CD: ニコパチ(坂本真綾シングルコレクション+)(坂本真綾/ビクター)

 坂本真綾といえば、「エスカフローネ(指輪)」「ロードス島戦記(奇蹟の海)」や「カードキャプターさくら(プラチナ)」など、曲を聴けば「ああ、この歌の人?」と認識できるだろうし、全然知らない人でも「これ歌ってるの誰?」と興味を持ってしまうくらい、表現力豊かな歌唱力と独自の世界観を持つ、実力派アニメ系の歌手です。ところが、独特すぎる世界観のためか、一般層でもオタク層でも知名度は高いとは言えないのが実情。今回のシングルコレクションも、シングルのわりには微妙な出来の曲が多いような…

  01.夜明けのオクターブ
  02.ヘミソフィア
  03.ダニエル
  04.バイク
  05.しっぽのうた
  06.指輪-23カラット-
  07.音楽
  08.みどりのはね
  09.シマシマ
  10.キミドリ
  11.tune the rainbow
  12.toto
  13.here
  14.ベクトル
  15.THE GARDEN OF EVERYTHING
  16.gravity

 真綾さんの英語曲は好き嫌いがハッキリ分かれるポイントだと思います。アイリッシュサウンドっぽい真綾さんの楽曲は、確かに英語との親和性が高いとは思いますが、私個人としては、あの楽曲をあの声で日本語で違和感なく歌える、ということに価値を見出しているわけであり…7曲目の「音楽」なんかは、真綾さん以外には歌えない領域ですしね。作風上、パンチのある曲はないけど、リラックスするために聴くには良い1枚なのかも。

漫画: 戦え!アナウンサー(6)(最終巻) (みずしな孝之/ヤングアニマル)

 架空のテレビ局「マルテレビ」を舞台にした「アナウンサーコント4コマ漫画」も、この第6巻でいよいよ最終巻を迎えました。エロくて当たり前の青年誌:ヤングアニマルにあって、このようなギャグ4コマ漫画6年間も続いたのは驚異的なことだと思います。みずしな孝之と言えば、どんどん新キャラを投入してもちゃんと個々のキャラが立っていて、それぞれが影響し合う相互作用を生む「キャラクター作り」に定評があったわけだけど、連載が続くうちにストーリー性のあるプロットも描けるようになってきたようです。最終回へといたる流れは自然だったし、最後の最後にきて、タイトルの「戦え!」の部分に意味を持たせる最終カットを持ってきたのも見事だった。4コマ漫画という性質上、連載本誌では「軽く」読まれてしまいがちだけど、みずしな作品は単行本で一気に「流れ」を楽しみながら読んだ方が断然面白い。でも、よほどのファンでもなければ単行本を買ってまでして読もうとは思わないし…難しいなぁ。

同人: Tea Break(マリみて総集編) (ぷりんせす☆ぷろじぇくと。

 つい最近、ようやく少女小説「マリア様がみてる」を全巻読破した私ですが、すでに同人界でのマリみてブームは絶頂期を迎えつつあります。同人ショップには特集コーナーができ、同人誌即売会では「葉鍵」「月姫」「ラグナロク」に次ぐ巨大勢力へと急成長。イチ読者としては、選り取りみどり状態なのですが、原作が小説という読者に想像の余地を与えるジャンルゆえ、同人作家さんが絵で表現するものに対して、読者のこだわりのそれと衝突が起きてしまう事も少なくない。別ジャンルで好きになった作家さんがマリみてに参戦した場合は、「それはそれ」として受け入れられるわけですが…このジャンルから全くの新規を発掘するのには向いていないのかも知れませんね。

 それでも手当たり次第に見本誌に目を通していたら、珍しくピタリと手を止めてしまう作品に出会いました。それが、ぷりんせす☆ぷろじぇくと。さんのマリみて総集編本「Tea Break」です。元々、「MSカノン」で実績のあるサークルさんだったから、作画も構図もコマ運びもすべて申し分ないんだけど、この作品に私が惹きつけられたのは「原作の補完」としての立ち位置が絶妙だからです。「こういうのがあったらいいな」と読者の誰もが思うであろう場面に、漫画的文法でさりげなくオリジナルを混ぜてみる。そのバランスがとてもいい。祥子さまが紅薔薇さまのタイを直すエピソードや、いかにも祐巳ちゃんらしい「うさ・ぎガンティア」というフレーズなどは、本当に原作にあっても不思議じゃないくらい自然で、心に響きました。こういう新鮮な発見があるから、同人はやめられない!

週刊ファミ通 8月15日号(vol.765) エンターブレイン

 573(コナミ)号で特別企画をやった時から、「次は765(ナムコ)号ですね」と気の早い話が出ていましたが…約200号、4年が経ってようやく到達しましたね。あと1週遅かったらお盆休み合併号になってしまい、765号は欠番になってしまうという珍現象が起きてしまうとことろでしたが…もしそうなったら、どんな記事にするつもりだったのか、ちょっとだけ興味あったりもして。(実際に、100号単位の記念号が合併号になってしまい、「○○号突破記念号」という扱いになったこともあったんですよ。)

 「ドラクエ8」の画面写真がようやく公開されましたね。画面写真を見た第一印象は、「作ってる人間は大変だよなぁ…」という心配です。3Dで世界を完全に構築しただけでは飽き足らず、家具1個の細部にまでこだわり抜くのがドラクエ流。タンスを開けたり本をめくりながら本棚を調べたり…でも、建造物が巨大になってしまうことで「箱庭的」楽しさが失われてしまう危険性もあるし、鳥山キャラがリアル等身で再現されてしまうと、かえって違和感があるような気もする(ドラクエ7のポリゴンムービー、あれは酷かった…) …ま、いずれにしても、誰もすぐには出るなんて信じやしなんだから、マイペースで完璧なクオリティを目指して欲しいもです。(早くても2005年度末?)

 ナムコ特集「心に残るナムコゲームTOP20」は意外な結果になりましたね。1・5・6・10・13位と、TOP20に5本もテイルズシリーズが食い込んでいて、ナムコはソフトパブリッシャー的な位置付けにすぎない「ゼノサーガ」が4位に入っていたり…もっと、伝統的なオールドゲームが上位に来ると思っていたんだけどなぁ…これも時代の流れか?こうして年表を眺めてみると…ナムコって意外と地味ですよね。ガンコン対応ゲームをフォローし続けたりする面倒見の良さと、ファンを一度掴んだら離さないサービス精神は、目先の利益確保にガツガツした他の大手メーカーも見習っていただきたいものだ。

Update : 2003/08/02