CD: Precious Memories (歌:栗林みな実 / 発売元:ランティス

 10月から放送が始まったTVニアメ版の「君が望む永遠」の主題歌「Precious Memories」と、カップリング曲にラジオ番組の”音速♪ひとみしりちゃんねる”で好評を博した「おなじ月をみてる」を収録したシングルCDです。 歌っているのはもちろん、アージュの歌姫「栗林みな実」さん。今回の2曲は作詞作曲も自ら手がけた完全みな実オネエサン仕様となっていて、ファンにとっては非常に見所(聞き所)の多い1枚となっております。高音域で伸びのある栗林さんの声の特性がよく活かされているし、自ら作曲もやっているので歌詞もすごく自然です。でも、TVアニメのOP演出の方が歌詞にあまりシンクロできていないのが残念ですが…

 そうそう、今このCDを購入すると店頭でもれなく何やら不穏な紙がもらえます。「発売元の手違いにより、初回生産版に訂正前のブックレットを混入してしまいました」とのこと。訂正告知によれば、発売元のランティスに、各人がブックレットを郵送すると、送付に必要になった代金分の切手を訂正版のブックレットに同封して返却してくれるシステムとなっているようです。それにしても…前回の「SONGS FROM age」の時も、以前に使用したバージョンのマスターテープをそのまま使ってしまったため、曲の最後に不自然なフレーズが残ってしまった不手際があったし、CDの音声再生レベルと精度も低すぎます。あの会社(ランティス)は、一体どんな品質管理をやってるんだか…

※訂正のお詫びの紙には「歌詞のどの部分が間違っていた」のかは一切書かれていませんでしたが、おそらく販売前段階の出荷済み商品の回収と交換はしないだろうし、この手のマニア向けアイテムで増盤がかかることもないだろうから、ここで正誤比較結果を掲載しておこうと思います。前のバージョンとの違いを栗林さんの声で脳内再生しながら聞き比べてみるのも一興かと。(個人的には、訂正後の方が君望にあっている歌詞だと思います)

「おなじ月をみてる」の2番にて
※訂正前

疑うことは簡単にできる
心の奥をそっと見つめてみて

信じたことだけが あなたを助けてくれる
迷いはいつか終わるから ゆっくり進もう

負けないで すぐに会えないけれど
祈っているから
寂しくなったら 声をきかせてね
きっとまた歩き出せる

※訂正後

信じることは難しいけれど
心の奥をそっと見つめてみて

振り返ったときに 道はひとつになってる
迷いはいつか終わるから あせらず進もう

負けないで あなたといた場所で
祈っているから
寂しくなったら 声をきかせてね
大丈夫元気出して

小説: マリア様がみてる レディー、GO! (今野緒雪 / コバルト文庫)

 花寺の学園祭も終わって、次はリリアンの学園祭!…と思っていた読者は多かったと思いますが、ところがどっこい!シリーズ第15冊目のネタは体育祭です。物語中の時間では、前作「涼風さつさつ」から僅か1日しか経っていません。それもそのはず、前作で完璧に悪役で書いてしまった祐巳ちゃんの妹候補(あくまで候補):細川可南子のことを解決しないまま、お話を進めるわけには行きませんからね。「最悪な出会い→雨降って地固まる」これがマリみての鉄則ですから。やたらと個性的な競技が多いリリアンの体育祭は読んでいてとても面白かったし、今まで1点も公開されていなかった可南子のイランストが、最後の最後になって使われたのも好印象でした(デザイン的には、ガンパレの壬生屋さんに非常に近いんですけど)。うわっ!ホントに良いキャラに変身しちゃいましたね。瞳子ちゃんの祐巳へのやきもちも燃え上がってきて、祐巳ちゃんの妹レースはますます混戦の様相を呈してきました。月刊連載のコバルト本誌の方は読んでいないので、今現在どんな展開になっているか分かりませんけど…タイムリミットを設定されて「妹作り計画」に本腰を入れ始めた由乃さんといい、呉越同舟で山百合会を手伝うようになった可南子と瞳子ちゃんといい…薔薇の館はますます賑やかになりそうですな。この後も学園祭に修学旅行にと目の離せない展開が続きそうです。

漫画: ソニン物語 (姫野かげまる / ザッピィ)

