漫画: 鋼の錬金術師(1〜6) (荒川弘/月刊少年ガンガン)最近主に婦女子の間で人気爆発中のアニメ「鋼の錬金術師」ですが、今回のミニレビューは原作の漫画版の方。アニメ版は原作とはかなりシナリオの構成が変わっているのですが、原作つきアニメによくある「改悪」ではなく、細部に渡って構成を大幅にやり直すことで、文字通りの「改良」といえる出来栄えになっています。アニメが先でも漫画が先でも、どちらでも100%楽しめる、非常に稀有な成功例だと思いますよ。さて、その漫画版の方はというと…最愛の母を蘇らせるために人体練成という禁忌を犯して左足と右手を失ったエドと、体ごと失って魂を鎧に定着させるしかなかったアル。このエルリック兄弟が自分の体を取り戻す手立て探すために、様々な研究特権と引き換えに軍の狗と忌み嫌われている国家錬金術師となり、やがて錬金術の真実へと近づいていくという物語です。少年漫画らしからぬ重くて深いテーマを持った作品ですが、随所に織り込まれたギャグが小気味の良いアクセントとなっていて、個性的な登場人物たちの魅力をさらに引き立ててくれます。微笑ましく気のいい仲間達。尊いかけがえのない存在。しかし、だからこそ、それらが失われていく瞬間はより一層辛いものとなります。単行本第4巻のP130なんかは特に…(号泣)。アニメ版のダイナミックな練成演出も好きですけど、漫画版のデフォルメタッチのギャグテイストも、是非体験しておいて欲しいものです。 雑誌: 週刊わたしのおにいちゃん(1) (メディアワークス)オタク界では結構前から話題を独占していたロリ萌え雑誌(というより週刊発売のムック)「週刊わたしのおにいちゃん」の第1巻が遂に発売されてしまいました。この本は一般の書店でも売られているんでしょうか?もし一般の書店で購入する方は、ちょっと他人の視線が痛いかも…(この本を手に取るような強兵(つわもの)の諸兄は、そんな些細な事象なんぞ気にもならないと思いますけど)。この本は約30Pのカラーコミックと、おまけフィギュアで構成されています。コミックの執筆陣は、YUG・ばらスィー・結城心一・田中久仁彦…というように、ロリ萌え業界屈指のメンバーとなっていて、5人のキャラクターをそれぞれの作風でクローズアップしていく手法が取られているので、週刊で5号連続で発行することにちゃんと意味を持たせているのも興味深いですね。フィギュアのクオリティもヤケクソなくらい高いし…話の種程度にと軽く考えて買ったので、思わぬ出来のよさに驚きました。それに、よく読んでみたら「きかく:よつばスタジオ」と書いてあるではないかっ!企画モノをやってもあずまきよひこ先生は面白い人なんですねぇ…この本の成功によって、今後はどんな珍妙な企画モノが出てくるか、とっても楽しみです。 雑誌: ドリマガ 1月30日号(Vol.396) (ソフトバンクパブリッシング)まずは「ファミコンミニ」情報から。昨年生誕20周年とともに生産が終了したファミコンですが、そこはさすがはアフターサービス世界いちぃぃぃ!の任天堂。しっかりと新しい商売でサービスと両立させていくようですね。GBAアドバンスでファミコンの名作ソフトを完全移植、というだけなら驚きはしませんが、GBAソフトの箱の中に元祖のファミコン版パッケージを小さくした内箱を入れているのと、ファミコンカラーのGBA-SPを一般販売するというのは、なんとも小粋で小憎らしい上手い商売ですなぁ…さっそく、私も通常版のGBA-SPを売り飛ばして2月14日に備えることに…今後、どのようなタイトルが復刻されていくのか、その選定を含めて注目していきたいものです。 ファミコンミニのおかげで、すっかり色褪せてしまったXboxの限定新色のニュース…なんとも間の悪い…色の選定が白とスケルトンブルーというのは、完璧にPS2と被っているんですけど、もう彼らには意地もプライドもないんでしょうかねぇ…白いXboxは公式サイトのみの販売で1,000台のみなので、どうせハードマニアと転売屋(プレミアが付くかさえ怪しいが)しか買わないからどーでもいい。