雑誌: ゲーム批評2004・3月号 (マイクロマガジン社

 ミニレビューを書く前にこんなことを言うのはナニですが、私はゲーム批評という雑誌が必ずしも好きではありません。一応ひと通り目を通しますし、特集次第ではたまーに購読することもありますが…この雑誌の批評スタイルに全面的に賛同しているわけではないことを、あらかじめ断っておきます。さて、その最新号の特集は「シリーズゲームの盛衰」という大変興味深いテーマでした。昨年のソフト売り上げ上位200本のうち、完全なオリジナルと言えるソフトは15本しかないというデータが厳しい現状を物語っています。シリーズゲームを成長型・安定型・衰退型の三パターンに分類していますが、「ときメモ」を衰退型と分類した上で語られる「誰がときメモを殺したのか?」には深く頷くばかりでした。「2」のCD5枚組という馬鹿げた仕様にも見られるように、なぜゲームの快感よりも容量を食う演出を重視したのか?ユーザーはゲームよりもキャラ萌えを望んでいると誤解し、グッズ展開のための基盤としてのクオリティしかゲームに求めなくなった露骨な経営判断によって引き起こされた「人災」によって、コナミとユーザーの信頼関係は崩壊したのですから… 「クリエイター再編」では、メジャー誌では絶対に採り上げられない方々を掘り下げているし、岡本吉起が「脱藩」した真相を語っていて非常に興味深かったし、メッセサンオーの名物店長の金寿彦さんが語る「売りの苦しみ」も興味深かいものだったので、ゲーム業界の現状を憂う気骨のある方は、今号の内容は是非押させておきましょう。

雑誌: 週刊わたしのおにいちゃん(4) (メディアワークス

 週刊わたしのおにいちゃん(略して、「わたおに」)も残すところあと2号。今号のおまけフィギュアは、「廊下に立たされている宇治金時園芽ちゃん」で、バケツから水がこぼれているのとお漏らししちゃった場面を立体化しているのですが…今回はちょっとディテールで足りないと思う部分がチラホラ。設定スケッチにあった「ろうかはしずかに」という注意書きや、バケツの「2-2」の表示がなかったり…制服の造形も、1巻のものに比べると彩色精度に欠けているような気がします。YUG先生の色使いに目が慣れてしまっているからなのか…(そのYUG先生が描くウエディングドレスの白の使い方は相変わらず見事すぎます)。電撃恒例の(?)嘘広告である「萌えの現場:週刊「わたおに」の功罪」は、ホントに雑誌化されたら結構売れると思いますよ。オフィシャルで出なくても、同人誌で作っちゃう人が出てくるかもだ。好評に応えて、最終号の後も特別増刊号が出ることも決まったようだし…まだまだ終わらんよ!

雑誌: 週刊ファミ通 2月20日号(vol.792) (エンターブレイン

 まずは、ファミ通エクスプレスの特別企画「中国ゲーム事情」の分析から。世界の工場から世界最大の消費市場へと驀進を続ける中国。一昔前までの中国のゲーム事情といえば、海賊版コピー天国というイメージであまりにも有名だが、最近は「ゲーム産業は金になる」という人民政府の方針転換により、徹底的な焚海賊版運動を展開すると同時に海外メーカーに門戸を開き、加速度的に市場規模を拡大させています。といっても、広大すぎる国土とコピーが常識となってしまった習慣により、パッケージビジネスが困難であるという事実はそう簡単に変えられない。この特殊な環境によって急成長したのが、特定のハードも販売流通網も必要としない課金システムによって成立するオンラインゲームだったのです。オンラインゲームの面白さは接続者の数に比例するのだが、その点中国では最大時に同時接続者が160万人を超えることさえあるゲームもあるとか…中国では、インターネットカフェでゲームに熱中しすぎた人が、文字通り寝食を忘れてプレーし続けて衰弱死したり、極限的疲労状態でショック死したりする事件が頻発したことを受けて、ゲームを麻薬並の中毒性があるものとして規制法整備が進んでいます。市場の性質は日本とはまったく異なるものであり、ようやく正式参入を果たしたソニーと任天堂がパッケージビジネスでどこまでやれるのか、中国ゲーム市場の今後の動向に注目していくことにしましょう。

 「Weekly Famitsu TOP30」で、日本一ソフトウェアの「ファントム・ブレイブ」が2位に入りました!しかも、初週販売本数は10万本を超えています!予約段階から限定版の品薄具合にヒットの手応えは感じていましたが、初週5万本前後からジワジワと数を伸ばして行った前作「魔界戦記ディスガイア」の累計出荷本数が15万本だったことを考えれば…今回は累計で20万本に手が届く可能性があります。年間TOP100に食い込む押しも押されぬ大ヒットの仲間入り…年に1本だけ入魂の作品を作り続ける、その真摯な物づくりの姿勢がユーザーに受け入れられたことは、同社作品のかねてからのファンの一人として素直に嬉しいです。湯水のように広告費を投じてTVCMを流しまくった「スターオーシャン3デレクターズカット」よりも上を行ったこういうこの事実、工夫というものを知らず広告代理店にバカな金を巻き上げられている大手ども!思い知れぃっ!

Update : 2004/02/07