CD: True Love Story Summer Days, and yet... ボーカルコレクション関連商品のリストを見れば、質はともかく数だけは充実しているTLS-SのCDメディア展開。「キャラクターのバラ売り→曲を集めてボーカルコレクション」という図式は、サイトロンレーベルの常套手段なので今更驚きはしませんが…水増し感があることは否めない。まぁ、売り方の是非については今回は横に置いておくことにして、こうして1枚のボーカルCDになったことで、ようやく楽曲としての聴き応えが出てきたので、恒例の楽曲評価をやってみることにしましょう。
ボーカルコレクションの新要素としては、OVAからオープニング&エンディングの2曲と、るり姉(茂呂田かおる)のボーカル曲を新規に収録しています。「Sweet Connection」は、桑谷さんの声がアップテンポのリズムの裏に完全に隠れてしまっているし、OVAのOPアニメーションのへっぽこさ加減のイメージもあいまって、オリジナルバージョンは聴けたものではありませぬ。その反面、アコースティックバージョンは全く別物の名曲に大化けしているから不思議なものですね。オールキャストで歌われる「さよならのまがりかど」は上手い下手は別として、合唱であることに意味がある曲であり、ゲームのエンディングテーマとしてで流して欲しかったなぁ…(フルサイズバージョンを収録しない露骨な引き伸ばし作戦はいただけないが)。全体としては、ゲームのキャラクターボーカル集としては割と平均点の高いCDだと言えそうです。ただし、飛び抜けた1曲というものが見当たらないのが、パンチ力のないTLSらしいと言えばらしいけど、なんだかなぁ… 同人: りりあんパーティー サークル:隆山温泉旅館組合いつかやるとは思っていましたが、やっぱり実現しました隆山温泉旅館組合の黄色い表紙の本第5弾「こみパ+マリみて」。同じメンバーでマリみて専門サークル「ローカスタ・シネンシス」の方でも「ガンパレ+マリみて」ネタをやっていましたが、やはりこのネタは隆山の方が良く似合います。ワンパターンと言われようが、マンネリと言われようが、「好きだからいいじゃないか!」と押し通してしまえば味になる。それもまた同人の素晴らしきとこ哉。「マリみてキャラが、もし同人をやっていたら?」というネタで書かれた同人誌はたくさんありますが、さすがは「こみパ化」の総本家、ネタの切れ味と無軌道ぶりは圧巻です。受け攻めについてとか、やおいとボーイズラブとJUNEって何が違うの?とか、マリみてキャラに言わせておいて違和感がないというのも不思議なものです。個人的に今回一番の笑いのツボだったのは、Malcomlm.Xさんがマリみての文章形態をストレートに形容したオチでした(笑いのインパクトを損なう恐れがあるので明記はしませんが)。マリみては素材として優秀なので何にでも組み合わせられそうですが、美味しく料理するのは案外難しい。でも、そこは餅は餅屋。自分の芸風でパロディを描ける強みがこの1冊には感じられました。マリみて本ブームもそろそろピークに達した頃だから、これからは自分の芸風に近づけたオリジナル要素の強いマリみて本が出てくることを期待しましょう。 漫画: ルナハイツ(1) 星里もちる / ビックコミックスペリオール前作「本気のしるし」はサバイバル・ラブ・サスペンスで非常にヘビーな漫画だったので、「ルナハイツ」で星里もちるのドタバタホームコメディが復活したことが、より一層嬉しく感じられました。簡単にあらすじを紹介すると、結婚直前にマイホームも完成し、人生の絶頂を謳歌していた南條クンだったが、結婚相手から「もう会いたくない」と電話1本で結婚はご破算になってしまう。ひとりでマイホームに越してきたものの、ふたりで住むはずだった家は広すぎて寂しくて…で、酔った勢いで課長の「ここを会社の女子寮にすれば寂しくなくなるぞ」という提案を了承してしまう。