青の方はDOAオンライン同梱版でかなりお得な価格設定になっているので、5,000台というのも過不足ない数字のようにも聞こえるが、生粋のDOAファン(その半分以上がビーチバレー目当てだったりもするけど)はとっくにXboxと心中覚悟で購入済みの方がほとんどなので、新色が5,000台売れたとしても、中古にノーマル版が5,000台売り飛ばされるという結果になりかねないのではなかろうか… 特別企画「激安ソフトカタログ2004」を見ていて…なんだか切ない気持ちに。あの名作、あの良作が、発売してまだ間もないあのゲームまでが…軒並み暴落しています。5割6割引きは当たり前!…こんなの見てたら新品を予約して発売日に買うのがアホらしくなってきませんか?もちろん、新品ソフトの商品寿命サイクルが死ぬほど短い現在では、中古市場がソフトライブラリとして欠かせない存在であることは認めますが、中古でいくら商品が動いてもメーカーには1円たりとも入ってこないんですよ。メーカーは経営体力不足に陥り、確実に発注の取れる版権モノか続編モノで数を稼ぐことしかできなくなり、するとユーザーは資金でも時間でも新作をこなす時間が足りなくなり、優先順位の低いゲームは中古待ちへと廻され、いつしか待っていたことさえ忘れてしまう…どうしようもない悪循環ですね…この連鎖を断ち切る秘策我にアリ!なれど、実現するための手段を持ち合わせていないのがもどかしい…その秘策については、読みたいという奇特な人がいれば、いつかそのうち公開してみようかな? 雑誌: 週刊ファミ通 1月30日号(vol.789) (エンターブレイン)ゲームの殿堂のコーナーで恒例の最終回スタッフインタビューですが、「みんなのGOLF4」の記事が非常に面白かった。実在コースの再現秘話といい、本物のゴルフに近づけるために新たに設計された弾道計算システムといい、「そこまでやるかっ!」と思わず唸ってしまいました。ちょうど今回のソフトウェアインプレションでも「みんゴル4」を扱っていましたが、その文中の「みんゴルはある意味数学だ」という言葉にも大いに頷かされました。これまで神の領域に至るための必須事項だった「魔法の公式」ですが、「4」では高度によって風の強さが異なるし、パットにも風の強さが微妙な影響を与えるので、数値方程式で唯一の公式を導き出すのは不可能なのです。求められるのは数値を超えた感覚。それは膨大な経験とセンスによってのみ習得できるものです。まったく、すげえゲームだよ、「みんゴル」は… 今年発売されるビックタイトルを紹介する特集「2004年もゲーム三昧!」ですが…1月から3月までの注目作30本のうち、オリジナルタイトルはたったの4本だけ。なんだかなぁ…いや、続編がダメだと言いたいんじゃないんですよ。改良と試行錯誤を積み重ねてクオリティを上げていくサイクルが、日本ゲームを世界に冠する存在にしたとも言えるのですから。しかし、最近は「移植」や「改訂版」という中途半端なタイトルの割合が多すぎです。FFX-2インタ(略)や、スターオーシャン3ディレ(略)や、真・女神転生3マニア(略)や…ファンから二度三度と金を巻き上げることが、ユーザーの新規タイトル購買力とプレー時間を奪っていることに繋がっていると、なぜ気づかないのだろうか… アトリエシリーズ公式HPでも「1月16日何かが起きる」とカウントダウンをしていましたが、それはこういうことだったんですね。アトリエシリーズ第6作となる「イリスのアトリエ」の発表。しかし…記事を読んでみて驚愕の事実が判明。今回の主人公は男の子で、タイトルにある「イリス」という名前はどこにもありません。うーん、さすがチャレンジ精神を持ち続けてシリーズを育て上げてきたガスト!やってくれるぜ!それだけではなく、アトリエシリーズを自分のHPで宣伝することで公式画像をHPに使えるようになる「オフィシャルサポーターズリンク制度」を発表し、よりファンと密接な関係を構築しようとしています。小回りが利く中小ブランドだからできることもある。他のメーカーもこの姿勢を見習って欲しいものですね。 Update : 2004/01/17
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