 テレ朝の深夜番組「Matthew's Best Hit TV」でゲスト出演していたソニン自らが告知していたのを観て、なんとなーく興味はあったわけですが、この手の「タレント・サクセスストーリー」の漫画化でロクなものがないというのは定説だったので、書店で見かけても買うつもりはなかったのですが、作者名を見て気が変わりました。姫野かげまる---知らない人は絶対に知らないと思いますが、ポケモン関係の仕事が多くてポケモンカードのイラストを描いていたりするので、名前は知らなくてもイラストを見たことがある人はいるかもしれません。まぁきっかけは何でもいいんですけど、この作品では、アイドル歌手(たぶん)のソニンのデビューから最新曲「合コン後のファミレスにて」までのエピソードが収録されています。若くしてベテラン演歌歌手も真っ青な逆境を経験しているソニンは、漫画化するにはネタの宝庫と言えます。ダイエットに失敗して激太りした真相、相方のユウキの失踪・休養・再出発・そして解散…その後、再起をかけた企画を「うたばん」に持ち込んで実現した「高知→韓国マラソン」をどんな気持ちで走っていたのか、「カレーライスの女」の例の衣装をどんな気持ちで演じたのか、テレビではネタとして笑い話にされてしまうエピソードを、この漫画では少女漫画の手法を多用してソニンの内面を巧みに心理描写しています。そのバイタリティで「ガツドル(がっついて前に出るアイドル)」という言葉を作ってしまったソニン、そんな彼女の魅力をいかんなく再現して見せたこの作品は、ファンなら一度読んでみて欲しいですね。(作者に「カッコよく描いて」とリクエストを出した和田さんは、本当に多少美化されていますけど(笑)

雑誌: 週刊ファミ通 11月14日号(vol.778) エンターブレイン

 ファミ通のギャルゲー番記者:キッシー嵐山によるギャルゲー講座第三回目のテーマは「綾波系美少女」編。いわゆる無口で表情が乏しくて謎めいた雰囲気を持ったキャラクターということですが、まぁこれはギャルゲーの定番といえる文法なので、分析自体はどうでもいいわけですが(←おぃ)、ひとつだけいただけないのが、「Ever17」を「EVER17」と表記している誤植です。私も以前までは誤用していましたが、正式には「Ever17」です。こういう特殊な記事では誰も校正のしようがない、と言ってしまえばそれまでですけどね…「2003年度上半期ギャルゲー売り上げランキング」では、1位の「ゆめりあ」でさえ28,141本で、ヒット作不在の低調な市況を裏付けるデータとなっています。5位につけている「TLS-S」は24,931本ということですが、初週の本数が11,000本前後だったことを考えれば、初週実績に累計販売の大半を依存しているギャルゲーにしては珍しく、ジワジワと売れているようですね(あくまで、eb発表のこのデータを信用すればの話ですけど…「萌え剣」の底上げ疑惑もあるので)。出荷を絞って価格の暴落を防ぐ商法が多少なりと効果を上げているようだが、販売の現場では常に品薄で「売れている」という実感を持てないのですが…

 「第7回 CESA GAME AWARDS」の受賞作品が決定しましたが、昨年の「CESA GAME AWARDS」の業界の出来レースと化した選考方法が方々から総スカンを喰らったことを反省してか、受賞作品の顔ぶれは大きく変わりましたね。その分析については、まだ記事が間に合っていないので詳細は来週号に譲りますが、先行して「桜井政博のゲームについて思うこと」で選考の舞台裏情報が載っていました。桜井氏は今回はフリーの立場で審査員として賞に関わっていましたが、そこで2つの提案を行っていたそうです。1つは「賞の名前で受賞理由をはっきりとわかるようにすること」、もう1つは「受賞したゲームをなるべく深く理解し、最低限ある程度までやり込んだ人が、受賞理由の詳細を書き公開すること」。どちらも完全な正論ですが、そんな当たり前の事さえやってこなかったのが、ゲーム業界団体の実情なのです。前者の要望については「集計を始めてからレギュレーションを変更するわけにはいかない」ということで今回での採用は見送られたようですが、後者の要望についてはCESAのホームページで各賞の選考理由・ミニレビュー・製作者のコメントなどの詳細も掲載されているので、興味のある人は読んでおきましょう。(でも、「魔界戦記ディスガイア」や「ミッシングパーツ3」や「DOAX」などの名作たちを正当に評価できていないのは、相変わらずなんですけどねぇ…)

 今週発売されるソフト紹介する「IN STORE NOW」で面白い形態を発見。GAEの「超兄貴〜聖なるプロテイン伝説〜」で紹介記事の前ページに広告を挟んで、次のページで通常は1ゲーム2分の1ページのスペースを、1ゲーム1ページに拡大して掲載してあるので、ものすごく目を引きます。ゲーム内容が内容だけに、大変暑苦しいものとなっていますが、それはインパクトがあるということで…広告の費用対効果としては抜群ですね。

Update : 2003/11/01