意してきましたが…多彩すぎて何が何やら分かりません。「Xbox Live 2ヶ月無料キャンペーン」「プロジェクトゴッサム2同梱」とかはまだ理解できるけど、「Xの着せ替えキャンペーン」「かすみとHAWAIキャンペーン」「セレブなプレスキャンペーン」ここまでくるともう何が何やら…マイクロソフトは日本人の特質を理解していない。日本人は特典や限定が大好きだが、自分が手に入れた後で次々と新たな特典を打ち出されると、ものすごく損をした気分になるのだ。金銭で済む問題ならまだしも、下手にネタに走った特典は逆効果になりかねないし、矢継ぎ早に手を変え品を変えしていると、ユーザーは「買い時」の決断を渋るようになってしまうのです。トップの首を変えるより、販売の現場の空気をもう少し勉強した方がいいのでは?
ついでに、今週の付録としてついてきた「フロム(ソフトウェア)大入りディスク」の感想をば。DVDがついて350円とはどえらい世の中になったもんじゃのぅ…相変わらずフロムの映像美は凄まじいの一言に尽きますな。もっとも、それがゲームとしての興味に繋がるかどうかは別問題ですが…「天誅 紅」の新キャラ:凛(ミニスカくの一)には思わず「おぉ!」と唸ってしまいました。この天誅のように、技術を美麗さだけではなく「渋さ」や「味」に転化できる試みこそが、画一主義に傾倒しつつあるゲーム業界には必要なのかもしれませんね。
Update : 2003/10/11