よくよく考えてみれば、社員個人の家を寮にするなんて非常識な話しだし、若い男女が一つ屋根の下というのは風紀上の問題が…それに、すっぽかされたとはいえ結婚相手と住むはずだったマイホームに他の誰かが住むなんて認めたくない!しかし、個性的な4人の入寮者とのドタバタ生活の中で、南條クンは次第に打ち解けていく。…とまあ、そんなお話です。こういう設定の漫画は傍から見てるとハーレムだったりもしますが、この作品では「うらやましい」よりも先に「大変だなぁ」と思ってしまいます。生理の痛みや苦しみや不快感は男には理解できませんが、1人でも大変なのに4人同時に生理になって不機嫌になられたりしたら…(怖)躁鬱の波は激しいけど、星里節でコメディに仕上げてあるので、読後感は意外なほどスッキリしています。むぅ、久しぶりに「りびんぐゲーム」を読み返したくなってきた。 雑誌: 週刊ファミ通 11月21日号(vol.779) エンターブレイン今週のファミ通を開いてまずやったこと。付録のDVDをページごと切り取ってゴミ箱へ。「7人の侍」こんなモノに黒澤映画の名を担ぎ出すな!「SPY FICTION」メタルギア?以上。20円増しにする価値もない。保護用に厚紙を使うからページが開きにくいったらありゃしない。資料請求葉書付きのゲーム専門学校の広告と同じくらい迷惑な産物です。無料でもいらない。時間の方がもったいないから。 月イチコラム「儲かりまっか?」では、アソビットシティの人がPSXについて、販売の現場を預かる人ならではの意見が書かれていました。PSXが160GBと250GBの2機種を同時発売することについて、「PSXを買うような大人は2万円くらいの差なら250GBモデルを買うだろうから、数ヵ月後に160GBの廉価版を出した方が割安感が出るのに」とのこと。なるほど、言い得て妙ですな。選択肢が多い事は必ずしもプラスに働くわけじゃないし、初回や限定を購買動機につなげる日本人の消費心理を良くわかっていますね。ただし、「ゲームのプレー映像を録画する機能があれば良かったのに」という意見は誤解を招く恐れがあるので補足説明しておくと、確かにPSXの仕様にはそんな機能はありませんが、ゲームをしながらテレビ番組を録画できるということは、テレビ出力→ビデオ入力経由での録画は可能です。文意をちゃんと読み取れる人なら、この意見は「標準機能に盛り込んでケーブルレスの内部処理で録画できるようにして欲しかった」という意味で言っていると分かるでしょうけど。 今週のコラム「浜村通信」のテーマは「下半期偏重傾向」について。さすがは業界ナンバーワン雑誌の編集長を長年やってきただけあって、分析そのものは文句がつけようがないくらい正確です。しかし、それはあくまでもアナリストとしての見解であって、会社サイドの事情と消費者サイドの事情のすべてを説明するものではありません。会社サイドにとっては、12月のクリスマス商戦に大作を投入するのは、ゲームショーが9月末にあるため「9月発表→年末発売」というサイクルになっているからであり、3月末発売が多いのは、事業計画として決算期末までに発売する必要があるからです。一方、消費者側にとっては、12月はボーナスが出て懐具合が暖かくなるし、(学生さんは)冬休みなどで時間も出来ます。しかし!あまりにもソフトが集中しすぎると、金のない学生さんは新作で全部のゲームを買えるわけもなく、結果として中古待ち状態を生んでしまいます。逆に、金はあるけど暇がない社会人はゲームを買っても遊ぶ時間がなくて積みゲーと化して行きます(しかも、一度積みゲーになってしまうと復活の確率は極端に低くなります)。数字だけ見れば、年末商戦によって確かに市場での出荷本数は稼げるかもしれないけれど、その実態は、多大なる新品販売機会の喪失と、多大なる作品体験機会の喪失なのです! 数字のマジックに踊らされていると新聞筋を批判している場合じゃないと思うのですが… Update : 2003/11/08
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